特許第6018320号(P6018320)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018320
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】毛刈り込み装置のための切断組立体
(51)【国際特許分類】
   B26B 19/06 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
   B26B19/06 F
   B26B19/06 D
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-548293(P2015-548293)
(86)(22)【出願日】2013年9月17日
(65)【公表番号】特表2016-500320(P2016-500320A)
(43)【公表日】2016年1月12日
(86)【国際出願番号】EP2013069190
(87)【国際公開番号】WO2014095101
(87)【国際公開日】20140626
【審査請求日】2015年6月17日
(31)【優先権主張番号】12198305.0
(32)【優先日】2012年12月20日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ザブラチャン,ジークフリート
【審査官】 長清 吉範
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭50−149452(JP,A)
【文献】 特開昭58−094877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 19/06
B26B 19/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛刈り込み装置のための切断組立体であって:
− 第1の切断端部を有する静止切断ブレード、及び
− 前記静止切断ブレードに対して弾性的に付勢され且つ前記第1の切断端部と平行に配置される第2の切断端部を有する可動切断ブレード、を有し、
前記可動切断ブレードは、前記可動切断ブレードを動かすように駆動装置からの運動を伝達する結合要素が内部に配置される第1の開口部を有し、
前記静止切断ブレードは、前記結合要素が移動可能に内部に配置される第2の開口部を有し、
前記切断ブレードの一方は、前記切断ブレード内の応力誘起の反りを補償するための2つのスロットを有し、前記2つのスロットは、前記切断ブレードの一方の前記第1又は第2の開口部より、前記第1又は第2の切断端部から離れた位置で、互いに位置合わせされ、対応する前記切断ブレードの2つの対向する横方向側部から前記2つのスロットを橋渡しするとともに前記2つのスロットによって互いから離された前記切断ブレードの2つの部分を橋渡しする前記切断ブレードの1つの中央部分に向かって2つの前記切断端部と平行に延びる、
切断組立体。
【請求項2】
前記中央部分は、前記対応する切断ブレードの対称軸上に配置される、
請求項1に記載の切断組立体。
【請求項3】
前記2つの切断端部に垂直な方向で測定される前記2つのスロットの幅は、同じ方向における対応する前記切断ブレードの寸法に比べて小さい、
請求項1に記載の切断組立体。
【請求項4】
少なくとも1つの前記スロットの幅は、0.1から3mmの範囲内である、
請求項3に記載の切断組立体。
【請求項5】
前記可動切断ブレードは、前記2つのスロットを有する、
請求項1に記載の切断組立体。
【請求項6】
前記静止切断ブレードは、前記2つのスロットを有する、
請求項1に記載の切断組立体。
【請求項7】
前記静止切断ブレードと前記可動切断ブレードとの間を転がり支承するように前記静止切断ブレードと前記可動切断ブレードとの間に配置される少なくとも1つの第1のボールをさらに有する、
請求項1に記載の切断組立体。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1のボールは、前記静止切断ブレード及び前記可動切断ブレードそれぞれに形成される2つの案内凹部の間に配置され、前記2つの案内凹部は前記2つの切断端部と平行に延びる、
請求項7に記載の切断組立体。
【請求項9】
前記2つの案内凹部の前記切断端部への距離は、前記2つのスロットと前記切断端部との間の距離より大きい、
請求項8に記載の切断組立体。
【請求項10】
前記静止切断ブレードと前記可動切断ブレードとの間を転がり支承するように前記静止切断ブレードと前記可動切断ブレードとの間に配置される少なくとも1つの第2のボールをさらに有し、前記少なくとも1つの第1のボール及び前記少なくとも1つの第2のボールは、前記2つのスロットの異なる側に配置される、
請求項7に記載の切断組立体。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の切断組立体のための切断ブレードであって、
切断端部を有し、
前記切断ブレード内の応力誘起の反りを補償するための2つのスロットであって、前記2つのスロットは互いに位置合わせされ且つ前記切断端部と平行に延びる、
切断ブレード。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の切断組立体を有する毛刈り込み装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛刈り込み装置のための切断組立体に関する。さらに、本発明は、このような切断組立体及び、このような切断組立体が使用される、毛刈り込み装置のための切断ブレードに関する。
【背景技術】
【0002】
電動毛切断機器は、一般的に知られており、トリマ(trimmer)、クリッパ(clipper)及び配電線供給電力又はバッテリによって駆動されるにかかわらず髭剃りを含む。このような装置は、一般的に体毛を、特に、人が手入れの行き届いた容姿を持つことを可能にするために顔及び頭の毛を、整えるために使用される。これらの装置は、もちろん、ペットの毛又は任意の他のタイプの毛を整えるためにも使用されることができる。
【0003】
従来の毛切断機器は、前方又は切断端部及び反対側のハンドル端部を有する細長いハウジングを形成するメインボディを有する。切断ブレード組立体が切断端部に配置される。切断ブレード組立体は通常、静止切断ブレード及び可動切断ブレードを有する。可動切断ブレードは、静止切断ブレードに対して往復式の並進の方法で動く。切断ブレード組立体それ自体は、切断端部から延びるとともに、切断ブレード組立体の向きが装置のメインボディを向いているユーザによって決定されるように、毛クリッパのメインボディに対してただ1つの位置に通常固定される。
【0004】
一般の切断ブレードユニットでは、可動切断ブレードを駆動する切断力は通常、電気モータ駆動偏心部を通じて伝達される。この偏心部は、回転する方法で電気モータによって駆動される。偏心部の回転運動は次に、可動切断ブレードに接続されるいわゆる駆動ブリッジ部を介して、結果として生じる可動切断ブレードの往復、並進運動に変換される。
【0005】
このような毛刈り込みシステムで生じる共通の問題は、いわゆる引っ張り効果(pulling effect)である。引っ張り効果は、静止切断ブレードからの可動切断ブレードの望まれない持上げであり、これは特に、重負荷毛切断の間に発生し得る。この引っ張り効果の理由は、可動切断ブレードの傾きをもたらし得る可動切断ブレードに対するトルク又はねじり作用の発生である。静止及び可動切断ブレードの平坦さ、すなわち、静止及び可動切断ブレードの上面の平坦さは、侮り難い引っ張り効果に強い影響を持つ。したがって、切断ブレードの上面ができる限り平坦であることが望ましい。しかし、一般の切断ユニットでは、製造プロセスが、完全に平坦な切断ブレードを持つことを許容しない。製造における最良の結果は、製造プロセスの最後での追加的な研磨ステップで達成される。しかし、このような追加的な研磨ステップを用いても、平坦さの偏差は、各切断ブレードに対して約5μmの範囲である。最悪の場合、両切断ブレードの反りがプラスに合算するので、10μmまで又はそれより多い平坦さの偏差がそこから生じ得る。これは、組立中に一方又は両方の切断ブレードにいわゆる斜めの反りを生じさせる。
【0006】
可動切断ブレードが上述の往復式の方法で駆動されるとすぐに、2つの切断ブレードの間の小さいギャップが発生する。これは、引っ張り効果として知られている、可動切断ブレードの上述の尻振り、持上げ又は傾動を生じさせ得る。この引っ張り効果は特に、重負荷状態、例えば、毛の最大量、堅さ、長さ、厚さ及び/又は形状の下で生じる。全ての家庭ユーザ、プロの髪及び髭を切る人に対して、並びにペットの毛カットに対しても、引っ張り効果は、それが、毛を切る替わりに毛を装置の中に引き入れることによって著しい痛みを生じさせるので、侮り難い。したがって、引っ張り効果はまた、切断性能も低下させるとともに、ノイズ、摩耗及び断裂を増加させ得る。上述の引張り効果に関する専門知識は、出願人の研究並びに毛刈り込みの他の専門家から知られている。
【0007】
多くの従来技術の毛刈り込み装置は、非常に強いスプリングを適用することによってこの効果を克服しようと試み、このスプリングは、2つの切断ブレードを互いに対して押し付ける。スプリングによって加えられる力は、可動切断ブレードの持ち上がり及び傾動を妨げることになっている。スプリング力はまた、切断ブレード内の製造に関する反りを補償するために使用される。
【0008】
毛刈り込み装置のためのこのような切断ブレードの例は、特許文献1から知られている。そこでは、調整可能なネジが使用され、それを用いて静止切断ブレードと可動切断ブレードとの間の圧力が手動で適応させられ得る。しかし、静止切断ブレードと可動切断ブレードとの間の圧力が増加する場合、2つのブレードの間の摩擦も増加する。この増加した摩擦はしばしば、注油を必要にする。その他に、それは、2つの切断ブレードの磨滅を増加させる。
【0009】
増加した摩擦はまた、拡大された電気モータの器具を必要とする。このような拡大された電気モータは、一方では高価であり他方ではまたかさばる。それは毛刈り込み装置の全体のサイズを増加させ、並びにそれは製造コストを増加させる。それとは別に、このような拡大された電気モータの電力消費はまた、より小さい電気モータを使用する毛刈り込み装置に対するものより高い。これは特に、より短い動作時間を有するバッテリ駆動毛刈り込み装置に対して不利である。
【0010】
特許文献2は、固定ブレード、固定ブレードに対して往復動する可動ブレード、並びにそこに固定ブレード及び可動ブレードが取付けられるブレード基部を含む毛カッタのブレードブロックを開示する。固定ブレード及び可動ブレードは、往復動ガイドユニットとともにブレードユニットの中に組み立てられる。往復動ガイドユニットは、固定ブレードに対して往復動するように可動ブレードを案内する。ブレードブロックは、挿入開口を含む。切断端部がブレードブロックの外側に露出されるようにブレードユニットを挿入開口の中に挿入することによってブレードユニットをブレードベースに取り付けるために、取付ユニットが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0061241号
【特許文献2】欧州特許出願公開第1120206号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は、技術水準の毛刈り込み装置の上述の欠点を克服する毛刈り込み装置のための切断組立体を提供することである。特に、問題となる引っ張り効果を克服し、同時に好ましくは、可動切断ブレードを駆動するためのより小さいモータの使用を可能にする切断組立体を提供することを目的とする。摩滅もまた、新たに提供される切断組立体に対して減じられるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の問題は:
− 第1の切断端部を有する静止切断ブレード、及び
− 静止切断ブレードに対して弾性的に付勢され且つ第1の切断端部と平行に配置される第2の切断端部を有する可動切断ブレード、を有し、
切断ブレードの一方は、前記切断ブレード内の応力誘起の反りを補償するための2つのスロットを有し、前記2つのスロットは互いに位置合わせされ且つ2つの切断端部と平行に延びる、
毛刈り込み装置のための切断組立体によって解決される。
【0014】
本発明の更なる態様によれば、上述の問題は、このような切断組立体のための切断ブレードによって解決され、切断ブレードは、切断端部及び前記切断ブレード内の応力誘起の反りを補償するための2つのスロットを有し、前記2つのスロットは互いに位置合わせされ且つ切断端部と平行に延びる。
【0015】
本発明の更なる態様によれば、上述の問題は、上述の切断組立体を有する毛刈り込み装置によって解決される。
【0016】
本発明の好適な実施形態は、従属請求項に規定される。請求項に記載された切断ブレード及び請求項に記載された毛刈り込み装置は、請求項に記載される切断組立体及び独立請求項に規定されるように、同様の及び/又は同一の好適な実施形態を有することが理解されるべきである。
【0017】
本発明による切断組立体は、切断ブレードの新しい設計を含む。静止切断ブレード又は可動切断ブレードのどちらかは、製造公差/誤差から生じる一方又は両方の切断ブレードの平坦でないことに起因して生じ得る前記切断ブレード内の反りを補償するための少なくとも1つのスロットを有する。切断ブレードの一方の中の少なくとも1つのスロットは、前記平坦でないことに起因して2つの切断ブレードの間に生じ得るギャップの弾性的な補償を可能にする。スロットはしたがって、対応する切断ブレード内の応力誘起の反りを補償する。少なくとも1つのスロットは、対応する切断ブレードが多少弾性的に曲がることを可能にする。この増大した可撓性は、反りの発生を補償し、したがって、引っ張り効果が発生するリスクを最小化する。
【0018】
切断ブレードの一方の中の少なくとも1つのスロットによってもたらされる増大した可撓性は、少なくとも1つのスロットの長さ及びサイズによって調整され得る。一方では、そうでなければ特に切断ブレードの対称軸に沿った剛性が失われるので、スロットはあまりに大きくなるべきではない。他方、あまりに小さいスロットは、毛刈り込み装置の動作中、切断ブレードの反りを補償するための十分な可撓性を許容しない。したがって、対称軸に沿った剛性と少なくとも1つのスロットを有する切断ブレードの許容される弾性変形との間にバランスがなければならない。
【0019】
スロットの設計はまた、可動切断ブレードを静止切断部レートに押し付けるスプリングの力伝達が、歯圧、すなわち、それによって両切断ブレードが互いに押し付けられる、両切断ブレードの切断端部における圧力に対して、依然として十分大きいことを考慮しなければならない。提供される反り補償のために、2つの切断ブレードは、これが従来技術による大部分の従来の切断組立体で必要とされるほど強く互いに対して付勢される必要はない。したがって、2つの切断ブレードの間の摩擦が減少し得るので、要約すると、より良い切断性能がより小さいモータで達成されることができ、より少ないエネルギ消費が、依然としてあなどり難い引っ張り効果を避けることによって、達成され得る。
【0020】
少なくとも1つの補償スロットが局所的に配置されることができる可能性は、ほとんど無限である。少なくとも1つの補償スロットが2つの切断端部に実質的に平行に延びることが確実にされるべきである。言い換えると、少なくとも1つのスロットの断面は、2つの切断端部に垂直に配置される。
【0021】
両切断端部、静止切断ブレードの第1の切断端部及び可動切断ブレードの第2の切断端部はいずれも、鋭く且つ直線の端部として又はずらりと並んだ歯を持つ歯付き端部として設計されることが留意されるべきである。歯付き端部の場合、第1及び第2の切断端部は、複数の歯のそれぞれの先端部分を接続する仮想直線を示すべきである。したがって、少なくとも1つのスロットは、この線/切断端部に実質的に平行である。
【0022】
さらに、少なくとも1つのスロットは、対応する切断ブレードの全厚さを切り通すことが留意されるべきである。少なくとも1つのスロットはまた、スリットと見なされ得る。切断ブレードを切り通さないが切断ブレード内に小さい溝を形成するのみである単純な刻み目は、それが切断ブレードに対して動作中に前後に屈曲するために十分な可撓性を許容しないので、その代わりに上述の反り補償のためには不十分である。
【0023】
本発明の実施形態によれば、切断ブレードの一方は、互いに位置合わせされ且つ両方が2つの切断端部と平行に延びる2つのスロットを有する。
【0024】
この実施形態では、可動切断ブレード又は静止切断ブレードのいずれかは、1つのスロットだけではなく、2つのスロットを有する。これらの2つのスロットは、互いに位置合わせされる、すなわち、両スロットは2つの切断端部に対して同じ距離を有する。
【0025】
好適な実施形態によれば、2つのスロットは、対応する切断ブレードの2つの対向する横方向側部から2つのスロットを橋渡しする前記切断ブレードの中央部分に向かって延びる。したがって、2つのスロットは、前記中央部分によって互いから離される。第1のスロットは例えば、それぞれの切断ブレードの第1の横方向側部から中央部分に向かって延び、第2のスロットは、それぞれの切断ブレードの第2の反対側の横方向側部から中央部分に向かって延びる。中央部分は、2つのスロットの間のある種の棒を形成する。この棒は、2つのスロットを橋渡しするだけではなく、2つのスロットによって互いから離された切断ブレードの2つの部分も橋渡しする。中央部分はしたがって、それぞれの切断ブレードに機械的な可撓性を提供することによって上述の方法で反りを補償するある種のトーションスプリングとして働く。
【0026】
さらなる実施形態によれば、前記中央部分は、対応する切断ブレードの対称軸上に配置される。
【0027】
中央部分は前述のようにある種のトーションスプリングを形成するので、切断ブレードの対称軸上の配置は、それが毛刈り込み装置の動作中に対称の機械的な可撓性を提供するので、特に有利である。前述のように、2つの補償スロット及び中央部分はいずれも、可動切断ブレードの中又は静止切断ブレードの中に配置され得る。好適な実施形態によれば、2つのスロット及び、それらを接続する中央部分は、通常ガードとしても示される、静止切断ブレードの中に配置される。
【0028】
本発明のさらなる実施形態によれば、2つの切断端部に垂直な方向で測定される前記少なくとも1つのスロットの幅は、同じ方向における対応する切断ブレードの寸法に比べて小さい。前記少なくとも1つのスロットの幅は、好ましくは0.1から3mmの範囲内である。
【0029】
2つの補償スロットは好ましくは、2つの切断ブレードの一方の中の非常に細いスリットとして実現される。大き過ぎるスリットは、対応する切断ブレードの不安定性につながり、この不安定性は切断性能と相反する。非常に細いスロット/スリットは、動作中に生じ得る任意の応力誘起の反りを補償するのに十分である。これらのスロット/スリットは、非常に簡単に製造され得る。スロット/スリットは、単に対応する切断ブレードに切り込まれさえすればよく、2つの対向する横方向側部で始まり、残存する中央部分に向かって切断端部に平行に切断し続ける。
【0030】
あなどり難い引っ張り効果の防止は、上述の反り補償システムを2つの切断ブレードの間の滑り摩擦システムと組み合わせるとき、さらにいっそう効果的になり得る。
【0031】
本発明の実施形態によれば、切断組立体はさらに、静止と可動切断ブレードとの間に配置される少なくとも1つの第1のボールベアリングを有する。この少なくとも1つの第1のボールベアリングは、少なくとも1つの回転するボールによって、静止切断ブレード上で可動切断ブレードを案内する。
【0032】
可動切断ブレードが通常静止切断ブレード上を滑る、従来技術の既知の毛刈り込み装置とは対照的に、摩擦はその結果著しく減少する。知られているように、滑りと転がり摩擦との間には大きな違いがある。滑り摩擦は通常、F=μ・Fによって計算され、ここで鋼対鋼に対する滑り摩擦係数μは0.3から1.5の間であり;他方では、転がり摩擦:F=c・Fは、鋼対鋼に対する0.001から0.0005の間の転がり摩擦係数cを有する。
【0033】
転がり摩擦条件における摩擦力はしたがって、相当する滑り摩擦力のわずか3%である。器具の可動切断ブレードと静止切断ブレードとの間のボールベアリングはしたがって、2つの切断ブレードの間の摩擦挙動に著しく恩恵をもたらす。静止切断ブレードに対して可動切断ブレードを、例えば、2つのボールベアリングを用いて案内することによって、先端から先端の距離(2つの切断端部の間の距離)もまた、可動切断ブレードの動作中に一定のままにされる。減少した摩擦(転がり摩擦)のために、電気モータの電力消費もまた減少する。これはまた、上述の望ましくない引っ張り効果のリスクも減少させる。それは、ユーザが、彼/彼女の毛を切断する間に、引っ張られる切断要素を通じて傷つけられないという信頼性を消費者に与える。これは、毛切断装置に対するユーザの安全性及び信頼を高める。その他に、減少した転がり摩擦は、電気モータから可動切断ブレードへの力の伝達が著しく向上するので、同じタイプの電気モータを使用する一般の毛刈り込み装置と比べて、より高い切断速度をもたらし得る。2つの切断ブレードの一方の中の少なくとも1つのスロットを通じて実現される上述の反り補償システムと共に、少なくとも1つの第1のボールベアリングは、引っ張り効果の発生のリスクをほとんど完全に防ぐ。
【0034】
さらなる実施形態によれば、少なくとも1つの第1のボールベアリングは、静止切断ブレード及び可動切断ブレードそれぞれに形成された2つの案内凹部の間に配置され、この2つの案内凹部は2つの切断端部と平行に延びる。2つの案内凹部は好ましくは交差して配置され、ボールベアリングのボールは間に配置される。
【0035】
一般の切断ユニットは、可動切断ブレードを静止切断ブレードに押し付けるスプリングのレバーによって動作を案内することを考慮して設計される。これらのスプリングのレバーは、可動及び静止切断ブレードの間のクランプ力を増加させる。幾つかの切断要素は、静止切断ブレードの長方形スロットへの駆動ブリッジ部のプラスチック係合で案内することによって案内される。これらの場合、案内部分は、滑り摩擦力が存在するため、動作のためにより大きいスペースを必要とする。
【0036】
ここで提案されるボールベアリングは代りに、最も低い可能な転がり摩擦を提供する。本発明による毛刈り込み装置での切断テストは、非常に堅い毛、著しい量の毛の下で又は他の困難な動作条件の下で、非常に良好な性能を示した。本発明による装置は、あなどり難い引っ張り効果の発生無しに完璧な毛切断結果を示した。
【0037】
さらなる実施形態によれば、前記2つの案内凹部の切断端部への距離は、少なくとも1つのスロットと切断端部との間の距離より大きい。ボールベアリングはしたがって、切断端部からそらされる少なくとも1つのスロットの側に配置される。言い換えると、少なくとも1つのスロットは、それぞれの切断ブレードを2つの部分、切断端部を含む一方の部分及び切断端部と平行に延びる案内凹部を含む他方の部分に分ける。
【0038】
さらなる実施形態によれば、切断組立体は、静止切断ブレードと可動切断ブレードとの間に配置される少なくとも1つの第2のボールベアリングを有することができ、少なくとも1つの第1のボールベアリング及び少なくとも1つの第2のボールベアリングは、少なくとも1つのスロットの異なる側に配置される。3つのボールベアリングを持つ変形形態は、これが静的に決定される条件につながるので、特に好ましい。例えば、2つのボールベアリングは、少なくとも1つのスロットと可動切断ブレードの切断端部との間に配置され得るとともに、第3のボールベアリングは、少なくとも1つのスロットの他の側、すなわち、切断組立体の後方側に、配置される得る。しかし、3つのボールベアリングの配置はまた、逆に、すなわち、少なくとも1つのスロットと可動切断ブレードの切断端部との間の1つのボールベアリング及び切断組立体の後方側の2つのボールベアリングであり得る。
【0039】
ボールベアリングの全ての上述の配置の変形形態において、少なくとも1つの第1のボールベアリングの中心及び/又は少なくとも1つの第2のボールベアリングの中心は、切断平面(切断レベル(cutting level))内に配置されることが好ましい。これは、ボールベアリングが、駆動力が伝達される切断面内に配置されるので、傾動モーメント又は転倒(overturning)トルクがボールベアリングに作用しないという技術的な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかになるであろうとともに、以下に記載される実施形態を参照して説明される。
図1】本発明による毛刈り込み装置の実施形態の断面図を示す。
図2】本発明による毛刈り込み装置の図1に示される実施形態の斜視断面図を示す。
図3】本発明による切断組立体の実施形態の異なる図を示す。
図4】本発明による切断組立体に使用される静止切断ブレードの実施形態の異なる図を示す。
図5】本発明による切断組立体に使用される可動切断ブレードの実施形態の異なる図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1及び2は、本発明による毛刈り込み装置の原理的設計を概略的に示す。毛刈り込み装置は、その中にその全体が参照数字100で示される。
【0042】
本発明による毛刈り込み装置100は通常、その中に全ての残りの部品が通常組み込まれるハウジング(明確に示されていない)を有する。ハウジングはまた、切断組立体10のホルダとして働く。ハウジングは通常、細長いボディを有し、切断組立体10は、ハウジングの前端部に解放可能に固定される。切断組立体10はもちろん、ハウジングの前端部に永久に固定されてもよい。ハウジングはさらに、その後端部にハンドルを有し得る(図示せず)。
【0043】
切断組立体10は、静止切断ブレード12及び可動切断ブレード14を含む。可動切断ブレード14は、静止切断ブレード12の上面の上に変位可能に取り付けられ、この上面は実質的にハウジングの内側の方を向く。スプリング16の助けによって、可動切断ブレード14は静止切断ブレード12に対して弾性的に付勢される。このスプリング16は、2つのスプリングレバー18、18’を有する機械的なスプリングとして実現され得る。これらのスプリングレバー18、18’は、2つの切断ブレード12、14を一緒に接した状態に保つために、スプリング力を可動切断ブレード14の上に加える。静止切断ブレード12は第1の切断端部20を有し、可動切断ブレード14は、第1の切断端部20に平行に延びる第2の切断端部22を有する。第1及び第2の切断端部20、22の両方は、ずらりと並んだ歯を有する歯付き切断端部であり得る。代替的には、それらはまた、これは図2に可動切断ブレード14に関して例示的に示されているように、鋭い連続的な切断端部としても設計され得る。歯付き切断端部の場合、「切断端部」が、歯の前方部分、すなわち、複数の歯のそれぞれの先端部分24を互いに接続する仮想線(図4a及び5b参照)を示すべきであることが留意されるべきである。
【0044】
動作中、毛の切断は、他の従来の毛刈り込み装置から知られるように、静止切断ブレード12及び静止切断ブレード12の上で往復動する可動切断ブレード14の相互作用によって実行される。
【0045】
静止切断ブレード12は通常、可動切断ブレード14より厚いように設計される。静止切断ブレード12はまた「ガード」としても示される。良好な切断性能を入手するために、可動切断ブレード14は、いわゆる歯圧を受けるようにガード12の上面に能動的に押し付けられる。この歯圧は、特に、2つの切断ブレード12、14を互いに押し付ける上述のスプリング16によって保証される。
【0046】
モータ26を含む駆動装置は、反対の運動方向28に振動する方法で可動切断ブレード14を駆動するように適合される。この運動方向28は、第1及び第2の切断端部20、22と平行に配置される。モータ26はそこに、回転を強いられる回転被駆動シャフト30を有する。そこから突出する偏心ピン34を含む偏心伝達要素32が回転被駆動シャフト30に配置される。偏心伝達要素32は、シャフト30の上にクランプ又はそれに任意の他の方法で結合され得る。しかし、シャフト30及び偏心伝達要素32はまた、1つの統合された部品としても実現され得る。モータ26それ自体は、例えば、配電線供給電力又はバッテリによってどちらでも駆動されるEモータとして実現され得る。
【0047】
偏心伝達要素32の回転運動は、結合要素36を介して可動切断ブレード14の並進運動に変換される。結合要素36は通常、「駆動ブリッジ部」と呼ばれる。駆動ブリッジ部36が可動切断ブレード14の上面に取り付けられる、技術水準の毛刈り込み装置とは対照的に、駆動ブリッジ部は、切断組立体10の中に組み込まれる。駆動ブリッジ部36はしたがって、切断組立体10に対して空間的に下方の位置に配置される。偏心伝達要素32もまた、従来技術の毛刈り込み装置のように、空間的に下方の位置に配置され得る。偏心伝達要素32は、切断レベル38と非常に近い又はさらに切断レベル38の中にある位置で結合要素36と係合する。切断面38とも称される、切断レベル38は、それに沿って両ブレード12、14が互いに接触する、静止切断ブレード12と可動切断ブレード14との間の仮想面を定める。
【0048】
結合要素/駆動ブリッジ部36のこのような低い配置を保証するために、駆動ブリッジ部36は、静止及び可動切断ブレード12、14を切り通す凹部40の中に配置される。この凹部40は、駆動ブリッジ部36を受けるための切断組立体10内の包含部を作る。
【0049】
したがって、偏心伝達要素32と駆動ブリッジ部36との間の係合ポイントは、可動切断ブレード14の上面より下に、したがって、切断レベル38に非常に近接して、配置され得る。理想的には、係合ポイントは、まさに切断レベル38の中にある。切断レベル38内の係合ポイントのこのような配置は、可動切断ブレード14の傾きにつながり得る転倒トルクの発生のリスクを減少させる。可動ブレード14のこのような傾きはまた、毛切断性能を著しく減少させ且つ毛を切断する代わりに切断組立体10の中への毛の引き込みにつながり得る引っ張り効果としても知られる。これは、毛の引き込みがとても痛い場合があるので、ユーザにとって不快である。
【0050】
偏心伝達要素32の駆動ブリッジ部36との係合を切断レベル38の近くに又はさらに切断レベル38の中に配置することは、可動切断ブレード14を駆動するための伝達力がまさに切断レベル28内で伝達されるという事実をもたらす。したがって、可動切断ブレード14の傾きにつながる傾動運動は妨げられる。
【0051】
前述の引張り効果を防止するためのさらなる中心的な特徴が図3及び4に見られ得る。本発明による静止切断ブレード12は2つのスロット42、42’を有する。これらの2つのスロット42、42’は、切断組立体10の2つの切断端部20、22と実質的に平行に延びる。スロット42、42’は、静止切断ブレード12内の応力誘起の反りを補償するための手段である。これらのスロット42、42’無しでは、このような応力誘起の反りはまた、可動切断ブレード14の持ち上げ又は傾動をもたらす可能性があり、したがって、引っ張り効果の発生の原因にもなり得る。
【0052】
静止切断ブレード12内の反りは通常、製造プロセスの間の誤差から理解する。切断ブレード12、14が通常製造プロセスの後期で研磨されるとしても、切断ブレード12、14の完全に平坦な表面を得ることは出来ない。この平坦でないことは、切断ブレード12、14が組み立て中に互いに押し付けられるとすぐに、切断ブレード12、14内の反りをもたらし得る。静止切断ブレード12及び可動切断ブレード14の平坦でないことは、最悪の場合、2つの切断ブレード12、14の間の小さいギャップをもたらし得る。このギャップはまた、切断端部20,22の間のギャップを作り出し得る。このギャップはさらに、静止切断ブレード12から可動切断ブレード14を持ち上げる活性化因子であり、これはその後あなどり難い引っ張り効果を引き起こす。2つの切断ブレード12、14の完全な平坦さは、理想的ではない又は、複雑且つコスト集約的製造ステップでのみ達成可能である。本発明の発明者はそのために、静止切断ブレード12内に2つの補償スロット42、42’を設けることによって単純且つコスト削減の解決方法を発見した。
【0053】
これらの2つの補償スロット42、42’は、静止切断ブレード12の機械的な可撓性を増加させる。静止切断ブレード12がその結果ある種のスプリングとして働き、可動切断ブレード14の対応する形状にその形状をより容易に適合し得るので、製造誤差に起因して発生し得るギャップはこのように簡単に閉じられ得る。これは、静止切断ブレード12と可動切断ブレード14との間のギャップを閉じることを可能にするので、その間にもはやギャップが生じない。静止切断ブレード12の弾性は、2つのスロット42、42’の長さ及び幅によって調整され得る。
【0054】
図4a及び4bに見ることができるように、2つの補償スロット42、42’は好ましくは互いに位置合わせされ(整列させられ)且つ両者は切断端部20、22と平行に延びる。両スロット42、42’は好ましくは、第1の切断端部20から同じ距離を有する。2つのスロット42、42’は、2つのスロット42、42’を橋渡しする中央部分46に向かって静止切断ブレード12の2つの対向する横方向側部44、44’から延び得る。中央部分46は、静止切断ブレード12の後方部分48及び前方部分50を互いに接続する。中央部分46は、静止切断ブレード12の2つの部分48、50が、矢印52によって概略的に示されるように、互いに対して曲がる又は傾くことを可能にする、ある種のトーションスプリングとして働く棒を形成する。静止切断ブレード12はしたがって、引っ張り効果が効果的に防止されるように、2つの切断端部20、22の間のギャップを閉鎖するよう、応力誘起の反りを補償し得る。
【0055】
2つの補償スロット42、42’は、図4に示されるように、静止切断ブレード12の断面を通り抜けるスリットとして設計される。言い換えると、これらのスリット42、42’は、溝と対照的に、静止切断ブレード12の材料を切り通す。第1のスロット42は好ましくは、中央部分46に向かって第1の横方向側部44から延びる。第2のスロット42’は、中央部分46に向かって反対側の第2の横方向側部44’から延びる。(切断端部20に垂直な方向に測定された)2つのスロット42、42’の幅は、同じ方向における静止切断ブレード12の寸法に比べて小さい。スロット42、42’は好ましくは、0.1から3mmの間の範囲である幅を有する。
【0056】
2つのスロット42、42’を使用する上述の「反り補償」はまた、4点支持が静止と可動切断ブレード12、14との間で実現されるという利点を有する。従来技術の切断組立体では通常、3点支持が実現される。しかし、このような3点支持は、可動切断ブレード14の傾きをより簡単にもたらし得る。ここで実現される4点支持は、静的に過剰に規定されているが、より安定している。
【0057】
図3bに示されるように、可動切断ブレード14は、静止切断ブレード12に4点52a−dで接触し、これは、破線53で示される力台形をもたらす。力が台形53の外側に伝達されないので、2つの切断ブレード12、14の間の非常に安定した支持が実現される。
【0058】
本発明のさらなる中心的なポイントは、静止切断ブレード12上の可動切断ブレード14の案内に関する。滑り摩擦がそれらの間に生じるように可動ブレードが通常静止ブレードの上を滑る、技術水準の毛刈り込み装置と比べると、本発明による毛刈り込み装置100は、可動切断ブレード14と静止切断ブレード12との間に少なくとも1つのボールベアリング54を有する。これは、2つの切断ブレード12、14の間の転がり摩擦を確立する。
【0059】
転がり摩擦に伴う摩擦力は、滑り摩擦に伴う対応する摩擦力のわずか3%であるので、可動及び静止切断ブレード12、14の間の摩擦は著しく減少する。摩滅に加えて、これはまた、毛刈り込み装置100のノイズレベルも著しく減少させる。そのほかには、より少ない駆動力が摩擦により失われるので、より小さいeモータが適用され得る又はより高い切断速度が同じeモータで達成され得る。
【0060】
ボールベアリング54は図3cに図示されている。図4a及び4bにも示されるように、好ましくは2つのボールベアリング54、54’が設けられる。2つのボールベアリング54、54’は、切断組立体10の歯をそれた後方部分に配置される。ボールベアリング54、54’のボールは、静止切断ブレード12に形成される、案内凹部56内で及び、それに平行に可動切断ブレード14に形成される、対応する案内凹部58内で案内される(図5cも参照)。両案内凹部56、58は好ましくは、垂直壁を持つU形状端面を有する。それらは好ましくは、2つの切断端部20、22と平行に延びる。案内凹部56、58は、切断ブレード12、14の歯をそれた後方部分の2つのスロット42、42’の後に配置される。言い換えると、2つの案内凹部56、58と切断端部20,22との間の距離は、2つのスロット42、42’と切断端部20,22との間の距離より大きい。
【0061】
ボールベアリング54の他の変形形態及び配置もまた可能であることが留意されるべきである。ボールベアリングの位置並びに数は、変化し得るとともに特定のニーズに適合され得る。好適な実施形態では、2つの案内凹部56、58は、駆動ブリッジ部36と同じレベルに、より具体的には、偏心ピン34と駆動ブリッジ部36との間の係合ポイントと同じレベルに配置される。言い換えると、案内凹部56、58は、好ましくは、切断端部20、22までの、駆動ブリッジ部36からの係合ポイントと同じ距離を有する。このような配置の主な利点は、偏心部34と駆動ブリッジ部36との間の係合に起因して生じ得る、傾動運動がまさに同じレベルで補償され得ることである。
【0062】
要約すると、本発明は、可動切断ブレードの望ましくない引っ張りの問題を効果的に克服する毛刈り込み装置の切断組立体を提供する。本毛刈り込み装置で選択された特別な技術的な設計のために、毛刈り込み装置は、特に切断性能、力伝達効率、摩擦、摩耗及び摩損に関して並びにノイズレベルに関して、著しく改良される。中心的なポイントの1つは、静止切断ブレードに組み込まれる少なくとも1つのスロットによる応力誘起の反りの補償である。少なくとも1つのスロットが可動切断ブレードに組み込まれる場合、同じ技術的な効果が生じることが留意されるべきである。したがって、少なくとも1つのスロットはまた、本発明の範囲から離れることなしに、可動切断ブレードの中に配置されることができる。
【0063】
本発明は図面及び上述の説明に詳細に説明されているが、このような図面及び説明は説明及び例とみなされるべきであり、限定するものとみなされるべきではない。本発明は開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態の他の変形形態は、図面、詳細な説明、及び添付の請求項の検討から、当業者に理解され請求項に記載された発明を実施する際に実施され得る。
【0064】
請求項において、用語「有する(comprising)」は他の要素又は段階を排除せず、不定冠詞“a”又は“an”は複数を排除しない。単一の要素又は他のユニットが、請求項に記載された幾つかのアイテムの機能を満たし得る。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に用いられることが出来ないことを示すものではない。
【0065】
請求項中のいかなる参照符号も範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図5c