(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018416
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20161020BHJP
A61B 5/1174 20160101ALI20161020BHJP
A61B 5/107 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
F21S2/00 430
A61B5/10 365
A61B5/10 300U
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-117268(P2012-117268)
(22)【出願日】2012年5月23日
(65)【公開番号】特開2013-246875(P2013-246875A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2015年5月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】511291164
【氏名又は名称】株式会社 シリカ高研
(74)【代理人】
【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
(72)【発明者】
【氏名】草島 晴夫
【審査官】
石井 孝明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−096982(JP,A)
【文献】
特開2006−008784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
A61B 5/107
A61B 5/1174
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性シート面に記録された画像を表示するための表示装置であって、
透光性硬質基板と、
前記透光性硬質基板の一の面に積層された透光性の弾性樹脂層と、
前記透光性硬質基板の他の面または側端面から当該透光性硬質基板の内部へ入光させる入光手段と、
を備えてなり、
前記弾性樹脂層のJIS−A硬度が1〜40であることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記透光性硬質基板の側端面から入光させる入光手段を備える請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記透光性硬質基板の他の面に暗色層が積層された請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
鑑識用痕跡採取シートに採取された痕跡の表示に用いられる請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透光性シート面に記録された画像を表示するための表示装置に関する。例えば、鑑識用痕跡採取シートにより採取された、指紋や足跡、タイヤ跡等の痕跡を表示するために用いられる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
犯罪捜査において、指紋等の痕跡の採取は、痕跡と思われる箇所に、アルミの微粉末や、アルミと四三酸化鉄の混合微粉末等を、刷毛を用いて撒布し、穂先で軽く払うようにして指紋等の痕跡の隆線を視覚化した後、ここに、ベースフィルム層と、このベースフィルム層の片面に設けられた透明粘着剤層とから構成される鑑識用痕跡採取シートを貼付し、その粘着剤層に指紋の隆線を転写した後に剥離するという方法で行われる。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
あるいは、足跡等の痕跡の採取は、痕跡と思われる箇所に、直接に、ベースフィルム層とこのベースフィルム層の片面に設けられた透明粘着剤層とから構成される鑑識用痕跡採取シートの粘着剤層を押しあてて行う。さらには、このようにして採取された痕跡を強力な粘着剤層を備える別の鑑識用痕跡採取シートに再び転写するという方法で行われる。
【0004】
痕跡が採取された鑑識用痕跡採取シートのような、シート面に画像が記録された透光性シートは、導光板に貼り付けて、導光板の側端部から入光して観察することが行われる。例えば、特許文献2にはこのような導光板を備えた鑑識採取痕跡の表示装置が開示されている。
【0005】
しかし、このようなシート面に画像が記録された透光性シートは、導光板に貼り付けるときに導光板との間に気泡や隙間ができやすく、このため、観察する像が不鮮明になるという問題があった。あるいは、気泡や隙間なく導光板とシートとを貼り付けるために水を付けて貼り付けるなど煩雑な操作に手間がかかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
[特許文献1]特開2006−8784号公報
[特許文献2]特開2008−96982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、透光性シート面に記録された画像を格別の煩雑な操作を要することなく鮮明に表示することのできる表示装置を提供しようとする。
【0008】
本発明は、鮮明な鑑識痕跡像が得られる鑑識用痕跡採取シートの表示装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の要旨とするところは、透光性シート面に記録された画像を表示するための表示装置であって、一の面に透光性の弾性樹脂層が積層された透光性硬質基板と、該透光性硬質基板の他の面または側端面から該透光性硬質基板の内部へ入光させる入光手段とを備えてなる表示装置であることにある。
【0010】
また、本発明の要旨とするところは、前記透光性硬質基板の側端面から入光させる入光手段を備える前記表示装置であることにある。
【0011】
前記表示装置においては、前記透光性硬質基板の他の面に暗色層が積層され得る。
【0012】
前記表示装置は、鑑識用痕跡採取シートに採取された痕跡の表示に用いられ得る。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、透光性シート面に記録された画像を格別の煩雑な操作を要することなく鮮明に表示することのできる表示装置が提供される。
【0014】
本発明によると、格別の煩雑な操作を要することなく鮮明な鑑識痕跡像が得られる、鑑識用痕跡採取シートの表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の表示装置の構成を示す図であり、
図1(a)は上面模式図、
図1(b)は側面模式図である。
【
図2】鑑識用痕跡採取シートの構成を示す断面模式図。
【
図4】本発明の他の態様の表示装置の構成を示す側面模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示すように、本発明の表示装置2は、一の面3に透光性の弾性樹脂層4が積層された透光性硬質基板6と、透光性硬質基板6の側端部5に設置された光源8とを備えてなる。光源8から出射された光は透光性硬質基板6の内部に側端面13から入光される。このように本発明の表示装置2は、透光性硬質基板6の内部に側端面13から入光させる入光手段を備えている。鑑識用痕跡採取シート10が透光性の弾性樹脂(エラストマー)層4の外面に貼付され、図面視上方から観察される。透光性硬質基板6の他の面3´に暗色層12が積層されていると観察像がより鮮明になり好ましい。他の側端部7の側の端面14に透光性硬質基板6の内部に向けて光を反射する不図示の反射板が貼着されていてもよい。反射板は、透光性硬質基板6の、側端部5を除くその他の端面に貼着されていてもよい。あるいは、透光性硬質基板6の他の側端部7にも他の光源8aが設置されてもよい。あるいは、その他の側端部9やその他の側端部11にも光源が設置されてもよい。
【0017】
図1は透光性硬質基板6が水平に設置された横型の態様が示されているが、透光性硬質基板6が立てて設置された縦型であってもよい。
【0018】
鑑識用痕跡採取シート10の構成の一例を
図2に示す。
図2(a)において示される鑑識用痕跡採取シート10aは痕跡を転写する前のものであり、ベースフィルム層20と、ベースフィルム層20の片面に設けられた透明な粘着剤層22から構成される。
図2(b)に鑑識用痕跡が採取された状態の鑑識用痕跡採取シート10を示す。鑑識用痕跡採取シート10では、粘着剤層22の表面に痕跡物24が模様の層状に写されている。
【0019】
鑑識用痕跡採取シート10はベースフィルム層20の粘着剤層22が積層された側と反対側の表面を弾性樹脂層4と相対させて弾性樹脂層4の表面に貼付される。あるいは、ベースフィルム層20の粘着剤層22が積層された側の表面を弾性樹脂層4と相対させて弾性樹脂層4の表面に貼付される。
【0020】
透光性硬質基板6と弾性樹脂層4と鑑識用痕跡採取シート10における鑑識用痕跡採取シート10aの部分とで導光路が形成され、透光性硬質基板6に側端面から入光した光は導光路と空気との界面で全反射をしつつ導光路内部を透光性硬質基板6の面方向に進行する。鑑識用痕跡採取シート10がベースフィルム層20の粘着剤層22が積層された側と反対側の表面を弾性樹脂層4と相対させて弾性樹脂層4の表面に貼付された場合には、
図3に示すように、導光路の表面30、すなわち、鑑識用痕跡採取シート10aの、表面に痕跡物24が存在する個所においては、導光路内を進行してきた光32aが反射せずに痕跡物24に達し、痕跡物24で吸収されるかあるいは乱反射光34となる。痕跡物24が存在しない個所においては、導光路内を進行してきた光32bは外部に出ていかずに導光路と空気との界面で全反射する。このような機構で痕跡物24に起因する光のコントラストが生ずる。このコントラストは目視では勿論のこと、写真撮影によっても鮮明な映像を得ることができる。
【0021】
ベースフィルム層20の粘着剤層22が積層された側の表面を弾性樹脂層4と相対させて弾性樹脂層4の表面に貼付される場合には、導光路内を進行してきた光のうち痕跡物24に当たった光が吸収されるか乱反射し、その他の光の大部分が導光路から漏れることなく導光路内を進行して導光路側端面から出射することになる。このような機構で痕跡物24に起因する光のコントラストが生ずる。このコントラストは目視では勿論のこと、写真撮影によっても鮮明な映像を得ることができる。
【0022】
その他、透光性硬質基板6中での乱反射によって鑑識用痕跡採取シート10に達して透過した光の、痕跡物24に起因するコントラストも観察することができる。
【0023】
図1の表示装置2は鑑識用痕跡採取シート10に採取された痕跡を表示する態様が示されているが、表示装置2は鑑識用痕跡採取シート10に限らず透光性シート面に記録された画像を好適に表示することができる。透光性シート面に記録された画像としては透光性のフィルムに手描きや印刷や現像や転写や賦型や賦刻などにより形成された絵や文字や記号や模様が挙げられる。すなわち、このような画像が表面に記録された透光性シート(以下、透光性画像シートと称する)を弾性樹脂層4の表面に貼付することにより、その画像を鮮明に表示することができる。透光性画像シートの具体例としてはポリエチレンテレフタレートフィルムに絵や文字を印刷または手描きしたポスターなどが例示される。
【0024】
透光性硬質基板6の厚さhは2〜50mmであることが好ましい。hが2mmを下回ると光源から光を効率よく透光性硬質基板6に入光させる機構が複雑になる。hが50mmを超えて大きくなると光源から透光性硬質基板6に入光した光が、空気層との界面で全反射せずに直接外部に抜けてしまう傾向が大きくなり導光板としての機能が低下する。この点やコストなどを加味すると、透光性硬質基板6の厚さhは2〜10mmであることがさらに好ましい。
【0025】
透光性硬質基板6の素材としては、透光性樹脂やガラスが挙げられる。透光性樹脂としては、ポリメチルメタアクリレートのようなアクリル系樹脂、カーボネート系樹脂、スチレン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、エステル系樹脂が例示される。光学用途のその他の透光性樹脂も使用可能である。透光性樹脂の引張弾性率は500MPa以上である。透光性樹脂やガラスの可視光の透明度は10dB/m以下であることが好ましい。
【0026】
なお、透光性硬質基板6における用語「硬質」は、弾性樹脂層4の素材であるエラストマーの硬さに比べて硬いという意味であり、ポリメチルメタアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレンのような汎用の樹脂に比べてそれらよりもとくに硬いという意味ではない。
【0027】
弾性樹脂層4は厚さhdが0.1〜50mmであることが好ましい。hdが0.1mmを下回ると、透光性画像シートの曲がりくせや弾性樹脂層4に面する側の表面の凹凸を弾性樹脂層4の歪で吸収できないことがありベースフィルム層20との密着性が悪くなることがある。hdが50mmを超えると光が弾性樹脂層4の内部において空気層との界面で全反射せずに直接外部に抜けてしまう傾向が大きく高くなり弾性樹脂層4の導波機能が低下する。この点やコストなどを加味すると、弾性樹脂層4の厚さhdは0.5〜2mmであることがさらに好ましい。
【0028】
弾性樹脂層4の光透過率(JIS K−7105にて規定される全光線透過率)は80%以上であることが好ましい。
【0029】
弾性樹脂層4の素材としては、アクリル系弾性樹脂、酢酸ビニル系弾性樹脂、ウレタン系弾性樹脂、ポリエステル系弾性樹脂、合成ゴム系弾性樹脂、シリコーン系弾性樹脂オレフィン系弾性樹脂、などが例示される。なかでも透明度の高いアクリル系弾性樹脂およびシリコーン系弾性樹脂が好ましい。これらの弾性樹脂は、ハードセグメントとソフトセグメントの種類、比率、分子量の違いなどにより弾性率を調整できる。
【0030】
弾性樹脂層4の硬度は、JIS−A硬度で1〜40であることが好ましい。弾性樹脂層4の硬度が40を超えて大きい場合は、透光性画像シートとの充分な密着が得られないことがあり、また鮮明な表示像が得られない。弾性樹脂層4の硬度が1未満の場合は、弾性樹脂層4の外力に対する形体保持性が不良で壊れやすく、また、密着面に凹凸ができ良好な表示像が得られないことがある。
【0031】
弾性樹脂層4はそれ自身が粘着性を有するものであることが好ましい。弾性樹脂層4が最表面にさらに厚さ50μm以下の透光性の粘着層を備えてもよい。この粘着層としては、特に限定されないが、ゴム系材料、アクリル系材料、シリコーン系材料、ウレタン系材料などをベースとして、粘着付与剤、軟化材、架橋剤などを添加した粘着剤を用いることができる。
【0032】
入光手段に用いられる光源8や光源8aとしては特に限定されないが、蛍光灯、LED、ハロゲンランプ、冷陰極管などが例示される。あるいは透光性硬質基板6から離れた位置に設置された光源から光ファイバなどの導光手段により側端部5や他の側端部7、その他の側端部9、その他の側端部11などへ光を導く態様であってもよい。
【0033】
暗色層12は少なくとも透光性硬質基板6に面する側が暗色に着色された層であり、暗色は黒色を含む。暗色層12の素材としては紙、布、樹脂フィルム、木材、金属等が例示される。暗色層12の明度V(JIS Z 8721)は2以下であることが好ましい。暗色層12は青系色や茶色系であってもよいが黒色であることがさらに好ましい。暗色層12を備えることによって、痕跡の明暗のコントラストが高くなり、鮮明な痕跡像を得ることができる。
【0034】
本発明の表示装置2は、鑑識用痕跡採取シート10のような透光性画像シートが貼付される面が弾性樹脂層4の面であるため透光性画像シートの表面になじみやすい。従って、透光性画像シートと弾性樹脂層4との密着性がよく、鑑識用痕跡採取シート10のような透光性画像シートを弾性樹脂層付きの透光性硬質基板のうえに単に重ねる操作だけで両者の間に隙間のない貼付状態を容易に得ることができる。両者の間に気泡などの隙間があると、透光性硬質基板6に入光した光が隙間の位置で全反射するので表示像が乱れる。
【0035】
このように、本発明の表示装置2は、弾性樹脂層4とベースフィルム層20との密着性がきわめてよいので、両者の間に隙間や気泡のない貼付状態をきわめて容易に得ることができ、また、鑑識用痕跡採取シート10に採取された痕跡が、単に鑑識用痕跡採取シート10を目視しただけでは確認できないような微かなものであっても、きわめて鮮明な痕跡像を得ることができる。さらに、この像を写真撮影するとこの鮮明さが維持された写真像が得られる。
【0036】
なお、弾性樹脂層4を備えない従来の表示装置にあっては、透光性硬質基板6の表面に直接に透光性画像シートが貼付される。透光性硬質基板6の表面は傷がつきやすく、また傷がつくと目立ちやすいのでこの傷で痕跡像が乱されやすいが、本発明の表示装置2は、透光性硬質基板6の表面が弾性樹脂層4で保護されているので傷がつきにくく、長期間の使用にわたって鮮明な画像を得ることができる。
【0037】
本発明の他の態様として、
図4に示す表示装置2aのように、光源8bが透光性硬質基板6の背後に配置されている態様が挙げられる。光源8bは面光源であり、光源8bから発せられた光が透光性硬質基板6の裏面(他の面3´)から全面にわたって透光性硬質基板6の内部に入光し、透光性画像シートとの界面で全反射することなくそのまま透光性硬質基板6の表面に貼付された鑑識用痕跡採取シート10のような透光性画像シートを透過する。表示装置2aにあっては、主にこの透過光の、痕跡や画像に起因するコントラストが観察されるので、
図1に示す表示装置2のようなエッジライト方式による照明の態様のほうが鮮明な映像が得られる。
【0038】
光源8bとしては、樹脂や金属からなる筐体中に光源ユニットを面状に配置した構造のものが例示される。表示装置2aにおいては、透光性硬質基板6の素材にはアルミ等の金属粉末などの光を反射する粒子が含有されていてもよい。また、透光性硬質基板6の裏面や側面が粗面であってもよい。
【0039】
実施例
図1に示す配置の表示装置2を用いて、鑑識用痕跡採取シートにより採取された足跡の表示を行った。
透光性硬質基板6として厚さ10mmのポリメチルメタアクリレート板(縦(wt)25cm横(wy)20cm)を用いた。
弾性樹脂層4としてシリコーンRTVからなる透明弾性樹脂を用いた。弾性樹脂層4のJIS−A硬度(株式会社テロック社製:ゴム硬度計GS−706(JIS A TYPE))を用いて測定)は10、厚みは1mmであった。
光源8として、側端部5において、透光性硬質基板6の全幅にわたって、小型のLEDを計30個配置した。
暗色層12として黒色に着色した合板を用いた。
【0040】
鑑識用痕跡採取シートとして株式会社シリカ高研製の透明粘着シート(商品名:シリコーンシート;品番 SC−H009−1)を用い、足跡を採取した。採取した足跡の像は透明粘着シートを手でかざして目視しただけでは不鮮明で形状の特定が困難であった。透明粘着シートのベースフィルム側を弾性樹脂層4の表面に貼り付けた。弾性樹脂層4の表面に透明粘着シートを端からゆっくりと置いてゆくだけで弾性樹脂層4と透明粘着シートとの間を気泡が入らずに密着させることができた。表示された足跡はきわめて鮮明で形状が特定できた。この像を写真撮影したところ鮮明さが維持された写真像が得られた。
【0041】
比較例
図1に示す配置で、ただし透光性硬質基板6の表面に弾性樹脂層4が設けられていない態様の表示装置を用いたほかは実施例と同様にして、鑑識用痕跡採取シートにより採取された足跡の表示を行った。このとき、透光性硬質基板6の表面に透明粘着シートを端からゆっくりと置いてゆくことにより、透光性硬質基板6の表面に透明粘着シートのベースフィルム側を貼り付けた。透光性硬質基板6と透明粘着シートとの間を気泡が入らずに完全に密着させることは困難であった。表示された足跡は不鮮明で細部の形状は特定できなかった。
【符号の説明】
【0042】
2、2a:表示装置
3:一の面
3´:他の面
4:弾性樹脂層
5:側端部
6:透光性硬質基板
7:他の側端部
8、8a:光源
9、11:その他の側端部
10:鑑識用痕跡採取シート
12:暗色層
13、14:側端面