【実施例】
【0052】
本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。以下、特にことわりのないかぎり、実施例に記載される部及び比率は質量を基準とする。
【0053】
(坪量)
JIS P8124に準拠して、坪量を測定した。
【0054】
(厚さ)
JIS P8118に準じ、厚さを測定した。
【0055】
(収縮率)
半透膜支持体より、横25cm、縦20cmのサンプルを切り出した後、サンプルの中央部を基点として、横方向と縦方向について、サンプルの端から端まで、鉛筆で十字に印を入れる。鉛筆で印を入れた部分について、横方向と縦方向のそれぞれの長さを0.5mm単位で測定する。その後、サンプルを90℃の湯浴に10分間浸した後に、23℃、相対湿度50%の条件下で1時間風乾する。風乾後のサンプルについて、鉛筆で印を入れた部分の横方向と縦方向のそれぞれの長さを0.5mm単位で測定した後、収縮率を次式より算出した。
【0056】
収縮率(%)=(湯浴に浸漬後の鉛筆で印を入れた部位の寸法(mm)−湯浴に浸漬前の鉛筆で印を入れた部位の寸法(mm))/(湯浴に浸漬前の鉛筆で印を入れた部位の寸法(mm))×100
【0057】
(平滑性)
JIS P8119に準じ、ベック平滑度試験機を用いて測定した。
【0058】
(フラジール(FG)通気度)
通気性試験機(カトーテック株式会社製、商品名:KES−F8−AP1)を使用して、JIS L1096に示す方法で測定を行った。
【0059】
(半透膜溶液の塗布)
一定のクリアランスを有する定速塗布装置(商品名:Automatic Film Applicator、安田精機社製)を用いて、半透膜支持体の塗布面にポリスルホン(SIGMA−ALDRICH Corporation製、重量平均分子量M
w<35,000、数平均分子量M
n<16,000、商品番号428302)のジメチルホルムアミド(DMF)溶液(濃度:18%)を塗布し、水洗、乾燥を行い、塗布面表面に厚み50μmのポリスルホン膜を形成させて半透膜を作製した。
【0060】
(半透膜厚み均一性)
(半透膜溶液の塗布)で得られた半透膜の断面SEM写真を撮影した。その後、SEM写真で任意の場所10点における半透膜の厚みを測定し、その厚みの最大部分から最小部分の厚みの差(μm)を求めた。この差が8μm以内であれば許容範囲である。
【0061】
(非塗布面接着性)
(半透膜溶液の塗布)で半透膜を作製した半透膜支持体の非塗布面同士の間に、加温して溶融させた酢酸ビニル系接着剤を塗布して、直ぐに加圧して接着させた。接着後、サンプルを幅25mm、長さ200mmに裁断し、引張試験機(商品名:STA−1150テンシロン引張試験機、オリエンテック社製)を使用し、剥離角度180度、剥離速度100mm/minで接着部の剥離テストを行い、非塗布面接着性を評価した。
【0062】
◎:剥離強度が極めて高く、半透膜支持体層内部で剥離が起こっている。
○:剥離強度が高く、接着剤と半透膜支持体間で部分的に剥離が起こっているが、大部分の剥離は半透膜支持体層内部で剥離が起こっている。
△:剥離強度がやや高く、接着剤と半透膜支持体間での剥離が起こっているが、半透膜支持体層内部でも剥離が確認される。実用上、下限レベル。
×:剥離強度が低く、全体的に接着剤と半透膜支持体の間で剥離が起こっている。使用不可レベル。
【0063】
(半透膜溶液裏抜け)
(半透膜溶液の塗布)で得られた半透膜の断面SEM写真を撮影して、ポリスルホンの半透膜支持体への滲み込み度合いを評価した。
【0064】
◎:ポリスルホンが半透膜支持体の中心付近までしか滲み込んでいない。非常に良好なレベル。
○:ポリスルホンが半透膜支持体の非塗布面に滲み出ていない。良好なレベル。
△:ポリスルホンが半透膜支持体の非塗布面に一部滲み出ている。実用上、下限レベル。
×:ポリスルホンが半透膜支持体の非塗布面に滲み出ている。実用上、使用不可レベル。
【0065】
(半透膜接着性)
(半透膜溶液の塗布)で得られた半透膜に関して、ポリスルホン樹脂からなる半透膜と半透膜支持体間の接着度合いを、剥離するときの抵抗度合いで判断した。
【0066】
◎:半透膜と半透膜支持体の接着性が非常に高く、剥離できない。非常に良好なレベル。
○:部分的に剥離しやすい所が存在する。良好なレベル。
△:半透膜と半透膜支持体とが接着はしているが、全体的に剥離しやすい。実用上、下限レベル。
×:半透膜塗布後の水洗又は乾燥工程で剥離が発生する。使用不可レベル。
【0067】
(半透膜溶液塗布前後のシワ)
(半透膜溶液の塗布)において、シワの発生を目視で観察した。
【0068】
半透膜溶液塗布前のシワ評価
○:ポリスルホン塗布前の段階で半透膜支持体に弛みがなく、ポリスルホン塗布条件によらずシワが発生しない。
△:ポリスルホン塗布前に半透膜支持体にシワは発生していないが、やや弛みが発生しており、ポリスルホン塗布条件次第では、シワの発生が懸念される。
×:ポリスルホン塗布条件によらず、ポリスルホン塗布前にシワが発生する。
【0069】
半透膜溶液塗布後のシワ評価
○:ポリスルホン塗布後に温水に浸漬させた際に、半透膜支持体に弛みがなく、温水浸漬条件によらずシワが発生しない。
△:ポリスルホン塗布後に温水に浸漬させた際に、半透膜支持体にシワは発生していないが、やや弛みが発生しており、温水浸漬条件次第では、シワの発生が懸念される。
×:ポリスルホン塗布後の温水浸漬条件によらず、シワが発生する。
【0070】
(実施例1)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を50質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.5g/m
2、主体繊維の平均繊維径12.6μmのシートを得た。
【0071】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前の張力を0.10kN/m、第一ニップ後の張力を0.05kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。第一ニップ前後と第二ニップ前後には、それぞれ張力制御装置が付属しており、各ロールニップ前後の張力を独立して制御することができる。
【0072】
(実施例2)
第一ニップ後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0073】
(実施例3)
第一ニップ後の張力を0.20kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0074】
(比較例1)
第一ニップ後の張力を0.03kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0075】
(比較例2)
第一ニップ後の張力を0.25kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0076】
(比較例3)
第一ニップ後の張力を0.30kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0077】
(比較例4)
第一ニップ後の張力を0.45kN/mとした以外は、比較例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0078】
(実施例4)
第一ニップ後の張力を0.10kN/mとし、第二ニップ前後の張力を0.05kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0079】
(実施例5)
第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例4と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0080】
(実施例6)
第二ニップ前後の張力を0.20kN/mとした以外は、実施例4と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0081】
(実施例7)
第二ニップ前後の張力を0.40kN/mとした以外は、実施例4と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0082】
(実施例8)
実施例1で湿式抄造法で得られたシートを、
図1(B)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一ロールニップと、金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)と弾性ロール(半径450mm、弾性率250kN/cm
2)からなる第二のロールニップとが連続で設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0083】
(実施例9)
第一ニップ後の張力を0.25kN/mとした以外は、実施例4と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0084】
(実施例10)
第一ニップ後の張力を0.25kN/mとした以外は、実施例5と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0085】
(実施例11)
第一ニップ後の張力を0.25kN/mとした以外は、実施例6と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0086】
(実施例12)
第一ニップ後の張力を0.30kN/mとした以外は、実施例4と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0087】
(実施例13)
第一ニップ後の張力を0.30kN/mとした以外は、実施例5と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0088】
(実施例14)
第一ニップ後の張力を0.30kN/mとした以外は、実施例6と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0089】
(実施例15)
第一ニップ後の張力を0.40kN/mとした以外は、実施例4と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0090】
(実施例16)
第一ニップ後の張力を0.40kN/mとした以外は、実施例5と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0091】
(実施例17)
第一ニップ後の張力を0.40kN/mとした以外は、実施例6と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0092】
(比較例5)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.25kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0093】
(比較例6)
第一ニップ後の張力を0.40kN/m、第二ニップ前後の張力を0.25kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0094】
(比較例7)
第一ニップ後の張力を0.45kN/m、第二ニップ前後の張力を0.05kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0095】
(比較例8)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.03kN/mとした以外は、実施例1と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0096】
(実施例18)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例8と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0097】
(実施例19)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を200℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0098】
(実施例20)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を210℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0099】
(実施例21)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を230℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0100】
(実施例22)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を190℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0101】
(実施例23)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を195℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0102】
(実施例24)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を235℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0103】
(実施例25)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を240℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0104】
(実施例26)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を200℃とした以外は、実施例10と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0105】
(実施例27)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を210℃とした以外は、実施例10と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0106】
(実施例28)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を230℃とした以外は、実施例10と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0107】
(実施例29)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を190℃とした以外は、実施例10と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0108】
(実施例30)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を195℃とした以外は、実施例10と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0109】
(実施例31)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を235℃とした以外は、実施例2と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0110】
(実施例32)
第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を240℃とした以外は、実施例10と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0111】
(実施例33)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を60質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維20質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.1g/m
2、主体繊維の平均繊維径12.6μmのシートを得た。
【0112】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0113】
(実施例34)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を40質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維40質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.6g/m
2、主体繊維の平均繊維径12.6μmのシートを得た。
【0114】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0115】
(実施例35)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を15質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を60質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維15質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.0g/m
2、主体繊維の平均繊維径12.3μmのシートを得た。
【0116】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0117】
(実施例36)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を5質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を45質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を5質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維45質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.6g/m
2、主体繊維の平均繊維径12.5μmのシートを得た。
【0118】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0119】
(実施例37)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例33と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0120】
(実施例38)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例34と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0121】
(実施例39)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例35と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0122】
(実施例40)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例36と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0123】
(実施例41)
主体繊維として、繊維配合を繊維径5.3μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を20質量%、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を50質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.3g/m
2、主体繊維の平均繊維径7.2μmのシートを得た。
【0124】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0125】
(実施例42)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を50質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.1g/m
2、主体繊維の平均繊維径15.4μmのシートを得た。
【0126】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0127】
(実施例43)
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を15質量%、繊維径24.7μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を45質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.8g/m
2、主体繊維の平均繊維径19.7μmのシートを得た。
【0128】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0129】
(実施例44)
主体繊維として、繊維配合を繊維径5.3μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を70質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.9g/m
2、主体繊維の平均繊維径5.3μmのシートを得た。
【0130】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0131】
(実施例45)
主体繊維として、繊維配合を繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径24.7μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を60質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網抄紙機で湿紙を形成した後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量79.6g/m
2、主体繊維の平均繊維径23.0μmのシートを得た。
【0132】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃とし、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0133】
(実施例46)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例41と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0134】
(実施例47)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例42と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0135】
(実施例48)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例43と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0136】
(実施例49)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例44と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0137】
(実施例50)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例45と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0138】
(実施例51)
傾斜ワイヤーと円網のコンビネーションマシンを用いて、2層構造のシートを製造した。主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を50質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、傾斜ワイヤーでZ面層の湿紙を形成した。
【0139】
主体繊維として、繊維配合を繊維径7.9μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、繊維径12.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を50質量%、繊維径17.5μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル系繊維を10質量%、バインダー繊維として、繊維径10.5μm、繊維長5mm、融点260℃の未延伸ポリエステル系バインダー繊維30質量%を水に混合分散し、円網でY面層の湿紙を形成した後、二つの湿紙を抄き合わせ、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、Z面層とY面層の坪量比が1:1で、総坪量79.2g/m
2、主体繊維の平均繊維径12.6μmのシートを得た。なお、Z面がヤンキードライヤーに接するように熱圧乾燥した。
【0140】
得られたシートを、
図1(A)に示すような、2本の金属ロール(半径450mm、弾性率21000kN/cm
2)からなる第一及び第二ロールニップが連続して設置されている熱圧加工処理装置を用いて、第一及び第二ロールニップとも、両金属ロールの表面温度を220℃、ニップ圧力100kN/m、第一ニップ前後の張力を0.10kN/m、第二ニップ前後の張力を0.30kN/m、加工速度30m/minの条件で加工し、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0141】
(実施例52)
第一ニップ後の張力を0.25kN/m、第二ニップ前後の張力を0.10kN/mとした以外は、実施例51と同様にして、半透膜支持体を得た。なお、上の金属ロールに触れる面を塗布面とした。
【0142】
実施例及び比較例の製造条件を表1に示した。また、実施例及び比較例で得られた半透膜支持体に対して、前述の評価を行い、結果を表2〜3に示した。
【0143】
【表1】
【0144】
【表2】
【0145】
【表3】
【0146】
実施例1〜52の半透膜支持体は、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」が−0.10〜0.30であるため、半透膜溶液塗布前後のシワの評価において、シワの発生を防ぐことができており、実用上使用可能なレベルを達成した。これに対して、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」の値が本発明の特定要件を満たさない比較例1〜4の半透膜支持体は、半透膜溶液塗布前後のシワの評価において、シワが発生した。
【0147】
実施例1〜8、19〜25、33〜36、41〜45、51と比較例1〜4との比較から、熱圧加工処理時の第1ニップ後の張力が0.05〜0.20kN/mである実施例1〜8、19〜25、33〜36、41〜45、51の半透膜支持体は、半透膜溶液塗工前後のシワの評価においてシワの発生を防ぐことができており、実用上使用可能なレベルを達成した。これに対して、熱圧加工処理時の張力が0.05kN/mより小さい比較例1では、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」が−0.10未満となり、半透膜溶液塗工後の温水浸漬時にシワが発生した。また、熱圧加工処理時の第一ニップ後の張力が0.20kN/mより大きい比較例2〜4では、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」の値が0.30超となり、半透膜溶液塗工前にシワが発生した。
【0148】
実施例8は、第二ニップにおいて、弾性ロールを使用しているが、実施例2と同様に、半透膜溶液塗工前後のシワの評価においてシワの発生を防ぐことができており、実用上使用可能なレベルを達成した。
【0149】
また、実施例9〜18、26〜32、37〜40、46〜50、52と比較例5〜8との比較から、熱圧加工処理時の第一のロールニップ後の張力が0.20kN/m超0.40kN/m以下であり、第二のロールニップ前後の張力が0.05〜0.20kN/mである実施例9〜18、26〜32、37〜40、46〜50、52の半透膜支持体は、半透膜溶液塗布前後のシワの評価においてシワの発生を防ぐことができており、実用上使用可能なレベルを達成した。これに対して、第一ニップ後の張力が0.20kN/m超0.40kN/m以下の範囲内であっても、第二ニップ前後の張力が0.20kN/mを超える比較例5〜6は、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」の値が0.30超となり、半透膜塗布前のシワ評価において、シワが発生した。また、第一ニップ後の張力が0.40kN/mを超える比較例7は、第二ニップ前後の張力が0.05〜0.20kN/mであるものの、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」の値が0.30超となり、半透膜塗布前のシワ評価において、シワが発生した。さらに、第一ニップ後の張力が0.20kN/m超0.40kN/m以下の範囲内であっても、第二ニップ前後の張力が0.05kN/mより小さい比較例8は、熱収縮における「−横収縮率/縦収縮率」が−0.10未満となり、半透膜溶液塗工後の温水浸漬時にシワが発生した。
【0150】
実施例18は、第二ニップにおいて、弾性ロールを使用しているが、実施例10と同様に、半透膜溶液塗工前後のシワの評価においてシワの発生を防ぐことができており、実用上使用可能なレベルを達成した。
【0151】
実施例2、19〜25では、熱圧加工処理時の第1ニップ後の張力が0.05〜0.20kN/mである。実施例19〜25の比較から、熱ロールの温度が半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の融点又は軟化点に対して−60〜−30℃である実施例2、19〜21では、半透膜溶液塗布前後のシワの評価において、シワの発生を防ぐことができており、非塗布面接着性、半透膜溶液裏抜け、半透膜接着性の評価においても、実用上使用可能なレベルであった。熱ロール温度の表面温度を、半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の融点又は軟化点より60℃を超えて低くした実施例22〜23では、熱圧加工処理時にバインダー繊維が十分に溶融せず、フラジール(FG)通気度が高くなったため、ポリスルホン塗布後に裏抜けが一部発生しただけでなく、半透膜厚み均一性がやや劣り、実用上下限レベルであった。また、熱ロール温度の表面温度を、半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の融点又は軟化点より30℃低い温度を超えて高くした実施例24〜25では、バインダーが溶融しすぎてフラジール(FG)通気度が低くなり、ポリスルホン塗布時にポリスルホンが半透膜支持体内部へ十分に浸透せず、半透膜接着性がやや低くなり、また、非塗布面接着性もやや低く、実用上下限レベルであった。
【0152】
実施例10、26〜32では、熱圧加工処理時の第1ニップ後の張力が0.20kN/m超0.40kN/m以下であり、第二のロールニップ前後の張力が0.05〜0.20kN/mである。実施例10、26〜32の比較から、熱ロールの温度が半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の融点又は軟化点に対して−60〜−30℃である実施例10、26〜28では、半透膜溶液塗布前後のシワの評価において、シワの発生を防ぐことができており、非塗布面接着性、半透膜溶液裏抜け、半透膜接着性の評価においても、実用上使用可能なレベルであった。熱ロール温度の表面温度を、半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の融点又は軟化点より60℃を超えて低くした実施例29〜30では、熱圧加工処理時にバインダー繊維が十分に溶融せず、フラジール(FG)通気度が高くなったため、ポリスルホン塗布後に裏抜けが一部発生しただけでなく、半透膜厚み均一性がやや劣り、実用上下限レベルであった。また、熱ロール温度の表面温度を、半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の融点又は軟化点より30℃低い温度を超えて高くした実施例31〜32では、バインダーが溶融しすぎてフラジール(FG)通気度が低くなり、ポリスルホン塗布時にポリスルホンが半透膜支持体内部へ十分に浸透せず、半透膜接着性がやや低くなり、また、非塗布面接着性もやや低く、実用上下限レベルであった。
【0153】
実施例2、10、33〜40の比較から、主体繊維とバインダー繊維の含有比率が60:40〜80:20である実施例2、10、33〜34、37〜38では、半透膜溶液塗布前後のシワの評価において、シワの発生を防ぐことができており、非塗布面接着性、半透膜溶液裏抜け、半透膜接着性の評価においても、実用上使用可能なレベルであった。半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の配合率が20質量%未満である実施例35、39では、フラジール(FG)通気度が高くなったため、ポリスルホン塗布後に裏抜けが発生しただけでなく、半透膜厚み均一性がやや劣り、実用上下限レベルであった。一方、半透膜支持体に含まれるバインダー繊維の配合率が40質量%よりも大きい実施例36、40では、フラジール(FG)通気度が低くなり、ポリスルホン塗布時にポリスルホンが半透膜支持体内部へ十分に浸透せず、半透膜接着性が低くなっただけでなく、非塗布面の平滑性が高くなったため、非塗布面同士の接着性がやや低くなり、実用上下限レベルであった。
【0154】
実施例2、10、41〜50の比較から、主体繊維の平均繊維径が7.0〜20.0μmである実施例2、10、41〜43、46〜48では、半透膜溶液塗布前後のシワの評価において、シワの発生を防ぐことができており、非塗布面接着性、半透膜溶液裏抜け、半透膜接着性の評価においても、実用上使用可能なレベルであった。主体繊維の平均繊維径が7.0μm未満の実施例44、49では、平滑度が高くなり、かつフラジール(FG)通気度が低くなったため、半透膜接着性が低下して剥離強度が低くなり、実用上下限レベルであった。一方、主体繊維の平均繊維径が20.0μmよりも大きい実施例45、50では、フラジール(FG)通気度が高くなったため、ポリスルホン塗布後に裏抜けが発生しただけでなく、平滑度が低くなったことにより、半透膜厚み均一性がやや劣り、実用上下限レベルであった。
【0155】
実施例51、52では、2層構造のシートを使用しているが、実施例2、10と同様に、半透膜溶液塗工前後のシワの評価においてシワの発生を防ぐことができており、実用上使用可能なレベルを達成した。