【文献】
MediaTek,EAB and Connection Establishment Cause,3GPP TSG−RAN2 #75 Meeting R2−114193,2011年 8月26日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_75/Docs/R2−114193.zip
【文献】
LG Electronics Inc.,Further Discussion on EAB,3GPP TSG−RAN WG2 #74 R2−113339,2011年 5月13日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_74/Docs/R2−113339.zip
【文献】
Huawei, HiSilicon,EAB applicability,3GPP TSG RAN WG2 Meeting #75bis R2−114984,2011年10月 2日
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM(登録商標) evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16eに基づくシステムとの下位互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0011】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0012】
図1は、無線通信システムを示すブロック図である。
【0013】
図1は、E−UTRAN(evolved−UMTS terrestrial radio access network)のネットワーク構造の一例である。E−UTRANシステムは、3GPP LTE/LTE−Aシステムである。
向上したUMTSは、端末(user equipment、UE)10と、端末に制御平面(control plane)及びユーザ平面(user plane)を提供する基地局(base station、BS)20と、を含む。端末10は、固定されてもよく、移動性を有してもよいし、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、MT(mobile terminal)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(access point)等、他の用語で呼ばれることもある。一つの基地局20には一つ以上のセルが存在することができる。一つのセルは、1.25、2.5、5、10、及び20MHzなどの帯域幅のうち一つに設定され、複数の端末にダウンリンク又はアップリンク送信サービスを提供する。このとき、互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定されることができる。
【0014】
基地局20間にはユーザトラフィック又は制御トラフィック送信のためのインターフェースが使われることもできる。基地局20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。基地局20は、S1インターフェースを介してEPC(evolved packet core)と連結される。より詳しくは、S1−MMEを介してMME(mobility management entity)30と連結され、S1−Uを介してサービングゲートウェイ(serving gateway、S−GW)30と連結される。S1インターフェースは、基地局20とMME/S−GW30との間に多対多関係(many−to−many−relation)をサポートする。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に対する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使われることができる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、PDN(packet data network)−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0015】
以下、ダウンリンク(DL;downlink)は、基地局20から端末10への通信を意味し、アップリンク(UL;uplink)は、端末10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局20の一部であり、受信機は端末10の一部である。アップリンクにおいて、送信機は端末10の一部であり、受信機は基地局20の一部である。
【0016】
端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(radio interface protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(OSI;open system interconnection)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、及びL3(第3の階層)に区分されることができる。端末とE−TURANとの間の無線インターフェースプロトコルは、水平的に、物理階層、データリンク階層(data link layer)、及びネットワーク階層(network layer)に区分されることができ、垂直的に、データ情報送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)であるユーザ平面(user plane)と、制御信号送信のためのプロトコルスタックである制御平面(control plane)と、に区分されることができる。無線プロトコル階層は、端末とネットワークに対(pair)で存在し、無線区間のデータ送信を担当する。
【0017】
図2は、無線プロトコル構造を示すブロック図である。
図2−(a)は、ユーザ平面に対する無線プロトコル構造を示すブロック図であり、
図2−(b)は、制御平面に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。
【0018】
図2を参照すると、L1に属する物理階層(PHY;physical layer)は、物理チャネル(physical channel)を利用して上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(medium access control)階層とトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介してデータがどのように、どんな特徴に送信されるかによって分類される。そして、互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間には物理チャネルを介してデータが移動する。物理階層は、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式に変調され、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0019】
物理階層で使われる複数個の物理制御チャネルがある。PDCCH(physical downlink control channel)は、端末にPCH(paging channel)とDL−SCH(downlink shared channel)のリソース割当及びDL−SCHと関連したHARQ(hybrid automatic repeat request)情報を知らせる。PDCCHは、端末にアップリンク送信のリソース割当を知らせるアップリンクスケジューリンググラント(grant)を伝送することができる。PCFICH(physical control format indicator channel)は、端末にPDCCHに使われるOFDMシンボルの数を知らせ、サブフレーム毎に送信される。PHICH(physical hybrid ARQ indicator channel)は、アップリンク送信の応答としてHARQ ACK/NAK信号を伝送する。PUCCH(physical uplink control channel)は、ダウンリンク送信に対するHARQ ACK/NAK、スケジューリング要求、及びCQIのようなアップリンク制御情報を伝送する。PUSCH(physical uplink shared channel)は、UL−SCH(uplink shared channel)を伝送する。
【0020】
図3は、物理チャネルの構造の一例を示す。
【0021】
物理チャネルは、時間領域上にある複数のサブフレーム(subframe)と周波数領域上にある複数の副搬送波(subcarrier)で構成される。一つのサブフレームは、時間領域上の複数のシンボルで構成される。一つのサブフレームは、複数のリソースブロック(RB;resource block)で構成され、一つのリソースブロックは、複数のシンボルと複数の副搬送波で構成される。また、各サブフレームは、PDCCHのために該当サブフレームの特定シンボルの特定副搬送波を利用することができる。例えば、サブフレームの1番目のシンボルがPDCCHのために使われることができる。データが送信される単位時間であるTTI(transmission time interval)は、1個のサブフレームの長さと同一である。
【0022】
ネットワークから端末にデータを送信するDLトランスポートチャネルは、システム情報(system information)を送信するBCH(broadcast channel)、ページングメッセージを送信するPCH(paging channel)、及びユーザトラフィックや制御信号を送信するDL−SCHなどがある。システム情報は、一つ以上のシステム情報ブロックを伝送し、全てのシステム情報ブロックは、同一周期に送信されることができる。マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS;multimedia broadcast/multicast service)のトラフィック又は制御信号は、MCH(multicast channel)を介して送信される。一方、端末からネットワークにデータを送信するULトランスポートチャネルは、初期制御メッセージを送信するRACH(random access channel)と、ユーザトラフィックや制御信号を送信するUL−SCHなどがある。
【0023】
L2に属するMAC階層は、論理チャネルを介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。
MAC階層の機能は、論理チャネルらとトランスポートチャネルらとの間のマッピング及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルに提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。論理チャネルらは、トランスポートチャネルらの上位にあり、トランスポートチャネルらにマッピングされる。論理チャネルらは、制御領域情報の伝達のための制御チャネルと、ユーザ領域情報の伝達のためのトラフィックチャネルと、に分けられる。
【0024】
L2に属するRLC階層は、信頼性のあるデータの送信をサポートする。RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)、及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(RB;radio bearer)が要求する多様なQoS(quality of service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(TM;transparent mode)、非確認モード(UM;unacknowledged mode)、及び確認モード(AM;acknowledged mode)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。一方、RLC階層の機能は、MAC階層内部の機能ブロックで具現されることができ、このとき、RLC階層は存在しないこともある。
【0025】
PDCP(packet data convergence protocol)階層は、L2に属する。ユーザ平面でのPDCP階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)、及び暗号化(ciphering)を含む。ヘッダ圧縮は、帯域幅が小さい無線区間で効率的な送信をサポートするために、相対的に大きさが大きくて不必要な制御情報を含んでいるIPパケットヘッダサイズを減らす機能をする。制御平面でのPDCP階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
【0026】
L3が属するRRC(radio resource control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、端末とネットワークとの間の無線リソースを制御する役割を実行する。そのために、端末とネットワークは、RRC階層を介してRRCメッセージを互いに交換する。RRC階層は、RBの設定(configuration)、再設定(re−configuration)、及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のためにL2により提供される論理的経路を意味する。RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定することを意味する。また、RBは、SRB(signaling RB)とDRB(data RB)の二つに分けられることができる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
【0027】
RRC状態は、端末のRRCとネットワークのRRCが論理的に連結されているかどうかを指示する。即ち、端末のRRC階層とネットワークのRRC階層が連結(connection)されている場合、端末は、RRC連結状態(RRC_CONNECTED)にあるようになる。端末のRRC階層とネットワークのRRC階層が連結されていない場合、端末は、RRCアイドル状態(RRC_IDLE)にあるようになる。ネットワークは、RRC連結状態にある端末の存在をセル単位で把握することができ、端末を効果的に制御することができる。一方、ネットワークは、RRCアイドル状態にある端末の存在を把握することができず、コアネットワーク(CN;core netrowk)がセルより大きい地域単位であるトラッキング領域(tracking area)単位に管理する。即ち、RRCアイドル状態の端末は、トラッキング領域単位に存在可否のみが把握され、音声やデータのような通常の移動通信サービスを受けるためにはRRC連結状態に遷移しなければならない。
【0028】
RRC階層上位に位置するNAS(non−access stratum)階層は、セッション管理(session management)と移動性管理(mobility management)などの機能を実行する。NAS階層で端末の移動性を管理するためにEMM(EPS mobility management)登録状態(EMM−REGISTERED)及びEMM登録解除状態(EMM−DEREGISTERED)が定義されることができる。EMM登録状態及びEMM登録解除状態は、端末とMMEに適用されることができる。初期端末は、EMM登録解除状態にあり、この端末がネットワークに接続するために初期接続(initial attach)手順を介して該当ネットワークに登録する過程を実行する。接続手順が成功的に実行されると、端末及びMMEは、EMM登録状態となる。
【0029】
また、端末とEPCとの間のシグナリング連結(signaling connection)を管理するためにECM(EPS connection management)アイドル状態(ECM−IDLE)及びECM連結状態(ECM−CONNECTED)が定義されることができる。EMMアイドル状態及びEMM連結解除状態も端末とMMEに適用されることができる。ECMアイドル状態の端末がネットワークとRRC連結すると、該当端末は、ECM連結状態となる。ECMアイドル状態のMMEは、ネットワークとS1連結すると、ECM連結状態となる。端末がECMアイドル状態にある時、ネットワークは、端末のコンテキスト(context)情報を有していない。したがって、ECMアイドル状態の端末は、ネットワークの命令を受ける必要無しにセル選択(cell selection)又はセル再選択(cell reselection)のような端末ベースの移動性関連手順を実行することができる。一方、端末がECM連結状態にある時、端末の移動性は、ネットワークの命令によって管理される。ECMアイドル状態で、端末の位置が、ネットワークが知っている位置と変わる場合、端末は、トラッキング領域アップデート手順を介してネットワークに該当端末の位置を知らせることができる。
【0030】
図4は、ページングチャネルの送信を示す。
【0031】
ページングチャネルは、ネットワークが特定端末に送信するデータ又は特定端末に到着した呼び(call)がある場合、該当端末を探してウェイク(wake)するために使われることができる。ページングメッセージを送信するために、ネットワークは、該当端末が現在どの位置領域(location area)にあるかを判断し、該当端末がある位置領域に属する一つのセルを介してページングメッセージを送信する。そのために、端末は、位置領域が変更される度にネットワークに位置領域が変更されたことをネットワークに知らせ、これを位置領域アップデート過程という。
【0032】
また、ページングメッセージを受信する端末は、電力消費減少を目的にしてDRX(discontinuous reception)を実行することができる。そのために、ネットワークは、ページング周期(paging cycle)と呼ばれる時間周期毎に複数のページング機会(paging occasion)を構成し、特定端末は、特定ページング機会のみを受信してページングメッセージを取得することができる。
図4を参照すると、一つのページング周期が8個のページング機会で構成され、端末は、8個のページング機会のうち一つのページング機会のみを介してページングメッセージを受信する。端末は、特定ページング機会外の時間にはページングチャネルを受信しない。また、一つのページング機会は、一つのTTIに対応されることができる。
【0033】
システム情報(system information)は、端末が基地局に接続するために知るべき必須情報を含む。端末は、基地局に接続する前にシステム情報を全部受信しなければならず、常に最新のシステム情報を有しなければならない。そして、システム情報は、一つのセル内の全ての端末が知るべき情報であるため、基地局は、周期的にシステム情報を送信する。
【0034】
システム情報は、MIB(master information block)、SB(scheduling block)、及びSIB(system information block)に区分されることができる。MIBは、該当セルの物理的構成、例えば、帯域幅などを端末に知らせる。SBは、SIBの送信情報、例えば、SIBの送信周期などを端末に知らせる。SIBは、互いに関連あるシステム情報の集合体である。例えば、あるSIBは、周辺のセルの情報のみを含み、あるSIBは、端末が使用するアップリンク無線チャネルの情報のみを含むことができる。
【0035】
基地局は、端末にシステム情報の変更可否を知らせるためにページングメッセージを送信することができる。このとき、ページングメッセージは、システム情報変更指示子を含むことができる。端末は、ページング周期によってページングメッセージを受信し、ページングメッセージがシステム情報変更指示子を含む場合、BCCHを介して送信されるシステム情報を受信することができる。
【0036】
MTC(machine type communication)は、人間の介入無しに機械と機械との間に通信が行われることを意味する。MTCに使われる端末をMTC装置(device)ということができる。MTCは、M2M(machine to machine)と呼ばれることもある。MTCを介して提供されるサービスは、人間が介入する既存の通信でのサービスとは差別性を有し、多様な範ちゅうのサービスが提供されることができる。例えば、トラッキング(tracking)、計量(metering)、支払(payment)、医療、及び遠隔調整などの多様なサービスがMTCを介して提供されることができる。
【0037】
図5は、MTCの基本的な構造及び通信シナリオを示す。
【0038】
MTC通信は、アプリケーション領域(application domain)、オペレータ領域(operator domain)、及び装置領域(device domain)に分けられることができる。装置領域のMTC装置は、他のMTC機器やMTCサーバとオペレータ領域のPLMN(public land mobile network)を介して通信を実行することができる。アプリケーション領域のMTCサーバは、MTC機器を介して提供されるサービスである計量、道路情報、ユーザ電子装置調整などをMTCユーザ(user)に提供することができる。
【0039】
MTCサービスを効率的にサポートするために、MTC機器の低移動性(low mobility)、時間遅延性(time tolerant)、小さいデータ送信(small data transmission)などの特性が考慮されることができる。また、数多くのMTC機器が一つのセル内に存在することができると仮定することができる。
【0040】
以下、接続クラス遮断(ACB;access class barring)及び拡張された接続遮断(EAB;extended access barring)に対して説明する。まず、ACBに対して説明する。これは3GPP TS 22.011 V10.3.0の4.3.1節を参照することができる。
【0041】
サービスユーザは、ACBメカニズムを使用して無線アクセスネットワークに優先的に接続する権利を得ることができる。ACBメカニズムは、割り当てられた接続クラスに基づいて端末に接続優先権を提供することができる。サービスユーザが特別な接続クラスのうちいずれか一つに属する場合、該当端末は、他の端末と比較して混雑した状況でネットワークに優先的に接続することができる。
【0042】
端末が、許容されたクラスに対応されるいずれか一つの接続クラスのメンバであり、接続クラスがサービングネットワークで適用可能な場合、接続試みが許容されることができる。そうでない場合には接続試みが許容されない。また、共通的な接続が許容されるとしても、サービングネットワークは、端末が位置登録(location registration)を実行するように制限されると指示することができる。端末がページングに対して応答する場合、端末は、一般的に定義された過程に従うことができる。
【0043】
ACBを適用するための要求事項(requirement)は、下記の通りである。
【0044】
−サービングネットワークは、接続クラス0−9に共通的に適用される平均接続制御期間(mean duration of access control)と遮断率(barring rate)を端末に放送する。これは接続クラス11−15に対しても同一に適用されることができる。
【0045】
−ネットワークは、接続試みのタイプに基づいて接続制御をサポートすることができる。ネットワークは、発信(MO;mobile originating)、着信(mobile terminating)、及び位置登録(location registration)などの接続試みのタイプに基づいて接続制御を組合せることができる。平均接続制御期間及び遮断率は、各接続試みタイプに対して放送されることができる。
【0046】
−端末は、サービングネットワークから提供された情報に基づいて遮断状態(barring status)を決定し、それによる接続試みを実行する。端末は、連結設定を初期化する時、0と1との間の任意値を生成し、これを現在遮断率と比較して端末が遮断されたかどうかを判断することができる。任意値が遮断率より小さく、接続試みのタイプが許容されたと指示された場合、接続試みは、許容されることができる。そうでない場合、接続試みは許容されない。接続試みが許容されない場合、同一タイプによる追加的な接続試みは、平均接続制御期間に基づいて計算された特定期間遮断される。
【0047】
端末のNAS階層がRRC連結を要求すると、端末のRRCの階層は、ACBを実行し、ACBを通過した場合にのみランダムアクセス手順(random access procedure)を介してRRC連結要求メッセージを基地局に送信する。ACBを実行するために、端末のRRC階層は、セルが放送するシステム情報を介してACB情報を取得することができる。ACB情報は、互いに異なるRRC連結原因(establishment cause)に対して互いに異なる遮断時間(barring time)と遮断因子(barring factor)を含むことができる。ACB情報を送信するシステム情報は、SIB2である。
【0048】
端末のNAS階層がRRC連結を要求すると、
NAS階層は、RRC連結原因を知らせ、端末のRRC階層は、RRC連結原因に対応される遮断時間と遮断因子を利用してACBを実行する。ACBを実行する時、端末のRRC階層は、任意の値を生成し、これを遮断因子と比較し、生成された任意の値が遮断因子より大きいか小さいかによって遮断を実行するかどうかを決定することができる。遮断を実行するようになると、端末は、遮断時間中RRC連結要求メッセージを送信することができない。
【0049】
以下、EABに対して説明する。これは3GPP TS 22.011 V10.3.0の4.3.4節を参照することができる。
【0050】
EABは、オペレータがアクセスネットワーク及び/又はコアネットワークのオーバーロード(overload)を防止するために、EABを実行すると設定された端末のmobile originating(MO)接続試みを制御するためのメカニズムである。混雑状況で、オペレータは、EABを実行するように設定された端末からの接続を制限することができる。EABを実行するように設定された端末は、他の端末より時間遅延に敏感でない端末である。例えば、MTC装置に対してEABが実行されることができる。
【0051】
EABを適用するための要求事項(requirement)は、下記の通りである。
【0052】
−端末は、HPLMN(home PLMN)によってEABを実行するように設定されることができる。
【0053】
−EABは、全ての3GPP無線ネットワーク技術に適用可能である。
【0054】
−EABは、端末がHPLMN内にあるか、VPLMN(visited PLMN)内にあるかに関係無しに適用可能である。
【0055】
−ネットワークは、EAB情報を放送する。
【0056】
−EAB情報は、接続クラス0−9に対する拡張された遮断情報を含むことができる。
【0057】
−EABを実行するように設定された端末は、ネットワークにより放送されたEAB情報を判断する時、ネットワークに対する接続が遮断されたかどうかを判断するために割り当てられた接続クラスを使用することができる。
【0058】
−EABを実行するように設定された端末が緊急呼び(emergency call)を初期化する場合、又はネットワークにより許容された11−15の接続クラスのメンバである場合、端末は、ネットワークから放送されるどのようなEAB情報も無視可能である。接続クラス11−15は、高い優先権(high priority)を有する接続クラスである。
【0059】
−ネットワークがEAB情報を放送しない場合、端末は、EABを実行せずにACBを実行することができる。
【0060】
−ネットワークによって放送されたEAB情報が端末を遮断しない場合にも、端末は、EABを実行せずにACBを実行することができる。
【0061】
オペレータがEABを適用するに適当であると判断すると、ネットワークは、特定領域内の端末に対してEAB情報を放送する。EABを実行するように設定された端末は、端末がEAB情報を放送するセル内にある場合、端末のNAS階層の要求によって端末のRRC階層を介してEABを実行することができる。端末のRRC階層は、ACB実行以前にEABを実行し、EABを通過した場合にACBを実行する。
【0062】
以下、提案された端末の接続制御方法に対して説明する。
【0063】
一般的に端末がページングメッセージを受信すると、端末は、RRC連結過程を実行する。しかし、EABが実行される場合、端末が長時間ページングメッセージに応答しなくなる問題が発生することができる。端末がページングメッセージに応答しない場合、ネットワークがあまりにも広い地域にページングメッセージを数回繰り返して送信するため、リソースを浪費する問題が発生することができる。
【0064】
したがって、このような問題点を解決するために、端末の接続を制御するとき、設定原因が着信(mobile terminating)である場合にEABを実行せずにACBを実行するようにする方法が提案されることができる。即ち、基地局とのRRC連結設定のために、EABとACBを順次に実行するように設定された端末は、設定原因が着信である場合にはEABを実行せずにACBのみを実行し、ACBを通過した場合、基地局とのRRC連結設定を要求することができる。
【0065】
図6は、本発明の一実施例に係る端末の接続制御方法の一例を示す。
【0066】
1.基地局は、EABの実行のためにEAB情報を含むSIB14を放送する。EAB情報は、端末の接続クラスによる遮断可否とEABを適用する端末のPLMN情報を含むことができる。EABを実行するように設定された端末は、RRC階層を介して現在セルが放送するEAB情報を取得する。端末のRRC階層は、取得したEAB情報を端末のNAS階層に伝達することができる。一方、EABを実行しないように設定された端末は、EAB情報を含むSIB14を受信しない。
【0067】
2.端末のNAS階層は、現在セルのEAB情報に含まれている端末のPLMN情報と端末が選択したPLMNを比較し、端末が現在セルでEABを実行すべきであるかどうかを決定することができる。
【0068】
3.端末のNAS階層は、初期端末メッセージ(例えば、サービス要求(service request)、トラッキング領域アップデート要求(tracking area update request)、拡張サービス要求(extended service request))などを送信するために、端末のRRC階層にRRC連結を要求する。そのために、端末のNAS階層は、端末のRRC階層に初期端末メッセージと共に接続制御の目的及び連結原因を知らせる。
【0069】
端末のNAS階層は、現在RRC連結要求のためにEABを実行すべきであるかどうかを決定し、EABを実行すべき場合、端末のRRC階層にEABの実行を指示する。端末のNAS階層は、連結原因によって端末のRRC階層にEABを実行すべきであるかどうかを知らせることができる。端末のNAS階層は、連結原因が着信(MT;mobile terminating)、緊急呼び(emergency call)又は高い優先権接続(high priority access)である場合、端末のRRC階層にEABを実行しないように指示することができる。これを除いた残りの連結原因、例えば、連結原因が発信(MO;mobile originating)データ、発信シグナリング、遅延耐性接続(delay tolerant access)などである場合、端末のNAS階層は、端末のRRC階層にEABを実行するように指示することができる。
図5では連結原因が発信データであると仮定する。
【0070】
4.端末のNAS階層がEABの実行を指示した場合、端末のRRC階層は、EABを実行する。端末は、セルが放送する最新のEAB情報を知っているべきである。EAB情報は、0〜9の接続クラスに対して各々遮断可否を指示する。したがって、EABを実行する時、端末のRRC階層は、端末のUSIM(universal subscriber identity module)に格納された0〜9の接続クラスがEAB情報によって遮断されるかどうかを確認することができる。端末の接続クラスがEAB情報によって遮断されると、端末は、RRC連結要求を基地局に送信しない。即ち、RRC連結設定過程が終了される。端末の接続クラスがEAB情報によって遮断されないと、EABを通過するようになる。
【0071】
5.端末のRRC階層がEABを通過すると、端末のRRC階層は、ACBを実行する。端末は、現在セルが放送する最新のACB情報に基づいてACBを実行する。端末は、現在RRC連結要求の連結原因に対応されるACB情報、即ち、遮断時間と遮断因子に基づいて端末の遮断可否を決定することができる。遮断されなくてACBを通過する場合、端末は、RRC連結要求を基地局に送信し、基地局とRRC連結する。このとき、RRC連結要求は、RRC連結の連結原因を含むことができる。以後、基地局は、
RRC連結解除メッセージを介して端末とのRRC連結を解除することができる。
【0072】
6.RRC連結されないアイドル状態の端末のRRC階層は、選択したセルから放送されるSIB14を受信し、EAB情報を取得する。端末のRRC階層は、取得したEAB情報を端末のNAS階層に伝達することができる。端末のNAS階層は、現在セルのEAB情報に含まれている端末のPLMN情報と端末が選択したPLMNを比較し、端末が現在セルでEABを実行すべきであるかどうかを決定することができる。
【0073】
7.アイドル状態の端末のRRC階層は、周期的にページングメッセージの送信をモニタリングする。もし、端末の識別子を含むページングメッセージを受信する場合、端末のRRC階層は、ページングメッセージに含まれている端末の識別子を端末のNAS階層に伝達する。
【0074】
8.該当端末の識別子を含むページングメッセージを受信した場合、端末のNAS階層は、連結原因が着信接続(MT access)であるRRC連結要求を端末のRRC階層に指示する。このとき、端末のNAS階層は、サービス要求メッセージを伝達すると同時に連結原因が着信接続であることを端末のRRC階層に知らせることができる。連結原因が着信接続であるため、端末のNAS階層は、端末のRRC階層にEABの実行を指示しない。
【0075】
9.端末のNAS階層がEABの実行を指示しなかったため、端末のRRC階層は、RRC連結要求のためにACBを実行する。ACBの実行結果、端末が遮断されない場合、端末は、RRC連結要求を基地局に送信することができる。RRC連結要求は、RRC連結の連結原因を含むことができる。ACBの実行結果、端末が遮断される場合、端末は、基地局へのRRC連結が遮断される。
【0076】
図7は、本発明の実施例が具現される無線通信システムのブロック図である。
【0077】
基地局800は、プロセッサ(processor)810、メモリ(memory)820、及びRF部(radio frequency unit)830を含む。プロセッサ810は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により具現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を格納する。RF部830は、プロセッサ810と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0078】
端末900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を含む。プロセッサ910は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により具現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を格納する。RF部930は、プロセッサ910と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0079】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部830、930は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は前述した機能を実行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ810、910と連結されることができる。
【0080】
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップ又はブロックで順序図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、他の順序に又は同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、又は順序図の一つ又はそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。