(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【技術分野】
【0001】
c-Jun N末端キナーゼ(JNKs)は、p38及び細胞外シグナル制御キナーゼ(ERKs)とともにマイトジェン活性化プロテインキナーゼファミリーのメンバーである。10個のスプライスバリアントをコードする3個の異なる遺伝子(jnk1、jnk2及びjnk3)が、同定されている。JNK1及びJNK2は多種多様な組織において発現するのに対し、JNK3は主にニューロンで、そして、そこよりは少ないが心臓及び精巣中で発現する。JNKファミリーのメンバーは、炎症誘発性サイトカイン(例えば、腫瘍壊死因子α(TNF−α)及びインターロイキン−1β(IL−1β))に加え、環境ストレスにより活性化される。JNKsの活性化は、Thr−183及びTyr−185の二重リン酸化を通して、その上流のキナーゼ、MKK4及びMKK7により媒介される。MKK4及びMKK7は、外部刺激及び細胞の状況に応じて、MEKK1及びMEKK4を含む多様な上流のキナーゼによって活性化されうることが示されている。JNKシグナル伝達の特異性は、JNK相互作用タンパク質と呼ばれる骨格タンパク質を使用して、キナーゼカスケードの複数の成分を含むJNKに特異的なシグナル伝達複合体を形成することにより達成される。JNKsは、転写因子(例えば、c-Jun、アクチベータタンパク質−1(AP−1)ファミリーの成分及びATF2)及び非転写因子(例えば、IRS−1及びBc1−2)を含む特異性基質をリン酸化することにより、炎症、T細胞機能、アポトーシス及び細胞生存において重要な役割を担うことが示されている。JNKの過剰活性化が、自己免疫疾患、炎症疾患、代謝疾患、神経疾患及び癌における重要なメカニズムであると考えられる。
【0002】
関節リウマチ(RA)は、関節の慢性炎症を特徴とする全身性自己免疫疾患である。ほとんどのRA患者は、炎症過程により引き起こされる関節の腫脹及び疼痛に加え、最終的には衰弱した関節の損傷及び変形を発症する。細胞及び動物モデルによる複数の説得力のある薬理学的及び遺伝学的証拠から、RAの病原における活性化JNKの関連性及び重要性が強く示唆された。最初に、JNKの異常な活性化が、RA患者のヒト関節炎関節及び動物関節炎モデルのげっ歯類関節炎関節の両方で検出された。加えて、選択的JNK阻害剤によるJNK活性化の阻害が、ヒト滑膜細胞、マクロファージ及びリンパ球における炎症誘発性サイトカイン及びMMPの産生を遮断した。重要なこととして、アジュバント関節炎のラット又はコラーゲン誘導性関節炎のマウスに選択的JNK阻害剤を投与すると、サイトカイン及びコラゲナーゼの発現が阻害されることにより、関節の破壊が効果的に防御され、足の腫脹が有意に減少した。
【0003】
喘息は、細胞炎症過程の存在及び気道の構造変化に関連する気管支の過敏性を特徴とする、気道の慢性炎症疾患である。この障害は、Tリンパ細胞、好酸球、肥満細胞、好中球及び上皮細胞を含む気道中の多くの細胞型に操縦されていることが示された。JNKsは、近年の概念証明型試験に基づき、喘息の有望な治療ターゲットとして浮上した(JNK阻害剤が、活性化されたヒト気道平滑筋細胞において、RANTES産生を有意に遮断することが示された)。より重要なこととして、JNK阻害剤は、細胞浸潤、炎症、過敏症、平滑筋細胞増殖、及びIgE産生を低減する能力に関して、慢性ラット及びマウスモデルで良好な有効性を示した。これらの観察から、アレルギー性炎症及び過敏性に関連する気道再構築過程におけるJNKの重要な役割が示唆される。それゆえ、JNK活性の遮断は、喘息の処置に有益であると予測される。
【0004】
2型糖尿病は、慢性的な低レベルの炎症及び酸化ストレスに関連する異常な脂質代謝の結果のインスリン抵抗性及びインスリン分泌障害を特徴とする、最も重篤で罹患率の高い代謝疾患である。JNK活性が、肥満及び糖尿病状態での様々な糖尿病標的組織で異常に上昇していることが報告された。炎症誘発性サイトカイン及び酸化ストレスによるJNK経路の活性化は、Ser
307でのインスリン受容体基質−1(IRS−1)のリン酸化を通して、インスリンシグナル伝達を負に調節し、それによりインスリン抵抗性及び耐糖能に寄与する。遺伝的(ob/ob)肥満マウス又は摂餌による肥満マウスのいずれかと交配させたjnk
−/−マウスを用いた洗練された動物モデル試験から、説得力のある遺伝的証拠が得られた。JNK1機能の喪失(JNK1
−/−)は、JNK2機能(JNK2
−/−)の喪失とは異なり、肥満マウスの体重増加を防ぎ、血糖値を定常レベルに上昇させ、及び血漿インスリンレベルを低下させた。これらの試験は、肥満/2型糖尿病の処置におけるJNK阻害剤の潜在的有用性を実証した。
【0005】
例えば、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)及び卒中等の神経変性疾患は、シナプス喪失、ニューロンの萎縮及び死を特徴とするCNS疾患である。c-Jun活性化に導くJNK経路が、様々な刺激物質の導入時に単離された初代胚ニューロン及び複数のニューロン細胞株のアポトーシスにおいて原因的役割を担うことが示された。AD患者のヒト脳、又は神経変性疾患の動物モデルから得られたげっ歯類脳切片において、JNKの過剰活性化が観察された。例えば、多量のホスホJNKが、AD患者の検死後の脳で検出された。β−アミロイドペプチド投与により誘導されたADのげっ歯類モデルにJNK阻害ペプチド(JIP−1ペプチド)を投与すると、シナプス可塑性の障害が予防された。PDの動物モデル(MPTPモデル)において、多量のホスホMKK4及びホスホJNKsが、ニューロン細胞死と同時に観察された。マウスの線条体へのJNK阻害ペプチド(JIP−1ペプチド)のアデノウイルス遺伝子導入は、MPTPが介在するJNK、c-Jun及びカスパーゼ活性化を阻害することにより行動障害を低減し、それにより黒質(substantia nigra)のニューロン細胞死を遮断した。加えて、グルタミン酸興奮毒性により誘導された虚血性卒中の動物モデルにおいて、JNK3が欠損し、JNK1又はJNK2が欠損していないマウスは、カイニン酸(グルタミン酸受容体アゴニスト)が介在する発作又はニューロン死に抵抗性があった。これらのデータは、JNK3が、主に、虚血病状の重要な要素であるグルタミン酸興奮毒性の原因であることを示唆している。要約すると、JNKがニューロン細胞死に関連する複数のCNS疾患の魅力的な標的物質であることを示唆するデータが現れた。非制御下での細胞の成長、増殖、遊走は、脱調節下の血管新生と共に悪性腫瘍の形成に導く。JNKシグナル伝達経路は、アポトーシスに独占的に作用するとは限らず、AP1活性化をもたらす持続的JNK活性化が、特異的癌種(例えば、グリア系腫瘍)及びBCL−ABL−形質転換Bリンパ芽球の細胞生存に寄与することが、近年になり示唆された。グリア系腫瘍の場合、初代脳腫瘍試料のほとんどで、高度のJNK/AP1活性が増加した。形質転換Bリンパ芽球では、BCL−ABLが、JNK経路を活性化させることが示され、その一方で抗アポトーシスbcl−2遺伝子発現がアップレギュレートされた。興味深いこととして、難治性のAML(急性骨髄性白血病)患者で認められた多剤耐性及び過剰増殖が、これらのAML試料に存在する持続的JNK活性に原因的に関連した。白血病細胞でのJNKの活性化により、多剤耐性の原因となる排出ポンプ(例えば、mdr1及びMRP1)の発現が誘導された。同じく、グルタチオン−S−トランスフェラーゼπ及びγ−グルタミルシステインシンターゼを含む、酸化ストレスへ応答する生存的利益のある遺伝子も、活性化されたJNK経路によりアップレギュレートされた。
【0006】
腎疾患は、進行性の糸球体硬化及び尿細管間質性線維化によって生じるネフロン機能の喪失によって特徴づけられる。腎疾患は、抗生物質、コントラスト剤又は他の腎毒性物質によって生じる炎症、高血圧症、糖尿病又は急性の組織損傷を含む多くの病状の結果として、発症しうる。JNKシグナル伝達は、免疫及び非免疫介在性糸球体腎炎、糖尿病ネフロパシー、高血圧症、急性損傷を含むヒトの多くの腎疾患からの病理標本においてアップレギュレートされることが示されており、腎多嚢胞性疾患においてシグナル伝達の役割を果たすように見える。JNKの中心的役割及びJNK阻害剤の治療的可能性に関する説得力のある証拠が、腎損傷の動物モデルの研究によって裏づけらている。JNKは、ラット抗糸球体基底膜誘発糸球体腎炎モデルにおいて増加し、そして、腎機能は、急性及び慢性の疾病パラダイムの両方における特異的な阻害剤によって改善された。また、JNKは、ダール塩感受性高血圧性ラット(高血圧性腎疾患のモデル)及び腎虚血−再灌流損傷のモデルにおいてにも増加した。JNKが腎損傷の一因となる可能性がある細胞機構は、一部には、マクロファージの炎症誘発性媒介物質のアップレギュレーションによってであり、並びに腎糸球体の細胞及び管状上皮の細胞における直接的なプロ線維症及びプロアポトーシス経路の活性化によってである。複数の疾病モデルにおけるJNKの阻害によって腎機能を改善する能力は、さまざまな病因の腎疾患の治療に関してJNKを興味ある対象として提案している。
【0007】
一態様において、本出願は、式I:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、−C(=O)A、−C(=O)OA、−C(=O)NHA、−C(=N−C≡N)A、−C(=N−C≡N)NHA又はAであり;
Aは、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、低級アルキル、フェニル、シクロアルキル、アダマンチル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり;
A
1は、それぞれ独立して、A
2又はA
3であり;
A
2は、それぞれ独立して、ヒドロキシ、ハロ又はオキソであり;
A
3は、それぞれ独立して、1個又は複数のハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ヒドロキシシクロアルキル、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、カルバミン酸tert−ブチルエステル、スルホニル、低級アルキルスルホニルヘテロシクロアルキル又はヒドロキシ低級アルキルで場合により置換されている、低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ベンジル、ヘテロシクロアルキル、二環式ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、アミド、低級アルキルエステル、スルホニル、スルホンアミド、−C(=O)又は−C(=O)Oであり;
R’は、H又はメチルであり;
Xは、CX’であり;
X’は、H又はハロであり;
X
1は、H、2−オキサゾリル、ジメチルアミド又は低級アルキルエステルであり;
Yは、CH又はNであり;そして
Y
1は、H、ハロ、低級アルコキシ又はハロ低級アルキルである]
で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0008】
一つの態様では、本出願は、JNK介在障害を有する被験体におけるJNK介在障害を処置する方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の上記化合物のいずれかを投与することを含む方法を提供する。
【0009】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、腎疾患である。
【0010】
一つの態様では、本出願は、少なくとも一種の薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と混合した、前記実施態様の任意の一種の化合物を含む医薬組成物を提供する。
【0011】
定義
特に明記しない限り、明細書及び特許請求の範囲を含む本願において使用される以下の用語は、下記の定義を有する。明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるように、単数形の「a」、「an」及び「the」は、文脈が明確に他のことを示していない限り、複数形の指示対象を含むことに留意しなければならない。したがって、本明細書において使用されるように、句「一つ("a"又は"an")の実体」は、一つ以上のその実体を指す;例えば、化合物(a compound)は、一つ以上の化合物又は少なくとも一つの化合物を指す。そのため、用語「一つ("a")」(又は「一つ("an")」)、「一つ以上」、及び「少なくとも一つ」は、本明細書では、互換的に使用されうる。
【0012】
本明細書において使用されるように、請求項における移行句であるか本文であるかを問わず、用語「含む(comprise(s))」及び「含む(comprising)」は、オープンエンド(制限のない)の意味を有すると解釈されるべきである。すなわち、これらの用語は、語句「少なくとも〜を有する(having at least)」又は「少なくとも〜を含む(including at least)」と同意的に解釈されるべきである。方法に関連して使用する場合、用語「含む(comprising)」は、方法が少なくとも記載された工程を含むが、さらなる工程を含みうることを意味する。化合物又は組成物に関連して使用する場合、用語「含む(comprising)」は、化合物又は組成物が、少なくとも記載された特徴又は成分を有するが、さらなる特徴又は成分も含みうることを意味する。
【0013】
本明細書において使用されるように、別段具体的に示さない限り、用語「又は」は、「及び/又は」の「包含的」意味で使用され、「いずれか/又は」の「閉鎖的」意味では使用されない。
【0014】
用語「独立して」は、本明細書において、同一の化合物内で、同じ又は異なる定義を有する変数の存在又は不在に関わらず、変数が、任意の一つの場合に適用されることを示すことに使用される。したがって、R”が2回出現し、それが「独立して炭素又は窒素」と定義される化合物においては、両方のR”が炭素であることも、両方のR”が窒素であることも、又は一方のR”が炭素であり、他方が窒素であることもありうる。
【0015】
任意の変数(例えば、R、X、X1、Y1及びY2)が本発明中で使用され又はクレームされている化合物を表し、そして記載している任意の部分又は式中に1回より多く出現する場合、出現ごとのその定義は、すべての他の出現でのその定義とは独立している。同じく、置換基及び/又は変数の組合せは、そのような化合物が安定した化合物に至る場合に限り許容される。
【0016】
結合の終端部の記号「*」又は結合を貫いて延伸する「------」は、各々、官能基又は他の化学部分が、その一部である分子の残りに結合する点を指す。したがって、例えば:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0017】
本明細書において使用される記号
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
は、cis又はtransのいずれかの立体配置でありうる結合を指す。
【0018】
環系中に引かれる結合(明確な頂点で連結されたものと対照をなす)は、結合が適切な環原子のいずれかに結合されうることを示す。
【0019】
本明細書において使用されるように、用語「場合による」又は「場合により」は、続いて記載される事象又は状況が起こってもよいが起こる必要もなく、その記載は、その事象又は状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを意味する。例えば「場合により置換されている」は、場合により置換される部分が、水素又は置換基を組み込みうることを意味する。
【0020】
用語「約」は本明細書において、およそ、ほぼ、おおまかに、あたり、を意味することに使用される。用語「約」が数値範囲との組み合わせで使用される場合、それは記載される数値の上及び下に境界を拡張することによってその範囲を修飾する。
【0021】
本発明の特定の化合物は互変異性を示しうる。互変異性化合物は、2種以上の相互転換可能な種として存在できる。プロトン性(prototropic)互変異性体は、二つの原子間における共有結合した水素原子の移動から生じる。互変異性体は、一般的に、通常平衡状態で存在し、個々の互変異性体を単離しようとすると、通例、化合物の混合物と変わらない化学的及び物理的性質を有する混合物を生成する。平衡の位置は、分子内の化学的特徴部分に依存する。例えば、アセトアルデヒド等の多くの脂肪族アルデヒド及びケトンでは、ケト型が優位を占める一方、フェノールでは、エノール型が優位を占める。一般的なプロトン性互変異性体は、ケト/エノール(−C(=O)−CH−⇔−C(−OH)=CH−)、アミド/イミド酸(−C(=O)−NH−⇔−C(−OH)=N−)及びアミジン(−C(=NR)−NH−⇔−C(−NHR)=N−)互変異性体である。後者二つはヘテロアリール及び複素環において特に一般的であり、本発明は本化合物のすべての互変異性型を含む。
【0022】
本明細書において用いられる技術及び科学用語は、特に定義されない場合、本発明が関連する技術における当業者によって、一般に理解される意味を有する。当業者に知られた様々な方法論及び材料を、本明細書において引用する。Goodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics, 10th Ed., McGraw Hill Companies Inc., New York (2001) を含む標準引例は、薬理学の一般的原理を説明するのに役立つ。当業者に知られた任意の適切な材料及び/又は方法を、本発明を実施する際に用いることができる。しかしながら、好ましい材料及び方法が記載されている。以下の説明書及び実施例で引用する材料、試薬等は、特に指示のない場合、商業的供給源より入手可能である。
【0023】
本明細書に記載される定義は、例えば、「ヘテロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクリル」、「アルキルカルボニル」、「アルコキシアルキル」等の化学的に関連する組み合わせを形成するために加えられる。用語「アルキル」が、「フェニルアルキル」又は「ヒドロキシアルキル」のように別の用語の後に接尾辞として使用される場合、これは、他の具体的に名前を挙げた基から選択される1個又は2個の置換基により置換されている、上記で定義されたアルキル基を表すことが意図される。したがって、例えば、「フェニルアルキル」は、1〜2個のフェニル置換基を有するアルキル基を示し、したがって、ベンジル、フェニルエチル、及びジフェニルメチルを含む。「アルキルアミノアルキル」は、1〜2個のアルキルアミノ置換基を有するアルキル基である。「ヒドロキシアルキル」は、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−(ヒドロキシメチル)、3−ヒドロキシプロピル等を含む。したがって、本明細書において使用されるように、用語「ヒドロキシアルキル」は、以下に定義されるヘテロアルキル基のサブセットを定義するために用いられる。用語−(ar)アルキルは、非置換アルキル又はアラルキル基を指す。用語−(ヘテロ)アリール又は(het)アリールは、アリール又はヘテロアリール基を指す。
【0024】
本明細書において使用されるように、用語「アシル」は、式−C(=O)Rの基を示し、式中、Rは、水素又は本明細書で定義された低級アルキルである。本明細書において使用されるように、用語「アルキルカルボニル」は、式C(=O)Rの基を示し、式中、Rは、本明細書において定義されたアルキルである。用語「C
1―6アシル」は、―C(=O)R基を指し、ここでRは1〜6個の炭素原子を含む。本明細書において使用されるように、用語「アリールカルボニル」は、式C(=O)R(式中、Rは、アリール基である)を意味し;本明細書において使用されるように、用語「ベンゾイル」は、「アリールカルボニル」基(ここでRは、フェニルである)を意味する。
【0025】
本明細書において使用されるように、用語「アルキル」は、1〜10個の炭素原子を含む、非分岐又は分岐鎖の飽和一価の炭化水素残基を表す。用語「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖の炭化水素残基を表す。本明細書で使用される「C
1−10アルキル」は、1〜10個の炭素からなるアルキルを指す。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル又はペンチル(を含む低級アルキル基)、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル及びオクチルを非限定的に含む。
【0026】
用語「アルキル」が、「フェニルアルキル」又は「ヒドロキシアルキル」のように別の用語の後に接尾辞として使用される場合、これは、他の具体的に名前を挙げた基から選択される1個又は2個の置換基により置換されている、上記で定義されたアルキル基を表すことが意図される。したがって、例えば、「フェニルアルキル」は、基R’R”−(ここで、R’は、本明細書で定義されたとおりの、フェニル基であり、R”は、アルキレン基である)を表し、フェニルアルキル部分の結合点はアルキレン基上であると理解される。アリールアルキル基の例は、ベンジル、フェニルエチル、3−フェニルプロピルを非限定的に含む。用語「アリールアルキル」又は「アラルキル」は、R’がアリール基であることを除き、同様に解釈される。用語「(het)アリールアルキル」又は「(het)アラルキル」は、R’が、場合によりアリール又はヘテロアリール基である以外、同様に解釈される。
【0027】
本明細書において使用されるように、特に明記しない限り、用語「アルキレン」は、1〜10個の炭素原子の二価の飽和直鎖炭化水素基(例えば、(CH2)
n)又は、2〜10個の炭素原子の二価の飽和分岐鎖炭化水素基(例えば、−CHMe−又はCH
2CH(i−Pr)CH
2−)を表す。メチレンの場合を除いて、アルキレン基の開いた原子価は、同じ原子には結合しない。アルキレン基の例は、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチル−プロピレン、1,1−ジメチル−エチレン、ブチレン、2−エチルブチレンを非限定的に含む。
【0028】
本明細書において使用されるように、用語「アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ(これらの異性体を含む)のような、−O−アルキル基(ここで、アルキルは、上記と同義である)を指す。本明細書で使用される「低級アルコキシ」は、前記と同義の「低級アルキル」基を有するアルコキシ基を意味する。本明細書で使用される「C
1−10アルコキシ」は、アルキルが、C
1−10である−O−アルキルを指す。
【0029】
本明細書において使用される用語「アミド」は、カルボニル基(−C(=O)−基)を介して親分子部分に付加している、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基を意味する。アミドの代表例としては、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル及びエチルメチルアミノカルボニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0030】
本明細書で使用される用語「アミノ」は、―NH
2基を意味する。「アリール」は、単環式、二環式又は三環式の芳香族環からなる、一価の環式芳香族炭化水素部分を意味する。アリール基は、本明細書で定義されたように場合により置換されうる。アリール部分の例は、場合により置換された、フェニル、ナフチル、フェナントリル、フルオレニル、インデニル、ペンタレニル、アズレニル、オキシジフェニル、ビフェニル、メチレンジフェニル、アミノジフェニル、ジフェニルスルフィジル、ジフェニルスルホニル、ジフェニルイソプロピリデニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキシリル、ベンゾピラニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾオキサジノニル、ベンゾピペラジニル(benzopiperadinyl)、ベンゾピペラジニル(benzopiperazinyl)、ベンゾピロリジニル、ベンゾモルホリニル、メチレンジオキシフェニル、エチレンジオキシフェニル等(部分的に水素化したそれらの誘導体を含む)を非限定的に含む。
【0031】
用語「塩基」は、NaOH、KOH、LiOH及びアルカリ金属炭酸塩(例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸ナトリウム、炭酸セシウム)等を非限定的に含む。
【0032】
「シクロアルキル」又は「炭素環」は、単環式、二環式又は三環式環からなる一価の飽和炭素環部分を意味する。シクロアルキルは、1個以上の置換基で場合により置換され得、ここで、各置換基は、特に示されない限り、独立して、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシハロ、ハロ、ハロアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、又はジアルキルアミノである。シクロアルキル部分の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等(部分的に不飽和であるそれらの誘導体を含む)を非限定的に含む。
【0033】
「ヘテロシクロアルキル低級アルキル」は、式−R
a−R
b(式中、R
aは、本明細書で定義されたとおりの、低級アルキレンであり、そしてR
bは、本明細書で定義されたとおりの、ヘテロシクロアルキルである)の部分を意味する。
【0034】
本明細書において使用されるように、用語「ヘテロアリール」又は「複素環式芳香族」は、1個の環につき4〜8個の原子を含む少なくとも1個の芳香族環を有し、N、O又はSヘテロ原子を1個以上組み込んでおり、残りの環原子が炭素である、5〜12個の環原子の単環又は二環基を意味し、ヘテロアリール基の結合位置が芳香環上にあることが理解される。当業者に周知のとおり、ヘテロアリール環は、全てが炭素の相対物よりも低い芳香性を有する。つまり、本発明の目的では、ヘテロアリール基は、ある程度の芳香性さえあればよい。ヘテロアリール部分の例は、5〜6個の環原子を、そして1〜3個のヘテロ原子を有する単環式芳香族複素環を含み、非限定的に、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾリン、チアジアゾール及びオキサジアキソリンを含み、これらは、場合により、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、チオ、低級ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ハロアルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル及びカルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アリールカルバモイル、アルキルカルボニルアミノ及びアリールカルボニルアミノから選択される1個以上の置換基、好ましくは1又は2個の置換基で置換されていてもよい。二環基の例は、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、及びベンゾイソチアゾールを非限定的に含む。二環部分は、いずれか一つの環上で場合により置換されていてもよいが、結合点は、ヘテロ原子を含む環上にある。
【0035】
本明細書において使用される用語「ヘテロシクリル」、「ヘテロ環」又は「ヘテロシクロアルキル」は、1個又は複数の環ヘテロ原子(N,O又はS(O)
0−2から選択される)を含有する、1個の環あたり3〜8個の原子の1個又は複数の環、好ましくは、1〜2個の環からなる一価の飽和環状ラジカルを示し、そして、これらは、特に明記しない限り、場合により、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノから選択される1個又は複数、好ましくは、1又は2個の置換基で独立して置換されていてもよい。
【0036】
ヘテロ環基の例としては、アゼチジニル、ピロリジニル、ヘキサヒドロアゼピニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、キヌクリジニル及びイミダゾリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
本明細書で使用する用語「ヒドロキシアルキル」は、異なる炭素原子上の1〜3個の水素原子が水酸基により置き換えられている、本明細書において定義されたとおりのアルキル基を表す。
【0038】
一般的に使用される略語としては、アセチル(Ac)、アゾ−ビス−イソブチリルニトリル(AIBN)、大気圧(Atm)、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN又はBBN)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ピロ炭酸ジ−tert−ブチル又はboc無水物(BOC
2O)、ベンジル(Bn)、ブチル(Bu)、Chemical Abstracts Registration Number(CASRN)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ又はZ)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST)、ジベンジリデンアセトン(dba)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1,2−ジクロルエタン(DCE)、ジクロロメタン(DCM)、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジ−イソ−プロピル(DIAD)、水素化ジ−イソ−ブチルアルミニウム(DIBAL又はDIBAL−H)、ジ−イソ−プロピルエチルアミン(DIPEA)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、エチル(Et)、酢酸エチル(EtOAc)、エタノール(EtOH)、2−エトキシ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(EEDQ)、ジエチルエーテル(Et
2O)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N、N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸酢酸(HATU)、酢酸(HOAc)、1−N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、イソ−プロパノール(IPA)、リチウムヘキサメチルジシラザン(LiHMDS)、メタノール(MeOH)、融点(mp)、MeSO
2−(メシル又はMs)、メチル(Me)、アセトニトリル(MeCN)、m−クロロ過安息香酸(MCPBA)、質量スペクトル(ms)、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)、N−ブロモスクシンイミド(NBS)、N−カルボキシ無水物(NCA)、N−クロロスクシンイミド(NCS)、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピロリドン(NMP)、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、二クロム酸ピリジニウム(PDC)、フェニル(Ph)、プロピル(Pr)、イソ−プロピル(i−Pr)、ポンド毎平方インチ(psi)、ピリジン(pyr)、室温(rt又はRT)、tert−ブチルジメチルシリル又はt−BuMe
2Si(TBDMS)、トリエチルアミン(TEA又はEt
3N)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル(TEMPO)、トリフラート又はCF
3SO
2−(Tf)、トリフルオロ酢酸(TFA)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸(TBTU)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、テトラヒドロフラン(THF)、トリメチルシリル又はMe
3Si(TMS)、p−トルエンスルホン酸一水和物(TsOH又はpTsOH)、4−Me−C
6H
4SO
2−又はトシル(Ts)、N−ウレタン−N−カルボキシ無水物(UNCA)が含まれる。接頭語のノルマル(n)、イソ(i−)、第二級(sec−)、第三級(tert−)及びネオを含む従来の命名法は、アルキル部分と共に使用するとき、それらの慣用的な意味を有する(J. Rigaudy and D. P. Klesney, Nomenclature in Organic Chemistry, IUPAC 1979Pergamon Press, Oxford.)。
【0039】
「ヘテロアルキル」は、分岐鎖C
4−C
7アルキルを含む、本明細書に定義されるアルキル部分を意味し、ここで、ヘテロアルキルラジカルの結合点が炭素原子を介しているという了解の下、1,2又は3個の水素原子は、−OR
a、−NR
bR
c及び−S(O)
nR
d(式中、nは、0〜2の整数である)からなる群より独立して選択される置換基で置き換えられており、R
aは、水素、アシル、アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルであり;R
b及びR
cは、互いに独立して、水素、アシル、アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルであり;そして、nが0であるとき、R
dは、水素、アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルであり;nが1であるとき、R
dは、アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルであり;そして、nが2であるとき、R
dは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ又はジアルキルアミノである。代表例としては、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシメチルエチル、3−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルスルホニルエチル、アミノスルホニルメチル、アミノスルホニルエチル、アミノスルホニルプロピル、メチルアミノスルホニルメチル、メチルアミノスルホニルエチル、メチルアミノスルホニルプロピルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0040】
「ヘテロアリール」は、ヘテロアリールラジカルの結合点が芳香族環上にあるという了解の下、N、O又はSから選択される1,2又は3個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子がCである、少なくとも1つの芳香族環を有する、5〜12個の環原子の単環式又は二環式部分を意味する。ヘテロアリール環は、本明細書に定義されるように、場合により置換されていてもよい。ヘテロアリール部分の例としては、場合により置換されているイミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラジニル、チエニル、チオフェニル、フラニル、ピラニル、ピリジニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリミジル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチオピラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾピラニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、キノキサリニル、プリニル、キナゾリニル、キノリジニル、ナフチリジニル、プテリジニル、カルバゾリル、アゼピニル、ジアゼピニル、アクリジニルなど(それらの部分水素化誘導体を含む)が含まれるが、これらに限定されない。
【0041】
用語「ハロ」、「ハロゲン」及び「ハライド」は、本明細書において互換可能に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを指す。
【0042】
「ハロアルキル」は、1個以上の水素が同一又は異なるハロゲンで置き換えられている、本明細書で定義されたアルキルを意味する。用語「低級ハロアルキル」は、1個以上のハロゲン原子で置換されている1〜6個の炭素原子を含有する、直鎖状又は分岐鎖状炭化水素残基を表す。例示的なハロアルキルは、−CH
2Cl、−CH
2CF
3、−CH
2CCl
3、−CF
2CF
3、−CF
3等を含む。
【0043】
「ヘテロシクリル」又は「ヘテロシクロアルキル」は、1〜2個の環からなり、1、2、3又は4個のヘテロ原子(窒素、酸素又は硫黄から選択される)を含む、一価の飽和部分を意味する。ヘテロシクリル環は、本明細書で定義されたヘテロアリール基と場合により縮合していてもよい。ヘテロシクリル環は、本明細書で定義されたとおり場合により置換されていてもよい。ヘテロシクリル部分の例としては、場合により置換されているピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼピニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、キヌクリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリルイジニル、ベンゾチアゾリジニル、ベンゾアゾリルイジニル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン、オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,2−a]ピラジン等を含むが、これらに限定されない。
【0044】
「場合により置換されている」は、独立して、低級アルキル、ハロ、OH、シアノ、アミノ、ニトロ、低級アルコキシ又はハロ−低級アルキルから選択される0〜3個の置換基で置換されている、置換基を意味する。
【0045】
「離脱基」は、有機合成化学においてそれに慣習的に関連する意味を有する基、すなわち置換反応条件下で置換されうる原子又は基を意味する。離脱基の例は、ハロゲン、アルカン−又はアリーレンスルホニルオキシ、例えばメタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、チオメチル、ベンゼンスルホニルオキシ、トシルオキシ及びチエニルオキシ、ジハロホスフィノイルオキシ、場合により置換されているベンジルオキシ、イソプロピルオキシ、アシルオキシ等を非限定的に含む。
【0046】
「場合による」又は「場合により」は、後に続く記載の事象又は状況が起こってもよいが起こる必要もなく、そしてその記載が、その事象又は状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを意味する。
【0047】
「アゴニスト」は、他の化合物又はレセプター部位の活性を増強する化合物を指す。
【0048】
「アンタゴニスト」は、他の化合物又はレセプター部位の作動を減少又は阻害する化合物を指す。
【0049】
用語「薬剤候補」は、それがいずれか公知の生物活性を有するかどうかにかかわらず、動物の疾患状態の処置の可能な効果に関して試験される化合物又は製剤を指す。
【0050】
本明細書で用いられる用語「相同体」は、発見される生物種が主に異なるが、同一タンパク質の異なる変種であると当該技術分野で認められる程度まで、別の対象種において実質的に同じ機能を実施し、そして実質的な配列同一性を共有するタンパク質を指す。よって、例えば、ヒトERG、マウスERG及びラットERGは全て、互いに相同体であるとみなされる。
【0051】
「モジュレーター」は、標的物質と相互作用する分子を意味する。相互作用は、本明細書で定義されたアゴニスト、アンタゴニスト等を非限定的に含む。
【0052】
「疾患」及び「疾患状態」は、あらゆる疾患、状態、症状、障害又は適応症を意味する。
【0053】
用語「細胞株」は、不死化哺乳動物細胞のクローンを指す。「安定な」細胞株は、時間が経過しても実質的に一貫した特性を呈する(例えば、各々倍加する)細胞株である。本発明の範囲内の安定な細胞株は、約50MOhmを超えるシール抵抗、約200pAを超える電流振幅を提供することができ、そして対照条件下では、1時間にわたり約20%を超えて変化しない電流振幅を提供する、実質的な割合の細胞を提供する。
【0054】
化合物の「薬学的に許容される塩」は、本明細書で定義されたとおり薬学的に許容しえて、親化合物の所望の薬理活性を有する塩を意味する。そのような塩は:
(1) 無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等と形成した;又は有機酸、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコン酸、2−ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、サリチル酸、コハク酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、トリメチル酢酸等と形成した酸付加塩;あるいは
(2) 親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアルミニウムイオンで置き換えられる;又は有機もしくは無機塩基と配位するかのいずれかで形成される塩を含む。許容される有機塩基は、ジエタノールアミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、トリエタノールアミン、トロメタミン等を含む。許容される無機塩基は、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムを含む。
【0055】
薬学的に許容される塩の全ての参照が、同じ酸付加塩の、本明細書で定義された溶媒付加形態(溶媒和物)又は結晶形態(多形)を含むことを理解しなければならない。
【0056】
好適な薬学的に許容される塩は、酢酸、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、リン酸、酒石酸、クエン酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛及びマグネシウムから形成された塩である。
【0057】
「溶媒和物」は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含む、溶媒付加形態を意味する。幾つかの化合物は、結晶固体状態では一定モル比の溶媒分子を捕える傾向を有し、よって溶媒和物を形成する。溶媒が水の場合、形成した溶媒和物は水和物であり、溶媒がアルコールの場合、形成した溶媒和物はアルコラートである。水和物は、1個以上の水分子と物質1分子の組み合わせによって形成され、ここでは水はその分子状態をH
2Oとして保持し、そのような組み合わせは、一水和物以上を形成することができる。
【0058】
「被験体」は、哺乳類及び鳥類を含む。「哺乳類」は、ヒト;チンパンジー及び他の類人猿及びサル類のような人類以外の霊長類;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ及びブタのような家畜;ウサギ、イヌ及びネコのような愛玩動物;ラット、マウス及びモルモットのようなげっ歯類を含む実験動物等を非限定的に含む哺乳類のあらゆる構成員を意味する。用語「被験体」は特定の年齢又は性別を意味しない。
【0059】
「治療有効量」は、疾患状態を処置するために被験体に投与される場合、疾患状態についてそのような処置を行うために十分な、化合物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物、処置されている疾患状態、処置される疾患の重篤度、被検者の年齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形態、診察にあたる医師又は獣医の判断、並びに他の要因に応じて変化する。
【0060】
本明細書で使用される「薬理学的効果」は、意図される治療目的を達成する、被験体に生ずる効果を包含する。例えば、薬理学的効果は、処置される被験体において、尿失禁の予防、緩和又は軽減を結果的にもたらす。
疾患状態を「処置すること」又は「処置」は、(i)疾患状態を予防すること、すなわち、疾患状態に曝露されうる、もしくはかかりやすくなりうるが、疾患状態の症状を経験していないかもしくは示していない被験体において、疾患状態の臨床症状を発症させないこと;(ii)疾患状態を阻害すること、すなわち、疾患状態もしくは臨床症状の発症を停止させること;又は(iii)疾患状態を緩和すること、すなわち、疾患症状もしくは臨床症状を一時的もしくは永久に緩解させることを含む。
本願明細書において特定した全ての特許及び刊行物は、その全体が本願明細書に参照として組込まれる。
【0061】
JNK阻害剤
一態様において、本出願は、式I:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、−C(=O)A、−C(=O)OA、−C(=O)NHA、−C(=N−C≡N)A、−C(=N−C≡N)NHA又はAであり;
Aは、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、低級アルキル、フェニル、シクロアルキル、アダマンチル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり;
A
1は、それぞれ独立して、A
2又はA
3であり;
A
2は、それぞれ独立して、ヒドロキシ、ハロ又はオキソであり;
A
3は、それぞれ独立して、1個又は複数のハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ヒドロキシシクロアルキル、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、カルバミン酸tert−ブチルエステル、スルホニル、低級アルキルスルホニルヘテロシクロアルキル又はヒドロキシ低級アルキルで場合により置換されている、低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ベンジル、ヘテロシクロアルキル、二環式ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、アミド、低級アルキルエステル、スルホニル、スルホンアミド、−C(=O)又は−C(=O)Oであり;
R’は、H又はメチルであり;
Xは、CX’であり;
X’は、H又はハロであり;
X
1は、H、2−オキサゾリル、ジメチルアミド又は低級アルキルエステルであり;
Yは、CH又はNであり;そして
Y
1は、H、ハロ、低級アルコキシ又はハロ低級アルキルである]
で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0062】
一態様において、本出願は、R’が、Hである、式Iの化合物を提供する。
【0063】
一態様において、本出願は、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0064】
一態様において、本出願は、R’が、Hであり、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0065】
一態様において、本出願は、Yが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0066】
一態様において、本出願は、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0067】
一態様において、本出願は、Y
1が、Clである、式Iの化合物を提供する。
【0068】
一態様において、本出願は、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0069】
一態様において、本出願は、Rが、−C(=O)Aである、式Iの化合物を提供する。
【0070】
一態様において、本出願は、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0071】
一態様において、本出願は、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、フェニル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールである、式Iの化合物を提供する。
【0072】
一態様において、本出願は、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、フェニル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0073】
一態様において、本出願は、X
1が、2−オキサゾリルである、式Iの化合物を提供する。
【0074】
一態様において、本出願は、X
1が、2−オキサゾリルであり、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、フェニル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0075】
一態様において、本出願は、X
1が、ジメチルアミドである、式Iの化合物を提供する。
【0076】
一態様において、本出願は、X
1が、ジメチルアミドであり、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、フェニル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0077】
一態様において、本出願は、X
1が、Hである、式Iの化合物を提供する。
【0078】
一態様において、本出願は、X
1が、Hであり、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、フェニル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0079】
一態様において、本出願は、X
1が、メチルエステルである、式Iの化合物を提供する。
【0080】
一態様において、本出願は、X
1が、メチルエステルであり、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されている、フェニル、ヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0081】
一態様において、本出願は、R’が、Hであり、Xが、CHであり、Yが、Nであり、Y
1が、H又はCF
3であり、そして、X
1が、2−オキサゾリルである、式Iの化合物を提供する。
【0082】
一態様において、本出願は、Rが、−C(=O)NHAである、式Iの化合物を提供する。
【0083】
一態様において、本出願は、Rが、−C(=O)NHAであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0084】
一態様において、本出願は、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されているフェニルである、式Iの化合物を提供する。
【0085】
一態様において、本出願は、Aが、1個又は複数のA
1で場合により置換されているフェニルであり、Rが、−C(=O)Aであり、Y
1が、Clであり、Yが、CHであり、R’が、Hであり、そして、Xが、CHである、式Iの化合物を提供する。
【0086】
一態様において、本出願は、以下からなる群より選択される、式Iの化合物を提供する。
【0087】
一態様において、本出願は、JNK媒介障害を有する被検体においてJNK媒介障害を処置する方法であって、それを必要とする被検体に、治療有効量の上記化合物のいずれかを投与することを含む、方法を提供する。
【0088】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、細胞増殖により特徴づけられる。
【0089】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、関節炎である。
【0090】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、関節リウマチである。
【0091】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、喘息である。
【0092】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、糖尿病である。
【0093】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、アルツハイマー病である。
【0094】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、パーキンソン病である。
【0095】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、虚血性卒中である。
【0096】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、癌である。
【0097】
JNK媒介障害を処置するための方法の特定の実施態様において、JNK媒介障害は癌であり、癌は脳腫瘍である。
【0098】
JNK媒介障害を処置するための方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は癌であり、癌は白血病である。
【0099】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、腎疾患である。
【0100】
一つの態様では、本出願は、少なくとも一種の薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と混合した、前記実施態様の任意の一種の化合物を含む医薬組成物を提供する。
【0101】
本出願は、JNK調節と関連する自己免疫及び炎症性疾患の処置のための医薬の調製における、式Iの化合物の使用を提供する。
【0102】
本明細書に記載される、化合物、方法又は使用。
【0103】
本開示において引用するすべての刊行物は、その全体が参照により本明細書において組み込まれる。
【0104】
化合物
以下に記載する化合物は、JNKを阻害して、JNK媒介疾患等を処置するために有用なJNK阻害剤である。本発明によって、そして本発明の範囲内に包含される代表的な化合物の例を、化合物として表Iに提供する。
【0105】
一般に、本出願に使用される命名法は、IUPAC系統的命名法の作成のためのBeilstein InstituteコンピュータシステムであるAUTONOMTM v. 4.0に基づく。図示された構造とその構造を示す名称との相違がある場合、図示された構造がより重視される。加えて、構造又は構造の一部の立体化学が、例えば太字又は点線によって示されていない場合、その構造又は構造の一部は、その立体異性体の全てを包含すると解釈すべきである。
【0106】
【表1】
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【0107】
合成 − 一般反応スキーム
本発明の化合物は、市販の出発物質から又は当業者に公知の一般的な合成技術及び手順を使用することによって調製することができる。そのような化合物の調製に適する反応スキームを下記に概説する。さらなる例示については、下記に詳述する具体例に見出すことができる。
【0108】
【化5】
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【0109】
式IIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、そして、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよい)及び式IIIの化合物(式中、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)は、販売業者から容易に入手可能である。
【0110】
式IVの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、そして、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)は、式IIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、そして、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよい)から、標準的な金属触媒カップリング条件下(例えば、PCT WO2008/138920を参照)又は塩基性条件下(例えば、PCT WO2005/051301を参照)、式IIIの化合物(式中、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)で処理することによって調製することができる。
【0111】
式Vの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、そして、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)は、式IVの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、そして、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩から、標準的なアミドカップリング条件下で調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0112】
式VIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、そして、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)は、式Vの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、そして、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)とエチルグリニャール試薬から調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0113】
式VIIの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)は、販売業者から容易に入手可能である。
【0114】
式VIIIの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)は、式VIIの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩から、標準的なアミドカップリング条件下で調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0115】
式IXの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)は、式VIIIの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)及びエチルグリニャール試薬から調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0116】
式VIの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)は、式IXの化合物(式中、Xは、窒素であってもよく、そして、R1は、水素又はトリフルオロメチルであってもよい)及び式IIIの化合物(式中、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)から、酸触媒下、アニリンIIIで置換することによって調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0117】
式Xの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾールであってもよい)は、式VIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)及び2−オキサゾールカルボニルクロリドから、塩基性条件下で調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0118】
式Xの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、メチルエステルであってもよい)は、式VIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)及びメチルオキサリルクロリドから、還流条件下、続く、塩基介在環化で調製することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0119】
式Xの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、水素であってもよい)は、式VIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよい)とビルスマイヤー試薬から調製することができる(例えば、Mendelson, W. L.; Hayden, S. Syn. Comm. 1996, 26, 603を参照)。
【0120】
式Xの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、N,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式Xの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、メチルエステルである)の塩基性加水分解(例えば、Cairns, H.; Cox, D.; Gould, K. J.; Ingall, A. H.; Suschitzky, J. L. J. Med. Chem. 1985, 28, 1832を参照)、続く、ジメチルアミンとのアミド形成から調製することができる。
【0121】
式XIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式Xの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)から、標準的なラジカル臭素化条件下で調製することができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。
【0122】
式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)から、最初にアジ化ナトリウムで処理し(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)、続いて、水素雰囲気下、触媒の存在下で還元すること(例えば、Gueret, S. M.; O’Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)によって調製することができる。
【0123】
あるいは、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)から、最初にイミノジカルボン酸ジ−t−ブチルで処理し(例えば、Grehn, L.; Ragnarsson, U. Synthesis 1987, 275を参照)、続いて、酸性条件下で脱保護すること(例えば、Connell, R. D.; Rein, T.; Aakermark, B.; Helquist, P. J. Org. Chem. 1988, 53, 3845を参照)によって調製することができる。
【0124】
あるいは、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾールであってもよい)から、最初にフタルイミドカリウムで処理し、続いて、ヒドラジンの存在下で脱保護すること(例えば、Sasaki, T.; Minamoto, K.; Itoh, H. J. Org. Chem. 1978, 43, 2320を参照)によって調製することができる。
【0125】
I−a型の対象化合物(スキーム2)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよく、そして、R5は、水素又はメチルであってもよい)は、塩基の存在下、式XIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XIIIのアミド(式中、R5は、水素又はメチルであってもよい)の反応によって調製することができる(例えば、Padwa, A.; Kappe, C. O.; Cochran, J. E.; Snyder, J. P. J. Org. Chem. 1997, 62, 2786を参照)。
【0126】
I−b型の対象化合物(スキーム2)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、標準的なアミドカップリング条件下、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XIVのカルボン酸の反応によって調製することができる(例えば、Freot, E.; Coste, J.; Pantaloni, A.; Dufour, M. N.; Jouin, P. Tetrahedron, 1991, 47, 259-270を参照)。
【0127】
あるいは、I−b型の対象化合物(スキーム2)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XVの酸塩化物の反応によって調製することができる。
【0128】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
I−c型の対象化合物(スキーム2)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XVIの化合物(式中、Yは、塩素又はヒドロキシルである)の反応によって式XVIIIの中間体を得ることから調製することができる(例えば、Freot, E.; Coste, J.; Pantaloni, A.; Dufour, M. N.; Jouin, P. Tetrahedron, 1991, 47, 259-270を参照)。化合物XVIIIと式XXのアミンの反応によって、I−cの対象化合物を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。
【0130】
あるいは、I−d型の対象化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XVIIのカルボン酸の反応によって式XIXの中間体を得ることから調製することができる。化合物XIXと式XXのアミンの反応によって、I−cの対象化合物を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。
【0131】
I−e型の対象化合物(スキーム3)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXIのクロロホルムアミドの反応によって調製することができる(例えば、Barrett, D. G.; Catalano, J. G.; Deaton, D. N.; Hassell, A. M.; Long, S. T.; Miller, A. B.; Miller, L. R.; Shewchuk, L. M.; Wells-Knecht, K. J.; Willard, D. H., Jr.; Wright, L. L. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2004, 14, 4897を参照)。
【0132】
I−f型の対象化合物(スキーム3)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXIIのイソシアナートの反応によって調製することができる(例えば、Tamaru, Y.; Hojo, M.; Higashimura, H.; Yoshida, Z. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 3994, Z. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 3994を参照)。
【0133】
I−g型の対象化合物(スキーム3)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と4−ニトロフェニルクロロホルマート(XXIII)の反応によって式XXIVの中間体を得ることから調製することができる(例えば、Mallakpour, S.; Rafiee, Z. Syn. Commun. 2007, 37, 1927を参照)。式XXIVの化合物と式XXVのアミンの反応によって、I−g型の対象化合物を得ることができる(例えば、Liu, Q.; Luedtke, N. W.; Tor, Y. Tet. Lett. 2001, 42, 1445を参照)。
【0134】
【化7】
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【0135】
I−h型の対象化合物(スキーム3)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXVIのクロロホルマートの反応によって調製することができる(例えば、Mallakpour, S.; Rafiee, Z. Syn. Commun. 2007, 37, 1927を参照)。
【0136】
式XXIVの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)とboc保護4−アミノ−ピペリジン(XXVII)の反応から、酸介在の脱保護の後、式XXVIIIの中間体(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)を得ることができる。
【0137】
I−iの対象化合物(スキーム3)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XXVIIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXIXの酸塩化物の反応によって調製することができる。
【0138】
I−jの対象化合物(スキーム3)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XXVIIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXXのスルホニルクロリドの反応によって調製することができる。
【0139】
I−kの対象化合物(スキーム4)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよく、そして、Zは、窒素又は炭素であってもよい)は、式XIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXXIのアミン(式中、Zは、窒素又は炭素であってもよい)の塩基介在反応によって調製することができる(例えば、Gueiffier, A.; Viols, H.; Chapat, J. P.; Chavignon, O.; Teulade, J. C.; Dauphin, G. J. Hetero. Chem. 1990, 27, 421を参照)。
【0140】
【化8】
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【0141】
I−lの対象化合物(スキーム4)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよく、そして、Qは、硫黄又は窒素であってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXXIIの化合物(式中、Qは、硫黄又は窒素であってもよい)の塩基介在反応によって調製することができる(例えば、Ganellin, C. R.; Hosseini, S. K.; Khalaf, Y. S.; Tertiuk, W.; Arrang, J-M.; Garbarg, M.; Ligneau, X.; Schwartz, J-C. J. Med. Chem. 1995, 38, 3342を参照)。
【0142】
I−mの対象化合物(スキーム4)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)と式XXXIIIのジクロロピリミジン及び式XXXIVのアミンの反応によって調製することができる(例えば、Luo, G.; Chen, L.; Poindexter, G. S. Tett. Lett. 2002, 43, 5739を参照)。
【0143】
I−nの対象化合物(スキーム4)(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)は、式XIIの化合物(式中、Xは、窒素又は炭素であってもよく、R1は、水素、フッ素、塩素又はトリフルオロメチルであってもよく、R3は、水素、フッ素又は塩素であってもよく、そして、R2は、2−オキサゾール、水素、メチルエステル又はN,N−ジメチルアミドであってもよい)とジフェニルN−シアノカーボンイミダート(XXXV)及び式XXXVIのアミンの反応によって調製することができる(例えば、Fotsch, C.; Sonnenberg, J. D.; Chen, N.; Hale, C.; Karbon, W.; Norman, M. H. J. Med. Chem. 2001, 44, 2344を参照)。
【0144】
【化9】
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【0145】
化合物7(中間体A)は、スキーム5に概説する反応に従って合成することができる。市販の2−ブロモ−4−クロロ安息香酸を、標準的な金属触媒ハロゲン化アリール置換条件下、アニリンで処理して、化合物1を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物1を、標準的なカップリング条件下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、ワインレブアミドの化合物2を形成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物2を、標準的なグリニャール条件下、臭化エチルマグネシウムで処理して、化合物3を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物3を、2−オキサゾールカルボニルクロリド及びヘキサメチルジシラザンナトリウムで処理して、化合物4を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物4を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物5を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物5を、イミノジカルボン酸ジ−t−ブチル及び水素化ナトリウムで処理して、化合物6を得ることができる(例えば、Grehn, L.; Ragnarsson, U. Synthesis 1987, 275を参照)。次に、化合物6を、酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸)で脱保護して、中間体Aの化合物7を得ることができる(例えば、Connell, R. D.; Rein, T.; Aakermark, B.; Helquist, P. J. Org. Chem. 1988, 53, 3845を参照)。
【0146】
【化10】
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【0147】
化合物14(中間体B)は、スキーム6に概説する反応に従って合成することができる。市販の2−クロロ−ニコチン酸を、標準的なカップリング条件下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、ワインレブアミドの化合物8を形成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物8を、標準的なグリニャール条件下、臭化エチルマグネシウムで処理して、化合物9を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物9を、標準的な置換条件下、アニリンで処理して、化合物10を生成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物10を、2−オキサゾールカルボニルクロリド及びヘキサメチルジシラザンナトリウムで処理して、化合物11を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物11を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物12を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物12を、イミノジカルボン酸ジ−t−ブチル及び水素化ナトリウムで処理して、化合物13を得ることができる(例えば、Grehn, L.; Ragnarsson, U. Synthesis 1987, 275を参照)。次に、化合物13を、酸性条件下(例えば、トリフルオロ酢酸)で脱保護して、中間体Bの化合物14を得ることができる(例えば、Connell, R. D.; Rein, T.; Aakermark, B.; Helquist, P. J. Org. Chem. 1988, 53, 3845を参照)。
【0148】
【化11】
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【0149】
化合物21(中間体C)は、スキーム7に概説する反応に従って合成することができる。化合物3を、メチルオキサリルクロリドで処理して、化合物15を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。メチルオキサリラート(methyl oxalylate)の化合物15を、炭酸カリウムを使用して環化して、化合物16を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物16のメチルエステルを、塩基性加水分解条件下で処理して、対応するカルボン酸の化合物17を形成することができる(例えば、Cairns, H.; Cox, D.; Gould, K. J.; Ingall, A. H.; Suschitzky, J. L. J. Med. Chem. 1985, 28, 1832を参照)。化合物17を、ジメチルアミンの存在下、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、PyBrOP)で処理して、化合物18を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物18を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物19を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物19を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物20を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物20を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Cの化合物21を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0150】
【化12】
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【0151】
化合物25(中間体D)は、スキーム8に概説する反応に従って合成することができる。化合物3を、ビルスマイヤー試薬で処理して、化合物22を得ることができる(例えば、Mendelson, W. L.; Hayden, S. Syn. Comm., 1996, 26, 603を参照)。化合物22を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物23を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物23を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物24を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物24を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Dの化合物25を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0152】
【化13】
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【0153】
化合物32(中間体G)は、スキーム9に概説する反応に従って合成することができる。市販の2−ブロモ−4−クロロ安息香酸を、標準的な金属触媒ハロゲン化アリール置換条件下、2−クロロアニリンで処理して、化合物26を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物26を、標準的なカップリング条件下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、ワインレブアミドの化合物27を形成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物27を、標準的なグリニャール条件下、臭化エチルマグネシウムで処理して、化合物28を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物28を、ビルスマイヤー試薬で処理して、化合物29を得ることができる(例えば、Mendelson, W. L.; Hayden, S. Syn. Comm., 1996, 26, 603を参照)。化合物29を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物30を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物30を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物31を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物31を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Gの化合物32を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0154】
【化14】
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【0155】
化合物39(中間体H)は、スキーム10に概説する反応に従って合成することができる。市販の2−ブロモ−4−フルオロ安息香酸を、標準的な金属触媒ハロゲン化アリール置換条件下、2−フルオロアニリンで処理して、化合物33を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物33を、標準的なカップリング条件下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、ワインレブアミドの化合物34を形成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物34を、標準的なグリニャール条件下、臭化エチルマグネシウムで処理して、化合物35を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物35を、ビルスマイヤー試薬で処理して、化合物36を得ることができる(例えば、Mendelson, W. L.; Hayden, S. Syn. Comm., 1996, 26, 603を参照)。化合物36を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物37を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物37を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物38を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物38を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Hの化合物39を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0156】
【化15】
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【0157】
化合物42(中間体I)は、スキーム11に概説する反応に従って合成することができる。化合物16を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物40を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。
【0158】
化合物40を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物41を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物41を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Iの化合物42を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0159】
【化16】
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【0160】
化合物50(中間体J)は、スキーム12に概説する反応に従って合成することができる。市販の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)−ニコチン酸を、標準的な塩基性条件下、アニリンで処理して、化合物43を得ることができる(例えば、PCT WO2005/051301を参照)。化合物43を、標準的なカップリング条件下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、ワインレブアミドの化合物44を形成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物44を、標準的なグリニャール条件下、臭化エチルマグネシウムで処理して、化合物45を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物45を、メチルオキサリルクロリドで処理して、化合物46を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。メチルオキサリラートの化合物46を、炭酸カリウムを使用して環化して、化合物47を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物47を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物48を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物48を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物49を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物49を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Jの化合物50を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0161】
【化17】
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【0162】
化合物58(中間体K)は、スキーム13に概説する反応に従って合成することができる。市販の2−ブロモ−4−フルオロ安息香酸を、標準的な金属触媒ハロゲン化アリール置換条件下、アニリンで処理して、化合物51を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物51を、標準的なカップリング条件下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、ワインレブアミドの化合物52を形成することができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物52を、標準的なグリニャール条件下、臭化エチルマグネシウムで処理して、化合物53を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物53を、メチルオキサリルクロリドで処理して、化合物54を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。メチルオキサリラートの化合物54を、メタノール中、炭酸カリウムを使用して環化して、化合物55を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物55を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物56を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物56を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物57を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物57を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Kの化合物58を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Letters 2009, 11, 963を参照)。
【0163】
【化18】
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【0164】
化合物62(中間体L)は、スキーム14に概説する反応に従って合成することができる。メチルオキサリラートの化合物54を、メタノール中、炭酸カリウムを使用して環化して、化合物59を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物59を、標準的なラジカル臭素化条件下で処理して、化合物60を得ることができる(例えば、Gauuan, P. J. F.; Trova, M. P.; Gregor-Boros, L.; Bocckino, S. B.; Crapo, J. D.; Day, B. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3013を参照)。化合物60を、アジ化ナトリウムで処理して、化合物61を得ることができる(例えば、Liu, J. M.; Young, J. J.; Li, Y. J.; Sha, C. K. J. Org. Chem. 1986, 51, 1120を参照)。次に、化合物61を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、中間体Lの化合物62を得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。
【0165】
【化19】
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【0166】
化合物63(中間体E)は、スキーム15に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP)、6−クロロニコチン酸で処理して、中間体Eの化合物63を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0167】
【化20】
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【0168】
化合物64(中間体F)は、スキーム16に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP)、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸で処理して、中間体Fの化合物64を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0169】
【化21】
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【0170】
化合物65(中間体M)は、スキーム17に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、4−ニトロフェニルクロロホルマートで処理して、中間体Mの化合物65を得ることができる(例えば、Mallakpour, S.; Rafiee, Z. Syn. Commun. 2007, 37, 1927を参照)。
【0171】
【化22】
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【0172】
化合物67(中間体N)は、スキーム18に概説する反応に従って合成することができる。化合物65(中間体M)を、4−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルで処理して、化合物66を得ることができる(例えば、Liu, Q.; Luedtke, N. W.; Tor, Y. Tetrahedron Lett. 2001, 42, 1445を参照)。次に、化合物66を、塩化水素で処理して、中間体Nの化合物67を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0173】
【化23】
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【0174】
実施例I−1〜I−8は、スキーム19に概説する反応に従って合成することができる。化合物7(中間体A)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で処理して、実施例I−1〜I−5を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物7(中間体A)は、また、標準的なアミド結合形成条件下、酸塩化物で処理して、実施例I−8を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物5を、6−クロロ−ニコチンアミドのアニオンで処理して、実施例I−6を得ることができる(例えば、Kasuga, J.; Hashimoto, Y.; Miyachi, H. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2006, 16, 771を参照)。次に、実施例I−6を、アミンで処理して、実施例I−7を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。
【0175】
【化24】
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【0176】
実施例I−9〜I−12は、スキーム20に概説する反応に従って合成することができる。化合物14(中間体B)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で処理して、実施例I−9〜I−11を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物14(中間体B)は、また、標準的なアミド結合形成条件下、6−クロロニコチン酸で処理して、化合物68を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。次に、化合物68を、ピペリジン−4−イルメタノールで処理して、実施例I−12を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。
【0177】
【化25】
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【0178】
実施例I−13〜I−28は、スキーム21に概説する反応に従って合成することができる。化合物21(中間体C)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で、又は酸塩化物で処理して、実施例I−13〜I−23を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物21(中間体C)は、また、標準的なアミド結合形成条件下、6−クロロニコチノイルクロリドで処理して、化合物69を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物69を、異なるアミンで処理して、実施例I−24及びI−25を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。あるいは、ワンポットで、化合物21(中間体C)を6−クロロニコチノイルクロリドで処理し、続いて、ピペリジンを付加させて、実施例I−28を得ることができる。化合物21(中間体C)は、また、標準的なアミド結合形成条件下、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸で処理して、化合物70を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物70を、異なるアミンで処理して、実施例I−26及びI−27を得ることができる(例えば、Baker, L. A.; Williams, C. M. J. Hetero. Chem. 2003, 40, 353を参照)。
【0179】
【化26】
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【0180】
実施例I−29〜I−56及びI−98〜I−99は、スキーム22に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で処理して、実施例I−29〜I−56及びI−61を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物25(中間体D)を、標準的なアミド結合形成条件下、異なる酸塩化物で処理して、実施例I−57〜I−60を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物25(中間体D)を、4−(クロロカルボニル)安息香酸メチルで処理して、化合物71を得ることができる(例えば、Kiggen, W.; Voegtle, F.; Franken, S.; Puff, H. Tetrahedron 1986, 42, 1859を参照)。化合物71を塩基性条件下で加水分解して、化合物72を得ることができる(例えば、Vivier, M.; Jarrousse, A-S.; Bouchon, B.; Galmier, M-J.; Auzeloux, P.; Sauzieres, J.; Madelmont, J-C. J. Med. Chem. 2005, 48, 6731を参照)。化合物72を、標準的なアミド結合形成条件下、異なるアミンで処理して、実施例I−98及びI−99を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0181】
【化27】
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【0182】
実施例I−62〜I−97は、スキーム23に概説する反応に従って合成することができる。化合物51(中間体E)を、異なるアミンで処理して、実施例I−62〜I−90を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。化合物64(中間体F)を、異なるアミンで処理して、実施例I−91及びI−97を得ることができる(例えば、Baker, L. A.; Williams, C. M. J. Hetero. Chem. 2003, 40, 353を参照)。
【0183】
【化28】
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【0184】
実施例I−100〜I−102は、スキーム24に概説する反応に従って合成することができる。化合物32(中間体G)を、標準的なアミド結合形成条件下、6−モルホリノニコチン酸で処理して、実施例I−100を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物32(中間体G)は、また、標準的なアミド結合形成条件下、6−ブロモニコチン酸で処理して、実施例I−101を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。次に、実施例I−101を、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールで処理して、実施例I−102を得ることができる(例えば、Buckley, G. M.; Gowers, L.; Higueruelo, A. P.; Jenkins, K.; Mack, S. R.; Morgan, T.; Parry, D. M.; Pitt, W. R.; Rausch, O.; Richard, M. D.; Sabin, V.; Fraser, J. L. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2008, 18, 3211を参照)。
【0185】
【化29】
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【0186】
実施例I−103〜I−108は、スキーム25に概説する反応に従って合成することができる。化合物39(中間体H)を、標準的なアミド結合形成条件下、異なる酸とカップリングさせて、実施例I−103及びI−104を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物39(中間体H)は、また、標準的なアミド結合形成条件下、6−クロロニコチノイルクロリドで処理して、実施例I−105を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。次に、化合物I−105を、異なるアミンで処理して、実施例I−106〜I−108を得ることができる(例えば、Huang, C. Q.; Baker, T.; Schwarz, D.; Fan, J.; Heise, C. E.; Zhang, M.; Goodfellow, V. S.; Markison, S.; Gogas, K. R.; Chen, T.; Wang, X-C.; Zhu, Y-F. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 3701を参照)。
【0187】
【化30】
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【0188】
実施例I−109〜I−150は、スキーム26に概説する反応に従って合成することができる。化合物42(中間体I)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で処理して、実施例I−109〜I−131を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。化合物42(中間体I)を、標準的なアミド結合形成条件下、異なる酸塩化物で処理して、実施例I−132〜I−150を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0189】
【化31】
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【0190】
実施例I−151は、スキーム27に概説する反応に従って合成することができる。化合物41を、水素雰囲気下、触媒(例えば、酸化白金(IV))の存在下で還元して、化合物73を副生成物として得ることができる(例えば、Gueret, S. M.; O'Connor, P. D.; Brimble, M. A. Org. Lett. 2009, 11, 963を参照)。化合物73を、標準的なアミド結合形成条件下、ベンゾイルクロリドで処理して、実施例I−151を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0191】
【化32】
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【0192】
実施例I−152〜I−159は、スキーム28に概説する反応に従って合成することができる。化合物50(中間体J)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で処理して、実施例I−152〜I−159を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0193】
【化33】
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【0194】
実施例I−160〜I−168は、スキーム29に概説する反応に従って合成することができる。化合物58(中間体K)を、標準的なアミド結合形成条件下、異なる酸塩化物で処理して、実施例I−160〜I−168を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0195】
【化34】
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【0196】
実施例I−169〜I−170は、スキーム30に概説する反応に従って合成することができる。化合物62(中間体L)を、標準的なアミド結合形成条件下(例えば、BOP、PyBrOP)、異なるカルボン酸で処理して、実施例I−169〜I−170を得ることができる(例えば、PCT WO2008/138920を参照)。
【0197】
【化35】
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【0198】
実施例I−171〜I−176は、スキーム31に概説する反応に従って合成することができる。化合物23を、異なるキナゾリン−4−アミンで処理して、実施例I−171及びI−172を得ることができる(例えば、Gueiffier, A.; Viols, H.; Chapat, J. P.; Chavignon, O.; Teulade, J. C.; Dauphin, G. J. Hetero. Chem. 1990, 27, 421を参照)。化合物25(中間体D)を、4,6−ジクロロピリミジン又は2,4−ジクロロピリミジンで処理し、続いて、ピペリジンでハロゲン化物置換して、実施例I−173又はI−174を得ることができる(例えば、Luo, G.; Chen, L.; Poindexter, G. S. Tett. Lett. 2002, 43, 5739を参照)。化合物25(中間体D)を、2−クロロベンゾチアゾール又は2−クロロベンズイミダゾールで処理して、実施例I−175又はI−176を得ることができる(例えば、Ganellin, C. R.; Hosseini, S. K.; Khalaf, Y. S.; Tertiuk, W.; Arrang, J-M.; Garbarg, M.; Ligneau, X.; Schwartz, J-C. J. Med. Chem. 1995, 38, 3342を参照)。
【0199】
【化36】
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【0200】
実施例I−177及びI−178は、スキーム32に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、ジフェニルシアノカルボンイミダートで処理し、続いて、異なるアミンで置換して、実施例I−177及びI−178を得ることができる(例えば、Fotsch, C.; Sonnenberg, J. D.; Chen, N.; Hale, C.; Karbon, W.; Norman, M. H. J. Med. Chem. 2001, 44, 2344を参照)。
【0201】
【化37】
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【0202】
実施例I−179は、スキーム33に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、フェニルクロロホルマートで処理して、実施例I−179を得ることができる(例えば、Barlow, J. J.; Main, B. G.; Snow, H. M. J. Med. Chem. 1981, 24, 315を参照)。
【0203】
【化38】
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【0204】
実施例I−180〜I−199は、スキーム34に概説する反応に従って合成することができる。化合物65(中間体M)を、異なるアミンで処理して、実施例I−180〜I−191を得ることができる(例えば、Liu, Q.; Luedtke, N. W.; Tor, Y. Tet. Lett. 2001, 42, 1445を参照)。実施例I−192(化合物66)は、スキーム14に記載したように調製することができる。化合物66を、塩化水素で処理してBoc除去し、続いて、異なるクロロホルマート、酸塩化物又はスルホニルクロリドでキャッピング(capping)して、実施例I−193〜I−198を得ることができる。化合物67(中間体N)を、4−ニトロフェニルクロロホルマートで処理し(例えば、Mallakpour, S.; Rafiee, Z. Syn. Commun. 2007, 37, 1927を参照)、続いて、アミン置換して、実施例I−199を得ることができる(例えば、Liu, Q.; Luedtke, N. W.; Tor, Y. Tet. Lett. 2001, 42, 1445を参照)。
【0205】
【化39】
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【0206】
実施例I−200〜I−206は、スキーム35に概説する反応に従って合成することができる。化合物25(中間体D)を、モルホリン−4−カルボニルクロリドで処理して、実施例I−200を得ることができる(例えば、Barrett, D. G.; Catalano, J. G.; Deaton, D. N.; Hassell, A. M.; Long, S. T.; Miller, A. B.; Miller, L. R.; Shewchuk, L. M.; Wells-Knecht, K. J.; Willard, D. H., Jr.; Wright, L. L. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2004, 14, 4897を参照)。化合物25(中間体D)を、異なるイソシアナートで処理して、実施例I−201〜I−206を得ることができる(例えば、Tamaru, Y.; Hojo, M.; Higashimura, H.; Yoshida, Z. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 3994, Z. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 3994を参照)。
【0207】
【化40】
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【0208】
実施例I−207及びI−208は、スキーム36に概説する反応に従って合成することができる。化合物40を、1−アミノイソキノリン又はキナゾリン−4−イルアミンで処理して、実施例I−207及びI−208を得ることができる(例えば、Gueiffier, A.; Viols, H.; Chapat, J. P.; Chavignon, O.; Teulade, J. C.; Dauphin, G. J. Hetero. Chem. 1990, 27, 421を参照)。
【0209】
【化41】
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【0210】
実施例I−209は、スキーム37に概説する反応に従って合成することができる。化合物42(中間体I)を、モルホリン−4−カルボニルクロリドで処理して、実施例I−209を得ることができる(例えば、Barrett, D. G.; Catalano, J. G.; Deaton, D. N.; Hassell, A. M.; Long, S. T.; Miller, A. B.; Miller, L. R.; Shewchuk, L. M.; Wells-Knecht, K. J.; Willard, D. H., Jr.; Wright, L. L. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2004, 14, 4897を参照)。
【0211】
【化42】
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【0212】
実施例I−210は、スキーム38に概説する反応に従って合成することができる。化合物42(中間体I)を、フェニルクロロホルマートで処理して、実施例I−210を得ることができる(例えば、Mallakpour, S.; Rafiee, Z. Syn. Commun. 2007, 37, 1927を参照)。
【0213】
【化43】
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【0214】
実施例I−211は、スキーム39に概説する反応に従って合成することができる。化合物42(中間体I)を、N−メチル−4−(メチルスルホニル)ベンズアミド及び塩基(例えば、水素化ナトリウム)で処理して、実施例I−211を得ることができる(例えば、Padwa, A.; Kappe, C. O.; Cochran, J. E.; Snyder, J. P. J. Org. Chem. 1997, 62, 2786を参照)。
【0215】
医薬組成物及び投与
本発明は、少なくとも一種の本発明の化合物、あるいはその各異性体、異性体のラセミ混合物もしくは非ラセミ混合物、又は薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、少なくとも一種の薬理学的に許容される担体及び場合により他の治療的及び/又は予防的成分と共に含む、医薬組成物を含む。
【0216】
一般に、本発明の化合物は、治療有効量で、類似の有用性をもたらす薬剤について許容される任意の投与形態により投与される。適切な用量範囲は、処置される疾患の重篤度、被験体の年齢及び相対的な健康状態、使用する化合物の効力、投与経路及び形態、投与が目的とする適応症並びに担当する医師の選択及び経験のような数多くの要因に応じて、一般的には1日当たり1〜500mg、好ましくは1日当たり1〜100mg、最も好ましくは1日当たり1〜30mgである。そのような疾患を処置する当該技術における通常の技術のうちの一つにより、必要以上に試験を行うことなく、個人的な知識及び本出願の開示により、ある特定の疾患用の本発明の化合物の治療有効量を確定することが可能となる。
【0217】
本発明の化合物は、経口(口腔及び舌下を含む)、直腸内、鼻腔内、局所、経肺、経膣もしくは非経口(筋肉内、動脈内、髄腔内、皮下及び静脈内を含む)投与に適切なものを含む医薬製剤として又は吸入もしくは通気による投与に適切な形態で投与してもよい。好ましい投与方法は、一般的に、苦痛の程度に従って調整できる簡便な1日用量レジメンを使用する経口である。
【0218】
本発明の化合物の一種又は複数を、慣用の佐剤、担体又は希釈剤の一種以上と一緒に、医薬組成物及び単位投薬の形態にすることができる。医薬組成物及び単位投薬形態は、慣用の成分を慣用の割合で、追加の活性化合物もしくは成分と共に又は無しで含むことができ、単位投薬形態は、使用される1日用量の意図される範囲に釣り合う活性成分のあらゆる適切な有効量を含むことができる。医薬組成物は、錠剤もしくは充填カプセル剤、半固形剤、粉末剤、持続性放出製剤のような固形剤として、又は液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤もしくは経口用の充填カプセル剤のような液剤として;又は直腸内もしくは膣内投与用の坐剤の形態;又は非経口的使用の注射用滅菌液剤の形態で使用することができる。
【0219】
したがって、活性成分を1錠当たり約1mg、より広くは約0.01〜約100mg含有する製剤が、適切で代表的な単位投薬形態である。
【0220】
本発明の化合物は、多種多様な経口投与用の用量形態で処方されてもよい。医薬組成物及び用量形態は、活性成分として、1種もしくは複数の本発明の化合物、又は薬学的に許容されるその塩を含むことができる。薬学的に許容される担体は、固体又は液体のいずれかであってよい。固体製剤は、粉末剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤、及び分散性顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、風味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩解剤又はカプセル化材料としても作用することができる1種以上の物質であってよい。粉末剤では、担体は、一般に、微粉化した活性成分との混合物である微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、一般的に、必要な結合能力を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状及び大きさに成形される。粉末剤及び錠剤は、好ましくは活性化合物を約1〜約70%含有する。適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ロウ、ココアバター等を非限定的に含む。用語「製剤」は、担体を有するか又は有しない活性成分がそれと関連する担体により周囲を囲まれているカプセル剤を提供する、担体としてのカプセル化材料を有する活性化合物の製剤を含むことを意図している。同様に、カシェ剤及びトローチ剤も包含される。錠剤、粉末剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤及びトローチ剤は、経口投与に適切な固体形態であってよい。
【0221】
経口投与に適切な他の形態は、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、水性液剤、水性懸濁剤のような液体形態の製剤、又は使用の直前に液体形態の製剤に変換されることが意図されている固体形態の製剤を含む。乳剤は、溶液、例えば、プロピレングリコール水溶液で調製されることができるか、又は例えばレシチン、ソルビタンモノオレアートもしくはアカシアのような乳化剤を含有することができる。水性液剤は、活性成分を水に溶解し、適切な着色剤、風味剤、安定剤及び増粘剤を加えることにより調製できる。水性懸濁剤は、微粉化した活性成分を、天然又は合成ガム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び他の周知の懸濁剤のような粘性材料と共に水に分散することにより調製できる。固体形態の製剤は、液剤、懸濁剤及び乳剤を含み、活性成分に加えて、着色剤、風味剤、安定剤、緩衝剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含有することができる。
【0222】
本発明の化合物は、非経口投与(例えば、注射、例としてはボーラス注射又は持続注入による)のために配合することができ、アンプル剤、充填済注射器、防腐剤を添加した小型注入容器又は多用量容器に単位用量形態で存在できる。組成物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤又は乳剤、例えばポリエチレングリコール水溶液中の液剤のような形態をとることができる。油性又は非水性の担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブ油)及び注射用有機エステル類(例えば、オレイン酸エチル)を含み、防腐剤、湿潤剤、乳化剤又は懸濁剤、安定剤及び/又は分散助剤のような配合剤を含有してよい。あるいはまた、活性成分は、滅菌固体の無菌分離によるか、又は適切なビヒクル、例えば滅菌した発熱物質を含まない水を用いて、使用前の構成用溶液から凍結乾燥することにより得られる粉末形態であってよい。
【0223】
本発明の化合物を、軟膏剤、クリーム剤もしくはローション剤として又は経皮パッチ剤として表皮に局所投与するために製剤化することができる。例えば、軟膏剤及びクリーム剤を、適切な増粘剤及び/又はゲル化剤を加え、水性又は油性基剤を用いて製剤化することができる。ローション剤は、水性又は油性基剤を用いて製剤化することができ、また一般的に、1種以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤又は着色剤も含有する。口腔内の局所投与に適切な製剤は、風味付けした基剤、通常、スクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性剤を含むトローチ剤;ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアカシアのような不活性基剤中に活性成分を含むパステル剤;並びに適切な液体担体中に活性成分を含む洗口剤を含む。
【0224】
本発明の化合物は、坐剤として投与するために製剤化することができる。脂肪酸グリセリド又はココアバターの混合物のような低融点ロウを、最初に溶融して、活性成分を例えば撹拌により均質に分散する。次に均質溶融混合物を、都合のよい大きさの成形型に注ぎ、冷却させ、凝固させる。
【0225】
本発明の化合物は膣内投与用に製剤化することができる。活性成分に加えて、当該技術で適切であることが既知である担体を含有するペッサリー剤、タンポン剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤又はスプレー剤。
【0226】
対象化合物は、経鼻投与用に製剤化することができる。液剤又は懸濁剤を、慣用の方法、例えば、滴瓶、ピペット又はスプレーを用いて直接鼻腔に適用する。製剤は単回投与又は多回投与形態で提供することができる。滴瓶又はピペットの後者の場合、液剤又は懸濁剤の適切で所定の容量を患者が投与することで、それを達成することができる。スプレーの場合、例えば計量噴霧スプレーポンプを用いて達成することができる。
【0227】
本発明の化合物は、特に、鼻内投与を含む気道へのエアロゾル投与用に製剤化することができる。化合物は、一般的に、例えばほぼ5ミクロン以下程度の小さい粒径を有する。そのような粒径は、当該技術で既知の方法、例えば微粉砕により得ることができる。活性成分は、クロロフルオロカーボン(CFC)、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタンもしくはジクロロテトラフルオロエタン、又は二酸化炭素、或いは他の適切なガスのような、適切な噴射剤を用いた加圧パックで提供される。エアロゾルはまた、レシチンのような界面活性剤を都合よく含有することができる。薬剤の用量は、計量弁により制御されうる。あるいはまた、活性成分は、乾燥粉末の形態で、例えば、乳糖、デンプン、デンプン誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース及びポリビニルピロリジン(PVP)のような適切な粉末基剤中の化合物の粉末混合物で提供されうる。粉末担体は、鼻腔内でゲルを形成する。粉末組成物は、例えばゼラチンのカプセル又はカートリッジ、又はブリスターパックのような単位用量形態で存在してよく、これから粉末剤が吸入器により投与される。
【0228】
所望であれば、製剤は、活性成分の持続的又は制御的放出投与に適合する腸溶性コーティングを用いて調製できる。例えば本発明の化合物は、経皮又は皮下薬剤送達装置に配合できる。これらの送達系は、化合物の持続放出が必要であり、患者の処置レジメンに対するコンプライアンスが重要である場合に有利である。経皮送達系における化合物は、多くの場合、皮膚付着固体支持体に結合されている。目的の化合物は、また、浸透向上剤、例えばアゾン(1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン)と組み合わせることができる。持続的放出送達系は、手術又は注入により皮下層に皮下的に挿入される。皮下インプラントは、脂質可溶膜、例えばシリコーンゴム又は生物分解性ポリマー、例えばポリ酢酸中に化合物を包み込む。
【0229】
医薬製剤は、好ましくは単位用量形態である。そのような形態では、製剤は、活性成分の適切な量を含有する単位用量に細分化されている。単位用量形態は、パッケージ製剤であることができ、そのパッケージは、パケット錠剤、カプセル剤及びバイアル又はアンプル中の粉末剤のような製剤の別個の分量を含有する。また、単位投薬形態は、それ自体カプセル剤、錠剤、カシェ剤又はトローチ剤であることができるか、又はパッケージ形態におけるこれらのうちのいずれかの適切な数であることができる。
【0230】
他の適切な医薬担体及びその製剤は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy 1995, edited by E. W. Martin, Mack Publishing Company, 19th edition, Easton, Pennsylvaniaに記載されている。本発明の化合物を含有する代表的な医薬製剤は、以下に記載されている。
【0231】
幾つかの投与経路のための本対象の医薬組成物は、この実施例で記載されているように調製される。
【0232】
【表2】
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成分を混合し、それぞれ約100mgを含有するようにカプセルに分注する。1カプセルがほぼ全投薬用1日量となる。
【0233】
【表3】
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成分を合わせ、メタノールなどの溶媒を使用して粒状にする。次に製剤を乾燥させ、適切な錠剤成形機を用いて錠剤(活性化合物約20mg含有)を形成する。
【0234】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
成分を混合して、経口投与用の懸濁剤を形成する。
【0235】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
活性成分を注射用の水の一部に溶解する。次に十分な量の塩化ナトリウムを撹拌しながら加えて、溶液を等張にする。注射用水の残りを溶液に負荷し、0.2μm膜フィルタを通して濾過し、滅菌条件下で包装する。
【0236】
本発明の更なる目的、利点及び新規な特徴は、以下に示すその実施例(限定することを意図しない)を検討する際に当業者に自明となるであろう。
【0237】
適応及び処置の方法
本発明の化合物は、JNK阻害剤であり、そのため広範囲のJNK介在障害の処置に効果的であると予測される。典型的なJNK介在障害は、腎疾患、自己免疫障害、炎症性障害、代謝障害、神経疾患及び癌を非限定的に含む。したがって、本発明の化合物は、そのような障害の一種以上を処置するために使用することができる。幾つかの実施態様において、本発明の化合物は、JNK介在障害、例えば関節リウマチ、喘息、II型糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病又は卒中を処置するために使用することができる。
【0238】
一つの態様では、本出願は、JNK介在障害を有する被験体におけるJNK介在障害を処置する方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の上記化合物のいずれかを投与することを含む方法を提供する。
【0239】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、細胞増殖により特徴づけられる。
【0240】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、関節炎である。
【0241】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、関節炎は、関節リウマチである。
【0242】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、喘息である。
【0243】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、糖尿病である。
【0244】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、アルツハイマー病である。
【0245】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、パーキンソン病である。
【0246】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、虚血性卒中である。
【0247】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、癌である。
【0248】
JNK媒介障害を処置するための方法の特定の実施態様において、JNK媒介障害は癌であり、癌は脳腫瘍である。
【0249】
JNK媒介障害を処置するための方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は癌であり、癌は白血病である。
【0250】
JNK介在障害を処置する方法の特定の実施態様において、JNK介在障害は、腎疾患である。
【0251】
併用療法(炎症のためだけではない)
一態様において、本出願は、JNK媒介障害を処置するための方法であって、それを必要とする患者に、治療有効量の抗炎症化合物と、上記実施態様、バリエーション又は態様のいずれかの化合物とを組み合わせて同時投与することを含む、方法を提供する。
実施例
下記の調製例及び実施例は、当業者が本発明をより明確に理解し、実施できるために示されている。これらは、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明の例示及び代表例としてのみ考えられるべきである。
【0252】
略語
Ac
2O 無水酢酸
AcOH 酢酸
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン/塩化メチレン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
Et
2O ジエチルエーテル
EtOH エタノール/エチルアルコール
EtOAc 酢酸エチル
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
m−CPBA 3−クロロペルオキシ安息香酸
MeOH メタノール/メチルアルコール
MW マイクロ波
NMP 1−メチル−2−ピロリジノン
PMB 4−メトキシベンジル
RT 室温
TBME tert−ブチルメチルエーテル
TFA トリフルオロ酢酸
Tf
2O トリフルオロメタンスルホン酸無水物
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
【0253】
一般的な条件
本発明の化合物は、実施例の部において下記の例示の合成反応に記載されている種々の方法により作成することができる。
【0254】
これらの化合物の調製に使用される出発材料及び試薬は、一般に、Aldrich Chemical Co.のような商業供給者から入手可能であるか、又はFieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis; Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-15; Rodd's Chemistry of Carbon Compounds, Elsevier Science Publishers, 1989, Volumes 1-5 and Supplementals、及びOrganic Reactions, Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-40のような参考文献に記載の手順に従って当業者に既知の方法により調製されるかのいずれかである。当然のことながら、実施例の部に示す合成反応スキームは、本発明の化合物を合成することができるいくつかの方法を単に例示するためのものであって、これらの合成反応スキームに対して様々な変更を行うことができるが、それらの変更は当業者であれば本出願に含まれる開示を参照することにより示唆するであろう。
【0255】
合成反応スキームの出発物質および中間体は、所望であれば、慣用的な技術(ろ過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどが挙げられるが、これらに限定されない)を使用して単離精製することができる。このような材料は、慣用的な手段(物理定数およびスペクトルデータなどが挙げられる)を使用して特徴付けることができる。
【0256】
特に断りのない限り、本明細書に記載の反応は、典型的には、大気圧で、不活性雰囲気下、約−78℃〜約150℃、しばしば、約0℃〜約125℃、多くの場合でかつ好都合には、ほぼ室温(又は周囲温度)、例えば、約20℃の反応温度で行われる。
【0257】
分取逆相高速液体クロマトグラフィー(RP HPLC)を下記の系の1つを使用して実施した:(A)Waters Delta prep 4000ポンプ/コントローラー、215nmに設定した486検出器、及びLKB Ultroracフラクションコレクター;又は(B)150EX単一四重極質量分析計、Shimadzu LCシステム、LEAP自動注入装置及びGilsonフラクションコレクターを備えたSciex LC/MSシステム。試料を、アセトニトリル/20mM酢酸アンモニウム水溶液又はアセトニトリル/水/TFAの混合物に溶解し、Pursuit C-18 20×100mmカラムに付して、10%〜90% Bの直線勾配にて20mL/分で溶離させた。ここで、(A):20mM酢酸アンモニウム水溶液(pH7.0)及び(B):アセトニトリル、又は(A):0.05% TFAを含有する水及び(B):0.05% TFAを含有するアセトニトリル。
【0258】
調製例
パートI:中間体
3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン トリフルオロアセタート塩の調製(中間体A)
【化44】
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【0259】
工程1: 4−クロロ−2−フェニルアミノ−安息香酸の調製
【化45】
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2−エトキシエタノール(40mL)中の2−ブロモ−4−クロロ安息香酸(25.0g、106.0mmol)の溶液に、銅粉末(0.74g、11.6mmol)、酸化銅(I)(0.76g、5.3mmol)、炭酸カリウム(15.8g、114.0mmol)を窒素下、室温で加えた。5分間撹拌した後、アニリン(11.2mL、124mmol)を反応混合物に加えた。反応混合物を、135℃で48時間加熱した。反応の完了を、シリカTLC(移動相;ヘキサン:酢酸エチル=1:1;R
f=0.6)により確認した。反応混合物を室温に冷まし、振とうを続けながら水(30mL)に注ぎ、そして1N HCl水溶液で酸性化して沈殿物を形成した。混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を、焼結ガラス漏斗で濾過した。固体を水(2×100mL)で洗浄した。得られた固体を高真空下で乾燥させて、4−クロロ−2−フェニルアミノ−安息香酸を得た(19.0g、粗収率72.3%)。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程において使用した。MS C
13H
10ClNO
2[(M+H)
+]の計算値247、実測値248。
【0260】
工程2: 4−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−ベンズアミドの調製
【化46】
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DMF(200mL)中の4−クロロ−2−フェニルアミノ−安息香酸(10.1g、41.0mmol)の溶液に、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−へキサフルオロホスファート(HBTU、31.2g、82.0mmol)、N,O−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(7.94g、82.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(45.0g、350.0mmol)を室温で加えた。得られた混合物を、室温で24時間撹拌した。反応の完了を、シリカTLC(移動相;ヘキサン:酢酸エチル=7:3;R
f=0.5)により確認した。反応混合物を酢酸エチル(600mL)で希釈し、有機層を水(4×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、揮発物を減圧下で除去した。粗物質を、極性移動相の勾配(酢酸エチル:ヘキサン=1:9〜1:4)を用いたシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製して、4−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−ベンズアミド(6.62g、収率56.4%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 7.93 (s, 1H) 7.20 - 7.39 (m, 3H) 7.02 - 7.17 (m, 3H) 6.88 - 6.99 (m, 2H) 3.50 (s, 3H) 3.20 (s, 3H)。MS C
15H
15ClN
2O
2[(M+H)
+]の計算値291.0、実測値291.0、[(M−C
2H
6NO)
+]230.0、実測値230.0。
【0261】
工程3: 1−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オンの調製
【化47】
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THF(60mL)中の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−ベンズアミド(5.0g、17.2mmol)の溶液に、臭化エチルマグネシウム(THF中1M溶液、70mL、70mmol)を窒素下、0℃で滴下した。混合物を室温にゆっくり温め、2時間撹拌した。反応の完了を、シリカTLC(移動相;ヘキサン:酢酸エチル=4:1;R
f=0.5)によりモニターした。反応物を、1N HCl水溶液(50mL)を用いて0℃でクエンチし、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。粗物質を、極性移動相の勾配(酢酸エチル:ヘキサン=1:9→1:4)を用いたシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーを使用して精製し、1−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オン(4.15g、収率92.9%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 10.53 (s, 1H) 8.00 (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.34 - 7.51 (m, 2H) 7.28 (d, J=7.7 Hz, 2H) 7.13 - 7.23 (m, 1H) 7.07 (d, J=1.8 Hz, 1H) 6.82 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1H) 3.07 (q, J=7.2 Hz, 2H) 1.09 (t, J=7.3 Hz, 3H)。
【0262】
工程4: オキサゾール−2−カルボニルクロリドの調製
【化48】
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10mLの丸底フラスコ中で、オキサゾール−2−カルボン酸(300mg、2.65mmol)及びDMF(10.3μL、0.133mmol)を、ジクロロメタン(2mL)と合わせて、白色の懸濁液を得た。塩化オキサリル(381mg、254μL、3.00mmol)を15分かけてゆっくり加えると反応混合物は清澄な溶液に変化した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。この後、溶媒を除去して、粗オキサゾール−2−カルボニルクロリドを黄色の油状物として得、時間をかけてこれを凝固させた。粗物質を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0263】
工程5: 7−クロロ−3−メチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化49】
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25mLの丸底フラスコ中で、1−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オン(522mg、2.01mmol)を、THF(4mL)と合わせて、黄色の溶液を得た。ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M)(5.02mL、5.02mmol)をゆっくり滴下すると暗赤色の溶液になった。THF(8mL)と8滴のDMF中のオキサゾール−2−カルボニルクロリド(344mg、2.61mmol)の混合物を、反応混合物に加えた。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を、水を加えてクエンチし、水層を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、次に濃縮して、黄色の油状物を得た。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ヘキサン中の25〜65%酢酸エチル)により精製して、7−クロロ−3−メチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(160mg、23.6%)を黄色を帯びた固体として得た。MS C
19H
13ClN
2O
2[(M+H)
+]の計算値337、実測値337。
【0264】
工程6: 3−ブロモメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化50】
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250mLの丸底フラスコ中で、7−クロロ−3−メチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(0.50g、1.48mmol)、N−ブロモスクシンイミド(291mg、1.63mmol)及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN、36.6mg、0.223mmol)を、四塩化炭素(20mL)と合わせた。混合物を2時間加熱還流した。反応物を室温に冷まし、固体を濾別した。母液を濃縮し、そして3:2 ヘキサン−酢酸エチルを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−ブロモメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(300mg、収率49%)を白色の固体として得た。
【0265】
工程7: 3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン ビス(tert−ブチルカルバマート)の調製
【化51】
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10mLの丸底フラスコ中で、ジ−tertブチルイミノジカルボキシラート(52.3mg、0.24mmol)及び60%水素化ナトリウム(20mg、0.5mmol)を、無水DMF(3mL)に順次加えた。反応物を室温で30分間撹拌して、明黄色の溶液を得た。次に、3−ブロモメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(0.10g、0.24mmol)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を数滴の水でクエンチし、濃縮乾固した。粗物質を、25%酢酸エチル−ヘキサンを用いたHPLCにより精製して、3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン ビス(tert−ブチル−カルバマート)(50mg、収率38%)を得た。MS C
29H
30ClN
3O
6[(M+H)
+]の計算値553、実測値553。
【0266】
工程8: 3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン トリフルオロアセタート塩の調製
【化52】
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10mLの丸底フラスコ中で、3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン ビス(tert−ブチル−カルバマート)(50mg、0.09mmol)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を、無水ジクロロメタン(1mL)に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮乾固して、3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン トリフルオロアセタート塩を得た。中間体を、さらに精製することなく次の工程において使用した。MS C
19H
14ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値352、実測値352。
【0267】
3−アミノメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン トリフルオロアセタート塩の調製(中間体B)
【化53】
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【0268】
工程1: 1−(2−フェニルアミノ−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オンの調製
【化54】
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高圧反応チューブ中で、1,4−ジオキサン(59.0mL)中の1−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オン(6.0g、35.4mmol)の溶液を、(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(20.5g、88.4mmol)で処理した。得られた混合物を、固体のすべてが溶解するまで70℃に加熱した。反応物を、熱浴から上げ、容器を開き、そしてアニリン(4.94g、4.84mL、53.1mmol)で処理した。次に、容器を再密閉し、そして95℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、反応物を塩化メチレン(75mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×100mL)で洗浄した。次に、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、そして高真空下で乾燥させた。次に、残留物をメタノールから再結晶化した。濾過(メタノール10mL及びヘキサン30mLで洗浄)により回収して、所望の生成物の1−(2−フェニルアミノ−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オン(5.64g)を、黄色の、結晶質固体として得た。母液をシリカゲル上に乾燥装填した。フラッシュクロマトグラフィー(40g、10〜25%酢酸エチル−ヘキサン)により、さらなる量(1.28g、総収率86%)の所望の生成物を黄色の固体として得た。
【0269】
工程2: 3−メチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オンの調製
【化55】
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25℃で、THF(17.7mL)中の1−(2−フェニルアミノ−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オン(2.0g、8.84mmol)の溶液を、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M)(22.1mL、22.1mmol)で処理した。次に、得られた赤色の溶液を、THF(8mL)中のオキサゾール−2−カルボニルクロリド(1.51g、11.5mmol)と10滴のDMFの混合物で処理した。次に、反応物を25℃で一晩撹拌した。反応物を水(50mL)で希釈し、次に酢酸エチル(3×50mL)に抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をシリカに吸着させ、高真空下で乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(25g、25%〜75%酢酸エチル−ヘキサン)により、3−メチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン(540mg、20.1%)を明黄色の固体として得た。
【0270】
工程3: 3−ブロモメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オンの調製
【化56】
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四塩化炭素(22.0mL)中の2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN、43.4mg、0.265mmol)、N−ブロモスクシンイミド(345mg、1.94mmol)と3−メチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン(535mg、1.76mmol)の混合物を、90℃で2時間加熱した。反応物を25℃に冷却し、一晩置いた。反応物を水(30mL)で希釈し、塩化メチレン(2×50mL)に抽出した。次に、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を塩化メチレン及びメタノールに溶解し、シリカゲルで処理し、再濃縮し、そして真空下で乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(40g、15%〜40%酢酸エチル−ヘキサン)により、3−ブロモメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オンを得た(321.7mg、47.7%)。
【0271】
工程4: 3−アミノメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン ビス(tert−ブチルカルバマート)の調製
【化57】
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3−ブロモメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン(320mg、0.837mmol)、THF(2.79mL)及びDMF(2.79mL)の混合物に、ジ−tert−ブチル イミノジカルボキシラート(182mg、0.837mmol)及び水素化ナトリウム(鉱油中の60%、33.5mg、0.837mmol)を加えた。反応混合物を45℃で一晩加熱すると清澄な黄色の溶液に変化した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)で希釈し、塩化メチレン(3×50mL)に抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(30%〜50%酢酸エチル−ヘキサン)により、3−アミノメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン ビス(tert−ブチルカルバマート)(298.7mg、68.8%)をオフホワイトの固体として得た。
【0272】
工程5: 3−アミノメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン トリフルオロアセタート塩の調製
【化58】
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25℃で、塩化メチレン(167μL)中の3−アミノメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン ビス(tert−ブチルカルバマート)(26mg、50.1μmol)の溶液を、TFA(83.6μL)で処理した。反応物を25℃で4時間撹拌した。反応物を真空下で濃縮し、ジエチルエーテルでトリチュレートし、次に高真空下で乾燥させて、3−アミノメチル−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−[1,8]ナフチリジン−4−オン トリフルオロアセタート塩を得た。生成物を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0273】
3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド塩酸塩(中間体C)の調製
【化59】
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【0274】
工程1: N−(5−クロロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステルの調製
【化60】
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トルエン(150mL)中の1−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オン(13.0g、50.2mmol)の溶液に、クロロオキソ酢酸メチル(42.86g、350.0mmol)を窒素下、室温で加えた。反応混合物を110℃で16時間加熱還流した。反応の完了を、シリカTLC(移動相;ヘキサン:酢酸エチル=1:1;R
f=0.5)によりモニターした。反応混合物を真空下で濃縮して、N−(5−クロロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステル15.2g(粗収率87.6%)を得た。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0275】
工程2: 7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化61】
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メタノール(200mL)中のN−(5−クロロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステル(15.0g、43.5mmol)の撹拌した懸濁液に、炭酸カリウム(35.0g、253mmol)を室温で加えた。混合物を80℃で1時間加熱した。反応の完了を、シリカTLC(移動相;ヘキサン:酢酸エチル=7:3;R
f=0.6)によりモニターした。反応混合物を室温に冷ました。反応混合物を焼結ガラス漏斗で濾過し、固体をMeOH(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を酢酸エチル(500mL)に取り、水(2×200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。粗物質を、ヘキサン−エーテルの混合物での洗浄により精製して、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(10.5g、収率73.4%)を得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 8.24 (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.28 - 7.78 (m, 6H) 6.69 (d, J=1.7 Hz, 1H) 3.49 (s, 3H) 1.97 (s, 3H);MS C
18H
14ClNO
3[(M+H)
+]の計算値328.0、実測値327.9。
【0276】
工程3: 7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸の調製
【化62】
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密閉管中で、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(3.84g、11.7mmol)及び1N水酸化ナトリウム(70mL、70mmol)を、ジオキサン(150mL)に加えた。反応混合物を150℃に一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチル500mLに注ぎ、1N HCl(1×400mL)及びブライン(1×100mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質を、ジエチルエーテル(1×100mL)でトリチュレートして、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸(3.40g、収率92.5%)を白色の固体として得た。MS C
17H
12ClNO
3[(M+H)
+]の計算値314、実測値314.
【0277】
工程4: 7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
【化63】
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50mLの丸底フラスコ中で、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸(0.5g、1.60mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP、1.11g、2.39mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.11mL、6.37mmol)を、無水DMF(5.0mL)に加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。ジメチルアミン(THF中2M、1.6mL、3.2mmol)を加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。混合物を濃縮乾固して、粗生成物を3:2 ヘキサン−酢酸エチルを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(600mg、収率>100%)を得た。MS C
19H
17ClN
2O
2[(M+H)
+]の計算値341、実測値341。
【0278】
工程5: 3−アジドメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
【化64】
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50mLの丸底フラスコ中で、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(0.54g、1.58mmol)、N−ブロモスクシンイミド(0.367g、2.06mmol)及びAIBN(78mg、0.475mmol)を、ジクロロエタン(6.0mL)に加えた。反応混合物を5時間加熱還流した。混合物を濃縮乾固し、粗生成物(3−ブロモメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを含有)を、DMF(6.0mL)に再溶解した。反応混合物にアジ化ナトリウム(0.515g、7.92mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、蒸発乾固させ、そして40%酢酸エチル−ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−アジドメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(260mg、収率43%)を得た。
【0279】
工程6: 3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド塩酸塩の調製
【化65】
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50mLの丸底フラスコ中で、3−アジドメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(0.40g、1.05mmol)、酸化白金(IV)(0.05g、0.204mmol)及び4N HCl(0.1mL)を、1:1 CH
2Cl
2/酢酸エチル(10mL)に加えた。反応物に、バルーンを使用して1気圧のH
2を入れ、室温で4時間撹拌した。触媒を濾別し、メタノールで洗浄した。濾液を蒸発させて、3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド塩酸塩(0.303g、収率74%)を得た。中間体を、さらに精製することなく次の工程において使用した。MS C
19H
18ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値356、実測値356。
【0280】
3−アミノメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(中間体D)の調製
【化66】
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【0281】
工程1: 7−クロロ−3−メチル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化67】
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窒素下、0℃で、THF(60mL)とDMF(7.5mL)の混合物に、塩化オキサリル(6.5mL、76.8mmol)を加え、その間に白色の沈殿物が形成した。温度を室温にゆっくり上昇させ、1.5時間撹拌した。THFを、減圧下、そして窒素下で反応混合物から留去した。さらに、ガム状の残留物をDMF(100mL)で希釈した。DMF(50mL)中の1−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オン(5.0g、19.30mmol)の溶液を、反応混合物に室温で加えた。反応物を115℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に下げ、次に水(750mL)で希釈し、そして混合物を酢酸エチル(2×750mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮して、7−クロロ−3−メチル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(4.25g、81.6%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.24 (d, J=8.8 Hz, 1H) 8.01 (s, 1H) 7.52 - 7.80 (m, 5H) 7.40 (dd, J=8.8, 1.8 Hz, 1H) 6.87 (d, J=1.8 Hz, 1H) 2.01 (s, 3H)。MS C
16H
12ClNO[(M+H)
+]の計算値270.0、実測値269.8。
【0282】
工程2: 3−ブロモメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化68】
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50mLの丸底フラスコ中で、7−クロロ−3−メチル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(0.142g、0.526mmol)、NBS(103mg、0.579mol)及びAIBN(13.0mg、0.079mmol)を、四塩化炭素(3.5mL)と合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を115℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、次に0℃に冷却した。混合物を濾過してスクシンイミドを除去し、そして濾液を濃縮した。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0283】
工程3: 3−アジドメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化69】
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25mLの丸底フラスコ中で、粗3−ブロモメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(0.184g、0.528mmol)及びアジ化ナトリウム(34.3mg、0.528mmol)を、DMF(3.5mL)と合わせて、黄色の溶液を得た。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷に注ぎ、得られた白色の懸濁液を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、次に濃縮して、粗生成物を僅かに黄色の油状物として得た。粗生成物を、15%〜45%酢酸エチル/ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−アジドメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(75mg、収率46%)を白色の固体として得た。
【0284】
工程4: 3−アミノメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化70】
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250mLの丸底フラスコに、3−アジドメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(2.00g、6.44mmol)、酢酸エチル(120mL)、続いて酸化白金(IV)(152mg、0.671mmol)を加えた。反応混合物を排気し、大気の水素化装置を用いて水素ガスを逆充填した。反応混合物を、水素ガス(1気圧)下、室温で5時間撹拌した。TLC(40%酢酸エチル−ヘキサン)及びLCMSは、出発物質の非存在を示した。反応混合物を、N
2雰囲気下、セライトを通して濾過し、次にセライト層を酢酸エチルで洗浄した。合わせた濾液及び洗浄液を濃縮して、3−アミノメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(1.77g、粗収率96.6%)を明ベージュ色/灰色がかった固体として得た。物質を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0285】
6−クロロ−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド(中間体E)の調製
【化71】
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塩化メチレン中の6−クロロニコチン酸(183mg、1.16mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(409mg、552μL、3.16mmol)の撹拌した溶液に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスホナート(BOP)(559mg、1.26mmol)を加えた。15分後、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(300mg、1.05mmol)を加えた。1.5時間後、懸濁液をCH
2Cl
2で希釈し、水、続いてクエン酸溶液(5%)、そして最後に炭酸カリウム溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮して、6−クロロ−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド(340mg、76%)を得た。生成物を、さらに精製することなく次の反応において使用した。
【0286】
2−ブロモ−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド(中間体F)の調製
【化72】
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塩化メチレン中の2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸(241mg、1.16mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(409mg、552μL、3.16mmol)の撹拌した溶液に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート(BOP)(559mg、1.26mmol)を加えた。15分後、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(300mg、1.05mmol)を加えた。反応混合物を室温で撹拌した。混合物をCH
2Cl
2で希釈し、水、続いて1N HCl水溶液、そして最後に飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。さらに精製することなく、生成物 2−ブロモ−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド(464mg、93%)を得た。
【0287】
3−アミノメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン(中間体G)の調製
【化73】
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【0288】
工程1: 4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−安息香酸の調製
【化74】
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250mLの丸底フラスコ中で、2−ブロモ−4−クロロ−安息香酸(10g、42.5mmol)、2−クロロアニリン(8.49g、7.0mL、66.6mmol)、炭酸カリウム(9.39g、68.0mmol)、銅(0.092g、1.44mmol)及び酸化銅(I)(0.126g、0.88mmol)を、2−エトキシエタノール(20mL)と合わせた。混合物を、130℃に4時間加熱した。混合物を室温に冷まし、水150mLを加えた。スラリーを室温で2日間撹拌した。スラリーを濾過し、2−エトキシエタノールですすいだ。4N HClを用いて濾液のpHを7に調整し、固体を濾別した。次に、緑色の固体を4時間空気乾燥させて、4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−安息香酸を得た(3.5g、収率29%)。この物質を、さらに精製することなく次の工程において使用した。MS C
13H
9Cl
2N
3O
2[(M−H)
−1]の計算値280.0、実測値280.0。
【0289】
工程2: 4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドの調製
【化75】
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500mLの丸底フラスコ中で、4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−安息香酸(1.15g、4.08mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP、2.28g、4.89mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.80g、8.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.5mL、42.9mmol)を、ジクロロメタン(60.0mL)に加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。翌日、LCMSは、出発物質と生成物の混合物を示した。さらに、反応物に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.61g、16.5mmol)及び2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム へキサフルオロホスファート(HBTU、1.86g、4.89mmol)を入れ、そして混合物を室温で一晩撹拌した。翌日、LCMSは、出発物質の完全消費を示した。反応混合物を酢酸エチルに注いだ。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、水及びブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、0〜15%酢酸エチル−ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドを橙色の油状物として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δppm 8.03 (s, 1H) 7.39 - 7.58 (m, 2H) 7.20 - 7.37 (m, 2H) 6.92 - 7.17 (m, 3H) 3.52 (s, 3H) 3.24 (s, 3H)。MS C
15H
14Cl
2N
2O
2[(M+H)
+]の計算値326.0、実測値324.9、[(M−C
2H
6NO
2)
+]265.0、実測値264.0。
【0290】
工程3: 1−[4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オンの調製
【化76】
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500mLの丸底フラスコ中で、4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド(1.0g、3.08mmol)を、THF(60mL)に加えて、無色の溶液を得た。反応物を氷浴中で0℃に冷却し、臭化エチルマグネシウム(THF中3.0M、3.59mL、10.8mmol)をゆっくり滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した。TLC及びHPLCは、出発物質の存在を示した。反応物を室温に一晩温めた。翌日、TLCは、まだ出発物質の存在を示していた。反応物を0℃に再冷却し、そしてさらなる量の臭化エチルマグネシウム(3.59mL、10.8mmol)を加えた。反応物を15℃で2.5時間撹拌した。TLCは、出発物質の完全消費を示した。反応混合物を冷水でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗物質を、0〜20%ジクロロメタン−ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1−[4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オン(584mg、収率65%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δppm 10.67 (s, 1H) 8.05 (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.58 (ddd, J=12.8, 8.1, 1.1 Hz, 2H) 7.32 - 7.48 (m, 1H) 7.12 - 7.27 (m, 1H) 7.02 (d, J=2.0 Hz, 1H) 6.91 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1H) 3.10 (q, J=7.3 Hz, 2H) 1.09 (t, J=7.2 Hz, 3H)。MS C
15H
13Cl
2NO[(M+H)
+]の計算値295.0、実測値294.1。
【0291】
工程4: 7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化77】
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3口、100mLの丸底フラスコに、DMF(26mL)を加え、次に−4℃に冷却した。反応物に、塩化オキサリル(2.8g、1.93mL、22.1mmol)をゆっくり滴下した。添加が完了すると、反応物を室温に温めた。上記の混合物に、DMF(10mL)中の1−[4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オン(1.3g、4.42mmol)を加えた。反応混合物を130℃に加熱した。2時間後、HPLCは、SM比率に対して35:65の生成物を示した。反応物を130℃で一晩加熱した。翌日、HPLCは、SMに対して1:1の混合物の生成物を示した。反応混合物を氷に注いだ。氷が溶解すると、固体を濾別した。固体の回収が低かったので、濾液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗生成物(約900mg)を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ヘキサン中の0〜40%酢酸エチル)により精製した。1−[4−クロロ−2−(2−クロロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オン(694mg 53.4%)の出発物質を、黄色の油状物として回収した。7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オンの所望の生成物である7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オン(200mg、14.9%)を、赤色の固体として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δppm (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.97 (d, J=0.6 Hz, 1H) 7.82 (dd, J=7.8, 1.7 Hz, 1H) 7.76 (dd, J=7.5, 2.0 Hz, 1H) 7.56 - 7.73 (m, 2H) 7.40 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1H) 6.63 (d, J=1.8 Hz, 1H) 1.98 (s, 3H)。MS C
16H
11Cl
2NO[(M+H)
+]の計算値305.0、実測値304.0。
【0292】
工程5: 3−ブロモメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンの調製
【化78】
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25mLの丸底フラスコに、7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オン(324mg、1.07mmol)、N−ブロモスクシンイミド(219mg、1.23mmol)、AIBN(33.0mg、201μmol)及び四塩化炭素(9mL)を加えた。混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷まし、次に氷浴中に入れた。溶媒をデカントし、次に残留物をきわめて少量のジクロロメタンですすいだ。上澄みを濃縮し、粗3−ブロモメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンを、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0293】
工程6: 3−アジドメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンの調製
【化79】
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粗3−ブロモメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン(410mg、1.07mmol)を有する25mLの丸底フラスコに、アジ化ナトリウム(83.5mg、1.28mmol)及びDMF(9mL)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、ブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、ヘキサン中の0〜50%酢酸エチル)により精製して、3−アジドメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン(215mg、58%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δppm 8.17 - 8.36 (m, 2H) 7.83 (ddd, J=9.8, 7.9, 1.7 Hz, 2H) 7.68 (ddd, J=9.8, 7.8, 1.6 Hz, 2H) 7.48 (dd, J=8.7, 1.8 Hz, 1H) 6.70 (d, J=1.8 Hz, 1H) 4.09 - 4.44 (m, 2H)。MS C
16H
10Cl
2N
4O[(M+H)
+]の計算値346.0、実測値345.0。
【0294】
工程7: 3−アミノメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンの調製
【化80】
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100mLの丸底フラスコに、3−アジドメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン(215mg、0.623mmol)、酢酸エチル(20mL)、続いて酸化白金(IV)(18.0mg、0.079mmol)を加えた。反応容器を排気し、バルーンを介して水素ガスで逆充填した。ほとんど直ちにPtO
2の赤身を帯びた色は黒色に変化した。反応混合物を、水素ガスのバルーン下、室温で一晩撹拌した。反応混合物を、セライトのベッドを通して濾過した。濾液を濃縮して、粗3−アミノメチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンを得た(152mg、76.4%、HPLCにより純度81%)。
1H NMR (DMSO-d6) δppm 8.23 (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.80 - 7.92 (m, 2H) 7.59 - 7.79 (m, 3H) 7.41 (dd, J=8.7, 1.8 Hz, 1H) 6.66 (d, J=1.8 Hz, 1H) 3.58 (s, 2H) 1.69 (br. s., 2H)。MS C
16H
12Cl
2N
2O[(M+H)
+]の計算値320.0、実測値318.9、[(M−NH
2)
+]303.0、実測値301.9。
【0295】
3−アミノメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン塩酸塩(中間体H)の調製
【化81】
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【0296】
工程1: 4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−安息香酸の調製
【化82】
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50mLの丸底フラスコ中で、2−ブロモ−4−フルオロ安息香酸(12.78g、58.4mmol)、2−フルオロアニリン(7.33mL、75.9mmol)、炭酸カリウム(9.68g、70.0mmol)、銅(0.371g、5.84mmol)及びヨウ化銅(I)(0.556g、2.92mmol)を、2−エトキシエタノール(50mL)に加えた。混合物を135℃に一晩加熱した。混合物を冷却し、水100mLを加えた。スラリーを室温で一晩撹拌した。スラリーをセライトのベッドを通して濾過し、2−エトキシエタノールで洗浄した。4N HClを用いて、濾液のpHを2に調整し、固体を濾別した。次に、固体を高真空で乾燥させて、4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−安息香酸を得た(16.5g、収率>100%)。
【0297】
工程2: 4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドの調製
【化83】
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500mLの丸底フラスコ中で、4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−安息香酸(6.0g、24.1mmol)、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−へキサフルオロホスファート(HBTU)(18.5g、48mmol)及びトリエチルアミン(20mL、144mmol)を、DMF(80.0mL)に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.7g、48mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル300mLに注ぎ、飽和塩化アンモニウム(2×150mL)、水(2×200mL)及びブライン(1×200mL)で洗浄した。有機層を蒸発させ、そして30%酢酸エチル−ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドを得た(6.0g、85.3%)。
【0298】
工程3: 1−[4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オンの調製
【化84】
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500mLの丸底フラスコ中で、4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド(6.0g、20.5mmol)を、THF(60mL)に加えて、無色の溶液を得た。反応物を氷浴中で0℃に冷却し、臭化エチルマグネシウム(THF中3.0M、27.4mL、82.2mmol)を15分間かけてゆっくり加えた。混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(250mL)に注ぎ、1N HCl(1×150mL)、水(2×150mL)及びブライン(2×150mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗物質を、20%酢酸エチル−ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1−[4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オンを得た(3.0g、56%)。
【0299】
工程4: 7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オンの調製
【化85】
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250mLの丸底フラスコ中で、1−[4−フルオロ−2−(2−フルオロ−フェニルアミノ)−フェニル]−プロパン−1−オン(3.05g、11.7mmol)を、DMF(4.3mL)に0℃で加えた。塩化オキサリル(8.18mL、96.7mmol)をゆっくり加え、反応混合物を0℃で撹拌した。次に、混合物を室温に温め、1.5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、粗生成物をトルエン(80mL)に再溶解した。反応混合物を115℃で24時間加熱した。混合物を濃縮乾固し、メタノールからトリチュレートして、7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オン(1.20g、37.8%)を白色の固体として得た。
【0300】
工程5: 3−アジドメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンの調製
【化86】
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50mLの丸底フラスコ中で、7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−キノリン−4−オン(1.20g、4.42mmol)、N−ブロモスクシンイミド(0.787g、4.42mmol)及びV65 [2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)](0.33g、1.33mmol)を、四塩化炭素(35.0mL)と合わせた。反応混合物を5時間加熱還流した。反応物を濃縮乾固し、そして粗生成物(3−ブロモメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンを含有している)を、DMF(10.0mL)に再溶解した。この反応混合物にアジ化ナトリウム(1.44g、22.1mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を蒸発乾固させ、そして40%酢酸エチル−ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−アジドメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オンを得た(740mg、53.6%)。
【0301】
工程6: 3−アミノメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン塩酸塩の調製
【化87】
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50mLの丸底フラスコ中で、3−アジドメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン(0.290g、0.929mmol)を、1:1 ジクロロエタン−酢酸エチル(15mL)中の酸化白金(IV)(0.040g、0.176mmol)及び4N HCl(2mL)に加えた。反応物に、バルーンを用いて1気圧のH
2を入れ、室温で3時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を蒸発乾固させて、3−アミノメチル−7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン塩酸塩を得た(200mg、収率67%)。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0302】
3−アミノメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンの調製(中間体I)
【化88】
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【0303】
工程1: N−(5−クロロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステルの調製
【化89】
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25℃で、トルエン(150mL)中の1−(4−クロロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オン(13.0g、50.2mmol)の溶液を、クロロオキソ酢酸メチル(42.86g、350mmol)で処理した。次に、反応混合物を110℃で16時間加熱した。この時点で、反応混合物を真空下で濃縮して、N−(5−クロロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステルを得た(15.2g、87.6%)。この物質を、さらに精製することなく使用した。
【0304】
工程2: 7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化90】
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メタノール(200mL)中のN−(5−クロロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステル(15.0g、43.5mmol)の撹拌した懸濁液を、炭酸カリウム(35.0g、253mmol)を用いて25℃で処理した。次に、混合物を80℃で1時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却した。得られた固体を、焼結ガラス漏斗での濾過により回収し、次にメタノール(2×50mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を酢酸エチル(500mL)に溶解し、水(2×200mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られた固体をヘキサン及びジエチルエーテルでトリチュレートして、7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た(10.5g、73.4%)。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.24 (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.28 - 7.78 (m, 6H) 6.69 (d, J=1.7 Hz, 1H) 3.49 (s, 3H) 1.97 (s, 3H)。MS C
18H
14ClNO
3[(M+H)
+]の計算値328.0、実測値327.9。
【0305】
工程3: 3−ブロモメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化91】
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四塩化炭素(50mL)中の7−クロロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(1.6g、4.88mmol)、N−ブロモスクシンイミド(869mg、4.88mmol)及び過酸化ベンゾイル(118mg、0.488mmol)の溶液を、100℃で5時間加熱した。この時点で、反応物を25℃に冷却した。得られた固体を濾過により回収して、3−ブロモメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(1.7g、85.6%)を白色の固体として得た。この物質を、さらに精製することなく使用した。
【0306】
工程4: 3−アジドメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化92】
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250mLの丸底フラスコ中で、メチル 3−(ブロモメチル)−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキシラート(2.7g、6.64mmol)及びアジ化ナトリウム(1.25g、19.2mmol)を、DMF(40mL)と合わせた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次にそれを濃縮し、そして酢酸エチルでトリチュレートした。生成物 3−アジドメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(2.3g、94%)を白色の固体として得た。
【0307】
工程5: 3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩の調製
【化93】
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250mLの丸底フラスコ中で、3−アジドメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−1−カルボン酸メチルエステル(2.00g、5.42mmol)、酸化白金(IV)(0.200g、0.881mmol)及び4.0N HCl水溶液を、1:1 ジクロロメタン/酢酸エチル(30mL)と合わせた。反応フラスコに、1気圧のH
2を入れ、室温で4時間撹拌した。触媒を濾別し、フィルターベッドをメタノールで洗浄した。合わせた濾液を蒸発させて、3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩を得た(1.70g、82.5%)。
【0308】
3−アミノメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(中間体J)
【化94】
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【0309】
工程1: 2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ニコチン酸
【化95】
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50mLの丸底フラスコ中で、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)−ニコチン酸(5g、22.2mmol)を、THF(20mL)と合わせて、暗赤色の溶液を得た。反応溶液を−78℃に冷却し、リチウムヘキサメチルジシラザン(LiHMDS、THF中1.0M)(66.5mL、66.5mmol)を加え、そして2時間撹拌した。THF(20mL)中のアニリン(19.6g、19.2mL、210mmol)の溶液を、反応物に滴下し、反応物を室温で徐々に温めた。得られた反応物を一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈した。有機層を合わせ、飽和NaHCO
3水溶液(2×150mL)、H
2O(1×50mL)及びブライン(1×50mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。この化合物をエーテルでトリチュレートして、2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ニコチン酸(6.19g、98.9%)を明褐色の固体として得た。この物質をさらに精製しなかった。
【0310】
工程2: N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ニコチンアミド
【化96】
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1Lの洋ナシ形のフラスコ中で、2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ニコチン酸(6.2g、22.0mmol)を、DMF(120mL)と合わせて、暗褐色の溶液を得た。N,O−ジメチルヒドロキシル−アミン塩酸塩(2.79g、28.6mmol)及びHBTU(13.3g、35.2mmol)を加えた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.88g、12mL、68.7mmol)を加えた。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を塩化メチレン(400mL)で希釈し、飽和NH
4Cl(1×300mL)、飽和NaHCO
3(1×300mL)及びブライン(1×200mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物20.5gを褐色の油状物として得た。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、250g、10%〜35%酢酸エチル−ヘキサン)により精製した。所望の生成物を含有している画分を濃縮し、エーテルで処理し、再び濃縮して、N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(6.86g、96%)を褐色の油状物として得、これを静止させて室温で一晩凝固させた。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.85 (s, 1H) 7.93 (d, J=7.5 Hz, 1H) 7.64 (d, J=7.8 Hz, 2H) 7.14 - 7.48 (m, 3H) 6.78 - 7.14 (m, 1H) 3.55 (s, 3H) 3.31 (s, 3H)。MS C
15H
14F
3N
3O
2[(M+H)
+]の計算値326.0、実測値326.0。
【0311】
工程3: 1−(2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オン
【化97】
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250mLの丸底フラスコ中で、N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ニコチンアミド(1.73g、5.32mmol)を、THF(20mL)と合わせて褐色の溶液を得、そしてこの溶液を0℃に冷却した。臭化エチルマグネシウム(THF中1.0M)(16mL、16.0mmol)を5分間かけて0℃で滴下した。反応混合物を氷浴中で2.5時間、そして室温で1時間撹拌した。さらなる臭化エチルマグネシウム(THF中1.0M)(6mL、6.00mmol)を、3分間かけて導入し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で注意深くクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1×50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物1.56gを黄色の固体として得た。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、150g、ヘキサン中の15%酢酸エチル)により精製して、1−(2−フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オン(1.35g、収率86.3%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 11.13 (s, 7H) 8.67 (d, J=8.2 Hz, 1H) 7.74 (d, J=7.8 Hz, 2H) 7.20 - 7.54 (m, 3H) 6.81 - 7.19 (m, 1H) 3.19 (q, J=7.2 Hz, 2H) 1.12 (t, J=7.1 Hz, 3H)。MS C
15H
13F
3N
2O[(M+H)
+]の計算値295.0、実測値295.0。
【0312】
工程4: N−フェニル−N−(3−プロピオニル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−オキサラミン酸メチルエステル
【化98】
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250mLの洋ナシ形のフラスコ中で、1−(2−(フェニルアミノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−プロパン−1−オン(1.35g、4.59mmol)を、トルエン(40mL)と合わせて、黄色の溶液を得た。メチルオキサリルクロリド(3.99g、3mL、32.5mmol)を加えた。反応混合物を18時間還流した。粗反応混合物を冷却し、真空下で濃縮して、粗N−フェニル−N−(3−プロピオニル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−オキサラミン酸メチルエステル1.86g(粗収率107%)を暗黄色の固体として得た。この物質をさらに精製しなかった。
【0313】
工程5: 3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化99】
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250mLの洋ナシ形のフラスコ中で、N−フェニル−N−(3−プロピオニル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−オキサラミン酸メチルエステル(1.74g、4.58mmol)を、メタノール(25mL)と合わせて、黄色の溶液を得た。炭酸カリウム(3.8g、27.5mmol)を加え、反応混合物2時間を還流した。反応混合物を冷却し、H
2O(75mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1×50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物1.7gを黄色の固体として得た。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、ヘキサン中の20%〜50%酢酸エチル)により精製して、3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.89g、3.7%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.84 (d, J=8.2 Hz, 1H) 7.91 (d, J=8.2 Hz, 1H) 7.32 - 7.70 (m, 5H) 3.51 (s, 3H) 2.01 (s, 3H)。MS C
18H
13F
3N
2O
3[(M+H)
+]の計算値363.0、実測値363.0。
【0314】
工程6: 3−ブロモメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化100】
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50mLの洋ナシ形のフラスコ中で、3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.45g、1.24mmol)、NBS(221mg、1.24mmol)及び過酸化ベンゾイル(60.2mg、0.248mmol)を、四塩化炭素(12mL)と合わせて、明黄色の懸濁液を得た。反応混合物を2時間還流した。反応混合物を冷却し、塩化メチレン(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(1×20mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗3−ブロモメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル(536.6mg、97.9%)を淡黄色の固体として得た。この物質をさらに精製しなかった。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.89 (d, J=8.2 Hz, 1H) 7.99 (d, J=8.2 Hz, 1H) 7.44 - 7.62 (m, 5H) 4.53 (s, 2H) 3.55 (s, 3H)。MS C
18H
12BrF
3N
2O
3[(M+H)
+]の計算値442.0、実測値443.0。
【0315】
工程7: 3−アジドメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化101】
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25mLの洋ナシ形のフラスコ中で、3−ブロモメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル(150.6mg、0.341mmol)及びアジ化ナトリウム(66.6mg、1.02mmol)を、DMF(2mL)と合わせて、明黄色の溶液を得た。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物をH
2O(25mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(2×25mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、3−アジドメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル(134.7mg、97.8%)を黄色の油状物として得、これは不純物としてDMFを含んでいた。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.89 (d, J=8.2 Hz, 1H) 7.78 - 8.27 (m, 1H) 7.26 - 7.76 (m, 5H) 4.30 (s, 2H) 3.52 (s, 2H)。MS C
18H
12F
3N
5O
3[(M+H)
+]の計算値404.0、実測値404.0、[(M+H−N
2)
+]376.0、実測値376.0。
【0316】
工程8: 3−アミノメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩
【化102】
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100mLの洋ナシ形のフラスコ中で、1,4−ジオキサン(2.4g、2mL)中の3−アジドメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル(490mg、1.21mmol)、酸化白金(IV)(100mg、0.440mmol)及び4N HClを、酢酸エチル(12mL)と合わせて褐色の懸濁液を得、これを大気圧で25℃で11時間水素化した。反応混合物をメタノール(200mL)で希釈し、室温で1時間撹拌し、小さいセライトのパッドで濾過し、そして真空下で濃縮して、3−アミノメチル−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(0.54g、粗収率107%)を明褐色の固体として得た。物質をさらに精製することなく使用した。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.93 (d, J=8.2 Hz, 1H) 8.21 (br. s., 2H) 8.04 (d, J=8.2 Hz, 1H) 6.80 - 7.72 (m, 4H) 3.88 (br. s., 2H) 3.54 (s, 3H)。MS C
18H
14F
3N
3O
3[(M+H)
+]の計算値378.0、実測値378.0、[(M+H−NH
3)
+] 361.0、実測値361.0、[(M+H−NH
3+CH
3CN)
+] 402.0、実測値402.0。
【0317】
3−アミノメチル−7−メトキシ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン塩酸塩(中間体K)の調製
【化103】
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【0318】
工程1: 4−フルオロ−2−フェニルアミノ−安息香酸の調製
【化104】
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2−エトキシエタノール(70mL)中の4−フルオロ−2−ブロモ−安息香酸(25g、114mmol)、アニリン(12.5mL、137mmol)、炭酸カリウム(17.4g、126mmol)、銅粉末(725mg、11.4mmol)及びヨウ化銅(I)(1.09g、5.71mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、138℃で70時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、次に水(60mL)を加えた。混合物を、セライトを通して濾過した。濾液をpH <2に調整し、さらなる200mLの水を加えた。混合物を1時間撹拌した。沈殿した固体を、濾過により回収した。この固体を5%炭酸ナトリウム溶液に取り、次に濾過した。生成物を真空下、85℃で一晩乾燥させた。
【0319】
工程2: 4−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−ベンズアミドの調製
【化105】
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DMF(100mL)中の4−フルオロ−2−フェニルアミノ−安息香酸(10g、43.2mmol)の溶液に、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−へキサフルオロホスファート(HBTU)(32.8g、86.5mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(5.3g、86.5mmol)及びトリエチルアミン(26.0g、36.2mL、259mmol)を室温で加えた。得られた混合物を、室温で24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水及びブラインで洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、揮発物を減圧下で除去した。粗物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサン〜ヘキサン中の30%酢酸エチルの勾配)を使用して精製した。さらなる精製は、石油エーテル中の10%酢酸エチルからの再結晶化によって達成された。生成物 4−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−ベンズアミド(9.35g、79%)をオフホワイトの固体として得た。
【0320】
工程3: 1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オンの調製
【化106】
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THF(170mL)中の4−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−2−フェニルアミノ−ベンズアミド(9.35g、34.1mmol)の溶液に、臭化エチルマグネシウム(THF中1M溶液)(136mL、136mmol)を窒素下、0℃で滴下した。混合物を室温にゆっくり温め、4時間撹拌した。この時点で、出発物質の50%だけが消費された。反応混合物を0℃に再び冷却した。反応を完了させるために、ジエチルエーテル中の臭化エチルマグネシウムの3M溶液(50mL、150mmol)を、冷却した反応混合物にゆっくり加えた。反応物を1N HClの水溶液を用いて0℃でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。粗物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサン〜ヘキサン中の6%酢酸エチルの勾配)を使用して精製し、1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オンを得た。
【0321】
工程4: N−(5−フルオロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステルの調製
【化107】
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トルエン(75mL)中の1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノ−フェニル)−プロパン−1−オン(6.0g、24.7mmol)の溶液に、クロロオキソ酢酸メチル(14.2mL、148mmol)を窒素下、室温で加えた。反応混合物を110℃で16時間加熱還流した。反応混合物を真空下で濃縮して、N−(5−フルオロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステルを得た。粗生成物を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0322】
工程5: 7−メトキシ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化108】
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メタノール(150mL)中のN−(5−フルオロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステル(8g、24.3mmol)と炭酸カリウム(20.1g、146mmol)の混合物を、3時間還流した。粗生成物をメタノールから再結晶化して、7−フルオロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルと7−メトキシ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの混合物を、約5gの白色の固体として得た。
【0323】
工程6: 3−アジドメチル−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化109】
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ジクロロメタン(75mL)中の、工程5から得られた上記の(7−フルオロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル及び7−メトキシ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル)、N−ブロモスクシンイミド(3.6g、20mmol)及びV65(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル))(118mg、0.488mmol)の混合物を、45℃で一晩加熱した。この時点で、反応物を濃縮した。粗生成物をDMF 100mLに溶解し、アジ化ナトリウム(4g、60mmol)を加えた。得られた混合物を70℃で2時間加熱した。粗生成物を、200gのシリカゲルカラム(100%ヘキサン〜ヘキサン中の50%酢酸エチルの勾配)を使用して精製した。2つの生成物を単離した:3−アジドメチル−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(290mg)及び3−アジドメチル−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(570mg)。
【0324】
工程7: 3−アミノメチル−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩の調製
【化110】
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ジオキサン(2mL)中の3−アジドメチル−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−1−カルボン酸メチルエステル(570mg、1.56mmol)、酸化白金(IV)(50mg、0.220mmol)及び4.0M HClの混合物を、1:1:1 ジクロロメタン/酢酸エチル/メタノール(20mL)と合わせた。反応フラスコに1気圧のH
2を入れ、室温で4時間撹拌した。触媒を注意深く濾別し、フィルターベッドをメタノールで洗浄した。合わせた濾液を蒸発させて、3−アミノメチル−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩を得た。
【0325】
3−アミノメチル−7−フルオロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン塩酸塩(中間体L)の調製
【化111】
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【0326】
工程1: 7−フルオロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化112】
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メタノール(150mL)中のN−(5−フルオロ−2−プロピオニル−フェニル)−N−フェニル−オキサラミン酸メチルエステル(8g、24.3mmol)と炭酸カリウム(20.1g、146mmol)の混合物を、3時間還流した。粗生成物をメタノールから再結晶化して、7−フルオロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルと7−メトキシ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの混合物を、約5gの白色の固体として得た。
【0327】
工程2: 3−アジドメチル−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化113】
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ジクロロメタン(75mL)中の、工程1から得られた上記の(7−フルオロ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル及び7−メトキシ−3−メチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル)、N−ブロモスクシンイミド(3.6g、20mmol)及びV65(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル))(118mg、488μmol)の混合物を、45℃で一晩加熱した。この時点で、反応物を濃縮した。粗生成物をDMF 100mLに溶解し、アジ化ナトリウム(4g、60mmol)を加えた。得られた混合物を70℃で2時間加熱した。粗生成物を、200gのシリカゲルカラム(100%ヘキサン〜ヘキサン中の50%酢酸エチルの勾配)を使用して精製した。2つの生成物を単離した:3−アジドメチル−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(290mg)及び3−アジドメチル−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(570mg)。
【0328】
工程3: 3−アミノメチル−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩の調製
【化114】
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ジオキサン(2mL)中の3−アジドメチル−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−1−カルボン酸メチルエステル(290mg、823μmol)、酸化白金(IV)(40mg、0.176mmol)及び4.0M HClの混合物を、1:1 ジクロロメタン/酢酸エチル(15mL)と合わせた。反応フラスコに、1気圧のH
2を入れ、室温で3時間撹拌した。この後、出発物質はまだ残留していた。反応フラスコに、追加の酸化白金(IV)を入れた。1気圧のH
2下、室温でさらに撹拌した後、触媒を注意深く濾別し、そしてフィルターベッドをメタノールで洗浄した。合わせた濾液を蒸発させて、3−アミノメチル−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩を得た(200mg、75%)。
【0329】
(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバミン酸 4−ニトロ−フェニルエステル(中間体M)の調製
【化115】
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250mLの丸底フラスコ中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(1g、3.51mmol)、4−ニトロフェニルクロロホルマート(708mg、3.51mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.36g、1.84mL、10.5mmol)を、CH
2Cl
2(30mL)と合わせた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。この後、反応混合物を濃縮乾固して、(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバミン酸 4−ニトロ−フェニルエステルを得た(1.6g、100%)。
【0330】
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イルメチル)−3−ピペリジン−4−イル−ウレア塩酸塩の調製(中間体N)
【化116】
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【0331】
工程1: 4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルの調製
【化117】
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25mLの丸底フラスコ中で、4−ニトロフェニル(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバマート(中間体M)(1.6g、3.56mmol)、4−boc−アミノピペリジン(712mg、3.56mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.38g、1.86mL、10.7mmol)を、塩化メチレン(5.00mL)と合わせた。反応混合物を室温で撹拌した。混合物をCH
2Cl
2と水に分配した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルを得た(1.7g、94%)。
【0332】
工程2: 1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イルメチル)−3−ピペリジン−4−イル−ウレア塩酸塩の調製
【化118】
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250mLのフラスコ中で、tert−ブチル 4−(3−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ウレイド)ピペリジン−1−カルボキシラート(1.6g、3.13mmol)及びHClガスを、ジオキサン(30mL)と合わせた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。この後、LC/MSは、反応が完了していることを示した。生成物 1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イルメチル)−3−ピペリジン−4−イル−ウレア塩酸塩(1.4g、100%)を、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0333】
パートII:化合物の調製
実施例I−1
1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化119】
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10mLの丸底フラスコ中で、1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸(32.6mg、0.142mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)(66.3mg、0.142mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(73.5mg、0.099mL、0.569mmol)を、DMF(2mL)と合わせた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。この後、3−アミノメチル−7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(中間体A)を加えた(0.050g、0.142mmol)。反応混合物を室温で3時間撹拌した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(40%酢酸エチル/ヘキサン〜100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配)を使用して精製した。MS C
32H
24ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値563.1、実測値563.3。
【0334】
実施例I−2〜I−5
以下の実施例I−2〜I−5を、中間体A、適切な市販のカルボン酸、及び市販のアミドカップリング試薬(例えば、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT))を用いて出発し、実施例I−1と類似の方法で調製した。
【0335】
実施例I−2
N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−モルホリン−4−イル−イソニコチンアミド
【化120】
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N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−モルホリン−4−イル−イソニコチンアミドを、中間体A及び2−モルホリノイソニコチン酸から出発して調製した。MS C
29H
25ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値542.2、実測値542.2。
【0336】
実施例I−3
N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化121】
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N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドを、中間体A及び6−モルホリノニコチン酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.47 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 8.33 (d, J=8.28 Hz, 1 H) 8.12 (t, J=4.50 Hz, 1 H) 7.98 (d, J=0.75 Hz, 1 H) 7.85 (dd, J=9.03, 2.51 Hz, 1 H) 7.47 - 7.57 (m, 4 H) 7.36 - 7.44 (m, 2 H) 7.17 (s, 1 H) 6.79 (d, J=9.03 Hz, 1 H) 6.73 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 4.24 (d, J=4.52 Hz, 2 H) 3.63 - 3.71 (m, 4 H) 3.48 - 3.55 (m, 4 H)。MS C
29H
24ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値542.2、実測値542.0。
【0337】
実施例I−4
N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−テレフタルアミド
【化122】
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N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−テレフタル−アミドを、中間体A及び4−(アミノカルボニル)安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.40 (t, J=4.50 Hz, 1 H) 8.31 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 8.02 (br. s, 1 H) 7.97 (d, J=0.78 Hz, 1 H) 7.83 - 7.87 (m, 2 H) 7.73 - 7.78 (m, 2 H) 7.37 - 7.54 (m, 7 H) 7.16 (d, J=0.78 Hz, 1 H) 6.72 (d, J=1.56 Hz, 1 H) 4.25 (d, J=4.30 Hz, 2 H)。MS C
27H
19ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値499.1、実測値499。
【0338】
実施例I−5
5−[(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化123】
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5−[(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体A及び6−(メトキシカルボニル)ニコチン酸から出発して調製した。MS C
27H
20ClN
4O
5[(M+H)
+]の計算値515.1、実測値515.0。
【0339】
実施例I−6
6−クロロ−N−(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド
【化124】
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5mLの丸底フラスコに、6−クロロニコチンアミド(14mg、0.091mmol)、水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、5.0mg、0.013mmol)及びDMF(1mL)を入れて、僅かに白色の懸濁液を得た。この混合物を、50℃で15分間撹拌した。この間に、反応混合物はより濁ってきて、撹拌するのが困難になった。反応混合物を室温に冷ました。DMF(1mL)中の3−(ブロモメチル)−7−クロロ−2−(オキサゾール−2−イル)−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(38mg、0.091mmol)の溶液を、室温の反応混合物に滴下した。反応物を50℃で1時間かけて撹拌した。LC/MSは、この時点で所望の生成物の形成を示唆した。反応混合物を徐々に室温に放冷し、次に室温で一晩撹拌した。反応物を、水1mLをゆっくり添加することによりクエンチした。次に、クエンチした反応混合物を酢酸エチル20mLと水20mLに分配した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、次にシリカゲルで濃縮した。シリカゲルに担持された粗生成物を、40gのシリカゲルカラム上に装填した。フラッシュクロマトグラフィー(75%酢酸エチル−ヘキサン〜100%酢酸エチルの勾配)を使用して、副生成物 6−クロロ−N,N−ビス((7−クロロ−2−(オキサゾール−2−イル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ニコチンアミドから所望の生成物 6−クロロ−N−(7−クロロ−2−(オキサゾール−2−イル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イルメチル)ニコチンアミドを部分的に精製した。均質の画分を濃縮して、6−クロロ−N−(7−クロロ−2−(オキサゾール−2−イル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イルメチル)ニコチンアミドを1mg(収率2%)の白色の固体として得た。
1H NMR (クロロホルム−d) δ ppm 8.75 (d, J=2.4 Hz, 1 H) 8.42 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 7.99 (dd, J=8.2, 2.7 Hz, 1 H) 7.68 (bs, 1 H), 7.58 (s, 1 H), 7.45 (m, 3 H), 7.39 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1 H) 7.34 (d, J=8.2 Hz, 1 H) 7.28 (m, 2H) 7.13 (s, 1H) 6.85 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 4.47 (d, J=5.5 Hz, 2 H)。MS C
25H
16C
l2N
4O
3[(M+H)
+]の計算値490.1、実測値490.9。
【0340】
実施例I−7
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化125】
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20mLのフラスコ中で、6−クロロ−N−((7−クロロ−2−(オキサゾール−2−イル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ニコチンアミド(実施例1−6)(6mg、0.012mmol)及びピペリジン(10.4mg、0.012mL、0.122mmol)を、NMP(0.500mL)と合わせて、明黄色の溶液を得た。反応混合物を120℃で1.5時間加熱した。この後、LC/MSは、反応が完了していることを示した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製した。生成物 3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、オフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.39 (d, J=2.30 Hz, 1 H) 8.31 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 8.08 (br. s, 1 H) 7.96 (d, J=0.80 Hz, 1 H) 7.78 - 7.83 (m, 1 H) 7.45 - 7.54 (m, 4 H) 7.38 (d, J=8.20 Hz, 2 H) 7.15 (d, J=0.80 Hz, 1 H) 6.78 - 6.85 (m, 1 H) 6.71 (d, J=1.95 Hz, 1 H) 4.21 (d, J=4.69 Hz, 2 H) 3.54 - 3.61 (m, 4 H) 1.45 - 1.63 (m, 6 H)。MS C
30H
26ClN
5O
3[(M+H)
+]の計算値540.2、実測値540.1
【0341】
実施例I−8
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化126】
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20mLのバイアル中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−2−(オキサゾール−2−イル)−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体A)(20mg、0.057mmol)、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボニルクロリド(12mg、0.065mmol)及びN,N−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(1.0mg、0.085mmol)を、塩化メチレン(1.5mL)と合わせて、褐色の溶液を得た。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(37mg、0.050mL、0.28mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。午前中、LC/MSは、所望の生成物への変換の完了を示した。反応混合物を塩化メチレン10mLで希釈し、次に有機溶液を水で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次にシリカゲルで濃縮した。シリカゲルに担持された粗生成物を、25gのSiliCycleカラム上に装填した。フラッシュクロマトグラフィー(50%酢酸エチル−ヘキサン〜75%酢酸エチル−ヘキサンの勾配)により、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(7−クロロ−2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを褐色の油状物として得た。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム−d) δ ppm 8.36 (d, J=8.67 Hz, 1 H) 7.50 (d, J=0.94 Hz, 1 H) 7.34 - 7.42 (m, 4 H) 7.30 (dd, J=8.67, 1.88 Hz, 1 H) 7.15 - 7.26 (m, 6 H) 7.05 (d, J=0.94 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=1.88 Hz, 1 H) 6.70 (d, J=8.10 Hz, 1 H) 5.91 (s, 2 H) 4.37 (s, 2 H)。MS C
27H
18ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値499.9、実測値500.0。
【0342】
実施例I−9
1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−アミド
【化127】
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50mLの丸底フラスコ中で、1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸(21mg、0.93mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(23.0mg、0.148mmol)、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール(20.0mg、0.148mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミンを、塩化メチレン(5mL)と合わせた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。この後、3−(アミノメチル)−2−(オキサゾール−2−イル)−1−フェニル−1,8−ナフチリジン−4(1H)−オン(中間体B)を加えた。反応混合物を室温で週末にかけて撹拌した。反応混合物を塩化メチレンと水に分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Isco、0%酢酸エチル−ヘキサン〜70%酢酸エチル−ヘキサンの勾配)を用いて精製し、1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−アミドを明褐色の粉末として得た(12mg)。MS C
31H
24N
5O
4[(M+H)
+]の計算値530.2、実測値530.3
【0343】
実施例I−10〜I−11
以下の実施例I−10〜I−11を、中間体B、適切な市販のカルボン酸、及び市販のアミドカップリング試薬(例えば、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)を用いて出発し、実施例I−9と類似の方法で調製した。
【0344】
実施例I−10
6−モルホリン−4−イル−N−(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−ニコチンアミド
【化128】
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6−モルホリン−4−イル−N−(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イル−メチル)−ニコチンアミドを、中間体B及び6−モルホリン−4−イル−ニコチン酸から出発して調製した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.65 - 8.67 (m, 2 H) 8.48 (d, J=2.90 Hz, 1 H) 8.05 - 8.15 (m, 1 H) 7.98 (d, J=0.75 Hz, 1 H) 7.85 (dd, J=8.70, 2.90 Hz, 1 H) 7.55 (dd, J=8.20, 4.40 Hz, 1 H) 7.23 - 7.45 (m, 5 H) 7.18 (d, J=0.75 Hz, 1 H) 6.79 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 4.25 (d, J=4.20 Hz, 2 H) 3.62 - 3.73 (m, 4 H) 3.47 - 3.57 (m, 4 H)。
【0345】
実施例I−11
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−アミド
【化129】
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メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−アミドを、中間体B及び1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
23H
19N
6O
3[(M+H)
+]の計算値427.1、実測値427.2。
【0346】
実施例I−12
4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−アミド
【化130】
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50mLの丸底フラスコ中で、6−クロロニコチン酸(18.2mg、0.116mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(28.7mg、0.185mmol)及び1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール(15.6mg、0.116mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.200mL、1.16mmol)を、CH
2Cl
2(5.00ml)と合わせた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。この後、3−(アミノメチル)−2−(オキサゾール−2−イル)−1−フェニル−1,8−ナフチリジン−4(1H)−オン(中間体B)(50mg、0.116mmol)を加え、次に混合物を室温で週末にかけて撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2と水に分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。中間体6−クロロ−N−(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−ニコチンアミドを、さらに精製することなく次の工程において使用した。
【0347】
上記からの生成物を、ピペリジン−4−イルメタノール(25mg、0.218mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.095mL、0.546mmol)及びNMP(5.00ml)と合わせた。混合物を室温で週末にかけて撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(Isco、0%酢酸エチル−ヘキサン〜100%酢酸エチル−ヘキサンの勾配)を用いて精製し、4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(2−オキサゾール−2−イル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−イルメチル)−アミドを得た。MS C
30H
29N
6O
4[(M+H)
+]の計算値537.2、実測値537.3。
【0348】
実施例I−13
7−クロロ−3−{[(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化131】
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6−モルホリノニコチン酸(32.6mg、0.142mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)(120mg、0.374mmol)及びトリエチルアミン(100mg、0.137mL、0.988mmol)を、DMF(4mL)と合わせた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。この後、3−(アミノメチル)−7−クロロ−N,N−ジメチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキサミド(中間体C)(0.052g、0.156mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。フラッシュクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−ヘキサン〜100%酢酸エチルの勾配)により、粗物質を精製した。MS C
29H
28ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値546.2、実測値546.0。
【0349】
実施例I−14〜I−21
以下の実施例I−14〜I−21を、中間体C、適切な市販のカルボン酸、及び市販のアミドカップリング試薬(例えば、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、又はO−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HBTU))を用いて出発し、実施例I−13と類似の方法で調製した。
【0350】
実施例I−14
7−クロロ−3−{[(2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化132】
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7−クロロ−3−{[(2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボン酸から出発して調製した。MS C
27H
26ClN
5O
4S[(M+H)
+]の計算値552.1、実測値552.0。
【0351】
実施例I−15
7−クロロ−3−[(4−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化133】
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7−クロロ−3−[(4−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び4−メトキシ安息香酸から出発して調製した。MS C
27H
24ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値490.2、実測値490.0。
【0352】
実施例I−16
3−{[(ベンゾチアゾール−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化134】
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3−{[(ベンゾチアゾール−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及びベンゾチアゾール−6−カルボン酸から出発して調製した。MS C
27H
21ClN
4O
3S[(M+H)
+]の計算値517.1、実測値516.9。
【0353】
実施例I−17
7−クロロ−3−[(4−モルホリン−4−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化135】
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7−クロロ−3−[(4−モルホリン−4−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び4−モルホリン−4−イル−安息香酸から出発して調製した。MS C
30H
29ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値545.2、実測値545.2。
【0354】
実施例I−18
7−クロロ−3−[(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び4−(オキサゾール−4−イル)安息香酸から出発して調製した。MS C
29H
23ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値527.1、実測値527.0。
【0355】
実施例I−19
7−クロロ−3−[(4−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化137】
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7−クロロ−3−[(4−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び4−(メチルスルホニル)安息香酸から出発して調製した。MS C
27H
24ClN
3O
5S[(M+H)
+]の計算値538.1、実測値538.2。
【0356】
実施例I−20
7−クロロ−3−[(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化138】
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7−クロロ−3−[(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び4−フルオロ−安息香酸から出発して調製した。MS C
26H
21ClFN
3O
3[(M+H)
+]の計算値478.1、実測値477.9。
【0357】
実施例I−21
7−クロロ−3−{[(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化139】
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7−クロロ−3−{[(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び2,3−ジヒドロベンゾ−[1,4]ジオキシン−6−カルボン酸から出発して調製した。MS C
28H
24ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値518、実測値518。
【0358】
実施例I−22
3−{[(1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化140】
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3−{[(1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体C及び1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
32H
28ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値567.2、実測値567.1。
【0359】
実施例I−23
7−クロロ−3−{[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化141】
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7−クロロ−3−{[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体D及び1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
24H
23ClN
5O
3[(M+H)
+]の計算値464.1、実測値464.2。
【0360】
実施例I−24
4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化142】
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【0361】
工程1: 7−クロロ−3−{[(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
【化143】
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3−(アミノメチル)−7−クロロ−N,N−ジメチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキサミド(中間体C、200mg、0.562mmol)、6−クロロニコチノイルクロリド(109mg、0.618mmol)、トリエチルアミン(0.157mL、1.13mmol)及び塩化メチレン(30mL)の混合物を、室温で撹拌した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%酢酸エチル〜ヘキサン中の70%酢酸エチルの勾配)により精製して、7−クロロ−3−{[(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを得た。
【0362】
工程2: 4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドの調製
【化144】
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中間体7−クロロ−3−{[(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(70mg、0.141mmol)を、ピペリジン−4−イルメタノール(40mg、0.346mmol)及びNMP(2mL)と合わせた。反応混合物を125℃で2時間加熱した。この後、粗生成物を分取逆相HPLC精製に付した。生成物、4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、白色の固体30mg(37%)として得た。MS C
31H
32ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値574.2、実測値574.3。
【0363】
実施例I−25
4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化145】
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4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体7−クロロ−3−{[(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド及び2−(ピペリジン−4−イル)エタノールから出発し、実施例3−11について記載した手順に従って調製した。MS C
32H
34ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値588.2、実測値588.3。
【0364】
実施例I−26
3−({[2−(4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボニル]−アミノ}−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化146】
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【0365】
工程1: 3−{[(2−ブロモ−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
【化147】
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250mLの丸底フラスコ中で、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸(182mg、0.877mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウム(PyBrOP)(352mg、1.1mmol)及びトリエチルアミン(222mg、2.19mmol)を、DMF(6mL)と合わせて、黄色の溶液を得た。中間体C(3−(アミノメチル)−7−クロロ−N,N−ジメチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキサミド)(260mg、0.731mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。
【0366】
工程2: 3−({[2−(4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボニル]−アミノ}−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドの調製
【化148】
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中間体3−{[(2−ブロモ−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(70mg、0.128mmol)を、ピペリジン−4−イルメタノール(65mg、0.564mmol)及びNMP(2mL)と合わせた。反応混合物を125℃で2時間加熱した。この後、粗生成物を分取SFC精製(PYR−AMIDE;改質剤:25%エタノール;流速/流量:70mL/分)に付した。生成物、3−({[2−(4−ヒドロキシメチルピペリジン1−イル)−チアゾール−5−カルボニル]−アミノ}−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド(53mg、57%)を、オフホワイトの固体として得た。MS C
29H
30ClN
5O
4S[(M+H)
+]の計算値580.2、実測値580.3。
【0367】
実施例I−27
7−クロロ−3−[({2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−5−カルボニル}−アミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【化149】
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7−クロロ−3−[({2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−5−カルボニル}−アミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミドを、中間体3−{[(2−ブロモ−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸ジメチルアミド及び2−(ピペリジン−4−イル)エタノールから出発し、実施例3−13について記載した手順に従って調製した。MS C
30H
32ClN
5O
4S[(M+H)
+]の計算値594.2、実測値594.1。
【0368】
実施例I−28
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド トリフルオロアセタート塩
【化150】
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6−クロロニコチノイルクロリド(40mg、0.227mmol)、ピペリジン(50mg、0.587mmol)、3−(アミノメチル)−7−クロロ−N,N−ジメチル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキサミド(中間体C)(50mg、0.141mmol)、トリエチルアミン(100mg、0.998mmol)及びTHFの混合物を、マイクロ波反応器を用い、140℃で30分間加熱した。所望の生成物 3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド トリフルオロアセタート(20mg、26%)を、分取逆相HPLCを使用して得た。MS C
30H
30ClN
5O
3[(M+H)
+]の計算値544.2、実測値544.3。脱塩素化生成物 3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(2−ジメチルカルバモイル−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド(15mg、21%)もまた得られた。
【0369】
実施例I−29
1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化151】
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20mLの丸底フラスコ中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(50mg、0.176mmol)、1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸(40.3mg、0.176mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)(81.8mg、176mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.527mmol)を、CH
2Cl
2(5.00mL)と合わせた。反応混合物を室温で撹拌し、粗生成物を分取逆相HPLCを使用して精製した。MS C
29H
23ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値496.1、実測値496.0。
【0370】
実施例I−30〜I−56
以下の実施例I−30〜I−56を、中間体D、適切なカルボン酸、及び市販のアミドカップリング試薬(例えば、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、又はO−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HBTU))を用いて出発し、実施例I−29と類似の方法で調製した。
【0371】
実施例I−30
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化152】
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メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
21H
18ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値393.1、実測値393.0。
【0372】
実施例I−31
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−モルホリン−4−イル−イソニコチンアミド
【化153】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−モルホリン−4−イル−イソ−ニコチンアミドを、中間体D及び2−モルホリノイソニコチン酸から出発して調製した。MS C
26H
24ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値475.2、実測値475.0。
【0373】
実施例I−32
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−ピロリジン−1−イル−イソニコチンアミド
【化154】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−ピロリジン−1−イル−イソ−ニコチンアミドを、中間体D及び2−(ピロリジン−1−イル)イソニコチン酸から出発して調製した。MS C
26H
24ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値459.2、実測値459.0。
【0374】
実施例I−33
3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化155】
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3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸から出発して調製した。MS C
24H
18ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値429.1、実測値429.0。
【0375】
実施例I−34
1−(4−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化156】
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1−(4−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
29H
21Cl
2N
3O
3[(M+H)
+]の計算値530.1、実測値530.0。
【0376】
実施例I−35
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−メトキシ−ニコチンアミド
【化157】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−メトキシ−ニコチンアミドを、中間体D及び6−メトキシ−ニコチン酸から出発して調製した。MS C
23H
18ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値419.1、実測値420[(M+H)
+]。
【0377】
実施例I−36
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−4−スルファモイル−ベンズアミド
【化158】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−4−スルファモイル−ベンズアミドを、中間体D及び4−カルボキシベンゼンスルホンアミドから出発して調製した。MS C
23H
18ClN
3O
4S[(M+H)
+]の計算値467.9、実測値468.0。
【0378】
実施例I−37
1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化159】
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フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
26H
20ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値455.1、実測値455.0。
【0379】
実施例I−38
1−(3−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−(3−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
30H
25ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値526.2、実測値526.0。
【0380】
実施例I−39
1−(2−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−(2−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
29H
22Cl
2N
3O
3[(M+H)
+]の計算値530.1、実測値530.0。
【0381】
実施例I−40
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化162】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドを、中間体D及び6−モルホリン−4−イル−ニコチン酸から出発して調製した。MS C
26H
23ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値474.9、実測値474.9。
【0382】
実施例I−41
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−ジメチルアミノ−イソニコチンアミド
【化163】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2−ジメチルアミノ−イソ−ニコチンアミドを、中間体D及び2−ジメチルアミノ−イソニコチン酸から出発して調製した。MS C
24H
22ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値433.1、実測値432.9。
【0383】
実施例I−42
ベンゾチアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化164】
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ベンゾチアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及びベンゾチアゾール−5−カルボン酸から出発して調製した。MS C
24H
17ClN
3O
2S[(M+H)
+]の計算値446.1、実測値445.9。
【0384】
実施例I−43
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−4−(2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−ベンズアミド
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−4−(2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−ベンズアミドを、中間体D及び4−(2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
25H
18ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値455.9、実測値456.0。
【0385】
実施例I−44
1−(3−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−(3−クロロ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
29H
22Cl
2N
3O
3[(M+H)
+]の計算値530.1、実測値530.0。
【0386】
実施例I−45
3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化167】
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3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸から出発して調製した。MS C
24H
19ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値444.1、実測値444.0。
【0387】
実施例I−46
1H−インドール−6−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化168】
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1H−インドール−6−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1H−インドール−6−カルボン酸から出発して調製した。MS C
25H
19ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値428.1、実測値427.9。
【0388】
実施例I−47
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドを、中間体D及び4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から出発して調製した。MS C
26H
18ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値455.9、実測値456.0。
【0389】
実施例I−48
1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化170】
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1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
30H
25ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値526.2、実測値526.0。
【0390】
実施例I−49
1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸から出発して調製した。MS C
23H
17ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値430.1、実測値429.9。
【0391】
実施例I−50
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−テレフタル−アミド
【化172】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−テレフタルアミドを、中間体D及び4−(アミノカルボニル)安息香酸から出発して調製した。MS C
24H
18ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値431.9、実測値432.0。
【0392】
実施例I−51
3−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化173】
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3−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、中間体D及び1−(tert−ブトキシカルボニル)−ピロリジン−3−カルボン酸から出発して調製した。MS C
26H
29ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値481.3、実測値482.0。
【0393】
実施例I−52
1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化174】
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ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸から出発して調製した。MS C
29H
23ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値496.1、実測値496.1。
【0394】
実施例I−53
1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化175】
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メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
20H
17ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値394.1、実測値394.0。
【0395】
実施例I−54
1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
23H
19ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値420.1、実測値420.0。
【0396】
実施例I−55
1−ベンジル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化177】
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ベンジル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び1−ベンジル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
26H
21ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値470.1、実測値469.9。
【0397】
実施例I−56
2−モルホリン−4−イル−ピリミジン−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化178】
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2−モルホリン−4−イル−ピリミジン−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体D及び2−モルホリン−4−イル−ピリミジン−5−カルボン酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.67 (s, 2 H) 8.55 (t, J=5.50 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.90 (s, 1 H) 7.56 - 7.67 (m, 3 H) 7.49 - 7.55 (m, 2 H) 7.39 (dd, J=8.66, 1.88 Hz, 1 H) 6.84 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 4.29 (d, J=5.52 Hz, 2 H) 3.67 - 3.76 (m, 3 H) 1.52 - 1.61 (m, 2 H) 1.39 - 1.48 (m, 3 H)。
【0398】
実施例I−57
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3,4−ジメトキシ−ベンズアミド
【化179】
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200mLの丸底フラスコ中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(25mg、0.088mmol)及び3,4−ジメトキシベンゾイルクロリド(17.6mg、0.088mmol)を、塩化メチレン(3mL)と合わせて、黄色の懸濁液を得た。反応混合物を0℃に冷却した。低温で15分間撹拌した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(56.7mg、76.6μL、0.439mmol)を加えた。反応混合物が急激に黄色の溶液になり、次に0℃で1時間撹拌した。この後、LC/MSは、反応が完了していることを示した。反応混合物を室温に温め、次に一晩撹拌した。午前中に、反応混合物をシリカゲルで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(25gAnalogix カラム、20%酢酸エチル−ヘキサン〜100%酢酸エチルの勾配)を使用して、生成物を精製した。N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3,4−ジメトキシ−ベンズアミド(26mg、59%)を、白色の固体として得た。MS C
25H
21ClN
2O
4[(M+H)
+]の計算値448.9、実測値449.1。
【0399】
実施例I−58
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3,5−ジフルオロ−ベンズアミド
【化180】
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10mLの丸底フラスコに、3,5−ジフルオロベンゾイルクロリド(78.0mg、0.442mmol)及び無水塩化メチレン(5mL)を入れ、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(49.8mg、0.175mmol)、トリエチルアミン(87.1mg、0.12mL、0.861mmol)、及び触媒のN,N−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(1スパチュラの先端)で処理した。フラスコをガラス栓で閉め、反応物を週末にかけて室温で撹拌した。反応物を塩化メチレン(25mL)と水(25mL)に分配した。有機部分を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして塩化メチレンですすぎ、ロータリエバポレーターにより濃縮し、そして真空ポンプにより短時間乾燥させた。次に、この物質を、12gのシリカゲルカラム及び1%〜5% MeOH/CH
2Cl
2の溶離勾配を使用したAnalogix Intelliflash 280クロマトグラフィーで精製した。ビス−アシル化副生成物から所望の生成物を単離するのに2つのカラムを必要とした。2つの生成物を含有している画分を、別々に合わせ、そして濃縮した。溶離するための2番目の生成物は、所望の生成物 N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3,5−ジフルオロ−ベンズアミドであり、オフホワイトの固体として単離した(44mg、60%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.91 (t, J=5.14 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 8.03 (s, 1 H) 7.38 - 7.73 (m, 9 H) 6.90 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 4.37 (d, J=5.24 Hz, 2 H)。
【0400】
実施例I−59〜I−61
以下の実施例I−59〜I−61を、中間体D及び適切な市販のベンゾイルクロリドを用いて出発し、実施例I−58と類似の方法で調製した。
【0401】
実施例I−59
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド
【化181】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミドを、中間体D及び2,3−ジフルオロ−ベンゾイルクロリドから出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.75 (s, 1 H) 8.28 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 8.00 (s, 1 H) 7.15 -7.80 (m, 9 H) 6.92 (d, J=1.81 Hz, 1 H) .39 (d, J=5.64 Hz, 2 H)。
【0402】
実施例I−60
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2,5−ジフルオロ−ベンズアミド
【化182】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−2,5−ジフルオロ−ベンズアミドを、中間体D及び2,5−ジフルオロ−ベンゾイルクロリドから出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.70 (br. s., 1 H) 8.28 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 8.00 (s, 1 H) 7.53 - 7.79 (m, 5 H) 7.21-7.52 (m, 4 H) 6.92 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 4.39 (d, J=5.64 Hz, 2 H)。
【0403】
実施例I−61
6−クロロ−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド
【化183】
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6−クロロ−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド(中間体E)を、上記中間体の部に記載のように調製した。MS C
22H
15C
l2N
3O
2[(M+H)
+]の計算値424.0、実測値424。
【0404】
実施例I−62
5−{5−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピリジン−2−イル}−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化184】
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NMP(500μL)中の6−クロロ−N−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ニコチンアミド(中間体E)(30mg、0.071mmol)、(1S,4S)−tert−ブチル 2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(43mg、0.212mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(59.2mg、80.0μL、0.456mmol)の混合物を、密閉管中で115℃で一晩撹拌した。反応混合物をCH
3CNを用いてバイアルに移し、次に窒素流下で濃縮した。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製した。生成物 5−{5−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピリジン−2−イル}−2,5−ジアザ−ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(28mg、68%)を白色の固体として得た。MS C
32H
32ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値586.2、実測値586.0。
【0405】
実施例I−63〜I−88
以下の実施例I−63〜I−88を、中間体E及び適切なアミンを用いて出発し、実施例I−62と類似の方法で調製した。
【0406】
実施例I−63
4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及び4−(ヒドロキシエチル)ピペリジンから出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.50 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 8.43 (t, J=5.65 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=9.04 Hz, 1 H) 7.80 - 7.88 (m, 2 H) 7.54 - 7.65 (m, 3 H) 7.49 - 7.53 (m, 2 H) 7.38 (dd, J=8.66, 1.88 Hz, 1 H) 6.84 (d, J=2.00 Hz, 1 H) 6.72 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 4.25 - 4.33 (m, 5 H) 3.38 (q, J=6.10 Hz, 2 H) 2.75 (t, J=12.50 Hz, 2 H) 1.58 - 1.67 (m, 3 H) 1.28 (q, J=6.53 Hz, 2 H) 0.92 - 1.05 (m, 2 H)。
【0407】
実施例I−64
6−[ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
6−[ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ニコチンアミドを、中間体E及びジエタノールアミンから出発して調製した。MS C
26H
25ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値493、実測値493。
【0408】
実施例I−65
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及びピペリジンから出発して調製した。MS C
27H
25ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値473.2、実測値473。
【0409】
実施例I−66
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ニコチンアミド
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ニコチンアミドを、中間体E及びN−(メチルアミノ)エタノールから出発して調製した。MS C
25H
23ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値463.2、実測値463.0。
【0410】
実施例I−67
4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及び4−ピペリジンメタノールから出発して調製した。MS C
28H
27ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値503.2、実測値503。
【0411】
実施例I−68
6−アゼパン−1−イル−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミド
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
アゼパン−1−イル−N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ニコチンアミドを、中間体E及びヘキサメチレンイミンから出発して調製した。MS C
28H
27ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値487.2、実測値487。
【0412】
実施例I−69
4−メタンスルホニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
4−メタンスルホニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及び4−メタンスルホニルピペリジン塩酸塩から出発して調製した。MS C
28H
27ClN
4O
4S[(M+H)
+]の計算値551.1、実測値551。
【0414】
実施例I−70
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−ニコチンアミド
【化192】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−ニコチンアミドを、中間体E及び3−ピロリジノールから出発して調製した。MS C
26H
23ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値475.2、実測値475.0。
【0415】
実施例I−71
4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及び4−メトキシピペリジンから出発して調製した。MS C
28H
27ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値503.2、実測値503.0。
【0416】
実施例I−72
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4,5’−ジカルボン酸 5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド]4−メチルアミド
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4,5’−ジカルボン酸 5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド]4−メチルアミドを、中間体E及びピペリジン 4−カルボン酸メチルアミドから出発して調製した。MS C
29H
28ClN
5O
3[(M+H)
+]の計算値530.2、実測値530.0。
【0417】
実施例I−73
4−{5−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸アミド
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
4−{5−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸アミドを、中間体E及びピペラジン−1−カルボン酸アミドから出発して調製した。MS C
27H
25ClN
6O
3[(M+H)
+]の計算値517.2、実測値517.0。
【0418】
実施例I−74
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ニコチンアミド
【化196】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(2−メトキシ−エチル−アミノ)−ニコチンアミドを、中間体E及び2−メトキシエチルアミンから出発して調製した。MS C
25H
23ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値463.2、実測値463.0。
【0419】
実施例I−75
4−ジメチルアミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
4−ジメチルアミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及びジメチル−ピペリジン−4−イル−アミンから出発して調製した。MS C
29H
30ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値516.2、実測値516.0。
【0420】
実施例I−76
4−ヒドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
4−ヒドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体E及び4−ヒドロキシピペリジンから出発して調製した。MS C
27H
25ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値489.2、実測値489。
【0421】
実施例I−77
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−ニコチンアミド
【化199】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(2−ヒドロキシ−エチル−アミノ)−ニコチンアミドを、中間体E及びエタノールアミンから出発して調製した。MS C
24H
21ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値449.1、実測値449.0。
【0422】
実施例I−78
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ニコチンアミド
【化200】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル−アミノ)−ニコチンアミドを、中間体E及び4−アミノテトラヒドロピランから出発して調製した。MS C
27H
25ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値489.2、実測値489.0。
【0423】
実施例I−79
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−ジメチルアミノ−ニコチンアミド
【化201】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−ジメチルアミノ−ニコチンアミドを、中間体E及びジメチルアミンから出発して調製した。MS C
24H
21ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値433.1、実測値432。
【0424】
実施例I−80
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル)−ニコチンアミド
【化202】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(1,1−ジオキソ−チオモルホリン4−イル)−ニコチンアミドを、中間体E及びチオモルホリン−1,1−ジオキシドから出発して調製した。MS C
26H
23ClN
4O
4S[(M+H)
+]の計算値523.1、実測値523.0。
【0425】
実施例I−81
{5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化203】
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{5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、中間体E及び4−boc−アミノピペリジンから出発して調製した。MS C
32H
34ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値588.2、実測値588.0。
【0426】
実施例I−82
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ニコチンアミド
【化204】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(4−メチル−[1,4]−ジアゼパン−1−イル)−ニコチンアミドを、中間体E及びN−メチルホモピペラジンから出発して調製した。MS C
28H
28ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値502.2、実測値502.0。
【0427】
実施例I−83
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−ニコチンアミド
【化205】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−ニコチンアミドを、中間体E及びN−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンから出発して調製した。MS C
28H
28ClN
5O
3[(M+H)
+]の計算値518.2、実測値518.0。
【0428】
実施例I−84
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−ピロリジン−1−イル−ニコチンアミド
【化206】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−ピロリジン−1−イル−ニコチンアミドを、中間体E及びピロリジンから出発して調製した。MS C
26H
23ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値459、実測値459。
【0429】
実施例I−85
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【化207】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドを、中間体E及びピペラジンから出発して調製した。MS C
26H
24ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値474.2、実測値474。
【0430】
実施例I−86
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4,5’−ジカルボン酸 4−アミド−5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド]
【化208】
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3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4,5’−ジカルボン酸 4−アミド−5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド]を、中間体E及びピペリジン−4−カルボキサミドから出発して調製した。MS C
28H
26ClN
5O
3[(M+H)
+]の計算値516.2、実測値516.1。
【0431】
実施例I−87
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−((S)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−ニコチンアミド
【化209】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−ニコチンアミドを、中間体E及び(S)−3−ヒドロキシピロリジンから出発して調製した。MS C
26H
23ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値475.2、実測値475.0。
【0432】
実施例I−88
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【化210】
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【0433】
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミドを、中間体E及び4−メチルピペラジンから出発して調製した。MS C
27H
26ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値488.2、実測値488。
【0434】
実施例I−89
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド トリフルオロアセタート
【化211】
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ジクロロメタン(3mL)中の(1S,4S)−tert−ブチル 5−(5−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(23mg、0.039mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.48g、1mL、13.0mmol)を加えた。得られた溶液を、ねじで蓋をしたバイアル中で室温で5時間振とうした。反応混合物を濃縮し、次にエーテルでトリチュレートして、明褐色の固体のN−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミドのトリフルオロアセタート塩(23mg、98%)を得た。MS C
27H
24ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値486.2、実測値486.0。
【0435】
実施例I−90
4−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド トリフルオロアセタート
【化212】
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4−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドのトリフルオロアセタート塩を、{5’−[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバモイル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルから出発し、実施例4−61と類似の方法で調製した。MS C
27H
26ClN
5O
2[(M+H)
+]の計算値488.2、実測値488.1。
【0436】
実施例I−91
2−ピペリジン−1−イル−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化213】
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NMP中の2−ブロモ−N−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)−チアゾール−5−カルボキサミド(中間体F)(30mg、0.063mmol)及びピペリジン(10.8mg、0.126mmol)の混合物を、密閉したマイクロ波管中で120℃に加熱した。2時間加熱した後、混合物を室温に冷ました。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製し、2−ピペリジン−1−イル−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを得た。MS C
25H
23ClN
4O
2S[(M+H)
+]の計算値479.1、実測値478。
【0437】
実施例I−92〜I−97
以下の実施例I−92〜I−97を、中間体F及び適切なアミンを用いて出発し、実施例I−91と類似の方法で調製した。
【0438】
実施例I−92
2−(4−メタンスルホニル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−メタンスルホニル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体F及び4−メタンスルホニルピペリジン塩酸塩から出発して調製した。MS C
26H
25ClN
4O
4S
2[(M+H)
+]の計算値557.1、実測値557。
【0439】
実施例I−93
2−(4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体F及び4−ヒドロキシメチルピペリジンから出発して調製した。MS C
26H
25ClN
4O
3S[(M+H)
+]の計算値509.1、実測値509。
【0440】
実施例I−94
2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体F及び4−ヒドロキシピペリジンから出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.48 (t, J=5.54 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 7.91 (s, 1 H) 7.78 (s, 1 H) 7.59 - 7.71 (m, 3 H) 7.54 - 7.59 (m, 1 H) 7.43 (dd, J=8.66, 2.01 Hz, 1 H) 6.88 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 4.79 (d, J=4.03 Hz, 1 H) 4.26 (d, J=5.44 Hz, 2 H) 3.69 (dd, J=12.59, 4.53 Hz, 3 H) 3.20 (ddd, J=13.09, 9.37, 3.53 Hz, 2 H) 1.70 - 1.81 (m, 2 H) 1.39 (td, J=8.66, 4.23 Hz, 2 H)。
【0441】
実施例I−95
2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体F及び4−メチルピペラジンから出発して調製した。MS C
25H
24ClN
5O
2S[(M+H)
+]の計算値494.1、実測値494。
【0442】
実施例I−96
2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体F及びモルホリンから出発して調製した。MS C
24H
21ClN
4O
3S[(M+H)
+]の計算値481.1、実測値481。
【0443】
実施例I−97
2−(1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
2−(1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル)−チアゾール−5−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体F及びチオモルホリン−1,1−ジオキシドから出発して調製した。MS C
24H
21ClN
4O
4S
2[(M+H)
+]の計算値529.1、実測値529。
【0444】
実施例I−98
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−N’−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−テレフタルアミド
【化220】
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工程1:
塩化メチレン(3.51mL)中の3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(100mg、0.351mmol)とメチル 4−(クロロカルボニル)ベンゾアート(73.2mg、0.369mmol)の混合物を、トリエチルアミン(178mg、247μL、1.76mmol)及びN,N−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(1スパチュラの先端)で処理した。反応混合物を4時間撹拌した。この時点で、LCMSは、所望の生成物への変換の完了を示した。反応物を、12インチのシリカゲルカラムに直接装填した。2%メタノール/塩化メチレン〜4%メタノール/塩化メチレンの勾配で溶離して、中間体メチル 4−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバモイル)ベンゾアート(128mg、77%)を明黄色の固体として得た。
【0445】
工程2:
テトラヒドロフラン(2.3mL)中のメチル 4−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバモイル)ベンゾアート(128mg、0.286mmol)の25℃の溶液を、水(573μL)中の水酸化リチウム一水和物(24.0mg、0.573mmol)の溶液で処理した。反応物を25℃で24時間撹拌した。この時点で、LC/MSは、所望の酸への変換の完了を示した。反応物を水(30mL)で希釈し、塩化メチレン(1×50mL)で抽出した。次に、1N塩酸水溶液で水層を酸性化し、次に90:10 塩化メチレン−メタノール(3×40mL)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、中間体4−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバモイル)安息香酸を得た(55.1mg、44%)。
【0446】
工程3:
25℃で、塩化メチレン中の4−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバモイル)安息香酸(25.3mg、0.058mmol)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(5.21mg、0.058mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)(12.9mg、0.094mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(18.1mg、0.094mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(76.3mg、103μL、0.584mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。反応物を塩化メチレン(20mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1×50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(2%メタノール/塩化メチレン〜6%メタノール/塩化メチレンの勾配)により、N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−N’−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−テレフタルアミドを得た(14.3mg、49%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.85 (t, J=5.27 Hz, 1 H) 8.33 (t, J=6.12 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=8.67 Hz, 1 H) 7.91 (s, 4 H) 7.99 (s, 1 H) 7.54 - 7.74 (m, 5 H) 7.46 (dd, J=8.67, 1.88 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=1.70 Hz, 1 H) 4.54 (s, 1 H) 4.40 (d, J=5.46 Hz, 2 H) 3.25 (d, J=6.03 Hz, 2 H) 1.08 - 1.14 (m, 6 H)。
【0447】
実施例I−99
N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−N’−(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−テレフタルアミド
【化221】
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N−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−N’−(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−テレフタルアミドを、4−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバモイル)安息香酸及びtrans−4−アミノアダマンタン−1−オールを用い、上記実施例I−98に記載した手順と類似の方法を用いて調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.89 (t, J=5.47 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 7.95 - 8.08 (m, 2 H) 7.81 - 7.95 (m, 4 H) 7.62 - 7.76 (m, 3 H) 7.56 - 7.62 (m, 2 H) 7.47 (dd, J=8.59, 1.95 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=1.95 Hz, 1 H) 4.44 (s, 1 H) 4.41 (d, J=5.47 Hz, 2 H) 3.94 (br. s., 1 H) 1.90 - 2.19 (m, 5 H) 1.55 - 1.83 (m, 6 H) 1.34 (d, J=11.33 Hz, 2 H)。
【0448】
実施例I−100
N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−ベンズアミド
【化222】
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アルゴンでパージしている間に、25mLの丸底フラスコに、3−アミノ−メチル−7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン(中間体G)(50mg、0.157mmol)、6−モルホリノニコチン酸(39.1mg、0.188mmol)及びO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスホナート(HBTU)(71.3mg、0.188mmol)を入れた。塩化メチレン(5mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(202mg、274μL、1.57mmol)を加え、次に反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水とブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(100%塩化メチレン〜塩化メチレン中の4%メタノールの勾配で溶離した12gのシリカゲルカラム)を使用して精製した。不十分な分離のため、2回目の精製を、23gの球状のシリカカラム(100%塩化メチレン〜塩化メチレン中の4%メタノールの勾配)を使用して実行した。N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−4−モルホリン−4−イル−ベンズアミド(46.8mg、57%)を、逆相HPLCにより純度97%の白色の固体として得た。分析SFCにより、2つのピークが存在したが、これは考えられるアトロプ異性体を示唆している。生成物を、分取SFC(WHELK-O1 R,R 3×25;改質剤:エタノール;流速/流量:70mL/分)に付した;しかしながら、2つの生成物は、部分的にのみ分解された。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.45 - 8.69 (m, 2H) 8.26 (d, J=8.7 Hz, 1H) 7.56 - 8.07 (m, 6H) 7.45 (dd, J=8.7, 1.8 Hz, 1H) 6.81 (d, J=9.1 Hz, 1H) 6.67 (d, J=1.6 Hz, 1H) 4.34 (qd, J=15.0, 5.6 Hz, 2H) 3.58 - 3.78 (m, 4H) 3.38 - 3.58 (m, 4H)。MS C
26H
22Cl
2N
4O
3[(M+H)
+]の計算値510.0、実測値508.9。
【0449】
実施例I−101
6−ブロモ−N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−ニコチンアミド
【化223】
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6−ブロモ−N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−ニコチンアミドを、中間体G及び6−ブロモニコチン酸を用いて出発し、実施例5−1と類似の手順を使用して得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 9.02 (br. s., 1H), 8.79 (d, J=2.1 Hz, 1H) 8.27 (d, J=8.8 Hz, 1H) 8.11 (dd, J=8.5, 2.4 Hz, 1H) 7.98 (s, 1H) 7.55 - 7.90 (m, 5H) 7.46 (dd, J=8.8, 1.8 Hz, 1H) 6.68 (d, J=1.5 Hz, 1H) 4.15 - 4.62 (m, 2H)。MS C
22H
14BrCl
2N
eO
2[(M+H)
+]の計算値504.0、実測値504.0。
【0450】
実施例I−102
N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−ニコチンアミド
【化224】
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アルゴンでパージしながら、小さなマイクロ波管に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(30.0mg、0.155mmol)、K
3PO
4.H
2O(53mg、0.230mmol)及びPdCl
2(dppf)(9.3mg、0.013mmol)を入れた。DMF(0.50mL)中の6−ブロモ−N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミド(実施例I−101)(50mg、0.099mmol)に、続いて水(0.05mL)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射で、120℃で15分間加熱した。HPLCは、1つ又は2つの新たなピークの形成を示した;LC/MSは、生成物の質量で新たなピークの一つを示した。反応混合物を120℃でさらに40分間加熱した。この後、HPLCにより観察されたように、大部分の出発物質が消費された。反応混合物をH
2Oで希釈し、次に酢酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル層をブラインで洗浄した。有機相をNa
2CO
3で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(100%塩化メチレン〜塩化メチレン中の0%メタノールの勾配で溶離する12gのシリカゲルカラム)を用いて精製した。N−[7−クロロ−1−(2−クロロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−ニコチンアミド(3.7mg、7%)を、逆相HPLCにより純度90%の明褐色の固体として得た。MS C
25H
17Cl
2N
5O
2[(M+H)
+]の計算値491.0、実測値489.9。
【0451】
実施例I−103
1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミド
【化225】
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3−(アミノメチル)−7−フルオロ−1−(2−フルオロフェニル)キノリン−4(1H)−オン(中間体H)(50mg、0.175mmol)、1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(66mg、0.349mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)(112mg、0.24mmol)、トリエチルアミン(53mg、0.524mmol)及びDMF(3mL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(100%ヘキサン〜ヘキサン中の70%酢酸エチルで溶離する12gのシリカゲル)により精製した。生成物 1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミド(46mg、58%)を、オフホワイトの固体として得た。MS C
22H
14ClF
2N
3O
2[(M+H)
+]の計算値426.1、実測値426.1。
【0452】
実施例I−104
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミド
【化226】
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メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミドを、中間体H及び1−メチル−1H−ピラゾール カルボン酸から出発し、実施例6−1の手順と類似の手順を用いて調製した。MS C
21H
16F
2N
4O
2[(M+H)
+]の計算値395.1、実測値395.1。
【0453】
実施例I−105
6−クロロ−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミド
【化227】
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3−(アミノメチル)−7−フルオロ−1−(2−フルオロフェニル)キノリン−4(1H)−オン(中間体H)(470mg、1.64mmol)、トリエチルアミン(0.229mL、1.64mmol)及びCH
2Cl
2−DMF混合物35mLの混合物に、6−クロロニコチノイルクロリド(298mg、1.64mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この後、反応が完了して、6−クロロ−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミドを得た(500mg、72%)。MS C
22H
14ClF
2N
3O
2[(M+H)
+]の計算値426.1、実測値426.1。
【0454】
実施例I−106
4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミド
【化228】
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6−クロロ−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミド(55mg、0.129mmol)、ピペリジン−4−イルメタノール(22.3mg、0.194mmol)、トリエチルアミン(0.036mL、258mmol)及びDMF(2mL)の混合物を、密閉管中で140℃で5時間加熱した。粗物質を、逆相クロマトグラフィー(10%アセトニトリル−水〜60%アセトニトリル−水の勾配)により精製した。生成物 4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミド(25mg、38%)を、明黄色の固体として単離した。MS C
28H
26F
2N
4O
3[(M+H)
+]の計算値505.2、実測値505.1。
【0455】
実施例I−107〜I−108
以下の実施例I−107〜I−108を、6−クロロ−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミド(実施例I−105)及び適切なアミンを用いて出発し、実施例I−106と類似の方法で調製した。
【0456】
実施例I−107
6−(1,1−ジオキソ−1−チオモルホリン−4−イル)−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−ニコチンアミド
【化229】
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6−(1,1−ジオキソ−1−チオモルホリン−4−イル)−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−ニコチンアミドを、6−クロロ−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミド(実施例I−105)及びチオモルホリン−1,1−ジオキシドから出発して調製した。MS C
26H
22F
2N
4O
4S[(M+H)
+]の計算値525.1、実測値525.2。
【0457】
実施例I−108
N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化230】
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N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドを、6−クロロ−N−[7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル]−ニコチンアミド(実施例I−105)及びモルホリンから出発して調製した。
1H MS C
26H
22F
2N
4O
3[(M+H)
+]の計算値477.2、実測値477.0。
【0458】
実施例I−109
1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 [7−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル]−アミド
【化231】
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4−(メタンスルホニル)安息香酸(50.2mg、0.251mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)(140mg、0.301mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(162mg、1.25mmol)及びCH
2Cl
2(10mL)の混合物を、室温で5分間撹拌した。この後、3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(中間体I)(95mg、0.251mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLCにより精製して、7−クロロ−3−[(4−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。MS C
26H
22ClN
2O
6S[(M+H)
+]の計算値525.1、実測値525.0。
【0459】
実施例I−110〜I−123
以下の実施例I−110〜I−123を、中間体I及び適切なカルボン酸を用いて出発し、実施例I−109と類似の方法で調製した。
【0460】
実施例I−110
7−クロロ−3−[(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化232】
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7−クロロ−3−[(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から出発して調製した。MS C
28H
21ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値514.1、実測値514.0。
【0461】
実施例I−111
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[4−(4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化233】
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7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[4−(4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
27H
21ClN
5O
4[(M+H)
+]の計算値514.1、実測値514.0。
【0462】
実施例I−112
7−クロロ−3−{[(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化234】
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7−クロロ−3−{[(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボン酸から出発して調製した。MS C
28H
26ClN
4O
5[(M+H)
+]の計算値533.2、実測値533.0。
【0463】
実施例I−113
3−{[(ベンゾチアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化235】
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3−{[(ベンゾチアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及びベンゾチアゾール−5−カルボン酸から出発して調製した。MS C
26H
19ClN
3O
4S[(M+H)
+]の計算値504.1、実測値503.9。
【0464】
実施例I−114
7−クロロ−3−{[4−(1H−イミダゾール−2−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化236】
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7−クロロ−3−{[4−(1H−イミダゾール−2−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(1H−イミダゾール−2−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
28H
22ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値513.1、実測値513.0。
【0465】
実施例I−115
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−[(4−スルファモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化237】
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クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−[(4−スルファモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−スルファモイル−安息香酸から出発して調製した。MS C
25H
21ClN
3O
6S[(M+H)
+]の計算値526.1、実測値526.0。
【0466】
実施例I−116
クロロ−3−{[(2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化238】
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クロロ−3−{[(2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び2−モルホリン−4−イル−チアゾール−5−カルボン酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.36 (t, J=4.94 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 7.83 (s, 1 H) 7.62 - 7.70 (m, 3 H) 7.51 (dd, J=6.04, 2.42 Hz, 3 H) 6.72 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 4.35 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 3.64 - 3.71 (m, 4 H) 3.39 - 3.44 (m, 4 H) 3.37 (s, 3 H)。MS C
26H
23ClN
4O
5S[(M+H)
+]の計算値539.1、実測値539.1。
【0467】
実施例I−117
3−[(4−カルバモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化239】
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3−[(4−カルバモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(アミノカルボニル)安息香酸から出発して調製した。MS C
26H
21ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値490.1、実測値490.0。
【0468】
実施例I−118
7−クロロ−3−[(4−メチルカルバモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化240】
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7−クロロ−3−[(4−メチルカルバモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−メチルカルバモイル−安息香酸から出発して調製した。MS C
27H
23ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値504.1、実測値504.0。
【0469】
実施例I−119
3−{[(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化241】
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3−{[(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.28 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 8.23 (s, 1 H) 8.14 (t, J=4.94 Hz, 1 H) 7.85 (s, 1 H) 7.61 - 7.67 (m, 3 H) 7.46 - 7.54 (m, 3 H) 7.27 - 7.37 (m, 3 H) 7.22 (d, J=6.65 Hz, 2 H) 6.71 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 5.31 (s, 2 H) 4.34 (d, J=5.04 Hz, 2 H) 3.34 (s, 3 H)。MS C
29H
23ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値527.1、実測値527.0。
【0470】
実施例I−120
7−クロロ−3−{[(1H−インドール−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化242】
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7−クロロ−3−{[(1H−インドール−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び1H−インドール−6−カルボン酸から出発して調製した。MS C
27H
21ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値486.1、実測値485.9。
【0471】
実施例I−121
7−クロロ−3−{[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化243】
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7−クロロ−3−{[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.29 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 8.10 (s, 2 H) 7.80 (s, 1 H) 7.61 - 7.69 (m, 3 H) 7.51 (dt, J=6.50, 1.79 Hz, 3 H) 6.72 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 4.35 (d, J=5.04 Hz, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 3.36 (s, 3 H)。MS C
23H
19ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値451.1、実測値451.0。
【0472】
実施例I−122
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[4−(1H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化244】
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7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[4−(1H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(1H−ピラゾール−3−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
28H
22ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値513.1、実測値513.0。
【0473】
実施例I−123
7−クロロ−3−[(4−モルホリン−4−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(4−モルホリン−4−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−モルホリン−4−イル−安息香酸から出発して調製した。MS C
29H
27ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値532.2、実測値532.0。
【0474】
実施例I−124
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−[(4−[1,2,3]チアジアゾール−5−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−[(4−[1,2,3]チアジアゾール−5−イル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−[1,2,3]チアジアゾール−5−イル−安息香酸から出発して調製した。MS C
27H
20ClN
4O
4S[(M+H)
+]の計算値531.1、実測値530.9。
【0475】
実施例I−125
7−クロロ−3−{[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−{[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
28H
22ClN
4O
5[(M+H)
+]の計算値529.1、実測値529.0。
【0476】
実施例I−126
7−クロロ−3−{[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−{[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
28H
22ClN
4O
5[(M+H)
+]の計算値529.1、実測値529.0。
【0477】
実施例I−127
7−クロロ−3−{[4−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−{[4−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−安息香酸から出発して調製した。MS C
29H
23ClN
3O
4S[(M+H)
+]の計算値544.1、実測値544.0。
【0478】
実施例I−128
3−{[(1−tert−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
3−{[(1−tert−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び1−tert−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
29H
33ClN
3O
6[(M+H)
+]の計算値554.2、実測値554.1。
【0479】
実施例I−129
7−クロロ−3−{[4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−{[4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.69 (t, J=4.90 Hz, 1 H) 8.30 (d, J=8.66 Hz, 1 H) 8.10 (d, J=8.66 Hz, 2 H) 7.98 (d, J=8.66 Hz, 2 H) 7.63 - 7.68 (m, 3 H) 7.46 - 7.55 (m, 3 H) 6.73 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 4.45 (d, J=4.90 Hz, 2 H) 4.44 (s, 3 H) 3.37 (s, 3 H)。MS C
27H
21ClN
6O
4[(M+H)
+]の計算値529.1、実測値529.1。
【0480】
実施例I−130
3−{[(1−アセチル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
3−{[(1−アセチル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び1−アセチル−ピペリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
26H
27ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値496.2、実測値496.0。
【0481】
実施例I−131
7−クロロ−3−{[(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−{[(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸から出発して調製した。MS C
25H
27ClN
3O
6S[(M+H)
+]の計算値532.1、実測値532.0。
【0482】
実施例I−132
7−クロロ−3−[(4−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化254】
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50mLの丸底フラスコ中で、3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(中間体I)(0.30g、0.791mmol)及び4−クロロベンゾイルクロリド(138mg、0.791mmol)をCH
2Cl
2 15mLに0℃で加えた。反応物を0℃で5分間撹拌し、次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(511mg、3.96mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、次に40%酢酸エチル−ヘキサンを使用したフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物 7−クロロ−3−[(4−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(171mg、45%)を、白色の固体として得た。
【0483】
実施例I−133〜I−150
以下の実施例I−133〜I−150を、中間体I及び適切な酸塩化物を用いて出発し、実施例I−132と類似の方法で調製した。
【0484】
実施例I−133
7−クロロ−3−[(4−メトキシカルボニル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(4−メトキシカルボニル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(メトキシ)ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
27H
22ClN
2O
6[(M+H)
+]の計算値505.1、実測値504.9。
【0485】
実施例I−134
7−クロロ−3−[(4−メトキシベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[4−(メトキシベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−(メトキシ)ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
26H
22ClN
2O
5[(M+H)
+]の計算値477.1、実測値477.0。
【0486】
実施例I−135
7−クロロ−3−[(3−メトキシベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[3−(メトキシベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3−(メトキシ)ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
26H
22ClN
2O
5[(M+H)
+]の計算値477.1、実測値477.0。
【0487】
実施例I−136
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及びイソニコチノイルクロリドから出発して調製した。MS C
24H
19ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値448.1、実測値447.9。
【0488】
実施例I−137
7−クロロ−3−[(3,4−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(3,4−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3,4−ジフルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
18ClF
2N
2O
4[(M+H)
+]の計算値483.1、実測値482.9。
【0489】
実施例I−138
7−クロロ−3−[(3−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(3−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3−フルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
19ClFN
2O
4[(M+H)
+]の計算値465.1、実測値464.9。
【0490】
実施例I−139
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及びニコチノイルクロリドから出発して調製した。MS C
24H
19ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値448.1、実測値447.9。
【0491】
実施例I−140
7−クロロ−3−[(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び4−フルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
19ClFN
2O
4[(M+H)
+]の計算値465.1、実測値464.9。
【0492】
実施例I−141
7−クロロ−3−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3−クロロ−4−フルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
18Cl
2FN
2O
4[(M+H)
+]の計算値499.1、実測値498.9。
【0493】
実施例I−142
7−クロロ−3−[(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3−クロロ−ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
19Cl
2N
2O
4[(M+H)
+]の計算値481.1、実測値481.0。
【0494】
実施例I−143
7−クロロ−3−[(3,4−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(3,4−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3,4−ジメトキシベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
27H
24ClN
2O
6[(M+H)
+]の計算値507.1、実測値507.0。
【0495】
実施例I−144
7−クロロ−3−[(3,4−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(3,4−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び3,4−ジクロロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
18Cl
3N
2O
4[(M+H)
+]の計算値515.0、実測値515.0。
【0496】
実施例I−145
7−クロロ−3−[(2−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(2−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び2−フルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
19ClFN
2O
4[(M+H)
+]の計算値465.1、実測値464.9。
【0497】
実施例I−146
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び2−ピリジンカルボン酸塩化物から出発して調製した。MS C
24H
19ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値448.1、実測値447.9。
実施例I−147
【0498】
7−クロロ−3−(イソブチリルアミノ−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−(イソブチリルアミノ−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及びイソブチリルクロリドから出発して調製した。MS C
22H
22ClN
2O
4[(M+H)
+]の計算値413.1、実測値413.0。
【0499】
実施例I−148
7−クロロ−3−[(2−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(2−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び2−クロロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
19Cl
2N
2O
4[(M+H)
+]の計算値481.1、実測値481.0。
【0500】
実施例I−149
7−クロロ−3−[(2−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(2−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及び2−メトキシベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
26H
22ClN
2O
5[(M+H)
+]の計算値477.1、実測値477.0。
【0501】
実施例I−150
7−クロロ−3−[(ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及びベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
20ClN
2O
4[(M+H)
+]の計算値447.1、実測値446.9。
【0502】
実施例I−151
3−(ベンゾイルアミノ−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化273】
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3−(ベンゾイルアミノ−メチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体I及びベンゾイルクロリドの過剰に減少したバッチから出発して調製した。MS C
25H
21N
2O
4[(M+H)
+]の計算値413.1、実測値412.9。
【0503】
実施例I−152
3−{[(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
6−モルホリンニコチン酸(20.1mg、0.097mmol)、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート(PyBrOP)(54.2mg、0.116mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(74.0mg、100μL、0.573mmol)の混合物を、DMF(2mL)と合わせて、明黄色の溶液を得た。反応混合物を室温で45分間撹拌し、0℃に冷却し、そしてDMF(1mL)中のメチル 3−(アミノメチル)−4−オキソ−1−フェニル−7−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボキシラート塩酸塩(中間体J)(40mg、0.097mmol)を1分間かけて加えた。反応混合物を室温にゆっくり温め、そして室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(1×10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、分取逆相HPLCで精製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.89 (d, J=8.26 Hz, 1 H) 8.55 (d, J=2.22 Hz, 1 H) 8.33 - 8.42 (m, 1 H) 7.89 - 8.02 (m, 2 H) 7.51 - 7.60 (m, 3 H) 7.39 - 7.47 (m, 2 H) 6.80 - 6.92 (m, 1 H) 4.43 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 3.63 - 3.73 (m, 4 H) 3.49 - 3.57 (m, 4 H) 3.37 (s, 3 H)。MS C
28H
24F
3N
5O
5[(M+H)
+]の計算値568.1、実測値568.1。
【0504】
実施例I−153〜I−59
以下の実施例I−153〜I−159を、中間体J及び適切なカルボン酸を用いて出発し、実施例I−152と類似の方法で調製した。
【0505】
実施例I−153
3−{[4−(1H−イミダゾール−2−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
3−{[4−(1H−イミダゾール−2−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び4−(1H−イミダゾール−2−イル)−安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (DMSO-d
6) δ ppm 8.90 (d, J=8.1 Hz, 1H) 8.77 (t, J=4.6 Hz, 1H) 7.91 - 8.00 (m, 3H) 7.83 - 7.89 (m, 2H) 7.52 - 7.59 (m, 3H) 7.47 (s, 2H) 7.43 (dd, J=6.7, 2.7 Hz, 2H) 4.46 (d, J=4.8 Hz, 2H) 3.40 (s, 3H)。MS C
28H
20F
3N
5O
4[(M+H)
+]の計算値548.1、実測値548.1。
【0506】
実施例I−154
4−オキソ−1−フェニル−3−[(4−スルファモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
4−オキソ−1−フェニル−3−[(4−スルファモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び4−スルファモイル−安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.90 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 8.77 (t, J=4.63 Hz, 1 H) 7.91 - 8.00 (m, 3 H) 7.83 - 7.89 (m, 2 H) 7.52 - 7.59 (m, 3 H) 7.47 (s, 2 H) 7.43 (dd, J=6.75, 2.72 Hz, 2 H) 4.46 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 3.40 (s, 3 H)。MS C
25H
19F
3N
4O
6S[(M+H)
+]の計算値561.1、実測値561.1。
【0507】
実施例I−155
3−[(4−カルバモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(4−カルバモイル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び4−(アミノカルボニル)安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.90 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 8.66 (t, J=4.73 Hz, 1 H) 8.06 (s, 1 H) 7.97 (d, J=8.26 Hz, 1 H) 7.83 - 7.93 (m, 4 H) 7.53 - 7.60 (m, 3 H) 7.49 (br. s., 1 H) 7.40 - 7.45 (m, 2 H) 4.46 (d, J=4.63 Hz, 2 H) 3.40 (br. s., 3 H)。MS C
26H
19F
3N
4O
5[(M+H)
+]の計算値525.1、実測値525.1。
【0508】
実施例I−156
4−オキソ−1−フェニル−3−{[4−(2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
4−オキソ−1−フェニル−3−{[4−(2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び4−(2H−ピラゾール−3−イル)−安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.99 (br. s., 1 H) 8.90 (d, J=7.85 Hz, 1 H) 8.52 (br. s., 1 H) 7.97 (d, J=8.15 Hz, 1 H) 7.77 - 7.90 (m, 5 H) 7.51 - 7.60 (m, 3 H) 7.43 (dd, J=6.79, 2.87 Hz, 2 H) 6.79 (s, 1 H) 4.46 (d, J=4.53 Hz, 2 H) 3.38 (s, 3 H)。LCMS C
28H
20F
3N
5O
4[(M+H)
+]の計算値547.1、実測値548.1。
【0509】
実施例I−157
3−{[4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]−ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
3−{[4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−ベンゾイルアミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロ−メチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]−ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.91 (d, J=8.15 Hz, 1 H) 8.71 (br. s., 1 H) 8.07 - 8.17 (m, 2 H) 7.90 - 8.03 (m, 3 H) 7.52 - 7.62 (m, 3 H) 7.39 - 7.50 (m, 2 H) 4.48 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 4.44 (s, 3 H) 3.41 (s, 3 H)。LCMS C
27H
20F
3N
7O
4[(M+H)
+]の計算値563.1、実測値564.1。
【0510】
実施例I−158
3−{[(1H−インドール−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
3−{[(1H−インドール−6−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び1H−インドール−6−カルボン酸から出発して調製した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.35 (br. s., 1 H) 8.90 (d, J=8.15 Hz, 1 H) 8.36 (br. s., 1 H) 7.96 (d, J=8.15 Hz, 1 H) 7.89 (s, 1 H) 7.37 - 7.59 (m, 8 H) 6.46 (br. s., 1 H) 4.47 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 3.37 (s, 3 H)。MS C
27H
19F
3N
4O
4[(M+H)
+]の計算値521.1、実測値521.0。
【0511】
実施例I−159
3−[(3,4−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化281】
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3−[(3,4−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−7−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−[1,8]−ナフチリジン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体J及び3,4−ジクロロ安息香酸から出発して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.90 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 8.80 (t, J=4.63 Hz, 1 H) 8.04 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 7.97 (d, J=8.06 Hz, 1 H) 7.67 - 7.83 (m, 2 H) 7.51 - 7.60 (m, 3 H) 7.35 - 7.47 (m, 2 H) 4.44 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 3.39 (s, 3 H)。MS C
25H
16Cl
2F
3N
3O
4[(M+H)
+]の計算値549.0、実測値549.9。
【0512】
実施例I−160
3−[(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
塩化メチレン(4mL)中のメチル 3−(アミノメチル)−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキシラート(中間体K)(30mg、0.089mmol)、3−クロロベンゾイルクロリド(35mg、0.200mmol)及びトリエチルアミン(40mg、0.305mmol)の混合物を、0℃で1時間撹拌した。この後、反応混合物を濃縮し、粗物質をジエチルエーテルでトリチュレートした。さらに精製することなく、生成物 3−[(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。MS C
26H
21ClN
2O
5[(M+H)
+]の計算値477.1、実測値476.9。
【0513】
実施例I−161〜I−168
以下の実施例I−161〜I−168を、中間体K及び適切な酸塩化物を用いて出発し、実施例I−160と類似の方法で調製した。
【0514】
実施例I−161
7−メトキシ−3−[(3−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
7−メトキシ−3−[(3−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び3−メトキシベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
27H
24N
2O
6[(M+H)
+]の計算値473.2、実測値473.0。
【0515】
実施例I−162
7−メトキシ−3−[(3,4−ジフルオロベンジルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
7−メトキシ−3−[(3,4−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び3,4−ジフルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
26H
20F
2N
2O
5[(M+H)
+]の計算値479.1、実測値479.1。
【0516】
実施例I−163
3−[(4−tert−ブチル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(4−tert−ブチル−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び4−tert−ブチル−ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
30H
30N
2O
5[(M+H)
+]の計算値499.2、実測値499.2。
【0517】
実施例I−164
3−[(4−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(4−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び4−メトキシベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
27H
24N
2O
6[(M+H)
+]の計算値473.2、実測値473.2。
【0518】
実施例I−165
7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−3−{[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及びピリジン−3−カルボニルクロリドから出発して調製した。MS C
25H
21N
3O
5[(M+H)
+]の計算値444.2、実測値444.0。
【0519】
実施例I−166
3−[(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び4−フルオロベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
26H
21FN
2O
5[(M+H)
+]の計算値461.1、実測値460.9。
【0520】
実施例I−167
3−[(4−ジメチルアミノ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(4−ジメチルアミノ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び4−(ジメチルアミノ)ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
28H
27N
3O
5[(M+H)
+]の計算値486.2、実測値486.2。
【0521】
実施例I−168
3−[(4−クロロ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
3−[(4−ジメチルアミノ−ベンゾイルアミノ)−メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び4−クロロ−ベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
26H
21ClN
2O
5[(M+H)
+]の計算値477.1、実測値477.1。
【0522】
実施例I−169
7−フルオロ−3−{[(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
50mLの丸底フラスコ中で、メチル 3−(アミノメチル)−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキシラートメチルエステル塩酸塩(中間体L)(50mg、0.153mmol)、6−モルホリノニコチン酸(63.8mg、0.306mmol)、ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(148mg、0.460mmol)及びトリエチルアミン(62.0mg、0.613mmol)を、DMF(4mL)と合わせて、白色の懸濁液を室温で得た。反応混合物を1時間撹拌した。粗生成物を、分取逆相クロマトグラフィーにより精製して、7−フルオロ−3−{[(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た(6mg、7.6%)。MS C
28H
25FN
4O
5[(M+H)
+]の計算値517.2、実測値517.2。
【0523】
実施例I−170
3−{[(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
3−{[(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−メチル}−7−フルオロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを、中間体K及び6−クロロニコチン酸から出発して調製した。MS C
24H
17ClFN
3O
4[(M+H)
+]の計算値466.1、実測値466.1。
【0524】
実施例I−171
7−クロロ−3−[(6,7−ジメトキシ−キナゾリン−4−イルアミノ)−メチル]−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
25mLの丸底フラスコ中で、6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン(69.3mg、0.338mmol)を、DMF(2.0mL)と合わせて、無色の溶液を得た。水素化ナトリウム(油中60%懸濁液)(23.0mg、0.575mmol)を、3回に分けて加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌した。この後、反応混合物は黄色の溶液であった。次に、粗3−ブロモメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンのDMF溶液を、シリンジを介して滴下した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。この後、TLCは非常に混乱していたが、LC/MSは所望の生成物(約44%)の強力なピークを示した。反応混合物を室温に冷まし、次に水と酢酸エチルに分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次に濃縮して褐色の油状物を得た。この粗生成物を塩化メチレンに溶解し、次にこの溶液をシリカゲルで濃縮した。シリカゲルに担持された粗生成物を、80gのSiliCycleカラムに装填した。フラッシュクロマトグラフィー(2.5%メタノール−塩化メチレン〜6%メタノール−塩化メチレンの勾配)により、7−クロロ−3−[(6,7−ジメトキシ−キナゾリン−4−イルアミノ)−メチル]−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンを得た。MS C
26H
21ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値472.9、実測値473.0。
【0525】
実施例I−172
7−クロロ−3−[(7−フルオロ−キナゾリン−4−イルアミノ)−メチル]−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−3−[(7−フルオロ−キナゾリン−4−イルアミノ)−メチル]−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンを、中間体M及び7−フルオロ−キナゾリン−4−アミンを用いて出発し、実施例12−1について上述した手順に従って調製した。MS C
24H
16ClFN
4O[(M+H)
+]の計算値430.9、実測値431.3。
【0526】
実施例I−173
7−クロロ−1−フェニル−3−[(6−ピペリジン−1−イル−ピリミジン−4−イルアミノ)−メチル]−1H−キノリン−4−オン
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(500μL)中の3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(30mg、0.105mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(40.9mg、55.2μL、0.316mmol)の撹拌した溶液に、4,6−ジクロロピリミジン(15.7mg、0.105mmol)を加えた。混合物を密閉したマイクロ波管中で120℃に温めた。1.5時間後、ピペリジン(35.9mg、41.7μL、0.421mmol)を加え、そして加熱を120℃で9時間続けた。反応混合物を室温に冷ました。粗生成物を分取逆相HPLCにより精製して、7−クロロ−1−フェニル−3−[(6−ピペリジン−1−イル−ピリミジン−4−イルアミノ)−メチル]−1H−キノリン−4−オン(25mg、53%)をオフホワイトの固体として得た。MS C
25H
24ClN
5O[(M+H)
+]の計算値446、実測値446。
【0527】
実施例I−174
7−クロロ−1−フェニル−3−[(2−ピペリジン−1−イル−ピリミジン−4−イルアミノ)−メチル]−1H−キノリン−4−オン トリフルオロアセタート塩
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−1−フェニル−3−[(2−ピペリジン−1−イル−ピリミジン−4−イルアミノ)−メチル]−1H−キノリン−4−オン トリフルオロアセタート塩を、中間体D、2,4−ジクロロピリミジン、及びピペリジンを用いて出発し、実施例12−4の上述の手順に従って調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.81 (br. s., 1 H) 9.09 (t, J=5.50 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 8.16 (s, 1 H) 7.52 - 7.79 (m, 4 H) 7.46 (dd, J=8.86, 2.01 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=1.81 Hz, 1 H) 6.12 (d, J=7.25 Hz, 1 H) 4.42 (d, J=5.44 Hz, 2 H) 1.28 - 1.66 (m, 5 H)。
【0528】
実施例I−175
3−(ベンゾチアゾール−2−イルアミノメチル)−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(0.5mL)中の3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(40mg、0.140mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(74.0mg、100μL、0.567mmol)及び2−クロロベンゾチアゾール(31mg、0.181mmol)の混合物を、密閉管中で115℃で加熱した。2時間後、LCMSは、所望の生成物が一部残留している出発物質及び僅少な不純物とともに存在していることを示した。加熱を一晩続けた。午前中に、さらに2−クロロベンゾチアゾール(12mg、0.070mmol)を加えた。加熱をさらに24時間続けた。反応混合物を窒素流下で濃縮し、粗生成物を分取逆相HPLCにより精製した。所望の生成物 3−(ベンゾチアゾール−2−イルアミノメチル)−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(13mg、22%)を、オフホワイトの固体として得た。MS C
23H
16ClN
3OS[(M+H)
+]の計算値418.1、実測値418。
【0529】
実施例I−176
3−[(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアミノ)−メチル]−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(500μL)中の3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(40mg、0.140mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(74.0mg、100μL、0.570mmol)及び2−クロロベンゾイミダゾール(29mg、0.186mmol)の混合物を、密閉管中で115℃で一晩加熱した。この後、非常に少量の生成物がLC/MSを介して観察された。さらなる2−クロロベンゾイミダゾール(30mg、0.196mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(74.0mg、100μL、0.570mmol)及びNMP(0.2mL)を加え、反応混合物を小さなマイクロ波管に移した。混合物を、マイクロ波照射を介して180℃で2時間加熱した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、粗生成物を分取逆相HPLCにより精製した。生成物 3−[(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアミノ)−メチル]−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン(4mg、6.8%)を、オフホワイトの固体として得た。MS C
23H
17ClN
4O[(M+H)
+]の計算値401.1、実測値401。
【0530】
実施例I−177
[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミノ]−モルホリン−4−イル−メチレン−シアンアミド
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(0.5mL)中の3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(30mg、0.105mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(40.9mg、55.2μL、0.316mmol)の撹拌した溶液に、ジフェニル−シアノカルボンイミダート(25.1mg、0.105mmol)を加えた。1時間後、モルホリン(11.9mg、12.0μL、0.137mmol)を加え、混合物を密閉したマイクロ波管中で120℃に温めた。1時間後、LCMSは生成物への変換の完了を示した。混合物を室温に冷まし、粗生成物を分取逆相HPLCを使用して精製した。生成物 [(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3イルメチル)−アミノ]−モルホリン−4−イル−メチレン−シアン−アミド(25mg、56%)を、白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.26 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.07 (s, 1 H) 7.61 - 7.76 (m, 3 H) 7.57 - 7.62 (m, 2 H) 7.48 - 7.53 (m, 1 H) 7.46 (dd, J=8.8, 1.9 Hz, 1 H) 6.93 (d, J=1.9 Hz, 1 H) 4.36 (d, J=4.8 Hz, 2 H) 3.51 - 3.62 (m, 4 H) 3.35 - 3.46 (m, 4 H)。
【0531】
実施例I−178
[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミノ]−フェニルアミノ−メチレン−シアンアミド
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
[(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミノ]−フェニルアミノ−メチレン−シアンアミドを、中間体D及びアニリンを使用し、実施例13−1の上述の手順に従って調製した。MS C
24H
18ClN
5O[(M+H)
+]の計算値428.1、実測値428。
【0532】
実施例I−179
(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバミン酸フェニルエステル
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
10mLの丸底フラスコ中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン中間体D(0.05g、0.176mmol)、フェニルクロロホルマート(27.5mg、0.176mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(68.1mg、92.0μL、0.527mmol)を、CH
2Cl
2(3mL)と合わせた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次に粗生成物を分取逆相HPLCを使用して精製し、(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−カルバミン酸フェニルエステルを得た。MS C
24H
18ClN
5O[(M+H)
+]の計算値405.1、実測値404.9。
【0533】
実施例I−180
4−フェニル−ピペラジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化302】
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25mLの丸底フラスコ中で、4−ニトロフェニル(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチルカルバマート(中間体M)(0.05g、0.111mmol)、1−フェニルピペラジン(18.0mg、0.111mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(43.1mg、58.2μl、333μmol)を、塩化メチレン(5mL)と合わせた。反応混合物を室温で撹拌した。粗生成物を分取逆相HPLCを使用して精製し、4−フェニル−ピペラジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを得た。MS C
27H
26ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値473.2、実測値473.0。
【0534】
実施例I−181〜I−191
以下の実施例I−181〜I−191を、中間体M及び適切なアミンを用いて出発し、実施例I−180と類似の方法で調製した。
【0535】
実施例I−181
{4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキシル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化303】
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{4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキシル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、中間体M及びcis−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルから出発して調製した。MS C
28H
34ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値525.2、実測値525.1。
【0536】
実施例I−182
{4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキシル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化304】
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{4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキシル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、中間体M及びtrans−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルから出発して調製した。MS C
28H
34ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値525.2、実測値525.1。
【0537】
実施例I−183
3−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化305】
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3−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、中間体M及び3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから出発して調製した。MS C
26H
30ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値497.2、実測値497.2。
【0538】
実施例I−184
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−シクロペンチル−ウレア
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−シクロペンチル−ウレアを、中間体M及びシクロペンチルアミンから出発して調製した。MS C
22H
23ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値396.1、実測値396.0。
【0539】
実施例I−185
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキサン−カルボン酸メチルエステルを、中間体M及びcis−4−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステルから出発して調製した。MS C
25H
27ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値468.2、実測値468.0。
【0540】
実施例I−186
ピロリジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
ピロリジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−アミドを、中間体M及びピロリジンから出発して調製した。MS C
21H
21ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値382.1、実測値381.9。
【0541】
実施例I−187
4−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
4−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体M及び4−メチル−ピペラジンから出発して調製した。MS C
22H
24ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値411.2、実測値411.0。
【0542】
実施例I−188
ピペリジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−アミド
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
ピペリジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体M及びピペリジンから出発して調製した。MS C
22H
23ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値396.1、実測値395.9。
【0543】
実施例I−189
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−シクロヘキサン−カルボン酸メチルエステルを、中間体M及びtrans−4−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステルから出発して調製した。MS C
25H
27ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値468.2、実測値468.1。
【0544】
実施例I−190
4−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
4−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを、中間体M及び4−フェニル−ピペリジンから出発して調製した。MS C
28H
27ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値472.2、実測値472.2。
【0545】
実施例I−191
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−ウレア
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−ウレアを、中間体M及びtrans−4−アミノアダマンタン−1−オールから出発して調製した。MS C
27H
29ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値478.2、実測値478.0。
【0546】
実施例I−192
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、4−boc−アミノピペリジン及び中間体Mから出発し、中間体の部で上述のように調製した。MS C
27H
32ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値511.2、実測値511.1。
【0547】
実施例I−193
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルエステル
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
20mLの丸底フラスコ中で、1−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)−3−(ピペリジン−4−イル)ウレア(中間体N)(0.100g、0.243mmol)、フェニルクロロホルマート(38.1mg、30.6μL、0.243mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(157mg、213μL、1.22mmol)を、CH
2Cl
2(5ml)と合わせた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製し、4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルエステルを得た。MS C
29H
28ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値531.2、実測値531.0。
【0548】
実施例I−194〜I−198
以下の実施例I−194〜I−198を、中間体N及び適切なクロロホルマート、酸塩化物又はスルホニルクロリドを用いて出発し、実施例I−193と類似の方法で調製した。
【0549】
実施例I−194
1−(1−ベンゾイル−ピペリジン−4−イル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ウレア
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
1−(1−ベンゾイル−ピペリジン−4−イル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレアを、中間体N及びベンゾイルクロリドから出発して調製した。MS C
29H
28ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値515.2、実測値515.2。
【0550】
実施例I−195
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステルを、中間体N及びクロロギ酸ベンジルから出発して調製した。MS C
30H
30ClN
4O
4[(M+H)
+]の計算値545.2、実測値545.0。
【0551】
実施例I−196
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(1−フェニルスルホニル−ピペリジン−4−イル)−ウレア
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(1−フェニルスルホニル−ピペリジン−4−イル)−ウレアを、中間体N及びベンゼンスルホニルクロリドから出発して調製した。MS C
28H
28ClN
4O
4S[(M+H)
+]の計算値551.1、実測値551.1。
【0552】
実施例I−197
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−ウレア
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−ウレアを、中間体N及びメタンスルホニルクロリドから出発して調製した。MS C
23H
26ClN
4O
4S[(M+H)
+]の計算値489.1、実測値489.1。
【0553】
実施例I−198
1−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレア
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
1−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ウレアを、中間体N及びアセチルクロリドから出発して調製した。MS C
24H
26ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値453.2、実測値453.1。
【0554】
実施例I−199
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−[1−(4−メタンスルホニル−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−ウレア
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:
250mLの丸底フラスコ中で、1−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)−3−(ピペリジン−4−イル)ウレア(中間体N)(2.0g、4.9mmol)、4−ニトロフェニルクロロホルマート(981mg、4.87mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.52g、3.4mL、19.5mmol)を、CH
2Cl
2(20ml)と合わせた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、次に粗生成物、4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロフェニルエステルを、さらに精製することなく次の反応に使用した。
【0555】
工程2:
20mLの丸底フラスコ中で、4−ニトロフェニル 4−(3−((7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ウレイド)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.100g、0.174mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(112mg、152μL、0.868mmol)及び4−(メチルスルホニル)−ピペリジン(28.3mg、0.174mmol)を、DMF(5mL)と合わせた。反応混合物を週末にかけて100℃で撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗生成物を分取逆相HPLCにより精製し、生成物 1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−[1−(4−メタンスルホニル−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−ウレアを得た。MS C
29H
35ClN
5O
5S[(M+H)
+]の計算値600.2、実測値600.0。
【0556】
実施例I−200
モルホリン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミド
【化322】
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10mLの丸底フラスコ中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(0.05g、0.176mmol)、モルホリン−4−カルボニルクロリド(26.3mg、0.176mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(68.1mg、92.0μL、0.527mmol)を、CH
2Cl
2(3mL)と合わせた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、LC/MSによりモニターした。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製し、所望の生成物 モルホリン−4−カルボン酸(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−アミドを得た。MS C
21H
21ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値398.1、実測値398.0。
【0557】
実施例I−201
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−フェニル−ウレア
【化323】
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10mLの丸底フラスコ中で、3−(アミノメチル)−7−クロロ−1−フェニルキノリン−4(1H)−オン(中間体D)(0.05g、0.176mmol)、イソシアン酸フェニル(20.9mg、19.2μL、0.176mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(68.1mg、92.0μL、0.527mmol)を、CH
2Cl
2(3mL)と合わせた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗生成物を分取逆相HPLCを使用して精製し、1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−フェニル−ウレアを得た。MS C
23H
19ClN
3O
2[(M+H)
+]の計算値404.1、実測値403.9。
【0558】
実施例I−202〜I−206
以下の実施例I−202〜I−206を、中間体D及び適切なイソシアナートを用いて出発し、実施例I−201と類似の方法で調製した。
【0559】
実施例I−202
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−ウレア
【化324】
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1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−ウレアを、中間体D及び4−(ジメチルアミノ)−フェニルイソシアナートから出発して調製した。MS C
25H
24ClN
4O
2[(M+H)
+]の計算値447.2、実測値447.2。
【0560】
実施例I−203
1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ウレア
【化325】
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1−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ウレアを、中間体D及び4−(メトキシ)−フェニルイソシアナートから出発して調製した。MS C
24H
21ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値434.1、実測値434.0。
【0561】
実施例I−204
1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ウレア
【化326】
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1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ウレアを、中間体D及び4−クロロ−3−フルオロ−フェニルイソシアナートから出発して調製した。MS C
23H
17Cl
2FN
3O
2[(M+H)
+]の計算値456.1、実測値455.9。
【0562】
実施例I−205
1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ウレア
【化327】
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1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イル−メチル)−ウレアを、中間体D及び4−トリフルオロメトキシ−フェニルイソシアナートから出発して調製した。MS C
24H
18ClF
3N
3O
3[(M+H)
+]の計算値488.1、実測値488.0。
【0563】
実施例I−206
4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−安息香酸メチルエステル
【化328】
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4−[3−(7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−イルメチル)−ウレイド]−安息香酸メチルエステルを、中間体D及び4−イソシアナト−安息香酸メチルエステルから出発して調製した。MS C
25H
21ClN
3O
4[(M+H)
+]の計算値462.1、実測値462.0。
【0564】
実施例I−207
7−クロロ−3−(イソキノリン−1−イルアミノメチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化329】
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10mLの丸底フラスコ中で、メチル 3−(ブロモメチル)−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキシラート(50mg、0.123mmol)を、塩化メチレン(5mL)と合わせて、無色の溶液を得た。この溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン及び1−アミノイソキノリンを加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をH
2O 25mLに注ぎ、酢酸エチル(1×25mL)で抽出した。有機層を、1M HCl(1×10mL)、飽和NaHCO
3水溶液(1×10mL)及びH
2O(1×10mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、4g、ヘキサン中の5%〜40%酢酸エチル)により精製し、7−クロロ−3−(イソキノリン−1−イルアミノメチル)−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た(4mg、7%)。MS C
27H
20ClN
3O
3[(M+H)
+]の計算値470.1、実測値470.9。
【0565】
実施例I−208
7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−(キナゾリン−4−イルアミノメチル)−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化330】
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10mLの丸底フラスコ中で、メチル 3−(ブロモメチル)−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキシラート(50mg、0.123mmol)を、ジクロロメタン(5mL)と合わせて、無色の溶液を得た。キナゾリン−4−イルアミン(17.8mg、0.123mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(19.1mg、0.148mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは、この後、出発物質の存在だけを示した。水素化ナトリウム(60%懸濁液)(9.8mg、0.264mmol)及びTHF 2mLを加えた。反応混合物を室温で撹拌した。反応混合物をH
2O 25mLに注ぎ、酢酸エチル(1×25mL)で抽出した。有機層を1M HCl(1×10mL)、飽和NaHCO
3水溶液(1×10mL)及びH
2O(1×10mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、4g、ヘキサン中の30%〜100%酢酸エチル)により精製して、7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−3−(キナゾリン−4−イルアミノメチル)−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。MS C
26H
19ClN
4O
3[(M+H)
+]の計算値471.1、実測値471.1。
【0566】
実施例I−209
7−クロロ−3−{[(モルホリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化331】
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50mLのフラスコ中で、3−アミノメチル−7−クロロ−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン塩酸塩(中間体I)(50mg、0.132mmol)及びモルホリン−4−カルボニルクロリド(21.7mg、0.145mmol)を、CH
2Cl
2(5mL)と合わせ、0℃で10分間撹拌し、次にN,N−ジイソプロピルエチルアミンを0℃で1時間かけて加えた。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製し、生成物 7−クロロ−3−{[(モルホリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。MS C
23H
23ClN
3O
5[(M+H)
+]の計算値456.1、実測値455.9。
【0567】
実施例I−210
7−クロロ−4−オキソ−3−(フェノキシカルボニルアミノ−メチル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化332】
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CH
2Cl
2(10mL)中の3−アミノメチル−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(中間体I)(0.050g、0.130mmol)、フェニルクロロホルマート(0.020mL、0.59mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.574mmol)の混合物を、室温で撹拌し、次に濃縮乾固した。粗生成物を、分取逆相HPLCを使用して精製し、7−クロロ−4−オキソ−3−(フェノキシカルボニルアミノ−メチル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。MS C
25H
20ClN
2O
5[(M+H)
+]の計算値463.1、実測値462.9。
【0568】
実施例I−211
7−クロロ−3−{[(4−メタンスルホニル−ベンゾイル)−メチル−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル
【化333】
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NMP中のN−メチル−4−(メチルスルホニル)ベンズアミド(25.2mg、0.118mmol)の撹拌した溶液に、水素化ナトリウム(60%懸濁液)(3.54mg、0.148mmol)を加えた。5分後、メチル 3−(ブロモメチル)−7−クロロ−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−2−カルボキシラート(40mg、0.098mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。次に、混合物を水でクエンチし、1N HCl水溶液で酸性化した。次に、混合物をCH
2Cl
2で抽出した。抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。分取逆相HPLCにより、7−クロロ−3−{[(4−メタンスルホニル−ベンゾイル)−メチル−アミノ]−メチル}−4−オキソ−1−フェニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−2−カルボン酸メチルエステル(11mg、20%)をオフホワイトの泡状物として得た。MS C
27H
23ClN
2O
6S[(M+H)
+]の計算値539、実測値539。
【0569】
生物学的実施例
In vitroJNK1アッセイ
GST−c−Junタンパク質(アミノ酸残基1〜79)のリン酸化は、JNK1活性として測定した。キナーゼ反応は、2μM ATPの存在下、0.2nMの活性JNK1キナーゼ及び26.7nMのGST−c−Junを含有した。反応バッファーは、50mM HEPES、pH7.0、10mM MgCl
2、1mM DTT、0.1mM Na
3VO
4及び0.2mg/mL BSAを含有した。室温で30分間インキュベートした後、8mM EDTA及びポリクローナル抗ホスホ−c−jun抗体(Cell Signaling #9261L)を含有するバッファーを加えて反応を停止し、続いて、室温で30分間さらにインキュベートした。次に、2nM ユーロピウム標識ヤギ抗ウサギ抗体及び20nMのアロフィコシアニン標識抗GST抗体(Columbia Biosciences #D3-1310)を含有する検出試薬混合物を加えた。時間分解−蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)シグナルを1時間後にEnVisionリーダー(Perkin Elmer)で測定した。化合物の効力を10段階希釈濃度で評価した。各濃度での阻害率を決定して、各化合物のIC
50値を生成した。
【0570】
【表6】
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【0571】
JNK阻害剤の細胞ベースアッセイ
細胞ベースアッセイは、細胞内ELISA法を用いることによって、腫瘍壊死因子α(TNFα)による刺激に応答して、HK−2細胞(ヒト近位尿細管細胞)でホスホ(Ser63)−c−junが産生されることを妨害する化合物の能力を決定した。簡潔に述べると、ホスホ(Ser63)−c−junを定量するために、細胞(96ウェルフォーマット)を固定及び透過処理し、次に、ホスホ−Ser63エピトープの存在に特異的なウサギ抗ホスホ−c−jun一次抗体、そして、結合の比色定量のための西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)に連結したロバ抗ウサギIgG二次抗体で順次インキュベートした。一次抗体の非特異的結合を決定するために、ブランクウェルとして、マウス抗ホスホ(Ser63)−c−junブロッキング抗体とプレインキュベートした。これは、一次抗体のホスホ−Ser63エピトープへの特異的結合を妨害するが、ロバ抗ウサギIgG二次抗体により認識されない。従って、残留シグナルが非特異的結合のみを表し、これを100%阻害の値として使用した(ブランク値)。ブランクウェルには、TNFα刺激も化合物も与えなかった。追加のコントロールウェルにはTNFα刺激を与えたが、化合物は与えなかった。この場合に得られたシグナルを0%阻害の値とした(コントロール値)。
【0572】
HK−2細胞(ATCC, Manassas, VA)のストック培養物を、5μg/L上皮成長因子及び5mg/Lウシ下垂体抽出物(両方とも培地と共に供給される)を含有し、10%(v/v)ウシ胎仔血清(FCS;Invitrogen, Grand Island, NY)及び1%(v/v)抗生物質−抗真菌剤(ABAM:Sigma, St. Louis, MO)を追加で補填したケラチノサイト−SFM培地(KSFM、Invitrogen, Grand Island, NY)中、5% CO
2/95% O
2雰囲気下、37℃で成長させた。アッセイのために、コラーゲンコート96ウェルポリスチレンプレート(BD Biosciences, Franklin Lakes, NJ)に、40,000細胞/ウェルの密度で細胞を播種して、同じ培地(100μL/ウェル)中で24時間培養し、続いて、同様の培地(FCSなし)100μL中でさらに16〜24時間で培養した。次に、培地を、100μL/ウェルのアッセイ培地(上記のようなABAM及び0.2%(w/v)低エンドトキシンウシ血清アルブミン(BSA、Sigma, St. Louis, MO)のみを補填したKSFM)に交換した。ジメチルスルホキシド(DMSO)中の試験化合物のストック溶液を、全ての場合で最終DMSO濃度が1%(v/v)になるように、アッセイ培地中で希釈して所望の濃度にした。EC
50を決定するために、6種類の濃度の化合物を使用した(4倍希釈)。ブランク及びコントロールウェルのアッセイ培地はDMSOを1%とし、化合物を不含とした。アッセイを開始するために、培地を、化合物を含有するアッセイ培地に交換し、培養を60分間続けた後、リン酸緩衝生理食塩水(PBS;Invitrogen, Grand Island, NY)中のTNFα(Sigma, St. Louis, MO)の溶液5μLを加えて、10ng/mL TNFαの最終濃度を得た(ブランク及びPBS単独を与えたPBSコントロールウェルは除く)。細胞をさらに30分間インキュベートし、次に、培地を吸引して、ウェルをPBS(100μL/ウェル)で洗浄し、続いて、PBS中の3.7%(v/v)ホルムアルデヒド(Fisher Scientific, Fair Lawn, NJ)100μLを加えた。次に、プレートを室温で20分間静置した後、PBS(200μL/ウェル)で洗浄した(さらなる工程を直ちに実施するか、又はプレートを4℃で保存し、翌日にアッセイを終了した)。各ウェルに、PBS中の1%(v/v)TritonX-100(Sigma, St. Louis, MO)100μLを加え、続いて、室温で20分間静置し、PBS(200μL/ウェル)で洗浄して、PBS中のクエンチングバッファー(1%(v/v)過酸化水素(Sigma, St. Louis, MO)及び0.1%(w/v)アジ化ナトリウム(Fisher Scientific, Fair Lawn, NJ))を100μL/ウェルで加え、室温でさらに20分間静置した。次に、プレートをPBS中の0.1%(v/v)Tween-20(Teknova, Hollister, CA)で200μL/ウェルにて2回洗浄した後、PBS中の2%BSA/0.1% Tween-20を200μL/ウェルで加え、室温でさらに1時間静置した。この時点で、バッファーをブランクウェルから除去し、1% BSA/0.1%Tween-20を含有するPBS(抗体希釈バッファー)で1:4000に希釈したマウス抗ホスホ−c−jun−Ser63(BD Bioscience, 558036)(90μL/ウェル)に交換した。その他のウェルは全て、抗体希釈バッファーで1:250に希釈したウサギ抗ホスホ−c−jun−Ser63(Cell Signaling, 9261)(90μL/ウェル)に交換した。さらに1時間後、ウサギ抗ホスホ−c−jun−Ser63をブランクウェル中の溶液に直接加え、この抗体を1:250に希釈した。次に、プレートを低速の回転台に4℃で一晩置いた。次に、ウェルをPBS/0.1% Tween-20(200μL/ウェル)で3回洗浄した。3回目の洗浄液を加えた後、プレートを低速の回転台に室温で15分間置いた。次に、最後のPBS/Tween-20洗浄液を抗体希釈バッファーで1:10,000に希釈したロバ抗ウサギHRP標識二次抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratory, West Grove, PA)(100μL/ウェル)に交換し、プレートを低速の回転台に室温で1時間置いた。次に、ウェルをPBS/0.1% Tween-20(200μL/ウェル)で4回洗浄した(3回目の洗浄は30分間の、そして、最後の洗浄は10分間の低速回転を含む)。次に、ウェルをTween-20不含のPBS 200μLで1回洗浄した。次に、各ウェルに、TMB溶液(Sigma, St. Louis, MO)100μLを加え、続いて、室温で8分間インキュベートし、次に、3%(v/v)リン酸(Sigma, St. Louis, MO)を100μL/ウェルで加えた。分光光度計(molecular Devices SpectraMax 250)を使用して、450nmの波長における吸光度を決定した。
【0573】
本発明を特定の実施態様を参照して記載してきたが、種々の変更を行ってよく、本発明の真髄及び範囲から逸脱しない限り同等物を置換してよいことが、当業者により理解されるべきである。加えて、多くの修飾を、特定の状況、材料、物質の組成、プロセス、プロセス工程又は工程が本発明の客観的精神及び範囲に適合するように行ってよい。そのような修飾の全ては、本明細書に添付された特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。