特許第6018764号(P6018764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018764
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】管内調査機器挿入具
(51)【国際特許分類】
   G02B 23/24 20060101AFI20161020BHJP
   A61B 1/00 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
   G02B23/24 C
   A61B1/00 300B
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2012-37470(P2012-37470)
(22)【出願日】2012年2月23日
(65)【公開番号】特開2013-174640(P2013-174640A)
(43)【公開日】2013年9月5日
【審査請求日】2015年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】503436085
【氏名又は名称】山本 政和
(73)【特許権者】
【識別番号】397012923
【氏名又は名称】大成機工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
(74)【代理人】
【識別番号】100140969
【弁理士】
【氏名又は名称】高崎 真行
(72)【発明者】
【氏名】山本 政和
(72)【発明者】
【氏名】海道 尚毅
【審査官】 越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−220462(JP,A)
【文献】 特開2009−222813(JP,A)
【文献】 特開2003−210385(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0006448(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 23/24
A61B 1/00
G02B 23/24
A61B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管内への調査機器の挿入具であって、
横管から上方へ向けて分岐する縦管部に取り付けられる筒状の取付部材と、
この取付部材に上下動可動で、かつ、水密状態に差し込まれる筒状の挿入部材と、
前記筒状の挿入部材の下端部に設けられ、調査機器本体が配置されるホルダーと、
前記挿入部材内に設けられ、調査機器のケーブルが通される筒状のケーブルガイドと、
前記ホルダーの下端部に回動可能に、かつ、上下動可能に設けられ、前記ホルダーに対して垂下した状態では、前記ホルダーより下方へ延出する案内部材とを備え、
前記ケーブルは、前記挿入部材に対して水密状態で、かつ、上下に進退可能とされていることを特徴とする管内調査機器挿入具。
【請求項2】
前記ケーブルガイドは、円筒状とされ、前記挿入部材内に設けられた状態において、径方向の移動が規制される
ことを特徴とする請求項1に記載の管内調査機器挿入具。
【請求項3】
前記ケーブルガイドは、一対の半円筒状材により構成される
ことを特徴とする請求項2に記載の管内調査機器挿入具。
【請求項4】
前記ケーブルガイドは、その上端部の取付フランジが、前記挿入部材の上端部に載せ置かれて垂下した状態で設けられる
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の管内調査機器挿入具。
【請求項5】
管内への調査機器の挿入具であって、
横管から上方へ向けて分岐する縦管部に取り付けられる筒状の取付部材と、
この取付部材に上下動可動で、かつ、水密状態に差し込まれる筒状の挿入部材と、
前記筒状の挿入部材の下端部に設けられ、調査機器本体が配置されるホルダーと、
前記挿入部材内に設けられ、調査機器のケーブルが通される筒状のケーブルガイドと、
前記ホルダーの下端部に回動可能に、かつ、上下動可能に設けられ、前記ホルダーに対して垂下した状態では、前記ホルダーより下方へ延出する案内部材とを備え、
前記ケーブルは、前記挿入部材に対して水密状態で、かつ、上下に進退可能とされ
前記案内部材の上部に取付ピンが設けられると共に下部に誘導ピンが設けられ、
前記取付ピンが、前記ホルダーに形成された第一溝に回動可能にかつ上下動可能に通されており、
前記誘導ピンが、前記ホルダーに形成された第二溝に通されており、
前記第一溝は上下に長い縦溝からなり、
前記第二溝は、上下に長い縦溝と、この縦溝の上端部から連続して設けられる円弧状溝とを有し、
前記案内部材が前記ホルダーに対して垂下した状態では、前記取付ピンは第一溝の下端部に配置される一方、前記誘導ピンは前記第二溝の縦溝の下端部に配置されており、
前記ホルダーが前記案内部材に対して下方へ移動したとき、前記誘導ピンが前記第二溝の縦溝の上端部から円弧状溝に移動し、前記案内部材が前記ホルダーに対して回動される
ことを特徴とする管内調査機器挿入具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種管内を調査するために、管内へ調査用機器を送り込むのに用いられる挿入具に関し、特に上水道配水管内に不断水で内視鏡を送り込むための内視鏡挿入具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されるような内視鏡挿入器により、管内へ内視鏡が送り込まれている。この特許文献1に記載の発明によれば、不断水で縦管部から横管部(配水管)内へ内視鏡を送り込み配水管内の調査を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3704104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明の場合、内視鏡本体を配水管内へ進行させるために、内視鏡のケーブルを送り込む際、外筒(30)内でケーブルがたるんだり、曲がってしまったりするおそれがある。この場合、ケーブルをスムーズに送り込むことが困難となり、ひいては内視鏡本体を配水管に沿って長い距離送り込むことが困難となってしまう。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、調査機器のケーブルを管内へスムーズに送り込むことができる調査機器挿入具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、管内への調査機器の挿入具であって、横管から上方へ向けて分岐する縦管部に取り付けられる筒状の取付部材と、この取付部材に上下動可動で、かつ、水密状態に差し込まれる筒状の挿入部材と、前記筒状の挿入部材の下端部に設けられ、調査機器本体が配置されるホルダーと、前記挿入部材内に設けられ、調査機器のケーブルが通される筒状のケーブルガイドと、 前記ホルダーの下端部に回動可能に、かつ、上下動可能に設けられ、前記ホルダーに対して垂下した状態では、前記ホルダーより下方へ延出する案内部材とを備え、前記ケーブルは、前記挿入部材に対して水密状態で、かつ、上下に進退可能とされていることを特徴とする管内調査機器挿入具である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記ケーブルガイドは、円筒状とされ、前記挿入部材内に設けられた状態において、径方向の移動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の管内調査機器挿入具である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記ケーブルガイドは、一対の半円筒状材により構成されることを特徴とする請求項2に記載の管内調査機器挿入具である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記ケーブルガイドは、その上端部の取付フランジが、前記挿入部材の上端部に載せ置かれて垂下した状態で設けられることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の管内調査機器挿入具である。
【0010】
さらに、請求項5に記載の発明は、管内への調査機器の挿入具であって、横管から上方へ向けて分岐する縦管部に取り付けられる筒状の取付部材と、この取付部材に上下動可動で、かつ、水密状態に差し込まれる筒状の挿入部材と、前記筒状の挿入部材の下端部に設けられ、調査機器本体が配置されるホルダーと、前記挿入部材内に設けられ、調査機器のケーブルが通される筒状のケーブルガイドと、前記ホルダーの下端部に回動可能に、かつ、上下動可能に設けられ、前記ホルダーに対して垂下した状態では、前記ホルダーより下方へ延出する案内部材とを備え、前記ケーブルは、前記挿入部材に対して水密状態で、かつ、上下に進退可能とされ、前記案内部材の上部に取付ピンが設けられると共に下部に誘導ピンが設けられ、前記取付ピンが、前記ホルダーに形成された第一溝に回動可能にかつ上下動可能に通されており、前記誘導ピンが、前記ホルダーに形成された第二溝に通されており、前記第一溝は上下に長い縦溝からなり、前記第二溝は、上下に長い縦溝と、この縦溝の上端部から連続して設けられる円弧状溝とを有し、前記案内部材が前記ホルダーに対して垂下した状態では、前記取付ピンは第一溝の下端部に配置される一方、前記誘導ピンは前記第二溝の縦溝の下端部に配置されており、前記ホルダーが前記案内部材に対して下方へ移動したとき、前記誘導ピンが前記第二溝の縦溝の上端部から円弧状溝に移動し、前記案内部材が前記ホルダーに対して回動されることを特徴とする管内調査機器挿入具である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、調査機器のケーブルを管内へスムーズに送り込むことができる調査機器挿入具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】配水管に縦管部が設けられた状態を示す縦断面図である。
図2】本発明の管内調査機器挿入具の一実施例を示す図であり、補修弁に取り付けられた状態を示す縦断面図である。
図3図2の管内調査機器挿入具の一部を示す拡大図である。
図4図2の管内調査機器挿入具のホルダーを示す図であり、案内部材がホルダー本体に対して垂下した状態を示す断面図である。
図5図4のA−A断面図である。
図6図4のB−B断面図である。
図7図2の管内調査機器挿入具のホルダーを示す図であり、案内部材がホルダー本体に対して展開した状態を示す断面図である。
図8図2の管内調査機器挿入具の止水部を示す概略図である。
図9図2の管内調査機器挿入具のホルダーを示す図であり、案内部材がホルダー本体に対して展開している状態を示す斜視図である。
図10図2の管内調査機器挿入具のホルダーを示す図であり、(a)は案内部材がホルダー本体に対して垂下した状態を背面から見た斜視図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。
図11図2の管内調査機器挿入具のケーブルガイドを示す正面図である。
図12図11の縦断面図である。
図13図11の平面図である。
図14図11のX−X断面図である。
図15図2の一部拡大図である。
図16図11のケーブルガイドが二分割された状態を示す斜視図である。
図17図2の状態から挿入部材が押し込まれた状態を示す図である。
図18図17の状態からさらに挿入部材が押し込まれ、ホルダー本体の下端部が配水管の管底に到達した状態を示す図である。
図19図18の一部を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の管内調査機器挿入具の実施例について図面に基づいて具体的に説明する。本発明の管内調査機器挿入具は、各種の気体や液体が通される管内に調査機器を送り込むのに用いることが可能であるが、以下においては、上水道配水管内の状況を確認するために、配水管を断水することなく配水管内に内視鏡を送り込むのに使用される場合について説明する。
【0014】
図1は、配水管に縦管部が設けられた状態を示す縦断面図である。
【0015】
横管からなる配水管には、適宜、上方へ分岐して縦管部が設けられている。たとえば、図1に示すように、横管1には、適宜、上方へ分岐して縦管3が設けられており、この縦管3に補修弁5などを介して消火栓Hが接続されて縦管部Tが構成されている。なお、図示例では、縦管部Tを構成する消火栓Hや補修弁5などは、地下に形成されたボックスB内に収容されている。
【0016】
本実施例の管内調査機器挿入具は、消火栓Hなどの縦管部Tから配水管1内へ内視鏡を送り込むことが可能であるが、ここでは、本実施例の管内調査機器挿入具を使用して補修弁5から内視鏡を送り込む場合について説明する。
【0017】
図2は、本発明の管内調査機器挿入具の一実施例を示す図であり、補修弁に取り付けられた状態を示す縦断面図である。なお、以下の説明においては、図2に示す状態において、上下左右を定義し、紙面に垂直な方向を前後方向とする。
【0018】
補修弁5は、スライド式補修弁などでもよいが、図示例では、ボール式補修弁とされている。ボール式補修弁5は、弁箱7と、この弁箱7に回転可能に収容される球状の弁体9とを有する。弁箱7には、上下両端部にフランジ11,13が形成されており、下側のフランジ13は、縦管3の上端部のフランジ15に接続される。
一方、弁箱7の上側のフランジ11は、本実施例の管内調査機器挿入具の設置前には、図1に示すように、通常、消火栓Hが接続されている。また、弁箱7には、図2に示すように、上下方向に貫通して管路17が設けられており、この管路17の中途に弁体9が回転可能に配置されている。弁体9には、直径方向に貫通穴19が形成されており、この貫通穴19の直径は、前記管路17の直径と対応している。このような構成であるから、弁体9を開閉操作するレバー21により弁体9の貫通穴19の向きを弁箱7の管路17に沿って上下方向に配置するか(図18)、あるいは管路17と垂直な横方向に配置するかにより(図2)、補修弁5の開閉が可能とされる。
【0019】
本実施例の管内調査機器挿入具は、補修弁5を閉じて縦管3を止水し、その状態で補修弁5から消火栓Hが取り外された後に、補修弁5に取り付けられる。
【0020】
図3は、図2の管内調査機器挿入具の一部を示す拡大図である。また、図4は、図2の管内調査機器挿入具のホルダーを示す図であり、案内部材がホルダー本体に対して垂下した状態を示す断面図であり、図5図4のA−A断面図であり、図6図4のB−B断面図である。さらに、図7は、図2の管内調査機器挿入具のホルダーを示す図であり、案内部材がホルダー本体に対して展開した状態を示す断面図である。
【0021】
本実施例の管内調査機器挿入具は、補修弁5に着脱可能に取り付けられる取付部材25と、この取付部材25に水密状態で上下動可能に設けられる挿入部材27と、この挿入部材27の下端部に設けられ、内視鏡本体Sを配水管内の調査方向側へ案内するホルダー28と、挿入部材27内に配置され、内視鏡のケーブルCが通されるケーブルガイド32とを主要部に備える。
【0022】
取付部材25は、円筒状とされ、軸線を上下に配置して補修弁5に取り付けられる。
具体的には、取付部材25の上下両端部には、それぞれ径方向外側へ延出してフランジ33,35が形成されている。また、取付部材25の軸方向中途部には、水平に延出して開閉弁37付き排水管39が接続されている。
【0023】
取付部材25は、その下端部のフランジ35が補修弁5の上側のフランジ11に重ね合わされて、ボルト・ナット(不図示)により補修弁5に固定される。この際、補修弁5の上側のフランジ11と取付部材25の下側のフランジ35との間にはシール材(不図示)が配置され、水密で固定される。
【0024】
取付部材25の上端部には、止水部41が設けられており、この止水部41を介して挿入部材27が取付部材25に水密状態で差し込まれる。
【0025】
図8は、止水部を示す概略図である。
止水部41は、取付部材25の上端部に載せ置かれるパッキン収容部43と、このパッキン収容部43に設けられるパッキン45と、このパッキン45を固定するパッキン押え47とを有する。パッキン収容部43は、略円板形状とされ、その中央部は上方へ若干突出している。パッキン収容部43は、取付部材25の上端部に載せ置かれて取付部材25のフランジ33にボルト(不図示)で固定される。また、パッキン収容部43の中央部には、軸方向に沿って段付き穴49が貫通して形成されている。この段付き穴49の内、上側の大径穴49aにパッキン45が収容される。
【0026】
本実施例のパッキン45は、複数のシール材51により構成される。各シール材51は、同一形状とされ、それぞれ合成樹脂により形成されている。また、各シール材51は、V字形状断面で円環状に形成されており、この各シール材51の中央穴に後述するように挿入部材27が通される。各シール材51には周方向の一部に、斜めに切込みが入れられて切断されており、この切込みを利用して、挿入部材27の外周面から各シール材51の着脱が可能とされる。
【0027】
各シール材51は、そのV字形状の開口を下方へ向けて重ね合わされる。なお、上下に隣接する各シール材51は、前記斜めの切込みの向きが逆方向とされている。具体的には、図8において、上下両端部と中央部の三つのシール材51Aは、右下へ向けて切込み51aが入れられており、それらの間の二つのシール材51Bは、右上へ向けて切込みが入れられている。なお、図示例では、上下両端部と中央部の三つのシール材51Aの切込み51aと、それらの間の二つのシール材51Bの切込みとは直径方向に対向して配置されており、シール材51Bの切込みは図8において図示されていない。
【0028】
そして、そのように重ね合わされたシール材51の上下両端部には、アダプタ53,
55が重ね合わされる。下部のアダプタ55は、シール材51と略同径の円環状であり、下端面が水平面に形成され、上端部が山形に上方へ突出した断面形状の円環状である。この上方の突出部に一番下側のシール材51のV字形状溝が配置される。一方、上部のアダプタ53は、シール材51と略同径の円環状であり、上端面が水平面に形成され、下端部は、山形に上方へ凹んで形成された断面形状の円環状である。この上方への凹部に、一番上側のシール材51のV字形状の凸部が配置される。
【0029】
このようにして、上下にアダプタ53,55を配置された重合状態のシール材51,51,…は、全体として円筒形状とされ、パッキン収容部43の大径穴49aに保持される。そして、上下にアダプタ53,55を配置された重合状態のシール材51,51,…の上方から段付き円筒状のパッキン押え47が載せ置かれて、パッキン収容部43にパッキン押え47がネジ(不図示)で固定される。これにより、シール材51がパッキン収容部43に対して位置決めされて保持される。
【0030】
挿入部材27は、細長い円筒形状とされ、パッキン収容部43の段付き穴49の内、下側の小径穴49bに対応した外径とされる。挿入部材27は、止水部41のパッキン収容部43の段付き穴49に差し込まれて、水密状態で取付部材25に上下に進退可能に設けられる。つまり、挿入部材27は、パッキン押え47の中央穴、およびシール材51の中央穴に差し込まれて取付部材25内へ導入される。この状態では、パッキン収容部43の内周面と、挿入部材27の外周面との間がパッキン45により水密状態に維持され、しかも挿入部材27は、パッキン収容部43および取付部材25に対して上下に進退可能である。また、挿入部材27の上端部には、水平に延出して開閉弁59付き排水管61が接続されている。
【0031】
挿入部材27の下端部には、図3に示すように、前後方向に貫通してピン穴63が形成されている。本実施例では、挿入部材27の下端部には、ピン穴63が4個形成されており、2個のピン穴63,63同士がそれぞれ同軸上に配置されている。また、一方の同軸上に配置された一対のピン穴63Aと、他方の同軸上に配置された一対のピン穴63Bとは左右方向にずれていると共に、上下方向にもずれて形成されている。
【0032】
図9は、本実施例のホルダーを示す図であり、案内部材がホルダー本体に対して展開している状態を示す斜視図である。また、図10は、本実施例のホルダーを示す図であり、(a)は案内部材がホルダー本体に対して垂下した状態を左側(背面側)から見た斜視図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。
【0033】
ホルダー28は、挿入部材27に取り付けられるホルダー本体29と、このホルダー本体29に回転可能に保持される案内部材31とを有する。
【0034】
ホルダー本体29は、細長い筒形状とされ、挿入部材27の下端部に着脱可能に取り付けられる。本実施例では、ホルダー本体29は、金属製の円筒形状とされ、その上端部は、内穴が若干拡径して形成されている。このホルダー本体29の上端部の内穴67は、挿入部材27の外径に対応しており、挿入部材27が差し込まれる差込部とされる。なお、ホルダー本体29の上端部の前後端部は、矩形状の平坦面に形成されている。
【0035】
ホルダー本体29の上端部には、前後方向に貫通して4個のピン穴69が形成されている。この各ピン穴69は、挿入部材27の下端部がホルダー本体29の上端部にはめ込まれた際に、挿入部材27の前記各ピン穴63と対応する位置に形成されている。
【0036】
ホルダー本体29の下端部には、下方へ開口する矩形状の切欠き部71が形成されている。具体的には、ホルダー本体29の下端部には、図3および図9において、その周側壁の右部分が上下方向に沿って切り欠かれて切欠き部71が形成されている。これにより、ホルダー本体29の下端部は、図5図6に示すように、横断面略C字形の溝状に形成されている。なお、このホルダー本体29に形成された切欠き部の前後寸法xは、内視鏡本体Sの外径より若干大径とされる。
【0037】
また、図4図10に示すように、ホルダー本体29の下端部には、切欠き部71に対向する位置に貫通穴73が形成されている。この貫通穴73は、上端部の第一穴75が矩形状に形成されると共に、下端部の第二穴77が上端部の第一穴75より幅広な矩形状に形成されて、略逆T字形状とされる。さらに、ホルダー本体29の下端は、図3および図6において左側端部が径方向外側へ矩形状に凹んで凹部79が形成されている。そして、ホルダー本体29の下端部に、案内部材31が回動可能に保持される。
【0038】
案内部材31は、断面略円弧状で細長く、換言すれば、円筒の周方向一部を長手方向に沿って切り出した溝形に形成されている。案内部材31の先端部81は、その背面(外面)が傾斜面に形成されている。具体的には、案内部材31の先端部81は、先端側へ行くに従って肉厚が薄くなるように形成されて、内面側(右側)へ傾斜する傾斜面に形成されている。
【0039】
また、案内部材31の基端部83は、その前後両端辺が切り欠かれて、先端側より若干溝が浅く形成されている。換言すれば、案内部材31の基端部83は、その前後方向中央部(幅方向中央部)が矩形状に上方に突出しており、この基端部83は、ホルダー本体29の第一穴75に差し込み可能な大きさとされる。さらに、案内部材31には、前後方向中央部(幅方向中央部)に、4つの貫通穴85,87,89,91が長手方向に離隔して形成されている。
【0040】
案内部材31は、ホルダー本体29の下端部に配置されて取付ピン93によりホルダー本体29に回動可能に取り付けられると共に、ホルダー本体29に対して上下動可能に設けられる。具体的には、案内部材31は、その円弧状溝を右側へ向けた状態で、ホルダー本体29の溝状下端部内に配置される。この際、案内部材31の基端部83がホルダー本体29の第一穴75に配置される。
【0041】
案内部材31の基端部83には、前後方向外側へ突出して取付ピン93,93が設けられており、この各取付ピン93がホルダー本体29に形成された第一溝95に回転可能にはめ込まれる。具体的には、ホルダー本体29には、第一穴75に開口するように、第一穴75を挟んで前後に離隔して一対の第一溝95,95が前後方向に沿って形成されている。この第一溝95は、上下に長い溝とされている。
【0042】
案内部材31は、その基端部83に設けられた取付ピン93,93がホルダー本体29の第一溝95,95にはめ込まれて、ホルダー本体29に回転可能にかつ上下動可能に取り付けられる。なお、本実施例では、取付ピン93は、図3においてホルダー本体29の軸心より左側へ配置されている。
【0043】
また、本実施例では、案内部材31の長手方向中途部に誘導ピン97,97が前後方向外側へ突出して設けられている。この誘導ピン97,97は、ホルダー本体29に形成された第二溝99に通される。
【0044】
具体的には、ホルダー本体29の下端部には、前後に対応した位置に一対の第二溝99,99が形成されている。各第二溝99は、上下方向に沿う縦溝101と、この縦溝101の上端部から上方へ延出する下へ凸の円弧状溝103とにより構成される。
さらに具体的には、第二溝99は、上下方向に延びる直線状の縦溝101と、その上部に連続する略四分の一の円弧状の円弧状溝103とからなり、この円弧状溝103は、上方へ行くに従って右側へ延びるよう形成されている。そして、第二溝99の縦溝101は、第一溝95とほぼ同じ長さ寸法(上下寸法)とされている。
【0045】
このようにホルダー本体29に取り付けられた案内部材31は、付勢手段によりホルダー本体29に対して展開する方向へ付勢されている。本実施例では、ホルダー本体29に設けられたねじりコイルバネ107により付勢される。
【0046】
具体的には、案内部材31の第一穴75の下端部に、前後方向に沿って軸部109が配置されて固定されている。この軸部109には、2つのねじりコイルバネ107が通されており、ねじりコイルバネ107,107は前後に離隔して配置されている。ねじりコイルバネ107の各端部は、それぞれ案内部材31の背面(外面)およびホルダー本体29の凹部79に当接して設けられている。これにより、案内部材31は、ホルダー本体29に対して取付ピン93を軸として図3において反時計方向へ付勢されている。なお、案内部材31の背面には、貫通穴87,89を挟んで前後に離隔して長手方向に沿って一対の溝111,111が形成されており、コイルバネ107の端部がスライド可能にはめ込まれている。また、案内部材31は、図3図4において、軸部109と当接する部分が円弧状に切り欠かれている。
【0047】
案内部材31は、ホルダー本体29に対して垂下した状態、つまり取付ピン93が第一溝95の下端部に配置されると共に、誘導ピン97が縦溝101の下端部に配置された状態では、回動が規制される。本実施例では、垂下した状態の案内部材31がホルダー本体29に対して相対的に上方へ押し上げられて、誘導ピン97が縦溝101の上端部(つまり縦溝101と円弧状溝103の境界部)に達するまでは、案内部材31の回動が規制される。
また、案内部材31は、ホルダー本体29に対して垂下した状態では、ホルダー本体29の下端部より下方へ延出しており、本実施例では、若干傾斜した状態で配置される。具体的には、案内部材31は、ホルダー本体29に対して垂下した状態では、下方へ行くに従って右側へ傾斜した状態でホルダー本体29に設けられている。
【0048】
ホルダー本体29は、その上端部に挿入部材27の下端部がはめ込まれてピン115により挿入部材27に固定される。具体的には、図9に示すように、挿入部材27の下端部を、ホルダー本体29の上端部にはめ込んだ状態で、ホルダー本体29のピン穴69と挿入部材27のピン穴63とが前後方向に一致するように周方向にまわして位置決めを行い、丸棒状のピン115を前後方向に沿って各ピン穴69,63にそれぞれ差し込む。
【0049】
このピン115の一端部には、周方向に沿って環状溝115aが形成されており、他端部には、径方向外側へ突出して鍔部115bが形成されている。ピン115がホルダー本体29および挿入部材27にはめ込まれた状態では、ピン115の環状溝115aが、ホルダー本体29の外周面より若干外側に配置される。そして、ホルダー本体29の外周面に沿ってピン115の環状溝115aに係止部材117がはめ込まれ、鍔部115bと係止部材117とによりピン115の軸方向の移動が規制され、ひいては挿入部材27にホルダー本体29が固定される。本実施例では、係止部材117として、Eリングが使用される。
【0050】
このように、挿入部材27に設けられたホルダー本体29は、図2および図3に示すように、取付部材25内に収容される。取付部材25の上端部まで引き上げられた状態において、ホルダー本体29および案内部材31は、取付部材25から下方へ延出しない。
【0051】
ところで、挿入部材27に取り付けられるホルダー本体29内には、カメラが搭載された内視鏡本体Sが予めそのヘッドを下方へ向けて配置される。本実施例では、内視鏡本体Sは、略円柱形状とされ、その中央部にレンズが配置され、その周囲に複数の照明用のLEDが設けられたカメラヘッドとされる。
また、内視鏡本体Sに接続されたケーブルCは、可撓性を有すると共に、外周面が滑らかとされている。この内視鏡のケーブルCは、挿入部材27の上端部に設けられる止水部120に予め通された状態で、挿入部材27およびホルダー本体29内へ導入される。さらに、本実施例では、内視鏡のケーブルCは、挿入部材27内に設けられる筒状のケーブルガイド32に通される。
【0052】
挿入部材27の上端部には、径方向外側へ延出してフランジ121が形成されており、この挿入部材27の上端部に止水部120が載せ置かれて固定される。
【0053】
止水部120は、挿入部材27の上端部に載せ置かれるパッキン収容部123と、このパッキン収容部123に設けられるパッキン125と、このパッキン125を位置決め固定するパッキン押え127とを有する。この止水部120は、取付部材25の上端部に設けられた止水部41と同様の構成であるので、詳細は省略する。
内視鏡のケーブルCは、パッキン押え127の中央穴およびパッキン125を構成するシール材129の中央穴に差し込まれている。
【0054】
図11は、ケーブルガイドを示す正面図であり、図12は、図11の縦断面図である。
また、図13は、図11の平面図であり、図14は、図11のX−X断面図である。
さらに、図15は、図2の一部拡大図である。
【0055】
本実施例では、ケーブルガイド32は、円筒状とされ、その外径は挿入部材27の内径より小径とされる。
また、ケーブルガイド32には、軸方向に離隔して複数個所に、フランジ部136が径方向外側へ突出して形成されている。図示例では、ケーブルガイド32には、その軸方向中途部に3つのフランジ部136が形成されると共に、下端部にもフランジ部136が形成されている。各フランジ部136は、挿入部材27の内径に対応している。
【0056】
さらに、ケーブルガイド32の上端部には、径方向外側へ突出して取付フランジ137が形成されている。取付フランジ137は、その下端部137aが縮径して、段付きに形成されており、この下端部137aは、フランジ部136と同径とされ、挿入部材27の内径に対応している。
また、取付フランジ137には、直径方向に離隔して2つのネジ穴138,138が上下方向に貫通して形成されている。
【0057】
図16は、ケーブルガイドが二分割された状態を示す斜視図である。
【0058】
本実施例では、ケーブルガイド32は、二割り可能な構成とされている。具体的には、ケーブルガイド32は、一対の半円筒状のケーブルガイド材321,321が重ね合わされて円筒状に構成される。
【0059】
一方のケーブルガイド材321のフランジ構成部136aには、その開放両端面にそれぞれピン139が突出して設けられており、他方のケーブルガイド材321のフランジ構成部136aには、その開放両端面にそれぞれ貫通穴141が形成されている。そして、一方のケーブルガイド材321のピン139が、他方のケーブルガイド材321の穴141にはめ込まれて各ケーブルガイド材321,321同士の位置決めがなされ、一体化される。本実施例では、一対のケーブルガイド材321,321で内視鏡のケーブルCを挟み込み、内視鏡のケーブルCがケーブルガイド32の内穴に通された状態で、挿入部材27内に挿入される。このように、ケーブルガイド材321,321がケーブルCに被せられて挿入部材27内に配置されることで、ケーブルガイド32は、筒状に保持される。
【0060】
ケーブルガイド32は、その取付フランジ137が、挿入部材27の上端部に載せ置かれて、挿入部材27に対して位置決めされる。具体的には、挿入部材27は、上端部において内穴が大径に形成されており、挿入部材27の上端部には、円環状の凹部143が形成されている。この凹部143は、取付フランジ137に対応した径とされる。
【0061】
挿入部材27の凹部143に、ケーブルガイド32の取付フランジ137が載置されて、取付フランジ137のネジ穴138へフランジ121からボルト(不図示)がねじ込まれることで、取付フランジ137が挿入部材27に固定されて、ケーブルガイド32は、挿入部材27内に垂下した状態で配置される。ケーブルガイド32は、挿入部材27に配置された状態では、フランジ部136が挿入部材27の内径に対応していることで、直径方向への移動が規制されている。
【0062】
このように、挿入部材27内にケーブルガイド32が配置された状態で、予め内視鏡のケーブルCが通された止水部120が挿入部材27の上端部に設けられ、フランジ121からパッキン収容部123へボルトがねじ込まれて固定される。
【0063】
止水部120に通された内視鏡のケーブルCは、パッキン収容部123の内周面と、内視鏡のケーブルCの外周面との間が水密状態で維持され、しかもパッキン収容部123および挿入部材27に対して上下に進退可能とされる。
【0064】
取付部材25内にホルダー本体29が収容された状態では、内視鏡本体Sは、案内部材31より上方位置に引き上げられた状態でホルダー本体29内に収容されている。
【0065】
本実施例では、内視鏡のケーブルCは、ホルダー本体29の上端部に通される際、ピン115によりホルダー本体29内の左側に寄せられており、内視鏡本体Sもホルダー本体29内の左側に近接または当接して配置される。
【0066】
内視鏡のケーブルCは、挿入部材27の外部においてドラムに巻かれており、その端部には、内視鏡本体Sからの映像を映し出すモニターや録画機器が設けられている。
また、挿入部材27の上端部に形成されたフランジ121には、棒状のハンドル131の一端部が固定されて、ハンドル131が水平に保持されている。図示例では、フランジ121に二本のハンドル131が設けられている。
【0067】
次に、本実施例の管内調査機器挿入具により、不断水で内視鏡を配水管内に送り、管内を調査する方法について説明する。
【0068】
図2に示すように、取付部材25を補修弁5に固定した後、補修弁5を開ける。これにより、補修弁5を介して取付部材25および挿入部材27に水が侵入する。取付部材25と挿入部材27との間、および挿入部材27と内視鏡のケーブルCとの間は、パッキン45,125によりそれぞれ封止されていることで、外部に対する水密性が維持され、水が外部に漏れ出ることはない。なお、取付部材25および挿入部材27の排水管39,61の各開閉弁37,59は閉鎖状態とされる。
【0069】
図17は、図2の状態から挿入部材が押し込まれた状態を示す図である。
補修弁5を開けた状態で、挿入部材27を取付部材25に対して下方へ押し込んでいく。なお、内視鏡を配水管の下流側(図2において右側)へ送り込みたい場合には、案内部材31の溝を右側へ向けた状態で挿入部材27を取付部材25に対してまっすぐに押し込んでいけばよい。
【0070】
挿入部材27を押し込んでいくことで、図17に示すように、内視鏡本体Sを収容したホルダー本体29は、補修弁5の弁体9の貫通穴および縦管3を通って配水管1内へ進入する。
【0071】
図18は、図17の状態からさらに挿入部材が押し込まれ、ホルダー本体の下端部が配水管の管底に到達した状態を示す図であり、図19は、図18の一部を示す拡大図である。
【0072】
挿入部材27を押し込んでいくことで、やがて案内部材31の先端部が配水管1の管底に接触する。案内部材31の先端部が管底に接触した後、さらに挿入部材27を押し込んでいくことで、ホルダー本体29が案内部材31に対して下方へ移動する。これにより、案内部材31に固定されている取付ピン93がホルダー本体29の第一溝95の上端部に配置されると共に、誘導ピン97が、縦溝101の上端部に配置される。誘導ピン97が、縦溝101の上端部つまり縦溝101と円弧状溝103の境界部に到達すると、ねじりコイルバネ107の付勢力により案内部材31が取付ピン93を軸として回動する。この際、誘導ピン97が円弧状溝103に沿って移動し、案内部材31がホルダー本体29に対して展開位置まで傾斜する。
【0073】
このように、案内部材31が展開した状態で、ホルダー本体29の下端部が管底に到達する。なお、誘導ピン97が円弧状溝103の端部へ当接することで、案内部材31の一定以上の回動が規制される。また、ホルダー本体29の下端部が管底に接触した状態では、挿入部材27をそれ以上押し込むことが出来ない。
【0074】
このように、案内部材31が展開してホルダー本体29の下端部が管底に到達した状態で、挿入部材27の上下動を規制する。本実施例では、リング状の規制部材133を予め挿入部材27に通しておき、ホルダー本体29の下端部が管底に到達した際に、規制部材133を挿入部材27に対して固定し、この規制部材133からパッキン収容部43へボルト135がねじ込まれて規制部材133の上方への移動が規制され、ひいては挿入部材27の上方への移動が規制される。
【0075】
そして挿入部材27が、取付部材25に対して上下動が規制された状態において、内視鏡本体Sの映像を見ながらケーブルCを挿入部材27に対して押し込んでいき、内視鏡本体Sを配水管1の管路に沿って進行させる。本実施例では、内視鏡本体Sは、案内部材31により調査方向側へ誘導される。内視鏡本体Sからの映像は、モニターに映し出され、配水管1内の状況を確認することができる。また、録画機器により映像を保存することも可能となる。なお、本実施例では、案内部材31に貫通穴85,87,89,91が形成されていることで、案内部材31に対する配水管内を流れる水の抵抗が軽減される。
【0076】
配水管1の下流側の調査が終了したなら、挿入部材27の規制を解除し、案内部材31が取付部材25内に収容されるまで挿入部材27を引き上げる。本実施例では、挿入部材27を引き上げることで、案内部材31が、縦管3の下端部3aつまり配水管(横管)1と縦管3との境界部(角部)に当たり、ねじりコイルバネ107の付勢力に対抗して押し戻され、そのまま縦管部T内へ収容されていく。そして、取付部材25内に収容されたなら、補修弁5を閉じればよい。また、調査を終了する場合には補修弁5に消火栓Hを取り付けて元の状態に戻す。
【0077】
なお、配水管の下流側の調査終了後、ホルダー本体29および内視鏡を若干引き上げて、挿入部材27を180度回転させて、上流側の調査を続けて行うようにしてもよい。
【0078】
本実施例では、案内部材31がホルダー本体29に対して垂下した状態では案内部材31の回動が規制される一方、案内部材31がねじりコイルバネ107により付勢されていることで、配水管内への挿入および案内部材31の展開がスムーズに行われる。
【0079】
また、本実施例では、挿入部材27内にケーブルガイド32が配置され、このケーブルガイド32内に内視鏡のケーブルCが通されていることで、ケーブルCは、挿入部材27内において、たるんだり、湾曲したりすることなく、管内へ順次送り込まれていく。
【0080】
具体的には、本実施例の調査機器挿入具に内視鏡を配置する際、挿入部材27に内視鏡本体SおよびケーブルCを通す必要がある。この際、ケーブルCは、内視鏡本体Sより径が細くなっているため、挿入部材27内にケーブルCだけが配置された状態では、挿入部材27の内周面とケーブルCとの間に必然的に隙間が生じる。また、ケーブルCは、柔軟性がある方が取り扱い易いが、柔軟性があると、ケーブルCを管内へ送り込む際に、上記隙間によってたるみが生じ、管内へスムーズに送れないおそれがある。
【0081】
そこで、本実施例では、二分割可能なケーブルガイド32を、ケーブルCに外嵌し、挿入部材27にケーブルガイド32を挿入して固定することで、ケーブルCと挿入部材27との隙間を小さくし、安定してケーブルCを送り込むことができる構成としている。
つまり、挿入部材27にケーブルガイドが設けられていない場合に比べ、ケーブルCが径方向に移動できる範囲が狭くなっていることで、長手方向(軸方向)への推進力が十分に働き、管に沿って内視鏡本体Sを長い距離移動させることができる。
【0082】
さらに、本実施例では、ケーブルガイド32は二分割可能な構成により、内視鏡本体SをケーブルCから取り外すことなく容易に装着することができる。また、内視鏡本体Sのメンテナンスが必要となった場合でも、ケーブルガイド32を挿入部材27から取り出し、容易に取り外すことができる。
しかも、ケーブルガイド32は、フランジ部136を設けて挿入部材27の内径に対応する構成としていることで、ケーブルガイド32の軽量化を図ることができ、ケーブルガイド32をケーブルCに装着する作業や、挿入部材27を配管内に挿入する作業が行い易い。
【0083】
本発明の管内調査機器挿入具は、上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
たとえば、ケーブルガイド32を軸方向に分割可能な構成としてもよい。
また、ホルダー28の構成も上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
【0084】
また、上記実施例では、本発明の管内調査機器挿入具を用いて内視鏡により配水管内の状況を確認する場合について説明したが、水道管以外でも使用可能である。たとえば、ガス管などの気体が通される管内調査も可能である。さらに、上記実施例では、本発明の管内調査機器挿入具を用いて内視鏡を管内へ送り込む場合について説明したが、内視鏡に換えて、本発明の管内調査機器挿入具により音波検出器、防水マイクや各種センサなどのケーブル付き調査機器を同様に管内へ送り込むことが可能である。つまり、内視鏡本体に換えて各種センサなどの本体を上記実施例と同様に管内へ送り込むことが可能となる。
【符号の説明】
【0085】
1 横管
25 取付部材
27 挿入部材
28 ホルダー
31 案内部材
32 ケーブルガイド
137 取付フランジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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