(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明における成分(A)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、油性成分として配合されるものである。従って、(A)アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、油状物となるようなアルキルグリセリルエーテル変性度を有するもの、すなわち、アルキルグリセリルエーテル変性度の少ないものが好ましい。
【0016】
かかる好ましいアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンを具体的に示すと、以下の一般式(1)で表わされるものが挙げられる。
【0018】
〔式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、R
1〜R
9はそれぞれ同一又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基、又はフェニル基を示し、R
10及びR
11は互いに同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基を示し、同一分子内に存する複数個のR
10、R
11はそれぞれ異なるものであってもよい。pは1〜500の数を示し、qは1〜50の数を示す。なお、p及びqは分子中におけるアルキルグリセリルエーテル基;−Q−OCH
2−CH(OR
10)−CH
2(OR
11)の含有量が1〜50質量%となる数を示すのが好ましい。〕
【0019】
前述の一般式(1)において、Qで示される炭素数3〜20の二価の炭化水素基としては、炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキレン基が好ましい。より具体的には、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、テトラデカメチレン、ヘキサデカメチレン、オクタデカメチレン等の直鎖アルキレン基;プロピレン、2−メチルトリメチレン、2−メチルテトラメチレン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン等の分岐鎖アルキレン基等が挙げられる。
【0020】
また、R
1〜R
11の定義中、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドエイコシル、テトラエイコシル、ヘキサエイコシル、オクタエイコシル、トリアコンチル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1−ヘプチルデシル等の分岐鎖アルキル基などが挙げられる。本発明において、R
1〜R
9は炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(但し、一部が水素原子であってもよい)が好ましく、特に炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(但し、一部が水素原子であってもよい)が好ましい。また、R
10、R
11は水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基が好ましく、さらに水素原子が好ましい。
【0021】
更に、p及びqはアルキルグリセリルエーテル基;−Q−OCH
2−CH(OR
10)−CH
2(OR
11)の含有量が1〜50質量%となる数が好ましく、原料となるオルガノポリシロキサンの入手のしやすさ、製造時の操作性などの点から0〜2000の範囲とするのが好ましい。また一般式(1)において、pは1〜500の範囲であり、さらに10〜30の範囲が好ましく、qは1〜50の範囲であり、さらに1〜30の範囲が好ましい。
【0022】
本発明における成分(A)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、良好な仕上り性と化粧持ちを得る点から、分子中におけるアルキルグリセリルエーテル基;−Q−OCH
2−CH(OR
10)−CH
2(OR
11)の含有量が1〜50質量%、さらに5〜40質量%、さらに10〜30質量%であることが好ましい。
【0023】
かかる成分(A)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、特開平4−134013号公報や特開2005−194523号公報記載の方法に従って、少なくとも1個のケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンに、対応するアルケニルグリセリルエーテルを反応させることにより製造することができる。
【0024】
本発明に用いる成分(A)アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンの含有量は、化粧効果持続性、感触、化粧料の安定性の観点から、油性化粧料総量を基準として0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、また20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。具体的な含有量は、0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは1〜15質量%であり、さらに好ましくは3〜10質量%である。
【0025】
本発明に用いられる成分(B)は、次の式(2)で表わされる分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル組成物である。
【0027】
本発明に用いる成分(B)の多分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル化合物としては、前記式(2)で表わされる多分岐型イソステアリン酸を多価アルコールでエステル化した液状化合物が好ましい。ここで液状とは、25℃において液状であることをいう。多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、デカグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の2〜12価の多価アルコールが好ましく、炭素数2〜12の2〜12価の多価アルコールがより好ましい。
【0028】
このようなエステル組成物として、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル−10、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−10などが挙げられる。市販品としては、日清オイリオグループ社製の「サラコス3318」、「コスモール43N」、「サラコスDP−518N」などが挙げられる。
【0029】
本発明に用いる成分(B)の含有量は、塗布時の光沢の点から油性化粧料総量を基準として5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上が好ましく、また塗布時の伸びなどの感触の点から80質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましい。塗布時の光沢と塗布時の伸びとのバランスの点から、5〜80質量%が好ましく、より好ましくは10〜60質量%であり、さらに好ましくは15〜50質量%である。
【0030】
本発明油性化粧料においては、化粧料の安定性と塗布時の光沢の点から、成分(A)と成分(B)の含有質量比(A/B)が0.01〜4が好ましく、0.02〜3がより好ましく、0.03〜2がさらに好ましい。
【0031】
本発明の油性化粧料とは、油性成分を連続相とし、油中に粉体が分散している状態の化粧料を指し、水を含まないか、もしくは、1質量%以下で植物抽出物や水などを含むことができる。
【0032】
本発明の油性化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、前記の必須成分以外にパラフィン、セレシン、ポリエチレン、エチレンプロピレンコポリマー、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、マイクロクリスタリンワックス等の固形油性成分、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、ポリアミド樹脂、アミノ酸系ゲル化剤、ステアリン酸イヌリン、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤、(スチレン/ブタジエン)コポリマー、(スチレン/イソプレン)コポリマー、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/エチレン/スチレン)コポリマーなどの増粘剤、ワセリン、オレイン酸フィトステリル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチル/ベヘニル)等のペースト油、水添ポリイソブテン、水添ポリブテン、スクワラン、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、オクチルドデカノール、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の液状油性成分、酸化チタン、酸化鉄などの無機着色顔料、赤色202号、黄色4号等の有機色素及びそのレーキ化物、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料、マイカ、ナイロンパウダー、窒化ホウ素、ポリテトラフルオロエチレン、架橋型シリコーン末等の粉体成分、防腐剤、香料、植物抽出物、抗酸化剤等を配合することができる。
【0033】
本発明の油性化粧料においては、成分(A)及び成分(B)以外の油分、特に固形油性成分及び液状油性成分を、塗布時の光沢、化粧料の安定性の点から、油性化粧料総量を基準として5〜90質量%含有するのが好ましく、30〜85質量%含有するのがより好ましく、50〜80質量%含有するのがさらに好ましい。
また、本発明の油性化粧料における粉体成分の含有量は、顔料等の粉体の分散性の点から、油性化粧料総量を基準として1〜15質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。
【0034】
本発明の油性化粧料は、溶解、粉体分散、混合等通常の製法に従って半製品を製造した後、成型、充填などを行い得ることができる。具体的な例としてはスティック状口紅、液状リップ、リップグロス、アイシャドウ、アイライナー等が挙げられる。
【0035】
本発明の油性化粧料は、固形状又は液状とすることができるが、特に液状とすることが本発明の効果を十分発現できる点で好ましい。液状である油性化粧料とは、非固形状のものを指し、容器形態としては、チューブ、ジャー、ディスペンサーなどの他、筒状容器に充填し筆やチップで使用するものをいう。
【0036】
次に本発明及び好ましい実施態様を示す。
【0037】
<1>次の成分(A)及び(B)を含有する油性化粧料。
(A)一般式(1)
【0039】
〔式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、R
1〜R
9はそれぞれ同一又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基、又はフェニル基を示し、R
10及びR
11は互いに同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基を示し、同一分子内に存する複数個のR
10、R
11はそれぞれ異なるものであってもよい。pは1〜500の数を示し、qは1〜50の数を示す〕で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
(B)式(2)で表わされる分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル組成物
【0041】
<2>一般式(1)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンにおいて、アルキルグリセリルエーテル基の含有量が1〜50質量%、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%である<1>の油性化粧料。
<3>一般式(1)中、pが10〜30、qが1〜30である<1>又は<2>の油性化粧料。
<4>一般式(1)中、Qが炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキレン基である<1>〜<3>の油性化粧料。
<5>一般式(1)中、R
1〜R
9が、水素原子又は炭素数1〜25の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基、好ましくは水素原子又は炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基である<1>〜<4>の油性化粧料。
<6>一般式(1)中、R
10及びR
11が、水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基である<1>〜<5>の油性化粧料。
<7>成分(A)の含有量が、油性化粧料総量を基準として0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であり、さらに0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは1〜15質量%であり、さらに好ましくは3〜10質量%である<1>〜<6>の油性化粧料。
<8>成分(B)が、式(2)で表わされる分岐イソステアリン酸を多価アルコールでエステル化した液状化合物である<1>〜<7>の油性化粧料。
<9>多価アルコールが、2〜12価の多価アルコール、好ましくは炭素数2〜12の2〜12価の多価アルコールである<8>の油性化粧料。
<10>成分(B)の含有量が、油性化粧料総量を基準として5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上であり、また80質量%以下、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下であり、さらに5〜80質量%が好ましく、より好ましくは10〜60質量%であり、さらに好ましくは15〜50質量%である<1>〜<9>の油性化粧料。
<11>成分(A)と成分(B)の含有質量比(A/B)が0.01〜4、好ましくは0.02〜3、より好ましくは0.03〜2である<1>〜<10>の油性化粧料。
<12>成分(A)及び(B)以外の固形油性成分及び液状油性成分を、油性化粧料総量を基準として5〜90質量%、好ましくは30〜85質量%、より好ましくは50〜80質量%含有する<1>〜<11>の油性化粧料。
<13>粉体成分を、油性化粧料総量を基準として1〜15質量%、好ましくは2〜10質量%含有する<1>〜<12>の油性化粧料。
<14>液状である<1>〜<13>の油性化粧料。
【実施例】
【0042】
以下、実施例及び比較例を挙げ本発明を詳細に説明する。本発明において使用した方法及び評価項目は下記のとおりである。尚、実施例及び比較例に示す%とは質量%である。
【0043】
(1)均一分散性確認試験方法
充填を行う前の半製品の状態のもの100gをビーカーに入れ、90〜100℃にて完全に溶解した後、攪拌を続けながら80℃の状態を5分間保つ。その後80℃に保ったまま攪拌を停止し、攪拌停止後5分以内に油性成分の分離や顔料の凝集、沈降が起こるかを目視で確認し、以下に従って評価した。
油性成分の分離、顔料の凝集、沈降なし;○
油性成分の分離、顔料の凝集、沈降あり;×
(均一分散性が×の評価だったものの使用特性評価は行わなかった。)
【0044】
(2)使用特性評価試験方法
女性パネラー25名の唇に、実施例、比較例を塗布してもらい、以下の項目について5点から1点までの5段階評価をしてもらった。その際比較例1についての各項目の評価を3点とし、点数が高いほうがより良い評価とした。そして20名のつけた点数の平均をその実施例もしくは比較例の点数とした。(小数点第二位を四捨五入)
・塗布時の光沢
・3時間経過時の潤い感持続
・3時間経過時の化粧効果持続
【0045】
<調製方法>
成分1〜17を均一に溶解混合し、成分18〜21を加え混練した後22〜25を加え均一に分散し、半製品を得る。その半製品を脱気した後、容器に充填し、目的の油性化粧料(液状リップ)を得る。
【0046】
<実施例1〜4、比較例1〜4(液状リップ)>
成分組成及び評価試験結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
*1:特開2005-194523号公報 製造実施例1記載の製造方法により得られたもの
一般式(1)において、R
1及びR
7が炭素数の最頻値が18であるアルキル基であり、R
2〜R
6及びR
8〜R
9がメチル基であり、Qが炭素数11の直鎖であるアルキレン基であり、R
10〜R
11が水素原子であり、p(平均値)が23であり、q(平均値)が4.0であり、重合タイプがランダム共重合のものである。
*2:FPD-6131(信越化学工業社製)
*3:サラコスDP-518N(日清オイリオグループ社製)
*4:ジペンタエリスリトールと式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸のテトラエステル
*5:デカグリセリンと式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸のペンタエステル
*6:コスモール43N(日清オイリオグループ社製)
*7:コスモール43V(日清オイリオグループ社製)
*8:サラコス5418V(日清オイリオグループ社製)
*9:ASI処理黒酸化鉄(大東化成工業社製)
(ASI処理とは、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、塩化亜鉛、及びトリイソステアリン酸イソプロピルチタンで表面処理するもの)
*10:メタシャインMT1040RR(日本板硝子社製)
*11:Timiron Glam Silver(メルク社製)
【0049】
表1に示すように、本発明の実施例1〜4のものは、顔料の分散性、塗布時の光沢、潤い感の持続性、及び、化粧効果の持続性において比較例1〜4のものより明らかに優れたものであった。表1の結果から、成分(A)と成分(B)を併用した場合は、これらの成分をそれぞれ単独で使用した場合に比べて、これらの効果において特に優れていることがわかる。
【0050】
<実施例5(スティック状口紅)>
パラフィン 4.0
(エチレン/プロピレン)コポリマー 1.0
合成炭化水素ワックス 3.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
(多分岐イソステアリン酸型)
ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル*12 15.0
(多分岐イソステアリン酸型)
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2*13 5.0
水添ポリイソブテン 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ
(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル) 5.0
ダイマージリノール酸
(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ
(フィトステリル/オクチルドデシル) 5.0
アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン*1 5.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 残 量
赤色202号 0.1
黒酸化鉄 0.1
赤酸化鉄 0.2
酸化チタン被覆ガラス末*14 5.0
*12:サラコスDP-518N(日清オイリオグループ社製)
*13:ジグリセリンと式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸のジエステル
*14:メタシャインMT1080RRS1(日本板硝子社製)
【0051】
実施例5のスティック状口紅は、前記均一分散性及び使用特性評価項目のいずれにおいても優れたものであった。
【0052】
<実施例6(アイシャドウ)>
パルミチン酸デキストリン 5.0
(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン 3.0
(多分岐イソステアリン酸型)
トリイソステアリン*15 5.0
水添ポリイソブテン 10.0
ラウロイルグルタミン酸ジ
(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル) 5.0
トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル 3.0
アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン*1 4.0
ジカプリル酸プロピレングリコール 残 量
赤色226号 0.05
黒酸化鉄 5.0
赤酸化鉄 0.5
酸化チタン被覆ガラス末*16 15.0
酸化チタン被覆アルミナ*9 10.0
*15:サラコス3318(日清オイリオグループ社製)
*16:メタシャインMT1080RY(日本板硝子社製)
【0053】
実施例6のアイシャドウは、前記均一分散性及び使用特性評価項目のいずれにおいても優れたものであった。
【0054】
<実施例7(アイライナー)>
イソドデカン 残 量
(エチレン/プロピレン)コポリマー 2.0
ポリエチレン 3.0
(多分岐イソステアリン酸型)
ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル*12 15.0
水添ポリイソブテン 2.0
トリメチルシロキシケイ酸 20.0
アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン*1 5.0
黒酸化鉄 15.0
赤酸化鉄 0.5
酸化チタン被覆ガラス末*17 3.0
*17:メタシャインMT1080RS(日本板硝子社製)
【0055】
実施例7のアイライナーは、前記均一分散性及び使用特性評価項目のいずれにおいても優れたものであった。