特許第6018855号(P6018855)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6018855ステアリングスイッチ、ステアリングホイール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018855
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】ステアリングスイッチ、ステアリングホイール
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/04 20060101AFI20161020BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20161020BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
   B62D1/04
   G06F3/041 400
   B60R16/02 630L
   B60R16/02 630P
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-204454(P2012-204454)
(22)【出願日】2012年9月18日
(65)【公開番号】特開2014-58233(P2014-58233A)
(43)【公開日】2014年4月3日
【審査請求日】2015年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000138462
【氏名又は名称】株式会社ユーシン
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 充
【審査官】 神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−063103(JP,A)
【文献】 特開平09−002168(JP,A)
【文献】 特開2010−238148(JP,A)
【文献】 特開2012−173914(JP,A)
【文献】 特開2012−113663(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/00 − 1/28
B60R 16/00 − 17/02
G06F 3/03
G06F 3/041 − 3/047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングホイールに取り付けられ、操作入力を受け付けるステアリングスイッチであって、
第1の操作面を備えた第1の操作部と、
前記第1の操作部と少なくとも一部が重なるように配置され、第2の操作面を備えた第2の操作部と、
を備え、
前記第1の操作面と前記第2の操作面の少なくとも一方は、タッチ操作が可能なように形成されており、
前記第1の操作部と前記第2の操作部との少なくとも一方は、ステアリングホイールに対して移動可能に取り付けられ、
前記第1の操作部は、前記第2の操作面を覆う第1の位置と前記第2の操作面を露出させる第2の位置との間を移動可能に設けられており、
前記第1の操作部の移動位置を検出する位置検出部と、
前記位置検出部の検出結果に基づいて、前記第1の操作部が前記第1の位置に移動した状態において前記第2の操作部を操作不可能とし、前記第1の操作部が前記第2の位置に移動した状態において前記第2の操作部を操作可能とするステアリングスイッチ制御部と、
を備えること、
を特徴とするステアリングスイッチ。
【請求項2】
請求項1に記載のステアリングスイッチであって
前記第1の操作部は、前記第2の操作部に対してスライド移動すること、
を特徴とするステアリングスイッチ。
【請求項3】
請求項に記載のステアリングスイッチにおいて、
前記ステアリングスイッチ制御部は、前記第1の操作部の位置に応じて、前記第1の操作部が受け付ける入力内容を変更すること、
を特徴とするステアリングスイッチ。
【請求項4】
請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のステアリングスイッチを有するステアリングホイール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のステアリングホイールに設けられるステアリングスイッチ、及び、ステアリングホイールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両のステアリングホイールに、例えば、エアコンやオーディオ機器の操作用のステアリングスイッチを設けることが行われている。従来のステアリングスイッチは、機械式のシーソータイプやジョグダイアルタイプであった。
【0003】
一方、車両における入力装置として静電容量式センサを用いることが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−182201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ステアリングホイールは、エアバッグが内蔵されており、また、本来の操舵のための操作に支障が生じないようにするために、ステアリングスイッチを取り付けることができるスペースが限られていた。したがって、複数のスイッチ機能を持たせようとすると、スペースの都合により、操作部のサイズが小さくなり、操作性が悪くなるおそれがあった。
【0006】
また、特許文献1に開示されている静電容量式センサは、構成が複雑であり、小型化に適さず、ステアリングスイッチに採用することが困難であった。
【0007】
本発明の課題は、小型であっても複数のスイッチ機能を持つことができ、かつ、操作性の良好なステアリングスイッチ、及び、このステアリングスイッチを備えるステアリングホイールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0009】
請求項1の発明は、ステアリングホイール(1)に取り付けられ、操作入力を受け付けるステアリングスイッチであって、第1の操作面(11a)を備えた第1の操作部(11,21)と、前記第1の操作部と少なくとも一部が重なるように配置され、第2の操作面(12a)を備えた第2の操作部(12,22)と、を備え、前記第1の操作面と前記第2の操作面の少なくとも一方は、タッチ操作が可能なように形成されており、前記第1の操作部と前記第2の操作部との少なくとも一方は、ステアリングホイールに対して移動可能に取り付けられ、前記第1の操作部(11,21)は、前記第2の操作面(12a)を覆う第1の位置と前記第2の操作面を露出させる第2の位置との間を移動可能に設けられており、前記第1の操作部の移動位置を検出する位置検出部(13)と、前記位置検出部の検出結果に基づいて、前記第1の操作部が前記第1の位置に移動した状態において前記第2の操作部を操作不可能とし、前記第1の操作部が前記第2の位置に移動した状態において前記第2の操作部(12,22)を操作可能とするステアリングスイッチ制御部(14)と、を備えること、を特徴とするステアリングスイッチ(10,20)である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングスイッチにおいて、前記第1の操作部(11,21)は、前記第2の操作部(12,22)に対してスライド移動すること、を特徴とするステアリングスイッチ(10,20)である。
【0012】
請求項の発明は、請求項に記載のステアリングスイッチにおいて、前記ステアリングスイッチ制御部(14)は、前記第1の操作部(11,21)の位置に応じて、前記第1の操作部が受け付ける入力内容を変更すること、を特徴とするステアリングスイッチ(10,20)である。
【0013】
請求項の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のステアリングスイッチ(10,20)を有するステアリングホイール(1)である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ステアリングスイッチは、小型であっても複数のスイッチ機能を持つことができ、かつ、操作性を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態によるステアリングスイッチ10を備えるステアリングホイール1を示す概略図である。
図2図1に示したステアリングスイッチ10の概略斜視図である。
図3図1の状態から第1のタッチパネル11を移動させた状態のステアリングホイール1を示す概略図である。
図4図3に示したステアリングスイッチ10の概略斜視図である。
図5】本実施形態のステアリングスイッチ10の制御回路の概略を示すブロック図である。
図6】第2実施形態のステアリングスイッチ20を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
【0017】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるステアリングスイッチ10を備えるステアリングホイール1を示す概略図である。図1では、ステアリングホイール1を、車両が直進する回転位置で示しており、以下、この位置を直進位置と呼ぶ。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
【0018】
ステアリングホイール1は、スポーク部1aの乗員側の面にステアリングスイッチ10を備えている。なお、本実施形態では、ステアリングスイッチ10は、乗員側からステアリングホイール1に向かって右側(ステアリングホイール1を直進位置にした状態における右側)にのみ設けている。しかし、ステアリングホイール1は、他の位置のスポーク部1b,1c等にもステアリングスイッチ10を有していてもよい。
【0019】
図2は、図1に示したステアリングスイッチ10の概略斜視図である。
ステアリングスイッチ10は、第1のタッチパネル11(第1の操作部)と、第2のタッチパネル12(第2の操作部)とを有している。
【0020】
第1のタッチパネル11は、表面に第1のタッチ操作面11a(第1の操作面)を備えており、この第1のタッチ操作面に表示されたボタンやアイコン等が指でタッチされることにより入力操作を受け付ける。第1のタッチ操作面は、例えば静電容量式センサによりタッチ検出を行ってもよいし、感圧式等、タッチセンサの種類は、どのようなタイプであってもよい。また、ボタンやアイコン等を表示せずに表示面の操作指の軌跡を判定するようなタッチパッドとしてもよく、複数のタッチセンサを操作機能にあわせて配置するようにしてもよい。
【0021】
第1のタッチパネル11は、第2のタッチパネル12に対してスライド移動可能に取り付けられている。図1及び図2に示す状態において、第1のタッチパネル11は、第2のタッチパネル12の第2のタッチ操作面12a(第2の操作面)(図4参照)を完全に覆うように形成されている。この図1及び図2に示す第1のタッチパネル11の位置を、以下、第1の位置と呼ぶ。
【0022】
第2のタッチパネル12は、ステアリングホイール1のスポーク部1aに固定されている。
【0023】
図3は、図1の状態から第1のタッチパネル11を移動させた状態のステアリングホイール1を示す概略図である。
図4は、図3に示したステアリングスイッチ10の概略斜視図である。
図3及び図4に示した第1のタッチパネル11の位置を、以下、第2の位置と呼ぶ。第2の位置では、第1のタッチパネル11は、第2のタッチパネル12に対してスライド移動して、第2のタッチパネル12の第2のタッチ操作面12aを露出させる。なお、この第1のタッチパネル11の移動は、操作者による手動操作によって行われる。
【0024】
第1のタッチパネル11が第2の位置にあっても、第1のタッチパネル11と第2のタッチパネル12とは、一部が重なるようになっており、この重なる部分において、第1のタッチパネル11と第2のタッチパネル12との係合が保たれている。また、第1のタッチパネル11の背面には、不図示のガイド構造が設けられている。よって、第1のタッチパネル11は、第2のタッチパネル12に対して滑らかに移動が可能である。
【0025】
また、第1のタッチパネル11と第2のタッチパネル12とが重なる部分には、不図示の位置仮保持機構が設けられている。この位置仮保持機構は、第1のタッチパネル11が第1の位置と第2の位置とで、節度感(クリック感)をもってその位置を保持できるようにする。例えば、位置仮保持機構は、第1のタッチパネルの筐体の一部に設けた板バネ形状と、第2のタッチパネル12に設けた凹凸形状とにより構成することができる。
【0026】
さらに、第1のタッチパネル11と第2のタッチパネル12とが重なる部分には、位置検出部13(図5参照)が設けられている。
【0027】
図5は、本実施形態のステアリングスイッチ10の制御回路の概略を示すブロック図である。
ステアリングスイッチ10は、第1のタッチパネル11及び第2のタッチパネル12の他に、位置検出部13と、ステアリングスイッチ制御部14とを備えている。
【0028】
位置検出部13は、第1のタッチパネル11の移動位置を検出する。本実施形態では、位置検出部13は、第1のタッチパネル11の位置が、第1の位置にあるのか、第2の位置にあるのかを検出する。位置検出部13は、例えば、機械的なスイッチにより構成してもよいし、光センサ等により構成してもよい。位置検出部13は、第1のタッチパネル11が第1の位置及び第2の位置に正しくあることを検出できることが望ましい。しかし、構造を簡単にするために、例えば、位置検出部13は、第1のタッチパネル11が第1の位置にあるか、それ以外の位置にあるのかを検出するようにしてもよい。また、例えば、位置検出部13は、第1のタッチパネル11が第2の位置にあるか、それ以外の位置にあるのかを検出するようにしてもよい。
【0029】
ステアリングスイッチ制御部14は、ステアリングスイッチ10の動作を制御する。ステアリングスイッチ制御部14は、位置検出部13の検出結果に基づいて、第1のタッチパネル11が第1の位置に移動した状態において第2のタッチパネル12を操作不可能とし、第2のタッチパネル12の表示をOFFにする。また、ステアリングスイッチ制御部14は、第1のタッチパネル11が第1の位置から第2の位置に移動したときには、第2のタッチパネル12を操作可能とする。
【0030】
例えば、第1のタッチパネル11には、エアコン110の温度や風量の調整操作と、オーディオ機器120の音量や選曲の操作が可能とするアイコンを常に表示する。そして、第1のタッチパネル11が第2の位置に移動したときには、第2のタッチパネル12には、携帯電話の操作画面を表示するようにできる。なお、携帯電話の操作は、運転中には行うことができなくしたり、ハンズフリー通話を行えるようにしたりして、安全対策をすることが望ましい。
このようにすると、第1のタッチパネル11をスライド移動させるという簡単な操作だけで、常に決まった操作(本実施形態では、携帯電話の操作)を第2のタッチパネル12により行うことができる。
【0031】
また、例えば、第2のタッチパネル12は、第1のタッチパネル11で選択した機能のより詳細な操作(いわゆる、より下階層の操作)を行うようにしてもよい、例えば、第1のタッチパネル11でオーディオ機器の操作であるか、ナビゲーション機器の操作であるのかを選択する。そして、第2のタッチパネル12では、第1のタッチパネル11で選択した操作内容に応じた操作画面を表示させる。すなわち、第1のタッチパネル11でオーディオ機器の操作を選択した場合には、第2のタッチパネル12では、オーディオ機器120の音量や選曲の操作が可能とするアイコンを表示する。一方、第1のタッチパネル11でナビゲーション機器の操作を選択した場合には、第2のタッチパネル12では、ナビゲーション機器のより詳細な操作に関するアイコンを表示する。
【0032】
従来のタッチパネル操作によくあるような、最初の画面で機能を選択すると下階層の操作メニューが表示されるような操作体系では、操作内容を変更するためには、その都度、元の画面に戻る必要があった。
しかし、本実施形態では、上述したように第1のタッチパネル11に上階層の操作画面を表示し、第2のタッチパネル12に下階層の操作画面を表示する。このようにすると、上階層の操作内容を、第1のタッチパネル11に表示したまま、第2のタッチパネル12に下階層の操作内容を表示でき、操作者にとってわかりやすくできる。また、第1のタッチパネル11をタッチ操作することにより、一回の操作のみによって第2のタッチパネル12に表示された下層階の表示内容の変更が可能である。
【0033】
さらに、ステアリングスイッチ制御部14は、第1のタッチパネル11の位置に応じて、第1のタッチパネル11が受け付ける入力内容を変更するようにしてもよい。例えば、第1のタッチパネル11が第1の位置にあるときには、第1のタッチパネル11には、エアコン110の温度や風量の調整操作と、オーディオ機器120の音量や選曲の操作が可能とするアイコンを常に表示する。そして、第1のタッチパネル11が第2の位置に移動したときには、第1のタッチパネル11及び第2のタッチパネル12には、ナビゲーション機器の操作に関するアイコンを表示する。このようにすれば、第1のタッチパネル11をスライド移動させるという簡単な操作だけで、常に決まった操作(本実施形態では、ナビゲーション機器の操作)を第1のタッチパネル11及び第2のタッチパネル12の両方を用いて行うことができる。また、エアコンやオーディを機器の操作を行いたくなったときには、第1のタッチパネル11を第1の位置にスライドさせるだけで、これらの操作が可能となる。
【0034】
さらにまた、ステアリングスイッチ制御部14は、第1のタッチパネル11によって操作可能とする内容の割り付けを、第2のタッチパネル12を用いて行うようにすることもできる。すなわち、第2のタッチパネル12を操作して、第1のタッチパネル11で操作可能な内容を、エアコン110の操作とするのか、オーディオ機器120の操作とするのか、これら両方とするのか等を行う。この場合、普段あまり使用しない設定機能を通常は第1のタッチパネル11によって隠すことができるとともに、必要なときには、簡単に設定の変更を行うことが可能となる。
【0035】
ステアリングスイッチ制御部14は、上述したようなステアリングスイッチ10の動作を統括して制御している。そして、上述したような操作体系のうち、どの操作体系を利用するようにするのかを、操作者の選択により予め切り換えることが可能である。この選択自体も、ステアリングスイッチ10を用いて行うようにするとよい。なお、上述した操作体系は、一例であって、第1のタッチパネル11及び第2のタッチパネル12により様々な組み合わせの操作体系を実現可能である。
【0036】
以上説明したように、第1実施形態によれば、ステアリングスイッチ10は、小型であっても複数のスイッチ機能を持つことができ、かつ、操作性を良好にできる。また、タッチパネルを利用するので、操作可能な内容を自由に変更でき、操作者にとって使い勝手のよい操作体系のステアリングスイッチを実現できる。
【0037】
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のステアリングスイッチ20を示す図である。
第1実施形態において、第1のタッチパネル11は、直進スライドして移動する例を挙げて説明した。これに対して、第2実施形態のステアリングスイッチ20では、第1のタッチパネル21が第2のタッチパネル22に対して回転スライドするように構成されている。図6では、第1のタッチパネル21は、その回転中心が第1のタッチパネル21の角付近にある例を示しているが、一辺の中央付近に第1のタッチパネル21の回転中心があってもよい。
なお、第1のタッチパネル21の移動軌跡が異なる他は、前述した第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0038】
第2実施形態によれば、第1のタッチパネル21が第2のタッチパネル22に対して回転スライドするので、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0039】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
【0040】
(1)各実施形態において、ステアリングスイッチは、エアコン、オーディオ機器、ナビゲーション機器、携帯電話の操作に利用される例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、車両の運転モードの切り換え等、操作内容は、どのような内容であってもよい。
【0041】
(2)各実施形態において、ステアリングスイッチ10,20は、第1のタッチパネル11,21と、第2のタッチパネル12,22との2つのタッチパネルにより構成した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、第1のタッチパネル11,21、又は、第2のタッチパネル12,22のいずれか一方を、プッシュスイッチやシーソースイッチなどのメカ式のスイッチ構造としてもよい。このようにすることで、第1の操作部をタッチパネルとし、第2の操作部を操作感のあるプッシュスイッチで構成することができ、例えば、文字入力などを行うキーボードタイプの操作部とすることができる。
【0042】
(3)各実施形態において、ステアリングスイッチ制御部14に走行中か否かの情報を入力するように構成し、車両が走行中には第2の操作部が操作できないように第1の操作部と第2の操作部の開放規制するロック機構を設けてもよい。このようにすれば、不用意に走行中に第1操作部に触れてしまっても、第1操作部が移動することを防止することができる。
【0043】
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
【符号の説明】
【0044】
1 ステアリングホイール
1a,1b,1c スポーク部
10 ステアリングスイッチ
11 第1のタッチパネル
12 第2のタッチパネル
12a 第2のタッチ操作面
13 位置検出部
14 ステアリングスイッチ制御部
20 ステアリングスイッチ
21 第1のタッチパネル
22 第2のタッチパネル
110 エアコン
120 オーディオ機器
図5
図1
図2
図3
図4
図6