特許第6018864号(P6018864)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018864
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】自動ドア用センサ装置
(51)【国際特許分類】
   G01V 8/12 20060101AFI20161020BHJP
   E05F 15/74 20150101ALI20161020BHJP
【FI】
   G01V9/04 A
   E05F15/74
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-213970(P2012-213970)
(22)【出願日】2012年9月27日
(65)【公開番号】特開2014-66676(P2014-66676A)
(43)【公開日】2014年4月17日
【審査請求日】2015年9月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002668
【氏名又は名称】株式会社本田電子技研
(74)【代理人】
【識別番号】100083404
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 拓也
(72)【発明者】
【氏名】荒川 順吾
【審査官】 田中 秀直
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−194961(JP,A)
【文献】 特開平06−131574(JP,A)
【文献】 特開2001−067563(JP,A)
【文献】 特開2003−303381(JP,A)
【文献】 特開2000−035547(JP,A)
【文献】 特開2001−126155(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01V 8/12
E05F 15/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動ドアの上方で無目等の被取付部位に設置される外ケースと、上記自動ドアの出入り口近傍の床面を検知エリアとする人感センサを有し上記外ケース内に水平回転軸を介して回転可能に支持される内ケースと、上記内ケースを上記水平回転軸を中心として回転させて上記人感センサの上記自動ドアの踏み込み方向に沿った角度を調整する角度調整手段とを備えている自動ドア用センサ装置において、
上記内ケースは、バネ手段によって上記水平回転軸を中心として所定方向に常時付勢されており、上記角度調整手段は、上記外ケース側に摺動可能に設けられた摺動子と、上記摺動子と対向して上記内ケース側に設けられた固定子とを備え、
上記摺動子または上記固定子のいずれか一方には、上記内ケースを上記水平回転軸を中心として回転させるための所定の傾斜角を有するガイド面が形成されているとともに、いずれか他方には、上記バネ手段の付勢力にて上記ガイド面の一部分と常時当接する突起部が形成されていることを特徴とする自動ドア用センサ装置。
【請求項2】
上記摺動子は、上記水平回転軸の軸線方向に沿って摺動し、上記ガイド面は、上記水平回転軸を含む垂直面に対して所定の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の自動ドア用センサ装置。
【請求項3】
上記摺動子は、上記水平回転軸の軸線方向に沿って摺動し、上記ガイド面は、上記水平回転軸を含む水平面に対して所定の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の自動ドア用センサ装置。
【請求項4】
上記摺動子は、上記水平回転軸に対して直行する上下方向に摺動可能に設けられており、上記ガイド面は、上記摺動子の摺動方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動ドア用センサ装置。
【請求項5】
上記突起部が、上記摺動子側に設けられ、上記ガイド面が上記固定子側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動ドア用センサ装置。
【請求項6】
上記摺動子は操作ノブを有し、上記外ケースは上記操作ノブが摺動可能に配置される操作窓を備え、上記操作窓には、上記操作ノブの移動量に対応する上記人感センサの上記自動ドアの踏み込み方向に沿った角度を表示するための目盛が付されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の自動ドア用センサ装置。
【請求項7】
上記ガイド面には、所定間隔でノッチが刻まれていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の自動ドア用センサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動ドア用の人感センサを備えたセンサ装置に関し、さらに詳しく言えば、検知エリアの調整が簡単にできる自動ドア用センサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動ドア用センサ装置には、超音波式や踏圧マット式、赤外線の照射による光学式(反射式)などがあるが、監視エリアの設定が明確に行え、かつ、比較的安価に製造できる光学式のものが一般的に採用されている。
【0003】
例えば特許文献1に記載されているように、光学式の自動ドア用センサ装置は、自動ドアの無目や天井などの上部に配置されている。光学式センサは、送信側としての赤外線発光部と、受信側としての赤外線受光部とを有し、発光部から床面に向けて照射された赤外線を床面で反射させて受光部で受光して、その受光信号の受光レベルの変化によって監視エリア内の物体検知を行っている。
【0004】
このうち、エリア位置(照射位置)の調整については、特許文献1には、無目に対して取り付けられるカバーケースと、このカバーケース内に所定の水平回転軸を中心に回動可能に取り付けられたレンズユニットとを備え、レンズユニットの角度をねじを回すことによって、ドアの踏み込み方向の位置(照射位置)を調整可能とした点が開示されている。
【0005】
しかしながら、このねじ式の調整方法によると、ねじの回し量と角度との関係が不明であるため、ねじを左右に回して試行錯誤的に角度を調整しなければならず、適切な角度位置とするまでには時間がかかる。また、ドライバーなどの工具がないときには調節することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−194961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の課題は、人の踏み込み方向に沿った人感センサの位置(照射角度)をワンタッチで簡単に行うことができる自動ドア用センサ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。すなわち、自動ドアの上方で無目等の被取付部位に設置される外ケースと、上記自動ドアの出入り口近傍の床面を検知エリアとする人感センサを有し上記外ケース内に水平回転軸を介して回転可能に支持される内ケースと、上記内ケースを上記水平回転軸を中心として回転させて上記人感センサの上記自動ドアの踏み込み方向に沿った角度を調整する角度調整手段とを備えている自動ドア用センサ装置において、上記内ケースは、バネ手段によって上記水平回転軸を中心として所定方向に常時付勢されており、上記角度調整手段は、上記外ケース側に摺動可能に設けられた摺動子と、上記摺動子と対向して上記内ケース側に設けられた固定子とを備え、上記摺動子または上記固定子のいずれか一方には、上記内ケースを上記水平回転軸を中心として回転させるための所定の傾斜角を有するガイド面が形成されているとともに、いずれか他方には、上記バネ手段の付勢力にて上記ガイド面の一部分と常時当接する突起部が形成されていることを特徴としている。
【0009】
より好ましい態様として、上記摺動子は、上記水平回転軸の軸線方向に沿って摺動し、上記ガイド面は、上記水平回転軸を含む垂直面に対して所定の角度で傾斜していることを特徴としている。
【0010】
また別の態様として、上記摺動子は、上記水平回転軸の軸線方向に沿って摺動し、上記ガイド面は、上記水平回転軸を含む水平面に対して所定の角度で傾斜していることを特徴としている。
【0011】
また別の態様として、上記摺動子は、上記水平回転軸に対して直行する上下方向に摺動可能に設けられており、上記ガイド面は、上記摺動子の摺動方向に沿って配置されていることを特徴としている。
【0012】
さらに好ましい態様として、上記突起部が、上記摺動子側に設けられ、上記ガイド面が上記固定子側に設けられていることを特徴としている。
【0013】
また別の態様として、上記摺動子は操作ノブを有し、上記外ケースは上記操作ノブが摺動可能に配置される操作窓を備え、上記操作窓には、上記操作ノブの移動量に対応する上記人感センサの上記自動ドアの踏み込み方向に沿った角度を表示するための目盛が付されていることを特徴としている。
【0014】
さらに、上記ガイド面には、所定間隔でノッチが刻まれていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、摺動子を左右にスライドさせるだけで、内ケースの角度を簡単に変えることができる。さらに、ガイド板のガイド面にはノッチが刻まれており、摺動子に設けられた突起部がノッチ部に係合することでクリック感が生まれるため、より角度調整をしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の自動ドア用センサ装置を無目に取り付けた状態の模式図。
図2】本発明の第1実施形態に係る上記自動ドアセンサ装置の内部構造を模式的に示した(a)上面図,(b)背面図および(c)左側面図。
図3】角度調整手段の拡大模式図。
図4】スライド窓を拡大した状態の模式図。
図5】(a)〜(d)摺動体が0°〜15°のときの、摺動体と内ユニットの状態を示す模式図。
図6】(a)〜(c)角度調整手段の変形例を示す模式図。
図7】本発明の第2実施形態に係る自動ドア用センサ装置の(a)正面側断面図および(b)右側断面図。
図8】上記第2実施形態の変形例を示す模式図。
図9】本発明の第3実施形態に係る自動ドア用センサ装置の(a)正面側断面図および(b)右側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明のいくつかの実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。図1に示すように、この自動ドア用センサ装置1は、2枚の自動ドア扉DL,DRを保持する自動ドアDの上部に設けられた無目2に側面に沿って配置されている。
【0018】
この第1実施形態において、自動ドアセンサ装置1は、自動ドアDの無目2に沿って設けられているが、例えば天井に埋設されていてもよいし、さらには壁面などに設けられていてもよく、設置場所は使用に応じて任意に選択されてよい。また、自動ドアDは片開きであってもよい。
【0019】
図2に示すように、自動ドアセンサ装置1は、無目2や天井などに取り付けられる化粧ケース10に、その下面から差し込まれる外ケース3と、外ケース3のさらに内側に水平回転軸線Lを中心に回動可能に収納される内ケース4とを備えている。化粧ケース10は、例えばアルミニウムなどを金属製ケーシングであるが、本発明において化粧ケース10の仕様は特に限定されない。
【0020】
ここで、以下の説明において、長側面3a,4aとは、外ケース3および内ケース4の長辺に沿った側面(図2(b)の紙面方向の側面)をいい、短側面3b,4bとは、外ケース3および内ケース4の短辺に沿った側面(図2(b)の左右方向の側面)をいう。
【0021】
外ケース3は、下面が開放された細長い箱形を呈し、その短側面3bには、内ケース4の短側面4bに設けられた一対の回転軸41,41を水平回転軸線Lに沿って軸支する軸受け孔31,31が設けられている。外ケース3の下端縁には、外ケース3を化粧ケース10や図示しない天井などに取り付ける際にストッパーとしてのフランジ部32が設けられている。
【0022】
内ケース4は、外ケース3の内側に収納可能で、水平回転軸Lを中心に回動可能な大きさを有する矩形状の箱体からなり、内ケース4の短側面4bには、内ケース4を外ケース3に回動可能に取り付けるための回転軸41,41が同軸的に配置されている。
【0023】
内ケース4の内部には、赤外線発光部と赤外線受光部とを有する人感センサ(ともに図示しない)が内蔵されている。内ケース4の下面には、赤外線を送受光するための送受光窓42が設けられている。
【0024】
この実施形態において、内ケース4の中に収納される人感センサは、赤外線光を用いて人を検知する人感センサが用いられているが、これ以外の方式の人感センサであってもよく、人感センサの具体的な仕様などについては、特に限定されない。
【0025】
外ケース3と内ケース4との間には、外ケース3に対して内ケース4を傾斜させるための角度調整手段5と、内ケース4を常に一定の回転方向にバネ付勢するバネ付勢手段6とを備えている。
【0026】
図3を併せて参照して、角度調整手段5は、内ケース4の上面(図2(a)における上面)に固定されたガイド板51と、内ケース4と外ケース3との間に挟持された状態で左右(図2(a)では左右方向)に摺動する摺動子52とを備えている。
【0027】
ガイド板51は、内ケース4の上面からほぼ垂直に立設され、内ケース4の長手方向に沿って延在している。ガイド板51には、摺動子52の突起部55が接触するガイド面53が設けられている。
【0028】
ガイド面53は、回転軸線Lに対して傾斜するように配置された傾斜面であって、その表面には所定の間隔でノッチ溝531が刻まれている。ノッチ溝531は、摺動子52をスライドさせた際に、例えば内ケース4を0.5°刻みで傾けるような間隔で設けられていることが好ましい。
【0029】
この第1実施形態において、摺動子52は、図2(c)に示すように、外ケース3の内周面に沿って垂直に形成された第1スライド部材521と、第1スライド部材521の一端(図2(c)では上端)から内ケース4の上面に向けて延設された第2スライド部材522とを有し、図2(c)方向から見て断面L字状に形成されている。
【0030】
第1スライド部材521は、図示しないガイドレールを介して外ケース3の内周面に沿って左右にスライド可能に保持されることが好ましい。第2スライド部材522の基端側(図2(b)では下端側)には、摺動子52を左右にスライドさせる際のツマミ部54が設けられている。
【0031】
第2スライド部材522の先端面(ガイド面53に対向する面)には、ガイド面53に沿って摺接する突起部55が設けられている。この実施形態において、突起部55は、第2スライド部材522の先端面からガイド面53に向かって半球状に形成されている。この突起部55が、ガイド面53のノッチ溝531に係合することによって、クリック感が生まれるようになっている。
【0032】
再び図2を参照して、この第1実施形態において、バネ付勢手段6は、外ケース3と内ケース4の上面(図2(c)では上面)に突設されている当接板62との間に介装された圧縮バネ61からなる。
【0033】
このように、外ケース3の長側面3aと、内ケース4の当接板62との間に圧縮バネ61を挟むように取り付けることにより、内ケース4が回転軸41を中心として一定方向(この例では図2(c)では時計回り方向)に常に押圧付勢される。なお、圧縮バネ61に変えて、回転軸41にトーションバネを用いるなどしてもよく、内ケース4を一定方向に付勢することができればよい。
【0034】
図4に示すように、外ケース3の長側面3b(図2(b)では下面)には、ツマミ部54を操作するための操作窓33が設けられている。操作窓33には、ツマミ部54の位置に合わせて内ケース4の角度を知らせるための目盛りが、この例では5°刻みで0〜15°の範囲で設けられている。
【0035】
これによれば、操作窓33からツマミ部54の一部を所望の角度位置に合わせてスライドさせるだけで、簡単にビームの照射角度を調整することができる。図5(a)〜(d)を参照しながら、この角度調整手段の作用について説明する。
【0036】
まず図5(a)に示すように、摺動子52が初期位置(0°)において、内ケース4は、外ケース3に対してドア側に若干向いた状態であり、ビームを垂直下に照射する。この状態から摺動子52を5°の位置に動かすと、突起部55がガイド板51に沿って右方向に移動することにより、内ケース4が圧縮バネ61のバネ付勢力に抗しながら反時計回りに5°回転する。
【0037】
さらに摺動子52を10°の位置に動かすと、突起部55がガイド板51に沿って右方向に移動しながら、ガイド板51をさらに押し上げることにより、内ケース4が反時計回りに10°回転する。
【0038】
同様に、摺動子52を15°の位置に動かすと、突起部55がガイド板51に沿って右方向に移動しながら、ガイド板51をさらに押し上げることにより、内ケース4が反時計回りに15°回転する。
【0039】
この第1実施形態において、摺動子52は内ケース4を前後に0〜15°の範囲において首振り可能となっているが、中心を0°として、そこから前後に首振り調整できるようにしてもよい。
【0040】
すなわち、図6(a)〜(c)に示すように、この角度調整機構5は、ガイド板51のほぼ中央における突起部55との接触位置が、外ケース3と内ケース4との平行な状態(0
°)であり、そこから摺動子52を右方向にスライドさせた場合、図6(b)に示すように、+方向(図6(b)では反時計回り方向)に首振りするようになっている。
【0041】
逆に、摺動子52を左方向にスライドさせた場合、図6(c)に示す要因、内ケース4は−方向(図6(c)では時計回り方向)に首振りするようになっている。これによれば、天井などの無目から少し離れた場所に自動ドア用センサ装置1を設置した場合に、前後に首振り角(この例では±10°)を有することにより、ビームの照射領域をより細かく設定することができる。
【0042】
上記第1実施形態において、摺動子52は、外ケース3の長側面3aに設けられているが、例えば外ケース3の上面側もしくは短側面側に設けられていてもよく、その設置箇所は任意に選択できる。
【0043】
すなわち、図7(a),(b)に示す第2実施形態においては、内ケース4が外ケース3に対して回転軸41が偏心して配置されている。この例において、バネ付勢手段6は、圧縮バネ61が外ケース3と内ケース4との上下方向に対向する面の間に収納され、内ケース3が常に時計回りにバネ付勢されるような位置に設けられている。
【0044】
また、外ケース3の上面側には、操作窓33が開口されており、操作窓33の内側に角度調節機構5としての摺動子52が配置されている。これに対し、内ケース3の上面側には、摺動子51に相対するガイド面51が配置されており、操作窓33からツマミ部54を操作することににより、内ケース4の首振り角度が調節できるようになっている。この場合、ガイド面51は、軸線Lを含む仮想水平面に対して所定の角度傾斜して配置される。
【0045】
この第2実施形態において、操作窓33が外ケース3の上面側に開口されているが、外ケース3の下面(センサ面側)に設けられていてもよい。すなわち、図8(a),(b)に示すように、外ケース3の長側面3aの下端側に摺動子52を設け、これに対向する内ケース4の長側面4aにガイド面51を設けることにより、センサユニットの設置後であっても、センサの角度調節が可能となる。
【0046】
また、図9(a),(b)に示す第3実施形態においては、図7(a)と同様に、外ケース3と内ケース4の上下方向の間にバネ付勢手段6が配置されているのは同じであって、外ケース3の短側面3aと内ケース4の短側面3bとの間に角度調節機構5が配置されている。
【0047】
具体的には、外ケース3の短側面3aには上下方向(軸線Lと直交する方向で、図9(a),(b)では上下方向)に沿って操作窓33が開口されており、その内側に摺動子52が上下に摺動可能に配置されている。内ケース4の短側面4aには、摺動子52の摺動方向沿ってガイド面51が設けられている。このような方法によっても、摺動子52を上下方向にスライドさせることで、首振り角度の調節が可能である。
【0048】
この第1〜第3実施形態において、ガイド面53は内ケース4側に設けられ、摺動子52が外ケース3側に設けられているが、摺動子52の一部にガイド面53を形成し、内ケース4側にガイド面53に対する突起部55を設けてもよく、外ケース3に対して内ケース4が回動可能になれば、逆であってもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 自動ドア用センサ装置
2 無目
3 外ケース
4 内ケース
41 回転軸
5 角度調整手段
51 ガイド板
52 摺動体
53 ガイド面
54 ツマミ部
6 バネ付勢手段
61 圧縮バネ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9