(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6018868
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】ゴムストリップの製造装置及び製造方法
(51)【国際特許分類】
B29D 30/60 20060101AFI20161020BHJP
B29C 47/32 20060101ALI20161020BHJP
B29K 21/00 20060101ALN20161020BHJP
【FI】
B29D30/60
B29C47/32
B29K21:00
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-220774(P2012-220774)
(22)【出願日】2012年10月2日
(65)【公開番号】特開2014-73589(P2014-73589A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2015年8月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】鬼松 博幸
【審査官】
増永 淳司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−074730(JP,A)
【文献】
特開2007−168190(JP,A)
【文献】
特開2000−301546(JP,A)
【文献】
特開平06−320642(JP,A)
【文献】
特開2000−246812(JP,A)
【文献】
特開2008−273424(JP,A)
【文献】
特開2012−111224(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29D 30/60
B29C 47/32
B29K 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄いテープ状をなす未加硫のゴムストリップを製造するための装置であって、
予め定められた断面形状のゴム成形体を連続的に押し出す押出機と、
前記押出機から押し出された前記ゴム成形体を予め定めた断面形状に圧延して前記ゴムストリップを得るカレンダーヘッドと、
前記カレンダーヘッドで圧延されたゴムストリップの一方の面に、樹脂材料からなるテープ状の支持体を連続的に供給しかつ貼り合わせる複合部と、
前記複合部で得られたゴムストリップと支持体とが貼り合わされた複合テープを巻き取る巻取部とを含み、
前記複合部は、前記カレンダーヘッドで圧延された前記ゴムストリップを冷却するためのクーリングドラムを含み、前記ゴムストリップは、前記クーリングドラムに180゜以上の広い巻き掛け角度で接触することを特徴とするゴムストリップの製造装置。
【請求項2】
前記クーリングドラムは、冷媒が循環されることで、その温度が低温に維持されるものである請求項1記載のゴムストリップの製造装置。
【請求項3】
前記複合部と前記巻取部との間に、前記複合テープの弛みを吸収するフェスツーン部が設けられている請求項1又は2記載のゴムストリップの製造装置。
【請求項4】
薄いテープ状をなす未加硫のゴムストリップを製造するための方法であって、
予め定められた断面形状のゴム成形体を連続的に押し出す工程と、
前記ゴム成形体を予め定めた断面形状に圧延して前記ゴムストリップを得る工程と、
前記圧延されたゴムストリップの一方の面に、樹脂材料からなるテープ状の支持体を連続的に供給しかつ貼り合わせる工程と、
前記複合部で得られたゴムストリップと支持体とが貼り合わされた複合テープを巻き取る工程とを含み、
前記貼り合わせる工程に先立ち、圧延された前記ゴムストリップを、クーリングドラムに180゜以上の広い巻き掛け角度で接触させて冷却する工程を含むことを特徴とするゴムストリップの製造方法。
【請求項5】
前記クーリングドラムに、冷媒を循環させることで、その温度を低温に維持する請求項4記載のゴムストリップの製造方法。
【請求項6】
前記複合部と前記巻取部との間で、前記複合テープの弛みを吸収する工程とを含む請求項4又は5記載のゴムストリップの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムストリップの製造装置及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤのゴム部材を形成する方法として、ストリップワインド工法が知られている。ストリップワインド工法では、円筒状部材に、テープ状をなす未加硫のゴムストリップをタイヤ周方向に連続的に巻き重ねることにより、環状のゴム部材(例えば、トレッドゴムやサイドウォールゴム等)が形成される。ストリップワインド工法は、ゴムストリップの巻きつけピッチを変えることで、種々の断面形状を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−43908号公報
【特許文献2】特開2006−82277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゴム部材の断面形状を精度良く仕上げるためには、ゴムストリップの厚さは薄いほど好ましい。しかしながら、薄い厚さを有するゴムストリップは、切断又は変形しやすく、取り扱いが難しいという問題があった。また、ゴムストリップが一時的に保管できれば、生産性の点でも好ましい。
【0005】
本発明は、以上のような問題等を解決しうるゴムストリップの製造装置及び製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうち請求項1記載の発明は、薄いテープ状をなす未加硫のゴムストリップを製造するための装置であって、予め定められた断面形状のゴム成形体を連続的に押し出す押出機と、前記押出機から押し出された前記ゴム成形体を予め定めた断面形状に圧延して前記ゴムストリップを得るカレンダーヘッドと、前記カレンダーヘッドで圧延されたゴムストリップの一方の面に、樹脂材料からなるテープ状の支持体を連続的に供給しかつ貼り合わせる複合部と、前記複合部で得られたゴムストリップと支持体とが貼り合わされた複合テープを巻き取る巻取部とを
含み、前記複合部は、前記カレンダーヘッドで圧延された前記ゴムストリップを冷却するためのクーリングドラムを含み、前記ゴムストリップは、前記クーリングドラムに180゜以上の広い巻き掛け角度で接触することを特徴とする。
【0007】
また請求項2記載の発明は、
前記クーリングドラムは、冷媒が循環されることで、その温度が低温に維持されるものである請求項1記載のゴムストリップの製造装置である。
【0008】
また請求項3記載の発明は、前記複合部と前記巻取部との間に、前記複合テープの弛みを吸収するフェスツーン部が設けられている請求項1又は2記載のゴムストリップの製造装置である。
【0009】
また請求項4記載の発明は、薄いテープ状をなす未加硫のゴムストリップを製造するための方法であって、予め定められた断面形状のゴム成形体を連続的に押し出す工程と、前記ゴム成形体を予め定めた断面形状に圧延して前記ゴムストリップを得る工程と、前記圧延されたゴムストリップの一方の面に、樹脂材料からなるテープ状の支持体を連続的に供給しかつ貼り合わせる工程と、前記複合部で得られたゴムストリップと支持体とが貼り合わされた複合テープを巻き取る工程とを
含み、前記貼り合わせる工程に先立ち、圧延された前記ゴムストリップを、クーリングドラムに180゜以上の広い巻き掛け角度で接触させて冷却する工程を含むことを特徴とする。
【0010】
また請求項5記載の発明は、
前記クーリングドラムに、冷媒を循環させることで、その温度を低温に維持する請求項4記載のゴムストリップの製造方法である。
【0011】
また請求項6記載の発明は、前記複合部と前記巻取部との間で、前記複合テープの弛みを吸収する工程とを含む請求項4又は5記載のゴムストリップの製造方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のゴムストリップの製造装置及び製造方法は、押出機から押し出されたゴム成形体を予め定めた断面形状にさらに圧延してゴムストリップを得る。このような工程を経ることにより、非常に小さい厚さのゴムストリップが容易に得られる。また、圧延して得られたゴムストリップの一方の面には、樹脂材料からなるテープ状の支持体が連続的に供給されかつ貼り合わされる。また、この貼り合わされた複合テープは、例えば、リールに巻き取られる。
【0013】
従って、本発明で得られるゴムストリップは支持体と貼り合わされて補強されるため、薄い厚さのゴムストリップであっても、取り扱い時の切断や変形が抑制される。
【0014】
また、支持体に貼り合わされたゴムストリップは、巻き取られるため、コンパクトな状態で保管することができる。保管されている間、ゴムストリップは、支持体によってゴム同士の直接の接着が防止される。従って、巻取物から必要な時にゴムストリップを巻き出す際、ゴム同士が粘着してゴムストリップの変形や破損が生じることが防止される。さらに、支持体は、ゴムストリップの保管中の伸びや縮みといった寸法変化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明のゴムストリップの製造装置の一例を示す側面図である。
【
図2】
図1の押出機の吐出口近傍の部分断面図である。
【
図3】(A)は
図2のA−A断面図、(B)は
図2のB−B断面図である。
【
図6】複合テープが巻き取られた状態の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のゴムストリップの製造装置1の側面図が示されている。本実施形態の製造装置1は、
図3(B)に示されるように、薄いテープ状をなす未加硫のゴムストリップG2を製造するための装置である。
【0017】
図1に示されるように、本実施形態のゴムストリップの製造装置1は、押出機2と、カレンダーヘッド3と、複合部4と、フェストゥーン部5と、巻取部6とを含んで構成されている。
【0018】
押出機2は、例えば、未加硫の材料ゴムや各種の配合剤が投入される投入口2aが一端に設けられたシリンダ2bと、その中に収納されかつ回転駆動されるスクリュー軸2cと、スクリュー軸2cにて押し出された未加硫ゴムを断面略横長矩形状のゴム成形体G1として外部に吐出する口金を有する押出ヘッド2dとを含んで構成されている。
【0019】
図2には、押出機2の吐出口付近の拡大断面図が示される。シリンダ2bの内部には、軸方向にのびる第1のゴム流路C1が設けられている。押出ヘッド2dは、例えばシリンダ2bの先端部に交換可能に固着されている。押出ヘッド2dには、第1のゴム流路C1と連通するテーパー状の第2のゴム流路C2が設けられている。押出ヘッド2dには、口金2eが設けられている。
【0020】
口金2eは、押出ヘッド2dに交換可能に固着されている。
図2のA−A断面図である
図3(A)に示されるように、本実施形態の口金2eは、横長矩形をなす比較的小さな開口2gを有する。従って、押出機2内のゴムGは、口金2eとほぼ同じ断面形状のゴム成形体(プレストリップ)G1として外部に連続的に押し出しされる。
【0021】
ゴム成形体G1の厚さt1及び幅w1が小さすぎる場合、成形精度が悪化するおそれがある。逆に、ゴム成形体G1の厚さt1及び幅w1が大きい場合、ゴム部材の断面形状を精度よく形成できない傾向がある。このような観点より、ゴム成形体G1の厚さt1は、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上であり、好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。同様に、ゴム成形体G1の幅w1は、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また、好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下である。ただし、ゴム成形体G1の寸法や断面形状は、上記の範囲に限定されるものではない。
【0022】
カレンダーヘッド3は、ギャップを有して配された上下一対のカレンダーロール3a、3bを含む。各カレンダーロール3a、3bは、図示しない電動機にてそれぞれ逆向きに回動駆動可能に支持されている。押出機2から吐出されたゴム成形体G1は、連続して、カレンダーロール3a、3bのギャップを通過する。これにより、カレンダーロール3a、3bは、ゴム成形体G1を圧延し、仕上げ断面形状を持ったゴムストリップG2を成形することができる。
【0023】
図3(B)には、
図2のB−B断面図が示されている。カレンダーロール3a、3bは、実質的に平行に配置されている。カレンダーロール3a、3b間のギャップDは、ゴム成形体G1の厚さt1よりも小さく設定されている。これにより、ゴム成形体G1は、圧延され、幅w2(>w1)と厚さt2(<t1)とを有するゴムストリップG2へと成形される。
【0024】
ゴムストリップG2の厚さt2は、ゴム部材の断面形状の精度を高めるために、安定的に圧延可能な範囲で極力小さくすることが望ましい。このような観点では、ゴムストリップG2の厚さt2は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.4mm以上であり、また、好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.0mm以下である。ゴムストリップG2の幅w2は、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上であり、また、好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下、さらに好ましくは50mmである。本実施形態のゴムストリップは、厚さt2が0.5mm、幅w2が25mmに成形されている。
【0025】
なお、カレンダーロール3a、3b間のギャップDは、調整が可能である。このギャップDを変えることにより、ゴムストリップG2の幅w2を調整することができる。ギャップDは、好ましくは、自動で調整される。例えば、カレンダーヘッド3の下流側において、ゴムストリップG2の厚さが測定され、その結果と予め定めた閾値とが比較され、その比較結果に基いて、制御装置(図示省略)がギャップDを調整する。
【0026】
複合部4は、
図4に拡大して示されるように、本体4aと、複数のローラr1、r2…とを有する。また、複合部4には、樹脂材料からなるテープ状の支持体10の巻取物11が装備されている。
【0027】
複合部4の本体4aは、例えば、壁状で構成されている。本体4aには、水平な回転軸を有する多数のローラr1、r2…が片持ち状に軸支されている。
【0028】
即ち、本体4aには、カレンダーヘッド3で圧延されたゴムストリップG2を下流側へと引き出すための駆動力を発生する第1ローラーr1と、引き出されたゴムストリップG2を冷却するクーリングドラムrcと、クーリングドラムrcで冷やされたゴムストリップG2を略水平方向に向き替えする第2ローラーr2と、その下流側に設けられた第3ローラr3とを含んでいる。また、クーリングドラムrcの両側には、ゴムストリップG2をクーリングドラムr2に略180゜以上の広い巻き掛け角度で接触させる一対の第4ローラr4が設けられている。
【0029】
クーリングドラムrcは、最も大きい径で形成された金属製のドラムである。該クーリングローラr2は、押出し及び圧延を経た比較的高温のゴムストリップG2と広い範囲で接触しかつこれを冷却する。クーリングドラムr2には、必要により、冷却水等の冷媒が循環され、その温度が低温に維持される。
【0030】
また、複合部4の本体4aには、樹脂材料からなる支持体10を巻取った巻取物11が装備されている。支持体10は、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル又はポリスチレン等の樹脂材料からなり、薄いテープ状で形成されている。この支持体10は、予めリール等に渦巻き状に巻取られている。この巻取物11は、本体4aに着脱自在の軸支され、交換・再供給可能に取り付けられている。
【0031】
巻取物11は、本体4aの回転自在に支持されている。巻取物11から引き出された支持体10は、第5ローラr5及び第6ローラr6を経て、第2ローラr2とゴムストリップG2との間に供給される。支持体10は、摩擦力によって、第2ローラR2とゴムストリップG2との間に引きこまれる。また、ゴムストリップG2の持つ粘着力によって、支持体10は、ゴムストリップG2の一方の面に貼り合わされる。これにより、ゴムストリップG2と支持体10とが貼り合わされた複合テープ12が得られる。
【0032】
図5には、複合テープ12の断面図が示されている。第2ローラR2よりも下流側では、ゴムストリップG2は、支持体10とに貼り合わされた状態で移動する。複合テープ12に作用する張力等は、主として、樹脂材料からなる支持体10が受け持ち、その伸びが抑えられる。このため、薄いゴムストリップG2には、大きな張力などが作用せず、ゴムストリップG2の伸びや破断が抑制される。また、ゴムストリップG2は、圧延された後、すぐに支持体10と一体化されるため、ゴムストリップG2が収縮するのも抑えることができる。
【0033】
上述の作用を得るために、支持体10には、少なくとも未加硫のゴムストリップG2よりも伸びが小さい樹脂材料が用いられる。このような条件を満たす材料であれば、支持体10の厚さや樹脂の種類については、任意に定められる。
【0034】
図5に示したように、支持体10の幅w3は、ゴムストリップG2の幅w2よりも大きいのが望ましい。これにより、後述のように、複合テープ12を渦巻状に巻きとった場合、ゴム同士の接触がより確実に防止される。
図5において、ゴムストリップG2の幅w2の中心位置と、支持体10の幅w3の中心位置とは、実質的揃えられている。これにより、ゴムストリップG2の幅方向の両側に、支持体10がはみ出している。支持体10のはみ出し部によって、ゴムストリップG2同士の接触がさらに確実に抑制される。このような作用を確実に発揮させるために、支持体10の幅w3は、好ましくはゴムストリップG2の幅w2の105〜130%の範囲であるのが望ましい。本実施形態の支持体10には、厚さ1mm、幅24mmのテープ状体が用いられる。
【0035】
複合部4から連続的に供給されてくる複合テープ12は、巻取部6で巻取られる。本実施形態の巻取部6は、電動機等が内蔵された本体6aと、該本体6aに設けられたリールスタンド6bとを含んでいる。リールスタンド6bは、リールRの回転軸を水平に保持することができる。また、リールスタンド6bは、保持されているリールRを所定の速度で回転駆動させる。即ち、本体6a電動機が駆動されることにより、リールRが回転し、複合部4で得られた複合テープ12がリールRに連続的に巻き取られる。巻取りスピードは、制御装置によって、複合テープ12の供給スピードと同期する。
【0036】
リールRに所定の複合テープ12が巻取られると、複合テープ12が切断され、巻き終えたリールRと、空のリールRとの交換が行われる。空のリールRには、上流側の複合テープ12の切断端が固着され、再び、巻取りが開始される。
【0037】
巻き終えたリールRの一例は、
図6に示されている。複合テープ12が看取られたリールRは、図示しないゴムストリップ貼り付け装置に供給される。ゴムストリップ貼り付け装置は、複合テープ12をリールRから引き出し、かつ、その支持体10から引き剥がされたゴムストリップG2を用いて巻きつけを行うことができる。
【0038】
巻取部6でのリールRの交換時において複合テープ12の供給を止めないために、本実施形態では、複合部4と巻取部6との間に、複合テープ12の弛みを吸収するフェスツーン部5が設けられている。
【0039】
フェスツーン部5は、本体5aと、複合テープ12の長手方向と直角かつ水平な軸心を有する複数のローラ5bとを含んで構成される。複数のローラ5bは、本体部5aの上部側に回転自在に軸支された上ローラ5b1と、本体部5aの下部側に回転自在に軸支されかつ上下に同期して移動可能な下ローラ5b2とを含んでいる。複合テープ12は、これらの上下のローラ5b1、5b2にジグザグ状に巻き掛けされている。フェスツーン部5は、下ローラ5b2が下方に移動することにより、複合テープ12を一時的に滞留させることができる。これにより、フェスツーン部5は、例えば、リールRの交換時、連続供給されてくる複合テープ12を吸収することができる。
【0040】
以上、本発明の特に好ましい実施形態が説明されたが、本発明は、図示の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
【符号の説明】
【0041】
1 ゴムストリップの製造装置
2 押出機
3 カレンダーヘッド
4 複合部
5 フェスツーン部
6 巻取部
10 支持体
11 支持体の巻取物
12 複合テープ
G1 ゴム成形体
G2 ゴムストリップ