(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本項目および方法を開示および記載する前に、下記の態様は、特定の化合物、合成方法、または使用に限定されず、したがってもちろん、変更され得ることが理解されるべきである。また、本明細書で使用される専門用語は、単に特定の態様を説明する目的であり、限定されることを意図しないことが理解されるべきである。
【0013】
本明細書および以下の請求項において、以下の意味を有すると定義されるべきいくつかの用語に対して、参照が作成される:
本明細書および添付の請求項において用いられる単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数形の指示対象を含むことを留意しなければならない。したがって、例えば、「架橋剤(a cross−linking agent)」との言及は、2またはそれ以上のそのような架橋剤(agents)の混合物などを含む。
【0014】
「随意的(optional)」または「場合により(optionally)」は、続けて記述される事象または状況が生じ得るまたは生じ得ないこと、および、その記載はその事象または状況が生じる事例および生じない事例を含むことを意味する。例えば、語句「場合により清浄化するステップ」は、清浄化するステップが行われ得るか行われ得ないことを意味する。
【0015】
本明細書において用いられる用語「対象」は、任意の脊椎生物である。
【0016】
本明細書において用いられる用語「羊膜」は、中間組織層が損傷されていない(intact)、または実質的に取り除かれた、羊膜を含む。
【0017】
タイトルまたはサブタイトルは、読者の便宜のために本明細書中において用いられてよく、本発明の範囲に影響を及ぼす意図ではない。さらに、本明細書中で用いられるいくつかの用語は、以下にさらに具体的に定義される。
【0018】
I.組織移植片、および、それを作成するための方法
本明細書は、生物学的組織への高い接着性を有して創傷治癒の適用に有用な、胎盤由来の組織移植片を開示する。一態様では、移植片は、お互いに架橋された羊膜および/または絨毛膜からなる。羊膜および/または絨毛膜は、移植片の形成の前に、架橋剤で処理される。
【0019】
一態様では、羊膜の組織移植片を作成するための方法は、以下のステップを含む:
(a)第一表面と第二表面とを有する第一羊膜を準備するステップ;および
(b)第一表面と第二表面とを有する第二羊膜または絨毛膜を、前記第一羊膜の前記第二表面に積層するステップ、
ここで、前記第二羊膜または絨毛膜の前記第一表面が、前記第一羊膜の前記第二表面に積層されて、および、前記第一羊膜、第二羊膜、および/または前記絨毛膜は、積層の前に、架橋剤で処理される。
【0020】
別の態様では、絨毛膜または絨毛膜/羊膜の組織移植片を作成するための方法は、以下のステップを含む:
(a)第一表面と第二表面とを有する第一絨毛膜を準備するステップ;および
(b)第一表面と第二表面とを有する第二絨毛膜を、前記第一絨毛膜の前記第二表面に積層するステップ、
ここで、前記第二絨毛膜の前記第一表面が、前記第一絨毛膜の前記第二表面に積層されて、および、前記第一絨毛膜および/または第二絨毛膜は、積層の前に、架橋剤で処理される。
【0021】
別の態様では、組織移植片を作成するための方法は、以下のステップを含む:
(a)羊膜の基底膜を露出して、露出基底膜と第二表面とを有する第一膜を生産するために、場合により、実質的に全ての、羊膜の上皮細胞を除去するステップ;
(b)前記第一膜を、第一架橋剤で処理するステップ;および
(c)間質層と第二表面とを有する絨毛膜を、前記羊膜上に載せるステップ、
ここで、前記絨毛膜の前記間質層は、前記羊膜の前記第二表面に隣接していて、前記絨毛膜は、第二架橋剤で処理されて、
ここで、前記第一架橋剤および前記第二架橋剤は同一または異なる。
【0022】
別の態様では、組織移植片は、以下のステップを含む方法により生産される:
(a)第一表面と第二表面とを有する第一羊膜を準備するステップ;および
(b)第一表面と第二表面とを有する第二羊膜または第一絨毛膜を、前記第一羊膜の前記第二表面に積層するステップ、
ここで、前記第二羊膜または第一絨毛膜の前記第一表面が、前記第一羊膜の前記第二表面に積層されて積層物が生産されて、および
(c)前記積層物を架橋剤に接触させるステップ。
【0023】
別の態様では、組織移植片は、以下のステップを含む方法により生産される:
(a)第一表面と第二表面とを有する第一絨毛膜を準備するステップ;および
(b)第一表面と第二表面とを有する第二絨毛膜または第一羊膜を、前記第一絨毛膜の前記第二表面に積層するステップ、
ここで、前記第二絨毛膜または第一羊膜の前記第一表面が、前記第一絨毛膜の前記第二表面に積層されて積層物が生産されて、および
(c)前記積層物を架橋剤に接触させるステップ。
【0024】
さらなる態様では、組織移植片は、以下のステップを含む方法により生産される:
(a)対象から胎盤を得るステップ、
ここで前記胎盤は羊膜および絨毛膜を含む;
(b)胎盤を清浄化するステップ;
(c)絨毛膜組織層を羊膜層から分離するステップ、
ここで前記羊膜は、基底膜に隣接する上皮細胞を含み;
(d)前記羊膜の前記基底膜を露出して第一膜を生産するために、場合により、実質的に全ての上皮細胞を除去するステップ:
(e)前記第一膜および絨毛膜を、1または複数の架橋剤で処理するステップ;
(f)前記第一膜を、乾燥用固定具の表面上に載せるステップ、
ここで、前記第一膜の前記基底膜は、前記乾燥用固定具の表面に隣接していて;
(g)組織移植片を生産するために、前記第一膜上に絨毛膜を載せるステップ;および
(h)前記乾燥用固定具上の前記組織移植片を脱水するステップ。
【0025】
図1は、組織移植片として後に用いるための胎盤材料を摘出し、処理し、そして調製するためのステップの例示的な概略(100)と特定の態様を示す。それぞれの個々のステップに関するさらに詳細の説明および議論を続ける。はじめに、選択的帝王切開(ステップ110)に続き、胎盤組織が、承諾する患者から採取される。材料は保存されて、適切な処理場、または検査(check−in)と評価のための施設に、従来の組織保存方法で運ばれる(ステップ120)。それから、全体の処理、操作、および、羊膜と絨毛膜の分離が行われる(ステップ130)。それから、許容できる組織は、除染されて(ステップ140)、基底膜を露出させるために羊膜から上皮層を実質的に除去する随意的ステップが続けられる(ステップ145)。次に、羊膜および/または絨毛膜は、架橋剤の溶液で処理される(ステップ147)。それから、組織移植片が、羊膜および/または絨毛膜から調製されて、そして、移植片は続けて脱水されて(ステップ150)、切断および梱包がされて(ステップ160)、γ線または電子ビームの放射線を用いて滅菌されて(ステップ165)、そして、適切な外科的処置における創傷ケアのために、外科医および他の医療専門家による使用のために、市場にリリースされる(ステップ170)。各ステップを以下に詳細に記載する。
【0026】
最初の組織採取(ステップ110)
組織移植片を生産するために用いられる構成要素は、胎盤に由来する。胎盤の起源は変更することができる。一態様では、胎盤は、ヒトのような哺乳類に由来し、制限されないが、ウシ、ブタなどを含む他の動物をここで用いることができる。ヒトの場合、胎盤の回収は、帝王切開の出産中にそれが採取される病院で行われる。出産間近の母親を指すドナーは、移植が可能な最も安全な組織を提供するために設計された総合的なスクリーニングプロセスを自主的に受ける。スクリーニングプロセスは、好ましくは、ヒト免疫不全ウイルス1型および2型に対する抗体(抗−HIV−1および抗−HIV−2)、B型肝炎ウイルス B型肝炎表面抗原(HBsAg)に対する抗体(抗−HBV)、C型肝炎ウイルスに対する抗体(抗−HCV)、ヒトT−リンパ向性ウイルスI型およびII型に対する抗体(抗−HTLV−I、抗−HTLV−II)、CMV、および梅毒に対する抗体、および、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)およびC型肝炎ウイルス(HCV)を検査する核酸に関して、従来の血清検査を用いて検査する。上記の検査リストは単に例示的であり、当業者により理解されるように、より多くの、より少ない、または異なる検査が、経時的にまたは移植片の使用目的に基づいて、所望され、または、必要とされてよい。
【0027】
ドナーの情報およびスクリーニング検査結果の検討に基づいて、ドナーは、許容できるとみなされるか、または許容できないとみなされるかの、いずれかである。加えて、細菌、例えば、クロストリジウムまたは連鎖球菌の存在を判定するために、分娩時(at the time of delivery)に培養が行われる。ドナーの情報、スクリーニング検査、および分娩培養(delivery culture)が全て満たしている場合(すなわち、いかなるリスクも示さず、または許容できるレベルのリスクを示す)、ドナーは医長に承認されて、組織標本は、さらなる処理および評価に当初ふさわしいと指定される。
【0028】
上記の選定基準に見合うヒト胎盤は、好ましくは、滅菌輸送バッグ中の生理食塩水中に入れられ、そして処理場またはさらなる処理のための実験室への輸送のために、ウェットアイスの容器中に保存される。
【0029】
スクリーニング検査と分娩培養からの結果の取得が完了する前に胎盤が採取される場合は、そのような組織はラベルされて検疫所に保管される。組織が操作および使用に安全であること示す必要なスクリーニング評価と分娩培養が満たされた後にのみ、胎盤は、さらなる処理に承認され、医長からの最終承認を得る。
【0030】
材料の検査および評価(ステップ120)
処理センターまたは実験室への到着時に、輸送物は開封されて、滅菌輸送バッグ/容器が、なお密封されてかつ冷却されているか、適切なドナー書類が存在するか、そして書類上のドナー番号が、組織を含む滅菌輸送バッグ上の番号と一致するか、確認される。組織を含む滅菌輸送バッグはそれから、さらなる処理の準備が整うまで、冷蔵庫内で保管される。
【0031】
全体組織の処理(ステップ130)
組織をさらに処理する準備が整ったら、胎盤組織をさらに処理するために必要な滅菌用品が制御環境中のステージングエリアに集められて、制御環境の中へ導入するために準備がされる。一態様では、胎盤は室温で処理される。制御環境が製造フードならば、滅菌用品は開封されて従来の滅菌技術を用いてフード内へ置かれる。制御環境がクリーンルームならば、滅菌用品は開封されて滅菌ドレープで覆われたカート上に置かれる。作業表面全体は、従来の滅菌技術を用いて、一枚の滅菌ドレープで覆われており、滅菌用品および処理装置は、同様に従来の滅菌技術を用いて、滅菌ドレープ上に置かれる。
【0032】
処理装置は、従来かつ産業上認可された除染手順により除染されて、それから制御環境内に導入される。装置は、装置が組織標本に近接する可能性を最小限にするために戦略的に制御環境内に置かれ、さもなければ不注意に組織標本で汚染される。
【0033】
つぎに、胎盤は滅菌輸送バッグから取り出されて、制御環境内の滅菌処理ボウルへと無菌的に移される。滅菌ボウルは、室温または室温付近の高張生理食塩水(例えば、18%NaCl)を含む。胎盤は、血塊を分離するのを助けるため、および、胎盤組織を室温に到達させるために、穏やかに揉まれて、それは、胎盤の構成要素がお互いから(例えば、羊膜および絨毛膜)、分離するのを促進する。周囲温度まで温められた後(例えば、約10〜30分後)、胎盤は滅菌処理ボウルから取り出されて、検査のために羊膜の膜層を下向きにして、処理トレイ上に平らに置かれる。
【0034】
胎盤は、変色、破片または他の汚染、臭気、および損傷の兆候について調べられる。組織サイズも書き留める。この時点で、組織がさらなる処理にふさわしいかどうかについて決定がなされる。
【0035】
つぎに、羊膜と絨毛膜が、注意深く分離される。一態様では、この処置に用いられる材料および装置は、処理トレイ、18%生理食塩水、滅菌4×4スポンジ、および2つの滅菌ナルジェンジャー(Nalgene jar)を含む。胎盤組織はそれから、羊膜が絨毛膜から分離されることができる領域(典型的には隅)を見つけるために精査される。羊膜は、絨毛膜上の薄い不透明の層として見られる。
【0036】
線維芽細胞層は、1枚の滅菌ガーゼまたは綿棒で羊膜の両側にやさしく触れることで確認される。線維芽細胞層は、試験材料に張り付く。羊膜は、処理トレイの中に、基底膜層を下にして置かれる。また、先の尖っていない道具、細胞スクレーパー、または滅菌ガーゼを用いて、任意の残りの血液が取り除かれる。このステップは十分注意して行われるべきであり、また、羊膜を引き裂かないようにしなければならない。羊膜の清浄化は、いったん羊膜が外見上滑らかで乳白色になると完了する。
【0037】
特定の態様では、線維芽細胞層を露出させるために、海綿層とも呼ばれる中間組織層は、羊膜から実質的に取り除かれる。取り除かれる中間組織層の量に関して、用語「実質的に取り除かれる」は、本明細書で、90%より多い、95%より多い、または99%より多い中間組織層を羊膜から取り除くことを定義する。これは、羊膜から中間組織層を剥がすことにより行うことができる。あるいは、中間組織層は、ガーゼまたは他の適切なワイプで中間組織層を拭き取ることで、羊膜から取り除くことができる。結果として生じる羊膜は、続いて、下記の方法を用いて除染することができる。
【0038】
理論に束縛されるものではないが、中間層の除去は、特に、移植片を生産するために多数の羊膜が用いられる場合に、組織移植片の乾燥を加速することができる。中間層は、羊膜を架橋剤と接触させる前に羊膜から取り除くことができるか、または、選択的に、羊膜を架橋剤と接触させた後に取り除くことができる。
【0039】
化学的除染(ステップ140)
上記で単離された羊膜および絨毛膜は、下記の技術を用いて化学的に除染することができる。一態様では、羊膜および絨毛膜は室温で除染される。一態様では、ステップ130で生産される羊膜は、次のステップのために滅菌ナルジェンジャー中に置くことができる。一態様では、次の方法は、羊膜を清浄化するために用いることができる。ナルジェンジャーは無菌的に18%の高張生理食塩水で満たされて密封される(または蓋で封がされる)。ジャーはそれから、ロッカープラットフォーム上に置かれて、30〜90分間撹拌されて、羊膜から汚染物質をさらに取り除く。ロッカープラットフォームが臨界的(critical)環境(例えば、製造フード)内でなかった場合は、ナルジェンジャーは制御/滅菌環境へ戻されて開封される。滅菌鉗子を用いて、または無菌的に中身を静かに移して、羊膜は、18%高張生理食塩水を含むナルジェンジャーからやさしく取り出されて、空のナルジェンジャー中に置かれる。羊膜を有する、この空のナルジェンジャーは、それから、無菌的に、予め混合された抗生物質溶液で満たされる。一態様では、予め混合された抗生物質溶液は、硫酸ストレプトマイシンおよび硫酸ゲンタマイシンのような抗生物質の混合物からなる。ポリミキシンB硫酸塩およびバシトラシンのような他の抗生物質、または、現在利用可能または将来利用可能である同様の抗生物質もまた、適切である。加えて、抗生物質溶液は、羊膜の温度を変化させないように、添加時に室温であることが好ましく、さもなければ羊膜を傷つける。羊膜および抗生物質を含む、このジャーまたは容器はそれから、密封され、または密閉されて、ロッカープラットフォーム上に置かれて、好ましくは60〜90分間、撹拌される。抗生物質溶液内での羊膜のそのような振動または撹拌は、組織から汚染物質および細菌をさらに取り除く。場合により、羊膜は、洗浄剤で洗浄することができる。一態様では、羊膜は、0.1〜10%、0.1〜5%、0.1〜1%、または0.5%のTriton−X洗浄液で洗浄することができる。
【0040】
ロッカープラットフォームが臨界的環境(例えば、製造フード)内でなかった場合は、羊膜および抗生物質を含むジャーまたは容器はそれから、臨界的/滅菌環境へ戻されて開封される。滅菌鉗子を用いて、羊膜はジャーまたは容器からやさしく取り出されて、滅菌水または標準の生理食塩水(0.9%生理食塩水)を含む滅菌ボウル中に置かれる。羊膜は、少なくとも10〜15分間、滅菌水/標準生理食塩水中に、適所に浸される。羊膜は、組織からの抗生物質溶液および任意の他の汚染物質の除去を促進するために、わずかに撹拌されてよい。少なくとも10〜15分後に、羊膜は、脱水およびさらなる処理がされる状態になる。
【0041】
絨毛膜の場合は、以下の例示的な方法を用いることができる。羊膜から絨毛膜を分離して線維層から凝固血液を除去した後、絨毛膜は18%生理食塩水中で15分〜60分間、すすぎがされる。第一のすすぎのサイクルの間、18%生理食塩水は、溶液温度がおよそ48℃であるように、実験用加熱板を用いて滅菌容器中で加熱される。溶液が静かに移され、絨毛膜組織は滅菌容器内に置かれて、静かに移された生理食塩水が容器に注がれる。容器は密封されて、ロッカープレート上に置かれて、15分〜60分間撹拌される。1時間の撹拌浴の後に、絨毛膜組織は取り出されて、さらに15分〜60分のすすぎのサイクルのために、第二の加熱撹拌浴中に置かれた。場合により、絨毛膜組織は、羊膜の除染のために、上記のように洗浄剤(例えば、Triton−X洗浄液)で洗浄することができる。容器は密封されて、15分〜120分間、加熱せずに撹拌される。絨毛膜組織はつぎに、脱イオン水で(250mlの脱イオン水×4回)、各すすぎで激しく動かして洗浄される。組織は取り出されて、1×PBS w/EDTA溶液の容器中に置かれる。容器は密封されて、8時間制御された温度下で、1時間撹拌される。絨毛膜組織は取り出されて、滅菌水を用いてすすぎがされる。目視検査は、任意の残っている変色した線維状血液材料を絨毛膜組織から除去するために行われた。絨毛膜組織は、褐色変色の兆候がない乳白色の外観を有するはずである。
【0042】
羊膜からの上皮層の随意的除去(ステップ145)
特定の態様では、羊膜上に存在する上皮層を除去することが望ましい。一態様では、羊膜上に存在する上皮層は、羊膜の基底層を露出するために実質的に取り除かれる。取り除かれる上皮の量に関して、用語「実質的に取り除かれる」は、本明細書で、90%より多い、95%より多い、または99%より多い上皮細胞を羊膜から取り除くことを定義する。羊膜層上に残っている上皮細胞の存在または不存在は、当技術分野で知られている技術を用いて評価することができる。例えば、上皮細胞層の除去後、処理ロットからの代表的な組織サンプルが、標準的な顕微鏡の検査スライド上に置かれる。組織サンプルはそれから、エオシンY染色を用いて染色されて、下記のように評価される。サンプルはそれからカバーされてスタンドに置かれる。いったん、染色するのに十分な時間が過ぎたら、拡大下で目視観測される。
【0043】
上皮層は、当技術分野で知られている技術により取り除くことができる。例えば、上皮層は、細胞スクレーパーを用いて、羊膜から削り取ることができる。他の技術は、限定されないが、膜の凍結、細胞スクレーパーを用いた物理的除去、または上皮細胞を非イオン洗剤、陰イオン洗剤、およびヌクレアーゼに曝すことを含む。上皮が除去された組織はそれから、基底膜が傷つけられておらず損傷されていないことを確認するために検査される。このステップは、処理ステップの完了後かつ次のセクションに記載のように組織が脱水される前に行われる。例えば、代表的なサンプル移植片が、顕微鏡を用いた分析のために取り出される。組織サンプルは標準的なスライド上に置かれて、エオシンYで染色されて、そして、顕微鏡下で観察される。上皮が存在すれば、玉石形の細胞として見られる。
【0044】
本明細書に記載の方法、特にステップ130および145は、羊膜中の全ての細胞構成要素を除去はしない。この技術は、当技術分野で「脱細胞化」と呼ばれる。脱細胞化は、一般に、上皮細胞および線維芽細胞を含む羊膜に存在する全ての細胞の物理的および/または化学的除去を含む。ステップ145は上皮細胞を除去するが、ステップ130で説明された中間層の除去後でさえ、羊膜間質細胞層に存在する線維芽細胞層は損傷されていない。
【0045】
架橋剤での処理(ステップ147)
組織移植片の適用に応じて、羊膜および/または絨毛膜は、積層の前に、個別に架橋剤で処理される。別の態様では、(1)2またはそれ以上の層の羊膜、(2)2またはそれ以上の層の絨毛膜の、または(3)1または複数の層の羊膜および絨毛膜からなる積層は、積層後に、架橋剤で続いて処理することができる。
【0046】
一般に、架橋剤は非毒性および非免疫原性である。絨毛膜および羊膜が架橋剤で処理される場合、架橋剤は同一または異なってよい。一態様では、絨毛膜および羊膜は、架橋剤で別々に処理することができて、または、選択的に、絨毛膜および羊膜は同一の架橋剤で一緒に処理することができる。特定の態様では、羊膜または絨毛膜は、2またはそれ以上の異なる架橋剤で処理することができる。羊膜および/または絨毛膜を処理するための条件は、変更することができる。一態様では、羊膜または絨毛膜は、架橋剤の水溶液が入った容器中に置くことができる。一態様では、架橋剤の濃度は、0.1M〜5M、0.1M〜4M、0.1M〜3M、0.1M〜2M、または0.1M〜1Mである。別の態様では、羊膜または絨毛膜は、1〜2秒間、最大で60分まで、架橋剤で処理することができる。さらなる態様では、羊膜または絨毛膜は、最高で50℃までの室温で、架橋剤で処理される。
【0047】
架橋剤は通常、タンパク質と反応して共有結合を生じさせることが可能な、2またはそれ以上の官能基を有する。一態様では、架橋剤はタンパク質上に存在するアミノ基と反応することができる基を有する。そのような官能基の例は、限定されないが、ヒドロキシル基、置換または非置換アミノ基、カルボキシル基、およびアルデヒド基を含む。一態様では、架橋剤は、例えば、グルタルアルデヒドのようなジアルデヒド類であってよい。別の態様では、架橋剤は、例えば、(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイミド(EDC)のようなカルボジイミドであってよい。別の態様では、架橋剤は、酸化デキストラン、p−アジドベンゾイルヒドラジド、N−[α−マレイミドアセトキシ]スクシンイミドエステル、p−アジドフェニルグリオキサル一水和物、ビス−[β−(4−アジドサリチルアミド)エチル]ジスルフィド、ビス−[スルホスクシンイミジル]スベレート、ジチオビス[スクシンイミジル]プロピオナート、ジスクシンイミジルスベレート、および1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミドハイドロクロライド、二官能性オキシラン(OXR)、またはエチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDE)であってよい。
【0048】
一態様では、糖が、羊膜および絨毛膜に存在するタンパク質と反応して共有結合を形成することができる場合、糖が架橋剤である。例えば、糖はメイラード反応によりタンパク質と反応することができ、それは糖類を還元することによりタンパク質上のアミノ基の非酵素的グリコシル化によって始まり、後に続く共有結合の形成をもたらす。架橋剤として有用な糖類の例は、限定されないが、D−リボース、グリセロ―ス、アルトロース、タロース、エルセオース、グルコース、リキソース、マンノース、キシロース、グロース、アラビノース、イドース、アロース、ガラクトース、マルトース、ラクトース、スクロース、セロビオース、ゲンチオビオース、メリビオース、ツラノース、トレハロース、イソマルトース、またはそれらの任意の組み合わせを含む。このように、一態様では、羊膜または絨毛膜は、膜に共有結合された少なくとも1つのクロスリンカーを含む。別の態様では、1つの組織移植片は、1つの羊膜と1つの絨毛膜の積層を含み、ここで、羊膜と絨毛膜は、1つのクロスリンカーを介してお互いに共有結合している。
【0049】
以下の方法は、羊膜および絨毛膜を架橋剤で処理するための例示的な方法を提供する。清浄化されて除染された絨毛膜および羊膜は、製造フード中の滅菌領域上に置かれる。組織は、架橋剤、好ましくは0.05〜1MのD−リボース、好ましくは0.2M(3.01%)のD−リボースを含む、ナルジェンジャー(Nalgene jar)に、1〜60分間、好ましくは5分間、移される。組織は、別々の容器で、または一緒に同一の容器内でのいずれかで、架橋剤で処理してよい。インキュベーション後、組織は溶液から取り除かれて、場合により、乾燥させる。
【0050】
組織移植片の調製および脱水(ステップ150)
羊膜および/または絨毛膜が、前のセクションで述べたように個々にまたは積層として架橋剤で処理された後、羊膜および/または絨毛膜からなる組織移植片が生産されて、そして続いて脱水される。一態様では、組織移植片は、2またはそれ以上の羊膜、2またはそれ以上の絨毛膜、またはお互いの上部に層状にされた羊膜および絨毛膜からなる積層である。一態様では、組織移植片は、化学的脱水に続く凍結乾燥により脱水される。一態様では、化学的脱水ステップは、羊膜または絨毛膜に存在する残りの水を、実質的に(すなわち、90%より多く、95%より多く、または99%より多く)または完全に除去する(すなわち、組織を脱水する)ために、羊膜および絨毛膜を独立にまたは積層として、極性有機溶媒と十分な時間および量で接触させることにより行われる。溶媒はプロトン性または非プロトン性であってよい。本明細書で有用な極性有機溶媒の例は、限定されないが、アルコール類、ケトン類、エーテル類、アルデヒド類、またはそれらの任意の組み合わせを含む。具体的な非限定の例は、DMSO、アセトン、テトラヒドロフラン、エタノール、イソプロパノール、またはそれらの任意の組み合わせを含む。一態様では、胎盤組織は、室温で極性有機溶媒に接触させられる。さらなるステップは必要なく、組織は下記のようにして、直接に凍結乾燥することができる。
【0051】
化学的脱水後、任意の残りの水および極性有機溶媒を除去するために、組織移植片は凍結乾燥される。一態様では、羊膜および絨毛膜は、凍結乾燥の前に、適切な乾燥用固定具上に置くことができる。一態様では、架橋剤で処理された羊膜は、露出した基底(すなわち、上皮層が実質的に取り除かれた)または露出していない基底膜(すなわち、上皮層が取り除かれていない)を乾燥用固定具の表面に隣接して、適切な乾燥用固定具上に置かれる。
【0052】
一態様では、絨毛膜(架橋剤で処理された、または処理されない)を載せる前に、さらなる羊膜(単数または複数)(架橋剤で処理された、または処理されない)を、乾燥用固定具に取り付けられた第一羊膜に載せることができる。これらの態様では、宿主細胞に直接接触しないこれらの層は、上皮細胞を基底膜から除去する必要がない。本態様では、膜を一緒に接着するために線維芽細胞層が用いられるが、例えば、フィブリン糊、ゼラチン、光化学技術、および縫合のような他の技術および材料が、複数の積層された組織移植片を生産するために用いられることができる。層の実際の数は、手術の必要性および組織移植片を用いるように意図される処置に依存する。一般に、本明細書に記載の組織移植片は、創傷の形態に合うサイズに切断されて、創傷の上または中に置かれて、そして必要に応じて、架橋剤を増強するために縫合または外科用接着剤で所定の位置に保つことができる。
【0053】
他の態様では、羊膜は、露出した基底または露出していない基底膜が上を向くようにして、乾燥用固定具の表面上に置くことができる。特定の態様では、1または複数のさらなる膜を、羊膜と絨毛膜との間に積層することができる。本態様では、さらなる膜(単数または複数)は、場合により、架橋剤で処理することができる。さらなる膜の例は、限定されないが、心膜の同種移植片、無細胞(acelluar)真皮の同種移植片、羊膜、絨毛膜、ウォートン・ジェリー(Wharton’s jelly)、精製された1型コラーゲン異種移植片、バイオセルロースポリマーまたはコポリマー、生体適合性合成ポリマーまたはコポリマーフィルム、精製された小腸粘膜下組織、膀胱無細胞マトリックス、死体筋膜、またはそれらの任意の組み合わせを含み、ここで、膜のいずれかは、場合により、架橋剤で処理することができる。
【0054】
乾燥用固定具は、好ましくは、羊膜および絨毛膜を平たい形状で広げて置いて完全に受け入れるのに十分大きいサイズである。一態様では、乾燥用固定具は、デュポンが発明して販売するアセタール樹脂工学プラスチックのブランド名であるテフロンまたはデルリン製であり、そしてそれはまた、ジョージア州マリエッタのWerner Machine, Inc.から市販されている。熱耐性および切断耐性であり湿組織を受け入れるのに適切な形状に形成することが可能な任意の他の適切な材料もまた、乾燥用固定具に用いることができる。
【0055】
一態様では、
図2に示されるのと同様に、乾燥用固定具500の受容面は、切断後の組織の所望の外輪郭であって、組織が用いられる適用可能な外科的処置に要求されるサイズと形である、製品スペース(product space)510を規定する溝505を有する。例えば、乾燥用固定具は、溝が格子配置であるようにして配列させることができる。一つの乾燥用固定具上の格子は、同一の均一なサイズであってよく、または異なる外科的適用のために設計された多様のサイズを含んでよい。それでもなお、当業者によって理解されるように、任意のサイズおよび形の配列を、乾燥用固定具に用いることができる。別の実施態様では、積空間を規定する溝を有する代わりに、乾燥用固定具は、隆起した突起部または刃を有する。
【0056】
溝または突起部の間の「空の」空間の中に、乾燥用固定具は、テキスト、ロゴ、名前、または同様のデザイン520の形状にわずかに隆起した、または、ギザギザした、表面模様(texture)を含み得る。この表面模様付けされた(textured)テキスト、ロゴ、名前、またはデザインは、カスタマイズされ得る。乾燥されると、基本的に組織自身の中にラベルをもたらしながら、組織は隆起した表面模様の周りに、またはギザギザした表面模様の中に、それ自身を形作る。好ましくは、乾燥および切断後に、乾燥組織のエンドユーザー(典型的には臨床医)が乾燥組織の基底側から間質側を区別することができるように、表面模様/ラベルは、組織移植片上に一方向にのみ読まれる、または見られることができる。これが望まれる理由は、外科的処置の間、羊膜基底側を下にして、または同種移植片を受ける患者の天然組織に隣接して、同種移植片を所定の位置に置くことが望ましいからである。
図2は、乾燥用固定具500の空の空間510の中に含まれ得る様々なマーク、ロゴ、およびテキスト520を示す。典型的に、一つの乾燥用固定具は、全ての空の空間の中に同一のデザインまたはテキストを含む;しかしながら、
図2は、説明の目的のために、それぞれの移植片をエンボス加工するためのそのような乾燥用固定具上に含まれ得る広く様々なデザインを示す。
【0057】
いったん羊膜および/または絨毛膜からなる組織移植片が乾燥用固定具上に置かれると、乾燥用固定具は凍結乾燥機内に置かれる。組織移植片を脱水するための凍結乾燥機の使用は、加熱脱水のような他の技術に比べて、より効率的かつ完璧であり得る。一般に、胎盤組織移植片中の氷晶形成は、組織移植片中の細胞外マトリックスを傷つけ得るので避けることが望ましい。凍結乾燥前に羊膜および絨毛膜を化学的に脱水することで、この問題は回避することができる。
【0058】
別の態様では、脱水ステップは、組織移植片を温めるステップを含む。一態様では、羊膜および/または絨毛膜は、適切な上述の乾燥用固定具上に置かれて、そして、乾燥用固定具は滅菌Tyvex(または同様の、通気性があり熱耐性で密封可能な材料)の脱水バッグ中に置かれて、密封される。通気性のある脱水バッグは、組織の乾燥が早すぎるのを防止する。複数の乾燥用固定具が同時に処理される場合は、それぞれの乾燥用固定具は、それ自身のTyvexバッグ中に置かれるか、または、複数の乾燥フレームをそれ上に保持するように設計された適切な取付フレーム中に置かれてそれからフレーム全体がより大きい一つの滅菌Tyvex脱水バッグ内に置かれて密封されるかの、いずれかである。
【0059】
1つまたは複数の乾燥用固定具を含むTyvex脱水バッグはそれから、およそ35〜50℃に予熱された非真空のオーブンまたはインキュベーター内に置かれる。Tyvexバッグは、30〜120分間、オーブン中にそのままにされる。一態様では、加熱ステップは、組織移植片を過乾燥または燃焼はさせないが組織を十分に乾燥させるために、およそ45℃の温度で45分で行うことができる。任意の具体的なオーブンに関する具体的な温度および時間は、高度、オーブンの大きさ、オーブン温度の精度、乾燥用固定具に用いられる材料、同時に乾燥される乾燥用固定具の数、一つまたは複数の、乾燥用固定具のフレームが同時に乾燥されるのかどうか、などを含む他の因子に基づいて計算および調節される必要がある。
【0060】
一態様では、露出した基底(すなわち、上皮層が実質的に取り除かれた)または露出していない基底膜(すなわち、上皮層が取り除かれない)を有する羊膜の層が乾燥用固定具に載せられた後、絨毛膜(架橋剤で処理されない、または処理された)が羊膜に載せられる。一態様では、羊膜の、露出した基底層または露出していない基底層を乾燥用固定具に載せて、そして、絨毛膜(架橋剤で処理された、または処理されない)を、続いて、乾燥用固定具に取り付けられた羊膜に載せる。本態様は
図3に示されていて、羊膜層800が乾燥用固定具600に載せられて、そして絨毛膜層810が羊膜層800に載せられる。他の態様では、いったん、羊膜(および、以下に記載の他の膜)および絨毛膜が乾燥用固定具に載せられたら、乾燥フレームを膜の上に載せることができる。この特徴は、乾燥ラック82が乾燥用固定具80の上部に置かれている
図4に示されている。乾燥フレームは、膜を所定の位置に保つ。加えて、乾燥フレームは、組織移植片のシート全体を、持ち上げることなく完全に乾燥させて、それは収率の増加をもたらす。
【0061】
特定の態様では、組織移植片は、最後の切断および梱包(ステップ160)を除いて、物理的に変更されない。完了すると、処理された組織移植片は白っぽい着色を有する半透明の見た目を有する。組織移植片は柔らかくて、それが乾燥されて水分を補給されていない状態での曲げ加工およびサイズ化に耐える。本明細書に記載の組織移植片は、長時間、室温で保管され得る。
【0062】
切断および梱包(ステップ160)
いったん移植片が十分に脱水されたら、組織移植片はそれから、特定の商品サイズに切断される準備がされて、保管、最終的な滅菌および後の外科的使用のために、適切に梱包される。一態様では、脱水された組織を含むTyvekバッグは、滅菌/制御環境中に戻して置かれる。生産されるべき移植片の数は、乾燥用固定具(単数または複数)上の組織のサイズおよび形状に基づいて見積もられる。また、それぞれの組織移植片に対して一つの、適切な数のポーチが、滅菌/制御環境の中に導入される。乾燥用固定具(単数または複数)はそれから、Tyvekバッグから取り出される。
【0063】
乾燥用固定具が溝を有する場合は、以下の例示的な方法を、商品サイズに組織移植片を切断するために用いることができる。乾燥用固定具が格子状に構成される場合は、#20または同様のストレートまたはローリング刃を、それぞれの溝のラインに沿って平行に切断するために用いる。次に、垂直方向の全ラインが切断される。あるいは、乾燥用固定具が隆起した縁または刃を有する場合は、以下の方法を、組織移植片を商品サイズに切断するために用いることができる。滅菌ローラーを、乾燥用固定具を横切って転がるために用いる。脱水された組織移植片が、乾燥用固定具の全ての隆起した刃または縁に沿って切断されるように、十分な圧力が付与されるべきである。
【0064】
切断後、それぞれの組織移植片は、それぞれの「インナー」ポーチに置かれる。好ましくは透明側と不透明側を有するインナーポーチは、透明側を上に向けるべきである。組織移植片は、テキスト、ロゴ、名前、または同様のデザインの形状での表面模様がインナーポーチの透明側を介して外に向いてインナーポーチの外側に見えるように、「インナー」ポーチの中に置かれる。この方法は、それぞれの別個の組織移植片に関して繰り返される。
【0065】
それぞれの組織移植片はそれから、裂け目または穴がないか、商品サイズ(切断物として)が、規定の長さおよび幅サイズのおよそ(+または−)1ミリメーター以内で、かつ、その特定の移植片に関しておよそ(+または−)250ミクロン以内の厚さであるか、組織移植片の著しい染みまたは変色がないか、および表面模様付けされたロゴまたはワードが、「インナー」ポーチを介して読めて、そして見えるかどうかを、確認するための最終的な検査がされる。
【0066】
可能な限り、酸素は、密封される前にインナーポーチから取り除かれる。インナーポーチは、任意の適切な方法で密封することができる;しかしながら、加熱密封が効果的であることが示されている。一態様では、梱包後、商品は、例えば17.5kGyの標的線量でのγ線または電子ビーム滅菌を用いた放射線により、最終的に滅菌される。次に、それぞれのインナーポーチは、さらなる保護、保管および輸送のために、「アウター」ポーチの中に、別々に梱包される。
【0067】
上述のステップのいずれも、不要な細胞を殺すため、組織移植片を除染するために、またはさもなければ組織移植片を保存するために、組織移植片を凍結させるステップを含まないことを留意すべきである。本明細書に記載の、脱水された組織移植片は、冷蔵または冷凍の必要なく室温または周囲温度で保管および輸送されるように作られる。
【0068】
商品のリリース(ステップ170)
組織移植片がエンドユーザーに輸送およびリリースする準備ができる前に、品質保証部および医長によって、製造、回収およびドナーの適格性に関する全ての証拠書類が見直されて許容できると見なされる。
【0069】
適切なラベリングおよび生産加工流通過程の管理(chain of custody)が、承認された業界標準及び慣習に従って、上記の方法の全てを通して監視される。適切なクリーンルームおよび滅菌作業条件が、可能な限り、上記の方法を通してずっと、維持および使用される。
【0070】
II.組織移植片の適用
本明細書に記載の組織移植片の強化された接着性の特質のために、移植片は、対象での創傷治癒を含む、非常に多くの医学的適用に用いることができる。理論に束縛されるものではないが、組織移植片に共有結合された架橋基は、例えば、コラーゲンのような移植片内のタンパク質、および生物学的組織中に存在する他のタンパク質の、非酵素的架橋を促進することができる。一態様では、本明細書に記載の組織移植片は、硬膜と架橋する(すなわち、共有結合を形成する)ことができる。他の態様では、本明細書に記載の組織移植片は、腱、靭帯、筋肉、および他の生体組織に接着することができる。本明細書に記載の組織移植片は、裂傷の補強およびシーリング、ならびに、他の手術後合併症に加えて手術後の瘢痕形成の予防または軽減に有用である。加えて、組織移植片の強化された接着性の特性のために、移植片は、縫合の必要なく、手術部位への適用のための準備ができている。
【0071】
一態様では、本明細書に記載の移植片は、創傷治癒を高める、または改善するのに有用である。日常ベースで医師を訪れる創傷のタイプはさまざまである。急性の創傷は、外科的処置、外傷および火傷に起因する。慢性の創傷は、他の点では健康な人において、治癒に比べて閉じるのが遅い創傷である。患者を悩ませる慢性の創傷のタイプの例は、糖尿病性足部潰瘍、静脈性下腿潰瘍、圧迫潰瘍、動脈性潰瘍、および感染する手術創傷を含む。
【0072】
外傷性創傷を治療する時の医師の目標は、最小限の瘢痕および感染で、創傷の領域における自然な機能を患者が保持するようにしながら創傷を治療することである。創傷が感染する場合、手足または生活の喪失を導き得る。ほとんどは、何事もなく医師はこれらの患者を治療する。しかしながら、慢性の創傷を扱う医師は、手足または生活の喪失を導き得る感染リスクを最小限化するために、できるだけ素早く創傷を閉じることを主に心掛ける。慢性の創傷は、治癒カスケードを悪化または遅らせる共存症を有する患者での創傷である。一態様では、本明細書に記載の組織片は、炎症を軽減して治癒を高めるのを助けるために、必須の創傷治癒因子、細胞外マトリックスタンパク質および炎症性メディエータを運搬して瘢痕組織形成を軽減する、組織再生テンプレートとして機能することができる。
【0073】
別の態様では、本明細書に記載の組織移植片は、手術後に起こる脊椎および周辺領域への合併症を対処する、または軽減するのに有用である。急性および慢性の脊椎損傷および脊椎痛は、脊柱における外傷および/または退行性変化に起因し得る。退行性の患者に関しては、通常、患者の症状および病状に応じた可能な手術が施される。保存療法が失敗した場合の最初の外科的選択肢は、椎弓切除術またはマイクロ椎間板切除術(micro−discectomy)である。これらの低侵襲的処置は、痛みの発生または脊柱管狭窄を緩和することを目的とする。疾患が進行する場合、制限されないが、脊椎固定を含む他の手術が必要となり得る。脊椎固定は、前方(腹部を通って前から)、後方(背中から)、または側部(脇を通って)で、様々な方法を通して達成されてよい。それぞれの方法は、利点と欠点がある。目標は典型的に、椎間板を取り除き、板の高さを元に戻して、動きおよびさらなる劣化を制限するために2つの脊椎骨を一緒に固定させる(fuse)ことである。外科医および患者の外科的選択肢には、椎間板を人口板で置き換えることもある。脊椎外傷は典型的に、脊椎レベル(spine levels)を固定する(fusing)ことにより治療され、または、椎骨が破砕している場合は、外科医は椎体切除術(corpectomy)をして、影響を受けたレベルにわたって固定することを選択し得る。
【0074】
一態様では、本明細書に記載の組織移植片は、脊椎上または脊椎付近の瘢痕形成を予防または軽減し、および硬膜裂傷をシーリングするのに有用である。手術後の脊椎上または脊椎付近の瘢痕形成は非常に衰弱性(debilitating)であり得て、そして場合により、上記の症状を対処するための手術をその後に必要とする。また、用語「抗−癒着」は、当技術分野において、脊椎上または脊椎付近の瘢痕組織の予防を指すためにも用いられる。他の態様では、本明細書に記載の組織移植片は、移植片が周囲の手術部位由来の手術後の外傷から脊髄硬膜を保護する、保護バリアとして用いることができる。例えば、移植片は、椎骨などの、切れたばかりの骨による鋭いエッジによって引き起こされる、脊髄硬膜への損傷を防ぐことができる。他の態様では、組織移植片は、前方腰椎椎体間固定術(anterior lumbar interbody fusion)、後方腰椎椎体間固定術(posterior lumbar interbody fusion)、経椎間孔腰椎椎体間固定術(trans−lumbar interbody fusion)、前方頸部椎間板切除術および固定術(anterior cervical discectomy and fusion)、マイクロ椎間板切除術、脊髄硬膜修復のため、および脳脊髄液漏(CSF leakage)を防ぐための硬膜シーラントとして、用いることができる。
【0075】
外科的処置に応じて、組織移植片は、脊髄硬膜、神経根を含む脊椎の周辺領域、またはそれらの組み合わせに、直接適用することができる。椎骨の独特な構造のために、組織移植片は、対象における適切な位置に配置して付けることができるようにして、任意の形状または寸法に切断することができる。例えば、組織移植片が、両側の被覆に用いられる場合、長方形型の膜は、組織移植片を、後方脊椎突起(posterior spinal process)周辺に合わせさせて、横の動きを最小限にする。横の動きを最小限にすることに加えて、組織移植片はまた、影響を受けた領域への露出のために骨髄層が取り除かれている近位および遠位のバリアカバレッジを与えることができる。一態様では、適切な配置を確実にするために、移植片は、対象での移植片の適切な配置を確実にするために、移植片の露出した基底膜上をエンボス加工することができる。特に、適切な移植片の配置は、移植片の基底膜が脊髄硬膜または周辺領域に直接接触することを確実にする。例えば、適切な膜の配置および方向は、後方または前方アプローチが使用される脊椎の適用において材料を適用する場合に重要である。
【0076】
組織片は、脊椎と関連する様々な外科的処置に起因し得る瘢痕形成を予防または軽減するのに有用である。組織片は首、背中、または腰における任意の処置後に用いることができる。適用に応じて、羊膜の上皮は実質的に取り除かれてよい。例えば、椎弓切除術または椎間板切除術などの後処置では、上皮層は実質的に取り除かれる。上皮細胞層の除去は、羊膜の基底膜層を露出させて、細胞シグナル特性を増大させる。この上方制御の応答は、細胞の遊走および抗−炎症性タンパク質の発現を高めて、線維症を阻害する。脊髄硬膜は、後処置に続き典型的に保護されないままである。このように、本明細書に記載の移植片は、これらの処置において、満たされていない要求をもたらす。
【0077】
他の態様では、上皮細胞層は取り除かれない。例えば、前方腰椎椎体間固定術(ALIF)や経椎間孔椎体間固定術(Transforaminal Interbody Fusion)(TLIF)のような前処置または改良された前処置では、羊膜の上皮層は取り除かれず、損傷されていない。これらの態様では、組織片は、腹膜、より大きな血管、および腹部の筋肉組織からの隔離を維持することにより脊椎の手術部位にさらなる保護を与える。膜は、癒着および瘢痕に対する、減少した摩擦解剖学的バリア(friction anatomical barrier)としての役割を果たす。例えば、組織片は、瘢痕組織が大きな血管を脊椎に結合させるのを防ぐことができる。これは、脊椎の手術後での一般的な問題であり、これを対処するための第二の外科的処置が必要である。
【0078】
別の態様では、組織移植片は、歯科の適用に有用である。例えば、移植片は、歯科インプラントの周辺に、または、進行性歯肉退縮欠損の治療に用いることができる。別の態様では、移植片は、組織再生誘導法において用いることができる。
【0079】
他の態様では、本発明に記載の移植片は、整形外科の適用(すなわち、スポーツ医学)で用いることができる。スポーツ医学は、活発な人およびスポーツ選手において、外傷に起因する関節中または関節周辺の様々な軟組織損傷、または運動の繰り返しによりもたらされる慢性状態の修復および再建を含む。例えば、スポーツ医学は、制限されないが、肩、肘、足、足首、手および手首と関連する、様々な異なる損傷の治療を含む。
【0080】
損傷の主なタイプは、腱および靭帯の捻挫および様々な関節におけるヘルニアを含み、最も一般的には、膝のACLおよび肩の回旋腱板である。腱と靭帯でない処置は、裂けた膝半月板の修復および治療されないままにしておくと関節の変形性関節症をもたらし得る膝軟骨の修復を含む。また、非外科的選択肢は、炎症を起こした腱(例えば「テニス肘」)への抗−炎症性薬剤の注入、関節への潤滑剤の注入(例えばヒアルロン酸を膝へ)、ならびに理学療法およびブレーシング(bracing)を含む。
【0081】
一態様では、本明細書に記載の組織移植片は、治癒している腱上での瘢痕形成を防ぐために、腱修復を包むために用いることができる。また、それらは、修復がうまく進行するための、保護的な閉鎖環境を提供することができる。組織移植片は、同種移植片を購入する必要性に代替するため、または、腱または靭帯の移行をするために、既製の(off−the−shelf)腱および靭帯として用いることができる。
【0082】
他の態様では、本明細書に記載の組織移植片は、回旋腱板の補強で用いることができる。いくつかの回旋腱板の裂傷は、生存可能な天然組織の欠如のため、修復を助ける補強マトリックスを必要とするほどに大きい。本明細書に記載の組織移植片は、修復を補強するためのマトリックスとして用いることができる。一態様では、本明細書に記載の組織移植片は、膝軟骨を修復するために用いることができる。例えば、組織移植片は、細胞培養された軟骨細胞または軟骨欠損の内側の他のプロ軟骨再生マトリックスを保持するためのバリアとして用いることができる。この態様では、組織移植片は、欠損を閉鎖してマトリックスを所定の位置に維持するためのフラップとして使用される。
【0083】
一態様では、組織移植片は、末梢神経を修復するために用いることができる。組織移植片は、治癒している神経の上に瘢痕が形成するのを防ぐために、神経修復上を包むものとして用いることができる。また、組織移植片は、修復がうまく進行するための、保護的な閉鎖環境を提供することができる。他の態様では、組織移植片は、神経末端が再接近し得ない保護的環境中に神経が伸びるのを導くための神経再生チューブ中に製造することができる。ここで、末端が他の軟組織に妨害されることなく自由に接することができる場合、神経は一定の距離次第で再度結合することができる。別の態様では、組織移植片は、前立腺切除術の処置後に神経束を束ねるために用いることができる。これらの神経は、勃起機能および排泄抑制能力を司る。組織移植片は、瘢痕および場合により神経を損傷することからそれらを守るために、神経上に置くことができる。
【0084】
他の態様では、本明細書に記載の組織移植片は、骨膜の修復での補助;破裂性/損傷性嚢の修復の補助;骨修復中の空隙充填材料の固定の補助;のような他の整形外科の適用において、または対象の四肢に関する適用(例えば、小骨の固定のための抗−癒着バリア、金属めっきまたは金属製品が用いられる場合の抗−癒着バリア、または、破裂性/損傷性嚢の修復の補助)において、用いることができる。
【0085】
別の態様では、組織移植片は、女性の受胎能に関与し得る疾患の治療、生殖器系に起因する痛みまたは生殖器系におけるガンに関する産婦人科(OB/GYN)の外科的処置に用いることができる。これらの処置は、子宮筋腫の除去(筋腫切除術)、卵巣嚢胞の除去、卵管結紮、子宮内膜症の治療、いくつかのガン性または非ガン性腫瘍の除去、および膣スリング(vaginal slings)を含む。これらの処置は、経膣の、腹部の、または腹腔鏡の手法により達成されてよい。
【0086】
組織移植片は、外科的処置後の生殖器系における瘢痕組織の量を軽減するためのパッチとして用いることができる。瘢痕組織は、線維組織の別形態であり、そしてまた、受胎能の問題に寄与し得る。卵巣上または卵管中の瘢痕の量を最小限に抑える能力は、手術後の受胎能および痛みさえにも役立ち得る。別の態様では、組織移植片は、重症の子宮内膜症の治療後に子宮壁を補強するために、および、患者の妊娠する能力を高めるために、用いることができる。さらなる態様では、組織移植片は、卵巣嚢胞の除去後の抗−癒着バリア、または膣壁びらんの修復の補助として用いることができる。
【0087】
他の態様では、組織移植片は心臓適用に用いることができる。狭心症は心筋の虚血(血液の不足、したがって、酸素供給の欠乏)による、一般に冠動脈(心臓の血管)の閉塞または攣縮による、重度の胸部痛である。狭心症の主な原因である冠動脈疾患は、心臓の動脈のアテローム性動脈硬化に起因する。アテローム硬化性の血塊を除去するための様々な開放性の心臓および血管の外科処置は、血管の修復、再建および閉鎖、および外科的欠損を閉鎖させてパッチするための再生組織パッチの補助を必要とする。また、心臓バイパス移植片および心臓欠陥の再建(心臓切開の外科的処置の一環として)は、パッチまたは移植片から、軟組織の弱さに対する支え(buttress)、適切な組織の欠損がある場合は組織置換、および心臓それ自身への癒着を軽減する可能性も与えるという、恩恵を受けることができる。本明細書に記載の組織移植片は、頸動脈修復、冠動脈バイパス移植術、先天性心疾患、心臓弁修復、および血管修復(すなわち末梢血管)などの手術および合併症に起因する血管および心臓の欠陥の修復を助けるためのパッチとして、用いることができる。
【0088】
本明細書に記載の組織移植片は、全身の外科処置で用いることができる。例えば、全身の外科的処置は、腹腔に関する処置を含む。これらは、腸、胃、大腸、肝臓、胆嚢、虫垂、胆管および甲状腺を含む。処置は、ヘルニア、ポリープ切除、ガン除去、結腸クローン病および潰瘍性大腸炎の外科的処置を含んでよい。これらの処置は、開腹または腹腔鏡下で行われてよい。他の態様では、組織移植片は、吻合の閉鎖、吻合のための抗−癒着バリア、またはヘルニア修復のための抗−癒着バリアを促進するために用いることができる。
【0089】
他の態様では、組織移植片は耳鼻咽喉科(ENT)処置で用いることができる。鼓室形成は、鼓膜(eardrum)(鼓膜(tympanic membrane))および/または中耳の小骨の再建のために行われる。穿孔された鼓膜の治療のための、様々な選択肢が存在する。穿孔が最近の外傷による場合は、耳、鼻および喉の多くの専門家は、自然に治癒するかどうか観察して見ることを選択するだろう。これが生じないか、または、頻回の再度の穿孔が同一エリアに生じる場合は、手術が検討され得る。鼓室形成は、外耳道を通して、または耳の後ろの切開により行うことができる。ここで、外科医は、耳周辺の皮膚の下の組織から移植片を摘出して、そして、鼓膜を再構築するためにそれを用いる。本明細書に記載の組織移植片は、患者自身の組織の摘出と関連するさらなる外傷を防ぐために用いることができ、そして手術時間を短縮する。他の態様では、組織移植片は、アデノイド切除後の創傷被覆、扁桃摘出後の創傷被覆、またはシュナイダー膜(Sniderian membrane)の促進修復として用いることができる。
【0090】
他の態様では、本明細書に記載の組織移植片は、形成外科処置で用いることができる。瘢痕形成術(scar revision)は、瘢痕の見た目を改善または軽減するための手術である。それはまた、機能を回復させ、および、損傷、創傷、または以前の手術に起因する皮膚変化(美観を損なうこと)をなおす。瘢痕組織は、損傷または手術後の皮膚治癒として形成する。瘢痕の量は、創傷の大きさ、深さ、および部位;人の年齢;遺伝;および皮膚の色(色素沈着)を含む皮膚特性により決定され得る。手術は、瘢痕の切除および欠損の注意深い閉鎖を含む。一態様では、本明細書に記載の組織移植片は、瘢痕の治癒および予防;および軟組織の縁の丁寧な近似(careful approximation of soft−tissue edges)が達成不可能であって瘢痕組織が生じ得るケロイドまたはガンの修復(revision)/除去に役立つパッチとして用いることができる。さらに、組織移植片の抗炎症性特性は、その上、治癒を高めることができる。
【0091】
他の態様では、組織移植片は、眼科の適用(例えば、眼表面修復のオン−レイ(on−lay)移植片)または泌尿器科の適用(例えば、精管復元術の間の精管の閉鎖を促進する、または外傷により生じる精管の閉鎖を促進する)において用いることができる。
【0092】
一態様では、組織移植片は、脳硬膜の修復および置換、小帯牽引の除去、失われた膝蓋骨組織の再生、空洞中のシュナイダー膜、歯科インプラント周辺の軟組織の修復、口腔前庭形成術、および組織再生誘導法において用いることができる。
【0093】
移植片の適用に応じて、移植片は、自家血液の採取と分離を用いた産物または期限切れの保存血由来の血小板濃縮物のいずれかの、血小板濃縮物由来の天然起源の増殖因子;骨髄穿刺液;濃縮ヒト胎盤臍帯血幹細胞、濃縮羊水幹細胞またはバイオリアクター中で増殖された幹細胞由来の幹細胞;または抗生物質からなる溶液のような生物活性剤に浸すことができる。ここで、組織移植片の1つまたは複数の膜層は、生物活性剤を吸収する。生物活性剤を有する湿組織移植片を創傷に対して適用する際、生物活性剤は時間をかけて創傷に届けられる。
【0094】
本明細書に記載の組織移植片は対象の組織に直接適用することができるが、それらはまた、続けて対象に適用することのできる創傷被覆材(wound dressing)に適用することができる。例えば、創傷包帯は、ガーゼ、絆創膏またはラップ、または対象へ直接適用することのできる組織移植片を含むことができる、または付けることができる任意の他の適切な物であり得る。
【0095】
様々な改良および変更を、本明細書に記載の化合物、組成物および方法に対して行うことができる。本明細書に記載の化合物、組成物および方法の他の態様は、明細書の検討、および、本明細書に開示された化合物、組成物および方法の実践から明らかであろう。明細書および実施例は例示的であると考えられることが意図される。