(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019045
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】エレクトロルミネセント装置
(51)【国際特許分類】
H05B 33/02 20060101AFI20161020BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20161020BHJP
H05B 33/04 20060101ALI20161020BHJP
H05B 33/26 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
H05B33/02
H05B33/14 A
H05B33/04
H05B33/26 Z
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-557193(P2013-557193)
(86)(22)【出願日】2012年2月27日
(65)【公表番号】特表2014-515862(P2014-515862A)
(43)【公表日】2014年7月3日
(86)【国際出願番号】IB2012050882
(87)【国際公開番号】WO2012120404
(87)【国際公開日】20120913
【審査請求日】2015年2月23日
(31)【優先権主張番号】11305237.7
(32)【優先日】2011年3月7日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100087789
【弁理士】
【氏名又は名称】津軽 進
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(72)【発明者】
【氏名】ヴァッフェンシュミット エバーハルト
(72)【発明者】
【氏名】センペル アドリアヌス
(72)【発明者】
【氏名】ファン ホール ダヴ ウィレム
(72)【発明者】
【氏名】ファン デル ザンデン ヘンリクス テオドルス
【審査官】
大竹 秀紀
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−059649(JP,A)
【文献】
特開2005−071752(JP,A)
【文献】
実開平05−038232(JP,U)
【文献】
特開2001−351789(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/153715(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 33/02
H05B 33/04
H05B 33/06
H01L 51/50
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2のエレクトロルミネセントスタックから成る、エレクトロルミネセントスタックの対を有するエレクトロルミネセント装置において、
前記エレクトロルミネセントスタックの対のそれぞれが、第1の電極層、第2の電極層及び前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に配置されたエレクトロルミネセント層を有し、
前記第1のエレクトロルミネセントスタックの第1の電極層と、前記第2のエレクトロルミネセントスタックの第2の電極層との間に第1の電気接続を有し、前記第2のエレクトロルミネセントスタックの第1の電極層と、前記第1のエレクトロルミネセントスタックの第2の電極層との間に第2の電気接続を有し、
前記第2の電極層の各々が、導電板を有し、2つの前記導電板が、容量性電力伝達に対する受信器電極の対を形成し、
前記第1及び第2の電気接続の各々が、前記容量性電力伝達の電力伝達が最大容量性電力伝達の値になるように、当該装置の共振周波数を変更するためのコンポーネントと、少なくとも一つのダイオードを有する、
エレクトロルミネセント装置。
【請求項2】
前記エレクトロルミネセント装置が、第1の絶縁基板を有し、前記エレクトロルミネセントスタックの対が、前記第1の絶縁基板上に配置される、請求項1に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項3】
前記第2の電極層が、前記第1の絶縁基板と前記エレクトロルミネセント装置との間に配置される、請求項2に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項4】
前記第1の絶縁基板が、ガラス、プラスチック又はホイルである、請求項2に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項5】
前記スタックの対を覆う第2の絶縁基板を有する、請求項2に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項6】
前記エレクトロルミネセントスタックの対をカプセル化し、少なくとも前記第1及び第2の絶縁基板を有する絶縁ハウジングを有する、請求項5に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項7】
前記エレクトロルミネセント層が、有機発光ダイオードである、請求項1に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項8】
前記第1及び第2の電気接続の各々において、前記少なくとも一つのダイオードが、各第1の電極層と前記コンポーネントとの間に位置する、請求項1に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項9】
前記第1及び第2の電気接続の各々が、各第2の電極層と前記コンポーネントとの間に少なくとも一つの追加ダイオードをさらに有する、請求項8に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項10】
前記コンポーネントが、少なくとも一つの巻線から成るインダクタ素子である、請求項1に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項11】
前記コンポーネントが、前記第1の電気接続における第1の素子と、前記第2の電気接続における第2の素子として構成される、請求項1に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項12】
前記第1の電気接続と前記第2の電気接続が、単一の素子として構成される前記コンポーネントを共有する、請求項1に記載のエレクトロルミネセント装置。
【請求項13】
複数の請求項1ないし12のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセント装置を有する照明器具。
【請求項14】
請求項1ないし12のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセント装置と容量性電力送信器とを有するシステムにおいて、前記送信器が、交流電流信号を発生する電源と、前記電源に電気的に接続された2つの導電板とを有し、前記エレクトロルミネセント装置の前記第2の電極及び前記導電板が、容量性電力伝達に対する容量性結合を形成するように互いに面するように構成される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトロルミネセント装置及び、より具体的には、有機発光ダイオード(OLED)装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロルミネセント装置は、電流がこれを通過する場合に光を発することができるエレクトロルミネセント材料を有する。エレクトロルミネセント装置に使用される材料は、発光ポリマ又は小さな有機分子であることができる。有機装置は、例えば当技術分野において既知である有機発光ダイオード(OLED)であることができる。エレクトロルミネセント装置を作動するために、電流が、電極を用いて前記エレクトロルミネセント材料に印加される。
【0003】
OLEDのようなエレクトロルミネセント装置は、電極間に配置されたエレクトロルミネセント材料を有する。適切な電圧を印加すると、電流が、前記エレクトロルミネセント材料を通って陽極から陰極まで流れる。光が、前記エレクトロルミネセント材料内のホール及び電子の放射再結合により生成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、容量性無線電源を持つエレクトロルミネセント装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、本発明によるエレクトロルミネセント装置は、エレクトロルミネセントスタックの対を有する。各スタックは、第1の電極層、第2の電極層及び2つの前記電極層の間に配置されたエレクトロルミネセント層を有する。前記エレクトロルミネセント装置は、2つの前記スタックの間の電気接続をも有する。前記第2の電極層の各々は、導電板を有し、2つの前記導電板が、容量性電力伝達に対する受信器電極の対を形成する。
【0006】
本発明は、互いに電気的に接続されたエレクトロルミネセントスタックの対の使用のおかげで容量性無線電源を持つエレクトロルミネセント装置の使用を可能にし、前記スタックの第2の電極層が、容量性電力受信器として使用される。前記スタックのエレクトロルミネセント層は、前記第1の電極層と第2の電極層との間に配置される。本発明の実施例によると、前記エレクトロルミネセント装置は、第1の絶縁基板を有し、前記エレクトロルミネセントスタックの対は、前記第1の基板上に配置される。前記第2の電極層は、前記第1の絶縁基板上に配置されることができる。
【0007】
本発明の実施例によると、前記第1の絶縁基板は、ガラス、プラスチック又はホイルであることができる。
【0008】
本発明の実施例によると、前記エレクトロルミネセント装置は、前記スタックの対を覆う第2の基板を有することができる。
【0009】
本発明の実施例によると、前記エレクトロルミネセント装置は、少なくとも第1及び第2の絶縁基板を有する絶縁ハウジングを有することができる。
【0010】
本発明の実施例によると、前記電気接続は、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電気接続からなることができる。
【0011】
本発明の実施例によると、交流電圧が、容量性結合により前記電極層内に伝達される。前記伝達される電圧は、前記2つの電極層の間に配置された前記エレクトロルミネセント層に印加される。この結果、前記第1及び第2の電極層は、前記エレクトロルミネセント層に電圧を印加するように構成される。前記エレクトロルミネセント装置は、ダイオードとして機能し、逆方向の電流をブロックするので、一方の半波の間だけ、電流が流れる。この結果、AC周波数は、ちらつきを避けるのに十分に高くなくてはならず、例えば100Hzより大きい。前記周波数が、等価電気回路の共振周波数と等しくてもよいことに注意すべきである。
【0012】
本発明の実施例によると、前記エレクトロルミネセント層は、有機発光ダイオード(OLED)である。
【0013】
本発明の実施例によると、相互接続は、前記共振周波数を変更するコンポーネントを有する。前記共振周波数は、前記容量性電力伝達の電力伝達が最高値である周波数である。前記共振周波数を適合することにより、例えば干渉が最小化されることができる。この結果、前記共振周波数を変更するコンポーネントを加えることにより、電力伝達の度合は、最適化されることができる。前記コンポーネントは、例えばインダクタ素子であることができる。
【0014】
前記エレクトロルミネセント層の片側は透明である。一部の応用例に対して、前記装置全体が透明であることは必要でなくてもよい。この場合、片側は不透明であることができる。この側の電極も不透明であることができる。
【0015】
他の態様において、本発明は、エレクトロルミネセント装置の複数の実施例を有する照明器具に関する。
【0016】
他の態様において、本発明は、前記エレクトロルミネセント装置及び容量性電力送信器を有するシステムに関する。前記容量性電力送信器は、交流電流AC信号を発生する電源及び前記電源に電気的に接続された2つの導電板を有する。前記エレクトロルミネセント装置の前記第2の電極及び前記導電板は、容量性電力伝達に対する容量性結合を形成するように互いに面するように構成される。この場合、前記容量性電力送信器は、前記エレクトロルミネセント装置に対して無線電源を提供する。
【0017】
前記システムは、例えば、窓又は他の面を照射するのに使用されることができる。窓において、前記エレクトロルミネセント装置は、好ましくは、透明である。したがって、前記電極は、透明材料、例えばインジウムスズ酸化物で作成されなければならない。前記エレクトロルミネセント装置が、容量性無線電力を供給される場合、前記エレクトロルミネセント層は、光を発する。前記容量性送信器電極は、例えば、窓枠又はユーザの目に触れない他の場所に配置されることができる。
【0018】
本発明は、添付の図面を参照して、例として、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】容量性結合による無線電力伝達に対する容量性送信器及び受信器の概略図を示す。
【
図2】2つの電極を持つエレクトロルミネセント装置の概略図を示す。
【
図3】
図2のエレクトロルミネセント装置の等価電気回路の概略図を示す。
【
図4】第1の実施例による容量性送信器及び受信器の等価電気回路の概略図を示す。
【
図5】
図4の第1の実施例によるエレクトロルミネセント装置の抵抗素子の電流の図を示す。
【
図6】第2の実施例による容量性送信器及び受信器の等価電気回路の概略図を示す。
【
図7】
図6の第2の実施例によるOLED装置の抵抗素子の電流の図を示す。
【
図8】第3の実施例の第1の例による容量性送信器及び受信器の等価電気回路の概略図を示す。
【
図9】第3の実施例の第2の例による容量性送信器及び受信器の等価電気回路の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、容量性送電システムの概略図を示す。容量性無線送電は、容量性送信器及び容量性受信器を必要とする。参照符号200の下で描かれる容量性送信器は、電源201並びに2つの送信器電極202及び203を有する。電源201は、電圧発生器を有する。2つの送信器電極202及び203は、電源201に電気的に接続される。
【0021】
参照符号100の下で描かれる容量性受信器は、負荷R、並びに負荷Rに電気的に接続された2つの受信器電極105及び106を有する。受信器電極105及び106が、送信器電極202及び203の非常に近くに配置され、これらが電気的接触なしで互いに面する場合、これらは、それぞれ、2つの等価キャパシタC1及びC2を形成する。この場合、適切な交流電流ACが、容量性受信器100内の負荷Rに電力供給するように電源201により発生されることができる。
【0022】
図2は、本発明による構造的概略的エレクトロルミネセント装置100を示す。エレクトロルミネセント装置100は、容量性受信器の役割を担う。エレクトロルミネセント装置100は、一対のエレクトロルミネセントスタック101及び102を有する。第1のスタック101は、第1の電極層103、第2の電極層105及び第1の電極層103と第2の電極層105との間に配置されたエレクトロルミネセント層107を有する。同様に、第2のスタック102は、第1の電極層104、第2の電極層106及び第1の電極層104と第2の電極層106との間に配置されたエレクトロルミネセント層108を有する。前記エレクトロルミネセント層は、例えば、有機発光ダイオードOLEDからなる。
【0023】
第2の電極層105及び106の各々は、導電板を有する。2つの前記導電板は、容量性電力伝達に対する一対の受信器電極を形成する。
【0024】
前記板の一方の側は、前記エレクトロルミネセント層を受けるのに対し、他方の側は、
図2にも概略的に示される容量性送信器200の送信器電極201又は203に面することを意図される。エレクトロルミネセント装置100は、2つのスタック101と102との間の電気接続をも有する。前記電気接続は、以下に、より詳細に記載される。
【0025】
一実施例によると、第1の電極層103、104及び第2の電極層105、106の材料は、炭素、アルミニウム、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)PEDOTのような有機材料、銅、銀であることができる。透明導体材料、例えばインジウムスズ酸化物ITOも使用されることができる。
【0026】
本発明の一実施例によると、エレクトロルミネセント装置100は、第1の絶縁基板150、例えば厚さが100μmないし1cmであることができる薄いガラス板を有する。第1の絶縁基板150は、エレクトロルミネセントスタックの対101、102を受ける。より具体的には、スタックの対101、102の第2の電極層105、106は、第1の絶縁基板150上に配置される。製造プロセスの一例によると、第2の電極105、106の薄い導電層は、ガラス板150上に堆積される。次いで、いくつかの能動有機層が、前記OLEDの能動部分としてこれの上に形成される。次いで、前記OLEDの前記能動部分は、第1の電極101、102の導電層で覆われる。第1の絶縁基板150の材料は、ガラス、プラスチック又はホイルであることができる。
【0027】
エレクトロルミネセント装置100が、送信器電極201、203上に配置される場合、2つの等価キャパシタンスが構成され、第1のキャパシタンスC1は、第2の電極105、第1の絶縁基板150及び送信器電極201を有し、第2のキャパシタンスC2は、第2の電極106、第1の絶縁基板150及び送信器電極203を有する。エレクトロルミネセント装置100は、容量性送電に対する平面非接触インタフェースを持つことができ、第2の電極105、106は同一平面上に配置される。
【0028】
本発明の一実施例によると、エレクトロルミネセント装置100は、第2の絶縁基板160を有する。第2の絶縁基板160は、第1の絶縁基板150の反対側に配置され、スタックの対101及び102の第1の電極103、104を覆うように意図される。第2の絶縁基板160の材料は、ガラス、プラスチック又はホイルであることができる。
【0029】
本発明の一実施例によると、エレクトロルミネセント装置100は、絶縁ハウジング(図示されない)を有することができる。前記絶縁ハウジングは、少なくとも前記第1の絶縁基板150及び第2の絶縁基板160を有し、密閉されたエレクトロルミネセント装置100を提供する。
図3は、
図2のエレクトロルミネセント装置100の等価電気回路を示す。前の図の場合のように、同じ参照番号が、
図3に表される同様の構成要素に対して使用される。
図3において、エレクトロルミネセント層107は、抵抗素子109及びダイオード111を有する。抵抗素子109は、発光機能を表し、ダイオード111は、有機発光ダイオード(OLED)のダイオード機能を表す。抵抗素子109及びダイオード111と並列なキャパシタ素子113は、寄生キャパシタと見なされる。点103は、エレクトロルミネセントスタック101の第1の電極を表す。
【0030】
抵抗素子109、ダイオード111及びオプションとして寄生キャパシタ素子113は、キャパシタC1と直列であるOLED構造を形成する。キャパシタC1は、容量性無線電力伝達の送電キャパシタを表す。このキャパシタC1の一方の電極は、エレクトロルミネセントスタック101の第2の電極105である。キャパシタC1の他方の電極は、送信器電極202、203の一方である。
図2の実施例において、第1の絶縁基板150は、第2の電極105と送信器電極202との間に配置される。
図3において、エレクトロルミネセント層108は、抵抗素子110及びダイオード112を有する。抵抗素子110は、発光機能を表し、ダイオード112は、有機発光ダイオード(OLED)のダイオード機能を表す。抵抗素子110及びダイオード112と並列のキャパシタ素子114は、寄生キャパシタと見なされる。点104は、エレクトロルミネセントスタック102の第1の電極を表す。
【0031】
抵抗素子110、ダイオード112及びオプションとして寄生キャパシタ素子114は、キャパシタC2と直列であるOLED構造を形成する。キャパシタC2は、容量性無線電力伝達の送電キャパシタを表す。このキャパシタC2の一方の電極は、エレクトロルミネセントスタック102の第2の電極106である。キャパシタC2の他方の電極は、送信器電極202、203の一方である。
図2の実施例において、第1の絶縁基板150は、第2の電極106と送信器電極203との間に配置される。
【0032】
図4は、前の図と比較して時計回りに90度回転した第1の容量性無線電力システムの概略的な電気回路を示す。この図において、寄生キャパシタンス113及び114は、例えば低い動作周波数を使用する場合に無視される。低い動作周波数は、前記規制キャパシタのカットオフ周波数より低い周波数を意味する。
図4は、
図2の2つのスタック101と102との間の上述の電気接続の一実施例を示す。前記電気接続は、前記スタックの電極間で発生する。第1の電気接続115は、一方のスタック101の第1の電極103と他方のスタック102の第2の電極106との間でなされる。第2の電気接続116は、他方のスタック102の第1の電極104と一方のスタック101の第2の電極105との間でなされる。
【0033】
図5は、
図4の前記抵抗素子を流れる電流を示す。電流曲線の参照番号は、
図4の前記抵抗素子の参照番号に対応する。前記ダイオードが逆方向の電流をブロックするので、半波の一方の間にのみ、電流が流れることができる。
図6は、エレクトロルミネセント装置100が寄生キャパシタンス113及び114を有する第1の容量性無線電力システムの概略的な電気回路を示す。エレクトロルミネセント装置100は、前記寄生キャパシタンスを考慮に入れるように追加のダイオードをも有する。前記OLEDにより形成されるダイオード111(又は112)は、前記OLEDに関連して寄生キャパシタ113(又は114)により短絡されるので、AC電圧で使用される場合には、このダイオード111(又は112)を頼りにすることができない。この実施例は、寄生キャパシタンス113(又は114)の代わりに前記OLED(ダイオード111及び抵抗109、又はダイオード112及び抵抗110)を流れる電流を改良する。追加のダイオード117及び118は、AC電圧を整流するのに使用される。第1の追加のダイオード117は、好ましくは、第1の電極103と第2の電極106との間の第1の電気接続115内に配置される。第2の追加のダイオード118は、好ましくは、第1の電極104と第2の電極105との間の第2の電気接続116内に配置される。抵抗素子109及び110内の対応する電流曲線は、関連する参照番号とともに
図7に示される。前記電流曲線は、寄生キャパシタンス113及び114が、前記抵抗素子における電流信号を平滑化し、より少ないリップルを誘導することを示す。
【0034】
本発明の他の実施例によると、エレクトロルミネセント装置100は、装置100の共振周波数を変更する構成要素を有することができる。
図8及び9を参照すると、装置100の共振周波数を変更する構成要素は、インダクタ素子である。
図8は、インダクタ素子が第1の巻線119及び第2の巻線120に分かれる第1の例を概略的に示す。第1の巻線119は、第1の電気接続115内に配置され、すなわち、第1の巻線119は、第1の電極103と第2の電極105との間に接続される。第1の巻線119及び第2の巻線120は、強力に結合され、巻線方向(winding sense)は、
図8においてドットで示されるように反対である。インダクタンスの値は、所定の周波数における共振RLC電気回路を形成するように計算される。これは、前記容量性無線電力システムの電力伝達を増加する利点を持つ。
【0035】
図9は、第2の例を概略的に示す。ここで、前記インダクタ素子は、1つの巻線121からなる。インダクタ素子121は、それぞれ、ダイオード117及び118の出力部125と124との間に電気的に接続される。加えて、第1の電気接続123は、点125と第2の電極105との間でなされる。第1の電気接続123は、ダイオード127を有する。対称的に、第2の電気接続122は、点124と第2の電極106との間でなされる。第2の電気接続122は、ダイオード126を有する。この第2の例は、製造するのが容易であり、より小さなサイズのエレクトロルミネセント装置100を可能にすることができる。
【0036】
本発明は、図面及び先行する記載において詳細に図示及び説明されているが、このような図示及び説明は、限定的ではなく、説明的又は典型的であると見なされるべきであり、本発明は、開示された実施例に限定されない。
【0037】
開示された実施例に対する他の変形例は、図面、開示及び添付の請求項の検討から、請求された発明を実施する当業者により理解及び達成されることができる。請求項において、単語"有する"は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞"1つの"は、複数を除外しない。特定の方策が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの方策の組み合わせが有利に使用されることができないことを示さない。請求項内の参照符号は、範囲を限定するように解釈されるべきではない。