特許第6019047号(P6019047)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイヤモンド電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6019047-内燃機関用の点火コイル 図000002
  • 特許6019047-内燃機関用の点火コイル 図000003
  • 特許6019047-内燃機関用の点火コイル 図000004
  • 特許6019047-内燃機関用の点火コイル 図000005
  • 特許6019047-内燃機関用の点火コイル 図000006
  • 特許6019047-内燃機関用の点火コイル 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019047
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】内燃機関用の点火コイル
(51)【国際特許分類】
   H01F 38/12 20060101AFI20161020BHJP
   F02P 15/00 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
   H01F38/12 G
   H01F38/12 Q
   F02P15/00 303B
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-2456(P2014-2456)
(22)【出願日】2014年1月9日
(65)【公開番号】特開2015-133350(P2015-133350A)
(43)【公開日】2015年7月23日
【審査請求日】2014年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109093
【氏名又は名称】ダイヤモンド電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山根 伸也
(72)【発明者】
【氏名】西村 雅之
(72)【発明者】
【氏名】山田 修司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大輔
(72)【発明者】
【氏名】高井良 拓也
(72)【発明者】
【氏名】島川 英明
【審査官】 小池 秀介
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−264352(JP,A)
【文献】 特開平09−007861(JP,A)
【文献】 特開2008−162280(JP,A)
【文献】 特開2003−145625(JP,A)
【文献】 特開2010−199108(JP,A)
【文献】 特開2001−023839(JP,A)
【文献】 特開2006−287090(JP,A)
【文献】 特開2005−142393(JP,A)
【文献】 特開2005−228840(JP,A)
【文献】 特開平09−199349(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F30/00−38/12
38/16
F02P1/00−3/12
7/00−17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周鉄芯及び中心鉄芯と、当該中心鉄芯の外周へ設けられた1次ボビンに1次巻線を巻き回した1次コイルと、2次ボビンに2次巻線を巻き回した2次コイルと、を備えたコイル部と、絶縁性樹脂で形成され且つ前記コイル部を収容させた第1のケース及び第2のケースと、を具備し、前記コイル部から発生させた高電圧を点火プラグへ供給する内燃機関用の点火コイルにおいて、
前記第2のケースは、前記第1のケースとの接続面が摩擦攪拌接合で接続されており、前記二次ボビンの曲線的部位に沿った形状と前記外周鉄芯の曲線形状に沿った形状とを有し、
前記2次ボビンは、前記外周鉄芯の内周側の曲線形状に沿った形状とされる、ことを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用に備えられる点火プラグに高電圧を供給する点火コイルにおいて、特にプラグホール外にコイル部を配置する内燃機関用の点火コイルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、内燃機関用の点火コイルは、近年エンジンルームを狭めて車内空間を広げるため、エンジンルームに配置される部品を小型化することが求められている。また、石油価格の高騰や化石燃料の枯渇問題から燃費性能を向上させることが急務になっており、車両重量を低減させるための軽量化、並びに、燃焼噴射量を抑えた希薄燃料でも確実に着火を行うため、巻線の巻き数の増加や鉄芯の大型化による高出力化も求められている。このような点火コイルとして、例えば、特開2003−037015号公報(以下「特許文献1」)のような構造が知られている。
【0003】
特許文献1の内燃機関用点火コイルの上面図、及び、側面図を図6に示す。特許文献1の内燃機関用点火コイルは、エンジンのプラグホールの底に設けられた点火プラグに高電圧を供給する内燃機関用点火コイルにおいて、無端の外環鉄心20、及び上記外環鉄心20が囲む内部を横切って外環鉄心20と閉磁路を形成すると共に、同心状に嵌合した1次、2次両コイル30,40を貫通して支持する直線鉄心10からなる鉄心−コイル組立体と、前記点火プラグに電気的に接続する高圧端子110を底に保持し、上記鉄心−コイル組立体をプラグホールの軸線と直交する方向に支持、収容し、内部に注型した絶縁樹脂の固化層により鉄心−コイル組立体を固定した有底の絶縁ケース120と、を備え、前記2次コイル40の外形は巻線の巻径が軸方向の中央部が大、両端の各端部に向かって小さくなるボール形で、前記絶縁ケース120は上記ボール形の2次コイル40の下部を収容するため上記ボール形の下部に倣った漏斗形下部130を有し、その一部はエンジンに取付けたときに前記プラグホールのなかに収容される。
【0004】
また、外環鉄心20の内周、及び外周の形状を2次コイル40の外形に相似のボール形にし、外環鉄心20の内周を2次コイル40の外形のボール形の赤道の外に近接して配置することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−037015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の内燃機関用点火コイルでは次のような問題が生じている。即ち、エンジンに取付ける際にエンジンの外での取付けの省スペース化が図れる点火コイルを提供でき、エンジンルームの小形化に寄与することができるが、さらなる小型化を行うには、ケース上部の形状をコイル部に近接するためにケース内に充填する絶縁樹脂の量を減らす必要がある。しかし、特許文献1の点火コイルの形状ではケースの開口面に対する樹脂量が減ると絶縁樹脂にクラックが生じ易くなりコイル部の絶縁性が保てない問題が生じる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、点火コイルの小型軽量化を達成する如く、ケースの形状をコイル部に沿った形状としてケース内に充填する絶縁樹脂の量を減らした内燃機関用の点火コイルを提供することを目標とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために本発明は次のような内燃機関用の点火コイルの構成とする。即ち、外周鉄芯及び中心鉄芯と、当該中心鉄芯の外周へ設けられた1次ボビンに1次巻線を巻き回した1次コイルと、2次ボビンに2次巻線を巻き回した2次コイルと、を備えたコイル部と、絶縁性樹脂で形成され且つ前記コイル部を収容させた第1のケース及び第2のケースと、を具備し、前記コイル部から発生させた高電圧を点火プラグへ供給する内燃機関用の点火コイルにおいて、
前記第2のケースは、前記第1のケースとの接続面が摩擦攪拌接合で接続されており、前記二次ボビンの曲線的部位に沿った形状と前記外周鉄芯の曲線形状に沿った形状とを有し、
前記2次ボビンは、前記外周鉄芯の内周側の曲線形状に沿った形状とされる、こととする。
【発明の効果】
【0010】
上記の通り、コイル部は、絶縁性樹脂で成形された第1のケース及び第2のケースに収容され、第1のケースと第2のケースは、コイル部に沿った形状を有すると共に、第1のケースと第2のケースの接続面を摩擦攪拌接合で接続されることで、コイル部を第1のケースと第2のケースに挿入する開口部を必要とせず、第1のケースと第2のケースの形状をコイル部に沿った形状としてケース内に充填する絶縁樹脂の量を減らしても絶縁樹脂にクラックが生じ難くコイル部の絶縁性を保つ事のできる小型軽量化を達成した内燃機関用の点火コイルが実現できる。
【0011】
また、第1のケースは、点火プラグと電気的に接続する高圧タワーを備え、第2のケースは、点火コイルを取付け固定するフランジ及び/又はコイル部と電気的接続をするコネクタを備える構成とすることで、エンジンに点火コイルを配置した際に高圧タワー、フランジ、及び、コネクタに対してエンジンの振動等の外部応力が加わっても第1のケースと第2のケースの接続が破壊されることを防ぐ効果を得ることができる。さらに、第1のケースと第2のケースは、高圧タワーの軸方向に対して垂直方向となる接合面を有することで、点火コイルをエンジンに装着する際に高圧タワーに外部応力が加わっても第1のケースと第2のケースの接続が破壊されることを防ぐ効果を得ることができる。
【0012】
また、第1のケースと第2のケースは、フランジを固定するボルトの回転方向に対して略平行する接合面を有することで、点火コイルをエンジンに装着する際にフランジにボルトの回転方向に対する応力が加わっても第1のケースと第2のケースの接続が破壊されることを防ぐ効果を得ることができる。さらに、第1のケースと第2のケースは、コネクタの差し込み方向に対して略平行する接合面を有することで、点火コイルをエンジンに装着する際にコネクタに接続されるハーネスの差し込み方向に対する応力が加わっても第1のケースと第2のケースの接続が破壊されることを防ぐ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施例とする点火コイルの斜視図を示す。
図2】実施例1の点火コイルの第1のケースと第2のケースの接続を表す斜視図を示す。
図3】(a)第2のケースと2次コイルと2次コイルカバーの組み立てを表す斜視図、(b)絶縁樹脂の充填と1次コイルの組み立てを表す斜視図を示す。
図4】実施例1の点火コイルのフランジに加わるボルトの回転に対する応力を表す斜視図を示す。
図5】実施例1の点火コイルのコネクタに加わるハーネスの差し込みに対する応力を表す斜視図を示す。
図6】特許文献1の内燃機関用点火コイルの上面図、及び、側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を示す実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。
【実施例1】
【0015】
本発明の第1の実施例とする点火コイルの斜視図を図1に、点火コイルの第1のケースと第2のケースの接続を表す斜視図を図2に、(a)第2のケースと2次コイルと2次コイルカバーの組み立てを表す斜視図、(b)絶縁樹脂の充填と1次コイルの組み立てを表す斜視図を図3に、点火コイルのフランジに加わるボルトの回転に対する応力を表す斜視図を図4に、点火コイルのコネクタに加わるハーネスの差し込みに対する応力を表す斜視図を図5にそれぞれ示す。
【0016】
図1乃至図3において、点火コイル100は珪素鋼板を30枚程度積層して形成したI字型の中心鉄芯10と略円形型の外周鉄芯20を組み合わせて閉磁路機構とする鉄芯と、当該中心鉄芯10の外周に樹脂で成形した1次ボビンの外周に1次巻線を100ターン程度巻き回した1次コイル30と、当該1次コイル30の外周に樹脂で成形した2次ボビンの外周に2次巻線を8000〜15000ターン巻き回した2次コイル40と、からなるコイル部から構成する。また、当該コイル部は絶縁樹脂から成形される第1のケース50と第2のケース60とを組み合わせて箱型となるケースに収容される。さらに、当該第1のケース50及び当該第2のケース60内には当該1次コイル30への点火信号を供給するスイッチング素子から構成されるイグナイタ70を収容し、当該第1のケース50及び当該第2のケース60は当該コイル部と当該イグナイタ70に沿った形状とする。
【0017】
また、前記第1のケース50は前記コイル部の外周方向の6面に対して底面側に配置する形状とし、前記第2のケース60は前記コイル部の外周方向の前記第1のケース50配置面を除く5面側に配置する形状とする。さらに、前記第1のケース50には前記2次コイル40からの高電圧をエンジン上部に形成されたプラグホール内に備えられる点火プラグに供給するための高圧タワーが当該プラグホール内に突出する形状で形成される。
【0018】
また、前記第2のケース60の側面には前記点火コイル100をボルトでエンジンブロックに取り付けるための略三角柱状のフランジ62が形成され、当該フランジ62には当該ボルトを通す差し込み孔62aが形成される。さらに、前記第2のケース60の当該フランジ62形成面と対向する面には樹脂成形したコネクタ64が取り付けられ、当該コネクタ64には前記1次コイル30への電源電圧や前記イグナイタ70への点火信号を供給するハーネスを取り付ける差し込み口64aが形成される。
【0019】
また、前記第1のケース50には前記2次コイル40の上部を覆う2次コイルカバー80が装着され、当該2次コイルカバー80は前記2次コイル40上部に沿った形状としている。さらに、前記第1のケース50及び前記第2のケース60には前記コイル部及び前記イグナイタ70の物理的固定と電気的絶縁するために前記点火コイル100内部に充填する熱硬化性樹脂を注入するための開口部60bを形成する。
【0020】
図2に戻って、前記第1のケース50のプラグホール側面は前記第2のケース60と接続する接合面50aを有すると共に、前記第2のケース60のプラグホール対向面は前記第1のケース50と接続する接合面60aを有し、当該接合面50a,60aを摩擦攪拌接合で接続している。摩擦攪拌接合は前記第1のケース50及び前記第2のケース60を組み立て後に当該接合面50a,60aに対して先端部に突起を有した円柱状の工具を回転させながら圧力を加えることで軟化させる接合方法である。工具の先端部の回転力によって当該接合面50a,60a付近を塑性流動させて練り混ぜることで一体化させる。
【0021】
また、前記第1のケース50に形成される前記接合面50aは前記高圧タワー52の軸方向に対して垂直方向に形成される。さらに、前記第2のケース60に形成される前記接合面60aは前記フランジ62の前記差し込み孔62aを貫通するボルトの回転方向に対して平行に形成される。
【0022】
図3に戻って、図3(a)では、前記2次コイル40は前記第1のケース50に挿入され、前記2次コイル40の上部に前記2次コイルカバー80を装着して覆う。図3(b)では、組み立てた前記2次コイル40、前記第1のケース50、及び、前記2次コイルカバー80に矢印P方向から熱硬化性樹脂を充填する。そして、熱硬化性樹脂が固化した後、前記中心鉄芯10及び前記1次コイル30を組み立てたものを装着する。この工程により、前記2次コイル40の内部の細部に熱硬化性樹脂が浸透する。
【0023】
図4において、前記第1のケース50及び第2のケース60の前記接合面50a,60aは前記ボルト差し込み孔62aを貫通するボルトの回転力Fが働くことで応力Sが生じる。しかし、前記第1のケース50は前記高圧タワー52が点火プラグとの接続によって固定されているので前記第2のケース60のみがボルトの回転力Fの影響を受け、第1のケース50との接合面50a,60aの接続を破壊することとなる。
【0024】
図5において、前記第1のケース50及び第2のケース60の前記接合面50a,60aは前記ハーネス差し込み口64aに挿入される際のハーネスの差し込み圧力F2が働くことで応力S2が生じる。しかし、前記第1のケース50は前記高圧タワー52が点火プラグとの接続によって固定されているので前記第2のケース60のみがハーネスの差し込み圧力F2の影響を受け、第1のケース50との接合面50a,60aの接続を破壊することとなる。
【0025】
上記構成によって、前記第1のケース50及び前記第2のケース60は前記コイル部と前記イグナイタ70に沿った形状とし、前記第1のケース50と前記第2のケース60は前記接合面50a,60aを有し、前記接合面50a,60aを摩擦攪拌接合で接続することで、前記点火コイル100の小型軽量化を達成する如く、前記第1のケース50と前記第2のケース60の形状を前記コイル部に沿った形状としてケース内に充填する前記熱硬化性樹脂の量を減らしても熱硬化性樹脂にクラックが生じ難く前記コイル部の絶縁性を保つ事ができる。また、前記第1のケース50と前記第2のケース60とを有して前記コイル部を収容するため、前記コイル部をケースに挿入するための開口を必要とせず、前記熱硬化性樹脂を注入する前記開口部60bのみ備えるだけでよいので前記熱硬化性樹脂にクラックが生じた場合でも、前記コイル部からの前記開口部60bに波及するクラックによる前記1次コイル30及び前記2次コイル40のリーク電流や水の浸入等の不良を防ぐことができる。
【0026】
また、前記第1のケース50と前記第2のケース60は前記接合面50a,60aを摩擦攪拌接合で接続することで、図4における前記第1のケース50及び第2のケース60の前記接合面50a,60aは前記ハーネス差し込み口64aに挿入される際のハーネスの差し込み圧力F2が働くことで応力S2が生じても前記第1のケース50と前記第2のケース60の接続が破壊されることを防ぐことができる。さらに、図5における前記第1のケース50及び第2のケース60の前記接合面50a,60aは前記ハーネス差し込み口64aに挿入される際のハーネスの差し込み圧力F2が働くことで応力S2が生じても前記第1のケース50と前記第2のケース60の接続が破壊されることを防ぐこともできる。
【0027】
なお、実施例1の変形例として、前記コイル部の構成は前記点火コイル100に求められる出力や寸法の応じて任意に変更してもよい。また、前記第1のケース50は前記コイル部の外周方向の6面に対して底面側に配置する形状とし、前記第2のケース60は前記コイル部の外周方向の前記第1のケース50配置面を除く5面側に配置する形状としたが、設計事情によって適宜変更してもよいし、前記点火コイル100は2つ以上のケースを組み合わせる構成としてもよい。さらに、前記第1のケース50には前記2次コイル40の上部を覆う前記2次コイルカバー80を装着したが、前記2次コイル40の内部の細部に熱硬化性樹脂が浸透するのであれば、省略してもよい。
【0028】
また、前記第1のケース50に形成される前記接合面50aは前記高圧タワー52の軸方向に対して垂直方向に形成したが、前記点火コイル100の取り付け時に前記第2のケース60を支持する構成であれば前記接合面50aが前記高圧タワー52の軸方向に対して略垂直方向として実施例1と同様の効果を得てもよい。さらに、前記第2のケース60に形成される前記接合面60aは前記フランジ62の前記差し込み孔62aを貫通するボルトの回転方向に対して平行に形成したが、前記接合面60aが前記フランジ62の前記差し込み孔62aを貫通するボルトの回転方向に対して略平行として実施例1と同様の効果を得てもよい。
【0029】
また、前記第2のケース60に形成される前記接合面60aは前記コネクタ64の前記差し込み口64aの差し込み方向に対して略平行として実施例1と同様の効果を得てもよい。さらに、前記点火コイル100は前記2次コイル40のみを先に熱硬化性樹脂を充填する工程を行ったが、これは、前記2次コイル40の内部の細部に熱硬化性樹脂を浸透させるためであって、全ての組み立てを完了させてから熱硬化性樹脂を充填する工程としても本実施例1の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0030】
10:中心鉄芯
20:外周鉄芯
30:1次コイル
40:2次コイル
50:第1のケース
50a:接合面
52:高圧タワー
60:第2のケース
60a:接合面
60b:開口部
62:フランジ
62a:ボルト差し込み孔
64:コネクタ
64a:ハーネス差し込み口
70:イグナイタ
80:2次コイルカバー
100:点火コイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6