(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、有機溶剤系液体を収容したスプレー缶は、スプレー缶1本当たりに収容されている有機溶剤系液体の量が少なく、使用する有機溶剤系液体の単価が高くなる。しかも、スプレー缶を廃棄する際には、廃棄するスプレー缶からは内部に残留している加圧ガスを解放し内部に残留している有機溶剤系液体を適切に回収する必要があるが、その回収作業は煩雑であり、費用が発生する。さらに、スプレー缶から噴霧される有機溶剤系液体の粒子径は比較的大きく、また粒子径のばらつきが比較的大きい。
【0004】
有機溶剤系液体をピストン−シリンダ組立体を加圧構造体として使用した噴霧器により噴霧することにより、スプレー缶を使用しない分だけ使用する有機溶剤系液体の単価が安くなり、スプレー缶の廃棄に要する費用を削減でき、しかも噴霧された有機溶剤系液体の粒子径も小さくなり、また粒子径のばらつきが非常に小さくなる。
【0005】
しかしながら、ピストン−シリンダ組立体を加圧構造体として使用した噴霧器により有機溶剤系液体を噴霧する場合、噴霧器の使用開始後の比較的短期間の間に、噴霧器の噴霧用液体容器の内部空間に格納された有機溶剤系液体から発生する蒸気によりピストン−シリンダ組立体においてピストンの外周面とシリンダの内周面との間に介在されている密封部材が上記蒸気により膨潤し、ピストン−シリンダ組立体が噴霧器の噴霧用液体容器の内部空間を十分に加圧することが出来なくなる。
【0006】
この発明の目的は、噴霧用液体として有機溶剤系液体を使用した場合でも、有機溶剤系液体から発生する蒸気によるピストン−シリンダ組立体の密封部材の膨潤を防止することが出来、噴霧器による有機溶剤系液体の噴霧開始から長期間にわたり噴霧器としての当初の機能を保つことを可能に出来、また噴霧器の噴霧用液体容器中に残留している噴霧用液体の噴霧用液体容器中からの回収を容易に出来、更には噴霧器の繰り替えしの使用や清掃も容易にすることが出来る、噴霧器の加圧構造体及びこの加圧構造体を伴った噴霧器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述したこの発明の目的は、入口開口を有
し水より粘度が高くない有機溶剤系液体である噴霧用液体が格納される噴霧用液体容器と、
前記噴霧用液体容器の入口開口に取り付けられていてノズル構造体を伴っているトリガー構造体と、
前記噴霧用液体容器の入口開口に設けられ
前記噴霧用液体容器中に格納されている噴霧用液体を加圧する加圧構造体と、を備えている噴霧器の加圧構造体であり:
シリンダ及び
前記シリンダの内孔に密封部材を伴い摺動可能に収容されたピストンを含み、
前記シリンダの一端部を先頭に
前記噴霧用液体容器の入口開口に挿入され、
前記ピストンの他端部を入口開口から外部空間に露出させ、
前記シリンダの内孔における
前記ピストンの長手方向往復摺動により外部空間の気体を圧縮し
前記シリンダの一端部から押し出すピストン−シリンダ組立体と;
前記ピストン−シリンダ組立体の
前記シリンダの一端部に直列に設けられ相互に独立して動作す
ると共に、少なくとも一つがカップ形状の弁体と弁座との組合せであり、少なくとも一つが略円錐形状の弁体と弁座との組合せによる複数の逆止弁と;
前記ピストン−シリンダ組立体の
前記シリンダの外周面と
前記複数の逆止弁とを覆う鞘部と、
前記鞘部と一体に形成され
前記噴霧用液体容器の入口開口に密封状態で着脱可能に取り付けられるとともに
前記シリンダの他端部が密封状態で着脱可能に取り付けられる取付部と、を含み、
前記鞘部が
前記シリンダの外周面との間に最先端に位置する
前記逆止弁から出た圧縮気体を
前記取付部に隣接した
前記噴霧用液体容器の内部空間の部位に導く圧縮気体通路を規定している鞘部
材とを備え;
前記複数の逆止弁が相互に密封状態で着脱可能に直列に連結されている、ことを特徴とすることにより達成される。
【0008】
さらに、前述した目的を達成する為の前述した加圧構造体を伴っている噴霧器は:
入口開口を有
し水より粘度が高くない有機溶剤系液体である噴霧用液体が格納される噴霧用液体容器と;
前記噴霧用液体容器の入口開口に取り付けられていてノズル構造体を伴っているトリガー構造体と;
前記噴霧用液体容器の入口開口に設けられ
前記噴霧用液体容器中に格納されている噴霧用液体を加圧する加圧構造体と;
を備えていて、
前記加圧構造体が:
シリンダ及び
前記シリンダの内孔に密封部材を伴い摺動可能に収容されたピストンを含み、
前記シリンダの一端部を先頭に
前記噴霧用液体容器の入口開口に挿入され、
前記ピストンの他端部を入口開口から外部空間に露出させ、
前記シリンダの内孔における
前記ピストンの長手方向往復摺動により外部空間の気体を圧縮し
前記シリンダの一端部から押し出すピストン−シリンダ組立体と;
前記ピストン−シリンダ組立体の
前記シリンダの一端部に直列に設けられ相互に独立して動作す
ると共に、少なくとも一つがカップ形状の弁体と弁座との組合せであり、少なくとも一つが略円錐形状の弁体と弁座との組合せによる複数の逆止弁と;
前記ピストン−シリンダ組立体の
前記シリンダの外周面と
前記複数の逆止弁とを覆う鞘部と、
前記鞘部と一体に形成され
前記噴霧用液体容器の入口開口に密封状態で着脱可能に取り付けられるとともに
前記シリンダの他端部が密封状態で着脱可能に取り付けられる取付部と、を含み、
前記鞘部が
前記シリンダの外周面との間に最先端に位置する
前記逆止弁から出た圧縮気体を
前記取付部に隣接した
前記噴霧用液体容器の内部空間の部位に導く圧縮気体通路を規定している鞘部
材とを備え;
前記複数の逆止弁が相互に密封状態で着脱可能に直列に連結されている、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
上述した如く構成されていることを特徴とする本願の発明に従っている噴霧器の加圧構造体においては、加圧構造体のピストン−シリンダ組立体のシリンダ及びシリンダの一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁が鞘部材の鞘部により覆われること、及び、鞘部材の鞘部がシリンダの外周面との間に最先端に位置する逆止弁から出た圧縮気体を取付部に隣接した噴霧用液体容器の内部空間の部位に導く圧縮気体通路を規定していること、により、噴霧用液体容器中の噴霧用液体及び噴霧用液体の蒸気が加圧構造体のピストン−シリンダ組立体のシリンダ及びシリンダの一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁に直接触れる可能性をほとんど無くしている。
【0010】
従って、噴霧用液体容器中の噴霧用液体が有機溶剤系液体であっても、このような噴霧用液体及び噴霧用液体の蒸気が複数の逆止弁に付着してこれらの機能を損なう可能性をほとんど無くしている。この結果として、噴霧用液体及び噴霧用液体の蒸気によるピストン−シリンダ組立体のピストンの密封部材が膨潤してピストン−シリンダ組立体の機能が低下する可能性をほとんど無くすことが出来、ひいては加圧構造体の当初の機能を長期間にわたり保つことを可能にし、そして、この加圧構造体を伴っている噴霧器が当初の機能を長期間にわたり保つことを可能にする。
【0011】
シリンダの一端部に相互に独立して動作する複数の逆止弁が設けられていることも、万が一圧縮気体通路中に噴霧用液体容器中の噴霧用液体の蒸気が侵入しても、この蒸気によりピストン−シリンダ組立体の機能が低下する可能性を大きく低下させている。
【0012】
さらにこの加圧構造体は噴霧用液体容器の入口開口に密封状態で着脱可能に取り付けられるので、この加圧構造体を噴霧用液体容器の入口開口から取り外すことにより、噴霧用液体容器の入口開口を介して、噴霧用液体容器中への新たな有機溶剤系液体の如き噴霧用液体の追加や噴霧用液体容器からの使い残した有機溶剤系液体の如き噴霧用液体の回収を容易に可能とし、更には噴霧器の繰り替えしの使用や清掃も容易にすることが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の
図1及び
図2を参照しながら、この発明の一実施形態に従った加圧構造体10を伴っている噴霧器12について説明する。
【0015】
噴霧器12は、入口開口14aを有し噴霧用液体16が格納される噴霧用液体容器14と、噴霧用液体容器14の入口開口14aに取り付けられていてノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20と、を備えている。加圧構造体10は、噴霧用液体容器14の入口開口14aに設けられ噴霧用液体容器14中に格納されている噴霧用液体16を加圧する。
【0016】
この噴霧器12で使用される噴霧用液体16は、例えば、シンナー,アセトン,ヘキサン,キシレン,トリクロロエチレン,ベンゼン,ベンジン,ガソリン,メチルエチルケトン(別名:ブタノン),ジクロロメタン等の水より粘度が高くない有機溶剤系液体である。
【0017】
噴霧用液体容器14,ノズル構造体18,トリガー構造体20,そして加圧構造体10の夫々の複数の構成部材は、以下に特に言及しない限り、噴霧用液体16により変質せず噴霧用液体16を変質させることがない、エンジニアリングプラスチック又は合成ゴムの如き弾性体の射出成形又は金属により形成されている。
【0018】
<ノズル構造体18及びトリガー構造体20>
この実施形態において、ノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20は、噴霧用液体容器14の入口開口14aの外周面に複数の密封部材22を伴って密封状態で着脱可能に螺合されていて、入口開口14aに対応する部位に加圧構造体取付開口20aが設けられている。複数の密封部材22の夫々は噴霧用液体16により変質しない弾性材料でリング形状に形成されている。この実施形態において複数の密封部材22の夫々の弾性材料は、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)である。
【0019】
トリガー構造体20は、加圧構造体取付開口20aからその径方向の外方において斜め下に向かい突出した取っ手20b,取っ手20bに対し上下方向に搖動可能に連結されているトリガー部材20c,トリガー部材20cから加圧構造体取付開口20aを迂回し取っ手20bの反対側まで延びている弁体駆動部材20dを含む。
【0020】
ノズル構造体18は加圧構造体取付開口20aを介し取っ手20bの反対側に位置していて、取っ手20bとは反対側に突出している。ノズル構造体18は、加圧構造体取付開口20aからノズル構造体18の突出端に向かい延びている高圧噴霧用液体通路18aが形成されているノズル筒部材18bを含む。高圧噴霧用液体通路18a中には加圧構造体取付開口20aの方向に向いた弁座18cが形成されていて、弁座18cに対し接離可能な弁体18dが配置されている。弁体18dは高圧噴霧用液体通路18a中に収容されている付勢部材18eにより付勢されて弁座18cに接触し高圧噴霧用液体通路18aを密封状態で閉じている。弁体18dは密封部材Sを介しトリガー構造体20の弁体駆動部材20dに連結されていて、トリガー構造体20のトリガー部材20cが下方に押されることにより付勢部材18eの付勢力に抗し弁体駆動部材20dにより引かれて弁座18cから離れ高圧噴霧用液体通路18aを開放する。密封部材Sは高圧噴霧用液体通路18aを弁体駆動部材20dから密封している。密封部材Sもまた噴霧用液体16により変質しない弾性材料でリング形状に形成されている。この実施形態において密封部材16の弾性材料もまた、前述した密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)である。
【0021】
この実施形態において弁体18dは円錐形状をしており、円錐面が弁座18cに接触する。円錐形状の弁体18dの平坦な底面からはトリガー構造体20の弁体駆動部材20dの延出端部に向かい弁棒が延出しており、この弁棒の延出端部が高圧噴霧用液体通路18aの基端部位中において密封部材Sに摺動可能な密封状態で取り囲まれている間に弁体駆動部材20dの延出端部に連結されている。弁体18dの為の付勢部材18eは、弁体18dの弁棒を取り囲むよう配置された金属製螺旋ばねにより構成されている。金属製螺旋ばねの両端は弁体18dの平坦な底面と高圧噴霧用液体通路18aの基端部位の密封部材Sとに支持され金属製螺旋ばねを圧縮している。
【0022】
高圧噴霧用液体通路18aの先端にはノズル孔が形成されているノズル板18fが配置されている。ノズル板18fは、ノズル筒部材18bの突出端部に例えば図示されていない密封部材を介し螺合されることにより着脱可能に固定されているノズルキャップ18gにより高圧噴霧用液体通路18aの先端に固定されている。前記図示されていない密封部材は、高圧噴霧用液体通路18a中の密封部材Sと同じ材料により形成されている。ノズルキャップ18gにおいて、ノズル板18fのノズル孔に対面した位置には、噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hが形成されている。
【0023】
ノズルキャップ18gをノズル筒部材18bの突出端部から取り外すことにより、ノズル板18fを交換可能である。種々の形状の噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hを有した複数のノズルキャップ18gを予め準備しておけば、所望の形状の噴霧用液体噴霧パターンを得たい時に所望の形状の噴霧用液体噴霧パターンに対応した形状の噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hを有した複数のノズルキャップ18gをノズル筒部材18bの突出端部に取り付けることが出来る。
【0024】
さらに、ノズル筒部材18bの突出端部の長手方向に於ける上記突出端部に対するノズルキャップ18gの位置を移動させると、噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hから噴出される噴霧用液体噴霧パターンの径方向における拡散範囲(拡散角度)を所望の程度に調整することが出来る。
【0025】
高圧噴霧用液体通路18aにおいて、弁座18cと密封部材Sとの間の部位には、噴霧用液体容器14の入口開口14aを介して噴霧用液体容器14の内部空間の底部まで延出した高圧噴霧用液体送出チューブ18iの基端部が密封状態で連結されている。高圧噴霧用液体送出チューブ18iの延出端部には錘を兼ねたフィルター部材18jが取り付けられている。高圧噴霧用液体送出チューブ18iは柔軟なエンジニアリングプラスチックにより構成されているので、噴霧器12が傾けられたとしても、錘を兼ねたフィルター部材18jのお蔭により、高圧噴霧用液体送出チューブ18iの延出端部は常に噴霧用液体容器14の内部空間の底部において上記内部空間の噴霧用液体16の最深部分に位置することが出来る。
【0026】
<加圧構造体10>
加圧構造体10は、シリンダ30及びシリンダ30の内孔30aに密封部材32aを伴い長手方向に摺動可能に収容されたピストン32を含むピストン−シリンダ組立体34を含む。ピストン−シリンダ組立体34は、シリンダ30の一端部を先頭に噴霧用液体容器14の入口開口14aに挿入され、ピストン32の他端部を入口開口14aから外部空間に露出させており、シリンダ30の内孔30aにおけるピストン32の長手方向往復摺動により外部空間の気体を圧縮しシリンダ30の一端部から押し出すよう構成されている。ピストン−シリンダ組立体34のこのような構成は、良く知られている。
【0027】
この実施形態においてピストン32の密封部材32aはリング形状を有していて、ピストン32の他端部の外周面に取り付けられていて、シリンダ30の内孔30aの内周面に内孔30aの長手方向に密封状態で摺接する。そして、この密封部材32aの弾性材料もまた、前述した密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)である。
【0028】
なおこの実施形態では、シリンダ30の一端部はトリガー構造体20の加圧構造体取付開口20aを介して噴霧用液体容器14の入口開口14aに挿入されている。
【0029】
加圧構造体10はさらに、ピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30の一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁36,38を備えている。この実施形態において逆止弁36,38の数は2個である。
【0030】
加圧構造体10はさらに、ピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30の外周面と複数の逆止弁36,38とを覆う鞘部40aと、鞘部40aと一体に形成され噴霧用液体容器14の入口開口14aに密封状態で着脱可能に取り付けられるとともにシリンダ30の他端部が密封状態で着脱可能に取り付けられる取付部40bと、を含む鞘部材40を備えている。鞘部材40の鞘部40aは、シリンダ30の外周面との間に最先端に位置する逆止弁38から出た圧縮気体を取付部40bに隣接した噴霧用液体容器14の内部空間の部位に導く圧縮気体通路40cを規定している。圧縮気体通路40cは、鞘部40aにおいて取付部40bに隣接した位置に噴霧用液体容器14の内部空間と連通した図示されていない圧縮気体出口孔を有している。
【0031】
この実施形態において鞘部材40は、トリガー構造体20の加圧構造体取付開口20aを介して噴霧用液体容器14の入口開口14aに挿入されていて、取付部40bの外周面がトリガー構造体20の加圧構造体取付開口20aに対し密封部材40dを伴い螺合されている。これにより、鞘部材40の先端は、噴霧用液体容器14の内部空間の底表面の近傍に位置する。この密封部材40dの弾性材料もまた、前述した密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)である。
【0032】
取付部40bの内周面にはシリンダ30の外周面の他端部が密封部材40eを伴い螺合されている。この密封部材40eの弾性材料もまた、前述した密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)である。
【0033】
取付部40bの外周面とトリガー構造体20の加圧構造体取付開口20aとの間の密封部材40dは、これ等の間を介して噴霧用液体容器14の内部空間が外部空間と連通することを阻止する。取付部40bの内周面とシリンダ30の外周面の他端部との間の密封部材40eは、これ等の間を介して圧縮気体通路40cが外部空間と連通することを阻止する。
【0034】
シリンダ30の一端部には、ピストン−シリンダ組立体34において圧縮された圧縮気体を排出する為の圧縮気体排出口30bが形成されている。
【0035】
シリンダ30の一端部側の第1の逆止弁36は、圧縮気体排出口30bに嵌合された環状の弁座パッキング36aを含む。この実施形態において弁座パッキング30aは、密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)により形成されている。シリンダ30の一端部側の第1の逆止弁36は、シリンダ30の一端部の端表面において弁座パッキング36aを同心的に取り囲みシリンダ30の長手方向中心線に沿い前記端表面から離れる方向に延出した円筒状の第1の逆止弁ホルダー36bを含む。この実施形態において第1の逆止弁ホルダー36bはシリンダ30の一端部と一体的に形成されている。第1の逆止弁ホルダー36b中には、弁座パッキング36aに当接し弁座パッキング36aの弁座孔を閉塞する閉位置と弁座パッキング36aから離れ弁座パッキング36aの弁座孔を開放する開位置との間で前記長手方向中心線に沿い移動可能なカップ形状の第1の弁体36cが格納されている。第1の弁体36cは弁座パッキング36aの弁座孔から遠ざかる方向に延出した弁軸を含む。第1の逆止弁ホルダー36b中にはさらに、第1の弁体36cを開位置から閉位置に向かい付勢する為の第1の付勢部材36dも格納されている。この実施形態において第1の付勢部材36dは、第1の逆止弁ハウジング36b中において第1の弁体36cの弁軸を取り囲むよう配置されている金属製螺旋ばねである。
【0036】
シリンダ30の一端部から遠い側の第2の逆止弁38は、第1の逆止弁ホルダー36bの延出端に密封部材38aを介して第1の逆止弁ホルダー36bと同心的に嵌合された円筒状の第2の逆止弁ホルダー38bを含む。即ち、第2の逆止弁38は第1の逆止弁36に対し相互に密封状態で着脱可能に直列に連結されている。密封部材38aもまた、密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)により形成されている。
【0037】
第2の逆止弁ホルダー38bにおいて第1の逆止弁ホルダー36bに隣接した開口には弁座パッキング38cが嵌合されている。この実施形態では、弁座パッキング38cは、噴霧用液体容器14の内部空間に格納されている有機溶剤系液体を変質させることがなく、またこの有機溶剤系液体により変質されることがないポリエチレン系弾性材料により形成されている。第2の逆止弁ホルダー38b中には、弁座パッキング38cに当接し弁座パッキング38cの弁座孔を閉塞する閉位置と弁座パッキング38cから離れ弁座パッキング38cの弁座孔を開放する開位置との間で前記長手方向中心線に沿い移動可能な第2の弁体38dが格納されている。第2の弁体38dは略円錐形状をしており、弁座パッキング38cの側に円錐面を有し、円錐面とは反対側の平坦面には弁座パッキング38cの弁座孔から遠ざかる方向に延出した弁軸を含む。第2の逆止弁ホルダー38b中にはさらに、第2の弁体38dを開位置から閉位置に向かい付勢する為の第2の付勢部材38eも格納されている。この実施形態において第2の付勢部材38eは、第2の逆止弁ハウジング38b中において第2の弁体38dの弁軸を取り囲むよう配置されている金属製螺旋ばねである。
【0038】
この実施形態において鞘部材40の鞘部40aは、取付部40bと一体に形成されシリンダ30の外周面を覆うシリンダ覆い40a―1と、シリンダ30の一端部側のシリンダ覆い40a―1の延出端部に密封状態で着脱可能に取り付けられ複数の逆止弁、この実施形態では第1の逆止弁36及び第2の逆止弁38、を覆う逆止弁キャップ40a―2と、を含んでいる。
【0039】
シリンダ覆い40a―1は筒形状であり、逆止弁キャップ40a―2はシリンダ覆い40a―1から遠い側の端が閉塞されている有底の筒形状である。逆止弁キャップ40a―2は、内孔中に第2の逆止弁38を第2の逆止弁ホルダー38b上の密封部材38aを前記内孔の入口に向けた状態で保持している。逆止弁キャップ40a―2は、その開放端部が環状の密封部材Pを伴ってシリンダ覆い40a―1の延出端部の内周面とシリンダ30の一端部の第1の逆止弁ホルダー36bの外周面との間の隙間に挿入された後に第1の逆止弁ホルダー36bの外周面に螺合されることによりシリンダ覆い40a―1の延出端部と結合される。密封部材Pはシリンダ覆い40a―1の延出端部と逆止弁キャップ40a―2の開放端部との間の隙間を密封する。この実施形態において密封部材Pは、密封部材22と同様な、耐熱性,耐化学薬品性,そして対候性に優れている水素化NBR(水素化acrylonitrile-butadiene rubber)により形成されている。
【0040】
シリンダ覆い40a―1の延出端部に逆止弁キャップ40a―2の開放端部が前述した如く結合されることにより、逆止弁キャップ40a―2の内孔に保持されている第2の逆止弁ホルダー38bの入口側端部がシリンダ30の一端部の第1の逆止弁ホルダー36bの延出端に嵌合されるとともに第2の逆止弁ホルダー38bの入口側端部上の密封部材38aが第1の逆止弁ホルダー36bの延出端に押し当てられ、第2の逆止弁ホルダー38bは密封部材38aを介して第1の逆止弁ホルダー36bと相互に密封状態で着脱可能に直列に連結される。
【0041】
さらに、第1の逆止弁36の第1の付勢部材36dは第2の逆止弁ホルダー38bの入口側端部に押されて圧縮され、第1の弁体36cを閉位置に付勢する。同時に、第2の逆止弁38の第2の付勢部材38eは、第2の逆止弁ホルダー38bの入口側端部が第1の逆止弁ホルダー36bの延出端により押されることにより逆止弁キャップ40a―2の内表面の底と第2の弁体38dの平坦面との間で圧縮され、第2の弁体38dを閉位置に付勢する。
【0042】
この実施形態において圧縮気体通路40cは取付部40bまで延出しており、鞘部材40の取付部40bにおいて外部空間に露出した部位には圧縮気体通路40cに連通した安全弁40fが設けられている。安全弁40fは、圧縮気体通路40c中の、ひいては噴霧用液体容器14の内部空間中の、気体の圧力が所定値以上になった時に開放され、前記気体の圧力を所定値以下に低下させる。これにより、噴霧用液体容器14の内部空間が加圧構造体10により加圧された時に、噴霧用液体容器14の内部空間の気体の圧力が所定値以上に上昇して噴霧用液体容器14が破裂してしまうことを確実に無くすことが出来る。
【0043】
<一実施形態に従った加圧構造体10を伴っている噴霧器12の作用>
次に、前述した如く構成されているこの発明の一実施形態に従った加圧構造体10を伴っている噴霧器12の作用を説明する。
【0044】
この発明の一実施形態に従った加圧構造体10を伴っている噴霧器12は、噴霧用液体16として有機溶剤系液体を使用した場合でも、最後まできれいに噴霧することが出来る。
【0045】
噴霧器12の噴霧用液体容器14の内部空間中に噴霧用液体16を格納する為には、噴霧用液体容器14の入口開口14aに対するノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20の密封状態の螺合を解除し、噴霧用液体容器14の入口開口14aからノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20を密封部材22とともに取り外す。この間には、トリガー構造体20の加圧構造体取付開口20aに対する加圧構造体10の密封状態での取り付けは維持したままであり、従ってノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20とともに加圧構造体10も噴霧用液体容器14の入口開口14aから取り外される。
【0046】
このようにして開放された噴霧用液体容器14の入口開口14aから所望量の噴霧用液体16を噴霧用液体容器14の内部空間中に注ぎ込むことが出来る。
【0047】
その後、加圧構造体10を、その一端部を先頭に噴霧用液体容器14の入口開口14aから噴霧用液体容器14の内部空間中に挿入し、さらに噴霧用液体容器14の入口開口14aに対しノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20を螺合させ、密封部材22により噴霧用液体容器14の入口開口14aとトリガー構造体20との間の隙間を密封する。
【0048】
次に加圧構造体10のピストン−シリンダ組立体34のピストン32をシリンダ30の内孔30aにおいて長手方向に往復摺動させると、内孔30a内で外部空間の気体、この実施例の場合は空気、が圧縮され、圧縮された空気がシリンダ30の一端部の圧縮気体排出口30bに嵌合されている第1の逆止弁36の弁座パッキング36aの弁孔中に押し出される。圧縮された空気は第1の逆止弁36の第1の弁体36cを第1の付勢部材36dの付勢力に抗して弁座パッキング36aの弁孔から押し離し、第1の逆止弁36を通過する。第1の逆止弁36を通過した圧縮された空気は次に、第2の逆止弁38の弁座パッキング38cの弁孔中に入り、第2の逆止弁38の第2の弁体38dを第2の付勢部材38eの付勢力に抗して弁座パッキング38cの弁孔から押し離し、第2の逆止弁38を通過する。第2の逆止弁38を通過した圧縮された空気は、加圧構造体10の鞘部材40の鞘部40aとピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30との間に規定されている圧縮気体通路40cにより鞘部材40の取付部40bに隣接した噴霧用液体容器14の内部空間の部位に導かれ、噴霧用液体容器14の内部空間中の気体、ひいてはこの内部空間に格納されている噴霧用液体16、の圧力を上昇させる。
【0049】
噴霧用液体容器14の内部空間中の圧縮された空気は、圧力が高まれば高まるほど圧縮気体通路40cを伝い第2の逆止弁38の第2の弁体38dを弁座パッキング38cの弁孔により強い力で押し付け第2の逆止弁38をより強く閉鎖させる。噴霧用液体容器14の内部空間中の圧縮された空気が圧縮気体通路40cを伝いもし何等かの原因で第2の逆止弁38を通過し第1の逆止弁36に向かい逆流しても、その圧力が高ければ高いほど第1の逆止弁36の第1の弁体36cを弁座パッキング36aの弁孔により強い力で押し付け第1の逆止弁36をより強く閉鎖させる。
【0050】
従って、複数の逆止弁、この実施形態では第1及び第2の逆止弁36,38、を伴った加圧構造体10は、噴霧用液体容器14の内部空間中の気体、ひいては内部空間中の噴霧用液体16、の圧力を内部空間中の噴霧用液体16の量に係わらず、常に確実に高く保つことが出来る。この結果、噴霧用液体容器14の内部空間中の高圧の噴霧用液体16は、フィルター部材18j及び高圧噴霧用液体送出チューブ18iを介しノズル構造体18の高圧噴霧用液体通路18aに到達する。
【0051】
この後、トリガー構造体20のトリガー部材20cを押し下げると、ノズル構造体18において弁体18dが付勢部材18eの付勢力に抗して弁座18cから離れる。すると、高圧噴霧用液体通路18a中の高圧の噴霧用液体16はノズル板18fのノズル孔からノズルキャップ18gの噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hに向かい噴出され、さらに噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hに対応した噴霧パターンで外部空間中の目標物に向かい噴霧される。
【0052】
トリガー構造体20のトリガー部材20cの押し下げを停止すると、ノズル構造体18の高圧噴霧用液体通路18a中の弁体18dが付勢部材18eの付勢力により弁座18cに向かわせられ、しかも円錐形状の弁体18dは平坦な底面に高圧噴霧用液体通路18a中の高圧の噴霧用液体16の圧力を受けるとともに弁座18c側の表面が円錐形状なので高圧噴霧用液体通路18a中の高圧の噴霧用液体16中を速やかに弁座18cに向かい、そして弁座18cの弁孔を速やかに閉じることが出来る。即ち、トリガー構造体20のトリガー部材20cの押し下げを停止した後に、ノズル構造体18のノズルキャップ18gの噴霧用液体噴霧パターン形成開口18hからの高圧の噴霧用液体16の漏出を速やかに無くすことが出来る。
【0053】
この噴霧器12の加圧構造体10においては、加圧構造体10のピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30及びシリンダ30の一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁、この実施形態では第1及び第2の逆止弁36,38、が鞘部材40の鞘部40aにより覆われること、及び、鞘部材40の鞘部40aがシリンダ30の外周面との間に最先端に位置する逆止弁、この実施形態では第2の逆止弁38、から出た圧縮気体を取付部40bに隣接した噴霧用液体容器14の内部空間の部位に導く圧縮気体通路40cを規定していること、により、噴霧用液体容器14中の噴霧用液体16及び噴霧用液体16の蒸気が加圧構造体10のピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30及びシリンダ30の一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁、この実施形態では第1及び第2の逆止弁36,38、に直接触れる可能性をほとんど無くしている。
【0054】
従って、噴霧用液体容器14中の噴霧用液体16が有機溶剤系液体であっても、このような噴霧用液体16及び噴霧用液体16の蒸気が複数の逆止弁、この実施形態では第1及び第2の逆止弁36,38、を通過してピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30の内孔30a中に入り込み、ピストン32の密封部材32aを膨潤させる可能性をほとんど無くしている。この結果として、ピストン−シリンダ組立体34の機能が低下する可能性をほとんど無くすことが出来、ひいては加圧構造体10のピストン−シリンダ組立体34が噴霧用液体容器14中の噴霧用液体16を長期間に亘り最後まで高圧力で加圧することを可能とし、そして、この加圧構造体10を伴っている噴霧器12が有機溶剤系液体の噴霧用液体16を長期間に亘り最後まできれいに噴霧することを可能にする。
【0055】
シリンダ30の一端部に相互に独立して動作する複数の逆止弁、この実施形態では第1及び第2の逆止弁36,38、が設けられていることも、万が一圧縮気体通路40c中に噴霧用液体容器14中の噴霧用液体16の蒸気が侵入しても、この蒸気がピストン−シリンダ組立体34のシリンダ30の内孔30a中に入り込むことを確実に防止する。この結果、圧縮気体通路40c中に侵入した噴霧用液体容器14中の噴霧用液体16の蒸気が、ピストン32の密封部材32aに到達してこの密封部材32aを膨潤させる可能性を確実に無くしている。この結果として、ピストン−シリンダ組立体34の機能が低下する可能性を確実に無くすことが出来る。
【0056】
さらにこの加圧構造体10はノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20とともに噴霧用液体容器14の入口開口14aに密封状態で着脱可能に取り付けられるので、この加圧構造体10をノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20とともに噴霧用液体容器14の入口開口14aから取り外すことにより、噴霧用液体容器14の入口開口14aを介しての、噴霧用液体容器14中への新たな有機溶剤系液体の如き噴霧用液体16の追加や噴霧用液体容器14からの使い残した有機溶剤系液体の如き噴霧用液体16の回収を容易に可能とし、更には噴霧器12の繰り替えしの使用や清掃も容易にすることが出来る。
【0057】
さらに、ノズル構造体18を伴っているトリガー構造体20の加圧構造体取付開口20aから加圧構造体10を取り外すことが出来、この加圧構造体10の鞘部材40はシリンダ覆い40a―1と逆止弁キャップ40a―2とに分離することが出来、その後に第1の逆止弁36から第2の逆止弁38を分離することが出来、またピストン−シリンダ組立体34をシリンダ覆い40a―1から取り外すことが出来るので、加圧構造体10の清掃を容易にすることが出来
る。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]入口開口を有し噴霧用液体が格納される噴霧用液体容器と、噴霧用液体容器の入口開口に取り付けられていてノズル構造体を伴っているトリガー構造体と、噴霧用液体容器の入口開口に設けられ噴霧用液体容器中に格納されている噴霧用液体を加圧する加圧構造体と、を備えている噴霧器の加圧構造体であり:
シリンダ及びシリンダの内孔に密封部材を伴い摺動可能に収容されたピストンを含み、シリンダの一端部を先頭に噴霧用液体容器の入口開口に挿入され、ピストンの他端部を入口開口から外部空間に露出させ、シリンダの内孔におけるピストンの長手方向往復摺動により外部空間の気体を圧縮しシリンダの一端部から押し出すピストン−シリンダ組立体と;
ピストン−シリンダ組立体のシリンダの一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁と;
ピストン−シリンダ組立体のシリンダの外周面と複数の逆止弁とを覆う鞘部と、鞘部と一体に形成され噴霧用液体容器の入口開口に密封状態で着脱可能に取り付けられるとともにシリンダの他端部が密封状態で着脱可能に取り付けられる取付部と、を含み、鞘部がシリンダの外周面との間に最先端に位置する逆止弁から出た圧縮気体を取付部に隣接した噴霧用液体容器の内部空間の部位に導く圧縮気体通路を規定している鞘部材と;
を備えていることを特徴とする噴霧器の加圧構造体。
[2]鞘部が、取付部と一体に形成されシリンダの外周面を覆うシリンダ覆いと、シリンダの一端部側のシリンダ覆いの延出端部に密封状態で着脱可能に取り付けられ複数の逆止弁を覆う逆止弁キャップと、を含んでいる[1]に記載の噴霧器の加圧構造体。
[3]複数の逆止弁が相互に密封状態で着脱可能に直列に連結されている[1]又は[2]に記載の噴霧器の加圧構造体。
[4]圧縮気体通路が取付部まで延出しており、取付部において外部空間に露出した部位に圧縮気体通路に連通した安全弁が設けられている[1]乃至[3]の何れか1項に記載の噴霧器の加圧構造体。
[5]入口開口を有し噴霧用液体が格納される噴霧用液体容器と;
噴霧用液体容器の入口開口に取り付けられていてノズル構造体を伴っているトリガー構造体と;
噴霧用液体容器の入口開口に設けられ噴霧用液体容器中に格納されている噴霧用液体を加圧する加圧構造体と;
を備えていて、
加圧構造体が:
シリンダ及びシリンダの内孔に密封部材を伴い摺動可能に収容されたピストンを含み、シリンダの一端部を先頭に噴霧用液体容器の入口開口に挿入され、ピストンの他端部を入口開口から外部空間に露出させ、シリンダの内孔におけるピストンの長手方向往復摺動により外部空間の気体を圧縮しシリンダの一端部から押し出すピストン−シリンダ組立体と;
ピストン−シリンダ組立体のシリンダの一端部に直列に設けられ相互に独立して動作する複数の逆止弁と;
ピストン−シリンダ組立体のシリンダの外周面と複数の逆止弁とを覆う鞘部と、鞘部と一体に形成され噴霧用液体容器の入口開口に密封状態で着脱可能に取り付けられるとともにシリンダの他端部が密封状態で着脱可能に取り付けられる取付部と、を含み、鞘部がシリンダの外周面との間に最先端に位置する逆止弁から出た圧縮気体を取付部に隣接した噴霧用液体容器の内部空間の部位に導く圧縮気体通路を規定している鞘部材と;
を備えていることを特徴とする噴霧器。