(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019322
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】グルコース試験装置およびその搬送ユニット
(51)【国際特許分類】
A61B 5/157 20060101AFI20161020BHJP
A61B 5/151 20060101ALI20161020BHJP
A61B 5/155 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
A61B5/14 300L
A61B5/14 300D
A61B5/14 300K
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-210535(P2014-210535)
(22)【出願日】2014年10月15日
(65)【公開番号】特開2015-202397(P2015-202397A)
(43)【公開日】2015年11月16日
【審査請求日】2014年10月20日
(31)【優先権主張番号】103113890
(32)【優先日】2014年4月16日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508107788
【氏名又は名称】光寶電子(廣州)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(73)【特許権者】
【識別番号】503443599
【氏名又は名称】光寶科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】何 思賢
(72)【発明者】
【氏名】魏 嘉俊
(72)【発明者】
【氏名】陳 宏維
(72)【発明者】
【氏名】胡 偉傑
【審査官】
佐藤 高之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−281242(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/009585(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00−5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
複数の第1穿孔溝を有する第1カートリッジと、
それぞれ前記第1穿孔溝の中にスライド可能に配置された複数のランセットと、
前記第1カートリッジに隣接し、複数の第2穿孔溝を有する第2カートリッジと、
それぞれ前記第2穿孔溝の中にスライド可能に配置された複数のストリップと
を含み、前記筐体の中に取り外し可能に組み立てられた搬送ユニットと、
前記第1カートリッジに対応し、前記筐体の中に移動可能に配置され、前記第1穿孔溝の中にスムーズに移動して前記第1穿孔溝中の前記ランセットを押し出す第1プッシュロッドと、
前記第2カートリッジに対応し、前記筐体の中に移動可能に配置され、前記第2穿孔溝の中にスムーズに移動して前記第2穿孔溝中の前記ストリップを押し出す第2プッシュロッドと
を含み、前記第1プッシュロッドが、第2プッシュロッドに平行であるグルコース試験装置。
【請求項2】
前記第1カートリッジが、第1軸に沿って前記筐体の中に枢接され、前記第2カートリッジが、前記第1軸に平行な第2軸に沿って前記筐体の中に枢接され、
前記第1穿孔溝が、前記第1軸を取り囲み、前記第1カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第2穿孔溝が、前記第2軸を取り囲み、前記第2カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第1穿孔溝の数と前記第2穿孔溝の数が等しく、
前記第1カートリッジが前記第1軸に沿って前記筐体に相対して回転し、前記第1プッシュロッドが、前記第1軸に平行な発射方向に向かって前記第1穿孔溝の中に移動し、前記ランセットの針部が、前記第1カートリッジの外へ押し出され、
前記第2カートリッジが前記第2軸に沿って前記筐体に相対して回転し、前記第2プッシュロッドが、前記発射方向に向かって前記第2穿孔溝の中に移動し、前記ストリップが、前記第2カートリッジの外へ押し出され、
そのうち、前記第1穿孔溝の前記第1カートリッジ上の配列順序と前記第2穿孔溝の前記第2カートリッジ上の整列順序が一致している、請求項1に記載のグルコース試験装置。
【請求項3】
前記第1カートリッジが、前記第2カートリッジと組み立てられて、主カートリッジ本体を構成し、前記主カートリッジ本体が、主軸に沿って前記筐体の中に枢接される請求項1に記載のグルコース試験装置。
【請求項4】
前記第1カートリッジが、複数のスロットを有し、前記第2カートリッジが、前記スロットに対応して配置された複数のフックを有し、前記フックが、それぞれ前記スロット内で係合して、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジを固定する請求項3に記載のグルコース試験装置。
【請求項5】
前記第1穿孔溝が、前記主軸を取り囲み、前記第1カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第2穿孔溝が、前記主軸を取り囲み、前記第2カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第1穿孔溝の数と前記第2穿孔溝の数が等しい請求項3に記載のグルコース試験装置。
【請求項6】
前記第1プッシュロッドおよび前記第2プッシュロッドが、それぞれ前記主カートリッジ本体の反対側の角に設置された請求項4に記載のグルコース試験装置。
【請求項7】
前記主カートリッジ本体が前記主軸に沿って前記筐体に相対して回転し、前記第1穿孔溝のうちの1つが前記第1プッシュロッドと一列に並び、前記第2穿孔溝のうちの1つが前記第2プッシュロッドと一列に並んだ時、前記第1プッシュロッドが、前記主軸に平行な発射方向に向かって前記第1穿孔溝の中に移動し、前記第1穿孔溝内の前記ランセットの針部が、前記第1プッシュロッドによって前記第1カートリッジの外へ押し出され、前記第2プッシュロッドが、前記発射方向に向かって前記第2穿孔溝の中に移動し、前記第2穿孔溝内の前記ストリップが、前記第2プッシュロッドによって前記第2カートリッジの外へ押し出され、前記第1カートリッジ上の前記第1穿孔溝の整列順序が、前記第2カートリッジ上の前記第2穿孔溝の整列順序と一致し、
前記第1穿孔溝と前記第2穿孔溝が反時計回りに沿って前記主カートリッジ本体上に整列されるとき、前記主カートリッジ本体が前記筐体に相対して時計回りに沿って回転する、或いは前記第1穿孔溝と前記第2穿孔溝が時計回りに沿って前記主カートリッジ本体上に整列されるとき、前記主カートリッジ本体が前記筐体に相対して反時計回りに沿って回転する、請求項5に記載のグルコース試験装置。
【請求項8】
前記第1カートリッジが、
前記第1穿孔溝を配置した第1本体と、
前記第1本体の中に移動可能に配置されたキャリアと、
前記キャリアのピラー部にスリーブ接続され、前記キャリアと前記第1本体との間に当接された弾性素子と
を含む請求項1に記載のグルコース試験装置。
【請求項9】
前記第1カートリッジが、さらに、
それぞれ前記第1本体の2つの対向する側に配置され、それぞれ前記第1穿孔溝に対応する複数の貫通孔を有する第1カバーおよび第2カバーと、
前記第2カバーと前記第1本体の間に配置され、前記第2カバー上の前記貫通孔を前記第1穿孔溝から分離するバッファ層と
を含む請求項8に記載のグルコース試験装置。
【請求項10】
前記第2カートリッジが、
前記第2穿孔溝を配置した第2本体と、
それぞれ前記第2本体の2つの対向する側に配置され、前記第2穿孔溝を覆う2つのフィルム層と
を含む請求項8に記載のグルコース試験装置。
【請求項11】
前記搬送ユニットが、さらに、
複数の第3穿孔溝を有する第3カートリッジと、
それぞれ前記第3穿孔溝の中にスライド可能に配置され、針、ストリップまたは薬を含む複数の補充素子と
を含み、前記グルコース試験装置が、さらに、前記第1プッシュロッドに平行な第3プッシュロッドを含み、前記第3プッシュロッドが、前記第3カートリッジに対応し、前記筐体の中に移動可能に配置され、前記第1カートリッジ、前記第2カートリッジおよび前記第3カートリッジが、互いに組み立てられて、主カートリッジ本体を構成し、前記主カートリッジ本体が、主軸に沿って前記筐体の中に枢接された請求項1に記載のグルコース試験装置。
【請求項12】
前記第1穿孔溝が、前記主軸を取り囲み、前記第1カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第2穿孔溝が、前記主軸を取り囲み、前記第2カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第3穿孔溝が、前記主軸を取り囲み、前記第3カートリッジの上に等距離間隔で配置され、前記第1穿孔溝の数、前記第2穿孔溝の数および前記第3穿孔溝の数が等しい請求項11に記載のグルコース試験装置。
【請求項13】
前記第1プッシュロッドと前記第2プッシュロッドの間の距離、前記第2プッシュロッドと前記第3プッシュロッドの間の距離、および前記第3プッシュロッドと前記第1プッシュロッドの間の距離が、互いに等しい請求項12に記載のグルコース試験装置。
【請求項14】
前記主カートリッジ本体が前記主軸に沿って前記筐体に相対して回転し、前記第1穿孔溝のうちの1つが前記第1プッシュロッドと一列に並び、前記第2穿孔溝のうちの1つが前記第2プッシュロッドと一列に並び、前記第3穿孔溝のうちの1つが前記第3プッシュロッドと一列に並んだ時、前記第1プッシュロッドが、前記主軸に平行な発射方向に向かって前記第1穿孔溝の中に移動し、前記第1穿孔溝内の前記ランセットの針部が、前記第1プッシュロッドによって前記第1カートリッジの外へ押し出され、前記第2プッシュロッドが、前記発射方向に向かって前記第2穿孔溝の中に移動し、前記第2穿孔溝内の前記ストリップが、前記第2プッシュロッドによって前記第2カートリッジの外へ押し出され、前記第3プッシュロッドが、前記発射方向に向かって前記第3穿孔溝の中に移動し、前記第3穿孔溝内の前記補充素子が、前記第3プッシュロッドによって前記第3カートリッジの外へ押し出され、前記第1カートリッジ上の前記第1穿孔溝の整列順序、前記第2カートリッジ上の前記第2穿孔溝の整列順序、および前記第3カートリッジ上の前記第3穿孔溝の整列順序が、互いに一致する請求項13に記載のグルコース試験装置。
【請求項15】
前記各ランセットの保持部が、それぞれ前記キャリアにもたれかかり、前記ランセットのうちの任意の1つの針部が発射方向に向かって前記第1本体の外へ移動した時、前記ランセットによって押し出された前記キャリアが、前記発射方向に向かって移動して、前記弾性素子を圧縮し、前記弾性素子の弾性回復力が、前記発射方向と反対の方向に向かって移動するよう前記キャリアを駆動して、前記ランセットを前記第1本体に戻す請求項8に記載のグルコース試験装置。
【請求項16】
前記各ランセットの保持部が、凸部を有し、前記凸部が、前記キャリアの複数のノッチのうちの一つに配置されるため、前記各ランセットが、それぞれ前記キャリアに当接する請求項15に記載のグルコース試験装置。
【請求項17】
グルコース試験装置の筐体の中に取り外し可能に配置され、
複数の第1穿孔溝を有する第1本体と、
前記第1本体の中に移動可能に配置されたキャリアと、
前記キャリアのピラー部にスリーブ接続され、前記キャリアと前記第1本体との間に当接された弾性素子と
を含む第1カートリッジと、
前記第1カートリッジと組み立てられて、主カートリッジ本体を構成し、複数の第2穿孔溝を有する第2カートリッジと、
それぞれ前記第2穿孔溝の中にスライド可能に配置された複数のストリップと、
それぞれ前記第1穿孔溝の中にスライド可能に配置された複数のランセットと
を含み、前記各ランセットの保持部が、それぞれ前記キャリアにもたれかかり、前記ランセットのうちの任意の1つの針部が発射方向に向かって前記第1本体の外へ移動した時、前記ランセットによって押し出された前記キャリアが、前記発射方向に向かって移動して、前記弾性素子を圧縮し、前記弾性素子の弾性回復力が、前記発射方向と反対の方向に向かって移動するよう前記キャリアを駆動して、前記ランセットを前記第1本体に戻す搬送ユニット。
【請求項18】
前記保持部が、凸部を有し、前記凸部が、前記キャリアのノッチの中に配置されるため、前記各ランセットが、それぞれ前記キャリアに当接する請求項17に記載の搬送ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験装置に関するものであり、特に、搬送ユニットを有するグルコース試験装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
技術の発展と健康意識の向上に伴い、健康管理に関する問題が次第に注目されるようになったため、医療機器の製造規範に適合し、一般大衆の要求を満たす医療機器が次々と開発された。
【0003】
グルコース試験を例に挙げると、例えば、穿刺ペン、ランセット、穿刺ビュレット等の様々な異なる種類の穿刺装置が派生している。現在市場にある穿刺装置の大部分は、ランセットとストリップとを組み合わせた血糖値計で構成されている。そのため、使用者は、使用する際にランセットとストリップとを手動で取り付けなければならず、血液サンプルと試験結果とを得た後は、使用済みのランセットとストリップとを手動で取り除いて、次の使用前に新しいランセットとストリップとを再度取り付けなければならない。このように、使用者が、ランセットとストリップを繰り返し使用することによって発生する細菌感染や血液媒介感染等の衛生上および試験上の懸念を回避しても、ランセットとストリップとの取り付け工程は複雑であるため、使用者にとって、操作上非常に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、ランセットとストリップとを繰り返し取り外すプロセスを行う必要がなく、使用上の便利性を向上させることのできるグルコース試験装置およびその搬送ユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のグルコース試験装置は、筐体と、搬送ユニットと、第1プッシュロッド(push rod)と、第2プッシュロッドと、を含む。搬送ユニットは、筐体の中に取り外し可能に組み立てられる。搬送ユニットは、第1カートリッジと、複数のランセットと、第2カートリッジと、複数のストリップと、を含む。第1カートリッジは、複数の第1穿孔溝(perforated groove)を有し、ランセットは、それぞれ第1穿孔溝の中にスライド可能に配置される。第2カートリッジは、第1カートリッジに隣接し、複数の第2穿孔溝を有する。ストリップは、それぞれ第2穿孔溝の中にスライド可能に配置される。第1プッシュロッドは、第1カートリッジに対応し、筐体の中に移動可能に配置される。第2プッシュロッドは、第2カートリッジに対応し、筐体の中に移動可能に配置される。第1プッシュロッドは、第2プッシュロッドに平行である。
【0006】
本発明の搬送ユニットは、グルコース試験装置の筐体の中に取り外し可能に配置される。搬送ユニットは、第1カートリッジと、第2カートリッジと、複数のストリップと、複数のランセットと、を含む。第1カートリッジは、第1本体と、キャリアと、弾性素子と、を含む。第1本体は、複数の第1穿孔溝を有する。キャリアは、第1本体の中に移動可能に配置される。弾性素子は、キャリアのピラー部にスリーブ接続され(sleeved on)、キャリアと第1本体との間に当接する。第2カートリッジは、第1カートリッジと組み立てられて、主カートリッジ本体を構成し、複数の第2穿孔溝を有する。ストリップは、それぞれ第2穿孔溝の中にスライド可能に配置される。ランセットは、それぞれ第1穿孔溝の中にスライド可能に配置され、各ランセットの保持部は、それぞれキャリアにもたれかかる。ランセットのうちの任意の1つの針部が発射方向に向かって第1本体の外へ移動した時、前記ランセットによって押し出されたキャリアは、発射方向に向かって移動して、弾性素子を圧縮する。弾性素子の弾性回復力は、発射方向と反対の方向に向かって移動するようキャリアを駆動して、前記ランセットを第1本体に戻すのに適している。
【0007】
本発明の1つの実施形態において、第1カートリッジは、第1軸に沿って筐体の中に枢接され、第2カートリッジは、第1軸に平行な第2軸に沿って筐体の中に枢接される。
【0008】
本発明の1つの実施形態において、第1穿孔溝は、第1軸を取り囲み、第1カートリッジの上に等距離間隔で配置され、第2穿孔溝は、第2軸を取り囲み、第2カートリッジの上に等距離間隔で配置される。第1穿孔溝の数と第2穿孔溝との数は、等しい。
【0009】
本発明の1つの実施形態において、第1カートリッジが第1軸に沿って筐体に相対して回転し、第1穿孔溝のうちの1つが第1プッシュロッドと一列に並んだ時、第1プッシュロッドは、第1軸に平行な発射方向に向かって前記第1穿孔溝の中に移動し、前記第1穿孔溝内のランセットの針部は、第1プッシュロッドによって第1カートリッジの外へ押し出される。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、第2カートリッジが第2軸に沿って筐体に相対して回転し、第2穿孔溝のうちの1つが第2プッシュロッドと一列に並んだ時、第2プッシュロッドは、発射方向に向かって前記第2穿孔溝の中に移動し、前記第2穿孔溝内のストリップは、第2プッシュロッドによって第2カートリッジの外へ押し出される。
【0011】
本発明の1つの実施形態において、第1カートリッジは、第2カートリッジと組み立てられて、主カートリッジ本体を構成し、主カートリッジ本体は、主軸に沿って筐体の中に枢接される。
【0012】
本発明の1つの実施形態において、第1カートリッジは、複数のスロットを有し、第2カートリッジは、スロットに対応して配置された複数のフックを有し、フックは、それぞれスロット内で係合して、第1カートリッジと第2カートリッジを固定する。
【0013】
本発明の1つの実施形態において、第1プッシュロッドおよび第2プッシュロッドは、それぞれ主カートリッジ本体の反対側の角に設置される。
【0014】
本発明の1つの実施形態において、主カートリッジ本体が主軸に沿って筐体に相対して回転し、第1穿孔溝のうちの1つが第1プッシュロッドと一列に並び、第2穿孔溝のうちの1つが第2プッシュロッドと一列に並んだ時、第1プッシュロッドは、主軸に平行な発射方向に向かって前記第1穿孔溝の中に移動し、前記第1穿孔溝内のランセットの針部は、第1プッシュロッドによって第1カートリッジの外へ押し出される。また、第2プッシュロッドは、発射方向に向かって前記第2穿孔溝の中に移動し、前記第2穿孔溝内のストリップは、第2プッシュロッドによって第2カートリッジの外へ押し出される。第1カートリッジ上の前記第1穿孔溝の整列順序は、第2カートリッジ上の前記第2穿孔溝の整列順序と一致する。
【0015】
本発明の1つの実施形態において、第1カートリッジは、第1本体と、第1カバーと、第2カバーと、キャリアと、弾性素子と、を含む。第1穿孔溝は、第1本体に配置される。第1カバーおよび第2カバーは、それぞれ第1本体の2つの対向する側に配置され、それぞれ第1穿孔溝に対応する複数の貫通孔を有する。キャリアは、第1本体の中に移動可能に配置され、各ランセットの保持部は、キャリアにもたれかかる。弾性素子は、キャリアのピラー部にスリーブ接続され、キャリアと第1本体との間に当接する。
【0016】
本発明の1つの実施形態において、第1カートリッジは、さらに、バッファ層を含む。バッファ層は、第2カバーと第1本体との間に配置され、第2カバー上の貫通孔を第1穿孔溝から分離する。
【0017】
本発明の1つの実施形態において、第2カートリッジは、第2本体と、2つのフィルム層と、を含む。第2穿孔溝は、第2本体に配置される。2つのフィルム層は、それぞれ第2本体の2つの対向する側に配置され、第2穿孔溝を覆う。
【0018】
本発明の1つの実施形態において、搬送ユニットは、さらに、第3カートリッジと、複数の補充素子と、を含む。第3カートリッジは、複数の第3穿孔溝を有する。グルコース試験装置は、さらに、第1プッシュロッドに平行な第3プッシュロッドを含む。第3プッシュロッドは、第3カートリッジに対応し、筐体の中に移動可能に配置される。第1カートリッジ、第2カートリッジおよび第3カートリッジは、互いに組み立てられて、主カートリッジ本体を構成し、主カートリッジ本体は、主軸に沿って筐体の中に枢接される。補充素子は、それぞれ第3穿孔溝の中にスライド可能に配置される。
【0019】
本発明の1つの実施形態において、第1穿孔溝は、主軸を取り囲み、第1カートリッジの上に等距離間隔で配置され、第2穿孔溝は、主軸を取り囲み、第2カートリッジの上に等距離間隔で配置され、第3穿孔溝は、主軸を取り囲み、第3カートリッジの上に等距離間隔で配置される。第1穿孔溝の数、第2穿孔溝の数および第3穿孔溝の数は、等しい。
【0020】
本発明の1つの実施形態において、第1プッシュロッドと第2プッシュロッドとの間の距離、第2プッシュロッドと第3プッシュロッドとの間の距離、および第3プッシュロッドと第1プッシュロッドとの間の距離は、互いに等しい。
【0021】
本発明の1つの実施形態において、主カートリッジ本体が主軸に沿って筐体に相対して回転し、第1穿孔溝のうちの1つが第1プッシュロッドと一列に並び、第2穿孔溝のうちの1つが第2プッシュロッドと一列に並び、第3穿孔溝のうちの1つが第3プッシュロッドと一列に並んだ時、第1プッシュロッドは、主軸に平行な発射方向に向かって前記第1穿孔溝の中に移動し、前記第1穿孔溝内のランセットの針部は、第1プッシュロッドによって第1カートリッジの外へ押し出され、第2プッシュロッドは、発射方向に向かって前記第2穿孔溝の中に移動し、前記第2穿孔溝内のストリップは、第2プッシュロッドによって第2カートリッジの外へ押し出され、第3プッシュロッドは、発射方向に向かって前記第3穿孔溝の中に移動し、前記第3穿孔溝内の補充素子は、第3プッシュロッドによって第3カートリッジの外へ押し出される。第1カートリッジ上の前記第1穿孔溝の整列順序、第2カートリッジ上の前記第2穿孔溝の整列順序、および第3カートリッジ上の前記第3穿孔溝の整列順序は、互いに一致する。
【0022】
本発明の1つの実施形態において、保持部は、凸部を有し、凸部は、キャリアのノッチの中に配置されるため、各ランセットは、それぞれキャリアに当接する。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明の搬送ユニットは、少なくとも、第1カートリッジおよび第2カートリッジを含む。第1カートリッジは、複数のランセットで構成され、第2カートリッジは、ランセットの数に対応する複数のストリップで構成される。そのため、グルコース試験を行うたびに、グルコース試験装置は、未使用のランセットとストリップに自動的に交換し、搬送ユニットを使用して血液の採血および試験を行うことができるため、ランセットとストリップを繰り返し取り外すプロセスを行う必要がなく、使用上の便利性を向上させることができる。
【0024】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の1つの実施形態に係るグルコース試験装置を示す部分的概略図である。
【
図2】
図1の搬送ユニットを示す分解概略図である。
【
図3】
図1のグルコース試験装置がランセットとストリップとを搬送ユニットの外へ押し出す時の概略図である。
【
図4】本発明の別の実施形態に係るグルコース試験装置を示す部分的概略図である。
【
図5】
図4のグルコース試験装置がランセットとストリップとを搬送ユニットの外へ押し出す時の概略図である。
【
図6】本発明のさらに別の実施形態に係るグルコース試験装置を示す部分的概略図である。
【
図7】
図6のグルコース試験装置がランセットとストリップとを搬送ユニットの外へ押し出す時の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の1つの実施形態に係るグルコース試験装置を示す部分的概略図である。
図2は、
図1の搬送ユニットを示す分解概略図である。
図3は、
図1のグルコース試験装置がランセットとストリップとを搬送ユニットの外へ押し出す時の概略図である。説明を明確にするため、筐体1100および第1本体1212は、破線で示す。
図1および
図2を参照すると、本実施形態において、グルコース試験装置1000は、筐体1100と、搬送ユニット1200と、第1プッシュロッド1300と、第2プッシュロッド1400と、を含む。筐体1100は、プラスチック、アクリル、金属、炭素繊維、複合材料またはその他の適切な材料で製造することができる。
【0027】
搬送ユニット1200は、筐体1100の中に取り外し可能に組み立てられ、第1カートリッジ1210と、複数のランセット1220と、第2カートリッジ1230と、複数のストリップ1240と、を含む。第1カートリッジ1210は、複数の第1穿孔溝1211を有し、ランセット1220は、それぞれ第1穿孔溝1211の中にスライド可能に配置される。第2カートリッジ1230は、第1カートリッジ1210に隣接する。第2カートリッジ1230は、複数の第2穿孔溝1231を有し、ストリップ1240は、それぞれ第2穿孔溝1231の中にスライド可能に配置される。ここで、第1カートリッジ1210と第2カートリッジ1230とは、実質的に、蒲鉾形(semicylindrical)の形状を有し、互いに組み立てられて、主カートリッジ本体1201を構成するのに適している。第1カートリッジ1210と第2カートリッジ1230を組み立てて構成された主カートリッジ本体1201は、実質的に、円筒形(cylindrical)の形状を有し、主軸AXに沿って筐体1100の中に枢接される。
【0028】
一方、第2穿孔溝1231の数と第1穿孔溝1211との数は、等しい。第1穿孔溝1211は、主軸AXを取り囲み、第1カートリッジ1210の上に等距離間隔で配置され、第2穿孔溝1231は、主軸AXを取り囲み、第2カートリッジ1230の上に等距離間隔で配置される。本実施形態において、第1穿孔溝1211は、例えば、反時計回りR2に沿って主カートリッジ本体1201の上に放射状に配列され、第2穿孔溝1231は、例えば、最後の第1穿孔溝1211が整列した後に整列され、最後の第2穿孔溝1231が1番目の第1穿孔溝1211に隣接するまで、反時計回りR2に沿って主カートリッジ本体1201の上に放射状に配列される。上述した設計原理に基づき、1つの実施形態(図示せず)において、第1穿孔溝1211および第2穿孔溝1231は、時計回りR1に沿って主カートリッジ本体1201の上に放射状に配列されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0029】
本実施形態において、第1プッシュロッド1300は、第1カートリッジ1210に対応し、筐体1100の中に移動可能に配置され、第2プッシュロッド1400は、第2カートリッジ1230に対応し、筐体1100の中に移動可能に配置される。第1プッシュロッド1300および第2プッシュロッド1400は、互いに平行であり、それぞれ主カートリッジ本体1201の反対側の角に設置される。詳しく説明すると、第1プッシュロッド1300の断面輪郭は、各第1穿孔溝1211の断面輪郭と同じであり、第2プッシュロッド1400の断面輪郭は、各第2穿孔溝1231の断面輪郭と同じである。そのため、第1プッシュロッド1300がランセット1220のうちの任意の1つをそれに対応する第1穿孔溝1211から第1カートリッジ1210の外側へ押し出す後続のプロセスにおいて、第1プッシュロッド1300は、前記第1穿孔溝1211の中にスムーズに移動して、前記ランセット1220を押し出すことができる。そして、第2プッシュロッド1400がストリップ1240のうちの任意の1つをそれに対応する第2穿孔溝1231から第2カートリッジ1230の外側へ押し出す後続のプロセスにおいて、第2プッシュロッド1400は、前記第2穿孔溝1231の中にスムーズに移動して、前記ストリップ1240を押し出すことができる。
【0030】
一方、第1カートリッジ1210は、第1本体1212と、第1カバー1213と、第2カバー1214と、キャリア1215と、弾性素子1216と、を含んでもよい。第2カートリッジ1230は、第2本体1232と、2つのフィルム層1233および1234と、を含む。第1本体1212は、複数のスロット1212aを有し、第2本体1232は、スロット1212aに対応する複数のフック1232aを含む。そのため、第1カートリッジ1210と第2カートリッジ1230とを組み立てるプロセスにおいて、フック1232aをスロット1212aの中に係合することによって、第1本体1212を第2本体1232に固定することができる。
【0031】
詳しく説明すると、第1穿孔溝1211は、第1本体1212に配置され、第2穿孔溝1231は、第2本体1232に配置される。第1カバー1213および第2カバー1214は、それぞれ、第1本体1212の2つの対向する側に配置され、第1カバー1213および第2カバー1214は、それぞれ第1穿孔溝1211に対応して配置された複数の貫通孔1213aおよび1214aを有する。フィルム層1233および1234は、それぞれ第2本体1232の2つの対向する側に配置され、第2穿孔溝1231を覆う。フィルム層1233および1234は、アルミニウム箔、銅箔またはその他の適切な材料で製造することができ、ストリップ1240が第2穿孔溝1231から第2カートリッジ1230の外へ容易に落ちないよう構成される。また、キャリア1215は、第1本体1212の中に移動可能に配置され、弾性素子1216は、例えば、キャリア1215のピラー部1215aにスリーブ接続され、キャリア1215と第1本体1212との間に当接する。また、各ランセット1220の保持部1221は、キャリア1215にもたれかかり、保持部1221に接続された針部1222は、対応する第1穿孔溝1211の中に設置される。さらに詳しく説明すると、各ランセット1220の保持部1221は、凸部1221aを有し、各凸部1221aは、それぞれキャリア1215の複数のノッチ1215bの中に配置されるため、各ランセット1220は、それぞれキャリア1215に当接することができる。
【0032】
図1〜
図3を参照すると、本実施形態において、主カートリッジ本体1201が主軸AXに沿って筐体1100に相対して回転し(例えば、時計回りR1に沿って回転し)、第1穿孔溝1211のうちの任意の1つが第1プッシュロッド1300と一列に並び、第2穿孔溝1231のうちの任意の1つが第2プッシュロッド1400と一列に並んだ時、第1プッシュロッド1300は、主軸AXに平行な発射方向Dに向かって前記第1穿孔溝1211の中に移動し、前記第1穿孔溝1211内のランセット1220の保持部1221は、第1プッシュロッド1300によって押し出され、それによって、ランセット1220の針部1222は、第1カートリッジ1210の外へ移動する。各ランセット1220の保持部1221は、キャリア1215にもたれかかっているため、第1プッシュロッド1300が前記ランセット1220の針部1222を第1カートリッジ1210の外へ押し出す上記プロセスにおいて、前記ランセット1220の保持部1221は、キャリア1215との構造干渉を利用してキャリア1215を押し出し、発射方向Dに向かって移動させることができる。この時、第1プッシュロッド1300によって押し出されていない残りのランセット1220の保持部1221は、キャリア1215から分離して、第1本体1212内のこれらの元の位置に維持される。
【0033】
第1プッシュロッド1300は、発射方向Dに向かって第1穿孔溝1211のうちの1つの中に移動する前に、まず、前記第1穿孔溝1211に対応する貫通孔1213aを通過しなければならない。第1プッシュロッド1300は、貫通孔1213aの開口輪郭と一致するため、第1プッシュロッド1300は、貫通孔1213aをスムーズに通過して、前記第1穿孔溝1211の中に移動することができ、それによって、前記第1穿孔溝1211内のランセット1220を押し出すため、ランセット1220の針部1222は、対応する貫通孔1214aを通過して、第1カートリッジ1210の外へ移動する。詳しく説明すると、第1カートリッジ1210は、さらに、バッファ層1217を含む。バッファ層1217は、第2カバー1214と第1本体1212との間に配置され、第2カバー1214上の貫通孔1214aを第1穿孔溝1211から分離する。そのため、ランセット1220が第1プッシュロッド1300によって押し出されて発射方向Dに向かって移動した時、ランセット1220の針部1222は、まず、バッファ層1217を通過してから、対応する貫通孔1214aを通過することにより、使用者の血液を採血することができる。
【0034】
一般的に、血液サンプルは、通常、針部1222を使用して使用者の指腹に穴をあけることによって得られる。他のランセット1220の保持部1221がキャリア1215から分離している状況では、他のランセット1220の針部1222は、バッファ層1217によって遮断されているため、それぞれの対応する貫通孔1214aから第1カートリッジ1210の外へ移動しにくい。例えば、バッファ層1217は、アルコールまたはその他の消毒物質を含んだスポンジであってもよい。そのため、針部1222がバッファ層1217を通過している間にランセット1220の針部1222を消毒する目的が達成され、それによって、使用者が針部1222を使用して血液を採血した時に細菌感染する確率を下げることができる。
【0035】
一方、第2プッシュロッド1400は、発射方向Dに向かって第2穿孔溝1231のうちの1つに移動することができ、前記第2穿孔溝1231内のストリップ1240は、第2プッシュロッド1400によって第2カートリッジ1230の外へ押し出される。詳しく説明すると、第2プッシュロッド1400は、まず、前記第2穿孔溝1231に移動する前に、フィルム層1233を通過して、発射方向Dに向かって前記第2穿孔溝1231内のストリップ1240を押し出さなければならない。第2プッシュロッド1400によって押し出されたストリップ1240は、第2カートリッジ1230の外へ移動するために、フィルム層1234に穴をあける。この時、ランセット1220を使用して取得した血液サンプルをストリップ1240に滴下して、グルコース試験装置1000内の試験素子(図示せず)を使用して、使用者の血液を含んだストリップ1240のグルコースレベル試験をさらに行い、グルコースレベルを適時に監視する目的を達成することができる。上記の説明において、第1カートリッジ1210上の前記第1穿孔溝1211の整列順序は、第2カートリッジ1230上の前記第2穿孔溝1231の整列順序と一致しており、ここで、説明の目的のために、これらの整列順序は、それぞれ、例えば、1番目の第1穿孔溝1211および1番目の第2穿孔溝1231である。
【0036】
採血した後、弾性素子1216の弾性回復力は、発射方向Dと反対の方向に向かって移動するようキャリア1215を駆動するため、
図1に示すように、最初の位置に戻ることができる。同時に、キャリア1215とランセット1220の保持部1221との間の構造干渉を利用して、弾性素子1216の弾性回復力が発射方向Dと反対の方向に移動するようキャリア1215を駆動した時、ランセット1220は、第1キャリア1210に戻るため、それにより、使用済みのランセット1220が無造作に配置されて環境衛生上の困難が生じるのを防ぐことができる。ここで、最初の位置に戻ったキャリア1215は、各ランセット1220の保持部1221に当接するため、後に使用する際に便利である。一方、使用者の血液を含んだストリップ1240は、第2プッシュロッド1400によって第2カートリッジ1230の中に引き戻されるか、あるいは、筐体1100内の回収タンク(図示せず)に回収されるため、使用済みのストリップ1240が無造作に配置されて環境衛生上の困難が生じるのを防ぐことができる。
【0037】
搬送ユニット1200は、1つの弾性素子1216のみを使用して、異なる位置で押し出されたランセット1220を第1本体1212に戻し、複数のランセット1220が同じ弾性素子1216を共有するため、ランセット1220を第1本体1212に戻すために各ランセット1220を弾性素子に個別に取り付ける必要がなく、それにより、全体の構造設計およびコスト考慮において、より優れた競争力を提供することができる。
【0038】
以上のように、使用者が再度グルコースレベル試験を行う時、使用者は、主カートリッジ本体1201を主軸AXに沿って筐体1100に相対して回転させて(例えば、時計回りR1に向かって回転させて)、第1プッシュロッド1300と次の第1穿孔溝1211、つまり、2番目の第1穿孔溝1211とを一列に並べ、第2プッシュロッド1400と次の第2穿孔溝1231、つまり、2番目の第2穿孔溝1231とを一列に並べることができる。第1プッシュロッド1300は、発射方向Dに向かって2番目の第1穿孔溝1211の中に移動し、ランセット1220の針部1222を第1カートリッジ1210の外へ押し出し、第2プッシュロッド1400は、発射方向Dに向かって2番目の第2穿孔溝1231の中に移動し、ストリップ1240を第2カートリッジ1230の外へ押し出すため、採血の動作を行うことができる。各構成要素の具体的な作動方式は、上述した説明を参照することができるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0039】
上述した実施形態において、第1穿孔溝1211および第2穿孔溝1231は、例えば、反時計回りR2に沿って主カートリッジ本体1201の上に放射状に配置され、主カートリッジ本体1201は、時計回りR1に沿って筐体1100に相対して回転しなければならないため、ランセット1220およびストリップ1240を自動的に交換する目的を達成することができる。1つの実施形態(図示せず)において、第1穿孔溝1211および第2穿孔溝1231が、例えば、時計回りR1に沿って主カートリッジ本体1201の上に放射状に配置された時、主カートリッジ本体1201は、反時計回りR2に沿って筐体1100に相対して回転しなければならないため、ランセット1220およびストリップ1240を自動的に交換する目的を達成することができる。
【0040】
また、搬送ユニット1200は、グルコース試験装置1000の筐体1100の中に取り外し可能に配置されるため、第1カートリッジ1210内のランセット1220および第2カートリッジ1230内のストリップ1240が全て使用された時、使用者は、継続して使用するために、古い搬送ユニット1200を取り外して、新しい搬送ユニット1200をグルコース試験装置1000の筐体1100内に取り付けることができる。
【0041】
図4は、本発明の別の実施形態に係るグルコース試験装置を示す部分的概略図である。
図5は、
図4のグルコース試験装置がランセットとストリップとを搬送ユニットの外へ押し出す時の概略図である。
図4および
図5を参照すると、前の実施形態のグルコース試験装置1000と異なり、本実施形態のグルコース試験装置1000Aにおいて、搬送ユニット1200aは、さらに、少なくとも1つの第3カートリッジ1250(
図4では1つを図示)と、複数の補充素子1260と、を含む。第3カートリッジ1250は、複数の第3穿孔溝1251を有し、補充素子1260(例えば、インシュリン注射針)は、それぞれ第3穿孔溝1251の中にスライド可能に配置される。第1カートリッジ1210a、第2カートリッジ1230aおよび第3カートリッジ1250は、互いに組み立てられて、主カートリッジ本体1201aを構成し、主カートリッジ本体1201aは、主軸AXに沿って筐体1100aの中に枢接される。第1カートリッジ1210aおよび第2カートリッジ1230aの成分組成は、第1カートリッジ1210および第2カートリッジ1230と同じであるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0042】
一方、グルコース試験装置1000Aは、さらに、第1プッシュロッド1300aに平行な少なくとも1つの第3プッシュロッド1500(
図4では1つを図示)を含む。第3プッシュロッド1500は、第3カートリッジ1250に対応し、筐体1100aの中に移動可能に配置される。詳しく説明すると、第1プッシュロッド1300aと第2プッシュロッド1400aとの間の距離、第2プッシュロッド1400aと第3プッシュロッド1500との間の距離、および第3プッシュロッド1500と第1プッシュロッド1300aとの間の距離は、互いに等しい。
【0043】
第3穿孔溝1251は、主軸AXを取り囲み、第3カートリッジ1250の上に等距離間隔に配置され、第1カートリッジ1210a内の第1穿孔溝1211(図示せず)の数、第2カートリッジ1230a内の第2穿孔溝1231(図示せず)の数、および第3穿孔溝1251(図示せず)の数は、等しい。本実施形態において、第3穿孔溝1251は、例えば、最後の第2穿孔溝1231の後に整列され、最後の第3穿孔溝1251が1番目の第1穿孔溝1211に隣接するまで、反時計回りR2に沿って主カートリッジ本体1201aの上に放射状に配置される。つまり、第3カートリッジ1250は、例えば、第1カートリッジ1210aと第2カートリッジ1230aとの間に接続される。上述した設計原理に基づき、1つの実施形態(図示せず)において、第1穿孔溝1211、第2穿孔溝1231および第3穿孔溝1251は、時計回りR1に沿って主カートリッジ本体1201aの上に放射状に配置されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0044】
一方、第3プッシュロッド1500の断面輪郭は、第3穿孔溝1251のそれぞれの断面輪郭と同じであるため、第3プッシュロッド1500が補充素子1260のうちの任意の1つをそれに対応する第3穿孔溝1251から第3カートリッジ1250の外側へ押し出す後続のプロセスにおいて、第3プッシュロッド1500は、前記第3穿孔溝1251の中にスムーズに移動して、前記補充素子1260を押し出すことができる。
【0045】
主カートリッジ本体1201aが主軸AXに沿って筐体1100aに相対して回転し(例えば、時計回りR1に沿って回転し)、第1穿孔溝1211のうちの任意の1つが第1プッシュロッド1300aと一列に並び、第2穿孔溝1231のうちの任意の1つが第2プッシュロッド1400aと一列に並び、第3穿孔溝1251のうちの任意の1つが第3プッシュロッド1500と一列に並んだ時、第3プッシュロッド1500も発射方向Dに向かって第3穿孔溝1251の中に移動することができるため、前記第3穿孔溝1251内の補充素子1260は、第3プッシュロッド1500によって第3カートリッジ1250の外へ押し出される。第1カートリッジ1210a上の前記第1穿孔溝1211の整列順序、第2カートリッジ1230a上の前記第2穿孔溝1231の整列順序、および第3カートリッジ1250上の前記第3穿孔溝1251の整列順序は、互いに一致する。ここで、説明の目的のため、これらの整列順序は、例えば、1番目の第1穿孔溝1211、1番目の第2穿孔溝1231および1番目の第3穿孔溝1251である。第1プッシュロッド1300aとランセット1220との間、および第2プッシュロッド1400aとストリップ1240との間の具体的な作動方式は、上述した説明を参照することができるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0046】
上述した設計原理に基づき、1つの実施形態(図示せず)において、第1穿孔溝1211、第2穿孔溝1231および第3穿孔溝1251は、時計回りR1に沿って主カートリッジ本体1201aの上に放射状に配置されてもよく、本発明はこれに限定されない。その後、主カートリッジ本体1201aは、反時計回りR2に沿って筐体1100aに相対して回転しなければならないため、ランセット1220、ストリップ1240および補充素子1260を自動的に交換する目的を達成することができる。
【0047】
言い換えると、グルコース試験装置1000Aは、搬送ユニット1200aを使用することによって、ランセット1220およびストリップ1240を自動的に交換する目的を達成できるだけでなく、使用者のグルコースレベルが高すぎる時に、第3プッシュロッド1500を使用して補充素子1260を第3カートリッジ1250の外へ押し出し、インシュリンを注射することによって、使用者のグルコースレベルを下げることもできる。一方、1つの実施形態(図示せず)において、実際の必要に応じて、グルコース試験装置1000Aは、2つ以上の第3カートリッジ1250で構成されてもよく、必要な場合には、使用者の選択に合わせて、他の針、ストリップまたは薬を対応する第3穿孔溝1251に取り付けることにより、応用の柔軟性を向上させてもよい。
【0048】
図6は、本発明のさらに別の実施形態に係るグルコース試験装置を示す部分的概略図である。
図7は、
図6のグルコース試験装置がランセットとストリップとを搬送ユニットの外へ押し出す時の概略図である。
図6および
図7を参照すると、前の実施形態のグルコース試験装置1000と異なり、本実施形態のグルコース試験装置1000Bにおいて、搬送ユニット1200bは、互いに平行に配置された第1カートリッジ1210bおよび第2カートリッジ1230bを含む。第1カートリッジ1210bは、第1軸AX1に沿って筐体1100bの中に枢接され、第2カートリッジ1230bは、第1軸AX1に平行な第2軸AX2に沿って筐体1100bの中に枢接される。
【0049】
一方、第1穿孔溝1211は、第1軸AX1を取り囲み、第1カートリッジ1210bの上に等距離間隔で配置され、第2穿孔溝1231は、第2軸AX2を取り囲み、第2カートリッジ1230bの上に等距離間隔で配置され、第1穿孔溝1211の数と第2穿孔溝1231の数は、等しい。第1プッシュロッド1300bおよび第2プッシュロッド1400bは、例えば、それぞれ搬送ユニット1200bの2つの対向する側に設置される。第1カートリッジ1210bが第1軸AX1に沿って筐体1100bに相対して回転し、第1穿孔溝1211のうちの任意の1つが第1プッシュロッド1300bと一列に並んだ時、第1プッシュロッド1300bは、第1軸AX1に平行な発射方向D1に向かって前記第1穿孔溝1211の中に移動し、前記第1穿孔溝1211内のランセット1220の針部1222は、第1プッシュロッド1300bによって第1カートリッジ1210bの外へ押し出されるため、使用者の血液を採血することができる。ここで、説明の目的のため、第1カートリッジ1210bは、例えば、時計回りR1に沿って筐体1100bに相対して回転するものとして説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0050】
第2カートリッジ1230bが第2軸AX2に沿って筐体1100bに相対して回転し、第2穿孔溝1231のうちの任意の1つが第2プッシュロッド1400bと一列に並んだ時、第2プッシュロッド1400bは、発射方向D1に向かって前記第2穿孔溝1231の中に移動し、前記第2穿孔溝1231内のストリップ1240は、第2プッシュロッド1400bによって第2カートリッジ1230bの外へ押し出される。そして、ランセット1220により取得した血液サンプルをストリップ1240に滴下して、後のグルコースレベル試験に使用することができる。ここで、説明の目的のため、第2カートリッジ1230bは、例えば、時計回りR1に沿って筐体1100bに相対して回転するものとして説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0051】
以上のように、本発明の搬送ユニットは、少なくとも、第1カートリッジおよび第2カートリッジを含む。第1カートリッジは、複数のランセットで構成され、第2カートリッジは、ランセットの数に対応する複数のストリップで構成される。また、第1カートリッジおよび第2カートリッジは、筐体内に平行に配置されるか、あるいは、互いに組み立てられた後に筐体内に配置され、主カートリッジ本体を構成してもよい。そのため、グルコース試験を行うたびに、使用者は、搬送ユニットを使用してランセットおよびストリップを自動的に交換し、血液の採血および試験を行うことができるため、ランセットとストリップを繰り返し取り外すプロセスを行う必要がなく、それにより、使用上の便利性を向上させることができ、さらに、ランセットとストリップの再使用を防ぐ事により細菌感染や血液媒介感染が発生するのを防ぐことができる。
【0052】
一方、搬送ユニットは、グルコース試験装置の筐体の中に取り外し可能に配置されるため、第1カートリッジ内のランセットと第2カートリッジ内のストリップが全て使用された時、使用者は、その後の使用のために、古い搬送ユニットを取り外して、新しい搬送ユニットをグルコース試験装置の筐体内に取り付けることができる。さらに、実際の必要に応じて、グルコース試験装置は、2つ以上の第3カートリッジで構成されてもよく、必要な場合には、使用者の選択に合わせて、他の針、ストリップまたは薬を対応する第3穿孔溝に取り付けることにより、応用の柔軟性を向上させてもよい。
【0053】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、血液の採血および試験に使用することのできる搬送ユニットおよびグルコース試験装置に関する。
【符号の説明】
【0055】
1000,1000A,1000B グルコース試験装置
1100,1100a,1100b 筐体
1200,1200a,1200b 搬送ユニット
1201,1201a 主カートリッジ本体
1210,1210a,1210b 第1カートリッジ
1211 第1穿孔溝
1212 第1本体
1212a スロット
1213 第1カバー
1213a,1214a 貫通孔
1214 第2カバー
1215 キャリア
1215a ピラー部
1215b ノッチ
1216b 弾性素子
1217 バッファ層
1220 ランセット
1221 保持部
1221a 凸部
1222 針部
1230,1230a,1230b 第2カートリッジ
1231 第2穿孔溝
1232 第2本体
1232a フック
1233,1234 フィルム層
1240 ストリップ
1250 第3カートリッジ
1251 第3穿孔溝
1260 補充素子
1300,1300a,1300b 第1プッシュロッド
1400,1400a,1400b 第2プッシュロッド
1500 第3プッシュロッド
AX 主軸
AX1 第1軸
AX2 第2軸
D,D1 発射方向
R1 時計回り
R2 反時計回り