(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019432
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】ガス流量調節装置
(51)【国際特許分類】
F23K 5/00 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
F23K5/00 301C
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-203005(P2014-203005)
(22)【出願日】2014年10月1日
(65)【公開番号】特開2015-129626(P2015-129626A)
(43)【公開日】2015年7月16日
【審査請求日】2015年10月21日
(31)【優先権主張番号】特願2013-252203(P2013-252203)
(32)【優先日】2013年12月5日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106105
【弁理士】
【氏名又は名称】打揚 洋次
(72)【発明者】
【氏名】近藤 秀幸
【審査官】
藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−241890(JP,A)
【文献】
特開平1−135984(JP,A)
【文献】
特開2004−211772(JP,A)
【文献】
特開2002−349722(JP,A)
【文献】
実開平3−64336(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23K 5/00
F16K 1/34
F16K 31/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスの通路である弁口に対して進退自在に保持されたニードル弁を有し、推進部によってこのニードル弁を前後に推進することにより弁口とニードル弁との間を通過するガスの流量を調節すると共に、ニードル弁を弁体に着座させ、ニードル弁と弁口との間のガス通路を閉鎖した状態で最小流量のガスを通過させるオリフィスをニードル弁に形成したガス流量調節装置において、
上記推進部とニードル弁との間に、推進部に係合して、推進部によって前後に推進されて上記オリフィスを開閉する弁体を設け、この弁体をニードル弁から離間する方向に付勢する付勢手段を弁体とニードル弁との間に介在させるとともに、弁体が付勢手段による付勢力によってオリフィスを開放する方向に所定距離移動した状態で弁体がニードル弁に係合して付勢手段による付勢力が上記推進部に作用しないようにするストッパ部を設け、弁体がニードル弁に係合している状態では上記推進部によって弁体と共にニードル弁を弁口に向かって推進して弁口をニードル弁で閉弁し、その状態から上記付勢手段の付勢力に抗して更に弁体を推進することによって上記ストッパ部での係合を解除し、さらに弁体で上記オリフィスを閉鎖することを特徴とするガス流量調節装置。
【請求項2】
ガスの通路である弁口に対して進退自在に保持されたニードル弁を有し、推進部によってこのニードル弁を前後に推進することにより弁口とニードル弁との間を通過するガスの流量を調節すると共に、ニードル弁を弁体に着座させ、ニードル弁と弁口との間のガス通路を閉鎖した状態で最小流量のガスを通過させるオリフィスをニードル弁に形成したガス流量調節装置において、
上記推進部とニードル弁との間に、推進部によって前後に推進されて上記オリフィスを開閉する弁体を設け、ニードル弁を開弁方向に付勢するとともに弁体を推進部に押接させる第1の付勢手段と、第1の付勢手段の付勢力より大きな付勢力でこの弁体をニードル弁から離間する方向に付勢する第2の付勢手段を設け、弁体とニードル弁とが相互に係合している状態では上記推進部によって弁体と共に第1の付勢手段の付勢力に抗してニードル弁を弁口に向かって推進して弁口をニードル弁で閉弁し、その状態から上記第2の付勢手段の付勢力に抗して更に弁体を推進することによって弁体で上記オリフィスを閉鎖することを特徴とするガス流量調節装置。
【請求項3】
上記弁体が上記第2の付勢手段による付勢力によってオリフィスを開放する方向に所定距離移動した状態で弁体がニードル弁に係合して第2の付勢手段による付勢力が上記推進部に作用しないようにするストッパ部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のガス流量調節装置。
【請求項4】
上記ニードル弁は、弁口の周縁に押接され、弁口とニードル弁との間の隙間を通るガスを遮断する弁部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス流量調節装置。
【請求項5】
上記ニードル弁と上記弁体との接触部分の一方を円錐凹部とし、他方をこの円錐凹部内に嵌まる球面形状としたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のガス流量調節装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスコンロその他のガス器具のガスバーナに供給されるガス流量を調節して、ガスバーナの火力を増減するガス流量調節装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のガス流量制御装置は、ガスの通路面積を増減することによりガスの流量を調節するものが知られている。ガスの通路面積を増減する構造は複数種類提案されているが、そのうちの一つとして、ガスの通路である弁口に対して進退自在に保持されたニードル弁を有し、このニードル弁を弁口に対して進退させることにより弁口とニードル弁との間を通過するガスの流量を調節するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、1個のガスバーナの火力調節範囲は広く、また最小火力は小さい方が使い勝手がよい。最小火力に絞られた燃焼状態ではガスバーナには最小流量のガスが供給される。このように最小流量のガスを供給するためには、ニードル弁と弁口との隙間をできるだけ狭くする必要があるが、その隙間が少しでも変化するとガスの流量が大きく変化して最小火力が安定しない。
【0004】
そこで、ニードル弁を弁体に着座させ、ニードル弁と弁口との間のガス通路を閉鎖した状態で最小流量のガスを通過させるオリフィスをニードル弁に形成している。すなわち、最小火力にする際には、ニードル弁で弁口を完全に閉鎖して、ニードル弁に形成されたオリフィスにガスを通してガスバーナにガスを供給している。オリフィスの直径は変化しないので、最小火力時に安定した流量のガスをガスバーナに供給することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−106806号公報(
図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のものでは最小火力の安定のため、ニードル弁にオリフィスを設けたが、そのため、ニードル弁で弁口を完全に閉塞してもオリフィスを通ってガスがガスバーナに供給されるため、ガスの供給を完全に停止することができない。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、ニードル弁にオリフィスを設けていてもガスの流れを完全に遮断することのできるガス流量調節装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明によるガス流量調節装置は、ガスの通路である弁口に対して進退自在に保持されたニードル弁を有し、推進部によってこのニードル弁を前後に推進することにより弁口とニードル弁との間を通過するガスの流量を調節すると共に、ニードル弁を弁体に着座させ、ニードル弁と弁口との間のガス通路を閉鎖した状態で最小流量のガスを通過させるオリフィスをニードル弁に形成したガス流量調節装置において、上記推進部とニードル弁との間に、推進部に係合して、推進部によって前後に推進されて上記オリフィスを開閉する弁体を設け、この弁体をニードル弁から離間する方向に付勢する付勢手段を弁体とニードル弁との間に介在させるとともに、弁体が付勢手段による付勢力によってオリフィスを開放する方向に所定距離移動した状態で弁体がニードル弁に係合して付勢手段による付勢力が上記推進部に作用しないようにするストッパ部を設け、弁体がニードル弁に係合している状態では上記推進部によって弁体と共にニードル弁を弁口に向かって推進して弁口をニードル弁で閉弁し、その状態から上記付勢手段の付勢力に抗して更に弁体を推進することによって上記ストッパ部での係合を解除し、さらに弁体で上記オリフィスを閉鎖することを特徴とする。
【0009】
オリフィスを弁体で閉鎖することによりガスバーナへのガスの流れを完全に遮断する。弁体を後退させてオリフィスを開放する際に、弁体とニードル弁との間に設けられた付勢手段の付勢力によってニードル弁は閉弁側に付勢されるので、ニードル弁は開弁方向に動かない。弁体をさらに後退させると弁体がニードル弁のストッパ部に係合し、弁体がさらに後退すれば、弁体とともにニードル弁は開弁方向への移動を開始する。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明による他のガス流量調節装置は、ガスの通路である弁口に対して進退自在に保持されたニードル弁を有し、推進部によってこのニードル弁を前後に推進することにより弁口とニードル弁との間を通過するガスの流量を調節すると共に、ニードル弁を弁体に着座させ、ニードル弁と弁口との間のガス通路を閉鎖した状態で最小流量のガスを通過させるオリフィスをニードル弁に形成したガス流量調節装置において、上記推進部とニードル弁との間に、推進部によって前後に推進されて上記オリフィスを開閉する弁体を設け、ニードル弁を開弁方向に付勢するとともに弁体を推進部に押接させる第1の付勢手段と、第1の付勢手段の付勢力より大きな付勢力でこの弁体をニードル弁から離間する方向に付勢する第2の付勢手段を設け、弁体とニードル弁とが相互に係合している状態では上記推進部によって弁体と共に第1の付勢手段の付勢力に抗してニードル弁を弁口に向かって推進して弁口をニードル弁で閉弁し、その状態から上記第2の付勢手段の付勢力に抗して更に弁体を推進することによって弁体で上記オリフィスを閉鎖することを特徴とする。
【0011】
本発明として先に記載したガス流量調節装置では、弁体を推進部に係合させているので、推進部を後退させれば弁体も後退する。しかし、必ずしも弁体を推進部に係合させる必要はなく、上記第1の付勢手段の付勢力によって弁体を推進部に押接させても同様の作用を得ることができる。ただし、この場合には、第1の付勢手段の付勢力よリ第2の付勢手段の付勢力が大きくなるように設定する必要がある。
【0012】
なお、弁体を推進部に係合させる構成では上記ストッパ部は必須であるが、第1の付勢手段の付勢力で弁体を推進部に押接する構成では、ストッパ部は必須ではない。しかし、第1の付勢手段を用いる構成であっても、弁体の移動量が少ない状態でニードル弁の開弁方向への移動を開始させるため、上記弁体が上記第2の付勢手段による付勢力によってオリフィスを開放する方向に所定距離移動した状態で弁体がニードル弁に係合して第2の付勢手段による付勢力が上記推進部に作用しないようにするストッパ部を設けてもよい。
【0013】
上記2種類のガス流量調節装置共に、ニードル弁による弁口の閉鎖を確実にするため、上記ニードル弁は、弁口の周縁に押接され、弁口とニードル弁との間の隙間を通るガスを遮断する弁部材を備えてもよい。
【0014】
さらに、ニードル弁が斜めに傾いても弁体で押すことにより、その傾きを矯正できるように、上記ニードル弁と上記弁体との接触部分の一方を円錐凹部とし、他方をこの円錐凹部内に嵌まる球面形状としてもよい。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から明らかなように、本発明は、ニードル弁にオリフィスを設けていてもガスの流れを完全に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図6】弁体とニードル弁との移動を示すIV-IV断面図
【
図7】バネを1本のみにした形態のIV-IV断面図
【
図8】バネを1本のみにした他の形態のIV-IV断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照して、1は本発明によるガス流量調節装置が適用されるガスコンロである。このガスコンロ1の上面には天板11が設けられており、その天板11には3個のガスバーナ11a、11b、11cが設けられている。一方、このガスコンロ1の前面パネル12には各ガスバーナ11a、11b、11cの点消火操作及び火力調節操作を行うためのガス流量調節装置13a、13b、13cが設けられている。また、前面パネル12の略中央にはグリル庫14が設けられており、グリル庫14内には上火バーナ14aと下火バーナ14bとが設置されている。そして、上火バーナ14aと下火バーナ14bの点消火及び火力調節はガス流量調節装置15によって行われる。
【0018】
図2を参照して、本実施の形態では、ガスの供給管路は4本に並列に分岐され、その分岐された供給管路の各々にガス流量調節装置13a、13b、13c,15が設けられている。ガス流量調節装置13aを例に説明すると、ガス流量調節装置13a内には点消火を行うための開閉弁部2と火力調節を行うための流量調節部3とを備えている。
【0019】
開閉弁部2内には手動操作により開弁される元弁21aと電磁安全弁の弁体22aとが直列に設けられている。一方、流量調節部3にはステッピングモータ31が連結されており、ステッピングモータ31を駆動させることにより流量を増減するように構成されている。なお、ガス流量調節装置13b、13cは共にガス流量調節装置13aと同じ構造であり、3個とも本発明によるガス流量調節装置である。一方、ガス流量調節装置15は開閉弁部2は同じ構造であるものの流量調節部3の構造が他のものと相違する。
【0020】
ガス流量調節装置15の流量調節部3は並列な2系統に分岐され、その各々に電磁力によって開閉する開閉弁15a、15bが設けられ、かつ、両開閉弁15a、15bをバイパスするオリフィス16が設けられている。従って、例えば開閉弁15aが開弁すれば上火バーナ14aの火力は強火になり、開閉弁15aが閉弁すればオリフィス16を通るガスによって弱火になる。
【0021】
本発明が適用されるガス流量調節装置であるガス流量調節装置13aを例に、以下にその構造を説明する。
【0022】
101は操作つまみで有り、点消火時に押し込まれ、また火力調節時には外周面をつままれて回動されるものである。この操作つまみ101の内側には操作つまみ101と一体となって進退し、かつ回動する内部材102が連結されており、この内部材102は回動部材104に対して前後方向に移動自在に係合している。そして、内部材102と回動部材104との間にはコイルバネ103が縮設されており、操作つまみ101は内部材102を介して常に前方に向かって付勢されている。なお、本実施の形態では、操作つまみ101と内部材102との2個の部材で構成したが、操作つまみのみの1個の部材で構成してもよい。
【0023】
操作つまみ101を回動すると、内部材102に係合している回動部材104が回動する。この回動部材104にはギヤ部104aが設けられており、回動部材104が回動すると、ギヤ部104aに噛合しているピニオン105が回転する。このピニオン105はロータリエンコーダ106の回転軸106aに嵌着されているので、ピニオン105が回転すると、その回転角度に応じたパルス信号がロータリエンコーダ106から出力される。
【0024】
そのパルス信号は図外のコントローラに入力され、流量調節部3のステッピングモータ31がコントローラによって駆動される。
【0025】
図4を参照して、ステッピングモータ31の回転軸31aにはネジ部材32が取り付けられており、このネジ部材32は摺動子33に螺合している。この摺動子33は回り止めされているので、ネジ部材32が回転軸31aと共に回転すると、摺動子33は図において左右方向に進退移動する。
【0026】
摺動子33はダイヤフラム34によってガス通路側に対して隔絶されており、ダイヤフラム34のガス通路側の中心部分には押し部材35が取り付けられている。一方、流入口3aから弁口3bに至るガス通路内にはニードル弁4と弁体5とが収納されている。なお、本実施の形態では、ステッピングモータ31、回転軸31a、ネジ部材32、摺動子33、押し部材35が請求項1に記載した「推進部」に対応するが、ステッピングモータ31の代わりに電磁アクチュエータを用いてもよい。
【0027】
ニードル弁4には弁口3bを確実に閉塞するための弁部材41が嵌着されており、かつ、ニードル弁4を常に開弁方向に付勢する第1のバネ42が設けられている。また、ニードル弁4の内部には、ニードル弁4が弁口3bを完全に閉塞した状態であっても最小流量のガスをガスバーナ(図示せず)に流すオリフィス43が形成されている。
【0028】
このニードル弁4の内部には別部材である弁体5が収納されており、ニードル弁4と弁体5との間には第2のバネ50が配設されている。この第2のバネ50の付勢力は上記第1のバネ42の付勢力より大きくなるように設定されている。また、弁体5の先端51はオリフィス43を開閉する部分であるが、この先端51は球面形状に形成されている。そして、オリフィス43の入り口には円錐凹部45が形成されており、弁体5の先端51がこの円錐凹部45内に嵌まり込むことによりオリフィス43が閉鎖される。なお、このように円錐凹部45内に球面形状の先端51が嵌まり込むように構成したので、ニードル弁4の姿勢が傾いていても、先端51で円錐凹部44を押すことにより求心され、ニードル弁4の姿勢がまっすぐに矯正される。なお、本実施の形態では、ニードル弁4側に円錐凹部44を形成し弁体5側に球面形状の先端51を形成したが、逆にニードル弁4側に球面形状の突起を形成し、弁体5側にその球面形状の突起に係合する円錐凹部を形成してもよい。
【0029】
図5を合わせて参照して、ニードル弁4にはストッパ部となる1対の窓穴44が形成されており、弁体5に形成された1対の係合片52が各々窓穴44内に入っている。
【0030】
図4に示した状態では、摺動子33が前進端まで移動し、ガスバーナには全くガスが供給されない。その状態から摺動子33を後退させていくと、最初にオリフィス43が開放され、続いて弁口3bが開弁し、最後に弁口3bの開度が最大となってガスバーナに最大流量のガスが供給される状態になる。
【0031】
以上の動作を、
図6を参照して説明する。本図(a)に示す状態は、摺動子33を後退させ、オリフィス43を開放した状態を示している。ただし、上記のように、第2のバネ50の付勢力が第1のバネ42の付勢力より大きくなるように設定しているので、摺動子33が後退しても、弁体5が後退するだけで、ニードル弁4は第2のバネ50の反力によって閉弁側に押され、弁口3bを閉鎖したままの状態で動かない。
【0032】
(b)に示すように、摺動子33をさらに後退させると、係合片52が窓穴44の内壁に当接する。すると第2のバネの付勢力は窓穴44の内壁が受けることになるので、ニードル弁4は第1のバネ42の付勢力によって開弁方向に移動する。その結果、弁部材41は弁口3bを閉鎖していた状態から離れ、ガスは弁口3bとニードル弁4との間に形成される環状の隙間を通ってガスバーナへと流れる。
【0033】
さらに摺動子33を後退させると、環状の隙間の幅が拡がり、(c)に示す、開度が最大の状態になり、ガスバーナには最大流量のガスが供給される。
【0034】
なお、上記実施の形態では弁部材41をニードル弁4に嵌着させたが、弁部材を弁口3bの周囲に取り付けてもよく、また、弁部材自体を用いなくてもよい。
【0035】
ところで、弁部材41を用いるのであれば、ガスコンロを使用しない状態では、
図6の(b)または(c)に示すように弁部材41が弁口3bの周縁に接触しない様態で停止させておくことが望ましい。弁部材41が粘着物等によって固着するおそれが回避でき、かつ上流側の開閉弁部2との間にガス圧を残留させることが防止できる。
【0036】
また、弁部材41を用いるか否かにかかわらず、次回の点火動作に備えて、ニードル弁4を点火時の火力に相当する位置で待機させることが望ましい。
【0037】
ところで、上記
図4に示した形態では、第1のバネ42と第2のバネ50とを用いた。しかし、第1のバネ42を廃止し、第2のバネ(以下、単にバネという)50のみを用いたものでも、同様の効果を奏することができる。
【0038】
例えば、
図7に示すものでは、摺動子33の取り付けられたダイヤフラム34の中心部34aを介して弁体5の嵌着部53を摺動子33に係合させた。したがって、摺動子33が進退するのにともなって、弁体5も進退する。
【0039】
同図(a)に示す閉弁状態では、摺動子33によって弁体5が前方に押され、バネ50を縮めてオリフィスを閉鎖するとともに、ニードル弁4を閉弁させている。この状態から摺動子33を後退させると、弁体5は摺動子33とともに後退するが、バネ50の付勢力の反作用によってニードル弁4は閉弁状態のまま移動しない。さらに弁体5が後退して窓穴44に係合片52が係合すると、ニードル弁4を閉弁方向に付勢していた付勢力がキャンセルされて、ニードル弁4は弁体5とともに後退する。そして、同図(b)に示すように、弁口3bが開弁する。
【0040】
また、このように、バネ50のみを用いた構成として、
図8に示すものでもよい。この
図8に示したものでは、摺動子33から前方に伸ばした係合腕33aを弁体5に係合させている点で
図7に示した構成と相違するが、動作については
図7に示したものと同様である。
【0041】
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
【符号の説明】
【0042】
1 ガスコンロ
2 開閉弁部
3 流量調節部
3a 流入口
3b 弁口
4 ニードル弁
5 弁体
13a ガス流量調節装置
31 ステッピングモータ
31a 回転軸
32 ネジ部材
33 摺動子
34 ダイヤフラム
41 弁部材
42 第1のバネ
43 オリフィス
44 円錐凹部
44 窓穴
45 円錐凹部
50 第2のバネ
52 係合片
106 ロータリエンコーダ