(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示器が逆方向の向きで前記表示ホルダーに保持され、前記表示器が前記乗り台の奥側方向に摺動された際には、前記中央係止部の後側係止部が前記前側係止穴配置凸部の後側係止穴部に嵌まるとともに、前記前方サイド係止部が前記後側係止穴配置凸部の後側係止穴部に嵌まり、
前記表示器が前記乗り台の手前側方向に摺動された際には、前記中央係止部の前側係止部が前記後側係止穴配置凸部の前側係止穴部に嵌まるとともに、前記後方サイド係止部が前記前側係止穴配置凸部の前側係止穴部に嵌まる
ことを特徴とする請求項5に記載の生体情報測定装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、体組成計や体重計のような生体情報測定装置においては、使用のときには固定されている。したがって、
図1(a)に示すように、平均的な体格のユーザ490aであれば、想定される体組成計本体(測定台)411の理想位置に載ることができるので、表示部460との距離を適正に保つことができる。一方、
図1(b)に示すように、体格の大きなユーザ490bの場合、ユーザ490bと表示部460とが接触してしまう恐れがあることから、場合によっては、ユーザ460bは体組成計本体(測定台)411の後方部分に載る必要がある。その場合、ユーザ490bと表示部460との距離が遠くなってしまい、視認性が低下したり、操作性が低下したりするという課題があった。
【0005】
本発明は以上のような状況に鑑みなされたものであって、上記課題を解決する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の生体情報測定装置は、測定するために対象者が乗る乗り台と、前記乗り台の上側に配設する表示器と、前記表示器が前記乗り台の上側において前方向及び後方向のそれぞれの定位置へと摺動連結する摺動連結部と、を備え
、前記摺動連結部は、前記表示器の連結状態を反転可能とする。
また、前記摺動連結部は
、前記表示器を反転した状態で前後方向に摺動可能であってもよい。
また、前記摺動連結部は、前後方向の摺動をガイドするガイド部を備えてもよい。
また、前記乗り台に設けられた支柱と、前記支柱に取り付けられた前記表示器を収容する表示器ホルダーとを備え、前記摺動連結部は、前記表示器に設けられた第1の連結部と、前記表示器ホルダーに設けられた第2の連結部とを備え、前記ガイド部は、前記表示器ホルダーに設けられており、前記第1の連結部と前記第2の連結部とは、一方の連結部に設けられたツメ形状と、他方の連結部に設けられ前記ツメ形状と嵌合する開口とが係止することで連結してもよい。
また、前記表示器を前記乗り台の上側に保持するための表示器ホルダーを有し、前記表示器は、前記摺動連結部の要素として、前側係止穴配置凸部と後側係止穴配置凸部とを有し、前記表示器ホルダーは、前記摺動連結部の要素として、中央係止部と前方サイド係止部と後方サイド係止部とを有し、前記表示器が順方向の向きで前記表示器ホルダーに保持され、前記表示器が前記乗り台の奥側方向に摺動された際には、前記中央係止部の後側係止部が前記後側係止穴配置凸部の前側係止穴部に嵌まるとともに、前記前方サイド係止部が前記前側係止穴配置凸部の前側係止穴部に嵌まり、前記表示器が前記乗り台の手前側方向に摺動された際には、前記中央係止部の前側係止部が前記前側係止穴配置凸部の後側係止穴部に嵌まるとともに、前記後方サイド係止部が前記後側係止穴配置凸部の後側係止穴部に嵌まってもよい。
また、前記表示器が逆方向の向きで前記表示ホルダーに保持され、前記表示器が前記乗り台の奥側方向に摺動された際には、前記中央係止部の後側係止部が前記前側係止穴配置凸部の後側係止穴部に嵌まるとともに、前記前方サイド係止部が前記後側係止穴配置凸部の後側係止穴部に嵌まり、前記表示器が前記乗り台の手前側方向に摺動された際には、前
記中央係止部の前側係止部が前記後側係止穴配置凸部の前側係止穴部に嵌まるとともに、
前記後方サイド係止部が前記前側係止穴配置凸部の前側係止穴部に嵌まってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、生体情報測定装置において表示器を適正に前後スライドさせる技術を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。まず、
図2を参照して、本実施形態の概要について説明する。本実施の形態では、生体情報測定装置の一形態として体組成計10について例示するが、本発明を適用可能な装置として体重計や重心動揺計等がある。まず、
図2の側面模式図のように、本実施形態の体組成計10では、支柱20の上端に表示器ホルダー30が設けられ、この表示器ホルダー30に表示器60が前後にスライド(摺動)可能に連結される。さらに、
図2(b)に示すように、表示器60は、取り外して前後の向きを反転可能になっており、反転した状態であっても、前後にスライド可能に連結される。表示器ホルダー30と表示器60の連結の為の構成として、体組成計10は摺動連結部90を有する。具体的には、摺動連結部90は、
図5で後述する表示器60に設けられた表示器側連結部70(第1の連結部)と、
図4で後述する表示器ホルダー30に設けられたホルダー側連結部40(第2の連結部)とを有する。
【0010】
なお、
図2(a)で示す表示器60の向きを順向きとし、
図2(b)で示す向きを逆向きとして説明する。また、図中の矢印X1が指す向きを後方向(手前)、矢印X2が指す向きを前方向(奥)、矢印Y1が指す向きを左方向、矢印Y2が指す向きを右方向として説明する。さらにまた、矢印Z1が示す向きを鉛直上方向、矢印Z2が示す向きを鉛直下方向として説明する。
【0011】
表示器上面61は、
図2(a)の順向きの状態で、奥から手前に向かって下方向に傾斜している。この傾斜部分に表示パネルが設けられていることから測定台11に載った状態のユーザが視認しやすいようになっている。逆に
図2(b)の逆向きの状態では、測定台11に載った状態のユーザからは視認しづらいが、表示器60より前方に立った操作者等の別の者から視認しやすくなる。
【0012】
図3に体組成計10の全体斜視図を示す。図示のように、体組成計10は、測定台11と、支柱20と、表示器ホルダー30及び表示器60とを備えている。なお、表示器ホルダー30の詳細については主に
図4に示すが、表示器ホルダー30は、ホルダー本体30aと把持電極収容部30bとを備えて形成されている。さらに、ホルダー本体30aの把持電極収容部30bの収容開口部33には、略筒状の把持電極ユニット15を収容可能になっている。
【0013】
測定台11は、一般的な体組成計の機能を実現する構成となっており、上面に設けられた乗り台、重量測定回路(ロードセル)及びインピーダンス測定回路等を有している。ロードセルによる体重の測定結果は、増幅及びAD変換され所定の制御装置(マイコン)に送信される。同様に、測定台11の上面(乗り台)に形成された電極11a及び把持電極ユニット15の電極15aによるインピーダンス測定結果についても、AD変換され所定の制御装置(マイコン)に通知される。そして制御装置(マイコン)によって算出された体重及び体脂肪率、体内年齢等が表示器60に通知され、表示器上面61の表示画面に表示される。なお、本実施形態は、測定台11の測定機能を実現する部分と乗り台の部分とが別体に構成された体組成計10についても、適用することができる。
【0014】
測定台11の前方(図中矢印X2)の中央の所定位置から鉛直方向(図中矢印Z1)に支柱20が立ち上がって固定されている。
【0015】
支柱20の上端部と表示器ホルダー30のホルダー底面32とを例えばネジやボルト等で接続することで、支柱20と表示器ホルダー30とが固定されている。この表示器ホルダー30に表示器60が連結される。表示器60は、上述のように向きを前後反転して連結可能になっている。さらに、表示器60は、前後方向(図中矢印X1、X2)にスライド可能であるとともに、向きを反対にした場合であっても、前後方向にスライド可能である。
【0016】
図4は、表示器ホルダー30を斜め上から見た斜視図である。上述のように、表示器ホルダー30は、ホルダー本体30aと、二つの把持電極収容部30bとを備えており、例えば樹脂で一体に形成されている。ホルダー本体30aは上面視で略矩形の形状を呈している。また、把持電極収容部30bは、ホルダー本体30aの左右それぞれに略三角形に延出して形成されている。把持電極収容部30bの先端には筒状の開口として収容開口部33が形成され、把持電極ユニット15が収容可能になっている。ここで、収容開口部33の手前側(図中矢印X1側)は、把持電極ユニット15に接続されるケーブルを通過できるように、取り除かれた形状となっている。
【0017】
ホルダー本体30aのホルダー上面31には、ホルダー側連結部40が形成されている。このホルダー側連結部40と表示器60に設けられた後述する表示器側連結部70(例えば
図5参照)とがスライド可能に連結する。
【0018】
ホルダー本体30aにおいて、所定深さの連結凹部41が、上面視(矢印Z1側から視た状態)で矩形形状に形成されている。連結凹部41の手前側(矢印X1側)は、表示器ホルダー30の手前側外縁近くまで形成されている。連結凹部41の奥側(矢印X2側)は、壁面が取り除かれた状態となっている。なお、連結凹部41の奥側(矢印X2側)の底面部分は、左右の所定構造(前方サイド係止部44)を除いて、連結等に関係のない部分が取り除かれた構造となっている。
【0019】
また、連結凹部41の左右の側壁部42は、前後方向に直線状に形成されており、表示器60の前後方向の移動のガイドとして機能する。詳細は後述するが、両側の側壁部42の間の距離D1は、表示器60の表示器側連結部70(前側係止穴配置凸部71、後側係止穴配置凸部76)の幅d1、d2より若干広く形成されている。その結果、表示器側連結部70(前側係止穴配置凸部71及び後側係止穴配置凸部76)は、側壁部42をガイドに円滑に前後にスライド可能になっている。
【0020】
連結凹部41の手前側の両隅には、図示のようにそれぞれ後方サイド係止部43が凹状形状の上端部分から内側に向かって形成されている。言い換えると、後方サイド係止部43は、ツメ状の形状を呈している。また、連結凹部41の前方側の両隅には前方サイド係止部44が、後方サイド係止部43と同様にツメ状に形成されている。そして、後方サイド係止部43および前方サイド係止部44は、後述する表示器60の表示器側連結部70の後側係止穴部77又は前側係止穴部72に嵌まって係止する。それら係止状態については後述する。
【0021】
さらに、連結凹部41の前後方向の略中央には、左右に並んで左右対称の二つの中央係止部45が形成されている。二つの中央係止部45は断面T字状となっている。つまり、断面視で、上端部において前後方向にツメ状形状が形成されている。奥側(矢印X2側)のツメ状形状が中央前側係止部48となり、手前側(矢印X1側)のツメ状形状が中央後側係止部46となる。中央後側係止部46の下側には開口47が形成されている。同様に、中央前側係止部48の下側には開口49が形成されている。なお、中央係止部45の断面構造については、後述の
図8(a)の簡易模式図を参照してもよい。
【0022】
また、ホルダー本体30aのホルダー上面31において、連結凹部41の左右それぞれの外側領域には、後方側の後側係止穴51と、前方側の前側係止穴52とが前後方向に並んで形成されている。後側係止穴51及び前側係止穴52には、後述する表示器60の位置決付勢部69が選択的に嵌まるようになっている。
【0023】
図5は、表示器60を下から見た斜視図である。図示のように、表示器60は、奥側に、ユーザの取り扱いの利便性の観点で、把持バー63を備える。また、表示器60の表示器下面62は、表示器側連結部70として、位置決付勢部69、前側係止穴配置凸部71及び後側係止穴配置凸部76とを備える。前側係止穴配置凸部71と後側係止穴配置凸部76の位置関係は、前側係止穴配置凸部71が奥側(矢印X2側)で、後側係止穴配置凸部76が手前側(矢印X1側)である。
【0024】
具体的には、前側係止穴配置凸部71は、左右対称の形状であって、幅方向を長手方向とする直方体状に凸状を呈している。前側係止穴配置凸部71の幅d1は、上述したように、ホルダー側連結部40の両側壁部42の間隔D1より若干狭くなっている。また、前側係止穴配置凸部71の高さは、表示器ホルダー30の連結凹部41の深さと略一致している。つまり、ホルダー側連結部40と表示器側連結部70とが連結した状態で、前側係止穴配置凸部71の下側端面が、連結凹部41の底面に当接する、又は若干離間した状態となる。
【0025】
前側係止穴配置凸部71の前方側の両隅には、図示のように、前壁部分と側壁部分が切り取られた空間となっている前側係止穴部72が形成されている。前側係止穴部72には、後方サイド係止部43又は前方サイド係止部44が選択的に嵌め込まれる。なお、前側係止穴部72の表示器60内部側(矢印Z1方向)は開口74bとなっている。
【0026】
前側係止穴配置凸部71の後側の壁面の所定位置には二つの後側係止穴部73が形成されている。後側係止穴部73は、ホルダー側連結部40の中央係止部45(中央後側係止部46又は中央前側係止部48)が嵌め込まれる。なお、後側係止穴部73の表示器60内部側(矢印Z1方向)は開口74aとなっている。
【0027】
組をなす二つの後側係止穴配置凸部76は、ちょうど前側係止穴配置凸部71の中央部分を取り除いた形状となっている。つまり、表示器下面62において、前側係止穴配置凸部71より手前側(図中矢印X1)に、左右二つの後側係止穴配置凸部76が前側係止穴配置凸部71と同じ高さで形成されている。また、後側係止穴配置凸部76は、左右対称であって、奥側の壁面には前側係止穴部78が形成されている。そして、左側の後側係止穴配置凸部76の左側面から右側の後側係止穴配置凸部76の右側面までの距離d2は、前側係止穴配置凸部71の幅d1と同じ幅で、ホルダー側連結部40の両側壁部42の間隔D1より若干狭くなっている。
【0028】
前側係止穴部78には、後側係止穴部73と同様に、ホルダー側連結部40の中央係止部45(中央後側係止部46又は中央前側係止部48)が嵌め込まれる。なお、前側係止穴部78の上側部分(表示器60内部側;矢印Z1方向)は、開口79bとなっている。
【0029】
また、後側係止穴配置凸部76の手前側の外側隅に後側係止穴部77が形成されている。つまり、左側の後側係止穴配置凸部76には、手前左側の隅に後側係止穴部77が形成されている。同様に、右側の後側係止穴配置凸部76には、手前右側の隅に後側係止穴部77が形成されている。後側係止穴部77の上側部分(表示器60内部側;矢印Z1方向)は、開口79aとなっている。後側係止穴部77には、ホルダー側連結部40の後方サイド係止部43又は前方サイド係止部44が選択的に嵌め込まれる。
【0030】
位置決付勢部69は、垂直方向に撓むことが可能であって、表示器60が前後方向にスライドするときには、表示器ホルダー30のホルダー上面31に押されて表示器60の内側に位置する。そして、表示器ホルダー30が手前側にシフトした状態では、位置決付勢部69は、後側係止穴51に嵌まる。また、表示器ホルダー30が奥側にシフトしたときには、位置決付勢部69は、前側係止穴52に嵌まる。これによって、表示器60のシフト位置が定まる。なお、本実施形態では、前後2つの位置にシフトするように構成されているが、後側係止穴51及び前側係止穴52で示した係止穴をさらに多く形成することで、シフト位置、つまり、表示器60の前後の位置を増加させることができる。
【0031】
つづいて、主に
図4〜
図9を参照して、表示器ホルダー30と表示器60との連結状態について説明する。
図6(a)は表示器ホルダー30と表示器60の連結状態の平面図であり、
図6(b)は
図6(a)のB−B断面図である。
図6の連結状態は、表示器60が順向きであり、かつ奥側にシフトした状態である。また、
図7は、
図6(b)の領域Aを拡大して示している。さらに、
図8は表示器60を順方向の向きに連結して前後にシフトする場合の構造について、連結構造に着目して模式的に示した図である。
図9は表示器60を逆方向の向きに連結して前後にシフトする場合の構造について、連結構造に着目して模式的に示した図である。なお、
図8、9では、便宜的に、表示器ホルダー30と表示器60の連結に関連する構造を一列に配置して示している。
【0032】
まず、表示器60を順方向の向きに連結する手順について説明する。
図8(a)に示すように、表示器60が表示器ホルダー30の上側に移動される。つづいて、
図8(b)に示すように、中央係止部45が前側係止穴配置凸部71と後側係止穴配置凸部76の間に位置するように、表示器60が配置される。つづいて、表示器60は所望の方向にシフトされ、前後いずれかにその位置が定まる。
【0033】
ここで、
図8(c)に示すように、表示器60が奥側(図中矢印X2方向側)に位置した状態では、中央係止部45の中央後側係止部46が、後側係止穴配置凸部76の前側係止穴部78に嵌まる(矢印A11)。また、前方サイド係止部44が、前側係止穴配置凸部71の前側係止穴部72に嵌まる(矢印A12)。
【0034】
また、
図8(d)に示すように、表示器60が手前側(図中矢印X1方向側)に位置した状態では、中央係止部45の中央前側係止部48が、前側係止穴配置凸部71の後側係止穴部73に嵌まる(矢印A21)。また、後方サイド係止部43が、後側係止穴配置凸部76の後側係止穴部77に嵌まる(矢印A22)。
【0035】
つづいて、表示器60を逆方向の向きに連結する手順について説明する。表示器60が順向きに連結されていた場合、上記
図8で示した手順と逆の操作によって、連結状態が解除される。そして、
図9(a)に示すように、表示器60が表示器ホルダー30の上側に逆向きの状態に移動される。つづいて、
図9(b)に示すように、中央係止部45が前側係止穴配置凸部71と後側係止穴配置凸部76の間に位置するように、表示器60が配置される。このとき、
図8(b)で示した状態とは逆に、前側係止穴配置凸部71が手前側(図示矢印X1側)に配置され、後側係止穴配置凸部76が奥側(図中矢印X2側)に配置される。つづいて、表示器60は所望の方向にシフトされ、前後いずれかにその位置が定まる。
【0036】
ここで、
図9(c)に示すように、表示器60が奥側(図中矢印X2方向側)に位置した状態では、中央係止部45の中央後側係止部46が、前側係止穴配置凸部71の後側係止穴部73に嵌まる(矢印B11)。また、前方サイド係止部44が、後側係止穴配置凸部76の後側係止穴部77に嵌まる(矢印B12)。
【0037】
また、
図9(d)に示すように、表示器60が手前側(図中矢印X1方向側)に位置した状態では、中央係止部45の中央前側係止部48が、後側係止穴配置凸部76の前側係止穴部78に嵌まる(矢印B21)。また、後方サイド係止部43が、前側係止穴配置凸部71の前側係止穴部72に嵌まる(矢印B22)。
【0038】
このように、表示器ホルダー30と表示器60との連結は、表示器60の向きが逆になっても前後方向にスライドし且つ連結状態が適正に維持される。したがって、ユーザの体格が大きい場合等であっても、適正な位置で測定を行うことができる。また、表示器60を見る者が被測定者以外の者であっても、視認性を維持することができる。例えば、
図2(b)の状態において、体組成計10の奥側(図中矢印X2の方向)に位置した者が、測定結果を被測定者に説明する場合に、測定結果の表示をホールドした状態で、表示器60を一旦取り外して向きを
図2(a)に置き換えるといった使用が可能となる。
【0039】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0040】
図10〜12に変形例に係る体組成計110を示す。
図10は体組成計110の斜視図であり、表示器60と表示器ホルダー30とが分離した状態を示している。つまり、摺動連結部190を構成するホルダー側連結部140と表示器側連結部170とが分離した状態を示している。なお、ここでは、支柱120、表示器ホルダー130及び表示器160を示しており、測定台の図示は省略している。また、
図11は、表示器160と表示器ホルダー130とを奥下側から見た斜視図である。また、
図12(a)は表示器160の底面図であり、
図12(b)は手前下側から見た斜視図であり、
図12(c)は
図12(b)の領域C(位置決付勢部169)の拡大図である。
【0041】
具体的には、表示器160の表示器下面162には、断面T字状の表示器側連結部170が形成されている。この表示器側連結部170は、底面視で矩形形状であり、かつ断面が逆T字状形状である。断面逆T字状形状として、左右に嵌合片174が延出して形成されている。
【0042】
表示器下面162の表示器側連結部170の両サイドには、バネ性を有する位置決付勢部169が形成されている。
図12(c)に示すように、位置決付勢部169は、表示器下面162の所定の部分において周囲をスリット状の開口169aが設けられることで形成されており、延出するベース部169b及びその先端に設けられた凸状の当接部169cで構成されている。
【0043】
一方、表示器ホルダー130のホルダー上面131には、ホルダー側連結部140が形成されている。ホルダー側連結部140は、連結凹部141、後側係止穴151、前側係止穴152を備えて構成されている。図示のように、この連結凹部141は、ホルダー上面131の前後の壁面が取り除かれ前後に貫通するように形成されている。さらに、連結凹部141を形成する左右の側壁部142には嵌合溝144が形成されている。嵌合溝144に、上述の嵌合片174が前後にスライド可能に嵌め合わせられる。つまり、嵌合溝144及び嵌合片174によって前後移動の際のガイド機能が実現される。
【0044】
また、ホルダー上面131では、連結凹部141の左右外側のそれぞれの領域には、後側係止穴151、前側係止穴152が前後に並んで形成されている。これら後側係止穴151及び前側係止穴152に位置決付勢部69の当接部169cが係止する。つまり、前後方向にスライドしたときの位置決め手段として、位置決付勢部169と後側係止穴151、前側係止穴152が用いられる。
【0045】
このような構成においても、表示器160を前後の何れの方向を向けても表示器ホルダー130に連結できる。つまり、いずれの前後何れの方向からも表示器側連結部170をホルダー側連結部140に嵌めこみ、連結・移動させることができる。
【0046】
なお、上述の実施形態及び変形例では、表示器60、160は表示器ホルダー30、130に連結された。そのような構成に限らず、表示器ホルダー30、130の機能を実現する形状等が支柱20、120に直接設けられてもよい。また、表示器60、160が支柱20、120に取り付けられる構成に限らず、測定台11に取り付けられる構成であってもよい。つまり、表示器ホルダー30等のホルダー側連結部40と同様の構成の表示器ホルダー部が測定台11に形成されてもよい。また、支柱20が測定台11に直接設けられる構成に限らず、支柱20が所定の連結部材を介して測定台11と並設される構成であってよい。