(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019472
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】アクセルペダル操作装置
(51)【国際特許分類】
G05G 1/30 20080401AFI20161020BHJP
B60K 26/02 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
G05G1/30 E
B60K26/02
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-96617(P2013-96617)
(22)【出願日】2013年4月12日
(65)【公開番号】特開2014-206962(P2014-206962A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2016年2月1日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513108710
【氏名又は名称】佐藤 隆志
(73)【特許権者】
【識別番号】513108721
【氏名又は名称】佐藤 聡
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 隆志
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 聡
【審査官】
藤村 聖子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−209962(JP,A)
【文献】
実開昭63−184131(JP,U)
【文献】
実開平03−095044(JP,U)
【文献】
実開昭57−048131(JP,U)
【文献】
実開昭54−109831(JP,U)
【文献】
特開昭51−143224(JP,A)
【文献】
特開昭55−076711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05G 1/00−25/04
B60K 26/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足で踏み込む、アクセルペダルとブレーキペダルとを備えた車両のアクセルペダル操作において、右膝を含む下腿部の右側で、横押しする箇所の回転ローラーがついているレバーを、右側に動作することにより横軸レバー支点を支点として、横軸レバーの金具に接続された自在連結棒を上下動作に変換を行い、アクセルペダルの上に設けた受け金具と接続された自在連結棒が、アクセルペダルを直接押し込む操作ができる機構を備えた、アクセルペダル操作装置。
【請求項2】
足で踏み込む、アクセルペダルとブレーキペダルとを備えた車両のアクセルペダル操作において、右膝を含む下腿部の右側で右側へ横押しするレバーの箇所に、弾性回転ローラーを設けたことを特徴とする請求項1記載の、アクセルペダル操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の安全運転を考慮したアクセルペダル操作に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両には、走行時に操作するアクセルペダルやブレーキペダルは、アクセル専用に設けられるアクセルペダルと、ブレーキ専用に設けられるブレーキペダルとが別々設けられており、これらのペダル操作は、車両の運転者が足底で踏み込むことにより操作する。しかし、アクセル操作からブレーキ操作に移行する際、アクセルペダルからブレーキペダルへ移行する際に、操作するペダルを踏み変える必要がある。例えばアクセルペダルを操作している場合において、急に車両を制動停止させる必要がある場合、ペダルを踏み変えるのに時間がかかるため、早急なペダル操作の変更は困難なものとなっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に述べた従来の車両は、アクセルペダルからブレーキペダルへ踏み変えるのに時間がかかっていた。制動停止に時間かかりよって制動距離も長くなる。また、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる暴走もあり緊急時の事故が発生しやすいものであった。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、安全性の高いアクセルペダル操作装置の実現を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ブレーキペダル上へ足底を載せたまま、アクセルペダル操作ができるアクセルペダル操作装置を構成したものである。
【0006】
本発明は、右膝を含む下腿部の右側で横押しする箇所に、弾性回転ローラーがついているレバーを右側へ横押しすることで、アクセルペダル操作ができるアクセルペダル操作装置を構成したものである。
【0007】
本発明は、ブレーキペダルの踏み込みで、アクセルペダルを強制的に戻す機構を構成示したものである。
【0008】
本発明は、従来のアクセルペダルに操作可動部材を追加するだけで、容易に実施できるのを構成としたものである。
【0009】
本発明では、実施において従来のアクセルペダル操作と ブレーキペダル操作を損なうことなく従来の操作運転ができる構成としたものである
【発明の効果】
【00010】
本発明の、アクセルペダル操作装置は、ブレーキペダル上へ足底を載せた状態でのアクセルペダル操作となり、アクセル操作解除からブレーキ操作への時間短縮が図られ、急な飛び出し等での車両の制動停止時間、制動停止距離が短くなり事故が削減できる安全性の高いアクセルペダル操作装置を提供できる。
【0011】
また、ブレーキペダル上へ足底を載せた状態で、アクセルペダル操作装置によるアクセルペダル操作のため、慌てた状態ではアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いで起こる暴走を防げる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態を示すアクセルペダル操作装置の正面図と側面図
【
図2】本発明の膝含む下腿部でアクセルペダル操作装置可動状態の正面図
【
図3】本発明のブレーキペダル操作によるアクセルペダル強制戻し構成図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について
図1〜
図3に基づいて説明する。
図1は、本発明のアクセルペダル操作装置の正面図と側面図であり、ブレーキペダル2へ足底を載せたまま膝及び下腿部9で弾性回転ローラー4を右側へ押し付け横軸レバー支点3を起点に横軸レバー5を下降させ、自在連結棒6でアクセルペダル1に装着した受金具7でアクセルペダル1を押込むことを示している。
【0014】
図2は、ブレーキペダル2へ足底を載せたまま膝及び下腿部9で弾性回転ローラー4を右側へ押し付け横軸レバー支点3を起点に横軸レバー5を下降させ自在連結棒6でアクセルペダル1を押込み時の状態を示している。
【0015】
図1、
図2において、車両にある従来のアクセルペダル1とブレーキペダル2を取り除くことなく、本発明のアクセルペダル操作装置の設置で運転することができること示している。
【0016】
図3は、ブレーキペダル2の踏み込みで強制的に、アクセルペダル強制戻しレバー14でアクセルペダル1を戻す機構を示している。
【0017】
本発明のアクセルペダル操作装置を設置しても、
図1、
図2にあるアクセルペダル1は、従来通り足底で踏み込み操作が可能で運転者を限定することなく,運転することができることを示している。
【0018】
本発明は、身体差により縦軸左右調整金具10、自在連結棒左右調整金具11、弾性回転ローラー上下調整金具12が、矢印方向へ位置変更できることを示している。
【0019】
図1の側面図で弾性回転ローラー4は、跳ね上げができ車両への乗降における障害を回避できる機能を示している。
【符号の説明】
【0020】
1アクセルペダル
2ブレーキペダル
3横軸レバー支点
4弾性回転ローラー
5横軸レバー
6自在連結棒
7受け金具
8かかと
9膝含む下腿部
10縦軸左右調整金具
11自在連結棒左右調整金具
12弾性回転ローラー上下調整金具
13横軸支点取付金具
14アクセルペダル強制戻しレバー