特許第6019473号(P6019473)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6019473-車椅子固定装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019473
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】車椅子固定装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 3/08 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
   A61G3/08 701
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-28936(P2014-28936)
(22)【出願日】2014年1月31日
(65)【公開番号】特開2014-198236(P2014-198236A)
(43)【公開日】2014年10月23日
【審査請求日】2014年8月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514041074
【氏名又は名称】ハスメック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】東谷 和信
【審査官】 増山 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−274275(JP,A)
【文献】 米国特許第03937376(US,A)
【文献】 特開2011−250962(JP,A)
【文献】 特開2011−177311(JP,A)
【文献】 実開昭57−057830(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 3/08
A61G 5/10
B60P 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の座席シート位置に固定するための取付部を有するロの字型の車椅子横転防止部に、折りたたんだ状態の車椅子の駆動輪部分を、上から差し込むようにして収納固定する車椅子収納固定装置において、前記ロの字型の車椅子横転防止部に接続しているT字型の車椅子後転防止部で車椅子のフレームを支えて、収納固定した際の安定性を高めている、車椅子収納固定装置。
【請求項2】
介護用途に設計・改造された車両に、車椅子を折りたたんだ状態で収納するように構成された、請求項1に記載の車椅子収納固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、介護用途に設計・改造された(トヨタ社製・ヴォクシー及びノア)車両のうち、車椅子を安全かつ容易に固定することを目的とし、その結果、車両走行中に車椅子が揺さぶられる事なく車室内の安全性を高めるために発明された車椅子固定装置である。
【背景技術】
【0002】
従来、介護用途に設計・改造された(トヨタ社製・ヴォクシー及びノア)車両(以下「当該車両」とする)の車室内に車椅子を固定する装置は存在しておらず、車椅子を積むならば車室内後部の荷室に積むのが最も考えられる方法であった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術背景に基づき、以下のような欠点があった。
車椅子を固定する装置が設計されていない当該車両においては、積むスペースがあったとしても、車両走行中に揺さぶられることを防止するベルト等が無く、結果的に車両に乗車する人に衝突するなどの危険性が懸念された。身体の不自由な方にとって車椅子とは生活する上で必需的な物であり、車で移動する際には積まなくてはならない物である。
本発明は車椅子を安全に固定すること、かつ、数ある移動手段の中でも車は使用する頻度が高いものであることに鑑み、できる限り容易に固定できることを考慮するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
介護用途に設計・改造された車両に、車イスが確実に固定できるように、ロの字型の車椅子横転防止部に、折りたたんだ状態の車椅子の駆動輪部分を、上から差し込むようにして収納固定する車椅子収納固定装置において、前記ロの字型の車椅子横転防止部に接続しているT字型の車椅子後転防止部で車椅子のフレームを支えて、その安定性を高める。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、車椅子を安全かつ容易に固定することを目的としたもので、その結果として当該車両に車椅子を載せる際に、車両のシートの位置との間隔を確保することができ、車室内により多くの荷物を載せることが可能となった。
また車椅子をしっかり固定することから安全性が確保され、かつ、車両内のスペースを確保することにより、車両に乗る者が感じる圧迫感の低下、及び安心感を得ることができた。
日常的に使用することを想定しながら発明したという経緯から、「安全かつ気軽に収納できる」という目的が達成された。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に車椅子を固定した状態を上部から見た図面である。
図2】本発明に車椅子を固定した状態を横から見た図面である。
図3】本発明に車椅子を固定した状態を正面から見た図面である。
図4】本発明の傾斜図面である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
・当該車両の最後部の右側のシート固定ボルト位置に、本発明品の取付け部A(1)及びB(2)を取り付ける。なお取り付けの際には、シート固定ボルトを使用する。
・当該車両の最後部の右側シートの床面にあるフック取付けボルト位置に、本発明品の取付け部C(3)を取り付ける。なお取り付けの際には、フック取付けボルトを使用する。
・これを使用する際には、車椅子後転防止部(固定部A)(4)側に車椅子の先端が支えられるように向きを合わせ、車椅子横転防止部(固定部B)(5)に車椅子のタイヤを上から置くようにして固定する。
・固定装置補強部(6)は、上下の衝撃に車椅子の固定を支えられるように設けたものである。
【符号の説明】
【0009】
(1)本発明品の取付け部A
(2)本発明品の取付け部B
(3)本発明品の取付け部C
(4)車椅子後転防止部(固定部A)
(5)車椅子横転防止部(固定部B)
(6)本発明品の固定装置補強部
図1
図2
図3
図4