(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
一般的なソファーは、木枠フレームにバネ材やクッション部材を固定し、その表面を表地で覆い、表地の縁を引っ張って表地に張りを持たせ木枠フレームに釘等で固定して形成されている。このため、表地が汚れたり、クッション部材が傷んだ場合などの張替えや部材交換には、工場へ運んで専門技術を有する職人に依頼することになるため、高額な費用と長期の修理期間を要する。
従って、張替えや部材交換を行わずに廃棄されるソファーも多数ある。
【0003】
また、表地の張替えが容易でないことから、表地をそのままにしてソファー全体を着脱可能なカバーで覆うことが多く行われている。このようにカバーで覆うと、カバーだけを外して洗濯したり、部屋の壁紙、カーテン等内装や、季節に合わせたカバーに変えることもできる。
しかし、単にソファー形状とは異なる大きめのカバーを被せるだけなので、ソファーの重要な価値である本来のデザインを壊すことになり、また、ソファー自体の通気性、保温性等の機能を変更することはできず、表地やクッション部材に沁み通った汚れやダニを除去することも、破損した部品を簡単に交換することもできなかった。
【0004】
面ファスナーが出現したことによって、表地をフレームに固定する際に鋲や釘を使用することなく面ファスナーによって止めたソファーが一般に「カバーリングソファー」等と称されて流通し、表地を面ファスナーで取付けていることから、表地の取外しや、洗濯、交換を簡単にできる効果があるとされている。
しかし、面ファスナーを使用する製造方法は、ソファーの生産効率を上げることに主な目的があって、大型なソファーから肘掛部などの形状が複雑な表地の着脱は容易ではなく、また、季節に合わせてソファー自体の機能を変化させることは、表地の交換だけでは実現されていなかった。
【0005】
また、従来、バックレストとアームレストで囲まれた中央凹部に挿通具を設け、挿通具を通るロープのループ部に、ソファー全体を覆うジャケットを着脱可能に係止する留め具を設けたソファーが知られている(特許文献1)。
上記従来のソファーでは、ジャケットの座部を覆う部分、バックレストを覆う部分及びアームレストを覆う部分が連続して形成され、中央凹部に設けた留め具で係止されているので、ジャケットを美しく緊張させて張るのが難しく、また、ソファーに人が座ると、ジャケットが緩んで皺になりやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、表地或いはクッション部材の交換が容易であって、破損した部品の交換ばかりでなく、全体のデザインや機能を季節や内装に合わせて容易に変更することができ、表地が美しく張られて緩み難いソファーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のソファーは、フレームとクッション部材及び表地を有し、フレームにクッション部材を取付け、その上から表地を取り付けてあり、フレームは、座部フレームと背もたれ部フレームからなり、クッション部材は、それぞれフレームに着脱自在な座部クッション部材と背部クッション部材とからなり、表地は、座部を覆う座部表地と背もたれ部を覆う背もたれ部表地とからなり、座部表地の前部は、座部クッション部材の前面を覆って座部フレーム又は座部クッション部材に着脱自在に取り付けられ、背もたれ部表地の上部は、背もたれ部の上面を覆って背もたれ部フレームに着脱自在に取り付けられ、座部表地の後部及び背もたれ部表地の下部は共に座部クッション部材後部と背部クッション部材下部との間から後方へ引き出され、引っ張り状態でフレームに取り付けられている。
【0009】
ソファー背面側において前記フレームにソファーの幅方向に長い横棒を設け、前記座部表地の後端及び前記背もたれ部表地の前面部下端に引っ掛け具を設け、該引っ掛け具を前記横棒に着脱自在に係止することがある。
或いは、ソファー背面側において前記フレームにフレーム側ベルトを設け、前記座部表地の後端及び前記背もたれ部表地の前面部下端に表地側ベルトを設け、前記表地側ベルトとフレーム側ベルトをバックルによって着脱自在に連結することもできる。
【0010】
クッション部材は、多数の通孔を有する軟質発泡ウレタン製の表層と、多数のコイルスプリングを配置した裏層との間に、椰子繊維を素材とする中層を挟んだ三層構造の緩衝材を備えることがある。
肘掛部フレームを有する肘掛部を備え、前記肘掛部フレームに肘掛部表地を着脱自在に取り付けてもよい。
表地の裏面にパッドを取り付け、該パッドの形状を変えることによりソファー形状を変更可能としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
クッション部材をフレームに着脱自在に取り付けると共に、表地をフレーム又はクッション部材に着脱自在に取り付けてあり、専門技術を持つ職人でなくても簡単にクッション部材や表地の交換を行うことができるので、季節や内装に合わせて、ソファーの外観だけではなく通気性、保温性等の機能を容易に変えることができ、クッション部材や表地が汚れたり破損した場合にも、簡単に洗濯や部品交換を行うことができる。
パッドを入れて形状に変化を持たせた表地に交換することによって、デザインを形成している木枠フレームをそのままにして立体形状も含めたソファー全体のデザインの変更を容易にすることができ、
座部表地の後端及び背もたれ部表地の前面部下端を座部と背もたれ部の間を通してソファー背面側に引っ張って取り付けてあるため、座部表地及び背もたれ部表地を皺が寄らないよう緊張させて美しく張ることができ、座部に人が座っても座部表地及び背もたれ部表地が緩み難い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例1を示すソファーの一部を破断した斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1に係るフレーム及びクッション部材の背面側からみた斜視図である。
【
図3】本発明の実施例1を示すソファーの断面図である。
【
図4】本発明の実施例1に係る座部クッション部材の斜視図である。
【
図5】本発明の実施例1に係る前垂れ部上端及び座部表地前端の取付部分の斜視図である。
【
図6】本発明の実施例1を示すソファーの背面側から見た一部破断斜視図である。
【
図7】本発明の実施例2に係るフレーム及びクッション部材の背面側からみた斜視図である。
【
図8】本発明の実施例2を示すソファーの背面側から見た一部破断斜視図である。
【
図9】本発明の実施例3に係るフレーム及びクッション部材の背面側からみた斜視図である。
【
図10】本発明の実施例3に係る背もたれ部表地の前面部下端及び座部表地後端の取付部分の斜視図である。
【
図11】本発明の実施例4を示すソファーの要部斜視図である。
【
図12】本発明の実施例4に係る肘掛部表地の斜視図である。
【
図13】本発明の実施例4を示すソファーの要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜
図6は、本発明の実施例1を示す。
実施例1のソファーは、二人掛け用であり、
図1〜
図3に示すように、座部1と背もたれ部2を備え、全体の土台をなすフレーム3と、座部1及び背もたれ部2のフレーム3に取り付けたクッション部材4と、表面を覆う表地5によって構成される。
フレーム3は、木材等を素材とし、水平な基台となる座部フレーム6と、座部フレーム6の後端部に起立した背もたれ部フレーム7から成る。
座部フレーム6の下面の幅方向両側部には脚部40を取り付けてある。座部フレーム6の上面の両側部及び中間部には、クッション部材4を取り付けるための面ファスナー21を設けてある。
【0014】
背もたれ部フレーム7は、
図2に示すように、下枠8及び上枠9の両端間に側枠10を架設すると共に、幅方向の中間部間に中間枠11を架設し、図示しないが、左右の側枠10間に適宜横桟を配置してある。また、背もたれ部フレーム7の前面上部には、上端に近付くに従って後方へ向かうよう緩やかに傾斜した背もたれ部前面板50を取り付けてある。
背もたれ部前面板50は通気性のある素材であり、板状体のほかベルトを等間隔に張ることもある。
背もたれ部フレーム7の上枠9の背面には、背部クッション部材13を取り付けるための面ファスナー31を設けてある。
背もたれ部フレーム7の下枠8の左右両側部及び中間部には、それぞれフレーム側ベルト22を取り付けると共に、フレーム側ベルト22の先端にバックルの片側部材23aを装着してある。
また、左右の側枠10の対向する側面には、短い縦支柱24を固定してある。
【0015】
クッション部材4は、
図1及び
図3に示すように、座部フレーム6上に載置される座部クッション部材12と、座部クッション部材12の上面に載せて、背もたれ部フレーム7の前面に配置される背部クッション部材13から成る。座部クッション部材12及び背部クッション部材13は、対応人数分の横幅を確保して横に並べて設置される。
【0016】
座部クッション部材12は、
図3及び
図4に示すように、収納する緩衝材の出し入れを可能に形成した外袋14と、外袋14の内部に収納された緩衝材15とで構成される。
外袋14は、帆布等の強靭な布を素材とし、上下面及び前面が開口した箱状の布枠16と、布枠16の開口面を閉鎖する通気性のある網地17で形成される(
図4)。
緩衝材15は、多数の通孔を有する軟質発泡ウレタンや粗い繊維質の層からなる表層18と、多数のコイルスプリングを配置した裏層19で、椰子繊維を素材とする中層20を挟んだ三層構造としてある(
図3)。
【0017】
図4に示すように、各座部クッション部材12の下面両側部には、座部フレーム6の上面の面ファスナー21と着脱自在に係合する面ファスナー21’を設けてあり、座部クッション部材12の外側面には、表地5を固定するための面ファスナー29を設けてある。
【0018】
背部クッション部材13は、座部クッション部材12とほぼ同様の構造を有し、収納する緩衝材の出し入れを可能に形成した外袋の布枠は、前後の開口を通気性のある網地で閉鎖している。また、
図2に示すように、背部クッション部材13の上面部には背もたれ部フレーム7の背面側に延びる延出片30が連続して形成され、延出片30の裏面に上枠9の面ファスナー31と着脱自在に係合する面ファスナー31’を設けてある。
背部クッション部材13の側面部(ソファーの両側となる面)の下部には背もたれ部フレーム7の背面側に延びる固定用ベルト32を設け、固定用ベルト32の先端に、背もたれ部フレーム7の縦支柱24と着脱自在に係合するフック部材33を取り付けてある。
背部クッション部材13の上端面及び外側面には、表地5を固定するための面ファスナー34を設けてある。
【0019】
図3に示すように、表地5は、座部1を覆う座部表地35と、背もたれ部2の上端に係合して背もたれ部2の前面、側面及び背面を覆う背もたれ部表地36とから成る。
座部表地35は、少なくとも座部上面部に表地と裏地の間に化繊綿を挟んだ強い布地を用いて、座部クッション部材12の前面、側面及び上面を覆う形状に縫製される。座部クッション部材12の上面部及び前面部の裏面要所には、軟質発泡ウレタンシート等より成るパッド37を面ファスナー等で着脱可能に取り付けてある。
座部表地35の側面部の裏面には、座部クッション部材12の外側面に設けた面ファスナー29と着脱自在に係合する面ファスナー29’を取り付けてある(
図6)。
【0020】
座部表地35は、
図3に示すように、その前端部は、座部クッション部材12と座部フレーム6の間に挿入され、後部は、座部クッション部材12の後部と背もたれ部クッション部材13の下部との間を通してソファー背面側に差し込まれる。
座部表地35の前端縁には、
図5に示すように、座部クッション部材12の下面に設けた前端部が上下2枚に分かれる帯状の連結部材26に設けた上側のスライドファスナー片側部材27aと着脱自在に係合するスライドファスナー他側部材27bを装着してある。そして、スライドファスナー片側部材27aと他側部材27bを係合することにより、座部表地35の前端は、座部クッション部材12の前面を覆って座部クッション部材12の下面に取り付けられる。
【0021】
図5に示すように、座部表地35の前面部の下方には、座部フレーム6の前面を覆う前垂れ部38を設置する。前垂れ部38の上端部は、座部フレーム6と座部クッション部材12の間に挿入され、その先端縁には、帯状の連結部材26に設けた下側のスライドファスナー片側部材28aと着脱自在に係合するスライドファスナー他側部材28bを装着してある。
そして、スライドファスナー片側部材28aと他側部材28bを係合することにより、前垂れ部38の上端部が座部クッション部材12の下面に取り付けられ、前垂れ部38が座部表地35の前面部の下方に垂れ下がる。
【0022】
背もたれ部表地36は、少なくとも背もたれ部前面に表地と裏地の間に化繊綿を挟んだ強い布地を用い、座部表地35と同じ生地とする他、異なる素材、異なる色彩の生地を用いることができる。
図3に示すように、背もたれ部表地36の前面部、上面部及び側面部の裏面要所には、軟質発泡ウレタンシート等より成るパッド37’を面ファスナー等で着脱可能に取り付けてある。また、背もたれ部表地36の上面部及び側面部の裏面には、背部クッション部材13の上端面に設けた面ファスナー34と着脱自在に係合する面ファスナー34’を設けてある(
図6)。
背もたれ部表地36の背面部の下端は、図示しないフック部材、ベルト等により背もたれ部フレーム7の背面側においてフレーム3の下枠8等に着脱自在に取り付けられる。
図3、
図6に示すように、背もたれ部表地36の前面部の下部は、座部クッション部材12と背もたれ部クッション部材13の間を通してソファー背面側に差し込まれる。
また、背もたれ部表地36の前面部下端と座部表地35の後端には表地側ベルト41を幅方向に間隔をとって設けてあり、表地側ベルト41の先端にはバックルの他側部材23bを固定してある。
【0023】
従って、背もたれ部表地36の上端を背もたれ部フレーム7の上端に取り付け、座部表地35の前端を座部クッション部材12の下面に取り付けてから、背もたれ部表地36の前面部下端及び座部表地35の後端を座部クッション部材12と背もたれ部クッション部材13の間に差し入れ、表地側ベルト41をソファー背面側へ引っ張り、表地側ベルト41の先端部に設けたバックルの他側部材23bをバックルの片側部材23aに係合すると、背もたれ部表地36の前面部及び座部表地35の上面部を皺なく緊張させて取り付けることができる。
【0024】
なお、座部表地35の前端及び前垂れ部38の上端を座部クッション部材12の下面に取り付けてから、座部クッション部材12を座部フレーム6の上面に設置する。
また、逆の手順で、表地5及びクッション部材4をフレーム3から取り外し、表地5とクッション部材4を分離することができる。
座部表地35の上面部及び前面部の裏面要所にはパッド37を着脱可能に取り付け、背もたれ部表地36の前面部、上面部及び側面部の裏面要所にはパッド37’を着脱可能に取り付けてあるので、パッド37,37’を別の形状のものと交換することにより、フレーム3に関係なく、ソファー全体の形状を変更できる。
フレーム側ベルト22及び表地側ベルト41の数は、座部表地35の上面部及び背もたれ部表地36の前面部を均等に引っ張ることができるよう、ソファーの幅方向の寸法に応じて任意に選択する。
【0025】
図7及び
図8は、本発明の実施例2を示す。
実施例2では、ソファーの背面側の下部において、背もたれ部フレーム7の両側の側枠10の間に横棒46を架設してある。
また、座部表地の後端部及び背もたれ部表地の前面部下端にゴムベルト47を介して複数の引っ掛け具48を幅方向に間隔をとって固定してある。
そして、座部表地の後端部及び背もたれ部表地の前面部下端を、座部クッション部材12と背もたれ部クッション部材13の間を通してソファー背面側へ差し込んで、ゴムベルト47を引っ張り引っ掛け具48を横棒46に着脱自在に係止することにより、背もたれ部表地36の前面部及び座部表地35の上面部を緊張させて張ることができる。
その他の構造は、実施例1と同様なので、対応する部分に共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0026】
図9及び
図10は、本発明の実施例3を示す。
実施例3では、背もたれ部フレーム7の下枠8に複数の取付片42を幅方向に間隔をとって縫着し、取付片42の先端にソファーの幅方向に長い帯状部材43を取り付けてある。帯状部材43の前端部は上下2枚に分かれ、それぞれの先端縁に沿ってスライドファスナーの片側部材44a,45aを縫着してある。
背もたれ部表地36の前面部下端及び座部表地35の後端は、座部クッション部材12と背もたれ部クッション部材13の間を通してソファー背面側に差し込まれ、その先端縁に、それぞれスライドファスナーの片側部材44a,45aと着脱自在に係合するスライドファスナーの他側部材44b,45bを取り付けてある。
背もたれ部表地36の前面部下端及び座部表地35の後端をソファー背面側に引っ張り、スライドファスナーの片側部材44a,45aと他側部材44b,45bを係合することにより、背もたれ部表地36の前面部及び座部表地35の上面部を緊張させて張ることができる。
その他の構造は、実施例1又は実施例2と同様である。
【0027】
図11〜
図13は、本発明の実施例4を示す。
実施例4のソファーは、
図11に示すように、座部1の両側に肘掛部51を備える。肘掛部51は肘掛部フレーム52(
図13)を有する。肘掛部フレーム52は外枠の内部に桟材を架設した枠構造に形成され、肘掛部フレーム52の下端部を座部フレーム6の外側面に取り付けてある。肘掛部フレーム52の下端部と座部フレーム6の外側面との間には、上下に貫通する間隙57が形成される。
肘掛部フレーム52には肘掛部表地53を着脱自在に取り付けてある。肘掛部表地53は、肘掛部51の外側面、内側面、上下面及び前後面を覆う袋状に形成されており、座部表地35及び背もたれ部表地36と同じ生地を用いる他、異なる素材、異なる色彩の生地を用いることができる。また、図示しないが、肘掛部表地53の裏面要所には、軟質発泡ウレタンシート等より成るパッドを面ファスナー等で着脱可能に取り付けてある。
【0028】
図12に示すように、肘掛部51の内側面を覆う肘掛部表地53の内面部の下端部には、肘掛部表地53の内部に肘掛部フレーム52を出し入れするための開口部54が形成される。
開口部54の上方において肘掛部表地53の内面部には、複数の伸縮テープ55の基端部が前後方向に間隔をとって固定され、伸縮テープ55の先端部にスナップボタン等の固定具の一方部材56aが装着されている。肘掛部表地53の下面部裏面には固定具の他方部材56bが一方部材56aと対応する位置に装着されている。
肘掛部表地53を肘掛部フレーム52に取り付けるには、開口部54を通して肘掛部フレーム54の外面に肘掛部表地53を被せ、伸縮テープ55を肘掛部フレーム52と座部フレーム6との間隙に上から下へ通し、固定具の一方部材56aと他方部材56bを係合する。
その他の構造は実施例1〜実施例3のいずれかと同様である。
【0029】
なお、ソファーの細部の構造は、上記実施例に限定されない。
例えば、ソファーは二人掛け用に限定されず、背もたれ部表地及び座部表地を座席毎に分割して、スライドファスナー等により互いに接合できるようにしても良い。
また、実施例1において、背もたれ部表地36の前面部下端と座部表地35の上面部後端をスライドファスナー等で着脱自在に連結し、連結した背面側の端部に表地側ベルト41を設けて、その先端のバックル他側部材23bをフレーム側ベルト22のバックル片側部材23aに係合することにより、背もたれ部表地36の前面部及び座部表地35の上面部を皺なく緊張させて取り付けることもできる。
実施例3において、背もたれ部フレーム7に設けた先端が二股に分岐した1枚の帯状部材43に代えて座部クッション部材の背面に2枚の帯状部材を固定し、各帯状部材の先端縁にスライドファスナーの片側部材を縫着して、各帯状部材にそれぞれ背もたれ部表地の前面部下端及び座部表地の上面部後端をスライドファスナーを介して接合することも可能である。
【0030】
図2に示す実施例では、背部クッション部材13の外側面下部のみを背もたれ部フレーム7の側枠10の縦支柱24に連結してあるが、さらに、背部クッション部材の内側面(ソファーの中央側の面)の下部も面ファスナー等で背もたれ部フレームに連結するとよい。
また、背もたれ部フレームの背面に、ソファーの内部と外部とを連通する換気部分をソファーの幅方向に沿って設けても良い。この場合、背もたれ部表地の背面部に換気部分を露出させる開口を設ける。