(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019546
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】計量スプーン
(51)【国際特許分類】
G01F 19/00 20060101AFI20161020BHJP
A47J 43/28 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
G01F19/00 E
A47J43/28
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-152578(P2011-152578)
(22)【出願日】2011年7月11日
(65)【公開番号】特開2013-19737(P2013-19737A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2014年7月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】三田 とも子
(72)【発明者】
【氏名】野口 裕雄
【審査官】
山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭48−080565(JP,U)
【文献】
特開2010−230376(JP,A)
【文献】
実公昭40−001908(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 19/00
A47J 43/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面が凹状の計量部と、柄とからなり、粉体、粒状物を計量する計量スプーンであって、計量部内部に柄の中心線に平行な板状の形状指標部を少なくとも1本以上設けており、
形状指標部は計量部に接続する柄の根元の部分から計量部の先端部までに部分的に切り欠きを有することを特徴とする計量スプーン。
【請求項2】
形状指標部を計量部内部の先端の計量部縁の成す面に接して設けたことを特徴とする請
求項1に記載の計量スプーン。
【請求項3】
形状指標部を計量部内部の柄の付け根と先端の計量部縁の成す面に接して設けたことを
特徴とする請求項1に記載の計量スプーン。
【請求項4】
形状指標部が、計量部の底面から立設していることを特徴とする請求項1から3のいず
れかに記載の計量スプーン。
【請求項5】
板状の形状指標部が、計量部の縁部から計量部縁の成す面に設けられていることを特徴
とする請求項1から4のいずれかに記載の計量スプーン。
【請求項6】
形状指標部の色調を、計量対象物の色とは異なる色調にした事を特徴とする請求項1か
ら5のいずれかに記載の計量スプーン。
【請求項7】
形状指標部の色調を、計量凹部縁の色とは異なる色調にした事を特徴とする請求項1か
ら6のいずれかに記載の計量スプーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体、粒状物を計量するスプーンに関するものであり、調理等の時に、簡単に調味料などの計量が出来るプラスチック製の計量スプーンに関する。
【背景技術】
【0002】
調味料や甘味料などの材料を、比較的少量だけ計量するスプーンは、例えば
図4に示すような球形を切り取ったような形状の計量部1と、計量部に接続し、計量時には手で掴む柄2から構成されている。
【0003】
従来の計量スプーンは、液体を計量する場合、単に計量対象物を計量スプーンで上面を水平にすくい上げれば、ほぼ正確に計量できる。しかし、粉体や粒状物などを計量する場合は、計量スプーンの計量縁部3よりも中央を高く山盛りに計量対象物を入れ、その後、計量スプーンを容器から取り出す際に、計量スプーンの計量縁部3に沿って、擦り切りバーなどを使用し、平らに山盛り部分の計量対象物を擦り切って、余分に入れた計量対象物を元の容器内に落とし、戻すことで、所定の計量を行う。
従って、通常、両手で作業する事になってしまうので、テーブルなどのある所では哺乳瓶へ粉乳などを入れることは可能だが、外出先などでは難しく、1回分ずつの小袋を用意するなど、手間になっていた。
又、特に湿気を吸い易い計量対象物などでは、計量スプーンの計量部が深いと、こびりついて、落下しにくくなるなどの問題も発生する。
この為、計量スプーンは、円形状の縁部3を持ち、計量部の深さもその直径に比べて、比率が1以下の浅いものが多い。
【0004】
又、計量部の縁部の高さと操作保持部をつなぐ柄の部分の上面4が、従来の計量スプーンでは同一面上にあり、上面が平面状にしている。
これは、計量する場合に精度を良くする為に、計量スプーンに多めにすくい上げた計量対象物を、計量スプーンの縁部面7において、擦り切りバーで擦り切って計量する「擦り切り作業」をしやすくする為であり、このことによって形状的にも制約を受けていた。
【0005】
所で、従来、粉体や粒状物は、多くは円柱形の金属缶に収納されて販売されて来ていた。これは、円柱形金属缶は、嵌合隙間を小さくでき、材質的にも湿度を通さず、長期の変色、変質が起きにくい為である。しかしながら、缶の廃棄などを考えると、又、大量に保管する倉庫や運送を考えると、非常に高価な容器といえる。近年、これらの粉体や粒状体を入れる安価な包装容器として、金属層や二酸化ケイ素層を内部に持つことによって、防湿性能を向上させることが容易になり、これでプラスチックフィルム製の軟質容器袋を作り、チャック袋にしたりして、簡素化、省資源化する方向になって来た。このため、上記擦り切りバーを容器入口近傍に作って、それで計量することが難しくなってしまった。
【0006】
特許文献1では、擦り切りバーの当たり方などで、不正確になりやすい計量について、単に、計量対象物を山盛りにすくい上げた後、柄を水平に振るだけで、周囲に余分な計量対象物を落とし、その振る具合を、計量部の計量指標部が出てきたら、終了することで、大幅に計量を簡略でき、片手でも可能なようにしている。しかし、この方法は、中央の計量指標部の前後に未充填部が出来やすく、計量対象物が完全に充填できなかったりし、それを調理器具へ排出する時、粉末等が残ってしまったり、飛び散って、周囲を汚してしまったりするので、計量の誤差が生じやすい。
【0007】
粉体や粒状体の計量をより簡便に行うという目的では、特許文献2に示されているように、二種類の計量を一本で可能にするために、計量スプーンの表計量部の背面に裏計量部を設け、表裏で計量する数量が異なる両面計量スプーン、すなわち形状としては計量スプーンの計量部の凹部のほぼ中央を凸部とする計量スプーンも挙げられるが、この計量スプーンは、単に数種類の計量スプーンが一体になっているだけで、粉体や粒状体を計ろうとすると、擦り切りバーが必要で、片手だけでの操作では限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−230376号公報
【特許文献2】実開平6−69750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の粉体や粒状体用計量スプーンのように、すくい上げた粉体や粒状体等の計量対象物を、計量スプーンの縁部を擦り切って計量するという作業を省略して、片手ですくい上げた粉体などを軽く振るだけで一定量が残り、目視で簡単に計量が可能な計量具であり、これをより正確な計測具として提供することが、本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る計量スプーンは、内面が凹状の計量部と、柄とからなり、粉体、粒状物を計量する計量スプーンであって、
計量部内部に柄の中心線に平行な板状の形状指標部を少なくとも1本以上設けており、
形状指標部は計量部に接続する柄の根元の部分から計量部の先端部までに部分的に切り欠きを有することを特徴とする計量スプーンである。
【0011】
又、請求項2に係る計量スプーンは
、形状指標部を
計量部内部の先端の計量部縁の成す面に接して設けたことを特徴とする
請求項1に記載の計量スプーンである。
【0012】
さらに
、請求項3に係る計量スプーンは
、形状指標
部を計量部内部の柄の付け根と先端の計量部縁の成す面に接して設けたことを特徴とすることを特徴とする
請求項1に記載の計量スプーンである。
【0013】
次の請求項4に係る計量スプーンは
、形状指標
部が、計量部
の底面から
立設していることを特徴とする
請求項1から3のいずれかに記載の計量スプーンである。
【0014】
さらに次の請求項5に係る計量スプーンは、
板状の形状指標部が、計量部の縁部から計量部縁の成す面に設けられていることを特徴とする
請求項1から4のいずれかに記載の計量スプーンである。
【0015】
さらに次の請求項6に係る計量スプーンは、形状指標部5の色調を、計量対象物の色とは異なる色調にした事を特徴とする計量スプーンである。
【0016】
さらに次の請求項7に係る計量スプーンは計量凹部縁の色を、計量対象物の色とは異なる色調にした事を特徴とする計量スプーンである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の計量スプーンを使用すると、計量対象物が、プラスチック袋など、擦り切りがしにくい包装容器に入っていても、
図3に図示したように、計量対象物を多めにすくい上げ、柄の中心軸6に対し、左、又は右回転して傾けるか、または、水平のまま、柄を形指
標部と直角方向に振ることにより、多過ぎて計量部縁の面より出ている計量対象物が容易に落下し、計量することができる。
又、計量対象物が、小豆粉、とうもろこし澱粉、黄な粉、全脂粉乳など、安息角の大きな計量対象物の場合、
図11のように、計量対象物の中に計量スプーンを奥深く差し込み、それをほぼ、垂直方向に引き上げた場合、ほとんど計量化された一定量の計量対象物をすくい出すことができる。
さらに、計量された計量対象物を使用する入れ物に入れる場合、狭い容器内でも、単に計量部の先端を下にするだけで、簡単に移し入れる事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明による第1の実施形態である計量スプーンの形状外観図と、柄の中心線で切断した断面図で、内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に平行に板状の形状指標部5を設けている。
【
図2】本発明による第2の実施形態である計量スプーンの形状の外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図3】本発明による第1の実施形態である計量スプーンで計量する工程を表す図である。
【
図5】従来の計量スプーンの周縁部面を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図6】本発明による第3の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図7】本発明による第4の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図8】本発明による第5の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図9】本発明による第6の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図10】本発明による第7の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【
図11】本発明による第7の実施形態である計量スプーンで、より簡単に計量できる計量の工程を表す図である。
【
図12】本発明による第8の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図、および、計量部における柄の中心線に垂直に切断した断面図である。
【
図13】本発明による第9の実施形態である計量スプーンの形状を示す外観図と、柄の中心線で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の計量スプーンについて、図面を用いて説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明の計量スプーンは、計量部とそれに連なる柄があり、内面が凹状の計量部1の中に、柄の中心線に平行に設けた板状の形状指標部5を設けている。この使用方法について、
図3で詳しく説明する。この計量スプーン(
図3−1)は、上から順に、計量する工程を示すように、粉体や粒状体を多めにすくって、計量周縁部面7よりも嵩が高くなるようにし(
図3−2)、それを、板状の形状指標部5に平行な柄2の中心軸6を中心に回転傾斜させ(
図3−3)、計量周縁部面7よりも高い位置にある過剰の粉体や粒状体8を落とす(
図3−4)ことで、計量する。
この計量スプーンは、計量凹部にある粉体や粒状体の動きを制限することで、その計量周縁部面7よりも高い粉体や粒状体8のみを、振動では、慣性の力を利用し、また、傾きで
は重力による滑り落ちやすさの違いを際立たせ、その動きの違いで自然落下させ、計量するのである。
回転や振動で計量スプーンに規定量だけ計量されたものは、その計量スプーンの凹部面を下側に向ければ、計量対象物は容易に落下するので、簡便である。
この方法は、例えば軟包装容器である袋の中でも、計量が可能であり、
図1以外に、
図2、
図6、
図7、
図8、
図9、
図12、
図13の、本発明のすべての計量スプーンは、計量が可能である。
【0021】
図1の計量スプーンの形状指標部5は、内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に平行であり、その高さは、底から計量周縁部面7の高さまで設けられ、その長さは、柄の付け根からそのまま、計量凹部の先端近くまで伸びている。
図2の計量スプーンの形状指標部5は、内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に沿っていて、その高さは、底から計量周縁部面7の高さまで設けられているが、その長さ方向は柄から離れた所から始まり、計量凹部の先端近くまで伸びている。
図6の計量スプーンの形状指標部5は、内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に平行に設けられ、その高さは、底から計量周縁部面7の高さまでいかず、低い位置までで設けられているが、その長さ方向は柄から始まり、計量凹部の先端近くまで伸びている。
図7の計量スプーンの形状指標部5は、内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に沿っていて、その高さは、底から計量周縁部面7の高さまでいかず、低い位置までで設けられているが、その長さ方向は全体の三分の二程度であり、計量凹部の先端近くまで伸びている。
【0022】
図8の計量スプーンの形状指標部5は、
図1と同じように内面が凹状の計量部1の中に柄10の中心軸6に平行であり、その高さ、底から計量周縁部面7の高さまで設けられ、その長さは、柄の付け根からそのまま、計量凹部の先端近くまで伸びているが、その形状指標部5が2本平行に設けてある。また、柄は上面がかまぼこ型のように丸みを持たせ、計量対象物が柄の上面に残りにくくしてある。
【0023】
図9の計量スプーンの形状指標部5は、
図1と同じように内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に一致してあり、その高さは、底から計量周縁部面7の高さまで設けられ、その位置は、柄の付け根と、計量凹部の先端の縦2箇所設けてある。
【0024】
逆に、
図10の計量スプーンの形状指標部5は、
図1と同じように内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に一致してあり、その高さは、底から計量周縁部面7の高さまで設けられ、その位置は、柄の付け根にはなく、計量凹部の先端にのみ1箇所設けてある。
【0025】
本発明の計量スプーンは、上記、
図3の計量方法でも、容易に計量できるが、
図9や
図10のような、スプーン先端に形状指標部5を設けたものは、
図11に示すような、より簡便な方法で計量できる。
ここで、
図9、
図10の計量スプーンは、
図10で示したように、計量スプーンの計量部長さ12の先端側の3分の1以上、好ましくは2分の1以上において、計量部幅11が、先端に向かって、だんだん小さくなるようにしてあるので、特に、下記簡便な方法で、計量が可能である。
すなわち、計量すべき粉体や粒状体の中に計量スプーンを水平面となす角度13を鈍角であるが、できるだけ垂直に近く計量スプーンを立てて挿入する(
図11−1)。そして、その計量スプーンの計量凹部側の計量周縁部面7と水平面となす角度13を垂直よりやや鈍角のまま、計量部縁の面7に平行な方向に引き上げる(
図11−2)。そうすると、擦り切った状態で計量ができる。
この計量方法は、安息角が小さな粉は無理であるが、脱脂粉乳や、でんぷん、小麦粉、抹茶といった安息角が40〜55度のような、安息角が大きなものほど、計量スプーンを引
き上げる角度13を垂直に近くでき、容易に計量が可能である。
引き上げて計量されたものは、その計量スプーンの凹部面を下側に向ければ、計量対象物は容易に落下するので、簡便である。
【0026】
図12や
図13の計量スプーンの形状指標部5は、
図1と同じように内面が凹状の計量部1の中に柄2の中心軸6に一致してあり、計量周縁部面7に合わせて設けられ、その位置は、柄の付け根から計量凹部の先端近傍まで伸ばして設けているが、計量の凹部底には接していない。この計量スプーンは、
図3のように、計量凹部の周縁部面7を水平に保ち、柄に垂直に、かつ、水平に計量スプーンを振ることで、周縁部面7よりも上側にある計量対象物である粉体や粒状体を振り落とすようにして、
図3と同じように計量する。
この計量スプーンは、計量凹部にある粉体や粒状体の内、表層の周縁部面7の移動を制限することで、その計量周縁部面7よりも高い粉体や粒状体8のみを、振動で動きやすくして、落下させ、計量するのである。
図12の計量スプーンは、計量凹部底に接しない計量指標部にR面14を設け、そのR面に沿って製品を取り出すことができるように、計量指標部の成形用突き出しコア15で突き出し、コアブロックから製品を回転させて、金型から取り出す方式で、一体に射出成形で製造できる。
又、
図13の計量スプーンは、形状指標部5を別に成形し、超音波融着やはめ込み、カシメなどで固定する。
図12の計量スプーンも同じように個別に成形し、組み立ててもよい。
【0027】
本発明の計量スプーンの材質・及び、その製造方法は、粉体や粒状体との滑り性など、摩擦抵抗や、静電気の帯電性といった付着性なども関係するが、基本的には、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂などのオレフィン系樹脂、アクリロニトリルブタジエン樹脂などのスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、メタクリル系樹脂などのプラスチックで成形しても、ステンレスなどの金属や、黄銅や鋼で形状を作り、これに銀メッキやクロムめっき、、テフロン(登録商標)粒子と一緒に析出させる無電解めっきするテフロン(登録商標)めっきなど、滑り性などの表面処理を施した計量スプーンにすることもできる。
【0028】
特に
図1、
図2、
図8〜10、
図12、
図13のように、計量指標部5が計量周縁部面7にまで設けたものは、その計量指標部5の表面色を、計量する粉体や粒状体の色と違った色に着色しておくと、計量する時に柄で振動させたり、傾かせたりする時に、計量周縁部面7よりも上側に多めにすくった被計量物の粉体や粒状体の残量が視覚的に見えやすく、計量周縁部面7が見えた時点で、計量スプーンの柄で行う振動や傾けることを終了させることで、容易に軽量が可能である。
【0029】
本発明の請求項1に係る発明の計量スプーンによれば、粉体や粒状物を計量する内面が凹状の計量部、柄からなり、計量凹部内に設けた計量指標部5を設けたことによって、摺りきりバーなどの特殊な構造を持たず、柄2を軽く振り、多めに計量(計量部縁部より盛り上がる状態)した粉体や粒状体の山を崩して縁から落とす時、計量凹部内に設けた計量指標部5の上端が視認された時点で、目視により簡単に計量が完了するので、片手で計量が可能であり、軟包装容器袋のようなものに入った粉体や粒状体でも、計量が可能である。
このようにして、粉体、粒状体等の比較的流動性の悪い粉物を摺りきらずに精度よく計
量できる。
【0030】
このために、視力の弱い人や子供、高齢者などでも計量部略中央部に計量完了の目印が現れるので、非常に扱い易い。
【0031】
さらに、上記凸部をより視認し易くするために計量指標部に対して計量対象物と異なる色、形等の要素を付加するので、たとえば色を変える場合にも本発明を2色成形機を用いれば、周知のプラスチック成形法で対応が可能である。もちろん、本発明のプラスチック製計量具の材料と製造方法としては上記の例示した材料と成形方法には限られず周知の成形材料と成形方法を用いることが出来る。
【0032】
また、計量部に連接する柄の上側が曲面であることによって、粉が乗る平面部を持たないようにすることも可能である。これは、計量時に粉が柄の上に残らないためで、より計量精度が必要な場合に効果を発揮する。
【0033】
このように、本発明のプラスチック製計量具によれば、摺りきりバーなどの特殊な構造体を持たず、操作保持部を軽く振り、多めに計量(計量部縁部より盛り上がる状態)した粉体の山を崩して縁から落とす時、略中央部の計量指標部が視認されるため、粉体、粒状の比較的流動性の悪い粉物を擦り切らずに精度よく計量できる。
【0034】
さらに、1本の計量具で計量を行うことが出来るのみならず、計量部と操作保持部からのびる柄の位置に制約がなく、デザイン的に幅広く展開できる。
【符号の説明】
【0035】
1・・・・・・計量部
2・・・・・・柄
3・・・・・・計量部縁部
4・・・・・・柄の上面
5・・・・・・計量指標部
6・・・・・・柄の中心軸
7・・・・・・計量周縁部面
8・・・・・・過剰の粉体や粒状体
9・・・・・・計量した被計量対象物
10・・・・・上面が円弧の柄
11・・・・・計量凹部幅
12・・・・・計量凹部長さ
13・・・・・計量周縁部面と水平面となす角度
14・・・・・計量凹部底に接しない計量指標部のR面
15・・・・・計量凹部底に接しない計量指標部の成形用突き出しコア