特許第6019557号(P6019557)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6019557便器上面設備、そのカバーケース、及び便器上面設備の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019557
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】便器上面設備、そのカバーケース、及び便器上面設備の製造方法
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/08 20060101AFI20161020BHJP
   A47K 13/10 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
   E03D9/08 A
   A47K13/10
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-200718(P2011-200718)
(22)【出願日】2011年9月14日
(65)【公開番号】特開2013-60767(P2013-60767A)
(43)【公開日】2013年4月4日
【審査請求日】2014年7月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(72)【発明者】
【氏名】兵藤 俊介
(72)【発明者】
【氏名】牧野 将之
(72)【発明者】
【氏名】平澤 勇人
(72)【発明者】
【氏名】森川 雄大
(72)【発明者】
【氏名】小松 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】若林 将人
(72)【発明者】
【氏名】辻 賢太郎
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−324064(JP,A)
【文献】 特開2006−283396(JP,A)
【文献】 特開2009−102842(JP,A)
【文献】 特開2000−054465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 9/00 − 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の後部に設置されるベースプレートに取り付けられるカバーケースであって、
該カバーケースの少なくとも上面部、前面部及び左右の側面部を構成する上殻体と、
該カバーケースの前部の底面部を構成し、前記ベースプレートの下側に配置される底板部と
を有するカバーケースであって、
該カバーケースの前部において、該上殻体と底板部とが一連一体となっていることを特徴とするカバーケース。
【請求項2】
請求項1において、前記底板部は前記カバーケース底面部の前部にのみ設けられ、該カバーケース底面部の後部は開放部となっており、
前記上殻体の後面部は、該開放部に連なる開放口となっており、
該開放口に対しカバーケース後面を構成するバックプレートが着脱可能に取り付けられていることを特徴とするカバーケース。
【請求項3】
請求項1において、前記底板部は前記カバーケース底面部の前部にのみ設けられ、該カバーケース底面部の後部は開放部となっており、
前記上殻体の後面部は、該上殻体の側面部及び上面部と一連一体となっていることを特徴とするカバーケース。
【請求項4】
便器の後部に固定設置されるリヤベースプレートと、
該リヤベースプレートの前方側に配置されており、該リヤベースプレートに設けられた昇降装置によって昇降されるフロントベースプレートと、
該フロントベースプレートに取り付けられた請求項1ないし3のいずれか1項に記載のカバーケースと
を備えてなる便器上面設備であって、
該カバーケースの前記底板部が該フロントベースプレートの下側に配置されていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項5】
請求項2に記載のカバーケースを備えた請求項4に記載の便器上面設備の製造方法であって、
前記バックプレートを取り外したカバーケースをフロントベースプレートの前方からフロントベースプレートに係合させた後、バックプレートが前記上殻体に取り付けられることにより該カバーケースが組み付けられたことを特徴とする便器上面設備の製造方法
【請求項6】
請求項3に記載のカバーケースを備えた請求項4に記載の便器上面設備の製造方法であって、
前記フロントベースプレートを上昇限又はその近傍まで上昇させた状態において、前記カバーケースが前記フロントベースプレートに取り付けられたことを特徴とする便器上面設備の製造方法
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記ベースプレートは、
便器の後部に固定設置されるリヤベースプレートと、
該リヤベースプレートの前方側に配置されており、該リヤベースプレートに設けられた昇降装置によって昇降されるフロントベースプレートとを備えており、
前記底板部は該フロントベースプレートの下側に配置されることを特徴とするカバーケース。
【請求項8】
請求項7において、前記底板部の前縁側を便鉢に臨ませるようにして設置されることを特徴とするカバーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器(洋風便器)の後部上面に設置される便座ボックス等の便器上面設備と、そのためのカバーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
洋風便器の上面に設置された便座ボックスあるいはタンクカバーなどの便器上面設備に便座を俯仰方向に回動可能に取り付けた便器設備が周知である。この便器上面設備の底面はベースプレートにて構成されており、ベースプレートの上に種々の機器が設置されている。
【0003】
この便座ボックス等と洋風便器上面との間に尿などの汚れが染み込んで臭気の原因となり易い。そこで、便座ボックス等の少なくとも前部を洋風便器に対し上下動可能とし、洋風便器の清掃時に便座ボックスを便座と共に上方に移動(浮上)させるようにしたものが提案されている。
【0004】
例えば、特開2004−324168号公報(特許文献1)には、フロントベースプレートを昇降可能としたロータンクカバーが記載されている。特開2009−285060号公報(特許文献2)には、フロントベースプレートを昇降可能とした便座ボックスが記載されている。
【0005】
これらの便器上面設備にあっては、リヤベースプレートに浮上ユニットと通称される昇降用の駆動装置が設置されている。
【0006】
上記特許文献2の0029、0031、0041段落や、特開2004−147858号公報(特許文献3)の0017段落に記載されるように、便器上面設備のカバーケース及びベースプレートは、通常の場合、合成樹脂によって成形されている。特許文献3の0018段落には、便座ボックスの合成樹脂製の無底形状の上半体が合成樹脂製の底部プレートに対しビス留めされることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−324168
【特許文献2】特開2009−285060
【特許文献3】特開2004−147858
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献3のように、無底形状の上半体と底部プレートとを係合させてビス留めした場合、上半体と底部プレートとの継目に対し汚れが染み込んで付着残留し易い。特に、カバーケースの前部は、便器の便鉢に臨むところから、大小便などの汚れが上記継目に付着残留し易く、臭気の原因となりがちである。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点を解決し、カバーケース前部の下縁付近に汚れが付着残留しにくいカバーケースと、このカバーケースを備えた便器上面設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明のカバーケースは、便器の後部に設置されるベースプレートに取り付けられるカバーケースであって、該カバーケースの少なくとも上面部、前面部及び左右の側面部を構成する上殻体と、該カバーケースの前部の底面部を構成し、前記ベースプレートの下側に配置される底板部とを有するカバーケースであって、該カバーケースの前部において、該上殻体と底板部とが一連一体となっていることを特徴とするものである。
【0011】
この上殻体と底板部とは一体成形されていることが好ましい。
【0012】
第1発明の一態様では、前記底板部は前記カバーケース底面部の前部にのみ設けられ、該カバーケース底面部の後部は開放部となっており、前記上殻体の後面部は、該開放部に連なる開放口となっており、該開放口に対しカバーケース後面を構成するバックプレートが着脱可能に取り付けられている。
【0013】
第1発明の別の一態様では、前記底板部は前記カバーケース底面部の前部にのみ設けられ、該カバーケース底面部の後部は開放部となっており、前記上殻体の後面部は、該上殻体の側面部及び上面部と一連一体となっている。
【0014】
第2発明の便器上面設備は、便器の後部に固定設置されるリヤベースプレートと、該リヤベースプレートの前方側に配置されており、該リヤベースプレートに設けられた昇降装置によって昇降されるフロントベースプレートと、該フロントベースプレートに取り付けられた上記第1発明のカバーケースとを備えてなる便器上面設備であって、該カバーケースの前記底板部が該フロントベースプレートの下側に配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
第2発明の便器上面設備の一態様では、前記バックプレートを取り外したカバーケースをフロントベースプレートの前方からフロントベースプレートに係合させた後、バックプレートが前記上殻体に取り付けられることにより該カバーケースが組み付けられる。
【0016】
第2発明の便器上面設備の別の一態様では、前記フロントベースプレートを上昇限又はその近傍まで上昇させた状態において、後面部も一連一体となった前記カバーケースが前記フロントベースプレートに取り付けられる。
【発明の効果】
【0019】
第1発明のカバーケースにあっては、少なくともカバーケース前部において、上殻体と底板部とが合成樹脂によって一体成形されるか又は溶着もしくは接着によって一連一体となっており、汚れが継目に染み込むことが防止される。
【0020】
特に、上殻体と底板部とを一体成形することによって、両者間に継目が存在しないようになる。そのため、汚れが付着しても簡単な清掃によって除去することが可能となる。
【0021】
カバーケース底面部の後部を開放部とし、カバーケース後部を開放口とし、該開放口にバックプレートを取り付ける構成とした場合、該開放口からバックプレートを取り外した状態のカバーケースを便器上面設備のベースプレートに対し前方から容易に係合させることができる。その後、該開放口に対しバックプレートを取り付ける。
【0022】
カバーケース底面部の後部が開放部となっており、カバーケース後面部が上殻体の側面部及び上面部と一連一体となっているカバーケースをフロントベースプレートに取り付けるには、該フロントベースプレートを上昇限又はその近傍にまで上昇させておき、カバーケース開放部を通してフロントベースプレートをカバーケース内に差し込むようにしてフロントベースプレートにカバーケースを組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施の形態に係る便座ボックスの分解斜視図である。
図2】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの断面図である。
図3】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの断面図である。
図4】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの組み立て方法を示す断面図である。
図5】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの組み立て方法を示す断面図である。
図6】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの前端部分の断面図である。
図7】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの前端部分の断面図である。
図8】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの前端部分の断面図である。
図9】実施の形態に係る便座ボックス用カバーケースの前端部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0026】
[第1の実施の形態]
図1,2,4,6は第1の実施の形態に係る便器上面設備としての便座ボックスを示すものであり、図1は便座ボックスの分解斜視図、図2図1のII−II線に沿う便座ボックス用カバーケースの断面図、図4はこの便座ボックスの組み立て方法を示す断面図、図6はこの便座ボックスの前部の拡大断面図である。
【0027】
便座ボックス1の底部は、リヤベースプレート2と、このリヤベースプレート2の前部側に配置された昇降可能なフロントベースプレート3とによって構成されている。該フロントベースプレート3と共に昇降するように合成樹脂製のカバーケース4が該フロントベースプレート3に取り付けられている。
【0028】
リヤベースプレート2には、昇降装置5のほか、温水洗浄ノズル6,7(シャワーノズル6、ビデノズル7)へ温水を供給するためのヒータ8及びポンプ9、部屋暖房ユニット10、電源基板11、制御回路基板12、便鉢やトラップ部へ水を供給するためのバルブユニット(符号略)等が設けられている。
【0029】
リヤベースプレート2は、合成樹脂製の板状部材であり、便座ボックス1の底面の後部を構成している。
【0030】
図示は省略するが、昇降装置5は、リヤベースプレート2に固定された固定プレートと、該固定プレート上に設置された昇降用の駆動装置と、該駆動装置によって昇降される可動プレートと、可動プレートの昇降を案内すると共に、可動プレートの下降速度を緩速にするためのダンパ等を備えている。駆動装置は、上下方向に延設されたラックと、該ラックに噛合するピニオンと、該ピニオンを回転させるモータとを有する。この駆動装置は、温水洗浄便座用リモコン(図示略)に設けられた昇降スイッチを操作することにより動作する。
【0031】
フロントベースプレート3は、合成樹脂製の板状部材であり、便座ボックス1の底面のうち前部を構成するものである。このフロントベースプレート3は、リヤベースプレート2の前縁から所定長さ(例えば50〜100mm程度)前方に延出している。
【0032】
このフロントベースプレート3には、人体臀部を温水で洗浄するための温水洗浄ノズル6,7のほか、該ノズル6,7の前後進用モータや、便座を開閉させる便座用電動開閉ユニット15、便蓋を開閉させる便蓋用電動開閉ユニット16、人体臀部に向けて温風を吹き出してその乾燥を行う温風ファンユニット17、便鉢内から臭気を含んだ空気を吸引して脱臭する脱臭ファン及び脱臭カートリッジ、着座センサ18等が設けられている。図1の符号19は、脱臭カートリッジ装着口を示している。
【0033】
このフロントベースプレート3の後部が前記昇降装置5の可動プレート上に載置され、ボルト又はビスにより可動プレートに固定される。
【0034】
カバーケース4は、平坦な上面部4aと、該上面部4aの前縁から垂下する垂下部4bと、該垂下部4bから前方へ膨出する膨出部4cと、該垂下部4b及び膨出部4cの下端に連なり、前方へ斜め下り勾配にて延在した斜面部4dと、左右の側面部4eと、カバーケース4の底面前部を構成する底板部4f(図2,4,6)とを有している。
【0035】
膨出部4cの側面には、便座のヒンジ孔4hが設けられ、前面には着座センサ18が係合する開口4jが設けられている。カバーケース4の左右の側面部4eの上部には、便蓋のヒンジ孔4iが設けられている。
【0036】
底板部4fの前縁側には、図示は省略するが、温水洗浄ノズル6,7の通過用の開口と、温風吹出口と、脱臭吸込口とが設けられている。
【0037】
図2,4の通り、カバーケース4の底面後部は、開放口21となっている。また、この実施の形態では、カバーケース4の後面部も開放口22となっており、開放口21,22は連続している。この後面開放口22に対しバックプレート23(図2)がビス、ボルト、平面ファスナ、係止爪機構(図示略)などにより着脱可能に取り付けられる。
【0038】
このカバーケース4は、底板部4fも含めてポリプロピレン等の合成樹脂の射出成形により一体に形成されている。
【0039】
従って、図6に示されるように、斜面部4dの前端から底板部4fにかけて継目は存在せず、斜面部4dの外から底板部4fの下面にかけて溝状部や筋状部なく連続している。そのため、便や水などがカバーケース4の前端部に掛かっても、継目に浸透することはなく、また拭き掃除により残らず除去することができる。
【0040】
カバーケース4を装着して便座ボックス1を組み立てる手順について図4(a)〜(c)を参照して説明する。なお、図4(a)〜(c)の符号25は、リヤベースプレート2上の各種機器を示している。
【0041】
図4(a)の通り、バックプレート23を取り付ける前のカバーケース4をフロントベースプレート3の前方から後方に向ってスライド移動させ、図4(b)の通り、底板部4fをフロントベースプレート3の下側に配置する。そして、ビス、ボルト等によって底板部4fをフロントベースプレート3に固定する。なお、図4(b)では、フロントベースプレート3を下降限に位置させているが、これよりも上位に位置させておいてもよい。
【0042】
その後、カバーケース4にバックプレート23を装着することにより、図4(c)の通り、便座ボックス1が完成する。
【0043】
この実施の形態では、図4(a)のように、バックプレート23を取り外した状態のカバーケース4をベースプレート2,3に対し係合させるので、リヤベースプレート2の各種機器25とカバーケース4の上面部4aとの間隔が大きい。従って、機器25は図示よりも高位置に設置されてもよい。
【0044】
図4(c)の通り、底板部4fの前縁側を便鉢31に臨ませるようにして、この便座ボックス1を陶器などよりなる洋風便器30の後部上面に設置し、ボルト32によってリヤベースプレート2を便器30に固定する。
【0045】
なお、リヤベースプレート2を便器30にボルト32によって直に固定するのではなく、便座ボックス取付部材を便器30にボルトによって固定しておき、この便座ボックス取付部材に対しリヤベースプレート2をボルト、ビス等によって取り付けるようにしてもよい。
【0046】
このように構成された便座ボックス1を有する洋風便器設備において、リモコンの上昇スイッチを操作すると、駆動装置5のモータが正転し、フロントベースプレート3及びカバーケース4が上昇する。これにより、便座ボックス1で覆われていた洋風便器30の上面部分が露出するので、この部分及びカバーケース4の底板部4fの下面を念入りに掃除することができる。
【0047】
リモコンの下降スイッチを操作すると、駆動装置5のモータが逆転し、フロントベースプレート3及びカバーケース4が洋風便器30上に降下した着底状態となる。
【0048】
[第2の実施の形態]
図3,5を参照して後面部4rを一連一体に設けたカバーケース4Aについて説明する。
【0049】
この後面部4rは、カバーケース4Aの上面部4aと左右の側面部4eに連なっている。このカバーケース4Aのその他の構成はカバーケース4と同一であり、図3において、その他の符号は図2と同一部分を示している。このカバーケース4Aは、後面部4rも含めてポリプロピレン等の合成樹脂の射出成形により一体に成形されることが望ましい。
【0050】
カバーケース4Aの前部の断面は、図6の通り、カバーケース4と同一である。従って、このカバーケース4Aにおいても、便や水が前端部に掛かっても、継目に浸透することはなく、また拭き掃除により残らず除去することができる。
【0051】
このカバーケース4Aをベースプレートに組み付けて便座ボックスを完成させるには、図5(a)のようにフロントベースプレート3を上昇限又はその近傍まで(好ましくは上昇限まで)上昇させておく。そして、カバーケース5Aを若干前傾させた姿勢とし、開放口21を通してフロントベースプレート3が底板部4fの上側に配置された図5(b)の状態となるまでカバーケース4Aを後方に移動させ、次いでカバーケース4Aをベースプレート3にビス、ボルト等によって固定する。その後、フロントベースプレート3を下降させることにより、図5(c)のように便座ボックス1Aが構成される。なお、この図5(c)に便座35及び便蓋36と便座ボックス1Aとの位置関係を示している。便座35及び便蓋36は、図5(c)の倒伏状態から上方に起立回動可能である。
【0052】
図5(a)では、カバーケース5Aを前傾させているが、後面部4rの長さを若干短くすれば、カバーケース5Aを水平姿勢のままベースプレートに組み付けることができる。
【0053】
上記実施の形態のカバーケース4,4Aでは、図6の通り、底板部4fは斜面部4d及び側面部4eなどと一体に成形されているが、図7のカバーケース4Bのように、底板部4fをカバーケース4Bのその他の本体部分とは別に成形しておき、振動溶着や接着剤などによって本体部分に固着させてもよい。この場合、図7のWで示す位置に継目が表されるが、本体部分と底板部4fとが振動溶着や接着剤などによって固着されているので、便や水などが継目に染み込まない。
【0054】
本発明では、図8のカバーケース4Cの通り、底板部4fと本体部とを別個に設けておき、底板部4fを本体部に対し接着剤、ビス留め、係止爪などにより組み付けた後、本体部と底板部4fとの継ぎ目にコーキング材40などの封止材を充填してもよい。また、この封止材を充填する代りに、又はこの封止材の充填と共に、図9のように継目を覆うシール用の合成樹脂テープ41を貼着してもよい。
【0055】
上記各実施の形態では、カバーケースとして便座ボックスが示されているが、ロータンクカバーなどであってもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 便座ボックス
2 リヤベースプレート
3 フロントベースプレート
4,4A,4B,4C,4D カバーケース
4a 上面部
4d 斜面部
4f 底板部
4r 後面部
5 昇降装置
6,7 温水洗浄ノズル
21,22 開放口
23 バックプレート
30 便器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9