(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記各特許文献では、様々なセンサの検知結果に直接依存して対応する電源制御の内容を設定しているので、センサの種類や性能を変更した場合には、対応する電源制御を決定するための方式を変更しなければならない。
【0007】
よって、センサの種類や性能を変更した場合に、制御を決定するための方式まで変更する必要がないよう、制御を決定するための方式をセンサと切り離して設定することが所望される。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、センサに直接依存せずに状態に応じて制御を行うことが可能な、新規かつ改良された制御装置、方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、情報を管理する状態管理部と、前記状態を用いて表現される制御条件の方式を管理する方式管理部と、センサからの入力信号、および前記状態管理部により管理される状態定義情報に基づいて状態を判定する状態判定部と、前記方式管理部により管理される制御条件の方式のうちで、前記状態判定部により判定された状態に合致する制御条件の方式に従い外部機器を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、を備え
、前記状態定義情報においては、同一の状態に対して、複数のセンサからの入力信号に関するセンサ条件が関連付けられ、前記複数のセンサからの入力信号に関するセンサ条件には優先順位が設定されており、前記状態判定部は、状態の判定に際し、優先順位が高いセンサ条件に基づく判定を優先する、制御装置が提供される。
【0010】
また、前記センサは、前記外部機器に設けられたセンサを含み、前記制御信号生成部は、前記制御信号による制御結果と前記センサからの入力信号から判定される前記外部機器の状態とが異なる場合に前記制御信号を出力してもよい。
【0011】
また、前記センサは、前記外部機器外に設けられたセンサを含んでもよい。
【0014】
また、前記制御条件の方式は、複数の状態の組合せにより表現されてもよい。
【0015】
また、前記方式管理部は、さらに、前記制御条件の方式、制御対象機器、および制御内容を関連付けて管理し、前記制御信号生成部は、前記状態判定部により判定された状態に合致する制御条件の方式に関連付けられた制御対象機器に対する、当該制御条件の方式に関連付けられた制御内容に応じた制御信号を生成してもよい。
【0016】
また、前記制御内容は、前記制御対象機器に対する省電力制御に関する制御内容であってもよい。
【0017】
また、前記制御信号生成部により生成された前記制御信号を前記外部機器に出力する制御信号出力部をさらに備えてもよい。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、
コンピュータが、状態、およびセンサからの入力信号に関するセンサ条件との関係が定義付けられた状態定義情報と、センサからの入力信号に基づいて状態を判定する判定ステップと、1または2以上の状態を用いて表現される制御条件の方式のうちで、前記判定ステップで判定された状態に合致する制御条件の方式に従い外部機器を制御する制御信号を生成する生成ステップと、を含み、前記状態定義情報においては、同一の状態に対して、複数のセンサからの入力信号に関するセンサ条件が関連付けられ、前記複数のセンサからの入力信号に関するセンサ条件には優先順位が設定されており、前記判定ステップは、状態の判定に際し、優先順位が高いセンサ条件に基づく判定を優先する、制御方法が提供される。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、状態と、センサからの入力信号に関するセンサ条件との関係が定義付けられた状態定義情報を管理する状態管理部と、前記状態を用いて表現される制御条件の方式を管理する方式管理部と、センサからの入力信号、および前記状態管理部により管理される状態定義情報に基づいて状態を判定する状態判定部と、前記方式管理部により管理される制御条件の方式のうちで、前記状態判定部により判定された状態に合致する制御条件の方式に従い外部機器を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、として機能させ
、前記状態定義情報においては、同一の状態に対して、複数のセンサからの入力信号に関するセンサ条件が関連付けられ、前記複数のセンサからの入力信号に関するセンサ条件には優先順位が設定されており、前記状態判定部は、状態の判定に際し、優先順位が高いセンサ条件に基づく判定を優先する、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明によれば、センサに直接依存せずに状態に応じて制御を行うことが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0023】
<1.制御システムの概要>
図1は、本発明の一実施形態による制御システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態による制御システムは、制御装置10、複数のセンサ、および複数の制御対象機器(外部機器)を含む。
【0024】
複数のセンサは、例えば
図1に示すように、人感センサ20、照度センサ22、および温度センサ24であってもよい。また、本実施形態に含まれるセンサ数は複数に限らず、単数であってもよい。
【0025】
複数のセンサの各々は、検知結果(センサ値、検知時刻等)やセンサに関する情報(センサID、センサ種別、設置位置等)を入力信号として制御装置10に送信する。
【0026】
制御装置10は、入力信号に基づいて状態を判定し、判定した状態に合致する制御方式に応じた制御信号を生成する。なお、制御装置10の詳細については、<2.基本構成>および<3.動作処理>において説明する。
【0027】
また、制御装置10は、生成した制御信号を、制御対象機器に送信する。複数の制御対象機器は、例えば
図1に示すように、パーソナルコンピュータ30(以下、PC30と称す)、テレビジョン32(以下、TV32と称す)、および卓上スタンド34であってもよい。また、本実施形態に含まれる制御対象機器数は複数に限らず、単数であってもよい。複数の制御対象機器の各々は、制御装置10から送信された制御信号に従った制御を行う。
【0028】
ここで、上述したように、様々なセンサからの検知結果に直接依存して対応する制御を決定する装置の場合、センサが他の種別のセンサに変更されると、対応する制御を決定するための方式を変更しなければならず、利用者にとって負担であった。
【0029】
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態による制御システムを創作するに至った。本発明の実施形態による制御システムでは、制御装置10が、各センサからの入力信号(検知結果)に基づいて状態を判定し、判定した状態に合致する制御方式に関連付けられる制御を行う。
【0030】
このように、本実施形態による制御システムでは、センサに直接依存せず、検知結果に基づいて判定される状態に応じて制御を決定することができる。以下、このような本発明の一実施形態による制御システムに含まれる制御装置10の基本構成と動作処理について詳細に説明する。
【0031】
<2.基本構成>
図2は、本実施形態による制御装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置10は、センサ情報入力部11、状態判定部12、状態管理部13、制御信号生成部14、方式管理部15、および制御信号出力部16を有する。以下、各構成について説明する。
【0032】
[2−1.センサ情報入力部]
センサ情報入力部11は、各センサから受信したセンサ情報(入力信号)を、状態判定部12に入力する。ここで、センサ情報とは、検知結果(センサ値、検知時刻等)やセンサに関する情報(センサID、センサ種別、センサの設置位置等)である。
【0033】
なお、センサ情報入力部11にセンサ情報を送信する各センサは、外部機器に設けられたセンサであってもよいし、外部機器外に設けられたセンサであってもよい。
【0034】
[2−2.センサ判定部]
状態判定部12は、センサ情報入力部11から入力されたセンサ情報および状態管理部13により管理されている状態の定義に基づいて、状態を判定する。本明細書において、状態とは、人、機器および環境等がどうあるかを示すものである。
【0035】
[2−3.状態管理部]
状態管理部13は、状態の定義に関する情報を管理する。また、状態の定義は、センサ情報(時刻、場所、センサID、センサ種別およびセンサ値)の組み合わせにより定義される。このような状態の定義は、予め利用者等により設定されてもよい。また、状態管理部13は、一つの状態に対してセンサ別の定義を管理してもよい。
【0036】
ここで、状態管理部13で管理される状態の定義の一例を
図3に示す。
図3に示す例では、状態A(人がいない)、状態B(明るい)、および状態C(暑い)の各々について、複数の条件が定義されている。
【0037】
例えば、状態A(人がいない)に対しては、「動きがない」または「音がしない」場合が定義されている。「動きがない」場合とは、具体的には、「センサ種別:人感センサ」および「センサ値:FALSE」のセンサ条件が満たされる場合である。
【0038】
また、「音がしない」場合とは、具体的には、「センサ種別:音圧センサ」および「センサ値:FALSE」のセンサ条件が満たされる場合である。
【0039】
また、状態B(明るい)に対しては、「照明が点いている」または「照度が高い」場合が定義されている。「照明が点いている」場合とは、具体的には、「センサ種別:電力計」および「センサ値:50W以上」のセンサ条件が満たされる場合である。
【0040】
また、「照度が高い」場合とは、具体的には、「センサ種別:照度センサ」および「センサ値:1500lx以上」のセンサ条件が満たされる場合である。
【0041】
また、状態C(暑い)に対しては、「温度が高い」場合が複数定義されている。第1の「温度が高い」場合とは、具体的には、「場所:居間」、「センサ種別:温度センサ」および「センサ値:28度以上」のセンサ条件が満たされる場合である。
【0042】
また、第2の「温度が高い」場合とは、具体的には、「場所:台所」、「センサ種別:温度センサ」および「センサ値:32度以上」のセンサ条件が満たされる場合である。
【0043】
なお、各状態を定義している複数の条件には、
図3に示すように1つのフラグがセットされており、フラグがセットされている条件に基づいて状態判定部12により状態が判定される。例えば、状態Aの場合、現在フラグがセットされている「動きがない」場合のセンサ条件が満たされれば、状態判定部12により状態Aと判定される。
【0044】
このように、本実施形態によれば、一つの状態に対して予め複数の定義を管理することで、利用するセンサが変更されても、状態判定部12は、他の定義により状態を判定することができる。
【0045】
ここで、
図3に示す例では、状態の定義毎に1つのフラグをセットしているが、状態管理部13は、複数のセンサを組み合わせて状態を定義できるように複数のフラグをセットするようにしてもよい。あるいは、フラグには優先順位を付与するだけにしておき、入力のあるセンサに応じて、フラグの優先順位に従って状態判定部12により自動的に状態判定に利用するセンサ条件を切り換えるようにしてもよい。
【0046】
例えば、照度センサを利用している間は、電力計(電力センサ)を利用しているかどうかにかかわらず照度センサの値が入力されるので、照度センサのセンサ条件により定義される「照度が高い」場合のセンサ条件が満たされる。一方、利用するセンサを照度センサから電力計(電力センサ)に変更した場合は、照度センサの値は入力されず電力計の値が入力されるので、電力計のセンサ条件により定義される「照明が付いている」場合のセンサ条件が満たされる。
【0047】
[2−4.方式管理部]
方式管理部15は、制御の方式に関する情報を管理する。具体的には、方式管理部15は、制御信号生成部14が制御条件を作成するための制御の方式を管理している。本明細書において、制御の方式とは、1の状態、または2以上の状態の組み合わせにより表現される。ここで、方式管理部15で管理される制御条件の方式の一例を
図4に示す。
【0048】
図4に示す例では、状態A(人がいない)および状態B(明るい)のいずれか、または組み合わせにより表現される方式と、当該方式に合致する状態の場合に作成される制御条件が対応付けられている。
【0049】
例えば、
図4に示す例によれば、状態判定部12により判定された状態が、「A(人がいない) and B(明るい)」の方式に合致する場合、制御信号生成部14により「制御条件1(短時間離席時)」が作成される。また、「A(人がいない) and not B(明るい)」の方式に合致する場合は、「制御条件2(長時間離席時)」が作成される。
【0050】
また、「A(人がいない)」の方式に合致する場合は、「制御条件3(離席時)」が作成される。また、「B(明るい)」の方式に合致する場合は、「制御条件4(照明不要時)」が作成される。
【0051】
なお、
図4に示す例では、1つの制御条件に対して1つの制御条件の方式が対応付けて管理されているが、本実施形態による方式管理はこれに限定されず、例えば1つの制御条件に対して複数の方式が対応付けられていてもよい。
【0052】
[2−5.制御信号生成部]
制御信号生成部14は、状態判定部12から出力された状態および方式管理部15で管理されている方式に基づいて制御の条件を作成し、作成した制御の条件に従って制御対象機器および制御内容を決定する。制御内容は、制御対象機器の消費電力を抑えるための省電力制御に関するものである。ここで、制御信号生成部14が決定する制御内容の一例を
図5に示す。
図5に示すように、制御信号生成部14は、作成した制御条件に応じて制御対象機器および制御内容を決定する。
【0053】
例えば、制御信号生成部14は、制御条件1(短時間離席時)の場合はPC30に対するスタンバイ(待機モード)の制御、制御条件2(長時間離席時)の場合はPC30に対する休止の制御に決定する。
【0054】
また、制御信号生成部14は、制御条件3(離席時)の場合はTV32に対するOFF(休止)の制御、制御条件4(照明不要時)の場合は卓上スタンドに対するOFF(休止)の制御に決定する。
【0055】
なお、
図5に示すような制御条件、制御対象機器および制御内容との関連付けは、予め制御信号生成部14に設定されていてもよい。
【0056】
また、制御信号生成部14は、決定した制御対象機器に対する制御内容を示す制御信号を生成し、制御信号出力部16に出力する。
【0057】
[2−6.制御信号出力部]
制御信号出力部16は、制御信号生成部14から出力された制御信号を制御対象機器へ送信する。
【0058】
以上、本実施形態による制御装置10の構成について詳細に説明した。続いて、本実施形態による制御装置10の動作処理について
図6を参照して具体的に説明する。
【0059】
<3.動作処理>
図6は、本実施形態による制御装置10の動作処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、ステップS100において、センサ情報入力部11は、複数のセンサの各々からセンサ情報(入力信号)を受信し、状態判定部12にセンサ情報を入力する。
【0060】
次に、ステップS103において、状態判定部12は、センサ情報入力部11から入力されたセンサ情報(入力信号)および状態管理部13に管理されている状態の定義に基づいて、状態を判定する。
【0061】
次いで、ステップS106において、制御信号生成部14は、状態判定部12により判定された状態と、方式管理部15に管理されている制御条件の方式に基づいて、制御条件を作成する。
【0062】
次に、ステップS109において、制御信号生成部14は、作成した制御条件に対応する制御を決定する。具体的には、制御信号生成部14は、制御対象機器に対する制御内容を決定する。また、制御信号生成部14は、決定した制御を示す制御信号を生成する。
【0063】
次いで、ステップS112において、制御信号出力部16は、制御信号生成部14により生成された制御信号を、御対象機器に出力する。
【0064】
以上、本実施形態による制御装置1の制御処理について説明した。続いて、上記制御処理について、複数の具体例を挙げて詳細に説明する。
【0065】
[3−1.制御例1]
例えば、上記S103において、状態判定部12が、センサ情報入力部11から入力されたセンサ情報に基づいて、
図3に示す状態定義を参照し、「人がいる(not A)」状態でかつ「明るい(B)」状態であると判定した場合について説明する。
【0066】
この場合、制御信号生成部14は、判定された状態「人がいる状態でかつ明るい状態」が、
図4に示す制御条件の方式のうち、「B(not A and B)」に合致するので、当該方式に基づいて「制御条件4(照明不要時)」を作成する(S106)。
【0067】
また、制御信号生成部14は、作成した制御条件4に基づいて、
図5に示すように、対応する制御を「卓上スタンド:OFF」に決定し、制御信号を生成する(S109)。
【0068】
そして、制御信号出力部16は、制御信号生成部14により生成された制御信号を、卓上スタンド34に送信する(S112)。
【0069】
[3−2.制御例2]
上記S103において、状態判定部12が、センサ情報入力部11から入力されたセンサ情報に基づいて、
図3に示す状態定義を参照し、「人がいる(not A)」状態でかつ「暗い(not B)」状態であると判定した場合について説明する。
【0070】
この場合、制御信号生成部14は、判定された状態「人がいる状態でかつ暗い状態」の方式「not A and not B」は、
図4に示す制御条件の方式には合致しないので(S106)、制御を「NULL」に決定し、制御信号を生成する(S109)。
【0071】
そして、制御信号出力部16は、制御信号生成部14により生成された制御信号(NULL)を外部機器に出力する(S112)。
【0072】
[3−3.制御例3]
上記S103において、状態判定部12が、センサ情報入力部11から入力されたセンサ情報に基づいて、
図3に示す状態定義を参照し、「人がいない(A)」状態でかつ「暗い(not B)」状態であると判定した場合について説明する。
【0073】
この場合、制御信号生成部14は、判定された状態「人がいない状態でかつ暗い状態」が、
図4に示す制御条件の方式のうち、「A and not B」および「A」に合致する。よって、制御信号生成部14は、当該合致する方式に基づいて、「制御条件2」および「制御条件3」を作成する(S106)。
【0074】
また、制御信号生成部14は、作成した制御条件2、3に基づいて、
図5に示すように、対応する制御を「PC:休止」および「卓上スタンド:OFF」に決定し、制御信号を生成する(S109)。
【0075】
そして、制御信号出力部16は、制御信号生成部14により生成された制御信号を、PC30、および卓上スタンド34に各々送信する(S112)。
【0076】
以上、本実施形態による制御処理について、制御例1〜3を挙げて具体的に説明した。なお、上述した制御処理では、入力されるセンサ情報に変化がある度に制御信号を出力(送信)するが、本実施形態による制御処理はこれに限定されず、外部機器への制御が必要な場合のみに制御信号を出力するようにしてもよい。
【0077】
また、本実施形態による制御装置10は、外部機器の現状(現在の制御状態)を取得し、取得した外部機器の現状に応じて制御信号の出力を制御してもよい。具体的には、制御装置10は、制御信号生成部14により決定された制御(必要な制御)が、制御対象の外部機器の状態と異なる場合に制御信号を出力してもよい。
【0078】
例えば、制御信号生成部14が決定した制御が「PC:休止」であって、制御対象のPC30の現在の制御状態も同じ「休止」の場合、制御装置10は制御信号を出力しない。しかし、制御信号生成部14が決定した制御が「PC:休止」であって、制御対象のPC30の現在の制御状態が「休止」以外の状態の場合、決定した制御はPC30の状態と異なるので、制御装置10は制御信号を出力する。
【0079】
また、本実施形態による制御装置10は、各センサからのセンサ情報に加えて、外部機器の現状(現在の制御状態)も利用して状態を判定し、対応する制御を決定してもよい。
【0080】
<5.まとめ>
以上説明したように、本実施形態による制御システムによれば、各センサからの入力信号(検知結果)に基づいて状態を判定し、判定した状態に合致する制御方式に関連付けられる制御を行う。
【0081】
このように、本実施形態による制御システムでは、センサからの検知結果(センサ値)と制御を切り離して設定することによって、センサの種類や性能の変更に影響されずに制御を決定することができる。
【0082】
また、一つの状態に対して複数の定義を設けることで、センサを変更しても状態の定義を変更する必要がない。
【0083】
また、本実施形態による制御システムでは、
図5を参照して説明したように、制御条件に基づいて制御を決定しているので、制御の方式を変更しても、制御条件と制御の対応付けを変更する必要がない。
【0084】
また、本実施形態による制御システムでは、
図5に示すように、複数の外部機器の制御を制御信号生成部14により決定するので、外部機器間で調整して制御を決定することも可能である。これにより、機器の利便性が向上し、また、省エネルギーに貢献することもできる。
【0085】
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0086】
例えば、上述した実施形態では、制御信号出力部16が制御信号を制御対象機器に送信する場合について説明したが、本実施形態による送信先は制御対象機器に限定されず、例えば、制御対象機器を制御する装置に送信してもよい。
【0087】
また、
図2に示す制御装置10の各機能ブロックの処理を、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのハードウェアで実現することができる。
【0088】
また、これらハードウェアを、上述した制御装置10の各機能ブロックと同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。さらに、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。記録媒体とは、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクおよびフラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。