技術分野
この発明は、自動車の内燃機関点火用イグナイタなどに用いられる半導体装置に関する。特に、インダクタンス負荷でスイッチングを行った際の逆起電圧などインダクタンス負荷に蓄積されたエネルギーを半導体スイッチをオンさせることにより吸収するとき、そのオン信号を半導体スイッチに与えるためのダイナミッククランプ回路を内蔵した半導体装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
前記した従来のダイナミッククランプ回路24aを内蔵した半導体装置では、耐圧構造20の一部に酸化膜(フィールド酸化膜33)を介してダイナミッククランプダイオード24が形成されている。そのため、図11のAの箇所では、ダイナミッククランプダイオード24直下の空乏層の広がり方とダイナミッククランプダイオード24が無い部分の空乏層の広がり方が異なる。ダイナミッククランプダイオード24直下の空乏層の広がり方がダイナミッククランプダイオード24が無い部分の空乏層の広がり方より広がる。
そうすると、その境界付近に空乏層の曲がりが発生して、電界強度が高い箇所が出来やすくなる。その結果、耐圧が正常に得られない場合が発生する。
また、耐圧は正常であっても、低温でのダイナミッククランプが連続的に発生する動作などでは、空乏層の広がりが狭くなり、電界強度が高まり、ホットキャリアによる影響と見られるリーク電流の増加などの現象が発生する場合がある。
また、ダイナミッククランプダイオード24を耐圧構造20の一部に設けると耐圧構造が制約され、耐圧構造が占める面積が増加し、チップ面積が増加して製造コストが上昇する。
この構造ではダイナミッククランプダイオード回路を形成する箇所は耐圧構造を形成する箇所に限定され、耐圧構造20とダイナミッククランプダイオード回路24aを接続する必要があり、ダイナミッククランプダイオード回路を形成する場所の選択の自由度が小さい。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、ダイナミッククランプ回路周辺での電界集中を防止し、耐圧の低下やリーク電流の増加などを防止することができる半導体装置を提供することにある。
また、耐圧構造が占める面積を縮小し、ダイナミッククランプ回路を形成する箇所の自由度を広げ、コスト上昇を招かずにダイナミッククランプ回路を形成することができる半導体装置を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
前記の目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明によれば、第1導電型のドリフト層と、該ドリフト層の表面に選択的に形成された第2導電型のベース領域と、該ベース領域の表面に選択的に形成された第1導電型のエミッタ領域を第1主面に有する縦型パワー半導体素子と、該パワー半導体素子の第1主面上に絶縁層を介して形成され、前記ドリフト層の第1主面側に接続された第1電極とゲート電極との間に接続・・・ 続きを
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【発明の効果】
この発明によれば、耐圧構造とは別の領域にダイナミッククランプ回路を配置することで、耐圧構造上にダイナミッククランプ回路が存在しなくなるため、電界集中が起こる箇所が存在しなくなり、耐圧の低下、リーク電流の増加などが防止することができる。
また、ダイナミッククランプ回路の直下ではダイナミッククランプダイオードが電位勾配を持つフィールドプレートとして作用するため電界集中が発生し難く安定した耐圧が得られる。
また、ダイナミッククランプダイオードを絶縁膜を挟んで複数積層し、耐圧構造上にダイナミッククランプ回路を形成しないことで、ダイナミッククランプ回路の縮小化を図ることができ、さらに耐圧構造の幅を短縮することができる。その結果、製造コストの低減を図ることができる。
また、ダイナミッククランプ回路を形成する箇所の自由度を広げ、コスト上昇を招かずにダイナミッククランプ回路を形成することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 この発明の第1実施例に係る半導体装置100の要部平面図である。
【図2】 図1のX−X線で切断した要部断面図である。
【図3】 コレクタ電圧がクランプ電圧に到達したときの空乏層の広がりを示した図である。
【図4】 この発明の第2実施例に係る半導体装置200の要部平面図である。
【図5】 この発明の第3実施例に係る半導体装置300の要部平面図である。
【図6】 図5のX−X線で切断した要部断面図である。
【図7】 この発明の第4実施例に係る半導体装置400の要部平面図である。
【図8】 図7のX−X線で切断した要部断面図である。
【図9】 この発明の第5実施例に係る半導体装置500の要部平面図である。
【図10】 ダイナミッククランプ回路を内蔵した半導体装置を用いたイグニッションシステムの要部構成図である。
【図11】 従来のダイナミッククランプ回路を内蔵した半導体装置の要部平面図である。
【図12】 図11のX−X線で切断した要部断面図である。
1,100,200,300,400,500 半導体装置
2 IGBT
3 コレクタ端子
4 ゲート電極
5 エミッタ端子
6 定電圧ダイオード
7 逆流防止ダイオード
8 ゲート端子
9 ゲート抵抗
10、11 ゲート保護ダイオード
12 駆動回路
13 バッテリー
14 イグニッションコイル
15 スパークプラグ
16 オン時誤点弧防止ダイオード
20 耐圧構造
21 活性領域
22 ゲートパッド
23 エミッタパッド
23a エミッタAl電極
24,24a ダイナミッククランプダイオード
25 p+基板
26 n+バッファ層
27 n−ドリフト層
28 pベース領域
29 n+エミッタ領域
30 ゲート酸化膜
31 ゲート電極
31a ポリシリコン層
32,32a p+拡散領域
33 フィールド酸化膜
34、45 層間絶縁膜
35 ゲートAl電極
36,36a n+拡散領域
37,37a、46 Al電極
40 n領域(総称)
40−1,40−2.40−3、・・・ n領域(個別)
41 p領域(総称)
41−1,41−2、・・・ p領域(個別)
42 パッシベーション膜
43 空乏層
44 ストッパ層
47 トレンチ
48 高濃度のn拡散層
49 ポリシリコン
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