特許第6019651号(P6019651)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019651
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/00 20060101AFI20161020BHJP
【FI】
   H02M3/00 H
   H02M3/00 U
   H02M3/00 W
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-64880(P2012-64880)
(22)【出願日】2012年3月22日
(65)【公開番号】特開2013-198346(P2013-198346A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2015年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002059
【氏名又は名称】シンフォニアテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】特許業務法人ブライタス
(74)【代理人】
【識別番号】100142022
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一晃
(72)【発明者】
【氏名】小林 正
【審査官】 尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−178134(JP,A)
【文献】 特開2009−081919(JP,A)
【文献】 特開2011−028377(JP,A)
【文献】 特開平02−110601(JP,A)
【文献】 特開2006−033475(JP,A)
【文献】 特開2000−339052(JP,A)
【文献】 特開昭61−208333(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/00− 3/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに電気的に接続された複数のDC−DCコンバータユニットと、
前記複数のDC−DCコンバータユニットをそれぞれ制御する複数のユニット制御部と、
前記複数のユニット制御部との間で通信信号の授受を行うメイン制御部とを備え、
前記ユニット制御部は、
前記DC−DCコンバータユニットの故障を検出する故障検出部と、
前記故障検出部が故障を検出した場合に、前記メイン制御部に対して故障信号を送信するユニット通信部とを有し、
前記メイン制御部は、
前記ユニット通信部との間で信号の授受を行うメイン通信部と、
前記メイン通信部が、前記複数のユニット制御部のうち一のユニット制御部のユニット通信部から前記故障信号を受信した場合、前記メイン通信部に、他のユニット制御部へ故障通知信号を送信させる故障通知部とを有
前記メイン通信部及び前記ユニット通信部は、所定の符号化処理によって変換された信号を用いて通信を行うように構成されていて、
前記故障信号及び前記故障通知信号の少なくとも一方は、前記通信信号の一部の信号が、前記所定の符号化処理によって信号変換した場合に同じ信号レベルの信号がエラーとして検出されずに連続しうる信号数よりも多く連続した信号に、強制的に変更された信号である、電力変換装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電力変換装置において、
前記メイン制御部は、前記複数のユニット制御部に対し、それぞれ、信号の授受が可能な信号線によって接続されていて、
前記メイン通信部及び前記ユニット通信部は、前記信号線を介してシリアル通信を行うように構成されている、電力変換装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電力変換装置において、
前記ユニット通信部は、前記故障検出部が前記DC−DCコンバータユニットの故障を検出した場合、前記信号線を介して、前記メイン通信部へ前記故障信号を送信するように構成されていて、
前記ユニット制御部は、前記ユニット通信部に、前記信号線を介して前記メイン通信部へ故障情報に関する信号である故障情報信号を送信させる故障情報通知部をさらに備える、電力変換装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電力変換装置において、
前記メイン制御部は、前記メイン通信部に、前記故障信号を出力したユニット制御部に対して前記故障情報信号の出力を求める出力指示信号を、前記信号線を介して前記ユニット制御部のユニット通信部へ送信させる出力指示部をさらに備え、
前記故障情報通知部は、前記ユニット通信部が出力指示信号を受信した場合、前記ユニット通信部に、前記信号線を介して前記メイン通信部へ前記故障情報信号を送信させるように構成されている、電力変換装置
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載の電力変換装置において、
前記所定の符号化処理は、マンチェスターエンコードである、電力変換装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一つに記載の電力変換装置において、
前記故障信号及び前記故障通知信号は、信号レベルがゼロの信号が、3回よりも多い信号数以上、連続した信号である、電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のDC−DCコンバータユニットを備えた電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数のDC−DCコンバータユニットを備えた電力変換装置が知られている。このような電力変換装置として、例えば、特許文献1に開示されるように、入力される直流電圧をスイッチングにより所定レベルの直流電圧に変換する複数の電源回路ユニットを備えた直流電源装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−165441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のように、複数の電源回路ユニットを備えた構成では、一部の電源回路ユニットが故障した場合、その故障情報を他の電源回路ユニットに対して迅速に伝達する必要がある。これに対し、電源回路ユニット同士で直接、通信を行うことにより、互いに情報を共有する構成が考えられる。しかしながら、電源回路ユニット同士で直接、通信を行うと、電源回路ユニットの数が多い場合には、信号線の数が増えるとともに、信号処理も複雑になる。
【0005】
本発明の目的は、複数のDC−DCコンバータユニットを備えた電力変換装置において、DC−DCコンバータユニットで発生した故障を他のDC−DCコンバータユニットの制御部により確実に伝達可能な構成を、より簡単な構成によって実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る電力変換装置は、互いに電気的に接続された複数のDC−DCコンバータユニットと、前記複数のDC−DCコンバータユニットをそれぞれ制御する複数のユニット制御部と、前記複数のユニット制御部との間で信号の授受を行うメイン制御部とを備え、前記ユニット制御部は、前記DC−DCコンバータユニットの故障を検出する故障検出部と、前記故障検出部が故障を検出した場合に、前記メイン制御部に対して故障信号を送信するユニット通信部とを有し、前記メイン制御部は、前記ユニット通信部との間で信号の授受を行うメイン通信部と、前記メイン通信部が、前記複数のユニット制御部のうち一のユニット制御部のユニット通信部から前記故障信号を受信した場合、前記メイン通信部に、他のユニット制御部へ故障通知信号を送信させる故障通知部とを有する(第1の構成)。
【0007】
以上の構成では、複数のDC−DCコンバータユニットをそれぞれ制御する複数のユニット制御部のうち、一のユニット制御部で故障を検出した場合、故障信号が該ユニット制御部からメイン制御部に送信される。そして、メイン制御部は、他のユニット制御部に対して、故障通知信号を送信する。これにより、一のユニット制御部で発生した故障を、メイン制御部を介して他のユニット制御部に迅速に伝達することができる。したがって、上述の構成により、ユニット制御部同士で通信を行う構成に比べて簡単な構成で、複数のユニット制御部に対して故障を伝達することが可能になる。
【0008】
前記第1の構成において、前記メイン制御部は、前記複数のユニット制御部に対し、それぞれ、信号の授受が可能な信号線によって接続されていて、前記メイン通信部及び前記ユニット通信部は、前記信号線を介してシリアル通信を行うように構成されているのが好ましい(第2の構成)。
【0009】
このようにメイン制御部と複数のユニット制御部とをそれぞれ信号線によって接続するとともに、該メイン制御部とユニット制御部との間でシリアル通信を行う構成において、上述の第1の構成を適用することにより、一のユニット制御部で検出された故障を他のユニット制御部に迅速に伝達することができる。
【0010】
前記第2の構成において、前記ユニット通信部は、前記故障検出部が前記DC−DCコンバータユニットの故障を検出した場合、前記信号線を介して、前記メイン通信部へ前記故障信号を送信するように構成されていて、前記ユニット制御部は、前記ユニット通信部に、前記信号線を介して前記メイン通信部へ故障情報に関する信号である故障情報信号を送信させる故障情報通知部をさらに備えるのが好ましい(第3の構成)。
【0011】
こうすることで、メイン制御部と複数のユニット制御部とをそれぞれ接続する信号線を用いて、故障信号を出力したユニット制御部からメイン制御部に対して故障情報信号を送信することができる。これにより、故障検出と故障情報の取得とを共通の信号線によって行うことができる。よって、簡単な構成により、メイン制御部に対して故障検出及び故障情報の送信を行うことが可能になる。
【0012】
前記第3の構成において、前記メイン制御部は、前記メイン通信部に、前記故障信号を出力したユニット制御部に対して前記故障情報信号の出力を求める出力指示信号を、前記信号線を介して前記ユニット制御部のユニット通信部へ送信させる出力指示部をさらに備え、前記故障情報通知部は、前記ユニット通信部が出力指示信号を受信した場合、前記ユニット通信部に、前記信号線を介して前記メイン通信部へ前記故障情報信号を送信させるように構成されているのが好ましい(第4の構成)。
【0013】
これにより、ユニット制御部は、メイン制御部から出力される出力指示信号に応じて、故障情報信号を出力するため、メイン制御部は、故障通知とは別のタイミングで故障情報信号を取得することができる。上述の構成により、例えば、メイン制御部から他のユニット制御部に故障通知信号を送信して各DC−DCコンバータユニットの駆動を停止している状態で、故障情報信号を取得することが可能になる。これにより、ユニットの故障発生時にシステム全体で処理する情報量が大幅に増大するのを防止できる。
【0014】
前記第1から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記ユニット通信部及び前記メイン通信部は、所定の符号化処理によって変換された信号を用いて通信を行うように構成されていて、前記故障信号及び前記故障通知信号の少なくとも一方は、同じ信号レベルの信号が、前記所定の符号化処理によって信号変換した場合に連続しうる信号数よりも多く連続した信号であるのが好ましい(第5の構成)。特に、前記所定の符号化処理は、マンチェスターエンコードであるのが好ましい(第6の構成)。
【0015】
例えばマンチェスターエンコードを用いて変換された信号は、同じ信号レベルの信号が3回以上は連続しない。そのため、ユニット制御部が故障を検出した際に、同じ信号レベルの信号が4回以上、連続するような信号を故障信号として出力することにより、メイン制御部に、故障信号が送信されたことをより確実に伝達することができる。すなわち、マンチェスターエンコードのような符号化処理を利用することにより、簡単な構成によって、メイン制御部に故障信号をより確実に且つ迅速に検出させることが可能になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一実施形態に係る電力変換装置によれば、DC−DCコンバータユニットを制御するユニット制御部で故障を検出した場合、メイン制御部に故障信号が送信されるとともに、該メイン制御部から他のユニット制御部に故障通知信号が送信される。これにより、一のユニット制御部の故障を、簡単な構成によって、他のユニット制御部に対して迅速に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換装置の一例の全体構成を示すブロック図である。
図2図2は、DC−DCコンバータユニットの概略構成を示す回路図である。
図3図3は、メイン制御部及びユニット制御部の概略構成を示す図である。
図4図4は、メイン制御部とユニット制御部との間の通信に用いられる通信プロトコルの一例を示す図である。
図5図5は、メイン制御部とユニット制御部との間の信号の送受信を模式的に示した図である。
図6図6は、ユニット制御部で故障を検出した場合に、メイン制御部と各ユニット制御部との間で送受信される信号等の一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
【0019】
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る電力変換装置1の概略構成を示す図である。この電力変換装置1は、複数のDC−DCコンバータユニット10と、各DC−DCコンバータユニット10の駆動を制御するための複数のユニット制御部20と、ユニット制御部20との間で信号を送受信するメイン制御部30とを備える。電力変換装置1は、例えばモータ及びバッテリー等を模擬するための自動車用試験装置として用いられる。
【0020】
電力変換装置1では、複数のDC−DCコンバータユニット10が、直列及び並列に接続されている。例えば、図1に示す例では、2つのDC−DCコンバータユニット10が直列に接続されて直列ユニットを構成するとともに、2つの直列ユニットが並列に接続されている。このような構成にすることで、直列ユニットによって、出力電圧の増大を図れるとともに、直列ユニット同士を並列に接続することによって、出力電流の増大を図れる。
【0021】
なお、図1の例では、2つのDC−DCコンバータユニット10によって直列ユニットを構成しているが、3つ以上のDC−DCコンバータユニット10によって直列ユニットを構成してもよい。また、複数のDC−DCコンバータユニット10が直列に接続された直列ユニットを3つ以上、並列に接続してもよい。
【0022】
例えば、3つのDC−DCコンバータユニット10によって直列ユニットを構成するとともに、その直列ユニットを並列に4つ接続してもよい。また、電力変換装置1が三相交流モータを模擬する場合には、直列ユニットが並列に接続されたDC−DCコンバータユニット10の組み合わせが、各相に対応して設けられる。よって、電力変換装置1が三相交流モータを模擬する場合、該電流変換装置1には、例えば36ユニットのDC−DCコンバータユニット10が用いられる。
【0023】
各DC−DCコンバータユニット10では、ユニット制御部20から出力されるPWM信号に応じて、DC−DCコンバータユニット10内のスイッチング素子(後述)がスイッチング制御される。DC−DCコンバータユニット10の構成については後述する。
【0024】
ユニット制御部20は、DC−DCコンバータユニット10に対してPWM信号を出力することにより、該DC−DCコンバータユニット10内のスイッチング素子の駆動を制御する。ユニット制御部20は、メイン制御部30に対し、光通信ケーブル41(信号線)によって、信号の授受可能に接続されている。ユニット制御部20は、メイン制御部30との間で信号の送受信を行う。ユニット制御部20は、メイン制御部30から送信される通信信号に応じて、他のユニット制御部20とともに電力変換装置1としての動作が実現可能なように、DC−DCコンバータユニット10の駆動を制御する。ユニット制御部20の構成についても後述する。
【0025】
メイン制御部30は、ユニット制御部20との間で通信信号を送受信するためのメイン通信部33を有する。このメイン通信部33は、ユニット制御部20に対してシリアル通信を行う。メイン通信部33は、詳しくは後述するように、送受信する通信信号にノイズが入りにくいようなプロトコルを用いて、各ユニット制御部20と通信を行う。
【0026】
メイン制御部30は、複数のDC−DCコンバータユニット10を有する電力変換装置1が全体として一つの電力変換システムとして機能するように、各DC−DCコンバータユニット10を制御する。メイン制御部30の詳しい構成についても後述する。
【0027】
なお、図1において、符号2はリアクトルである。
【0028】
(DC−DCコンバータユニット)
次に、図2を用いて、DC−DCコンバータユニット10の構成について説明する。
【0029】
図2に示すように、DC−DCコンバータユニット10は、トランス13が双方向に交互に励磁される双方向DC−DCコンバータである。DC−DCコンバータユニット10は、単相ブリッジ部11,12と、一方の単相ブリッジ部11に流れる電流によって励磁されることにより他方の単相ブリッジ部12に誘導電流を流すトランス13とを備える。
【0030】
単相ブリッジインバータ11,12の構成について以下で詳しく説明する。
【0031】
単相ブリッジ部11は、並列に接続された2つのスイッチングアーム11a,11bを有する。スイッチングアーム11aは、直列に接続されたスイッチング素子S11,S12を有する。スイッチングアーム11bは、直列に接続されたスイッチング素子S13,S14を有する。スイッチング素子S11〜S14には、それぞれ、ダイオードD11〜D14が逆並列に接続されている。
【0032】
スイッチングアーム11aにおいて、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2との中点は、リアクトル14を介して、トランス13の巻線13aの一端側に接続されている。スイッチングアーム11bにおいて、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4との中点は、トランス13の巻線13aの他端側に接続されている。
【0033】
これにより、スイッチング素子S11〜S14を用いたブリッジ回路が形成される。
【0034】
単相ブリッジ部12は、単相ブリッジ部11と同様、並列に接続された2つのスイッチングアーム12a,12bを有する。スイッチングアーム12aは、直列に接続されたスイッチング素子S21,S22を有する。スイッチングアーム12bは、直列に接続されたスイッチング素子S23,S24を有する。スイッチング素子S21〜S24には、それぞれ、ダイオードD21〜D24が逆並列に接続されている。
【0035】
スイッチングアーム12aにおいて、スイッチング素子S21とスイッチング素子S22との中点は、トランス13の巻線13bの一端側に接続されている。スイッチングアーム12bにおいて、スイッチング素子S23とスイッチング素子S24との中点は、トランス13の巻線13bの他端側に接続されている。
【0036】
これにより、スイッチング素子S21〜S24を用いたブリッジ回路が形成される。
【0037】
単相ブリッジ部12の出力側には、該単相ブリッジ部12から出力される交流電圧を平滑化するためのコンデンサ15が設けられている。また、単相ブリッジ部12の出力側には、リアクトル16も設けられている。
【0038】
単相ブリッジ部11,12のスイッチング素子S11〜S14,S21〜S24は、それぞれ、ユニット制御部20から出力されるPWM信号に応じて、オン状態またはオフ状態になる。ユニット制御部20は、トランス13の巻線13aに交流電流が流れるように、単相ブリッジ部11のスイッチング素子S11〜S14をスイッチング制御する。ユニット制御部20は、トランス13の巻線13bに流れる交流電流を出力側へ流すように、単相ブリッジ部12のスイッチング素子S21〜S24をスイッチング制御する。
【0039】
なお、ユニット制御部20は、単相ブリッジ部12に一定周期の交流電流が流れるように単相ブリッジ部12のスイッチング素子S21〜S24を制御する。ユニット制御部20は、単相ブリッジ部11のスイッチング素子S11〜S14のスイッチングのタイミングを制御することにより、単相ブリッジ部12から出力される電圧を制御する。これにより、DC−DCコンバータユニット10から出力される直流電圧を制御することができる。
【0040】
(メイン制御部)
次に、メイン制御部30の構成について、図1及び図3を用いて説明する。
【0041】
メイン制御部30は、図1及び図3に示すように、電力変換装置1全体の制御を行うCPU31と、主に各ユニット制御部20と通信を行う制御回路部32と、CPU31に対して指令信号を入力するA/Dコンバータ36とを備える。
【0042】
CPU31は、図3に示すように、電力変換装置1の出力電流Ia及び出力電圧Vaを読み込んで、電力変換装置1の出力を制御するために必要な制御信号を、制御回路部32に対して出力する。このCPU31は、A/Dコンバータ36から出力電流Ia及び出力電圧Vaのデジタル値を指令信号として読み込む。そして、CPU31は、読み込んだ指令信号に応じて制御信号を生成し、制御回路部32に出力する。
【0043】
A/Dコンバータ36は、電力変換装置1の出力電流Ia及び出力電圧Vaのアナログ値をデジタル値に変換する。A/Dコンバータ36は、制御回路部32から読み出し指示信号が入力されると、CPU31に対して、出力電流及び出力電圧に関するデジタル値を指令信号として出力する。なお、電力変換装置1の出力電流Iaは、図示しない電流計によって検出される一方、出力電圧Vaは、図示しない電圧計によって検出される。
【0044】
制御回路部32は、CPU31から出力される制御信号に基づいて各ユニット制御部20に対して送信する通信信号を生成する。また、制御回路部32は、各ユニット制御部20と通信可能に構成されている。これにより、制御回路部32は、前記通信信号を各ユニット制御部20に対して送信するとともに、各ユニット制御部20から電力変換装置1の制御に必要な通信信号を受信する。
【0045】
また、本実施形態の制御回路部32は、ユニット制御部20から出力される故障信号を受信すると、各ユニット制御部20に対して、故障通知信号を送信するように構成されている。これらの故障信号及び故障通知信号は、後述するように、通信信号の一部の信号が強制的に変更された信号である。さらに、制御回路部32は、前記故障信号を出力したユニット制御部20に対し、故障情報信号を出力するように指示する出力指示信号を送信する。これらの故障情報信号及び出力指示信号は、前記通信信号の一つである。
【0046】
具体的には、制御回路部32は、図1及び図3に示すように、各ユニット制御部20との間で通信を行うメイン通信部33と、ユニット制御部20から前記故障信号が出力された場合に、各ユニット制御部20に対して故障通知を行う故障通知部34と、故障信号を出力したユニット制御部20に対して故障情報信号を出力させる出力指示部35とを備える。なお、制御回路部32は、例えば、FPGA(Field−Programmable Gate Array)などによって構成される回路である。
【0047】
メイン通信部33は、各ユニット制御部20との間でシリアル通信可能に構成されている。メイン通信部33は、図4に示す通信プロトコルを有する通信信号を用いて通信を行う。
【0048】
前記通信信号は、図4に示すように、1フレームが、送信開始信号(START)、ID信号(ID)、データ信号(例えばDATA0からDATA4)及び誤り検出信号(FCS)によって構成される。なお、前記通信信号は、図4に示すように、各フレーム間に、フレームを区切るためのIDLE信号(IDLE)が挿入されている。
【0049】
送信開始信号は、ID信号及びデータ信号等を送信する際に、各フレームの最初に送信される。
【0050】
ID信号は、送信する信号の種類を識別するための信号である。後述するように、例えば故障を検出したユニット制御部20から故障情報に関する故障情報信号を送信する際には、故障情報信号であることを示す特定のID信号が、前記ユニット制御部20からメイン制御部30に送信される。
【0051】
データ信号は、送信するデータを信号化したものである。なお、図4では、一例として、データ信号をDATA0からDATA4としている。しかしながら、データ信号は、図4に示すデータ信号よりも短いデータ信号であってもよいし、図4に示すデータ信号よりも長いデータ信号であってもよい。
【0052】
誤り検出信号は、送信するデータ信号がノイズ等の影響を受けて変化していないかどうかを検出するための信号である。誤り検出信号は、例えば、データ信号に基づいて算出される値が信号化された信号である。これにより、受信側は、誤り検出信号に基づいて、正しいデータ信号を受信したかどうかを判別することができる。
【0053】
上述のような通信プロトコルを有する信号は、4ビットから5ビットに変換(以下、4B5B変換という)される。すなわち、メイン通信部33では、例えば4B5B変換テーブル等を用いて、4ビットの信号に1ビットを加えて5ビットの信号に変換する。なお、信号を4ビットから5ビットに変換する方法は従来と同様なので、詳しい説明を省略する。
【0054】
さらに、前記信号は、5ビットの信号からマンチェスターエンコード(所定の符号化処理)を用いて変調される。すなわち、メイン通信部33では、マンチェスターエンコードを用いて、5ビットの信号のうち“0”を“01”に、“1”を“10”に変換する。これにより、データ信号は、“0”または“1”が3つ以上、連続することがない。
【0055】
このようにマンチェスターエンコードを用いて信号を変調することにより、“1”または“0”が3つ以上、連続した場合に、信号のエラーとして検出することが可能になる。
【0056】
なお、上述の方法以外にも、マンチェスターエンコードに変調された信号を逆変換した後の信号が、4B5B変換の際に用いられる4B5B変換表に存在しない信号である場合にも、信号のエラーとして検出される。
【0057】
以上のように、信号の4B5B変換を行うとともにマンチェスターエンコードを用いて変調することにより、ノイズの影響を受けた信号を、エラー信号として容易に検出することが可能になる。しかも、信号の4B5B変換を行うとともにマンチェスターエンコードを用いた変調を行うことにより、変換後の信号の長さが一定になる。これにより、ノイズの影響を受けにくい通信を行うことが可能になる。
【0058】
故障通知部34は、ユニット制御部20から故障信号が出力された場合に、メイン通信部33に対して、各ユニット制御部20へ故障通知信号を送信させる。本実施形態では、後述するように、故障信号及び故障通知信号は、マンチェスターエンコードによって変換された信号において、同じ信号レベルの信号が連続しうる最大の信号数(2回)よりも多い所定信号数(本実施形態では4回)以上、同じ信号レベルの信号が連続した信号である。すなわち、メイン通信部33が、ユニット制御部20から、所定信号数以上、同じ信号レベルの信号が連続して出力されていることを受信した場合、故障通知部34は、メイン通信部33に対し、各ユニット制御部20に出力する信号を、所定信号数以上、同じ信号レベルの信号が連続して出力されるような信号に設定する。これにより、故障通知部34によって、一のユニット制御部20の故障を他のユニット制御部20に通知することができる。
【0059】
出力指示部35は、ユニット制御部20から故障信号が出力された場合に、該ユニット制御部20に対して故障原因に関する情報を含んだ故障情報信号を出力させるように、メイン通信部33に対し、前記ユニット制御部20に出力指示信号を送信させる。具体的には、出力指示部35は、図4に示すような通信プロトコルにおいて、IDがユニット制御部20に故障情報信号を出力させる指示を示す特定のID信号である信号を、メイン通信部33に出力させる。
【0060】
(ユニット制御部)
次に、ユニット制御部20について、図1及び図3を用いて説明する。なお、図1では、図示を簡略化するために、複数のユニット制御部20のうち、一のユニット制御部20についてのみ、内部構成を図示している。内部構成を図示していない他のユニット制御部20も、同様の内部構成を有する。
【0061】
ユニット制御部20は、図1及び図3に示すように、CPU21と、制御回路部22と、A/Dコンバータ27とを備える。CPU21は、メイン制御部30から送信された信号に基づいて、DC−DCコンバータユニット10のスイッチング制御に関する制御信号を、回路制御部22に対して出力する。A/Dコンバータ27は、制御回路部22から読み出し指示信号が入力されると、DC−DCコンバータユニット10の出力電流Ib及び出力電圧Vbのデジタル値を指令信号としてCPU21に出力する。なお、A/Dコンバータ27は、図示しない電流計によって検出されたDC−DCコンバータユニット10の出力電流Ibをデジタル値に変換するとともに、図示しない電圧計によって検出されたDC−DCコンバータユニット10の出力電圧Vbをデジタル値に変換する。
【0062】
制御回路部22は、CPU21から送信される制御信号に基づいてPWM信号を生成して、DC−DCコンバータユニット10に出力する。また、本実施形態の制御回路部22は、DC−DCコンバータユニット10の故障を検出した場合に、PWM信号の出力を停止するとともに、メイン制御部30に対して通知する。さらに、本実施形態の制御回路部22は、メイン制御部30から故障情報に関する故障情報信号の出力指示があった場合に、故障情報信号をメイン制御部30に対して出力する。
【0063】
具体的には、制御回路部22は、ユニット通信部23と、故障検出部24と、故障情報通知部25と、スイッチング制御部26とを備える。なお、制御回路部22は、例えば、FPGAなどによって構成される回路である。
【0064】
ユニット通信部23は、メイン制御部30のメイン通信部33との間でシリアル通信可能に構成されている。このユニット通信部23は、図4に示す通信プロトコルを有する通信信号を用いて、メイン制御部30のメイン通信部33と通信を行う。図4に示す通信プロトコルについては、既述したとおりなので、詳しい説明を省略する。ユニット通信部23は、メイン制御部30のメイン通信部33から受信した信号を、4B5B変換及びマンチェスターエンコードによる変調を行う前の信号に戻すとともに、その信号にノイズ等が含まれているかどうかを、誤り検出信号を用いて判定する。
【0065】
故障検出部24は、DC−DCコンバータユニット10で生じた故障を、図示しない電流計及び電圧計などを用いて検出するように構成されている。具体的には、故障検出部24は、DC−DCコンバータユニット10に過電流が流れた場合、または、該DC−DCコンバータユニット10に過電圧が発生した場合などのように、DC−DCコンバータユニット10に異常が発生した際に、故障として検出する。
【0066】
また、故障検出部24は、DC−DCコンバータユニット10の故障を検出すると、スイッチング制御部26に対してPWM信号の生成及び出力を中止させる。さらに、故障検出部24は、DC−DCコンバータユニット10の故障を検出した場合に、ユニット通信部23に対して、故障信号を出力させる。詳しくは、故障検出部24は、DC−DCコンバータユニット10の故障を検出した場合、ユニット通信部23に対して、メイン制御部30に出力する信号を、同じ信号レベルの信号が所定信号数(本実施形態では4回)以上、連続するような信号に変更する。これにより、メイン制御部30に対し、ユニット制御部20のユニット通信部23から出力される信号の変化に基づいて、該ユニット制御部20の故障を迅速に通知することができる。
【0067】
故障情報通知部25は、故障信号が送信されたメイン制御部30から、故障情報信号の出力を指示する出力指示信号が送信された場合に、ユニット通信部23に対し、該メイン制御部30に故障情報信号を出力させる。故障情報信号は、図4に示す通信プロトコルを用いて、故障情報通知部25で生成される。具体的には、故障情報通知部25では、図4に示す通信プロトコルにおいて、ID信号を、故障情報であることを示す特定のID信号とし、データ信号を、故障の種類等を示す信号とする。
【0068】
(故障発生時におけるメイン制御部とユニット制御部との通信動作)
次に、以上の構成を有する電力変換装置1において、一のユニット制御部20で故障が発生した場合におけるメイン制御部30と各ユニット制御部20との間の通信動作を、図5及び図6を用いて詳しく説明する。なお、図5及び図6は、一例として、ユニット制御部20が2つの場合を示している。
【0069】
メイン制御部30は、図5に示すように、ユニット制御部20に対し、送信用の信号線41a及び受信用の信号線41bによって接続されている。すなわち、メイン制御部30には、複数(図5の例は2つ)のユニット制御部20に対して信号を送信するための信号線41aが接続される送信ポートTxD1,TxD2と、前記複数のユニット制御部20から信号を受信するための信号線41bが接続される受信ポートRxD1,RxD2とが設けられている。なお、信号線41a,41bによって、既述の光通信ケーブル41が構成される。
【0070】
これにより、メイン制御部30と複数のユニット制御部20とは、互いに信号を送受信することができる。
【0071】
なお、メイン制御部30の送信ポートTxD1,TxD2からは、ユニット制御部20を制御するための信号、他のユニット制御部20に故障を伝達するための故障通知信号、故障情報信号をユニット制御部20に出力させるための出力指示信号などが送信される。
【0072】
一方、メイン制御部30の受信ポートRxD1,RxD2には、ユニット制御部20から、故障信号または故障情報信号などが送信される。
【0073】
図5において、各ユニット制御部20から出力されるPWM信号(PWM1,PWM2)は、各DC−DCコンバータユニット20に入力される。
【0074】
図6に、図5における一方のユニット制御部20で故障を検知した場合に、メイン制御部30の送信ポートTxD1,TxD2及び受信ポートRxD1,RxD2で送受信される信号の一例を示す。なお、図6は、信号を模式的に示した図であり、実際に送信される信号パターンとは異なる。
【0075】
一方のユニット制御部20において、故障検出部24がDC−DCコンバータユニット10の異常を故障として検出した場合、該故障検出部24がユニット通信部23に対して故障信号を出力させる。すなわち、ユニット制御部20からは、図6のRxD1に示すように、同じ信号レベルの信号(例えばゼロ)が所定信号数以上、連続して出力される。ここで、既述のとおり、メイン制御部30と各ユニット制御部20とは、マンチェスターエンコードによって変換された信号を用いて通信を行っている。そのため、上述のように、ユニット制御部20から、マンチェスターエンコードによって変換された場合に同じ信号レベルの信号が連続しうる信号数よりも多い信号数、連続して同じ信号レベルの信号を出力することにより、受信側であるメイン制御部30は、ユニット制御部20から故障信号が出力されたと認識することができる。
【0076】
前記一方のユニット制御部20では、故障検出部24がDC−DCコンバータユニット10の故障を検出すると、該故障検出部24によって、スイッチング制御部26におけるPWM信号の生成及び出力が停止される。これにより、図6にPWM1で示すように、ユニット制御部20からPWM信号が出力されなくなる。
【0077】
前記一方のユニット制御部20から故障信号を受信したメイン制御部30では、ユニット制御部20に対して故障通知信号を出力する。すなわち、メイン制御部30の故障通知部34からは、図6のTxD1,TxD2に示すように、同じ信号レベルの信号(例えばゼロ)が所定信号数以上、連続して出力される。これにより、受信側である各ユニット制御部20は、メイン制御部30からの故障通知信号であると認識することができる。なお、図6の例では、メイン制御部30は、故障信号を出力したユニット制御部20に対しても故障通知信号を送信しているが、この限りではなく、故障信号を出力したユニット制御部20以外のユニット制御部20にのみ故障通知信号を送信してもよい。
【0078】
メイン制御部30から故障通知信号を受信した各ユニット制御部20では、スイッチング制御部25におけるPWM信号の生成及び出力を停止し、図6のPWM2で示すように、DC−DCコンバータユニット10に対するPWM信号の出力を停止する。
【0079】
そして、図6には図示しないが、メイン制御部30は、故障通知信号を各ユニット制御部20に送信した後、故障信号を送信したユニット制御部20に対して、故障原因等の情報を含む故障情報信号を出力するように、送信ポートTxD1から出力指示信号を送信する。メイン制御部30から出力指示信号を受信したユニット制御部20は、故障情報通知部25によって、ユニット通信部23から故障情報信号を出力する。ユニット制御部20から出力された故障情報信号は、メイン制御部30の受信ポートRxD1に送信される。
【0080】
このように、ユニット制御部20から故障信号を送信する信号線と、該ユニット制御部20から故障情報信号を送信する信号線とは共通である。これにより、より少ない信号線で、メイン制御部30と各ユニット制御部20との間で故障に関する信号の送受信を行うことができる。
【0081】
(実施形態の効果)
以上より、本実施形態では、DC/DCコンバータユニット10の駆動を制御するユニット制御部20で故障を検知した場合に、メイン制御部30に通知し、該メイン制御部30が他のユニット制御部20に通知する。これにより、ユニット制御部20同士を信号線で接続する必要がなくなるため、電力変換装置1全体の構成を簡略化することができる。
【0082】
しかも、メイン制御部30と各ユニット制御部20とは、マンチェスターエンコードによって変換された信号を用いてシリアル通信を行っており、メイン制御部30と各ユニット制御部20との間で送受信される故障信号及び故障通知信号は、マンチェスターエンコードの特性を利用している。すなわち、マンチェスターエンコードによって変換された信号では、同じ信号レベルの信号が3回以上、連続しない点を利用して、故障信号及び故障通知信号を、3回よりも多い所定信号数以上、同じ信号レベルの信号が連続した信号とする。これにより、少ない信号線によって、メイン制御部30と各ユニット制御部20との間で、故障に関する信号の送受信を迅速に行うことができる。
【0083】
また、DC−DCコンバータユニット10の故障を検知したユニット制御部20からメイン制御部30に故障信号を送信する信号線と、前記ユニット制御部20からメイン制御部30に故障情報信号を送信する信号線とを共通化することにより、信号線の数を極力、少なくすることができる。
【0084】
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0085】
前記実施形態では、メイン制御部30とユニット制御部20との間で送受信される信号には、4B5B変換及びマンチェスターエンコードを用いた変調が行われている。しかしながら、他の符号化技術を用いてもよい。また、信号の通信プロトコルも図4以外の通信プロトコルであってもよい。なお、他の符号化技術としては、同じ信号レベルの信号が所定信号数以上、連続しないような符号化処理が好ましい。
【0086】
前記実施形態では、メイン通信部33及びユニット通信部23は、信号線を介してシリアル通信を行っているが、この限りではなく、無線通信などの信号線以外の伝送手段を用いてもよいし、シリアル通信ではなくパラレル通信を行ってもよい。
【0087】
前記実施形態では、ユニット制御部20及びメイン制御部30は、同じ信号レベルの信号を、マンチェスターエンコードに変換した際に連続しうる信号数よりも多く連続して出力することにより、故障信号及び故障通知信号としている。しかしながら、故障信号及び故障通知信号のいずれか一方のみを、同じ信号レベルの信号がマンチェスターエンコードに変換した際に連続しうる前記信号数よりも多く連続して出力される信号としてもよい。
【0088】
前記実施形態では、DC/DCコンバータユニット10をPWM制御によって駆動させているが、この限りではなく、DC/DCコンバータユニット10を、PAM制御など他の制御によって駆動させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、複数のDC−DCコンバータユニットを備えた電力変換装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0090】
1 電力変換装置
10 DC−DCコンバータユニット
20 ユニット制御部
23 ユニット通信部
24 故障検出部
25 故障情報通知部
30 メイン制御部
33 メイン通信部
34 故障通知部
35 出力指示部
41 光通信ケーブル(信号線)
図1
図2
図3
図4
図5
図6