特許第6019701号(P6019701)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社IHIの特許一覧

<>
  • 特許6019701-過給機 図000002
  • 特許6019701-過給機 図000003
  • 特許6019701-過給機 図000004
  • 特許6019701-過給機 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6019701
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】過給機
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/28 20060101AFI20161020BHJP
   F02B 39/00 20060101ALI20161020BHJP
   F04D 29/30 20060101ALI20161020BHJP
【FI】
   F04D29/28 K
   F02B39/00 Q
   F04D29/30 D
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-96949(P2012-96949)
(22)【出願日】2012年4月20日
(65)【公開番号】特開2013-224614(P2013-224614A)
(43)【公開日】2013年10月31日
【審査請求日】2015年2月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】特許業務法人青海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤原 隆
(72)【発明者】
【氏名】木村 太治
【審査官】 所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−133095(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/28
F02B 39/00
F04D 29/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
過給機本体と、
前記過給機本体に回転自在に支持されたタービン軸と、
前記タービン軸の一端に固定され、全羽根、および、該全羽根よりも軸方向の長さが短い半羽根が、ハブの外周に交互に配されたコンプレッサインペラと、
を備え、
前記コンプレッサインペラの前記タービン軸の軸心を含む断面において、前記ハブの輪郭線であるハブラインは、該タービン軸の軸方向から該タービン軸の径方向外方に曲がる曲線である連続曲線を含み、
前記連続曲線は、前記タービン軸の径方向に延伸する仮想線に接する第1円弧と、該第1円弧より径方向内方に位置して該第1円弧と連続する第2円弧とを含み、
前記第2円弧は、前記第1円弧よりも曲率半径が大きく、
前記第1円弧と前記第2円弧が接続する位置は、前記半羽根の軸方向の一端側と前記連続曲線が交わる位置より径方向外方であり、
前記半羽根の軸方向の一端は、前記タービン軸の軸方向の位置が前記第2円弧の範囲に含まれることを特徴とする過給機。
【請求項2】
前記ハブラインは、
前記第2円弧より前記径方向内方に位置して該第2円弧と連続し、曲率半径が前記第1円弧よりも小さい第3円弧をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の過給機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全羽根と半羽根が交互に配されたコンプレッサインペラを備える過給機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸が、ベアリングハウジングに回転自在に保持された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、タービン軸を介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに過給する。
【0003】
コンプレッサインペラは、ハブと、ハブの周囲に配された複数の羽根が一体成型されたものである。このハブと、複数の羽根と、シュラウド(ハウジング)とを壁面として、空気が圧縮される流路が形成されている。特許文献1に示されるように、コンプレッサインペラの断面におけるハブの輪郭線であるハブラインは曲線となっていることから、上記流路に面するハブ側の壁面は流線形状を成しており、空気の圧力損失が抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4209362号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、過給機のコンプレッサインペラにおいては、空気の吸引効率を向上するため、全羽根と、全羽根より軸方向の長さが短い半羽根が、ハブの周囲に交互に配される場合がある。ハブと半羽根が連続する半羽根の付け根部分は、応力集中を抑制するため曲面となっている。
【0006】
しかし、半羽根の軸方向の一端であるリーディングエッジ部は、付け根部分において、両隣に設けられた全羽根との翼間が狭い。そのため、付け根部分に十分な曲率半径となる曲面を形成することが困難であり、半羽根は、応力集中によって耐久性が低下するおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、コンプレッサインペラの半羽根への応力集中を抑制し、半羽根の耐久性を向上することができる過給機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、過給機本体と、前記過給機本体に回転自在に支持されたタービン軸と、前記タービン軸の一端に固定され、全羽根、および、該全羽根よりも軸方向の長さが短い半羽根が、ハブの外周に交互に配されたコンプレッサインペラと、を備え、前記コンプレッサインペラの前記タービン軸の軸心を含む断面において、前記ハブの輪郭線であるハブラインは、該タービン軸の軸方向から該タービン軸の径方向外方に曲がる曲線である連続曲線を含み、前記連続曲線は、前記タービン軸の径方向に延伸する仮想線に接する第1円弧と、該第1円弧より径方向内方に位置して該第1円弧と連続する第2円弧とを含み、前記第2円弧は、前記第1円弧よりも曲率半径が大きく、前記第1円弧と前記第2円弧が接続する位置は、前記半羽根の軸方向の一端側と前記連続曲線が交わる位置より径方向外方であり、前記半羽根の軸方向の一端は、前記タービン軸の軸方向の位置が前記第2円弧の範囲に含まれることを特徴とする。
【0009】
前記ハブラインは、前記第2円弧より前記径方向内方に位置して該第2円弧と連続し、曲率半径が前記第1円弧よりも小さい第3円弧をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンプレッサインペラの半羽根への応力集中を抑制し、半羽根の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】過給機の概略断面図である。
図2】コンプレッサインペラのタービン軸の軸心を含む面による断面図である。
図3】ハブラインの形状を説明するための説明図である。
図4】ハブラインの形状を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0013】
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印F方向を過給機Cの前側とし、矢印R方向を過給機Cの後側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の前側に締結ボルト3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の後側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、が一体化されて形成されている。
【0014】
ベアリングハウジング2には、過給機Cの前後方向に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aにタービン軸7が軸受を介して回転自在に支持されている。タービン軸7の前端部(一端)にはタービンインペラ8が一体的に固定されており、このタービンインペラ8がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、タービン軸7の後端部(他端)にはコンプレッサインペラ9が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ9がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
【0015】
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの後側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口10が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を圧縮して昇圧するディフューザ流路11が形成される。このディフューザ流路11は、タービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ9を介して吸気口10に連通している。
【0016】
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路11よりもタービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路12が設けられている。コンプレッサスクロール流路12は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路11にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ9が回転すると、吸気口10からコンプレッサハウジング6内に流体が吸気されるとともに、当該吸気された流体は、ディフューザ流路11およびコンプレッサスクロール流路12で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
【0017】
タービンハウジング4には、過給機Cの前側に開口するとともに不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口13が形成されている。また、タービンハウジング4には、流路14と、この流路14よりもタービン軸7(タービンインペラ8)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路15とが設けられている。タービンスクロール流路15は、エンジンの排気口から排出される排気ガスが導かれる不図示のガス流入口と連通するとともに、上記の流路14にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路15に導かれた排気ガスは、流路14およびタービンインペラ8を介して吐出口13に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ8を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ8の回転力は、タービン軸7を介してコンプレッサインペラ9に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ9の回転力によって、上記のとおりに、流体が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
【0018】
図2は、コンプレッサインペラのタービン軸7の軸心7aを含む面による断面図である。ただし、図2では、理解を容易とするため、タービン軸7の軸心7aより鉛直上方のみを示す。
【0019】
図2に示すように、コンプレッサインペラ9は、ハブ(ホイール)20と、複数の羽根(ブレード)21と、を有する。
【0020】
ハブ20は、上面20aの面積が底面20bの面積より小さく、上面20aから底面20bに向かって径方向外方に広がる外周面20cを有する。そして、ハブ20は、底面20bおよび上面20aの中央を中心として回転する回転体である。ハブライン22は、図2に示すコンプレッサインペラ9の断面における、ハブ20の外周面20cの輪郭線である。
【0021】
また、ハブ20には、上面20aから底面20bまで貫通する貫通孔20dが設けられており、この貫通孔20dにタービン軸7が挿通される。そして、タービン軸7の端部を上面20aから突出させ、この突出した部分に設けられたネジ溝にナット締めすることで、タービン軸7にハブ20が固定される。
【0022】
羽根21は、ハブ20と鋳造などによって一体成型された薄板形状の部材であって、ハブ20の外周面20cに、互いに周方向に離隔して複数配される。この羽根21は、ハブ20の外周面20cから径方向外方に延在し、ハブ20の周方向に傾斜するように屈曲している。
【0023】
また、羽根21は、全羽根(長羽根、フルブレード)23と、全羽根23より軸方向の長さが短い半羽根(短羽根、ハーフブレード)24とで構成され、全羽根23と半羽根24とが周方向に交互に配されている。ここでは、全羽根23のうち、半羽根24の後側に隠れた部分を一点鎖線で示す。
【0024】
このように、半羽根24を全羽根23の間に配する構成により、同数の羽根21をすべて全羽根23で構成する場合に比べ、過給機Cは、空気の吸引効率が向上する。以下、単に羽根21という場合、全羽根23および半羽根24の両方を示す。
【0025】
羽根21は、コンプレッサインペラ9が起こす空気の流れ方向(以下、単に流れ方向と称す)の上流側の端部となるリーディングエッジ部23a、24aを有する。半羽根24の軸方向の一端であるリーディングエッジ部24aは、全羽根23の軸方向の一端であるリーディングエッジ部23aより流れ方向の上流側に位置する。
【0026】
大径部23bは、全羽根23において最大径となる部位であって、流れ方向の下流側の端部となる。傾斜部23cは、リーディングエッジ部23aおよび大径部23bを繋ぐ部位であって、リーディングエッジ部23aの一端から大径部23bの一端まで、径方向外方に向かって曲線的に延在する。
【0027】
同様に、大径部24bは、半羽根24において最大径となる部位であって、流れ方向の下流側の端部となる。傾斜部24cは、リーディングエッジ部24aおよび大径部24bを繋ぐ部位であって、リーディングエッジ部24aの一端から大径部24bの一端まで、径方向外方に向かって曲線的に延在する。図2においては、全羽根23および半羽根24の大径部23b、24bと傾斜部23c、24cとはそれぞれ重なって図示される。
【0028】
上述したように、コンプレッサインペラ9はコンプレッサハウジング6に収容されており、コンプレッサハウジング6のうち、コンプレッサインペラ9の羽根21の傾斜部23cと対向するのがシュラウド(不図示)である。
【0029】
このように、ハブ20、複数の羽根21、およびシュラウドを壁面として、空気が流れる流路25が形成されている。この流路25は、上流側(リーディングエッジ部23a、24a側)から下流側(大径部23b、24b側)に向かって狭くなっている。そして、コンプレッサインペラ9(タービン軸7)が回転すると、流路25内の空気は、遠心力によって径方向外方に引っ張られることから、この流路25を上流から下流に流れ、その過程で圧縮される。
【0030】
この流路25に面するハブ20側の壁面を流線形状として空気の流れの圧力損失を低減するように、図2に示すハブライン22は、タービン軸7の軸方向からタービン軸7の径方向外方に曲がる曲線である連続曲線を含んでいる。
【0031】
本実施形態の過給機Cは、このハブライン22の形状、すなわちハブ20の形状を工夫している。以下、図3を参照して、ハブライン22(ハブ20)の形状について詳述する。
【0032】
図3は、ハブライン22の形状を説明するための説明図であり、図2に対応する断面に、比較例のコンプレッサインペラIのハブラインLを破線で追記して示す。ここで、比較例として示すコンプレッサインペラIは、従来、一般的に製造されている過給機に用いられている。また、図4は、羽根21の形状を説明するための説明図であり、図4(a)は、本実施形態のコンプレッサインペラ9の図3のIV‐IV線断面を示し、図4(b)は、比較例のコンプレッサインペラIの図3のIV‐IV線断面を示す。
【0033】
理解を容易とするため、図3、4では、切断面のハッチングを省略し、図4(a)では、2つの全羽根23とその間に配された半羽根24の付け根部分24d近傍を抽出して示し、図4(b)では、比較例の2つの全羽根Aとその間に配された比較例の半羽根Bの付け根部分Ba近傍を抽出して示す。
【0034】
図3に示すように、ハブライン22の一部である連続曲線30は、第1円弧31と、第2円弧32と、第3円弧33とが連続して構成される。また、比較例のハブラインLの一部である連続曲線Mは、第1円弧Dと、第2円弧Eと、第3円弧Fとが連続して構成される。図3では、第1円弧31、第2円弧32、第3円弧33の境界を白抜きの四角で示し、第1円弧D、第2円弧E、第3円弧Fの境界を白抜きの丸で示すが、実際のハブライン22、L上においては、この境界が視覚化されることはなく、ハブライン22は滑らかに連続している。
【0035】
第1円弧31は、タービン軸7の径方向に平行に(タービン軸に垂直な方向に)延伸する仮想線34に接している。第1円弧31の一端31aは、ハブ20のもっとも径方向外方に位置している。つまり、第1円弧31の一端31aは、タービン軸7からの距離が大径部23bと等しく、また、ハブ20の底面20bの外周縁に相当する。
【0036】
第2円弧32は、第1円弧31より径方向内方に位置して、一端32aが第1円弧の他端31bと連続しており、第1円弧31よりも仮想線34に対する傾斜が大きい。
【0037】
第3円弧33は、第2円弧32より径方向内方に位置して、一端33aが第2円弧32の他端32bと連続しており、第1円弧31よりも仮想線34に対する傾斜が大きい。また、第3円弧33の他端33bは、軸方向に延在する直線部35の一端35aと連続している。
【0038】
図3に破線で示す比較例のハブラインLにおいて、第1円弧D、第2円弧E、および、第3円弧Fの曲率半径は、第2円弧E<第3円弧F<第1円弧Dという大小関係である。このように、従来、過給機に用いられているコンプレッサインペラIは、ハブラインLにおいて、第2円弧Eの曲率半径が、他の円弧(第1円弧Dおよび第3円弧F)よりも小さい形状が一般的である。
【0039】
このような比較例では、IV‐IV線断面において、ハブHの径が小さい(タービン軸7から付け根部分Aa、Baまでの距離が短い)。また、図4(b)に示すように、全羽根Aの付け根部分Aaおよび半羽根Bの付け根部分Baは、応力集中を抑制するため曲面となっている。しかし、ハブHの径が小さいことから、半羽根Bのリーディングエッジ部LE近傍では、付け根部分Baにおいて、両隣に設けられた全羽根Aとの翼間が狭い。そのため、付け根部分Baの曲面の曲率半径が小さくなってしまう。換言すれば、半羽根BとハブHとの連続部分である付け根部分Baの曲率が大きくなってしまい、応力集中によって耐久性が低下してしまう。
【0040】
そこで、本実施形態のハブライン22において、第2円弧32は、第1円弧31よりも曲率半径を大きくしている。そして、図3に示すように、半羽根24のリーディングエッジ部24aは、タービン軸7の軸方向の位置が第2円弧32の範囲に含まれる。
【0041】
第2円弧32の曲率半径を第1円弧31よりも大きくすると、第2円弧32の中央近傍のハブ20の径が大きくなり、半羽根24のリーディングエッジ部24a近傍では、図4(a)に示すように、ハブ20の径が大きくなる(タービン軸7から付け根部分23d、24dまでの距離が長くなる)。そのため、リーディングエッジ部24a近傍の付け根部分24dにおいて、両隣に設けられた全羽根23との翼間を十分に確保できる。こうして、過給機Cは、付け根部分24dに十分な曲率半径となる曲面を形成でき、半羽根24への応力集中を抑制することが可能となる。
【0042】
また、第3円弧33の曲率半径を、第1円弧31および第2円弧32の曲率半径よりも小さく形成する構成により、比較例のように、第3円弧Fの曲率半径が第2円弧Eの曲率半径以上の場合と比較して、ハブ20は、第2円弧32の中央より一端32a側から第3円弧33全体にかけて径が小さくなる。そのため、過給機Cは、径方向外方のハブ20の体積を削減して軽量化でき、ハブ20に作用する遠心力を小さくして、ハブ20内部に生じる応力を低減することが可能となる。
【0043】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、全羽根と半羽根が交互に配されたコンプレッサインペラを備える過給機に利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
C …過給機
1 …過給機本体
7 …タービン軸
7a …軸心
9 …コンプレッサインペラ
20 …ハブ
21 …羽根
22 …ハブライン
23 …全羽根
24 …半羽根
24a …リーディングエッジ部(半羽根の軸方向の一端)
30 …連続曲線
31 …第1円弧
32 …第2円弧
33 …第3円弧
34 …仮想線
図1
図2
図3
図4