特許第6020379号(P6020379)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6020379
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月2日
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/40 20060101AFI20161020BHJP
   H01L 23/36 20060101ALI20161020BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20161020BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20161020BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20161020BHJP
【FI】
   H01L23/40 E
   H01L23/36 D
   H01L25/04 C
   H02M7/48 Z
【請求項の数】7
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-161220(P2013-161220)
(22)【出願日】2013年8月2日
(65)【公開番号】特開2015-32688(P2015-32688A)
(43)【公開日】2015年2月16日
【審査請求日】2014年12月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】藤田 敏博
【審査官】 麻川 倫広
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−248737(JP,A)
【文献】 特開2001−320185(JP,A)
【文献】 特開2012−244637(JP,A)
【文献】 特開2013−089711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/34−23/473
H01L 25/00−25/18
H02M 7/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通電により発熱する発熱素子(56、57、61〜66、71〜73、161〜164、171、172)、少なくとも1つの前記発熱素子が実装される3以上の導電部材(31〜41、501〜506、508、509、601〜608、701、801〜808、901〜906)、および、前記発熱素子と前記導電部材とを一体にモールドするモールド部(20、21)を有する半導体モジュール(11〜18)と、
前記半導体モジュールを放熱部材(7)に押圧する押圧部材(26、27、28)と、
を備え
前記導電部材は、前記発熱素子が実装される基部、および、前記基部の前記押圧部材側の端部から突出して形成される突出部を有し、
前記突出部は、全ての前記導電部材に形成され、前記押圧部材を取り囲んで配置されることを特徴とする半導体装置(10)。
【請求項2】
前記突出部の面積は、前記基部の面積より小さいことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記導電部材(31〜41、501〜506、509、601〜608、801〜808、901〜906)には、1つの前記発熱素子が実装されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記導電部材(508、701)には、複数の前記発熱素子が実装されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記発熱素子は、インバータ部(60、160)を構成するスイッチング素子(61〜66、161〜164)であり、
前記スイッチング素子が実装される全ての前記導電部材(501〜506、508、509)の前記突出部、1つの前記押圧部材を取り囲んで配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記発熱素子は、インバータ部(60、160)を構成するスイッチング素子(61〜66、161〜164)および前記インバータ部と電力供給源(50)との間に設けられる電源リレー(56、57)であり、
前記スイッチング素子および前記電源リレーが実装される全ての前記導電部材(601〜608、701)の前記突出部、1つの前記押圧部材を取り囲んで配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記発熱素子は、インバータ部(160)を構成するスイッチング素子(161〜164)、前記インバータ部と電力供給源(50)との間に設けられる電源リレー(56、57)、および、前記インバータ部と負荷(6)との間に設けられる負荷リレー(171、172)であり、
前記スイッチング素子、前記電源リレーおよび前記負荷リレーが実装される全ての前記導電部材の前記突出部、1つの前記押圧部材を取り囲んで配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体装置をねじ等により冷却用ヒートシンクに組み付けることが公知である。例えば特許文献1では、半導体装置の長辺方向端部近くにねじ止め部を設け、半導体装置を冷却用ヒートシンクにねじ止めしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−165426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように長辺方向端部近くにて半導体装置と冷却用ヒートシンクとをねじ止めした場合、半導体装置の中央近傍のねじから遠い箇所において押し付け圧が不足し、半導体装置と冷却用ヒートシンクとが密着せず、十分に放熱できない虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発熱素子の通電により生じる熱を効率よく放熱可能であり、小型化可能な半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の半導体装置は、半導体モジュールと、押圧部材と、を備える。半導体モジュールは、通電により発熱する発熱素子、少なくとも1つの発熱素子が実装される3以上の導電部材、および、発熱素子と導電部材とを一体にモールドするモールド部を有する。押圧部材は、半導体モジュールを放熱部材に押圧する。
導電部材は、発熱素子が実装される基部、および、基部の押圧部材側の端部から突出して形成される突出部を有し、突出部は、全ての導電部材に形成され、押圧部材を取り囲んで配置される。
【0006】
放熱可能領域の外側に配置される発熱素子により生じる熱は、導電部材を経由し、放熱可能領域から放熱部材側へ放熱される。導電部材に突出部を形成し、押圧部材を取り囲んで配置することで、放熱可能領域の外側に配置された発熱素子により生じる熱を効率よく放熱可能であるので、1つの押圧部材に対して多数の発熱素子を配置することができ、半導体モジュールを小型化することができる。また、全ての発熱素子を放熱可能領域内に配置する場合と比較し、レイアウトの自由度が高まる。さらにまた、押圧部材の数を低減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1実施形態によるモータ駆動装置の回路構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態による半導体装置を説明する側面図である。
図3】本発明の第1実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図4】本発明の第1実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
図5】本発明の第2実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図6】本発明の第3実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図7】本発明の第3実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
図8】本発明の第4実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図9】本発明の第4実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
図10】本発明の第5実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図11】本発明の第5実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
図12】本発明の第6実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図13】本発明の第6実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
図14】本発明の第7実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図15】本発明の第7実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
図16】本発明の第8実施形態による半導体モジュールの内部構成を説明する平面図である。
図17】本発明の第8実施形態による半導体モジュールの回路構成を説明する回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明による半導体装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による半導体装置を図1図4に基づいて説明する。本形態の半導体装置は、例えばモータ駆動装置に適用される。
まず、本形態の半導体モジュールが適用されるモータ駆動装置の回路構成について、図1に基づいて説明する。
【0009】
モータ駆動装置1は、半導体装置10(図2参照)と、コンデンサ78と、制御部100と、を備え、電力供給源としてのバッテリ50の直流電力を3相交流電力に変換し、負荷としてのモータ5を駆動する。本形態では、モータ5は、3相ブラシレスモータである。
【0010】
半導体装置10は、半導体モジュール11と、押圧部材26、27(図2参照)と、を備える。半導体モジュール11は、電源リレー部55、インバータ部60、および、モータリレー部70を備える。
電源リレー部55は、直列に接続される2つの電源リレー56、57を有する。本形態の電源リレー56、57は、電界効果トランジスタの一種であるMOSFET(meta
l-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。電源リレー56、57は、ゲート電位によってソース−ドレイン間がオンまたはオフされる。これにより、電源リレー部55は、バッテリ50とインバータ部60とを電気的に接続し、または、遮断する。
【0011】
電源リレー56は、断線故障やショート故障等が生じた場合にモータ5側へ電流が流れるのを遮断するために設けられる。また、電源リレー57は、付随する寄生ダイオードが電源リレー56の寄生ダイオードと逆向きとなるように接続される。これにより、バッテリ50やコンデンサ78が誤って逆向きに接続された場合にインバータ部60側からバッテリ50側へ逆向きの電流が流れるのを防止する。
【0012】
インバータ部60は、ブリッジ回路を構成する6つのスイッチング素子61〜66を有する。スイッチング素子61〜66は、電源リレー56、57と同様、電界効果トランジスタの一種であるMOSFETであり、ゲート電位によりソース−ドレイン間がオンまたはオフされる。
スイッチング素子61、62、63は、ブリッジ回路の高電位側に配置されて上アームを構成し、スイッチング素子64、65、66は、ブリッジ回路の低電位側に配置されて下アームを構成する。
【0013】
モータリレー部70は、各相のスイッチング素子61、62、63と、スイッチング素子64、65、66との接続点と、モータ5の各相巻線との間に設けられる負荷リレーとしてのモータリレー71、72、73を有する。モータリレー71、72、73は、断線故障やショート故障が生じた場合に電流が流れるのを相毎に遮断するために設けられる。モータリレー71、72、73は、電源リレー56、57、スイッチング素子61〜66と同様、電界効果トランジスタの一種であるMOSFETであり、ゲート電位によりソース−ドレイン間がオンまたはオフされる。
本形態では、電源リレー56、57、スイッチング素子61〜66、および、モータリレー71〜73が「発熱素子」に対応する。以下、電源リレー56、57、スイッチング素子61〜66、および、モータリレー71〜73の少なくとも一部を纏めて示す場合、適宜「発熱素子」という。
【0014】
本形態では、インバータ部60およびモータリレー部70により、U相回路91、V相回路92およびW相回路93を構成する。
U相回路91は、スイッチング素子61、64、および、モータリレー71から構成される。スイッチング素子61は、ドレインがバッテリ50の高電位側に繋がる高電位ラインに接続され、ソースがスイッチング素子64のドレインに接続される。スイッチング素子64のソースは、シャント抵抗74を介して接地される。スイッチング素子61とスイッチング素子64との接続点は、モータリレー71を介してモータ5のU相巻線に接続される。
【0015】
V相回路92は、スイッチング素子62、65、および、モータリレー72から構成される。スイッチング素子62は、ドレインがバッテリ50の高電位側に繋がる高電位ラインに接続され、ソースがスイッチング素子65のドレインに接続される。スイッチング素子65のソースは、シャント抵抗75を介して接地される。スイッチング素子62とスイッチング素子65との接続点は、モータリレー72を介してモータ5のV相巻線に接続される。
【0016】
W相回路93は、スイッチング素子63、66、および、モータリレー73から構成される。スイッチング素子63は、ドレインがバッテリ50の高電位側に繋がる高電位ラインに接続され、ソースがスイッチング素子66のドレインに接続される。スイッチング素子66のソースは、シャント抵抗76を介して接地される。スイッチング素子63とスイッチング素子66との接続点は、モータリレー73を介してモータ5のW相巻線に接続される。
【0017】
シャント抵抗74〜76は、モータ5の各相に通電される電流を検出する。具体的には、シャント抵抗74がU相巻線に通電される電流を検出し、シャント抵抗75がV相巻線に通電される電流を検出し、シャント抵抗76がW相巻線に通電される電流を検出する。
【0018】
コンデンサ78は、バッテリ50の高電位電極とインバータ部60との間に設けられる。コンデンサ78は、バッテリ50を共有する他の装置から伝わるノイズを低減する。またコンデンサ78は、モータ駆動装置1からバッテリ50を共有する他の装置へ伝わるノイズを低減する。本形態のコンデンサ78は、アルミ電解コンデンサである。本形態では、コンデンサ78は、パワー基板3(図2参照)に実装される。
【0019】
制御部100は、プリドライバ101、カスタムIC102、および、マイコン104等を有する。制御部100を構成するプリドライバ101、カスタムIC102、および、マイコン104等の各種電子部品は、制御基板4(図2参照)に実装される。
カスタムIC102は、機能ブロックとして検出電圧増幅部107等を含む。検出電圧増幅部107は、シャント抵抗74〜76の両端電圧を検出し、当該両端電圧を増幅してマイコン104へ出力する。
【0020】
マイコン104は、検出電圧増幅部107から入力されるシャント抵抗74〜76の両端電圧に基づき、モータ5の各相に通電される電流を検出する。また、マイコン104は、モータ5の回転角度信号等の各種信号が入力され、これらの入力信号に基づき、プリドライバ101を介してインバータ部60を制御する。具体的には、スイッチング素子61〜66のゲート電圧を変化させることにより、スイッチング素子61〜66のオン/オフを切り替える。同様に、マイコン104は、電源リレー56、57、および、モータリレー71、72、73のゲート電圧を変化させることにより、これらのオン/オフを切り替える。
【0021】
本形態では、電源リレー部55、インバータ部60、および、モータリレー部70が1つの半導体モジュール11としてモジュール化されている。
ここで、半導体モジュール11について、図2図4を参照して説明する。図2は、半導体モジュール11をヒートシンク7に組み付けた状態を示す模式的な側面図であり、図3は、図2中のIII方向からみた半導体モジュール11の内部構造を示す模式図であり、図4は、半導体モジュール11における主に各端子と回路との関係を説明するための回路図である。
【0022】
半導体モジュール11は、銅板等の電気伝導性および熱伝導性のよい材料で形成されるリードフレーム30と、リードフレーム30をモールドするモールド部20と、を備え、全体として平板状に形成される。モールド部20には、挿通孔201、202が形成される。
【0023】
半導体モジュール11は、挿通孔201、202に挿通される押圧部材26、27により、放熱部材としてのヒートシンク7に固定される。押圧部材26、27は、ねじ等である。本形態では、モールド部20の一方の長辺である長辺205がパワー基板3側、モールド部20の他方の長辺である長辺206が制御基板4側となるようにヒートシンク7に固定される。
【0024】
なお、図示はしていないが、半導体モジュール11のヒートシンク7側の面には、リードフレーム30の一部が金属放熱部として半導体モジュール11のモールド部20から露出している。すなわち本形態の半導体モジュール11は、所謂ハーフモールドである。本形態では、半導体モジュール11の金属放熱部が放熱シート8を介してヒートシンク7と接触することにより、効率よく放熱することができる。
【0025】
図3に示すように、リードフレーム30は、導電部材としてのランド31〜41等から構成される。本形態では、ランド31〜35が押圧部材26の周囲に配置され、ランド36〜41が押圧部材27の周囲に配置される。
【0026】
ランド31は、基部311、突出部312、および、パワー端子313から構成される。図中において、基部311と、突出部312またはパワー端子313との境界を破線で示した。他のランドについても同様である。
基部311は、略矩形に形成され、電源リレー56が実装される。電源リレー56のソースは、基部311と反対側の面である上面に形成される。電源リレー56のドレインは、基部311側の面に形成され、基部311と接続する。
また、電源リレー56のゲートは、ワイヤにてゲート端子475と接続される。制御基板4からゲート端子475を経由し、電源リレー56のゲートにゲート信号が入力されることにより、電源リレー56がオン/オフされる。
なお、電源リレー57、スイッチング素子61〜66、および、モータリレー71〜73のゲート、ソース、ドレインの配置、および、ゲートとゲート端子475との接続関係は、電源リレー56と同様である。
【0027】
突出部312は、基部311の押圧部材26側の端部から突出して形成される。パワー端子313は、基部311の長辺205側の端部から突出して形成され、パワー基板3を介してバッテリ50の高電位側と接続される。
【0028】
ランド32は、基部321、突出部322、および、パワー端子323から構成される。
基部321は、略矩形に形成され、電源リレー57が実装される。突出部322は、基部321の押圧部材26側の端部から突出して形成される。パワー端子323は、基部321の長辺205側の端部から突出して形成され、パワー基板3を介してインバータ部60側と接続される。
【0029】
非実装ランド43は、基部431、突出部432、および、制御端子434から構成される。突出部432は、基部431の押圧部材26側の端部から突出して形成される。制御端子434は、基部431の長辺206側の端部から突出して形成され、制御基板4と接続される。本形態の非実装ランド43には、発熱素子が実装されていない。したがって、非実装ランド43は、本願の「導電部材」の概念には含まれないものとする。
電源リレー56のソース、電源リレー57のソース、および、非実装ランド43は、例えば銅クリップ等である配線部材81により接続される。
【0030】
ランド33は、基部331、突出部332、および、パワー端子333から構成される。
基部331は、略矩形に形成され、モータリレー71が実装される。突出部332は、基部331の押圧部材26側の端部から突出して形成される。パワー端子333は、基部331の長辺205側の端部から突出して形成され、パワー基板3を介してモータ5のU相巻線と接続される。
【0031】
ランド34は、基部341、突出部342、および、パワー端子343から構成される。
基部341は、略矩形に形成され、スイッチング素子61が実装される。突出部342は、基部341の押圧部材26側の端部から突出して形成される。パワー端子343は、パワー基板3を介して電源リレー部55側と接続される。
【0032】
ランド35は、基部351、突出部352、および、制御端子354から構成される。
基部351は、略矩形に形成され、スイッチング素子64が実装される。突出部352は、基部351の押圧部材26側の端部から突出して形成される。制御端子354は、基部351の長辺206側の端部から突出して形成され、制御基板4と接続される。
【0033】
モータリレー71のソース、スイッチング素子61のソース、および、スイッチング素子64のドレインと接続されるランド35は、配線部材82で接続される。スイッチング素子64のソースは、シャント抵抗74を介してグランド端子441と接続される。グランド端子441は、パワー基板3を介してグランドと接続される。
【0034】
ランド36は、基部361、突出部362、および、パワー端子363から構成される。
基部361は、略矩形に形成され、モータリレー72が実装される。突出部362は、基部361の押圧部材27側の端部から突出して形成される。パワー端子363は、長辺205側の端部から突出して形成され、パワー基板3を介してモータ5のV相巻線と接続される。
【0035】
ランド37は、基部371、突出部372、および、パワー端子373から構成される。
基部371は、略矩形に形成され、スイッチング素子62が実装される。突出部362は、基部371の押圧部材27側の端部から突出して形成される。パワー端子373は、基部371の長辺205側から突出して形成され、パワー基板3を介して電源リレー部55側と接続される。
【0036】
ランド38は、基部381、突出部382、および、制御端子384から構成される。
基部381には、略矩形に形成され、スイッチング素子65が実装される。突出部382は、基部381の押圧部材27側の端部から突出して形成される。制御端子384は、基部381の長辺206側の端部から突出して形成され、制御基板4と接続される。
【0037】
モータリレー72のソース、スイッチング素子62のソース、および、スイッチング素子65のドレインと接続されるランド38は、配線部材83で接続される。スイッチング素子65のソースは、シャント抵抗75を介してグランド端子442と接続される。グランド端子442は、パワー基板3を介してグランドと接続される。
【0038】
ランド39は、基部391、突出部392、および、パワー端子393から構成される。
基部391は、略矩形に形成され、モータリレー73が実装される。突出部392は、基部391の押圧部材27側の端部から突出して形成される。パワー端子393は、基部391の長辺205側の端部から突出して形成され、パワー基板3を介してモータ5のW相巻線と接続される。
【0039】
ランド40は、基部401、突出部402、および、パワー端子403から構成される。
基部401は、略矩形に形成され、スイッチング素子63が実装される。突出部402は、基部401の押圧部材27側の端部から突出して形成される。パワー端子403は、基部401の長辺205側の端部から突出して形成され、パワー基板3を介して電源リレー部55側と接続される。
【0040】
ランド41は、基部411、突出部412、および、制御端子414から構成される。
基部411は、略矩形に形成され、スイッチング素子66が実装される。突出部412は、基部411の押圧部材27側の端部から突出して形成される。制御端子414は、基部411の長辺206側の端部から突出して形成され、制御基板4と接続される。
【0041】
モータリレー73のソース、スイッチング素子63のソース、および、スイッチング素子66のドレインと接続されるランド41は、配線部材84で接続される。スイッチング素子66のソースは、シャント抵抗76を介してグランド端子443と接続される。グランド端子443は、パワー基板3を介してグランドと接続される。
【0042】
パワー端子313、323、333、343、363、673、393、403、441〜443は、モールド部20の長辺205側から突出し、パワー基板3に接続される。本形態では、パワー端子313の先端部は、基端部と比較して幅が狭くなるように形成されているが、どのような形状としてもよい。他のパワー端子323、333、343、363、673、393、403、441〜443も同様である。
また、制御端子354、384、414、434は、モールド部20の長辺206側から突出し、制御基板4に接続される。制御端子354、384、414、434は、パワー端子313、323、333、343、363、673、393、403、441〜443と比較して、幅狭に形成される。
【0043】
本形態では、押圧部材26の周りに発熱素子である電源リレー56、57、スイッチング素子61、64、および、モータリレー71が配置されている。また、押圧部材27の周りに発熱素子であるスイッチング素子62、63、65、66、および、モータリレー72、73が配置されている。
【0044】
本形態では、押圧部材26、27を用いて半導体モジュール11をヒートシンク7に固定しているので、押圧部材26、27に近いほど半導体モジュール11とヒートシンク7との間の圧力(以下、「押し付け圧」という。)は大きく、押圧部材26、27から離れるほど押し付け圧は小さい。換言すると、押圧部材26、27に近いほど半導体モジュール11とヒートシンク7との密着度が高いので放熱性がよく、遠いほど密着度が低いので放熱性が悪い、とも言える。
【0045】
そのため、電源リレー56、57、スイッチング素子61〜66およびモータリレー71〜73である発熱素子は、押圧部材26、27に近い箇所に配置することが、放熱性の面から望ましい。詳細には、図2中に一点鎖線で示す押圧部材26、27による押し付け圧が所定圧以上である放熱可能領域R1内に全ての発熱素子を配置することが望ましい。
【0046】
一方、本形態のように、1つの押圧部材26、27に対し、多数(具体的には例えば3つ以上)の発熱素子が配置される場合、レイアウト上の制約により、全ての発熱素子を放熱可能領域R1内に配置できないことがある。
図3に示すように、本形態では、スイッチング素子61、62以外の発熱素子は、放熱可能領域R1の外側に配置される。
【0047】
なお、電源リレー56、57、スイッチング素子61〜66およびモータリレー71〜73が搭載される領域の押し付け圧が所定圧以上となるように、密着性の不足している箇所に押圧部材を追加することもできるが、部品点数が増える他、押圧部材を挿通するための挿通孔を追加することにより、半導体モジュール11が大型化する。
【0048】
そこで本形態では、ランド31の少なくとも一部の面圧が所定圧以上であれば放熱性を確保できることに着目し、放熱可能領域R1の外側に配置される発熱素子である電源リレー56が実装されるランド31の少なくとも一部が放熱可能領域R1に含まれる形状に形成している。本形態では、ランド31の基部311の押圧部材26側の端部から突出する突出部312を形成し、突出部312の一部が放熱可能領域R1に含まれる。すなわち、本形態では、突出部312を形成することにより、ランド31の一部が放熱可能領域R1に含まれるようにしている。
【0049】
ランド31は、電気伝導性および熱伝導性のよい素材で形成されるので、ランド31の少なくとも一部が放熱可能領域R1内に含まれていれば、実装される電源リレー56が放熱可能領域R1の外側に配置されていたとしても、電源リレー56にて生じた熱は、ランド31を経由し、押圧部材26による押し付け圧が大きい箇所からヒートシンク7側へ高効率に放熱される。また、押圧部材26による押し付け圧は、押圧部材26に近いほど大きく、突出部312が基部311の押圧部材26側の端部から突出して形成されるので、押圧部材26による押し付け圧がより大きい箇所に配置される。これにより、電源リレー56にて生じる熱をより高効率に放熱することができる。
【0050】
また、ランド31の突出部312の面積は、基部311の面積より小さい。突出部312の面積を放熱可能範囲で小さく形成することにより、1つの押圧部材26の周りに多くの発熱素子を配置できるので、半導体モジュール11を小型化可能である。
他のランド32〜41についても同様である。
【0051】
さらにまた、本形態では、押圧部材26に対応して設けられる全てのランド31、32、33、34、35には、突出部312、322、332、342、352が形成される。また、突出部312、322、332、342、352は、押圧部材26を取り囲んで形成される。同様に、押圧部材27に対応して設けられる全てのランド36、37、38、39、40、41には、突出部362、372、382、392、402、412が形成される。また、突出部362、372、382、392、402、412は、押圧部材27を取り囲んで形成される。
これにより、1つの押圧部材26、27に対応する放熱可能領域R1に対し、発熱素子を実装可能なランド31〜41の面積を広く確保することができるので、1つの押圧部材26、27に対して多数の発熱素子を配置可能である。これにより、半導体装置10を小型化可能である。
【0052】
本形態では、半導体モジュール11を2つの押圧部材26、27にてヒートシンク7に固定している。そのため、2つの押圧部材26、27の間の領域は、2つの押圧部材26、27による押圧力が作用するため、押し付け圧が比較的大きい。押圧部材26、27の間の領域に配置されるスイッチング素子61、62は、全体が放熱可能領域R1内となる。そのため、スイッチング素子61が実装されるランド34の突出部342、および、スイッチング素子62が実装されるランド37の突出部372は、必ずしも形成しなくてもよい。また、スイッチング素子61、62の全体が放熱可能領域R1に配置されていた場合でも、突出部342、372を形成することにより、突出部342、372がより押し付け圧の大きい箇所に配置されるので、より高効率に放熱可能である。
【0053】
また、放熱可能領域R1には、発熱素子の一部が含まれることがある。この場合、発熱素子が実装されるランドも、少なくとも一部が放熱可能領域R1に含まれることになるため、必ずしも突出部を形成する必要はないが、突出部を形成し、より押し付け圧の大きい箇所にランドを配置することが好ましい。
【0054】
放熱可能領域R1を規定する「所定圧」とは、電源リレー56、57、スイッチング素子61〜66およびモータリレー71〜73により生じる熱をヒートシンク7側へ放熱可能な程度に、放熱シート8を挟んで半導体モジュール11とヒートシンク7とを密着可能な圧力である。例えば、所定圧は、放熱シート8中に空気層がある場合、この空気層を圧縮可能な程度の圧力とすることができる。また、所定圧は、半導体モジュール11やヒートシンク7の平面度や放熱シート8の構成等に応じた値であり、適宜設定可能である。
【0055】
以上詳述したように、本形態の半導体装置10は、半導体モジュール11と、押圧部材26、27と、を備える。半導体モジュール11は、通電により発熱する発熱素子56、57、61〜66、71〜73、少なくとも1つの発熱素子56、57、61〜66、71〜73が実装されるランド31〜41、および、発熱素子56、57、61〜66、71〜73とランド31〜41を一体にモールドするモールド部20を有する。
【0056】
押圧部材26、27は、半導体モジュール11をヒートシンク7に押圧する。
本形態では、押圧部材26、27の押圧による押し付け圧が所定圧以上である放熱可能領域R1の外側に配置される発熱素子56、57、63〜66、71〜73が実装されるランド31、32、33、35、36、38、39、40、41は、少なくとも一部が放熱可能領域R1に含まれる形状に形成される。
【0057】
放熱可能領域R1の外側に配置される発熱素子56、57、63〜66、71〜73により生じる熱は、搭載されるランド31、32、33、35、36、38、39、40、41を経由し、放熱可能領域R1からヒートシンク7側に放熱される。放熱可能領域R1の外側に配置された発熱素子56、57、63〜66、71〜73により生じる熱を効率よく放熱可能であるので、押圧部材26、27に対し、多数の発熱素子56、67、61〜66、71〜73を配置することができ、半導体モジュール11を小型化することができる。また、全ての発熱素子56、57、61〜66、71〜73を放熱可能領域R1内に配置する場合と比較し、レイアウトの自由度が高まる。さらにまた、押圧部材の数を低減可能であり、押圧部材の組み付けに要する製造工数を低減可能である。
【0058】
ランド31は、発熱素子56が実装される基部311、および、基部311の押圧部材26側の端部から突出して形成される突出部312を有する。突出部312は、基部311の押圧部材26側の端部から、押圧部材26側に突出して形成されるので、突出部312の少なくとも一部が放熱可能領域R1に含まれる。
【0059】
突出部312を押圧部材26側へ突出させて形成することにより、押圧部材26による押し付け圧がより大きい箇所に突出部312を配置することができるので、発熱素子56により生じる熱を、ランド31を経由してヒートシンク7側へ高効率に放熱することができる。他のランド32〜41についても同様である。
【0060】
突出部312、322、332、342、352、362、372、382、392、402、412は、全てのランド31〜41に形成される。特に本形態では、突出部312、322、332、342、352が押圧部材26を取り囲んで配置され、突出部362、372、382、392、402、412が押圧部材27を取り囲んで配置される。これにより、放熱可能領域R1に多数のランド31〜41を配置することができ、多数の発熱素子56、57、61〜66、71〜73を放熱可能に配置することができる。
【0061】
また、突出部312の面積は、基部311の面積より小さい。突出部312の面積を放熱可能な範囲で小さく形成することにより、押圧部材26、27に対し、多数のランド31〜41を配置可能である。
これにより、押圧部材26、27に対し、多くの発熱素子56、57、61〜66、71〜73を放熱可能に配置することができるので、半導体モジュール11を小型化することができる。
【0062】
本形態では、基部311には、1つの発熱素子56が実装される。これにより、発熱素子56から生じる熱をより高効率の放熱することができる。他のランド31〜41についても同様である。
【0063】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による半導体モジュールを図5に示す。
本形態の半導体モジュール12は、ランドの形状が第1実施形態と異なっている。
ところで、インバータ部60を構成するスイッチング素子61〜66およびモータリレー71〜73の発熱量について言及すると、通常、モータリレー71〜73の発熱量が最も大きく、次いで高電位側に接続されるスイッチング素子61〜63、低電位側に接続されるスイッチング素子64〜66の順である。
そこで本形態では、発熱量の大きい素子が実装されるランドの突出部の面積を大きく形成することにより、放熱可能領域R1に含まれるランドの面積を大きくし、放熱効率を高めている。
【0064】
図5に示すように、モータリレー71が実装されるランド33の突出部335は、基部331の押圧部材26側の端部から突出して形成される。また、スイッチング素子61が実装されるランド34の突出部345は、基部341の押圧部材26側の端部から突出して形成される。なお、スイッチング素子64が実装されるランド35の突出部352は、第1実施形態と同様である。発熱量が大きい順に、モータリレー71、スイッチング素子61、スイッチング素子64であるので、突出部335の面積が最も大きく、次いで、突出部345、突出部352の順となっている。
【0065】
同様に、モータリレー72が実装されるランド36の突出部365は、基部361の押圧部材27側の端部から突出して形成される。また、スイッチング素子62が実装されるランド37の突出部375は、基部371の押圧部材27側の端部から突出して形成される。なお、スイッチング素子65が実装されるランド38の突出部382は、第1実施形態と同様である。発熱量が大きい順に、モータリレー72、スイッチング素子62、スイッチング素子65であるので、突出部365の面積が最も大きく、次いで、突出部375、突出部382の順となっている。
【0066】
また同様に、モータリレー73が実装されるランド39の突出部395は、基部391の押圧部材27側の端部から突出して形成される。また、スイッチング素子63が実装されるランド40の突出部405は、基部401の押圧部材27側の端部から突出して形成される。なお、スイッチング素子66が実装されるランド41の突出部412は、第1実施形態と同様である。発熱量が大きい順に、モータリレー73、スイッチング素子63、スイッチング素子66であるので、突出部395の面積が最も大きく、次いで、突出部405、突出部412の順となっている。
本形態では、突出部335、345、365、375、395、405は、段差部を有する形状に形成される。
【0067】
本形態では、ランドの突出部は、実装される発熱素子の発熱量の応じた面積となるように形成されるので、発熱素子により生じる熱を高効率に放熱することができる。
また、上記形態と同様の効果を奏する。
【0068】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による半導体モジュールを図6および図7に示す。図6は第1実施形態の図3に対応する図であり、図7は第1実施形態の図4に対応する図である。以降の実施形態に係る図についても同様である。
図6に示すように、本形態の半導体モジュール13は、インバータ部60が1つのモジュールとしてモジュール化されている。なお、電源リレー部およびモータリレー部は、別のモジュールとしてもよいし、省略してもよい。
【0069】
半導体モジュール13は、銅板等の電気伝導性および熱伝導性のよい材料で形成されるリードフレーム500と、リードフレーム500をモールドするモールド部21と、を備え、全体として平板状に形成される。モールド部21には、挿通孔211が形成される。
本形態では、半導体モジュール13は、挿通孔211に挿通される1つの押圧部材28により、ヒートシンク7に固定される。押圧部材28は、押圧部材26、27と同様、ねじ等である。
【0070】
リードフレーム500は、導電部材としてのランド501〜506等から構成される。本形態では、ランド501〜506が押圧部材28の周囲に配置される。
ランド501は、基部511、突出部512、パワー端子513、および、制御端子514から構成され、基部511にはスイッチング素子61が実装される。
ランド502は、基部521、突出部522、および、パワー端子523から構成され、基部521にはスイッチング素子62が実装される。
ランド503は、基部531、突出部532、および、パワー端子533から構成される。スイッチング素子63は、基部531および突出部532に跨って実装される。
【0071】
ランド504は、基部541、突出部542、および、パワー端子543から構成され、基部541にはスイッチング素子64が実装される。
ランド505は、基部551、突出部552、および、パワー端子553から構成され、基部551にはスイッチング素子65が実装される。
ランド506は、基部561、突出部562、パワー端子563、および、制御端子564から構成され、基部561にはスイッチング素子65が実装される。
【0072】
ランド501の突出部512は、略矩形に形成される基部511の押圧部材28側の端部から突出して形成される。突出部512の面積は、基部511の面積より小さい。他のランド502〜506についても同様である。
【0073】
パワー端子513、523、533は、パワー基板3を介してバッテリ50の高電位側と接続される。パワー端子543は、パワー基板3を介してモータ5のU相巻線と接続される。パワー端子553は、パワー基板3を介してモータ5のV相巻線と接続される。パワー端子563は、パワー基板3を介してモータ5のW相巻線と接続される。
【0074】
スイッチング素子61のソースは、配線部材181にてランド504と接続される。スイッチング素子62のソースは、配線部材182にてランド505のパワー端子553と接続される。スイッチング素子63のソースは、配線部材183にてランド506のパワー端子563と接続される。
【0075】
スイッチング素子64のソースは、シャント抵抗184にてグランド端子571と接続される。スイッチング素子65のソースは、シャント抵抗185にてグランド端子572と接続される。スイッチング素子66のソースは、シャント抵抗186にてグランド端子573と接続される。グランド端子571〜573は、パワー基板3を介しグランドと接続される。
グランド端子572、573は、制御端子574、575と一体に形成される。
制御端子514、564、574、575は、制御基板4と接続される。
【0076】
本形態の発熱素子は、インバータ部60を構成するスイッチング素子61〜66である。スイッチング素子61〜66が実装される全てのランド501〜506は、少なくとも一部が押圧部材28による押し付け圧が所定圧以上である放熱可能領域R3に含まれる形状に形成される。本形態では、半導体モジュール13をヒートシンク7に固定する押圧部材28が1つであるので、放熱可能領域R3は略円形の領域となる。
本形態では、インバータ部60を構成するスイッチング素子61〜66のスイッチングにより生じる熱は、1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R3から放熱される。これにより、スイッチング素子61〜66により生じる熱を効率よく放熱可能である。また、インバータ部60を構成する半導体モジュール13を小型化することができる。
また、上記形態と同様の効果を奏する。
【0077】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による半導体モジュールを図8および図9に示す。
本形態は第3実施形態の変形例であって、ランド501〜503に替えてランド508が設けられ、ランド504に替えてランド509が設けられる。他のランド505、506等は、第3実施形態と同様である。
図8に示すように、本形態の半導体モジュール14のリードフレーム510は、ランド505、506、508、509等から構成され、ランド505、506、508、509が押圧部材28の周囲に配置される。
【0078】
ランド508は、基部581、突出部582、および、パワー端子583から構成される。ランド508には、スイッチング素子61〜63が実装される。詳細には、スイッチング素子61、62が基部581に実装され、スイッチング素子63が基部581および突出部582に跨って実装される。本形態では、スイッチング素子61〜63のドレインが同電位であるので、スイッチング素子61〜63を1つのランド508に実装している。
本形態の突出部582は、ランド508の押圧部材28側の端部に円弧状の切欠部584を設けることにより形成されている。
ランド509は、基部591、突出部592、パワー端子593、および、制御端子594から構成され、基部591にはスイッチング素子64が実装される。
【0079】
ランド508の突出部582は、略矩形に形成される基部581の押圧部材28側の端部から突出して形成される。突出部582の面積は、基部581の面積より小さい。ランド509についても同様である。
【0080】
パワー端子583は、パワー基板3を介してバッテリ50の高電位側と接続される。パワー端子593は、パワー基板3を介してモータ5のU相巻線と接続される。
スイッチング素子61のソースは、配線部材191にてランド509のパワー端子593と接続される。スイッチング素子62のソースは、配線部材192にてランド505のパワー端子553と接続される。スイッチング素子63のソースは、配線部材193にてランド506のパワー端子563と接続される。
【0081】
スイッチング素子64のソースは、シャント抵抗194にてグランド端子576と接続される。スイッチング素子65のソースは、シャント抵抗195にてグランド端子577と接続される。スイッチング素子66のソースは、シャント抵抗196にてグランド端子577と接続される。グランド端子576、577は、パワー基板3を介してグランドと接続される。スイッチング素子65、66は、グランド端子577を共用している。
グランド端子577は、制御端子578と一体に形成される。
制御端子578、594は、制御基板4と接続される。
【0082】
本形態では、発熱素子であるスイッチング素子61〜66が実装される全てのランド505、506、508、509は、少なくとも一部が押圧部材28による押し付け圧が所定圧以上である放熱可能領域R4に含まれる形状に形成される。
本形態では、ランド508には、複数の発熱素子61〜63が実装される。これにより、半導体モジュール14をさらに小型化可能である。また、端子数を低減することができる。
また、上記形態と同様の効果を奏する。
【0083】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による半導体モジュールを図10および図11に示す。
図10に示すように、本形態の半導体モジュール15は、電源リレー部55およびインバータ部60が1つのモジュールとしてモジュール化されている。なお、モータリレー部は、別のモジュールとしてもよいし、省略してもよい。
半導体モジュール15のリードフレーム600は、ランド601〜608等から構成される。
【0084】
ランド601は、基部611、突出部612、および、パワー端子613から構成され、基部611には、電源リレー56が実装される。
ランド602は、基部621、突出部622、および、パワー端子623から構成され、基部621には、電源リレー57が実装される。
【0085】
ランド603は、基部631、突出部632、および、パワー端子633から構成され、基部631には、スイッチング素子61が実装される。
ランド604は、基部641、突出部642、および、パワー端子643から構成され、基部641には、スイッチング素子62が実装される。
ランド605は、基部651、突出部652、および、パワー端子653から構成され、基部651には、スイッチング素子63が実装される。
【0086】
ランド606は、基部661、突出部662、パワー端子663、および、制御端子664から構成され、基部661には、スイッチング素子64が実装される。
ランド607は、基部671、突出部672、および、パワー端子673から構成され、基部671には、スイッチング素子65が実装される。
ランド608は、基部681、突出部682、パワー端子683、および、制御端子684から構成され、基部681には、スイッチング素子66が実装される。
【0087】
ランド601の突出部612は、略矩形に形成される基部611の押圧部材28側の端部から突出して形成される。突出部612の面積は、基部611の面積より小さい。他のランド602〜608についても同様である。
【0088】
電源リレー56のソースと電源リレー57のソースとは、配線部材261にて接続される。スイッチング素子61のソースは、配線部材262にてスイッチング素子64が実装されるランド606のパワー端子663と接続される。スイッチング素子62のソースは、配線部材263にてスイッチング素子65が実装されるランド607のパワー端子673と接続される。スイッチング素子63のソースは、配線部材264にてスイッチング素子66が実装されるランド608のパワー端子683と接続される。
【0089】
スイッチング素子64のソースは、シャント抵抗265にてグランド端子691と接続される。スイッチング素子65のソースは、シャント抵抗266にてグランド端子692と接続される。スイッチング素子66のソースは、シャント抵抗267にてグランド端子693と接続される。グランド端子691〜693は、パワー基板3を介してグランドと接続される。グランド端子691〜693は、それぞれ制御端子694〜696と一体に形成される。
【0090】
パワー端子613は、パワー基板3を介してバッテリ50の高電位側と接続される。パワー端子623は、インバータ部60側と接続される。パワー端子633、643、653は、パワー基板3を介して電源リレー部55側と接続される。グランド端子691〜693は、パワー基板3を介してグランドと接続される。
パワー端子663は、パワー基板3を介してモータ5のU相巻線と接続される。パワー端子673は、パワー基板3を介してモータ5のV相巻線と接続される。パワー端子683は、パワー基板3を介してモータ5のW相巻線と接続される。
制御端子664、684、694〜696は、制御基板4と接続される。
【0091】
本形態では、発熱素子は、インバータ部60を構成するスイッチング素子61〜66、および、インバータ部60とバッテリ50との間に設けられる電源リレー56、57である。スイッチング素子61〜66および電源リレー56、57が実装される全てのランド601〜608は、少なくとも一部が1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R5に含まれる形状に形成される。
【0092】
本形態では、インバータ部60を構成するスイッチング素子61〜66および電源リレー56、57のスイッチングにより生じる熱は、1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R5から放熱される。これにより、スイッチング素子61〜66および電源リレー56、57により生じる熱を効率よく放熱可能である。また、半導体モジュール15を小型化可能である。
また、上記形態と同様の効果を奏する。
【0093】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による半導体モジュールを図12および図13に示す。
本形態は第5実施形態の変形例であって、ランド601、603、604、605に替えてランド701が設けられる。他のランド602、606〜608等は、第5実施形態と同様である。
図12に示すように、本形態の半導体モジュール16のリードフレーム610は、ランド602、606、607、608、701等から構成され、ランド602、606、607、608、701が押圧部材28の周囲に配置される。
【0094】
ランド701は、基部711、突出部712、および、パワー端子713から構成される。ランド701には、電源リレー56、スイッチング素子61〜63が実装される。詳細には、スイッチング素子61、63が基部711に実装され、電源リレー56およびスイッチング素子62が基部711および突出部712に跨って実装される。本形態では、電源リレー56およびスイッチング素子61〜63のドレインが同電位であるので、電源リレー56およびスイッチング素子61〜63を1つのランド701に実装される。
本形態の突出部712は、ランド701の押圧部材28側の端部に円弧状の切欠部714を設けることにより形成されている。
【0095】
ランド701の突出部712は、略矩形に形成される基部711の押圧部材28側の端部から突出して形成される。
パワー端子713は、パワー基板3を介してバッテリ50の高電位側と接続される。
本形態では、発熱素子である電源リレー56、57、および、スイッチング素子61〜66が実装される全てのランド602、606、607、608、609、701は、少なくとも一部が押圧部材28による押し付け圧が所定圧以上である放熱可能領域R6に含まれる形状に形成される。
本形態では、ランド701には、複数の発熱素子56、61〜63が実装される。これにより、半導体モジュール16をさらに小型化可能である。また、端子数を低減することができる。
また、上記形態と同様の効果を奏する。
【0096】
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態による半導体モジュールを図14および図15に基づいて説明する。
本形態の半導体モジュール17は、ブラシ付きモータである負荷としてのモータ6に適用される。図15に示すように、インバータ部160は、Hブリッジ回路を構成する4つのスイッチング素子161〜164を有する。
スイッチング素子161、162は、Hブリッジ回路の高電位側に配置される。スイッチング素子163、164は、Hブリッジ回路の低電位側に配置される。
【0097】
モータリレー部170は、負荷リレーとしてのモータリレー171、172を有する。モータリレー171は、スイッチング素子161とスイッチング素子163との接続点とモータ6の巻線との間に設けられる。モータリレー172は、スイッチング素子162とスイッチング素子164との接続点とモータ6の巻線との間に設けられる。
電源リレー部55は、第1実施形態等と同様であり、バッテリ50とインバータ部160との間に設けられる。
【0098】
スイッチング素子161〜164、モータリレー171、172は、電源リレー56、57と同様、MOSFETである。本形態では、電源リレー56、57、スイッチング素子161〜164、および、モータリレー171、172が「発熱素子」に対応する。
【0099】
図14に示すように、半導体モジュール17のリードフレーム800は、ランド801〜808等から構成される。
ランド801は、基部811、突出部812、および、パワー端子813から構成され、基部811には、電源リレー56が実装される。
ランド802は、基部821、突出部822、および、パワー端子823から構成され、基部821には電源リレー57が実装される。
【0100】
ランド803は、基部831、突出部832、および、パワー端子833から構成され、基部831には、スイッチング素子161が実装される。
ランド804は、基部841、突出部842、および、パワー端子843から構成され、基部841には、スイッチング素子162が実装される。
ランド805は、基部851、突出部852、および、制御端子854から構成され、基部851には、スイッチング素子163が実装される。
ランド806は、基部861、突出部862、および、制御端子864から構成され、基部861には、スイッチング素子164が実装される。
【0101】
ランド807は、基部871、突出部872、および、パワー端子873から構成され、基部871には、モータリレー171が実装される。
ランド808は、基部881、突出部882、および、パワー端子883から構成され、基部881には、モータリレー172が実装される。
【0102】
ランド801の突出部812は、略矩形に形成される基部811の押圧部材28側の端部から突出して形成される。突出部812の面積は、基部811の面積より小さい。他のランド802〜808についても同様である。
【0103】
電源リレー56のソースと電源リレー57のソースとは、配線部材281にて接続される。モータリレー171のソース、スイッチング素子161のソース、および、ランド805は、配線部材282にて接続される。モータリレー172のソース、スイッチング素子162のソース、および、ランド806は、配線部材283にて接続される。スイッチング素子163のソースは、配線部材284にてグランド端子891と接続される。スイッチング素子164のソースは、配線部材285にてグランド端子892と接続される。
【0104】
パワー端子813は、バッテリ50の高電位側と接続される。パワー端子833、843は、電源リレー部55側と接続される。パワー端子873、883は、モータ6の巻線と接続される。グランド端子891、892、および、パワー端子823は、グランドと接続される。制御端子854、864は、制御基板4と接続される。
【0105】
本形態の発熱素子は、インバータ部160を構成するスイッチング素子161〜164、インバータとバッテリ50との間に設けられる電源リレー56、57、および、インバータ部60とモータ6との間に設けられるモータリレー171、172である。スイッチング素子161〜164、電源リレー56、57、および、モータリレー171、172が実装される全てのランド801〜808は、少なくとも一部が1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R7に含まれる形状に形成される。
【0106】
本形態では、インバータ部160を構成するスイッチング素子161〜164、電源リレー56、57、および、モータリレー171、172のスイッチングにより生じる熱は、1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R7から放熱される。これにより、スイッチング素子161〜164、電源リレー56、57、および、モータリレー171、172により生じる熱を効率よく放熱可能である。また、半導体モジュール17を小型化可能である。
これにより、上記形態と同様の効果を奏する。
【0107】
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態による半導体モジュールを図16および図17に示す。
本形態の半導体モジュール18は、第7実施形態と同様、ブラシ付きモータであるモータ6に適用される。図17に示すように、本形態では、モータリレー部が省略されている点が第7実施形態と異なる。モータリレー部は、別のモジュールとしてもよいし、省略してもよい。
【0108】
図16に示すように、半導体モジュール18のリードフレーム900は、ランド901〜906から構成される。
ランド901は、基部911、突出部912、および、パワー端子913から構成され、基部911には、電源リレー56が実装される。
ランド902は、基部921、突出部922、および、パワー端子923から構成され、基部921には、電源リレー57が実装される。
【0109】
ランド903は、基部931、突出部932、および、パワー端子933から構成され、基部931には、スイッチング素子161が実装される。
ランド904は、基部941、突出部942、および、パワー端子943から構成され、基部941には、スイッチング素子162が実装される。
ランド905は、基部951、突出部952、パワー端子953、および、制御端子954から構成され、基部951には、スイッチング素子163が実装される。
ランド906は、基部961、突出部962、パワー端子963、および、制御端子964から構成され、基部961には、スイッチング素子164が実装される。
【0110】
ランド901の突出部912は、基部911の押圧部材28側の端部から突出して形成される。突出部912の面積は、基部911の面積より小さい。他のランド902〜906についても同様である。
【0111】
電源リレー56のソースと電源リレー57のソースとは、配線部材291にて接続される。スイッチング素子161のソースとランド905とは、配線部材292にて接続される。スイッチング素子162のソースとランド906とは、配線部材293にて接続される。スイッチング素子163のソースは、配線部材294にてグランド端子971と接続される。スイッチング素子164のソースは、配線部材295にてグランド端子972と接続される。
【0112】
パワー端子913は、バッテリ50の高電位側と接続される。パワー端子933、943は、電源リレー部55側と接続される。パワー端子953、963は、モータ6の巻線と接続される。グランド端子971、972、および、パワー端子923は、グランドと接続される。制御端子954、964は、制御基板4と接続される。
【0113】
本形態では、発熱素子は、インバータ部160を構成するスイッチング素子161〜164、および、インバータ部160とバッテリ50との間に設けられる電源リレー56、57である。スイッチング素子161〜164および電源リレー56、57が実装される全てのランド901〜906は、少なくとも一部が1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R8に含まれる形状に形成される。
【0114】
本形態では、インバータ部160を構成するスイッチング素子161〜164および電源リレー56、57のスイッチングにより生じる熱は、1つの押圧部材28に対応する放熱可能領域R8から放熱される。これにより、スイッチング素子161〜164および電源リレー56、57により生じる熱を効率よく放熱可能である。また、半導体モジュール18を小型化可能である。
また、上記形態と同様の効果を奏する。
【0115】
(他の実施形態)
(ア)半導体モジュールにおけるインバータ部の各相回路、電源リレー部、および、モータリレー部を構成するスイッチング素子の配置順やリードフレームの形状等は、上記実施形態の形状やレイアウトに限らない。
上記実施形態では、突出部は、主に略矩形に形成される。また、第2実施形態では、突出部は段差部を有する形状に形成され、第4実施形態および第6実施形態では、円弧部を有する形状に形成される。他の実施形態では、突出部は、どのような形状に形成してもよい。また、上記実施形態では、基部は略矩形に形成されるが、他の実施形態では、基部はどのような形状に形成してもよい。
【0116】
(イ)上記実施形態では、押圧部材はねじであった。他の実施形態では、押圧部材は、ねじ以外としてもよい。例えば押圧部材は、ばねであってもよい。この場合、モールド部に形成される挿通孔がない構造となる。押圧部材をばねとする場合、半導体モジュールの全面を押さえず、上記実施形態のねじの設けられる箇所を押圧するように構成することが望ましい。この場合、半導体モジュールの全面を押さえる場合と比較し、ばね設計を簡略化することができる。なお、発熱素子の信頼性等を考慮すると、ばねにより押圧力が直接作用する箇所から所定距離をおいて発熱素子を配置することが好ましい。
【0117】
(ウ)上記実施形態では、1つの押圧部材に対して5つ、6つ、或いは、8つのランドが設けられる。他の実施形態では、1つの押圧部材に対して設けられるランドの数は、3以上であれば、いくつであってもよい。
(エ)上記実施形態では、1つの導電部材に実装されるランドには1つ、3つ、或いは、4つの発熱素子が実装される。他の実施形態では、1つのランドに実装される発熱素子の数は、いくつであってもよい。
すなわち、例えば第1実施形態の電源リレー、スイッチング素子、モータリレーである10個の発熱素子を1つの押圧部材に対して配置してもよい。
【0118】
(オ)上記実施形態では、発熱素子である電源リレー、スイッチング素子、および、モータリレーは、いずれもMOSFETである。他の実施形態では、MOSFETに限らず、例えばIGBT等、どのようなものを用いてもよい。また、他の実施形態では、発熱素子は、抵抗、ダイオード、コイル等、ランドに実装可能であれば、どのような電子部品であってもよい。
【0119】
(カ)上記実施形態の半導体モジュールは、ランドの一部が金属放熱部としてモールド部の外部に露出する、所謂ハーフモールドであり、放熱シートを挟んでヒートシンクに固定される。他の実施形態では、放熱シートに替えて、放熱ゲルであってもよい。また、半導体モジュールは、金属放熱部が露出しない、所謂フルモールドとしてもよい。この場合、放熱シートや放熱ゲルを省略してもよい。
【0120】
(キ)上記第1実施形態〜第6実施形態では、低電位側のスイッチング素子のソースは、シャント抵抗にてグランドと接続されるが、他の実施形態では、シャント抵抗に替えて、他の配線部材と同様の部材にて接続してもよい。この場合、シャント抵抗を半導体モジュールの外部に設けてもよいし、シャント抵抗を省略してもよい。
【0121】
(ク)上記実施形態のモータ駆動装置では、パワー基板および制御基板を備える。他の実施形態では、基板は1枚であってもよい。また、上記実施形態では、パワー端子およびグランド端子は、パワー基板を介して、バッテリの高電位側、電源リレー、モータの巻線、または、グランド等と接続されるが、他の実施形態ではパワー基板を介さずに直接的に接続するようにしてもよい。
(ケ)上記実施形態では、半導体装置はモータ駆動装置に適用されるが、他の実施形態では、モータ駆動装置以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0122】
7:ヒートシンク(放熱部材)
10:半導体装置
11〜18:半導体モジュール
20、21:モールド部
26、27、28:押圧部材
31〜41、501〜506、508、509、601〜608、701、801〜808、901〜906:ランド(導電部材)
56、57:電源リレー(発熱素子)
61〜66、161〜164:スイッチング素子(発熱素子)
71〜73、171、172:モータリレー(発熱素子、負荷リレー)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17