(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特定手段によって前記リンク先のサイトに基づいて、前記リンク元の前記文書の評価対象を特定できない場合、前記取得手段は、前記リンク先のサイトの前記文書からリンクを取得することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記取得手段は、リンク先のサイトが前記記憶手段に記憶された特定サイトでない場合は、前記リンク先のサイトの前記文書からリンクを取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記特定手段は、前記取得手段によって取得したリンク先のサイトの前記文書が、リンク元の前記文書に対して外部のサイトである場合に、前記リンク元の前記文書の評価対象を特定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記取得手段は、リンク先のサイトの文書におけるリンクを取得する回数が所定回数に至るまで、前記リンク先のサイトに基づいて、前記リンク元の前記文書の評価対象を特定できない場合は、前記リンク先のサイトの前記文書からリンクを取得することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記取得手段は、リンク先のサイトの文書におけるリンクを取得する回数が所定回数に至るまで、前記リンク先のサイトが前記記憶手段に記憶された特定サイトでない場合は、前記リンク先のサイトの前記文書からリンクを取得することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記特定手段は、前記取得手段によって取得するリンク先のサイトの前記文書とリンク元の前記文書とから求まる関連度が、規定値以上となる当該リンク先を用いて、前記リンク元の前記文書の評価対象を特定することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記特定手段は、前記取得手段によって取得するリンク先のサイトの文書内容と、リンク元の文書内容とから求まる関連度を用いて、前記リンク元の前記文書の評価対象を特定することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
前記特定手段は、前記取得手段によってリンクが取得できない場合、前記リンク元の文書のタイトルを用いて、前記リンク元の前記文書の評価対象を特定することを特徴とする請求項6または請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
【0021】
図1は、本発明の情報処理システムの構成の一例を示す図である。
情報処理システム100は、サーバとしての情報処理装置110と、1又は複数のクライアント端末としての分析者端末120と、ローカルエリアネットワークを介して接続される構成となっている。また情報処理装置110は、外部ネットワークと接続されており、SNSサイト130やその他の外部サイト140に接続可能な構成となっている。
【0022】
情報処理装置110は、分析者端末120から入力された設定に基づき、SNSサイト130およびその他の外部サイト140から情報を取得し、分析を行う。
【0023】
分析者端末120は、情報処理装置110に対して情報の取得方法および分析方法についての設定を行う。また、情報処理装置110から得られた分析結果を表示する。
【0024】
情報処理装置110は、設定部111及び設定保存領域112を備えており、設定部111は、分析者端末120と設定保存領域112と接続されている。
【0025】
設定部111は、分析者端末120から入力された設定情報、例えば、後述する検索条件や公式サイトURLを受付けて、設定保存領域112へ出力し、設定保存領域112は、設定部111から出力された設定情報を自身に備えたテーブル等に記憶する。
【0026】
また、情報処理装置110は、SNS投稿収集部113及びSNSデータ保存領域114を備えており、SNS投稿収集部113は、設定保存領域112及びSNSデータ保存領域114と接続されている。
【0027】
SNS投稿収集部113は、情報処理装置110の外部に設置されたSNSサイト130やその他の外部サイト140から、設定保存領域112に記憶した検索条件を用いて企業や製品等に関する評価対象に対する評価等が掲載されたサイトに関する情報を収集し、SNSデータ保存領域114へ出力すると、SNSデータ保存領域114は、SNS投稿収集部113から出力されたサイトに関する情報を自身に備えたテーブル等に記憶する。
【0028】
また、情報処理装置110は、リンク解析部115及びリンク情報保存領域116を備えており、リンク解析部115は、設定保存領域112、SNSデータ保存領域114、及びリンク情報保存領域116と接続されている。
【0029】
リンク解析部115は、SNSデータ保存領域114に記憶した各サイトの情報を対象にして、設定保存領域112に記憶した公式サイトURLを用いて、その投稿に含まれるリンク(URL)を解析することで、何れの企業や製品等についての評価等が行われているのかを解明し、その解析結果をリンク情報保存領域116に出力し、リンク情報保存領域116は、リンク解析部115から出力された解析結果を記憶する。
【0030】
また、情報処理装置110は、分析部117を備えており、分析部117は、SNSデータ保存領域114、リンク情報保存領域116、及び分析者端末120と接続されており、SNSデータ保存領域114に記憶した各サイトの投稿における評価等が、どのような企業や製品等に関して行われているのかを、リンク情報保存領域116に記憶した解析結果を用いて、分析を行い、分析者端末120へその分析結果を送信部118を介して送信する。
【0031】
これらの各機能に関しては、その機能内容を概要として記載したが、詳細な内容に関しては、後述するフローチャート等を用いて説明を行う。
【0032】
以下、
図2を用いて、
図1に示した情報処理装置110、分析者端末120に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0033】
図2は、
図1に示した情報処理装置110、分析者端末120に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0034】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0035】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0036】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。
【0037】
なお、
図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0038】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0039】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0040】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0041】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0042】
次に、
図3のフローチャートを参照して、本実施形態の情報処理装置110において定期的に実行される、各サイトに対する情報の収集および解析処理について説明する。
【0043】
ステップS301では、SNS投稿収集部113は、分析者端末120から評価の依頼を受付けると、設定保存領域112に保存された検索条件に基づきSNSサイト130から投稿を取得し、SNSデータ保存領域114に取得した投稿を保存する。
【0044】
そして、リンク解析部115は、ステップS301で取得した投稿に対し、ステップS302に関して、繰り返し処理を開始する。
【0045】
ステップS302では、リンク解析部115は、処理対象である投稿に含まれるリンク(URL)を解析し、解析結果をリンク情報保存領域116に保存する。
【0046】
そして、リンク解析部115は、次の投稿がある場合、ステップS302からの処理を実施する。次の投稿がない場合、処理を終了する。
【0047】
本説明において、SNS投稿の取得とリンク解析処理を同期的に実行するように記述しているが、非同期に実行するように構成しても構わない。
【0048】
次に
図4に示すフローチャートを用いてSNSにおいて投稿された情報を収集する処理について詳細について説明する。
【0049】
ステップS401では、SNS投稿収集部113は、分析者端末120から評価の依頼を受付けると、設定保存領域112における検索条件テーブル501から検索条件を取得する。
【0050】
尚、設定保存領域112には、
図5に示すようにSNSサイト130に投稿された文書類等(SNS投稿)を検索するための検索条件を記憶する検索条件テーブル501(
図7参照)、各企業が提供するサイトを特定するための公式サイト情報を記憶する公式サイトURLパターンテーブル502(
図15参照、詳細後述)を備えている。
【0051】
図7に示すように、検索条件テーブル501は、SNSサイト130に対して投稿された文書類等(SNS投稿)を取得するための条件を備えており、検索条件を一意に識別するためのid、検索を行う際のキーワード(検索内容)や投稿がなされた時刻以降のSNS投稿を取得する(最終取得時刻)ための条件等の項目を含んで構成されている。
【0052】
SNS投稿収集部113は、ステップS401で取得した検索条件に対し、ステップS402及びステップS403の処理を繰り返し実行する。
【0053】
ステップS402では、SNS投稿収集部113は、SNSサイト130に対し、処理対象である検索条件を用いて問い合わせを行い、SNS投稿を取得する。
【0054】
ステップS403では、SNS投稿収集部113は、ステップS402で取得したSNS投稿をSNSデータ保存領域114における投稿テーブル601に保存する。
【0055】
尚、SNSデータ保存領域114は、
図6に示すように、SNSサイト130から取得したSNS投稿を記憶する投稿テーブル601を備えており、投稿テーブル601は、
図8に示すように、取得したSNS投稿を一意に識別するためのid、SNS投稿を投稿したユーザを識別するためのユーザ名、投稿された文書やリンク等を示す投稿文、投稿された日時を示す保存時刻等の項目を含んで構成されている。
【0056】
ステップS403の処理を終了すると、SNS投稿収集部113は、次の検索条件がある場合、ステップS402及びステップS403の処理を実施する。次の検索条件がない場合、処理を終了する。
次に、具体的な例を用いて、本フローチャートの説明を行う。
【0057】
ステップS401では、SNS投稿収集部113は、検索条件テーブル501から検索条件を取得する。
【0058】
SNS投稿収集部113は、ステップS401で取得した検索条件に対し、ステップS402及びステップS403の処理を繰り返し実行する。
【0059】
まず、最初に、SNS投稿収集部113は、ステップS401で取得した検索条件の最初の検索条件701に対し、ステップS402及びステップS403の処理を実行する。
【0060】
ステップS402では、SNS投稿収集部113は、SNSサイト130に対し、検索条件701を用いて問い合わせを行い、最終取得時刻(2013-07-12 01:02:30)以降に投稿され「KANNON」「kannon」「カンノン」のいずれかの文字列を含むSNS投稿を取得する。
【0061】
ステップS403では、SNS投稿収集部113は、ステップS402で取得した投稿801および803〜806を投稿テーブル601に保存する。
【0062】
ステップS403の処理を終了すると、SNS投稿収集部113は、次の検索条件702があるので、検索条件702に対し、ステップS402及びステップS403の処理を実施する。
【0063】
ステップS402では、SNS投稿収集部113は、SNSサイト130に対し、検索条件702を用いて問い合わせを行い、最終取得時刻(2013-07-12 01:05:43)以降に投稿され「NIKKOU」「nikkou」「ニッコウ」のいずれかの文字列を含むSNS投稿を取得する。
【0064】
ステップS403では、SNS投稿収集部113は、ステップS402で取得した投稿802を投稿テーブル601に保存する。
【0065】
ステップS403の処理を終了すると、SNS投稿収集部113は、次の検索条件がないので、処理を終了する。
【0066】
次に、
図9に示すフローチャートを用いてSNSにて投稿された文書内のリンクを解析する処理の詳細について説明する。
【0067】
ステップS901では、リンク解析部115は、投稿テーブル601に記憶した、処理対象のSNS投稿における投稿文からリンク(URL)を取得する。
【0068】
投稿文からリンク(URL)を取得するには正規表現などを用いてもよい。本実施形態では、投稿文からリンク(URL)を取得しているが、SNSの投稿が構造化されており、別途リンク(URL)に関する情報が取得できる場合はそちらを用いてもよい。
【0069】
そして、リンク解析部115は、ステップS901において取得したリンク(URL)に対し、ステップS912までの繰り返し処理を開始する。
【0070】
ステップS902では、リンク解析部115は、一時領域をクリアし、処理対象のリンク(URL)をリンク先とした次数0の関係情報(詳細後述)を一時領域に追加する。
【0071】
ステップS903では、リンク解析部115は、終了フラグを未設定にセットし、処理次数を0にセットする。
【0072】
そして、リンク解析部115は、処理次数が規定値以下かつ終了フラグが未設定の間、ステップS904からステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0073】
ここで規定値を設ける理由としては、無駄な処理を行わないことがあげられるが、特にあまりにも辿るリンク、つまり公式サイトへ到達するリンクが遠い場合、投稿者が当該公式サイトを主題としていることが推定し難いことがあげられるため、このような値を設けている。
【0074】
ステップS904では、リンク解析部115は、一時領域から次数が処理次数に等しい関係情報を取得する。
【0075】
そして、リンク解析部115は、ステップS904で取得した関係情報に対し、ステップS909までの繰り返し処理を開始する。
【0076】
ステップS905では、リンク解析部115は、処理中の関係情報のリンク先が示す文書を外部サイト140から取得する。
【0077】
ステップS906では、リンク解析部115は、リンク先のURLが公式サイトへのリンクであるか否かを判定し、公式サイトへのリンクであれば、ステップS907に処理を移し、公式サイトへのリンクでなければステップS909に処理を移す。
【0078】
尚、URLが示す文書が公式サイトに属するか否かを判定するには、設定保存領域112における公式サイトURLパターンテーブル502に予め設定されたパターンにより判定を行う。
【0079】
本実施形態では、URLのオーソリティ部に対し、公式サイトURLパターンテーブル502に予め設定されたパターンが後方一致する場合に公式サイトであると判定し、対応するブランド(企業名等)に関連すると判定する。
【0080】
ステップS907においてリンク解析部115は、ステップS905で取得した文書と処理対象の関係情報およびステップS906で判定したブランドに対し、リンク情報追加処理を実施する。詳細については、
図12を用いて後述する。
ステップS908では、リンク解析部115は、終了フラグを設定する。
【0081】
ステップS909では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書に対し、文書内のリンク解析処理を実施する。詳細については、
図11を用いて後述する。
【0082】
ステップS908あるいはステップS909の処理を終了すると、リンク解析部115は、次の関係情報がある場合、ステップS908からの処理を実施する。次の関係情報がない場合、ステップS910に処理を移す。
ステップS910では、リンク解析部115は、処理次数を1増やす。
【0083】
ステップS910の処理が終了すると、リンク解析部115は、処理次数が規定値以下でありかつ終了フラグが未設定である場合、ステップS904からの処理を実施する。処理次数が規定値より大きいかまたは終了フラグが設定されている場合、ステップS911に処理を移す。
【0084】
ステップS911では、リンク解析部115は、終了フラグが設定されているか否かを判定し、終了フラグが設定されていない場合、ステップS912に処理を移し、終了フラグが設定されており、次のリンクがある場合、ステップS902からの処理を実施し、次のリンクがない場合、処理を終了する。
【0085】
ステップS912では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書に対し、関係情報がない状態で、リンク情報追加処理を実施する。詳細については、
図12を用いて後述する。
【0086】
次に、
図11に示すフローチャートを用いて文書内のリンクを解析する処理の詳細について説明する。
【0087】
ステップS1101では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書からリンク(URL)を取得する。
【0088】
そして、リンク解析部115は、ステップS1101において取得したリンク(URL)に対し、ステップS1105までの繰り返し処理を開始する。
【0089】
ステップS1102では、リンク解析部115は、処理中のリンク(URL)が外部サイトへのリンクか否かを判定し、外部サイトへのリンクであれば、ステップS1103に処理を移し、外部サイトへのリンクでなければ、次のリンク(URL)があれば、ステップS1102からの処理を実施し、次のリンク(URL)がない場合、処理を終了する。
【0090】
本実施の例においては、処理中のリンクが外部サイトに属するか否かを判定するには、処理中の文書へのリンク(URL)および処理中のリンク(URL)のオーソリティ部が等しいか否かにより判定し、等しければ内部リンクと判定し、異なれば外部リンクと判定する。
【0091】
ステップS1103では、リンク解析部115は、処理次数に1を加算した値を次数、処理対象である文書のURLをリンク元とし、処理中のリンク(URL)をリンク先とする関係情報を生成する。
【0092】
ステップS1104では、リンク解析部115は、ステップS1103において生成した関係情報が一時領域に登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、ステップS1105に処理を移し、登録されている場合は、次のリンク(URL)があれば、ステップS1102からの処理を実施し、次のリンク(URL)がない場合、処理を終了する。
【0093】
ステップS1105では、リンク解析部115は、ステップS1103で生成された関係情報を一時領域に登録する。
【0094】
本処理では、内部リンクを後続の処理の対象から外しているが、これも、前述したことと同様に、あまりにも辿るリンク、つまり公式サイトへ到達するリンクが遠い場合、投稿者が当該公式サイトを主題としていることが推定し難いことがあげられるため、このような処理を行っている。
【0095】
内部リンクに関しては、例えば、ニュースサイト内の文書から同じニュースサイトの別のページにリンクがあるような場合が想定され、この場合、後方のページは、主題から遠ざかる可能性が十分に有り得るため、後続の処理の対象から外している。
【0096】
次に、
図12に示すフローチャートを用いて、リンク情報の追加を行う処理の詳細について説明する。
【0097】
ステップS1201では、リンク解析部115は、リンク情報(詳細後述)を生成し、処理対象のリンクを直接リンクとして設定する。
【0098】
ステップS1202では、リンク解析部115は、処理対象の関係情報が指定されているか否かを判定し、関係情報が指定されている場合、ステップS1203に処理を移し、関係情報が指定されていない場合、ステップS1206に処理を移す。
【0099】
ステップS1203では、リンク解析部115は、処理対象の関係情報のリンク先をリンク情報の到達リンクに設定する。
【0100】
ステップS1204では、リンク解析部115は、処理対象のブランドをリンク情報のブランドに設定する。
【0101】
ステップS1205では、リンク解析部115は、処理対象の文書におけるタイトルからタグを抽出し、処理対象の投稿と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるタグ情報テーブル1002(
図17参照)に登録する。
【0102】
本実施の例において、タグの抽出は、正規表現等を用い、英数字および記号が連続する箇所を抽出するものとする。
【0103】
タグは予め定義した辞書を用いて特定してもよいし、tf/idfのような単語の出現頻度などの統計情報に基づいて抽出の基準を定義して特定してもよい。
【0104】
リンク情報保存領域116には、
図10に示すように、投稿文のリンクから到達する公式サイトとの関係を記憶するリンク情報テーブル1001、SNS投稿の特徴とSNS投稿によって評価されているブランドとの関係を記憶するタグ情報テーブル1002を備えている。
【0105】
ステップS1206では、リンク解析部115は、直接リンクをリンク情報の到達リンクに設定する。
【0106】
ステップS1207では、リンク解析部115は、リンク情報を処理対象の投稿と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるリンク情報テーブル1001に登録する。
【0107】
次に、具体例として、
図8に示す投稿テーブル601に記憶した投稿801に対して、処理次数の規定値を2とし、
図9、
図11および
図12の処理を実施した場合について説明する。
【0108】
設定保存領域112における公式サイトURLパターンテーブル502の具体例について、
図15に示す。
【0109】
公式サイトURLパターンテーブル502は、各企業が提供するサイトのURLに含まれる文字列を示す公式サイトURLパターン文字列、及び当該企業のブランド等の項目を含んで構成されている。
【0110】
ステップS901では、リンク解析部115は、投稿801の投稿文からリンク807を取得する。
【0111】
そして、リンク解析部115は、リンク807に対してステップS912までの繰り返し処理を開始する。
【0112】
ステップS902では、リンク解析部115は、一時領域をクリアし、リンク807をリンク先とした次数0の関係情報1301を一時領域に追加する(
図13参照)。
【0113】
ステップS903では、リンク解析部115は、終了フラグを未設定にセットし、処理次数を0にセットする。
【0114】
ステップS904では、リンク解析部115は、処理次数0が規定値2以下かつ終了フラグが未設定なので、ステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0115】
ステップS905では、リンク解析部115は、一時領域から次数が処理次数0に等しい関係情報1301を取得する。
【0116】
そして、リンク解析部115は、ステップS904において取得した関係情報1301に対し、ステップS908までの繰り返し処理を開始する。
【0117】
ステップS906では、リンク解析部115は、処理中の関係情報1301のリンク先「http://www.kannon.jp/news20130711.html」が示す文書1401(
図14参照)を外部サイト140から取得する。
【0118】
ステップS906では、リンク解析部115は、関係情報1301のリンク先「http://www.kannon.jp/news20130711.html」のオーソリティ部「www.kannon.jp」が公式サイトURLパターン文字列1501に後方一致するので、ブランド「kannon」の公式サイトと判定し、関係情報1301のリンク先が公式サイトへのリンクであるのでステップS907に処理を移す。
【0119】
ステップS907では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書1401と処理対象の関係情報1301およびステップS906において判定したブランド「kannon」に対し、リンク情報追加処理(
図12参照)を実施する。
【0120】
ステップS1201では、リンク解析部115は、リンク情報1601(
図16参照)を生成し、処理対象のリンク「http://www.kannon.jp/news20130711.html」を直接リンクとして設定する。
【0121】
ステップS1202では、リンク解析部115は、関係情報1301が指定されているので、ステップS1203に処理を移す。
【0122】
ステップS1203では、リンク解析部115は、処理対象の関係情報1301のリンク先「http://www.kannon.jp/news20130711.html」をリンク情報1601の到達リンクに設定する。
【0123】
ステップS1204では、リンク解析部115は、処理対象のブランド「kannon」をリンク情報1601のブランドに設定する。
【0124】
ステップS1205では、リンク解析部115は、処理対象の文書1401のタイトルからタグ「32D mk II」を抽出し、投稿801(id=1)と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるタグ情報テーブル1002に登録する。
【0125】
ステップS1207では、リンク解析部115は、リンク情報を処理対象の投稿801(id=1)と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるリンク情報テーブル1001に登録して、ステップS908に処理を戻す。
ステップS908では、リンク解析部115は、終了フラグを設定する。
【0126】
そして、リンク解析部115は、次の関係情報がないので、ステップS910に処理を移す。
ステップS910では、リンク解析部115は、処理次数を1増やす。
【0127】
そして、リンク解析部115は、終了フラグが設定されているので、ステップS911に処理を移す。
【0128】
ステップS911では、リンク解析部115は、終了フラグが設定されており、次のリンクがないので、処理を終了する。
次に投稿802に対する具体例について説明する。
【0129】
ステップS901では、リンク解析部115は、投稿802の投稿文からリンク808を取得する。
【0130】
そして、リンク解析部115は、リンク808に対し、ステップS912までの繰り返し処理を開始する。
【0131】
ステップS902では、リンク解析部115は、一時領域をクリアし、処理対象のリンク808をリンク先とした次数0の関係情報1801(
図18参照)を一時領域に追加する。
【0132】
ステップS903では、リンク解析部115は、終了フラグを未設定にセットし、処理次数を0にセットする。
【0133】
そして、リンク解析部115は、処理次数0が規定値2以下かつ終了フラグが未設定なので、ステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0134】
ステップS904では、リンク解析部115は、一時領域から次数が処理次数0に等しい関係情報1801を取得する。
【0135】
そして、リンク解析部115は、ステップS904で取得した関係情報1801に対し、ステップS911までの繰り返し処理を開始する。
【0136】
ステップS905では、リンク解析部115は、処理中の関係情報1801のリンク先「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」が示す文書1901(
図19参照)を外部サイト140から取得する。
【0137】
ステップS906では、リンク解析部115は、関係情報1801のリンク先「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」のオーソリティ部「nblog.ne.jp」が公式サイトURLパターン文字列のいずれにも一致しないので、関係情報1801のリンク先が公式サイトへのリンクでないと判断し、ステップS909に処理を移す。
【0138】
ステップS909では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書1901に対し、文書内のリンク解析処理(
図11参照)を実施する。
【0139】
ステップS1101では、リンク解析部115は、ステップS905において取得した文書1901からリンク1902〜1904を取得する。
【0140】
そして、リンク解析部115は、ステップS1101において取得したリンク1902「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」に対し、ステップS1105までの繰り返し処理を開始する。
【0141】
ステップS1102では、リンク解析部115は、処理中のリンク情報1602が外部サイトへのリンクか否かを判定する。
【0142】
リンク1902のオーソリティ部は「www.jnews.co.jp」であり、処理中の文書1901へのリンク「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」のオーソリティ部「nblog.ne.jp」と異なるので外部サイトへのリンクと判断し、ステップS1103に処理を移す。
【0143】
ステップS1103では、リンク解析部115は、次数1(=処理次数0+1)、文書1901へのリンク「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」をリンク元とし、処理中のリンク1902「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」をリンク先とする関係情報1802を生成する。
【0144】
ステップS1104では、リンク解析部115は、ステップS1103において生成した関係情報1802が一時領域に登録されていないので、ステップS1105に処理を移す。
【0145】
ステップS1105では、リンク解析部115は、ステップS1104で生成された関係情報1802を一時領域に登録する。
【0146】
そして、リンク解析部115は、次のリンク1903があるので、ステップS1102からの処理を実施する。
【0147】
ステップS1102では、リンク解析部115は、リンク1903で示される「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307092032.html」に対し、ステップS1105までの繰り返し処理を開始する。
【0148】
ステップS1103では、リンク解析部115は、処理中のリンク1903が外部サイトへのリンクか否かを判定し、リンク1903のオーソリティ部は「nblog.ne.jp」であり、処理中の文書1901へのリンク「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」のオーソリティ部「nblog.ne.jp」と等しいので、内部サイトへのリンクと判断し、ステップS1105の後に処理を移す。
【0149】
そして、リンク解析部115は、次のリンク1904があるので、ステップS1102からの処理を実施する。
【0150】
ステップS1102では、リンク解析部115は、リンク1904で示される「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」に対し、ステップS1105までの繰り返し処理を開始する。
【0151】
ステップS1103では、リンク解析部115は、処理中のリンク1904が外部サイトへのリンクか否かを判定する。
【0152】
リンク1904のオーソリティ部は「www.kshop.co.jp」であり、処理中の文書1901へのリンク「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」のオーソリティ部「nblog.ne.jp」と異なるので外部サイトへのリンクと判断し、ステップS1103に処理を移す。
【0153】
ステップS1104では、リンク解析部115は、次数1(=処理次数+1)、文書1901へのリンク「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」をリンク元とし、処理中のリンク1904「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」をリンク先とする関係情報1803を生成する。
【0154】
ステップS1104では、リンク解析部115は、ステップS1103で生成した関係情報1803が一時領域に登録されていないので、ステップS1105に処理を移す。
【0155】
ステップS1105では、リンク解析部115は、ステップS1104で生成された関係情報1803を一時領域に登録する。
【0156】
そして、リンク解析部115は、次のリンクがないので、処理を終了し、次の関係情報がないので、ステップS910に処理を移す。
【0157】
ステップS910では、リンク解析部115は、処理次数を1増やし、処理次数を1とする。
【0158】
そして、リンク解析部115は、処理次数1が規定値2以下でありかつ終了フラグが未設定であるので、ステップS904からステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0159】
ステップS904では、リンク解析部115は、一時領域から次数が処理次数1に等しい関係情報1802および関係情報1803を取得する。
【0160】
そして、リンク解析部115は、ステップS904において取得した関係情報1802に対し、ステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0161】
ステップS905では、リンク解析部115は、処理中の関係情報1802のリンク先「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」が示す文書2001(
図20)を外部サイト140から取得する。
【0162】
ステップS906では、リンク解析部115は、関係情報1802のリンク先「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」のオーソリティ部「www.jnews.co.jp」が公式サイトURLパターン文字列のいずれにも一致しないので、関係情報1802のリンク先が公式サイトへのリンクでないと判断し、ステップS909に処理を移す。
【0163】
テップS909では、リンク解析部115は、ステップS906において取得した文書2001に対し、文書内のリンク解析処理(
図11参照)を実施する。
【0164】
ステップS1101では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書2001からリンク2002および2003を取得する。
【0165】
そして、リンク解析部115は、ステップS1101で取得したリンク2002「http://www.kannon.jp/news20130711.html」に対し、ステップS1105までの繰り返し処理を開始する。
【0166】
ステップS1102では、リンク解析部115は、処理中のリンク2002が外部サイトへのリンクか否かを判定し、リンク2002のオーソリティ部は「www.kannon.jp」であり、処理中の文書2001へのリンク「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」のオーソリティ部「www.jnews.co.jp」と異なるので外部サイトへのリンクと判断し、ステップS1103に処理を移す。
【0167】
ステップS1103では、リンク解析部115は、次数2(=処理次数1+1)、文書2001へのリンク「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」をリンク元とし、処理中のリンク2002「http://www.kannon.jp/news20130711.html」をリンク先とする関係情報1804を生成する。
【0168】
ステップS1105では、リンク解析部115は、ステップS1103で生成した関係情報1804が一時領域に登録されていないので、ステップS1105に処理を移す。
【0169】
ステップS1105では、リンク解析部115は、ステップS1104で生成された関係情報1804を一時領域に登録する。
【0170】
そして、リンク解析部115は、次のリンク2003があるので、ステップS1102からの処理を実施する。
【0171】
ステップS1102では、リンク解析部115は、リンク2103で示される「http://www.jnews.co.jp/2013-0527-kannon.html」に対し、ステップS1105までの繰り返し処理を開始する。
【0172】
ステップS1102では、リンク解析部115は、処理中のリンク2003が外部サイトへのリンクか否かを判定し、リンク2003のオーソリティ部は「www.jnews.co.jp」であり、処理中の文書2001へのリンク「http://www.jnews.co.jp/20120127.html」のオーソリティ部「www.jnews.co.jp」と等しいので、内部サイトへのリンクと判断し、次のリンクがないので、処理を終了する。
【0173】
そして、リンク解析部115は、次の関係情報1803があるので、ステップS905に処理を移す。
【0174】
そして、リンク解析部115は、関係情報1803に対し、ステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0175】
ステップS905では、リンク解析部115は、処理中の関係情報1803のリンク先「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」が示す文書を外部サイト140から取得する。ここで「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」が示す文書はリンクを持っていないものとする。
【0176】
ステップS906では、リンク解析部115は、関係情報1803のリンク先「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」のオーソリティ部「www.kshop.co.jp」が公式サイトURLパターン文字列のいずれにも一致しないので、関係情報1803のリンク先が公式サイトへのリンクでないと判断し、ステップS909に処理を移す。
【0177】
テップS909では、リンク解析部115は、ステップS905で取得した文書に対し、文書内のリンク解析処理(
図11参照)を実施するが処理対象である文書はリンクを持たないので、リンク解析処理が終了しても状態は変化しないので、詳細は省略する。
【0178】
そして、リンク解析部115は、次の関係情報がないので、ステップS910に処理を移す。
【0179】
ステップS910では、リンク解析部115は、処理次数を1増やし、処理次数を2とする。
【0180】
そして、リンク解析部115は、処理次数2が規定値2以下でありかつ終了フラグが未設定であるので、ステップS904からステップS910までの繰り返し処理を開始する。
【0181】
ステップS904では、リンク解析部115は、一時領域から次数が処理次数2に等しい関係情報1804を取得する。
【0182】
そして、リンク解析部115は、ステップS904において取得した関係情報1804に対し、ステップS912までの繰り返し処理を開始する。
【0183】
ステップS905では、リンク解析部115は、処理中の関係情報1804のリンク先「http://www.kannon.jp/news20130711.html」が示す文書1401(
図14参照)を外部サイト140から取得する。
【0184】
ステップS906では、リンク解析部115は、関係情報1804のリンク先「http://www.kannon.jp/news20130711.html」のオーソリティ部「www.kannon.jp」が公式サイトURLパターン文字列1501に後方一致するので、ブランド「kannon」の公式サイトと判定し、関係情報1804のリンク先が公式サイトへのリンクであるのでステップS907に処理を移す。
【0185】
ステップS907では、リンク解析部115は、ステップS905において取得した文書1401と処理対象の関係情報1804およびステップS906で判定したブランド「kannon」に対し、リンク情報追加処理(
図12参照)を実施する。
【0186】
ステップS1201では、リンク解析部115は、リンク情報1602(
図16参照)を生成し、処理対象のリンク「http://nblog.ne.jp/nagatomo/201307112211.html」を直接リンクとして設定する。
【0187】
ステップS1202では、リンク解析部115は、関係情報1804が指定されているので、ステップS1203に処理を移す。
【0188】
ステップS1203では、リンク解析部115は、処理対象の関係情報1804のリンク先「http://www.kannon.jp/news20130711.html」をリンク情報1602の到達リンクに設定する。
【0189】
ステップS1204では、リンク解析部115は、処理対象のブランド「kannon」をリンク情報1602のブランドに設定する。
【0190】
ステップS1205では、リンク解析部115は、処理対象の文書1401からタグ「32D mk II」を抽出し、投稿802(id=2)と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるタグ情報テーブル1002に登録する。
【0191】
ステップS1207では、リンク解析部115は、リンク情報1602を処理対象の投稿802(id=2)と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるリンク情報テーブル1001に登録して、ステップS908に処理を戻す。
ステップS908では、リンク解析部115は、終了フラグを設定する。
【0192】
そして、リンク解析部115は、次の関係情報がないので、ステップS910に処理を移す。
【0193】
ステップS910では、リンク解析部115は、処理次数を1増やし、処理次数を3とする。
【0194】
そして、リンク解析部115は、処理次数3が規定値2以下でありかつ終了フラグが設定されているので、ステップS911に処理を移す。
【0195】
テップS911では、リンク解析部115は、終了フラグが設定されており、次のリンクがないので、処理を終了する。
【0196】
以下、投稿803〜806までに対し、同様の処理を繰り返した場合に得られる、リンク情報保存領域116におけるリンク情報テーブル1001およびタグ情報テーブル1002の状態を
図21および
図22に示す。
【0197】
文書「http://www.kannon-shop.co.jp/kannon32dmk2.html」のタイトルは「KANNON ダイレクトショップ - 32D mk II」とする。
【0198】
尚、分析部117は、分析者端末120からの指示に応じて、リンク情報保存領域116におけるリンク情報テーブル1001およびタグ情報テーブル1002に保存された情報に基づく分析を行い、分析結果を送信部118を介して分析者端末120の受信部121へ送信し、出力部122は、受信部121で受信した分析結果をCRT210へ表示する。
【0199】
公式サイトの各ページや抽出したタグ、ブランドに関する投稿の集計・ランキングや投稿の一覧表示、ネガポジ分析など投稿に対する言語処理を用いた分析などが様々な分析手法があるが詳細は省略する。
【0200】
図23は、
図21に示すリンク情報テーブル1001に対し、到達リンクで集計した結果(分析結果)を示す表である。
【0201】
投稿上のリンク先が異なるが、投稿801〜803および806(id1〜3および6)は同一の文書(http://www.kannon.jp/news20130711.html)に関する投稿として分析することが可能となっている。
【0202】
図24は、
図22に示すタグ情報テーブル1002に対しタグで集計した結果(分析結果)を示す表である。投稿801〜804および806(id1〜4および6)は同一のタグ(32D mk II)に関する投稿として分析することが可能となっている。
【0203】
本実施形態によれば、投稿802、803、806のように企業のサイトへのリンクでなくても、主題が、企業のサイトの文書(http://www.kannon.jp/news20130711.html)と同じであり、投稿801と同様に評価の対象に含めた分析を実現することが可能となる。
【0204】
更に、企業サイトと関連付けられるリンクを持つ投稿801〜804および806に対し、企業サイトのページのタイトルから抽出した有用性の高いキーワード(「32D mk II」)に基づいた分析を実現することも可能となる。
[第2の実施形態]
【0205】
第2の実施形態では、第1の実施形態の構成及び処理に基づくものであるが、第2の実施形態において、リンク情報保存領域116は
図25に示すように関係情報テーブル2501を拡張する。
【0206】
次に
図26および
図27に示すフローチャートを用いて第2の実施形態において、SNSにて投稿された文書内のリンクを解析する処理について説明する。
【0207】
図26に示すフローチャートは
図9に示すフローチャートに対し、ステップS2601の処理が追加されている。
【0208】
ステップS2601においてリンク解析部115は、一時領域に保存された関係情報を関係情報テーブル2501に追加する。このとき、リンクのサイトを判定する情報として、関係情報におけるリンク元URLのオーソリティ部を一緒に追加する。一時領域に保存されている関係情報のうちリンク元URLがない関係情報は追加しない。
【0209】
図27に示すフローチャートは
図11に示すフローチャートに対し、ステップS2701およびステップS2702の処理が追加されている。
【0210】
ステップS2701においてリンク解析部115は、処理対象であるリンクの重要度を算出する。リンクの重要度は、リンクに対する関係情報から、対象となるリンクがリンク元の文書において特有のリンクであるか、同一サイトにおいて共通に用いられているかを数値化したものである。リンクの重要度は、対象のリンクが、リンク元文書と同一サイト(同じオーソリティ部を持つ)にある文書において共通に用いられている場合に低く、リンク元文書において特有のリンクである場合に高くなるように定義されている。以下にリンクの重要度の判定式の一例を示す。
【0211】
Nsrc: リンク元のオーソリティ部と一致する関係情報のリンク元URLの異なり数
Nlink: リンクをリンク先URLに持つ関係情報の異なり数
C: 定数
【0212】
ステップS2702においてリンク解析部115は、ステップS2701において算出したリンクの重要度が規定値以上の場合、ステップS1105に処理を移す。リンクの重要度が規定値未満である場合、次のリンクに対する繰り返し処理を実行する。
【0213】
(具体例)
図28に示すリンク元の文書に対し、第2の実施形態におけるリンク解析処理が実施された場合について具体的に説明する。本実施形態の例におけるリンクの重要度に対する規定値は1.0とする。
【0214】
図28に示すリンク元文書2801「http://nblog.ne.jp/kiyotake/2013070101.html」に対し、
図26に示すリンク解析処理を実施する。
【0215】
詳細は省略するが、リンク元文書2801におけるリンク2802〜2806のうち、リンク2803はリンク元文書と同一オーソリティであるため、外部リンクと判断されず、一時領域に保存されない。
【0216】
結果としてS2601においてリンク2802およびリンク2804〜2806が関係情報テーブル2501に追加され、
図29に示すように関係情報2901〜2904が登録される。
【0217】
同様にリンク2804〜2806を持つ同サイト(オーソリティ部が一致する)の4つの文書が更に処理されたものとする。詳細は省略するが、ここまでの処理において、ステップS2701で算出されるリンクの重要度はいずれも規定値以上となる。結果として関係情報テーブル2501は
図29の状態となる。尚、http://nblog.ne.jp/kiyotake/2013070103.htmlのリンク元URL、http://nblog.ne.jp/kiyotake/2013070104.htmlのリンク元のURLに関しては、関係情報として、http://www.camera-sokuhou.ne.jp/camera/を備える。
【0218】
図28に示すリンク元文書2807「http://nblog.ne.jp/kiyotake/2013070106.html」に対し、
図26に示すリンク解析処理を実施する。
【0219】
文書2807におけるリンク2808「http://www.jnews.co.jp/20120129.html」に対し処理が行われ、ステップS2701でリンクの重要度が算出される。
【0220】
リンク元である文書2807のオーソリティ部「http://nblog.ne.jp/」を持つリンク元のURLの異なり数は5であるので、Nsrc=5となる、リンク2808をリンク先に持つ関係情報はないのでNlink=0となる。定数Cの値を5とすると、リンク2808に対する重要度はlog2((5+5+1)/(1+1)) ≒2.459431619となる。
【0221】
ステップS2702において、リンク2808の重要度は規定値1.0以上なのでステップS1105の処理が実施され、以降の処理でも有効な関係情報として処理される。
【0222】
文書2807におけるリンク2810「http://www.camera-sokuhou.ne.jp/camera/」に対しても、同様にステップS2701においてリンクの重要度が算出される。
【0223】
リンク元である文書2807のオーソリティ部「http://nblog.ne.jp/」を持つリンク元のURLの異なり数は5であるので、Nsrc=5となる、リンク2810をリンク先に持つ関係情報の異なり数も5であるのでNlink=5となり、リンク2810に対する重要度はlog2((5+5+1)/(5+1)) ≒0.874469118となる。
【0224】
ステップS2702において、リンク2810の重要度は規定値1.0未満なのでステップS1105の処理は実施されず、リンク2810は以降の処理において対象とならない。
【0225】
上述したように、リンク先文書のうち、リンク元文書とは関係が薄く、リンク元文書の属するオーソリティ(ドメイン)において定型的に記載されているリンクを解析の対象から除外することが可能となる。結果として、不要なリンクを辿る処理を削減でき、処理効率および処理精度ともに向上させることが可能となる。
【0226】
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、第1及び第2の実施形態の構成及び処理に基づくものであるが、まず、
図30に示すフローチャートを用いて第3の実施形態において、SNSにて投稿された文書内のリンクを解析する処理の詳細について説明する。
【0227】
図30に示すフローチャートは
図9に示すフローチャートに対し、ステップS3001およびステップS3002の処理が追加されている。
【0228】
ステップS3001においてリンク解析部115は、リンク元文書とリンク先文書を比較して、関連度を算出する。関連度は、リンク元文書とリンク先文書の主題との同一性を数値化したものであり、文書そのものの類似性から算出してもよいし、タイトル等の一部分から判定してもよい。本実施形態の例においてはタイトル文字列の類似性を評価する指標として用いる。以下に関連度を算出する式の一例を示す。
【0229】
ステップS3001においてリンク解析部115は、ステップS3001で求めた関連度が規定値以上であれば、ステップS906に処理を移す。関連度が規定値未満であれば、次の関係情報に対する繰り返し処理を開始する。
(具体例)
【0230】
図31に示すリンク元の文書に対し、第3の実施形態におけるリンク解析処理が実施された場合について具体的に説明する。本実施形態の例において関連度の規定値は0.5とする。
【0231】
ステップS901においてリンク解析部115は、リンク元の文書3101からリンク3102および3103を取得する。
【0232】
リンク3102に対する繰り返し処理が開始され、ステップS905まで処理が進む。
【0233】
ステップv905においてリンク解析部115は、リンク3102が示す文書を取得する。このときリンク3102が示す文書のタイトルが「カンノン:5月24日より32D mk II発売開始」であったとする。
【0234】
ステップS3001においてリンク解析部115は、リンク元である文書3101のタイトル「JNews - カンノンから 32D mk II 24日より発売」とステップS905で取得したリンク先文書のタイトルとから関連度を算出する。本実施形態の例において、形態素解析の結果から記号類を除いたものを単語として抽出する。
【0235】
リンク元文書のタイトルからは「JNews」「カンノン」「から」「32D mk II」「24日」「より」「発売」の7つの単語が得られる。
【0236】
リンク先文書のタイトルからは「カンノン」「5月」「24日」「より」「32D mk II 」「発売」「開始」の7つの単語が得られる。
【0237】
一致する単語は「カンノン」「32D mk II」「24日」「より」「発売」の5つであり、関連度は (5×2)/(7+7) = 10/14≒0.71429となる。
【0238】
ステップS3002においてリンク解析部115は、関連度が規定値0.5以上なので、リンク3102に対し以降の処理が実施される。
【0239】
同様にリンク3103に対する繰り返し処理が開始され、ステップS905まで処理が進む。
【0240】
ステップS905においてリンク解析部115は、リンク3103が示す文書を取得する。このときリンク3103が示す文書のタイトルが「カンノン:ホームページ」であったとする。
【0241】
ステップS3001においてリンク解析部115は、リンク元である文書3101のタイトルとステップS905で取得したリンク先文書のタイトルとから関連度を算出する。
【0242】
リンク先文書のタイトルからは「カンノン」「ホームページ」の2つの単語が得られる。
【0243】
一致する単語は「カンノン」のみであり、関連度は (1×2)/(7+2) = 2/9≒0.22222となる。
【0244】
ステップS3002においてリンク解析部115は、関連度が規定値0.5未満なので、リンク3103に対し以降の処理が実施されない。
【0245】
上述したように、リンク先の文書に対し、主題が同一であると判断された文書へのリンクのみを処理対象とすることが可能となり、処理効率および処理精度とも更に向上させることが可能となる。
【0246】
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、第1乃至第3の実施形態の構成及び処理に基づくものであるが、まず、
図32に示すフローチャートを用いて第4の実施形態において、SNSにて投稿された文書内のリンクを解析する処理の詳細について説明する。
【0247】
図32に示すフローチャートは
図12に示すフローチャートに対し、ステップS3201の処理が追加されている。
【0248】
ステップS3201においてリンク解析部115は、直接リンク先の文書におけるタイトルからタグを抽出し、処理対象の投稿と関連付けて、リンク情報保存領域116におけるタグ情報テーブル1002に登録する。
【0249】
(具体例)
第1の実施形態の例における
図8の投稿に対し、第4の実施形態におけるリンク処理を実施すると、投稿805に含まれているリンク「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」に対しては、ステップS1206まで処理が進む。
【0250】
ステップS3201においてリンク解析部115は、処理対象である直接リンク「http://www.kshop.co.jp/kannon32d.html」からタグを取得する。直接リンクが示す文書のタイトルが「カンノン32D最安値!」であったとすると、「32D」をタグとして取得し、タグ情報テーブル1002に登録する。
【0251】
結果としてタグ情報テーブル1002は
図33に示した状態となり、
図34に示した集計結果を表示することが可能となる。
【0252】
上述したように、ノイズとなる可能性もあるが、公式サイトまで辿れない文書も分析の対象とすることが可能となる。
【0253】
以上、本実施形態によれば、インターネット等で展開されるサービスに於いて行われる企業や製品等に関する意見や評価等の投稿に含まれるリンクに直接、あるいは間接問わず関連付けられる企業サイト(到達する企業サイトを用いて評価を行う)ことで、分析対象となる企業や製品等の範囲を幅広く抑えると共に、その意見や評価等の対象を適切に特定することで、妥当な評価を行うことができる。
【0254】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0255】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0256】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0257】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0258】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0259】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。