(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記被覆部には、前記受光部並びに前記第1、第2の光出射領域に対応する領域を除いた前記導光部材箇所を覆う遮光領域が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか1つに記載の指示計器。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1〜
図5に基づいて、本発明を車両に搭載された速度計に適用した一実施形態を説明する。
【0012】
図1、
図2において、本実施形態による指示計器としての速度計は、回路基板10と、この回路基板10に導通装着され回動軸20が前方に延びる駆動装置30と、回動軸20にて回動駆動される回動部材40と、この回動部材40の背後に位置して回路基板10上に配置される樹脂ケースからなる光反射体50と、この光反射体50と回動部材40の前方側となる視認者側に配置される表示板60と、この表示板60を照明する照明手段70と、回動部材40を照明する光源80とを備えている。
【0013】
回路基板10は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質配線基板からなり、照明手段70に備えられる後述する表示用光源と、光源80と、駆動装置30の駆動・制御を行う駆動手段(図示せず)と、抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)とが前記配線パターンに導通接続されている。
【0014】
駆動装置30は、可動磁石式計器またはステッピングモータからなり、回動軸20が回路基板10を貫通するように、その主要部が回路基板10の背後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パターン(前記駆動手段)に電気接続される。
【0015】
回動部材40は、
図3〜
図5に示すように透光性の合成樹脂材料にて形成された略細長平板状からなる導光部材41と、この導光部材41を部分的に被覆する被覆部42とを備え、回動軸20の先端に装着されている。
【0016】
導光部材41は、回動軸20側(一端側)となる回動中心領域R1の背面に設けられた受光部41aより光源80からの照明光を導入可能に設けられているものである。
【0017】
つまり、光源80からの照明光は、受光部41aを通じて、導光部材41の内部に採り入れられ、その後、受光部41aに対応するように回動中心領域R1の前面に設けられる傾斜形状からなる反射壁41bによって、回動中心領域R1とは反対側となる導光部材41の先端部(他端側)R2に反射導光されることで、導光部材41が長手状に発光する構成となっている。
【0018】
また、この場合、導光部材41には、先端部R2に反射導光された照明光を反射させる傾斜面形状からなる第1、第2の反射部41c、41dが設けられている。第1の反射部41cは、導光部材41内に導かれた照明光を反射光L1として視認者側へと反射させるべく、導光部材41における先端部R2の所定箇所(つまり、
図3中、導光部材41の左下角部)に設けられた反射面となっている。
【0019】
一方、第2の反射部41dは、前記所定箇所とは異なる先端部R2の他の箇所(つまり、
図3または
図4中、導光部材41の左上角部)に設けられ、導光部材41内に導かれた照明光を反射光L1とは異なる他の反射光L2として後述するように視認者側とは異なる方向に反射させる反射面からなる。
【0020】
なお、この場合、第2の反射部41dは、第1の反射部41cに連なるように設けられ、また、第2の反射部41dの大きさ(形成領域)は、第1の反射部41cの大きさ(形成領域)よりも大きくなるように設定されている。
【0021】
また、被覆部42には、第1の反射部41cによって反射導光された反射光L1を視認者側に出射させる第1の光出射領域42a(
図2参照)と、第2の反射部41dによって反射導光された他の反射光L2を視認者側とは異なる方向に出射させる第2の光出射領域42b(
図5参照)と、受光部41aに対応するように設けられた開口領域42cと、第1、第2の光出射領域42a、42b並びに開口領域42c(受光部41a)に対応する領域を除いた導光部材41箇所を覆う遮光領域42dとが設けられている。ここで、遮光領域42dは、例えば蒸着や塗装等の手段を用いて、導光部材41外表面に層状に形成された遮光層領域にて形成されている。
【0022】
第1の光出射領域42aは、導光部材41における先端部R2の上面に長孔状に開口形成された光出射用のスリットからなり、第1の反射部41cに対応(対向)するように前記上面の一部に設けられている。また、第2の光出射領域42bは、先端部R2の一側面の一部に開口形成された光出射用の開口エリアからなり、第2の反射部41dに対応(対向)するように(視認者側とは異なる方向である)前記一側面の一部に設けられている。
【0023】
なお、各光出射領域42a、42bや開口領域42cは、遮光層領域からなる遮光領域42dが形成されない遮光領域42dの抜き部分として形成されている。また、各光出射領域42a、42bに着目すると、導光部材41の長手方向において、各光出射領域42a、42bの形成位置は同一位置ではなく、第2の光出射領域42bの方が若干、回動中心領域R1側に延びている構成となっている。
【0024】
光反射体50は、例えば白色系の合成樹脂材料にて形成され、光源80からの照明光が通過する貫通孔形状からなる開口部51を有する筒状部52と、筒状部52(開口部51)を取り巻くように設けられる光反射部53と、この光反射部53の外側に位置する外壁部54とが一体形成された構成となっている。
【0025】
筒状部52は、光源80を包囲するように導光部材41の回動中心領域R1と回路基板10との間に位置し、光源80からの照明光を回動中心領域R1へと導く照明室としての機能を有している。
【0026】
光反射部53は、筒状部52(開口部51)を取り巻く略円環の平板形状からなる基部53aと、この基部53aの周縁から表示板60側に向けて延在する略円環状の立壁部53bとを有し、基部53aは、筒状部52の上端部と立壁部53bの下端部とを連結するように設けられている。
【0027】
表示板60は、回動部材40(後述する指示発光部)の作動範囲に沿った円弧状の配列形状を有し、前記指示発光部によって指示される目盛、数字等からなる計測値表示部61と、この計測値表示部61の背景を形成する遮光層からなる背景部62と、計測値表示部61の外側で背景部62を計測値表示部61を包囲するように略馬蹄形状に抜き形成してなる光透過部63とを有している。
【0028】
これら計測値表示部61、背景部62並びに光透過部63は、回動部材40(導光部材41)の作動範囲に設けられる計測値表示部61が例えば白色の透光性インクにより、背景部62が例えば黒色の遮光性インクにより、それぞれ表示板60の母材となる薄板状からなる光透過性の基板64の表面に印刷形成される。
【0029】
光透過部63は、背景部62を形成する遮光性インクを抜き印刷することにより、背景部62が形成されない抜き印刷部分からなり、従って、計測値表示部61に対応するように設けられる光透過部63は、基板64が部分的に露出し、これに伴い、視認者側からは前記指示発光部と後述する帯状発光部との双方が、光透過部63を通じて透視可能(視認可能)となっている。なお、詳細図示は省略するが、必要に応じて、光透過部63に対応する基板64の表面箇所(あるいは基板64の背面箇所)に、スモーク色調を有する暗色層を設けてもよい。
【0030】
照明手段70は、表示用光源71と、この表示用光源71からの照明光を表示板60の計測値表示部61へと導く導光体72とを備えている。
【0031】
表示用光源71は、例えば白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、回路基板10上に複数個実装されている。この場合、表示用光源71の発光面は、立壁部53bと外壁部54との間に位置する導光体72の後述する垂下部の底部と向かい合うような位置関係となっており、表示用光源71からの照明光は、前記底部を通じて前記垂下部へと導入される。
【0032】
導光体72は、透光性合成樹脂材料からなり、表示板60の背面に沿うように配置される円板部72aと、この円板部72aの背面側周縁から下方側(表示用光源71側)に垂下する略筒状の垂下部72bとが一体形成された構成となっており、この垂下部72b底部の直下に複数個の表示用光源71が等間隔に配置されている。
【0033】
なお、72cは、円板部72aの表面側周縁に設けられる反射面であり、また、詳細図示は省略するが、必要に応じて、円板部72aの背面に照明光を拡散させるための光拡散部としてのシボ加工を施してもよい。
【0034】
従って、表示用光源71が点灯すると、表示用光源71から発せられる照明光は、その真上に位置する導光体72における垂下部72bの前記底部を通じて垂下部72b内に供給され、そのまま前方に進み、反射面72cを通じて円板部72a内に導かれ、計測値表示部61が白色にて発光する。
【0035】
光源80は、適宜色(ここでは白色光)を発するチップ型発光ダイオードからなり、回動中心領域R1と対向するように回路基板10上に複数個実装され、導光部材41に照明光を供給する発光体からなる。
【0036】
光源80から発せられる照明光は、筒状部52内を経て導光部材41の回動中心領域R1側へと進み、受光部41aを通じて導光部材41の内部に採り入れられ、その後、反射壁41bによって先端部R2に反射導光されることで、導光部材41が発光する。
【0037】
そして、この導光部材41において、先端部R2に反射導光された照明光は、先端部R2の前記所定箇所(
図3中、導光部材41の左下角部)に設けられた第1の反射部41cによって反射される反射光L1と、先端部R2の前記他の箇所(
図3または
図4中、導光部材41の左上角部)に設けられた第2の反射部41dによって反射される他の反射光L2とに大別される。
【0038】
ここで、反射光L1は、
図2に示すように第1の光出射領域42a側(表示板60側)に向けて反射導光されて第1の光出射領域42aから第1の出射光として出射される。そして、この第1の光出射領域42aから出射される前記第1の出射光は、円板部72aに向けて出射され円板部72aを透過し、視認者側から見たときに光透過部63越しに計測値表示部61を指示する白色の指示発光部S1として視認される。
【0039】
他方、他の反射光L2は、
図5に示すように第2の光出射領域42b側に向けて反射導光されて第2の光出射領域42bから第2の出射光として出射される。そして、この第2の光出射領域42bから出射される前記第2の出射光は、光反射部53に向けて出射された後、基部53a(あるいは基部53a及び立壁部53b)に当たって視認者側に反射導光される。
【0040】
つまり、前記第2の出射光は、光反射部53(基部53a、あるいは基部53a及び立壁部53b)を経て視認者側に反射導光され、その後、詳細図示は省略するが、前記第1の出射光の光路と同様に円板部72aを透過することで、視認者側から見たときに光透過部63越しに指示発光部S1に連なる白色の帯状発光部S2として視認されるようになっている(
図1参照)。
【0041】
この場合、あたかも指示発光部S1の尾を引くように形成される帯状の帯状発光部S2は、指示発光部S1から遠ざかる(次第に離れる)に従って、その濃淡が淡くなるグラデーション模様として形成されている。
【0042】
すなわち、光反射部53に当たって視認者側へと反射導光される前記第2の出射光は、その反射光量が、指示発光部S1側では比較的多く、指示発光部S1側から遠くなるに従って次第に少なくなっていることに起因して、帯状発光部S2は、指示発光部S1に近い側が濃くなっているとともに指示発光部S1側から遠ざかるに従い薄くなる(つまり計測値表示部61に着目すれば、計測値「大」→計測値「小」へと向かうに従って色が淡くなる)ようなグラデーション模様となり、指示発光部S1に近い側の色味が強く、遠い側の色味が弱くなるように色の濃淡が変化するため、色の濃淡を利用した視覚的演出効果のある指示計器を提供することができる。
【0043】
以上のように本実施形態によれば、導光部材41は、導光部材41における先端部R2の前記所定箇所に設けられる第1の反射部41cと、先端部R2の前記他の箇所に設けられる第2の反射部41dとを有し、被覆部42には、反射光L1を出射させる第1の光出射領域42aと、他の反射光L2を出射させる第2の光出射領域42bとが設けられ、第1の光出射領域42aから出射される前記第1の出射光は、視認者側から見たときに光透過部63越しに計測値表示部61を指示する指示発光部S1として視認され、第2の光出射領域42bから出射される前記第2の出射光は、光反射部53を経て視認者側に反射導光されることで、視認者側から見たときに光透過部63越しに指示発光部S1に連なる帯状発光部S2として視認されるものである。また、帯状発光部S2は、指示発光部S1から遠ざかるに従って、その濃淡が淡くなるグラデーション模様として形成されているものである。
【0044】
従って、指示発光部S1の尾を引くように形成される帯状の帯状発光部S2は、指示発光部S1に近い側が濃く、指示発光部S1側から遠い程、薄く(淡く)なるようなグラデーション模様となり、指示発光部S1に近い側の色味が強く、遠い側の色味が弱くなるように色の濃淡が変化するため、色の濃淡を利用した視覚的演出効果のある指示計器を提供することができる。
【0045】
また本実施形態では、計測値表示部61の背景を形成する背景部62を備え、背景部62は、表示板60の母材となる光透過性の基板64に形成された遮光層からなり、光透過部63に対応する基板64箇所(基板64の表面箇所または背面箇所)には暗色層が設けられていることにより、視認者側から表示板60を見たときに、前記暗色層が施されることでスモーク色調にて視認されることになる光透過部63の暗色視認エリアと、この暗色視認エリア以外となる背景部62箇所とが略同色になり、前記暗色視認エリアとこの周囲に位置する背景部62箇所との境界をぼかすことができ、表示品位の向上した指示計器を提供することができる。
【0046】
また本実施形態では、被覆部42には、開口領域42c(受光部41a)並びに第1、第2の光出射領域42a、42bに対応する領域を除いた導光部材41箇所を覆う遮光領域42dが設けられていることにより、回動する導光部材41に部分的に遮光領域42dを形成するといった簡素な構成にて、指示発光部S1及び帯状発光部S2を表現することができ、コスト的に有利である。
【0047】
また本実施形態では、帯状発光部S2は、計測値表示部61に着目したときに、測定値が大きい方の色が濃く、計測値「大」→計測値「小」へと向かうに従って、色が淡くなるグラデーション模様となっている例について説明したが、例えばこれとは逆に計測値「小」→計測値「大」へと向かうに従って、色が淡くなるようなグラデーション模様により帯状発光部S2を形成してもよい。
【0048】
なお、この場合、詳細図示は省略するが、第1の反射部41cを本実施形態のように
図3中、導光部材41の左下角部ではなく導光部材41の左上角部に設け、第2の反射部41dを本実施形態のように
図3中、導光部材41の左上角部ではなく導光部材41の左下角部に設け、第1の光出射領域42aを導光部材41の左上角部に位置する第1の反射部41cと対向するようように設け、第2の光出射領域42bを導光部材41の左下角部に位置する第2の反射部41dと対向するように設ければよい。
【0049】
また本実施形態では、第1、第2の光出射領域42a、42b並びに開口領域42c(受光部41a)に対応する領域を除いた導光部材41箇所を覆う遮光領域42dが、蒸着や塗装等によって導光部材41外表面に層状に形成されている例について説明したが、例えば被腹部42を導光部材41外表面を覆う略箱形形状の樹脂ケースのごときケース体にて構成し、当該ケース体において、上述の第1、第2の光出射領域42a、42b並びに開口領域42cに対応する位置に刳りぬいた貫通孔を3箇所、開口形成することで、被腹部42(前記ケース体)に第1、第2の光出射領域と開口領域とが形成されるようにしてもよい。
【0050】
なお、本実施形態では、第2の反射部41dは、その断面形状が
図5に示すように基部53aの板面方向と直交している垂直面にて形成されている例について説明したが、例えば第2の反射部41dを垂直面ではなく
図6に示す変形例のように第2の反射部41dの上端側を
図5の状態よりも若干、第1の光出射領域42a側に近接させることにより形成される傾斜面としてもよい。第2の反射部41dを傾斜面とすることで、基部53aに、効率よく(積極的に)他の反射光L2を導くことができる。