(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】
図1および
図2に示す装置は、米飯を矩形シート状に成形する米飯シート形成部M1と、米飯シート形成部M1で成形された米飯を受け取ってこれを搬送し、おにぎりに成形するおにぎり成形部M2(おにぎり成形装置)と、おにぎり成形部M2で成形されたおにぎりに包装を行うおにぎり包装部M3とで構成されている。
【0021】
米飯シート形成部M1は、キャスタ1aによって移動可能とされた台座2a上に第1の計量コンベア3、第2の計量コンベア4、搬送コンベア5が搬送方向上流側から下流側に沿って配置されている。また、第1の計量コンベア3および第2の計量コンベア4の上方には、米飯(生地)をシート状に成形して送り出す第1の送出部6aおよび第2の送出部6bがそれぞれ配置されている。
【0022】
台座2の後側(
図1において右側)には、上下方向に延びる一対の縦レール7に沿って米飯容器8を昇降させるリフタ9が設けられている。このリフタ9によって米飯容器8は上部に設置されたホッパ10の位置まで持ち上げられ、リフタ9の上端に設けられた反転部28によってホッパ10に向けて上下反転されることにより、米飯容器8内の米飯がホッパ10に投入される。
【0023】
ホッパ10には、投入された米飯を解すための解しローラ11が設けられており、さらに、解しローラ11に解された米飯を第1の送出部6aに向けて搬送するための搬送ローラ12aおよび解しローラ11に解された米飯を第2の送出部6bに向けて搬送するための搬送ローラ12bが設けられている。
【0024】
なお、ホッパ10に隣接した位置には、作業者が所望する装置の動作設定を行うとともに設定された動作内容が表示される操作部30が設けられている。
【0025】
第1の送出部6a内には、左右一対で合計2段となった第1のローラ対13が上下方向に配置されている。この第1のローラ対13は、上段に位置する第1のローラ対13aの間隔よりも下段に位置する第1のローラ対13bの間隔の方が狭くなっている。したがって、米飯が第1のローラ対13a,13bにより上方より下方へ送られることによって、シート状に圧縮成形される。
【0026】
下段に位置する第1のローラ対13bの下方には、左右一対で合計2段となった第2のローラ対14が配置されている。この第2のローラ対14は相互に接近離間可能になっており、第1のローラ対13から送られたシート状の連続した米飯は、第2のローラ対14の間隔に応じて厚みが調整されて下方へと送り出される。
【0027】
第2のローラ対14と第1の計量コンベア3との間には、第2のローラ対14から送り出されるシート状の米飯を分割するためのカッタ15が配置されている。
【0028】
したがって、シート状に連続した米飯は第2のローラ対14から送り出されてカッタ15により分割されて矩形シート状の米飯塊Rとなって第1の計量コンベア3に載せられ、計量が行われる。
【0029】
また、第2の送出部6b内には、左右一対となった第1のローラ対31が配置されている。したがって、米飯が第1のローラ対31により上方より下方へ送られることによって、シート状に圧縮成形される。
【0030】
第1のローラ対31の下方には、左右一対で合計2段となった第2のローラ対32が配置されている。この第2のローラ対32は相互に接近離間可能になっており、第1のローラ対31から送られたシート状の連続した米飯は、第2のローラ対32の間隔に応じて厚みが調整されて下方へと送り出される。
【0031】
第2のローラ対32と第2の計量コンベア4との間には、第2のローラ対32から送り出されるシート状の米飯を分割するためのカッタ33が配置されている。
【0032】
したがって、シート状に連続した米飯は第2のローラ対32から送り出されてカッタ33により分割されて米飯塊Rとなり、第1の計量コンベア3から第2の計量コンベア4へと搬送されて来た米飯塊Rの上に載せられ、計量が行われる。
【0033】
ここで、第1の送出部6aでは、目標とする重量の米飯塊Rが生成されて第1の計量コンベア3で計量される。また、第2の送出部6bでは、目標とする重量と第1の計量コンベア3での計量値との差(不足重量)に応じた重量の米飯塊Rが生成され、第1の送出部6aで生成された米飯塊Rとの合計の重量が第2の計量コンベア4で計量される。したがって、第1の送出部6aで生成された米飯塊Rの重量が目標重量であった場合には、第2の送出部6bでの米飯塊Rの供給は行われないことになる。
【0034】
なお、本実施の形態の米飯シート形成部M1では、矩形シート状の米飯塊Rの寸法は、長さ110mm、幅65mm、高さ(厚さ)15mmとなっており、1時間に約3000枚製造可能な性能を有している。
【0035】
米飯シート形成部M1の搬送方向下流側には、米飯塊Rを所定の形状に成形(例えば三角形のおにぎり形状に成形)するためのおにぎり成形部M2が配置されている。そして、第2の計量コンベア4から搬送コンベア5へと搬送された米飯塊Rは、米飯シート形成部M1からおにぎり成形部M2へと取り込まれる。
【0036】
図1および
図2に示すように、おにぎり成形部M2は、米飯シート形成部M1で目的とする重量に計量されて形成された矩形シート状の米飯塊Rに、具材Tを載置する穴である具穴R2(
図5)、および後述する米飯塊Rの折り畳みに対応したくびれ部R1(
図5)を有する形状に成形するシート成形部35(シート成形手段)と、梅干し、シャケ、タラコなどといった所定の具材Tを載置する具材載置部24(具材載置手段)と、具材載置部24を通過した矩形シート状の米飯塊Rの具材Tの有無および全体重量(具材Tの載置された米飯塊Rの重量)をチェックする具材チェッカ26(具材確認手段)と、具材Tの載置された矩形シート状の米飯塊Rを搬送する搬送コンベア16と、搬送コンベア16によって搬送された米飯塊Rを折り畳む折り畳みユニット17(折り畳み手段)と、折り畳みユニット17で折り畳まれた米飯塊Rを圧縮しておにぎりを成形する成形孔22の形成された成形テーブル18(圧縮手段)と、成形されたおにぎりを取り出す取出型20とを備えている。
【0037】
ここで、
図5に示すように、シート成形部35により形成されるくびれ部R1は、米飯塊Rの対向する2位置が凹んだ形状のくびれ部R1である。なお、本実施の形態では、くびれ部R1は2箇所形成されているが、少なくとも1カ所であればよい。
【0038】
また、おにぎり成形部M2は、折り畳みユニット17で折り畳まれた米飯塊Rを水平方向に圧縮する圧縮型29と、圧縮された米飯塊Rを上方から成形テーブル18の成形孔22に投入する投入ユニット23と、成形孔22内の米飯塊Rを上下方向に圧縮しておにぎりを成形する圧縮型19とを備えている。
【0039】
ここで、シート成形部35は、シート状の米飯塊Rを搬送する搬送コンベア35a(搬送手段)と、搬送コンベア35a上の米飯塊Rにくびれ部R1(
図5)を形成するくびれ部形成部35b(くびれ部形成手段)と、搬送コンベア35aの搬送動作を制御する搬送制御部35c(搬送制御手段)と、搬送コンベア35a上の米飯塊Rに具材Tを載置するための具穴R2(
図5)を形成する具穴形成部35d(具穴形成手段)とからなる。なお、シート成形部35の詳細については後述する。
【0040】
また、具材載置部24は、矩形シート状の米飯塊Rを搬送する具入れコンベア24aと、具入れコンベア24a上に配置されて米飯塊Rに具材Tを載置する載置部24bとからなる。
【0041】
さらに、具材チェッカ26は、具材Tの載置された矩形シート状の米飯塊Rを搬送しながら重量を計測する計量コンベア26aと、計量コンベア26a上に配置されて米飯塊R上の具材Tの有無を検知する具検知センサ26bとからなる。
【0042】
なお、シート成形部35は前述の米飯シート形成部M1と一体になっており、具材載置部24はスタンド25上に設置され、搬送コンベア16、折り畳みユニット17、成形テーブル18、圧縮型19および取出型20は、キャスタ1bによって移動可能とされた台座2b上に設置されている。
【0043】
前述のように、シート成形部35は、搬送コンベア35a、くびれ部形成部35b、搬送制御部35cおよび具穴形成部35dで構成されている。ここで、くびれ部形成部35bは、搬送コンベア35a上の米飯塊Rを両側から挟んでくびれ部R1を形成する。また、搬送制御部35cは、くびれ部形成部35bにより米飯塊Rにくびれ部R1を形成しているときには搬送動作が停止し、それ以外のときには搬送動作が実行するように搬送コンベア35aを制御する。さらに、具穴形成部35dは、シート状の米飯塊Rを上方から押圧して具穴R2を形成する。
【0044】
図3、
図4および
図5に示すように、くびれ部形成部35bは、シート状の米飯塊Rの第1の辺L1を規制しつつ当該第1の辺L1の所定位置を幅方向に凹ませて凹みrを作る突起部35b−1aが形成された第1の凹み形成板35b−1と、第1の辺L1と対向する第2の辺L2を規制しつつ当該第2の辺L2における第1の辺L1の凹みrに対向する位置を幅方向に凹ませて凹みrを作る突起部35b−2aが形成された第2の凹み形成板35b−2とで構成されている。
【0045】
これら第1の凹み形成板35b−1および第2の凹み形成板35b−2は、水平方向を向いて相互に平行となった回転軸37,37にそれぞれ取り付けられて旋回するようになっている。そして、米飯塊Rと非接触となる非接触位置と、これら第1の凹み形成板35b−1と第2の凹み形成板35b−2とで米飯塊Rを両側から挟むように当該米飯塊Rに凹みrを形成する凹み形成位置(
図3に示す位置)とに旋回して往復移動する。
【0046】
図3における一点鎖線が旋回時における第1の凹み形成板35b−1および第2の凹み形成板35b−2の先端Sの軌跡である。
【0047】
なお、旋回時において凹み形成板35b−1,35b−2が搬送コンベア35aと干渉することを回避するために、第1の凹み形成板35b−1および第2の凹み形成板35b−2の先端Sは、凹み形成位置においてテーパ状となる形状に形成されている。
【0048】
具穴形成部35dは、前述のように米飯塊Rを上方から押圧して具穴R2を形成するものであり、シャフト35d−1と、当該シャフト35d−1の先端に形成されてシャフト35d−1よりも大きな径を有する押圧部35d−2からなる。
【0049】
そして、搬送コンベア35aに搬送されたシート状の米飯塊Rが具穴形成部35dの真下まで到達したときに搬送制御部35cにより搬送コンベア35aの搬送動作が停止される。そして、最初に第1の凹み形成板35b−1が非接触位置から凹み形成位置に旋回し、次に第2の凹み形成板35b−2が非接触位置から凹み形成位置に旋回して、米飯塊Rの2箇所にくびれ部R1が形成される。そして、第1の凹み形成板35b−1と第2の凹み形成板35b−2とが凹み形成位置となった状態において、具穴形成部35dが下降して米飯塊Rを上方から押圧し、具穴R2が形成される。
【0050】
このようにして米飯塊Rにくびれ部R1および具穴R2が形成されたならば、第1の凹み形成板35b−1と第2の凹み形成板35b−2とが非接触位置に旋回するとともに、具穴形成部35dが上昇し、搬送制御部35cにより搬送コンベア35aの搬送動作が再開される。
【0051】
図6および
図7に示すように、折り畳みユニット17は、中央に位置して台座17aに固定されたセンタープレート17−1(固定板)と、センタープレート17−1の両側にヒンジ17bを介して連結されてセンタープレート17−1に対して旋回自在となった2枚のサイドプレート17−2(可動板)とを備えている。
【0052】
ここで、センタープレート17−1は米飯塊Rの前述した2カ所のくびれ部R1に挟まれた部位に対応している。また、2つのサイドプレート17−2は、2カ所のくびれ部R1の外側の部位にそれぞれ対応している。
【0053】
台座17aには、外側に向かって上方に湾曲した一対のアーム17cが揺動自在に取り付けられている。また、当該アーム17cの自由端は、一方端がサイドプレート17−2に対して回動自在に取り付けられた第1のリンク棒17dの他方端に回動自在に取り付けられている。さらに、アーム17cの途中には、モータ軸17eに固定されたカム17fが長孔17gを水平方向に往復することにより上下動する昇降ユニット17hの先端に回動自在に取り付けられた第2のリンク棒17jの先端が回動自在に取り付けられている。
【0054】
そして、昇降ユニット17hの下死点におけるアーム17cの台座17aに対する取付位置よりもアーム17cと第2のリンク棒17jとの取付位置の方が外側となっている。また、昇降ユニット17hの下死点では、センタープレート17−1と2枚のサイドプレート17−2とは相互に展開した状態になっている。
【0055】
このような構造により、昇降ユニット17hが上昇すると第2のリンク棒17jを介してアーム17cが外側に弧を描くように上昇する。これにより、第1のリンク棒17dを介して2枚のサイドプレート17−2がセンタープレート17−1側を支点にして起き上がり、センタープレート17−1の上方で自由端が接近するように旋回する(
図7の二点鎖線による表示部分参照)。
【0056】
したがって、このような折り畳みユニット17のプレート17−1,17−2にくびれ部R1の形成されたシート状の米飯塊Rが搭載されると、ヒンジ17bの位置つまりくびれ部R1の位置を折り曲げ位置として米飯塊Rの両側が起き上がり、中央側に倒れるようにくびれ部R1の位置で折り畳まれる。
【0057】
なお、本実施の形態では、米飯塊Rが略三角に折り畳まれるようになっているが、例えばサイドプレート17−2の形状をL字状にすることにより、米飯塊Rが略平らに折り畳まれるようになっていてもよい。
【0058】
また、本実施の形態においては、1枚のセンタープレート17−1と2枚のサイドプレート17−2の合計3枚のプレートにより矩形シート状の米飯塊Rを折り畳んでいるが、プレートの枚数は3枚に限定されるものではなく、自由に設定することができる。一例を挙げれば、相互に旋回自在となった2枚のプレートでサイドプレートを構成し、これをセンタープレート(1枚)の両側に取り付けることにより、合計5枚のプレートのプレートで折り畳むことなどが考えられる。
【0059】
なお、プレートの枚数を増やせばシート状の米飯塊Rの折り曲げ位置が増えることになるので、それに合わせてくびれ部R1も増えることになるのはもちろんである。
【0060】
さて、
図1および
図2において、成形テーブル18は図示しないモータによって水平方向に間欠的に回転する回転体であり、成形孔22は成形テーブル18の周方向に一定の間隔で複数(本実施の形態では8箇所に)形成されている。そして、圧縮型29および投入ユニット23、圧縮型19ならびに取出型20は成形テーブル18の回転方向に沿って順次配置されている。
【0061】
図8および
図9において、投入ユニット23では、折り畳みユニット17によって折り畳まれた部位が上方を向くようにして米飯塊Rが成形孔22に投入される。図示するように、本実施の形態の成形孔22の水平方向の断面は略三角形となっており、三角形のおにぎりが成形される。なお、投入ユニット23の構造の詳細については後述する。
【0062】
さて、おにぎり成形部M2には、搬送コンベア16で搬送される矩形シート状の米飯塊Rを折り畳みユニット17へ移載し、折り畳みユニット17で折り畳まれた米飯塊Rを投入先である成形孔22の上方へ移載する移載型29−1が設けられている。そして、当該移載型29−1が、後述する移載受型29−2とともに、折り畳みユニット17で折り畳まれた米飯塊Rを水平方向に圧縮する圧縮型29を構成している。なお、移載型29−1の動作は、成形テーブル18の間欠的な回転に対応して行われる。
【0063】
図11、
図13および
図14に示すように、圧縮型29の一方である移載型29−1は、天板29aと、天板29aの下面に移載方向に沿って下方に延びて取り付けられた2枚の壁板29bと、図示しないアームに係止される係止突起29cを備えている。
【0064】
後退位置では、
図11に示すように、先端の壁板29b−1の外側に折り畳みユニット17上の米飯塊Rが位置し、先端の壁板29b−1と後端の壁板29b−2との間に搬送コンベア16上の米飯塊Rが位置している。
【0065】
そして、このような移載型29−1がアームにより水平方向に1領域分だけ動いた前進位置では、
図13に示すように、折り畳みユニット17上の米飯塊Rが壁板29b−1に押されて成形テーブル18の成形孔22上に移載され、搬送コンベア16上の米飯塊Rが壁板29b−2に押されて折り畳みユニット17上に移載される。さらに、搬送コンベア16上の米飯塊Rが壁板29b−2に押されて折り畳みユニット17上に移載された搬送コンベア16上の米飯塊Rの位置には、次の米飯塊Rが搬送される。
【0066】
前進位置に動いた移載型29−1は、アームに持ち上げられるようにして米飯塊Rとの干渉を回避しながら前述の後端位置へと戻り、以降このような前進移動および後退移動を繰り返す。
【0067】
圧縮型29の他方である移載受型29−2は、
図8および
図9に示すように、成形孔22を挟んで移載型29−1と対向するように配置されて、移載型29−1により成形孔22の上方へ移載された米飯塊Rを受け止める。この移載受型29−2は、移載型29−1に向けて開いた形状となって2つの内壁面29−2aが形成されており、
図9において符号D1で示す方向に移動して前進位置になった移載型29−1の先端面29−1aとで、成形孔22に対応した形状の三角形を構成している。そして、この三角形の形状になって前述のように米飯塊Rを受け止める。
【0068】
したがって、移載型29−1が符号D1(
図7)に示す方向である前進位置に動き、圧縮型29である移載型29−1と移載受型29−2とが協働して米飯塊Rが水平方向に圧縮されると、当該米飯塊Rは成形孔22の形状に圧縮される。
【0069】
このようにして移載型29−1および移載受型29−2で構成される圧縮型29で圧縮された米飯塊Rを成形テーブル18の成形孔22に投入する投入ユニット23は、
図9に示すように、下型23aと上型23bとからなる。そして、当該投入ユニット23は、
図14に詳しく示すように、移載型29−1と移載受型29−2とにより圧縮された米飯塊Rを成形孔22に投入するために、成形孔22に対して入出可能に設けられている。
【0070】
すなわち、下型23aは、成形孔22に対して下方から入出可能に設けられており、移載型29−1によって米飯塊Rが成形孔22の上方へ移載されたときに成形孔22の上端まで上昇し、その後下降する。また、上型23bは、成形孔22に対して上方から入出可能に設けられており、米飯塊Rが成形孔22の上方へ移載されたときに成形孔22の外側まで上昇し、その後下型23aの下降に連動して下降する(符号D2(
図9))米飯塊Rを成形孔22内に投入する。
【0071】
そして、このような投入ユニット23の動きにより、移載型29−1と移載受型29−2とで圧縮された米飯塊Rが成形孔22に投入される。
【0072】
さて、このようにして成形孔22に投入された米飯塊Rを上下方向に圧縮するための圧縮型19は、
図1および
図2に示すように、投入ユニット23によって米飯塊Rが投入される成形孔22側の成形孔22に対応して設けられた第1の圧縮型19aと、第1の圧縮型19aよりも成形テーブル18の回転方向下流側に隣接する成形孔22に対応して設けられた第2の圧縮型19bとで構成されている。
【0073】
図15および
図16に示すように、何れの圧縮型19a,19bも下型19a−1,19b−1と上型19a−2,19b−2とで構成されている。下型19a−1,19b−1は成形孔22に対して下方から入出可能に設けられ、上型19a−2,19b−2は成形孔22に対して上方から入出可能に設けられており、両者が最接近した位置で所定の間隔が形成されるようになっている。そして、下型19a−1,19b−1が上昇すると同時に上型19a−2,19b−2が下降することにより、両者に挟まれた米飯塊Rが上下方向から圧縮されることにより、上下面が略平坦で、外周が成形孔22に沿った3つの略平坦な面からなるおにぎりが成形される。
【0074】
なお、このように、本実施の形態では、米飯塊Rを一気に圧縮するのではなく、第1の圧縮型19aで圧縮した後、再度第2の圧縮型19bで圧縮するように2段階に分けて圧縮して、成形されたおにぎりが一層柔らかくなるようにしている。但し、1つの圧縮型19だけを設けるようにしてもよい。
【0075】
圧縮型19で圧縮されて成形されたおにぎりを成形孔22から取り出すための取出型20は、当該圧縮型19よりも成形テーブル18の回転方向下流側に位置する成形孔22に対応して設けられている。
図17に示すように、取出型20は、成形孔22に対して下方から入出可能になって、成形テーブル18が回転することによって送られてきたおにぎりを下方から叩いて成形孔22の上方に持ち上げる持上型20aと、この持上型20aによって持ち上げられたおにぎりをおにぎり包装部M3の搬送コンベア40上に送り込む送込型20bとで構成されている。
【0076】
そして、取出型20を構成するこれら持上型20aと送込型20bとの動きにより、成形孔22内のおにぎりはおにぎり成形部M2からおにぎり包装部M3へと送り込まれる。
【0077】
おにぎり成形部M2で成形されたおにぎりに包装を行うおにぎり包装部M3は、おにぎり成形部M2で成形されたおにぎりを搬送する搬送コンベア40と、搬送コンベア40で搬送されたおにぎりにフィルムシートなどを用いて包装を行う包装本体部41とを備えている。そして、このおにぎり包装部M3でおにぎりが包装されて最終的な製品となる。
【0078】
次に、おにぎり成形部M2によるおにぎり成形プロセスについて、
図3〜
図5および
図10〜
図17を用いて説明する。
【0079】
まず、
図3〜
図5において、米飯シート形成部M1で矩形シート状に成形された米飯塊Rは、シート成形部35に送り込まれる。このシート成形部35では、搬送コンベア35aに搬送された米飯塊Rが具穴形成部35dの真下まで到達したときに搬送制御部35cにより搬送コンベア35aの搬送動作が停止される。
【0080】
そして、第1の凹み形成板35b−1と第2の凹み形成板35b−2とが順次が非接触位置から凹み形成位置に旋回することにより、米飯塊Rの2箇所にくびれ部R1が形成される。続いて、具穴形成部35dが下降して米飯塊Rを上方から押圧し、具穴R2が形成される。
【0081】
米飯塊Rにくびれ部R1および具穴R2が形成されたならば、第1の凹み形成板35b−1と第2の凹み形成板35b−2とが非接触位置に旋回するとともに、具穴形成部35dが上昇し、搬送制御部35cにより搬送コンベア35aの搬送動作が再開され、米飯塊Rは具材載置部24に送られる。
【0082】
次に、具材載置部24においては、
図10に示すように、矩形シート状の米飯塊Rに所定の具材Tが載置される。
【0083】
続いて、米飯塊Rは具材チェッカ26へと送られる。具材チェッカ26では、米飯塊R上に載置された具材Tの有無および米飯塊Rと具材Tとを含む全体重量がチェックされる。
【0084】
その後、具材Tの載置された米飯塊Rは具材チェッカ26から搬送コンベア16へと載せられ、
図11に示すように移載型29−1が動作することで、折り畳みユニット17へと移載される。そして、折り畳みユニット17上に送り込まれた矩形シート状の米飯塊Rは、
図12に示すように折り畳まれる。
【0085】
そして、
図13に示すように移載型29−1が後退位置から前進位置へと動くことで、折り畳みユニット17上の米飯塊Rが成形孔22上に移載され(
図14参照)、搬送コンベア16上の米飯塊Rが折り畳みユニット17上に移載される。このとき、移載型29−1と移載受型29−2とが協働することにより、成形孔22上に移載された米飯塊Rは水平方向に圧縮される。
【0086】
次に、成形孔22上に移載された米飯塊Rは、
図14に示すように、投入ユニット23により成形テーブル18に形成された成形孔22に投入される。そして、成形孔22内の米飯塊Rは成形テーブル18の間欠的に回転により送られて行き、その送り動作中で、
図15および
図16に示すように、第1の圧縮型19aおよび第2の圧縮型19bによって上下方向に圧縮されておにぎりが成形される。
【0087】
最後に、
図17に示すように、取出型20により、成形後の米飯塊Rが成形孔22から取り出され、次工程であるおにぎり包装部M3の搬送コンベア40に載せられる。
【0088】
ここで、シート状の米飯塊Rにくびれ部R1が形成されない場合を考える。つまり、
図18および
図19に示すように、シート成形部135が、搬送コンベア135a、米飯塊Rを両側から規制するシート規制部135b、搬送制御部(図示せず)および具穴形成部135dで構成されている場合を考える。なお、シート規制部135bおよび具穴形成部135dの動作はくびれ形成部35bおよび具穴形成部35dの動作と同様とし、搬送制御部は、シート規制部135bが米飯塊Rを規制しているときには搬送動作が停止し、それ以外のときには搬送動作が実行するように搬送コンベア135aを制御するものとする。
【0089】
この場合、シート規制部135bではシート状の米飯塊Rにはくびれ部は形成されないので、
図20に示すように、単にその上部に具穴R2が形成されるだけとなる。
【0090】
すると、折り畳みユニット17でシート状の米飯塊Rを折り畳んだときに、折り畳まれた部分の米飯の密度が高くなってしまう。すると、折り畳まれた米飯塊Rを成形テーブル18で圧縮しておにぎりを成形すると、折り畳まれた部分が膨らむように変形してしまい、本来の製品形状が損なわれてしまう。
【0091】
しかしながら、本実施の形態によれば、シート成形部35でシート状の米飯塊Rに対して当該米飯塊の対向する2位置が凹んだくびれ部R1を形成し、折り畳みユニット17においてくびれ部R1で屈曲させて米飯塊Rを折り畳み、その後、圧縮しておにぎりを成形している。したがって、折り畳まれた部分の米飯の密度が高くなってしまい、成形後のおにぎりで折り畳まれた部分が膨らんでも、当該膨らみはくびれ部R1内で収束することになるので、成形後のおにぎりの形状を安定化されて本来の製品形状が損なわれることはない。
【0092】
ここで、例えば、米飯塊Rをテーブル上に載せておき、一方の型で米飯塊を押しながら(搬送しながら)他方の型とで挟んでくびれ部を形成するようにすると、米飯塊Rの下面が一方の型に巻き込まれながらテーブル面上を引きずられるようになるために、テーブル面と接する位置の米飯が潰れてしまい、おにぎりとしての食感が損なわれるおそれがある。
【0093】
これに対して、本実施の形態では、米飯塊Rを搬送コンベア35aで搬送しつつ、くびれ部R1を形成する間は当該米飯塊Rの搬送動作を停止している。したがって、米飯塊Rの下面が引きずられるようなこともなくなって、米飯を潰すことなくシート状の米飯塊Rにくびれ部R1が形成される。
【0094】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
【0095】
たとえば、本実施の形態の成形孔22の水平方向の断面は略三角形となって三角形のおにぎりが成形されるようになっているが、丸形や樽形など、略三角形以外の様々な断面形状を採用することが可能である。
【0096】
また、本実施の形態では、米飯塊R上に具材Tを載置するための具穴R2が形成されるが、米飯塊Rには具材Tは載置されていなくてもよい。よって、米飯塊R上の具穴R2、当該具穴R2を形成するためにシート成形部35に設けられた具穴形成部35d、および具材チェッカ26は設けられていなくてもよい。
【0097】
さらに、本実施の形態においては、折り畳まれた部位が上方を向くようにして米飯塊Rが成形孔22に投入されるようになっているが、下方を向いて投入されるようになっていてもよい。
【0098】
さらに、本実施の形態では、シート状の米飯塊Rは矩形になっているが、矩形である必要はなく、シート状である限り、形状は自由に設定することができる。
【0099】
さらに、本実施の形態のシート形成部35におけるくびれ部形成部35bでは、第1の凹み形成板35b−1および第2の凹み形成板35b−2が回転軸37,37により旋回して、米飯塊Rと非接触となる非接触位置と米飯塊Rに凹みrを形成する凹み形成位置とに移動するようになっているが、凹み形成板35b−1,35b−2はこれらの2位置に移動可能になっている限り様々な動きが採用可能であり、旋回移動に限定されるものではない。
【0100】
すなわち、例えば
図21に示すように、第1の凹み形成板35b−1は昇降により前述の2位置に移動し、第2の凹み形成板35b−2は循環動作(図示する場合には、移動軌跡が略平行四辺形を描くような循環動作)により前述の2位置に移動するようになっていてもよい。
【0101】
あるいは、例えば
図22に示すように、第1の凹み形成板35b−1および第2の凹み形成板35b−2がともに循環動作(図示する場合には、移動軌跡が略平行四辺形を描くような循環動作)により前述の2位置に移動するようになっていてもよい。
【0102】
これらの場合、旋回動作のときのような凹み形成板35b−1,35b−2と搬送コンベア35aとの干渉は発生しないので、
図3に示すように、第1の凹み形成板35b−1および第2の凹み形成板35b−2の先端はテーパ状には形成されていない。
【0103】
なお、循環動作による移動軌跡は、図示するような略平行四辺形に限定されるものではないことはもちろんであり、様々の角形の移動軌跡あるいは丸形の移動軌跡をとることができる。