【実施例】
【0031】
次に、実施例及び比較例により、本発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例等により制限されるものではない。
【0032】
(実施例1)
ペン芯の先端部12:ポリエチレン製焼結芯
ペン芯の軸部14:ポリエチレンとポリプロピレンのブレンドによる焼結芯
ペン芯の先端部12とペン芯の軸部14とは接着剤による接着とし、ペン芯の先端部12の先端半球状の曲率R1.5mm、インク誘導孔14aの内径1mm、直径φ3mmのペン芯10を作製した。
また、得られたペン芯10は、先端部12の耐荷重は10Nで、軸部14の耐荷重は15Nとした。
【0033】
(実施例2)
ペン芯の先端部12:ポリエチレン製焼結芯
ペン芯の軸部14:ポリエチレンとポリプロピレンのブレンドによる焼結芯
ペン芯の先端部12とペン芯の軸部14とは接着剤による接着とし、ペン芯の先端部12の先端半球状の曲率R1.5mm、インク誘導孔14aの内径1.5mm、直径φ3mmのペン芯10を作製した。
また、得られたペン芯10は、先端部12の耐荷重は7Nで、軸部14の耐荷重は13Nとした。
【0034】
(実施例3)
ペン芯の先端部12:ポリエチレン製焼結芯
ペン芯の軸部14:ポリエチレンとポリプロピレンのブレンドによる焼結芯
ペン芯の先端部12とペン芯の軸部14とは接着剤による接着とし、ペン芯の先端部12の先端半球状の曲率R1.25mm、インク誘導孔14aの内径1mm、直径φ2.5mmのペン芯10を作製した。
また、得られたペン芯10は、先端部12の耐荷重は6Nで、軸部14の耐荷重は12Nとした。
【0035】
(実施例4)
ペン芯の先端部12:ポリフッ化ビニリデン製焼結芯
ペン芯の軸部14:ポリフッ化ビニリデンとポリプロピレンのブレンドによる焼結芯
ペン芯の先端部12とペン芯の軸部14とは接着剤による接着とし、ペン芯の先端部12の先端半球状の曲率R1.25mm、インク誘導孔14aの内径1mm、直径φ2.5mmのペン芯10を作製した。
また、得られたペン芯10は、先端部12の耐荷重は9Nで、軸部14の耐荷重は25Nとした。
【0036】
(実施例5)
ペン芯の先端部12:ポリフッ化ビニリデン製焼結芯
ペン芯の軸部14:ポリフッ化ビニリデンとポリプロピレンのブレンドによる焼結芯
ペン芯の先端部12とペン芯の軸部14とは接着剤による接着とし、ペン芯の先端部12の先端半球状の曲率R1.0mm、インク誘導孔14aの内径1mm、直径φ2mmのペン芯10を作製した。
また、得られたペン芯10は、先端部12の耐荷重は7Nで、軸部14の耐荷重は13Nとした。
【0037】
(比較例1)
ペン芯の先端部12:ポリエチレン製焼結芯
ペン芯の軸部14:ポリエチレンとポリプロピレンのブレンドによる焼結芯
ペン芯の先端部12とペン芯の軸部14とは接着剤による接着とし、ペン芯の先端部12の先端半球状の曲率R1.0mm、インク誘導孔14aの内径1.5mm、直径φ2mmのペン芯10を作製した。
また、得られたペン芯10は、先端部12の耐荷重は1Nで、軸部14の耐荷重は4Nとした。
【0038】
上記で得られた上記、実施例1〜5及び比較例1で作成した塗布具用ペン芯を、マーキングペン(PC−3M、三菱鉛筆社製)に装着し、下記配合のインク組成物を充填した。
酸化チタン 10.0質量%
中空樹脂粒子 10.0質量%
フタロシアニンブルー 3.0質量%
スチレンマレイン酸樹脂 2.0質量%
スチレンアクリル樹脂 10.0質量%
キサンタンガム 0.4質量%
水(精製水) 64.6質量%
上記の各成分を適宜投入後、撹拌し、ろ過を行い黄色の蛍光インク組成物を得た。このインク組成物の粘度は、ELD型粘度計(TOKIMEC社製、VISCOMETER TV−20、標準コーンプレート)の25℃における20rpmの測定で35mPa・sであった。
この筆記具を用い、下記方法で耐久性試験を行った。
【0039】
(耐久性試験)
得られた各マーキングペンを用いて、筆記角度70°で、筆記荷重1.96N、筆記速度4.0m/分で機械による直線筆記で耐久性試験を行った。
実施例1〜5で得られた塗布具用ペン先を用いた各マーキングペンは、100m筆記後も、ペン先に偏った磨耗や軟化が起こらず、また、焼結芯内でのインクフローも良好であり、更に、ペン先でのバラケもなく、耐久性、使用感に優れ、均一な描線を引くことができることが判った。
これに対して、比較例1の塗布具用ペン先を用いたマーキングペンは、筆記距離50m以降で、ペン先が曲がってしまい筆記具としての機能を十分に満たせないものとなってしまった。