【文献】
David Smith,Implementing Smart App Banners,2012年 9月20日,URL,https://david-smith.org/blog/2012/09/20/implementing-smart-app-banners/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザ登録時の一連の手順において、本人確認のために、通信端末の画面でPINコードを所定のエリアに入力、又は受信したSMSを表示してURLをクリックするといったユーザの作業が必要であった。したがって、ユーザにとっては、一連の操作手順が難しく、ユーザ登録自体を中止してしまう場合もあった。
【0006】
本発明は、ユーザ登録時の本人確認が容易な管理サーバ、通信端末、ユーザ登録システム及びユーザ登録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る管理サーバは、通信端末のユーザ登録処理を行うサーバであって、前記通信端末から所定の電話番号への発信を検知する検知部と、前記検知部により検知された発信に対応して、本人確認用の認証コードを生成する生成部と、前記認証コードを付加した所定のURLを含む所定フォーマットのメッセージを、発信元である前記通信端末へ送信する送信部と、前記通信端末から前記認証コードを受信したことに応じて、前記通信端末のユーザ登録処理を行う登録部と、を備え、前記メッセージは、前記通信端末が備える起動モジュールにおいて検知され、当該検知されたことに応じて起動されるブラウザによって、当該メッセージに記述されているURLへアクセスさせて前記認証コードを送信させるものである。
【0008】
本発明に係る管理サーバは、電話番号とURLとを対応付けて記憶する記憶部を備え、前記所定のURLは、前記通信端末からの発信先電話発信に対応付けられているURLであってもよい。
【0009】
前記記憶部は、電話番号と複数のURLとを対応付けて記憶し、前記送信部は、前記通信端末から受信する第1の選択信号に基づいて、前記複数のURLから1つを決定してもよい。
【0010】
前記所定のURLは、ユーザ登録処理を行うWebページへリダイレクトするリダイレクトサーバのURLであり、前記所定のURLにより実行指示される処理モジュールは、前記通信端末が前記起動モジュールを備えているか否かを判定し、当該起動モジュールを備えていないと判定した場合、当該起動モジュールをインストールさせてもよい。
【0011】
前記処理モジュールは、前記通信端末が前記起動モジュールを備えていないと判定した場合、当該起動モジュールをインストールするためのWebページへのリンクを前記ブラウザに表示させてもよい。
【0012】
前記処理モジュールは、所定時間内に前記リンクが選択されなかった場合、前記ユーザ登録処理を行うWebページへリダイレクトしてもよい。
【0013】
本発明に係る管理サーバは、前記通信端末の発信元電話番号に基づいて、前記メッセージの送信可否及びフォーマットを判定する判定部を備えてもよい。
【0014】
前記判定部は、前記発信元電話番号を所定のデータベースと照合することにより、前記メッセージの送信可否及びフォーマットを判定してもよい。
【0015】
前記判定部は、前記通信端末から受信する第2の選択信号に基づいて、前記メッセージの送信可否及びフォーマットを判定してもよい。
【0016】
本発明に係る管理サーバは、前記判定部により前記メッセージを送信できないと判定された場合、音声応答により前記認証コードを前記通信端末へ通知する応答部を備えてもよい。
【0017】
本発明に係る通信端末は、管理サーバに対してユーザ登録を行う端末であって、電話番号に基づく発信を行う発信部と、前記管理サーバからメッセージを受信する受信部と、前記管理サーバが前記発信を検知したことに応じて生成する本人確認用の認証コードを付加した所定のURLを含む所定フォーマットのメッセージを受信したことを検知すると、ブラウザを起動し、当該メッセージに記述されているURLへアクセスして前記認証コードを送信する起動部と、を備える。
【0018】
前記所定のURLは、前記管理サーバにおいて発信先電話発信に対応付けて予め記憶されているURLであってもよい。
【0019】
前記発信部は、前記管理サーバにおいて発信先電話番号と対応付けて記憶されている複数のURLから1つを決定するための第1の選択信号を発信してもよい。
【0020】
前記所定のURLは、前記ユーザ登録処理を行うWebページへリダイレクトするリダイレクトサーバのURLであり、前記ブラウザは、前記所定のURLにより示される処理モジュールを用いて、自端末が前記起動部を備えているか否かを判定し、当該起動部を備えていないと判定した場合、当該起動部を構成する起動モジュールをインストールしてもよい。
【0021】
前記ブラウザは、前記処理モジュールを用いて、前記起動部を備えていないと判定した場合、前記起動モジュールをインストールするためのWebページへのリンクを表示してもよい。
【0022】
前記ブラウザは、前記処理モジュールを用いて、所定時間内に前記リンクが選択されなかった場合、前記ユーザ登録処理を行うWebページへリダイレクトしてもよい。
【0023】
前記受信部は、前記発信の発信元電話番号に基づいて、前記管理サーバにより前記メッセージの送信が可能と判定された場合に送信された前記メッセージを受信してもよい。
【0024】
前記受信部は、前記管理サーバにおいて前記発信元電話番号を所定のデータベースと照合することにより判定されたフォーマットのメッセージを受信してもよい。
【0025】
前記発信部は、前記メッセージのフォーマットを判定するための第2の選択信号を発信してもよい。
【0026】
本発明に係る通信端末は、前記管理サーバにより前記メッセージを送信できないと判定された場合、音声応答により前記認証コードの通知を受けてもよい。
【0027】
本発明に係るユーザ登録システムは、通信端末が電話番号に基づく発信を行う発信部と、前記通信端末から所定の電話番号への発信を検知する検知部と、前記検知部により検知された発信に対応して、本人確認用の認証コードを生成する生成部と、前記認証コードを付加した所定のURLを含む所定フォーマットのメッセージを、発信元である前記通信端末へ送信する送信部と、前記通信端末が前記所定フォーマットのメッセージを受信したことを検知すると、ブラウザを起動し、当該メッセージに記述されているURLへアクセスして前記認証コードを送信する起動部と、前記通信端末から前記認証コードを受信したことに応じて、前記通信端末のユーザ登録処理を行う登録部と、を備える。
【0028】
本発明に係るユーザ登録方法は、通信端末のユーザ登録を行う方法であって、前記通信端末が電話番号に基づく発信を行う発信ステップと、管理サーバが前記通信端末から所定の電話番号への発信を検知する検知ステップと、前記管理サーバが前記検知ステップにおいて検知された発信に対応して、本人確認用の認証コードを生成する生成ステップと、前記管理サーバが前記認証コードを付加した所定のURLを含む所定フォーマットのメッセージを、発信元である前記通信端末へ送信する送信ステップと、前記通信端末が前記所定フォーマットのメッセージを受信したことを検知すると、ブラウザを起動し、当該メッセージに記述されているURLへアクセスして前記認証コードを送信する起動ステップと、前記管理サーバが前記通信端末から前記認証コードを受信したことに応じて、前記通信端末のユーザ登録処理を行う登録ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ユーザ登録における本人確認が容易になる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
本実施形態のユーザ登録システム1は、通信端末においてユーザが音声通話又はSMS等の発信操作を行うことにより、認証コードであるPINコードを用いた本人確認を行い、ユーザ登録を完了させる。
なお、発信は、電話番号を宛先とできる通信手段によるものであれば、音声通話又はSMSには限られない。本実施形態では、音声通話の発信を例として説明する。
【0032】
図1は、本実施形態に係るユーザ登録システム1の機能概要を示す図である。
通信端末の一例としてのスマートフォン10は、音声通話機能を有すると共に、インターネットに接続可能な情報処理装置であり、Webサイトを閲覧するためのブラウザを備えている。
【0033】
スマートフォン10から所定の電話番号へ音声通話の発信が行われると、電話通信網の交換機20を介して、発信元及び発信先の電話番号を含む着信情報が管理サーバ30へ通知される(1)。
【0034】
管理サーバ30は、着信に応じてPINコードを生成すると、発信先電話番号に対応づけて予め記憶されているURLに生成したPINコードを付加し、所定フォーマットのメッセージとして、発信元であるスマートフォン10へ送信する(2)。このメッセージは、電話番号を宛先として用いて送受信可能なSMSであるとして説明するが、これには限られず、例えば、MMS(Multimedia Messaging Service)、email又は所定のアプリケーションに固有のメッセージ等であってもよい。
【0035】
スマートフォン10は、ブラウザを起動し、管理サーバ30から受信したメッセージに記載されているURLにより、管理サーバ30へ直接、又はリダイレクトサーバ40を経由してアクセスする(3、4)。そして、URLに付加されているPINコードが管理サーバ30へ通知されることにより、本人確認を含むユーザ登録処理が行われ、ユーザIDが発行される(4)。
このとき、所定フォーマットのメッセージの受信に応じてブラウザが自動起動されることにより、ユーザは、音声通話の発信操作のみでユーザ登録を完了できる。
【0036】
図2は、本実施形態に係るユーザ登録システム1の構成を示すブロック図である。
スマートフォン10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、表示部15とを備える。
管理サーバ30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを備える。同様に、リダイレクトサーバ40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを備える。
【0037】
制御部11は、スマートフォン10の全体を制御する部分であり、記憶部12に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)であってよい。
【0038】
また、制御部11は、発信部111と、受信部112と、起動部113とを備える。
発信部111は、ユーザ操作に応じて電話番号に基づく音声発信処理を行うことにより、管理サーバ30へ発信元及び発信先の電話番号を通知する。
受信部112は、管理サーバ30から送信されるSMSを受信する。
【0039】
起動部113は、管理サーバ30から所定フォーマットのSMSを受信したことを検知すると、ブラウザを起動して、受信したSMSに記載されているURLへアクセスさせる。このとき、URLに付加されている認証コードがURLを管理している管理サーバ30に送信される。
この一連の処理は、自動起動モジュールによって実行される。自動起動モジュールは、例えば、所定のアプリケーション・プログラムによって実装される。この自動起動モジュールは、スマートフォン10の電源起動時、ユーザ登録処理の開始時又は上記の音声発信処理時等、所定のタイミングで起動し、所定フォーマットのSMSの受信を常時監視する。
【0040】
ここで、所定フォーマットのSMSは、自動起動モジュールによって識別可能な特定のデータ又はデータ構造を有している。自動起動モジュールは、この特定のデータ又はデータ構造を検出すると、ブラウザを起動し、SMSに記載されているURLにアクセスする。
【0041】
記憶部12は、ハードウェア群をスマートフォン10として機能させるための各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部12は、本実施形態の各機能を制御部11に実行させるプログラムを記憶する他、SMSを受信するアプリケーション、ブラウザ、及び前述の自動起動モジュール等を記憶する。
【0042】
通信部13は、スマートフォン10が他の装置と通信する場合のネットワーク・アダプタである。具体的には、通信部13は、制御部11の制御に従って、電話通信網を介して音声通話を行い、また、インターネットを介して、管理サーバ30又はリダイレクトサーバ40と通信する。
【0043】
入力部14は、スマートフォン10に対するユーザからの指示入力を受け付けるインタフェース装置である。入力部14は、例えば、タッチパネル及び操作ボタン等により構成される。
【0044】
表示部15は、制御部11による表示制御に従って、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、制御部11による処理結果の画面を表示したりする。表示部15は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置であってよい。
【0045】
制御部31は、管理サーバ30の全体を制御する部分であり、記憶部32に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部31は、CPUであってよい。
【0046】
また、制御部31は、検知部311と、生成部312と、判定部313と、送信部314と、応答部315と、登録部316とを備える。
検知部311は、スマートフォン10から予め登録されている電話番号への音声発信を検知する。
【0047】
生成部312は、検知部311により検知された発信に対応して、本人確認用の認証コードであるPINコードを生成する。
【0048】
判定部313は、検知された音声発信の発信元電話番号に基づいて、SMSの送信可否及びフォーマットを判定する。
具体的には、判定部313は、発信元電話番号を記憶部32の所定のデータベースと照合する。そして、判定部313は、例えば、「090」、「080」、「0ABJ」等の番号形態から判別される固定電話の番号か携帯電話の番号かの区分、通信事業者から提供された電話番号情報により判別される事業者コード等を取得し、SMSの送信可否及びフォーマットを判定する。
【0049】
また、判定部313は、自動の音声案内等に応じてスマートフォン10から受信するコード(第2の選択信号)に基づいて、SMSの送信可否及びフォーマットを判定する。例えば、「A社の場合は1、B社の場合は2、C社の場合は3を押してください。」といった音声案内に対して、ユーザ操作により事業者の区分が管理サーバ30へ通知される。判定部313は、事業者に応じたSMSのフォーマットを決定する。
【0050】
送信部314は、電話番号に対応付けられているURLを示す所定フォーマットのSMSを、スマートフォン10へ送信する。
このとき、送信部314は、目的のURLそのものではなく、リダイレクトサーバ40を経由して認証用ページへ遷移させるためのURLを記載したSMSを送信してもよい。
【0051】
また、送信部314は、発信先電話番号と複数のURLとが対応付けられている場合に、自動の音声案内等に応じてスマートフォン10から受信するコード(第1の選択信号)に基づいて、複数のURLから1つを決定する。
【0052】
応答部315は、判定部313によりSMSを送信できないと判定された場合、音声応答によりPINコードをスマートフォン10へ通知する。スマートフォン10のユーザは、聞き取ったPINコードを認証用ページに入力することにより本人確認を完了させる。
【0053】
登録部316は、スマートフォン10からPINコード付きのURLでアクセスされ、PINコードを受信したことに応じて、本人確認を行い、スマートフォン10のユーザ登録処理を完了させる。
【0054】
記憶部32は、ハードウェア群を管理サーバ30として機能させるための各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク等であってよい。具体的には、記憶部32は、本実施形態の各機能を制御部31に実行させるプログラムを記憶する他、電話番号とURLとを対応付けて記憶する。
【0055】
図3は、本実施形態に係る管理サーバ30の記憶部32に格納される電話番号テーブルを示す図である。
電話番号テーブルは、管理サーバ30で提供される各サービスそれぞれのユーザ登録に対応して追加、更新されるデータベースである。
【0056】
発信先電話番号に対して、1又は複数のURL、及びSMSに記載されるメッセージが紐付けられる。同一の発信先電話番号に対して複数のURLが記憶される場合、それぞれを識別する区分が設けられる。この区分は、音声案内等に続いてユーザにより選択され、1つのURLが決定される。
【0057】
図4は、本実施形態に係る管理サーバ30からスマートフォン10へ送信されるSMSの一例を示す図である。
この例では、発信先電話番号に対応したメッセージと共に、発信先電話番号に対応して決定されたURL、又はリダイレクトサーバを経由するためのURLが記載されている。
【0058】
この他、SMSは、スマートフォン10の起動部113が検知できるように、所定のルールに従ったフォーマットで記述される。
具体的には、例えば、既定位置に所定の記述が含まれる、又はURLの記述に所定のフラグが含まれる等により、管理サーバ30から送信された自動起動用のSMSであることが検知される。
【0059】
制御部41は、リダイレクトサーバ40の全体を制御する部分であり、記憶部42に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部41は、CPUであってよい。
【0060】
制御部41は、スマートフォン10からアクセスされるURLにおいて、スマートフォン10が自動起動モジュールを備えているか否かを判定し、備えていないと判定した場合、スマートフォン10に自動起動モジュールをインストールさせる。
具体的には、制御部41は、インストール用の所定のWebページへ自動的に、又はこのページへのリンクを表示させてユーザからの指示によりページ遷移させる。このとき、制御部41は、所定時間内にリンクが選択されなかった場合、認証用ページへ遷移させるように制御してもよい。
【0061】
図5は、本実施形態に係る自動起動モジュールをインストールするか否かをユーザに質問するWebページの一例を示す図である。
この例では、Webページ内に記述されているURLが5秒以内に選択された場合、インストール用のページが表示されるが、ユーザ操作がないまま5秒が経過すると、目的の広告ページが表示される。
【0062】
図6は、本実施形態に係るユーザ登録システム1の処理を示すシーケンス図である。
ステップS1において、スマートフォン10は、管理サーバ30により提供されるサービスに関して、ユーザ情報の入力を受け付け、管理サーバ30に対して仮登録を行う。
【0063】
ステップS2において、スマートフォン10は、本人確認のためのPINコードを得るために、ユーザの操作に応じて音声発信を行う。具体的には、ユーザ登録画面に表示された電話番号をクリック又はタップされたことに応じて、音声発信処理が行われる。
【0064】
ステップS3において、管理サーバ30は、交換機20から、音声発信の発信元であるスマートフォン10の電話番号と共に、発信先の電話番号を取得する。
【0065】
ステップS4において、管理サーバ30は、電話番号テーブルを参照し、登録されている電話番号への音声発信を検知する。
【0066】
ステップS5において、管理サーバ30は、発信元を認証するためのワンタイムパスワードとして、PINコードを生成する。
【0067】
ステップS6において、管理サーバ30は、発信先電話番号に対応付けられているURL及びメッセージ等を抽出し、さらに、ステップS5で生成したPINコードをURLに付加することにより、スマートフォン10へSMSで送信する情報を決定する。
【0068】
ステップS7において、管理サーバ30は、ステップS6で決定した情報を記載したSMSを、スマートフォン10に対して送信する。
【0069】
ステップS8において、スマートフォン10は、SMSを受信したことを検知すると、ブラウザを自動起動する。なお、ブラウザが既に起動している場合、起動中のブラウザに対してSMSに記載されているURLが通知される。
【0070】
ステップS9において、スマートフォン10は、SMSに記載されているURLがブラウザに入力されたことに応じて、管理サーバ30へWebページの取得を要求する。
【0071】
ステップS10において、管理サーバ30は、URLに付加されたPINコードを取得すると、スマートフォン10のユーザ認証を行い、ユーザ登録処理を完了させる。
【0072】
ステップS11において、スマートフォン10は、管理サーバ30からページデータを受信し、ユーザ登録が完了したことを通知するためのWebページを、登録されたユーザIDと共に、ブラウザに表示させる。
【0073】
図7は、本実施形態に係るスマートフォン10における画面遷移例を示す図である。
所定のWebサービスに対して、ページAで操作入力(ボタン51)に基づくユーザ登録の要求が行われると、ユーザ情報を入力するためのページBが表示される。このページBに対して入力が終了し(ボタン52)、入力内容の確認ページCで確認操作(ボタン53)が行われることにより、管理サーバ30から確認メールが送信され、その旨がページDに表示される。
【0074】
スマートフォン10は、この確認メールEを受信したことにより、メール認証が行われたこととなる。続いて、ユーザ操作に応じて確認メールに記載されているURL(54)にアクセスすることで、スマートフォン10には、電話認証ページFが表示される。
【0075】
電話認証ページFには、PINコード発行のための発信先電話番号55が記載されており、ユーザがこの発信先電話番号55を選択することにより、音声発信が行われる。スマートフォン10は、この音声発信に応じて管理サーバ30から送信されるSMS内の、PINコード付きURLにアクセスすることにより、管理サーバ30へPINコードを通知する。これにより、電話認証が行われ、管理サーバ30にてユーザの本登録が完了する。
【0076】
本実施形態によれば、ユーザ登録システム1は、スマートフォン10において音声発信するのみで、対応した認証用ページに自動でアクセスしてPINコードを通知できる。したがって、ユーザ登録システム1は、電話を掛けるという容易な操作のみにより、ユーザの本人確認を容易に完了できる。
【0077】
なお、SMSを受信する通信端末(スマートフォン10)が自動起動モジュールを有していない場合であっても、SMSに記載されているURLをユーザがクリック又はタップ等の操作により選択することで、容易にブラウザを起動して認証用ページにPINコードを通知できる。つまり、ユーザ登録システム1を導入するにあたり、既存の通信端末に必ずしも自動起動モジュールが予めインストールされている必要はなく、不都合が生じない。
【0078】
また、ユーザ登録システム1は、リダイレクトサーバ40により自動起動モジュールをスマートフォン10が有しているか否かを判定できる。したがって、ユーザ登録システム1は、自動起動モジュールを有していないスマートフォン10に対して、このアプリケーションをインストールさせることにより、次回以降の利便性を向上できる。
【0079】
このとき、ユーザ登録システム1は、自動起動モジュールをインストールするためのWebページへのリンクを表示させることにより、ユーザの利便性を高め、また、インストールをするか否かの選択肢を提供できる。
さらに、所定時間内にリンクが選択されなかった場合、自動で認証用ページへ遷移するので、自動認証という利便性を保ちつつ、簡易にインストール処理を行う選択肢を設けられる。
【0080】
また、ユーザ登録システム1は、発信元電話番号に基づいて、SMSの送信可否及びフォーマットを判定できる。したがって、ユーザ登録システム1は、SMSを受信可能な端末に対して効率的に自動認識の仕組みを提供できる。
【0081】
このとき、ユーザ登録システム1は、発信元電話番号を所定のデータベースと照合することにより、又はスマートフォン10から選択信号を受信することにより、SMSの送信可否、送信情報及びフォーマットを容易に判定できる。
そして、ユーザ登録システム1は、発信元へSMSを送信できないと判定した場合、音声応答によりPINコードを通知できるので、発信元端末の種類によらず、ユーザにサービスを提供できる。
【0082】
また、ユーザ登録システム1は、1つの発信先電話番号に対して複数のURLを対応付け、スマートフォン10から選択信号を受信することにより1つのURLを決定できる。したがって、ユーザ登録システム1は、1つの電話番号に対応する同種のサービスを細分化し、よりきめ細かいユーザ管理手段を提供できる。
【0083】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0084】
管理サーバ30は、スマートフォン10からの発信の後、さらに選択信号を受信したが、スマートフォン10は、電話番号に所定のコードを付加して発信を行ってもよい。
【0085】
スマートフォン10の起動部113は、SMSのフォーマットにより、管理サーバ30からURLが通知されたことを検知したが、これには限られない。例えば、起動部113は、SMSに記述されているURLのドメインが既定のリダイレクトサーバ40であること、又はSMSの送信元が既定の管理サーバ30であること等により検知してもよい。
【0086】
リダイレクトサーバ40の制御部41は、スマートフォン10に自動起動モジュールをインストールさせる場合、ユーザの操作入力を求めることなく、自動的にインストール処理を行ってもよい。これにより、ユーザの作業負荷が低減される。
【0087】
なお、スマートフォン10は、ネットワークに接続可能な情報処理装置の一例であり、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末、又はPC(Personal Computer)等、様々な情報処理装置(コンピュータ)であってよい。
【0088】
また、管理サーバ30及びリダイレクトサーバ40は、一体の情報処理装置であってもよいし、機能毎にさらに複数の情報処理装置に分散されてもよい。例えば、認証を含むユーザ登録処理を行う認証サーバが、管理サーバ30とは別に設けられ、管理サーバ30が検知した所定の電話番号への着信を、各認証サーバへ通知してもよい。
【0089】
前述の各機能は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、上記情報処理装置にインストールされる。また、これらのプログラムは、CD−ROMのようなリムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。