(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記着信端末を使用するユーザが、前記コミュニケーションサービスに加入していない場合、前記電話番号及び前記発信者情報を前記転送サーバに送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信サーバ。
前記発信端末を使用するユーザと前記着信端末を使用するユーザとが、前記コミュニケーションサービスに加入している場合であって、前記着信端末が前記発信端末からの着信又は通信を拒否している場合、前記電話番号及び前記発信者情報を前記転送サーバに送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の通信サーバ。
前記アドレス及び前記リクエスト信号は、前記電話番号及び前記発信者情報が前記転送サーバに送信されてから、所定の時間が経過後に通信キャリアに送信され、前記リクエスト信号に応じた呼び出しの前に、前記発信者情報を前記着信端末に通知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の通信サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明に係る通信サーバについて説明する。但し、本発明の通信サーバは多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
〈実施形態1〉
本発明の実施形態1に係る音声通信システム並びにそのシステムに用いる通信サーバ及び通信端末について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
[システム概要]
図1は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、音声通信システム100は、通信サーバ110、通信キャリア120、転送サーバ130、発信端末140、及び着信端末150がインターネットなどのIPネットワーク101を介して接続されている。また、通信キャリア120、発信端末140、及び着信端末150はPSTN102を介して接続されている。また、通信サーバ110はユーザ情報データベース160に接続されている。
【0020】
通信サーバ110は、IPネットワーク101で音声・映像などを含むさまざまなデータの通信を行うために、2者またはそれ以上の通信アプリケーション間の関連付けや関連の終了(例えば、通信の開始や通信の切断)に利用される。例えば、通信サーバ110はセッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)であってもよい。具体的には、通信サーバ110は、IPネットワーク101を介して発信端末140から通話のリクエスト信号を受信すると、通信キャリア120及びPSTN102を介して着信端末150にリクエスト信号を送信し、発信端末140と着信端末150とを通信キャリア120を介して通話可能に接続する。また、通信サーバ110は、発信端末140の発信者情報を、転送サーバ130を介して着信端末150に送信する。
【0021】
通信キャリア120は、IPネットワーク101やPSTN102などの設備を管理し、音声通信サービスを提供する。具体的には、通信キャリア120は、IPネットワーク101とPSTN102との間のゲートウェイを有している。該ゲートウェイによって、発信端末140及び着信端末150は、IPネットワーク101及びPSTN102を介して通話可能に接続される。
図1では、IPネットワーク101及びPSTN102を共に1つの通信キャリア120が管理するシステムを例示したが、このシステムに限定されず、IPネットワーク101とPSTN102とをそれぞれ別の通信キャリアが管理するシステムでもよい。
【0022】
転送サーバ130は、指定された端末に情報を転送する。具体的には、転送サーバ130は、ショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)に代表されるような通信手段を用いて、通信サーバ110から受信した発信端末140の発信者情報を着信端末150にメッセージ形式で転送するサーバである。転送サーバ130は、
図1に示すように、通信サーバ110とは別個に存在してもよく、また、通信サーバ110が転送サーバ130の機能を有していてもよい。
【0023】
発信端末140及び着信端末150は、いずれも同様の機能を有する通信端末であるが、ここでは音声通信システムの説明の便宜上、通話のリクエスト信号を発信する発信者の通信端末を発信端末140といい、リクエスト信号を受信する着信者の通信端末を着信端末150という。ここで、発信端末140は、例えばタブレットPCのように、少なくともIPネットワーク101と接続可能であればよく、PSTN102に接続されない通信端末であってもよい。
【0024】
[データベースに格納されるユーザ情報]
ユーザ情報データベース160は、発信端末140や着信端末150を特定する各種ユーザ情報を格納している。ここで、ユーザ情報データベース160に格納されるユーザ情報の具体的な例について、
図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムのユーザ情報データベース160に格納されるユーザ情報を示す図である。
【0025】
ユーザ情報データベース160は
図2のようなユーザ情報リストを有しており、ユーザID501、ニックネーム502、氏名503、電話番号504、メールアドレス505、ブロック設定506などの、通信サーバ110に関連するコミュニケーションサービス(SNS)における発信端末140のユーザ特定情報を含んでいる。ここで、ユーザID501は、ユーザ情報データベースに事前登録された各々の通信機器の固有IDであり、各々の通信機器を識別するために用いられる。また、各ユーザに対する上記のユーザ特定情報は互いに関連付けられている。ここで、固有IDとは、各々の通信機器に割り当てられた固有のシリアル番号である。
【0026】
ここで、ニックネーム502はユーザによって登録されたSNS上の呼び名であり、ユーザによって自由に登録することができる。また、ブロック設定506は、着信端末150を使用するユーザと発信端末140を使用するユーザとが該SNSに加入している場合であって、着信端末150が発信端末140からの着信又は通信を拒否する場合に設定登録される。例えば、
図2に示すように、ユーザ「HAN4339」がブロック設定506に「PAN2931」を設定登録している場合、ユーザ「HAN4339」はユーザ「PAN2931」からの着信又は通信を拒否する。
【0027】
[通信サーバのハードウェア構成]
図3は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムに使用する通信サーバのハードウェハ構成を示す概略図である。
図3によると、通信サーバ110は、制御部111、ハードディスク112、及び通信制御部113を有する。制御部111は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、レジスタやメモリなどの記憶装置を含む。制御部111は、メモリに記憶されたプログラムをCPUによって実行し、発信端末140や着信端末150等からの命令信号に応じて演算処理を行う。ハードディスク112は大容量のデータを格納することができるメモリであり、演算処理に必要なプログラムなどが格納されている。制御部111の記憶装置は、必要に応じてハードディスクから演算処理に必要なプログラムを読み出す。通信制御部113は、通信サーバ110とIPネットワーク101とを接続し、データの入出力を制御する。
【0028】
[通信端末のハードウェア構成]
図4は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムに使用する通信端末のハードウェア構成を示す概略図である。
図4によると、通信端末200の本体内部には制御部210及び通信モジュール220が設けられている。また、通信端末200の一側面側にはディスプレイ230、操作ボタン240、スピーカ250、及びマイク260が設けられている。ここで、ディスプレイ230はタッチセンサを有していてもよく、操作ボタン240は設けられていなくてもよい。
【0029】
制御部210は、CPU、レジスタやメモリなどの記憶装置を有する。制御部210は、メモリに記憶されたプログラムをCPUによって実行し、ユーザが入力した命令信号に応じて、通信端末200の各種機能を実現する。通信モジュール220は、無線で信号を送受信するアンテナや高周波回路、復調回路などを含む。また、通信モジュール220は制御部210によって制御されてネットワークに接続し、通信サーバ110にアクセスする。
【0030】
ディスプレイ230は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを使用することができる。また、タッチセンサは、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式のセンサなどを使用することができる。ユーザはディスプレイの表示に従って通信端末200を操作し、各種機能を実現する。
【0031】
[通信サーバの機能構成]
図5は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムの通信サーバ110の機能構成を示すブロック図である。
図5では、
図1の通信サーバ110の各機能ブロックをより詳細に説明する。
図5によると、通信サーバ110は、受信部301、特定部302、キャリア送信部303、転送サーバ送信部304を有する。
【0032】
受信部301は、着信端末150の電話番号を含む通話のリクエスト信号を、IPネットワーク101を介して発信端末140から受信する。
【0033】
特定部302は、リクエスト信号を発信した発信端末140の発信者情報を特定する。具体的には、特定部302は、例えば発信端末140の固有IDをユーザ情報データベース160内で検索する。そして、固有IDと一致する又は関連付けられたユーザIDがユーザ情報データベース160内で検知されると、例えば、
図2に示すような、該ユーザIDに関連付けられたユーザの氏名、登録されたニックネーム、電話番号、メールアドレスなどを特定する。
【0034】
例えば、発信端末140の固有IDが「PAN2931」であった場合、特定部302は、「PAN2931」をキーワードとしてユーザ情報データベース160内を検索する。そして、ユーザ情報データベース160内のユーザIDに「PAN2931」が検知されると、ニックネーム「XXX」、氏名「佐藤●●」、電話番号「090−XXXX−XXXX」、メールアドレス「pan_xxx@mail.com」のうち、少なくとも1つの情報を発信端末140の発信者情報として特定する。
【0035】
また、特定部302は、リクエスト信号を発信した発信端末140に対してIPネットワーク101におけるIPアドレスを割り当てる。実施形態1では、一例として、動的IPアドレスを割り当てる。
【0036】
キャリア送信部303は、発信端末140から送信されたリクエスト信号及び特定部302で割り当てられたIPアドレスを通信キャリア120に送信する。また、転送サーバ送信部304は、着信端末150を特定する情報及び特定部302で特定された発信者情報を転送サーバ130に送信する。ここで、着信端末150を特定する情報として、具体的には、着信端末150の電話番号が転送サーバ130に送信される。
【0037】
ここで、転送サーバ送信部304は、メッセージ形式で上記の発信者情報を転送サーバ130に送信する。具体的には、転送サーバ130はSMSサーバであり、転送サーバ送信部304は着信端末150の電話番号を宛先として、SMSサーバにメッセージ形式で発信者情報を送信する。本発明の実施形態では、通信サーバ110とは別個の転送サーバ130が、発信者情報を着信端末150に転送する構成を例示した。しかし、この構成に限定されず、例えば、通信サーバ110が発信者情報を着信端末150へ送信する機能を有していてもよい。
【0038】
[音声通信システムの動作フロー]
図6は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムの動作フローを示す図である。
図6では、
図1に示した音声通信システム100の各ブロックの動作について、フローチャートを用いて詳しく説明する。
【0039】
まず、発信者が発信端末140に着信端末150の電話番号を入力して発信する。この動作によって、発信端末140は通信サーバ110にリクエスト信号発信を行う(ステップS411)。
【0040】
通信サーバ110は、ステップS411で発信されたリクエスト信号を受信する(ステップS421)。続いて、通信サーバ110は、発信端末140の固有IDに基づいて、リクエスト信号を発信した発信端末140の発信者情報を特定する(ステップS422)。ここで、発信端末140の発信者情報とは、通信サーバ110に関連するSNSにおける発信端末140のユーザ氏名、登録されたニックネーム、その他にも電話番号、メールアドレス等を指す。ここで、通信サーバ110に関連するSNSとは、通信サーバが管理するSNSであってもよく、また、通信サーバと協働するSNSサーバが管理するSNSであってもよい。
【0041】
また、通信サーバ110は、発信端末140の固有IDに基づいて、発信端末140のIPネットワーク101におけるIPアドレスを割り当てる(ステップS423)。続いて、通信サーバ110は、ステップS421で受信したリクエスト信号とステップS423で割り当てられたIPアドレスとを通信キャリア120に送信する(ステップS424)。
【0042】
通信キャリア120は、ステップS424で送信されたIPアドレスを受信し(ステップS431)、また、ステップS424で送信されたリクエスト信号を着信端末150に転送する(ステップS432)。
【0043】
着信端末150は、ステップS432で転送されたリクエスト信号を受信する(ステップS451)。着信端末150は、リクエスト信号を受信すると、着信者の呼び出しを行う(ステップS452)。着信者に通話の意思があればステップS452の呼び出しに対して着信許可のアクションを実行することで、着信端末150が応答する(ステップS453)。ステップS453の応答によって、通信キャリア120を介して発信端末140と着信端末150とが接続され、通話が開始される(ステップS433)。
【0044】
また、通信サーバ110は、ステップS424のリクエスト信号・IPアドレス送信の後に、着信端末を特定する情報とステップS422で特定された発信者情報とを転送サーバ130に送信する(ステップS425)。ここで、着信端末150を特定する情報として、具体的には、着信端末150の電話番号が転送サーバ130に送信される。また、通信サーバ110は、転送サーバ130を介して着信端末150に発信者情報を送信したことを、発信端末140に通知してもよい。
【0045】
転送サーバ130は、ステップS425で送信された着信端末を特定する情報を受信し(ステップS441)、ステップS425で送信された発信者情報を、ステップS441で受信した着信端末を特定する情報に基づいて、着信端末150に転送する(ステップS442)。ここで、転送サーバ130は、SMSサーバに代表されるように、ステップS425で送信された発信者情報をメッセージ形式で着信端末150に送信する。
【0046】
着信端末150は、ステップS442で転送された発信者情報を受信する(ステップS454)。続いて、着信端末150は、受信された発信者情報をメッセージ形式で着信者に通知する(ステップS455)。
【0047】
ここで、
図6では、ステップS425の発信者情報送信がステップS432の通話の後に行われるフローを例示したが、このフローに限定されず、ステップS425の発信者情報送信はステップS422の発信者情報特定の後であればいつでもよい。例えば、ステップS432の通話の前やステップS424のリクエスト信号・IPアドレス送信と同時又はそれよりも前であってもよい。ステップS425の発信者情報送信がステップS424のリクエスト信号・IPアドレス送信よりも前に行われた場合、着信端末150において、ステップS452の呼び出しの前にステップS455の発信者情報通知が行われてもよい。
【0048】
[着信端末150における発信者情報通知の例]
ここで、
図6のステップS455の発信者情報通知の具体的な表示例について、
図7を用いて説明する。
図7は、本発明の実施形態1に係る音声通信システムに使用する通信端末において発信者情報を通知する表示画面を示す図である。
図7に示す表示例は、発信端末140の電話番号が通信キャリア120を介して着信端末150に通知されず、着信者が呼び出しに応答しなかったケースである。
【0049】
図7によると、着信端末150のディスプレイ230には、不在着信通知511と発信者情報通知512とが表示される。この発信者情報通知512は、
図6のステップS422で特定された発信端末140のユーザ氏名「佐藤●●」が、ステップS425、S441、S442、S454、S455によって着信端末150に表示されたものである。
【0050】
従来の音声通信システムでは、発信端末140の電話番号が通信キャリア120を介して着信端末150に通知されない場合は、不在着信通知511のみが表示され、発信者情報は表示されなかった(一般的に、着信端末には「通知不可能」等の表示がなされる。)。しかし、本発明に係る音声通信システムによると、発信端末140の電話番号が通信キャリア120を介して着信端末150に通知されない場合であっても、転送サーバを介して発信者情報が着信端末150に通知される。
【0051】
以上のように、実施形態1に係る音声通信システムによると、着信端末に通話リクエスト信号を発信した発信端末の発信者情報が、通信キャリアを介して着信端末に通知されない場合であっても、着信端末に発信者情報を通知することができる。
【0052】
〈実施形態2〉
本発明の実施形態2に係る音声通信システム並びにそのシステムに用いる通信サーバ及び通信端末について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0053】
[システム構成]
図8は、本発明の実施形態2に係る音声通信システムの通信サーバの機能構成を示すブロック図である。
図8は
図5と類似しているが、判断部305を有している点において、
図5とは異なる。判断部305は、発信端末140を使用するユーザである発信者と着信端末150を使用するユーザである着信者とが、通信サーバ110に関連するSNSに加入しているか否かを判断する。
【0054】
発信者と着信者とが共に通信サーバ110に関連するSNSに加入している場合、発信者情報として該SNSのユーザ特定情報(ユーザID、氏名、登録されたニックネーム、電話番号、メールアドレス)を、該SNSを介して着信端末150に通知する。このとき、着信端末150に発信者情報を通知したことを、該SNSを介して発信端末140自身に通知してもよい。一方、着信者が該SNSに加入していない場合は、実施形態1と同様に発信端末140の発信者情報を転送サーバ130に送信する。
【0055】
[判断部305の動作フロー]
図9は、本発明の実施形態2に係る音声通信システムの通信サーバの判断部の動作フローを示す図である。判断部305の動作は、受信部301によって受信されたリクエスト信号と特定部302によって特定された発信者情報とを判断部305が受信することで開始する(ステップS601)。判断部305は、ステップS601で受信されたリクエスト信号・発信者情報に基づき、発信者及び着信者が通信サーバ110に関連するSNSに加入しているか否かを判断する(ステップS602)。具体的に、判断部305は、特定部302によって特定された発信端末140のユーザIDと、リクエスト信号に含まれる着信端末150の電話番号と、をユーザ情報データベース160内で検索することで、発信者及び着信者が該SNSに加入しているか否かを判断する。
【0056】
ステップS602で発信者及び着信者が該SNSに加入していると判断されると、特定部302は、該SNSを介して発信者情報を着信端末150に通知する(ステップS603)ことで動作を終了する。一方、ステップS602で着信者が該SNSに加入していないと判断されると、特定部302は発信者情報を転送サーバ130に送信する(ステップS604)ことで動作を終了する。
【0057】
[実施形態2の変形例]
図10は、本発明の実施形態2の変形例に係る音声通信システムの通信サーバの判断部の動作フローを示す図である。
図10は、
図9と類似しているが、ステップS602で発信者及び着信者が通信サーバ110に関連するSNSに加入していると判断された場合に、着信端末150が発信端末140からの着信又は通信を拒否する、つまりブロック機能の設定の有無を判断している点において、
図9とは異なる。
【0058】
図10では、ステップS602で発信者及び着信者が当該SNSに加入していると判断された場合、着信端末150が発信端末140をブロック設定しているか否かを判断する(ステップS605)。ブロック設定有無の判断は、判断部305がユーザ情報データベース160のブロック設定506(
図2参照)を確認することで行われる。ステップS605のブロック設定有無の判断において、着信端末150が発信端末140をブロックしていないと判断された場合、特定部302は、該SNSを介して発信者情報を着信端末150に通知する(ステップS603)ことで動作を終了する。一方、ステップS605のブロック設定有無の判断において、着信端末150が発信端末140をブロックしていると判断された場合、特定部302は発信者情報を転送サーバ130に送信する(ステップS604)ことで動作を終了する。
【0059】
[着信端末150における発信者情報通知の例]
ここで、
図9及び10のステップS603でSNSを介して発信者情報を着信端末150に通知された場合の具体的な表示例について、
図11を用いて説明する。
図11は、本発明の実施形態2に係る音声通信システムに使用する通信端末において発信者情報を通知する表示画面を示す図である。
図11に示す表示例は、発信端末140の電話番号が通信キャリア120を介して着信端末150に通知されず、着信者が呼び出しに応答しなかったケースである。また、発信者及び着信者が通信サーバ110に関連するSNSに加入しており、着信端末150は発信端末140をブロックしていないケースである。
【0060】
図11によると、着信端末150のディスプレイ230には、不在着信通知アイコン521、発信端末140のユーザ氏名522、及び発信端末140のユーザを特定するユーザアイコン523が表示される。これらは、トークルームのような、該SNSが提供するメッセージ通信機能において、他の会話内容と共に時系列で表示されることが好ましい。
図11では、発信者情報としてユーザ氏名だけを表示した例を示したが、これに限定されず、発信者の電話番号、メールアドレス、ユーザID、登録されたニックネーム、SNSのURL等が表示されてもよい。
【0061】
以上のように、実施形態2に係る音声通信システムによると、発信端末140の電話番号が通信キャリア120を介して着信端末150に通知されない場合であっても、着信端末150に発信端末140の電話番号を通知することができる。また、発信者及び着信者が共に通信サーバ110に関連するSNSに加入していることを判断し、該SNSが提供するメッセージ通信機能を使用して着信を通知することで、メッセージ通信記録と着信記録を一度に確認することができる。
【0062】
〈実施形態3〉
本発明の実施形態3に係る音声通信システム並びにそのシステムに用いる通信サーバ及び通信端末について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0063】
[システム構成]
図12は、本発明の実施形態3に係る音声通信システムの通信サーバの機能構成を示すブロック図である。
図12は、
図5と類似しているが、特定部302とキャリア送信部303との間にディレイ部306を有している点において、
図5とは異なる。ディレイ部306は、着信端末150を特定する情報及び特定部302によって特定された発信者情報を転送サーバ130に送信し、所定の時間が経過後に、特定部302によって発信端末140に対して割り当てられたIPネットワーク上のアドレス及び発信端末140から送信されたリクエスト信号を通信キャリア120に送信する。これによって、リクエスト信号に応じた呼び出しの前に発信者情報を着信端末150に通知する。
【0064】
[音声通信システムの動作フロー]
図12のディレイ部306の動作について、音声通信システムのフローチャートを用いて説明する。
図13は、本発明の実施形態3に係る音声通信システムの動作フローを示す図である。
図13は
図6と類似しているが、ステップS425の発信者情報送信がステップS424のリクエスト信号・IPアドレス送信よりも先に行われており、ステップS452の呼び出しの前にステップS455の発信者通知が行われている点において、
図6とは異なる。つまり、着信者は着信端末150の呼び出しの前に発信端末140の発信者情報を知ることができる。ここで、IPアドレス及びリクエスト信号は、着信端末150を特定する情報及び発信者情報が転送サーバ130に送信されてから、所定の期間経過後に通信キャリア120に送信される。
【0065】
ここで、
図13では、ステップS455の着信端末150の発信者情報通知とステップS424のリクエスト信号・IPアドレス送信との前後関係は規定されていないが、ステップS455の動作完了後にステップS424の動作を開始するように両者の動作を関連付けてもよい。また、ステップS425の発信者情報送信は、ステップS421のリクエスト信号受信からS424のリクエスト信号・IPアドレス送信までの間に行われればよい。また、ステップS424のリクエスト信号・IPアドレス送信は、ステップS425の発信者情報送信及びステップS423のIPアドレス割り当ての後に行われればよい。
【0066】
図13のように、着信端末150の呼び出し(ステップS452)の前に、発信者情報を着信端末150に通知する(ステップS455)ことで、発信端末140からの通話リクエストに対して、着信端末150は事前にアクションを選択することができる。その具体的な一例について、以下に図面を用いて説明する。
【0067】
図14は、本発明の実施形態3に係る音声通信システムに使用する通信端末においてユーザ情報を通知する表示画面の一例を示す図である。
図13において、ステップS455の発信者情報が通知されると、着信端末150に
図14に示すようなアクション選択画面が提供される。
図14のアクション選択画面は、着信端末150に含まれるアプリケーションプログラムによって実行される。
図14によると、アクション選択画面は、発信者情報表示531、着信応答選択アイコン532、着信拒否選択アイコン533、会議中メッセージ選択アイコン534、ドライブ中メッセージ選択アイコン535を有する。
【0068】
図14において、着信応答選択アイコン532をタッチすると、発信端末140と着信端末150とは通信キャリア120を介して通話可能に接続される。また、その他のアイコンをタッチすると、そのアイコンの内容に応じた固定メッセージを発信端末140に通知する。また、着信拒否選択アイコン533をタッチした場合は、着信端末150の呼び出しを終了させるが、発信端末140には呼び出し通知音だけ継続して鳴らし続けてもよい。
【0069】
以上のように、実施形態3に係る音声通信システムによると、着信端末が呼び出しされる前に着信端末に発信者情報が通知されるため、着信者は着信端末150の呼び出し前に発信者情報を知ることができる。また、呼び出し前に着信者がアクションを取ることも可能である。
【0070】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。