(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022029
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】脱毛器具
(51)【国際特許分類】
A45D 26/00 20060101AFI20161027BHJP
【FI】
A45D26/00 B
【請求項の数】5
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-231495(P2015-231495)
(22)【出願日】2015年11月27日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3196826号
【原出願日】2014年12月8日
(65)【公開番号】特開2016-107088(P2016-107088A)
(43)【公開日】2016年6月20日
【審査請求日】2016年4月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516109406
【氏名又は名称】株式会社ウェイクアップ
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 厳治
【審査官】
山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−259686(JP,A)
【文献】
特開2006−142450(JP,A)
【文献】
特開2001−327322(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0222027(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が、スプリングの力に抗して軸部材に沿って収縮させて毛を挟み、前記スプリングの収縮状態を維持して移動することにより前記毛を抜去する脱毛器具。
【請求項2】
先端部と後端部とを含み、
前記後端部を押すことにより前記スプリングを前記先端部に向けて収縮させる請求項1に記載の脱毛器具。
【請求項3】
2つの指穴部を含み、
前記指穴部に2本の指をかけるとともに、他の指で前記後端部を押して使用する請求項2に記載の脱毛器具。
【請求項4】
モーターを含み、
前記スプリングが収縮されたときに前記モーターが作動して、前記スプリングに振動を与える請求項1から3のいずれか1項に記載の脱毛器具。
【請求項5】
前記スプリングは、滑り止め加工が施されている請求項1から4のいずれか1項に記載の脱毛器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、より確実に鼻毛を処理するための脱毛器具に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの人々は美容のため、毛抜きを使用したり、専用のシェーバーを使用したりして鼻毛を処理している。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2010−259686号公報
[特許文献2]特開2000−342327号公報
[特許文献3]特開2001−327322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これまでの毛抜きは、作業効率が低い。鼻毛は立体的に生えており、かつ鼻腔前庭部のどこに生えているか判然としないことから、場合によっては一本の鼻毛を処理することも困難である。また、シェーバーは、処理した鼻毛を視認できないので、どの程度確実に処理されているかわからないといった不安が残る。
【0004】
所在が不明確であって立体的に生えている鼻毛を、痛覚に配慮しながら一回の試行で、より確実に処理ができ、また、抜去した鼻毛を視認できる毛抜きが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様における脱毛器具は、スプリングを軸部材に沿って収縮させて毛を挟み、スプリングの収縮状態を維持して移動することにより前記毛を抜去する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、本実施形態に係る外観図である。先端部1は、はめ込まれたスプリングで付勢されており、使用者は、示指と中指を指穴3にかけて後端部4を拇指で押し出すと、スプリング2を容易に収縮させることができる。先端部1は、鼻腔内の粘膜を傷つけないようコーティングされている。
【0008】
本体には、小型のモーターが搭載されており、スプリング2が完全に収縮するとスイッチが入り作動する仕組みになっている。振動がスプリング2に伝達され、抜去時の痛みを軽減させる。捉えた鼻毛を逃さないため、スプリング2は、滑り止めの加工が施されている。
【0009】
使用者は、指穴3に示指と中指をかけた状態で鼻腔内に先端部1を挿入し、後端部4を拇指で押し出す。スプリング2が完全に収縮した状態になるとスイッチが入り、本体が振動するので、収縮によってスプリング2に捕捉された鼻毛を、そのまま鼻腔内から本体を移動させて抜去する。
【符号の説明】
【0010】
1 先端部、2 スプリング、3 指穴、4 後端部