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特許6022206情報共有システム、情報共有サーバ及び情報共有プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022206
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】情報共有システム、情報共有サーバ及び情報共有プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20161027BHJP
【FI】
   G06F13/00 560A
【請求項の数】5
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2012-115314(P2012-115314)
(22)【出願日】2012年5月21日
(65)【公開番号】特開2013-242691(P2013-242691A)
(43)【公開日】2013年12月5日
【審査請求日】2015年5月1日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.kenjim.cst.nihon−u.ac.jp/gakujutu/index.html(学術講演会表紙)、https://www.gakkai−web.net/gakkai/cst/program2011/program.pdf(講演プログラム)(平成23年11月26日)に発表
(73)【特許権者】
【識別番号】504264034
【氏名又は名称】木原 雅巳
(73)【特許権者】
【識別番号】511160734
【氏名又は名称】小宮山 一雄
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】木原 雅巳
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 一雄
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−118430(JP,A)
【文献】 特開2009−169654(JP,A)
【文献】 特開2008−010014(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0222649(US,A1)
【文献】 稲永健太郎 他,情報品質を保証するための情報取引支援システムの設計,第43回 日本経営システム学会全国研究発表大会,2009年11月29日,pp. 212-213
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
症例を患者の電子カルテとリンクした状態で情報共有サーバに登録し、登録した症例についてのコメント閲覧及び書き込みを行う投稿者端末と、
稿者端末の登録した症例についてのコメントを行う期間を設定し、当該コメントを行うアドバイザ端末を選択し、コメントの終了を宣言するコーディネータ端末と、
ーディネータ端末から選択され、稿者端末の登録した症例についてのコメントを行うアドバイザ端末と、
稿者端末からの症例の登録を受け付け、症例が登録された旨を投稿者端末の地域と一致するか地理的に近い地域のコーディネータ端末へ通知するとともに、アドバイザ端末の候補として記憶されている端末を抽出して当該端末の地域と共にコーディネータ端末に表示し、表示された端末のうちのーディネータ端末から選択された端末に通知し、コーディネータ端末から選択された端末のうちの承諾が得られた端末を症例のドバイザ端末に登録し、ドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末稿者端末の登録した症例を設定された期間に開示し、ドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末から前記設定された期間に書き込まれたコメントをアドバイザ端末、投稿者端末及びーディネータ端末に開示し、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末によるコメントの終了の承諾後にコメント終了宣言を受けると、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末の症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させる情報共有サーバと、
を備える情報共有システム。
【請求項2】
投稿者端末から症例の登録を患者の電子カルテとリンクした状態で受け付ける症例登録部と、
前記症例登録部に症例が登録されると、症例が登録された旨を、投稿者端末の地域と一致するか地理的に近い地域の予め定められたコーディネータ端末へ通知するコーディネータ通知部と、
前記症例登録部の受け付けた症例のアドバイザの候補として記憶されている端末を抽出して当該端末の地域と共にコーディネータ端末に表示し、抽出した端末のなかから、コーディネータ端末の選択した端末へ、アドバイザに選択された旨を通知するアドバイザ通知部と、
アドバイザに選択された旨の通知を受けた端末のうちの承諾が得られた端末を、前記症例登録部の受け付けた症例のアドバイザ端末に登録するアドバイザ登録部と、
ドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末へ前記症例登録部の受け付けた症例を設定された期間に開示し、アドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末から前記設定された期間に書き込まれたコメントを前記症例登録部の受け付けた症例のコメントとして登録してアドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末に開示するとともに、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末によるコメントの終了の承諾後にコメント終了宣言をコーディネータ端末から受けるとアドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末の症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させるコメント書き込み部と、
を備える情報共有サーバ。
【請求項3】
前記コーディネータ通知部における前記予め定められたコーディネータ端末は、
コーディネータ端末ごとに予め定められている優先順位及びコーディネータになっている症例数に応じて定められた端末であるか、或いは、
コーディネータになっている症例数が一定数以下の端末である
ことを特徴とする請求項2に記載の情報共有サーバ。
【請求項4】
前記アドバイザ通知部は、アドバイザ端末ごとに予め定められている優先順位及びアドバイザ端末に登録されている症例数に応じて端末を抽出することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報共有サーバ。
【請求項5】
情報共有サーバが実行する情報共有プログラムであって、
稿者端末から症例の登録を患者の電子カルテとリンクした状態で受け付ける症例登録手順と、
例が登録された旨を投稿者端末の地域と一致するか地理的に近い地域のコーディネータ端末へ通知するコーディネータ通知手順と、
記症例登録手順で受け付けた症例のアドバイザの候補として記憶されている端末を抽出して当該端末の地域と共にコーディネータ端末に表示し、抽出した端末のうちのコーディネータ端末から選択された端末へ、アドバイザに選択された旨を通知するアドバイザ通知手順と、
ドバイザに選択された旨の通知を受けた端末のうちの承諾が得られた端末を、前記症例のアドバイザ端末に登録するアドバイザ登録手順と、
ドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末へ症例を設定された期間に開示し、アドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末から前記設定された期間に書き込まれたコメントを症例のコメントとして登録してアドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末に開示するとともに、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末によるコメントの終了の承諾後にコメント終了宣言をコーディネータ端末から受けると、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末の症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させるコメント書き込み手順と、
を順にコンピュータに実行させるための情報共有プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、専門医のアドバイスを地域医療に携わる開業医に提供することの可能な情報共有システム、情報共有サーバ及び情報共有プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療において複数の医師が連携して診断を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1のシステムは、情報をサーバに集約し、依頼票、報告書、請求書、フィルムのやりとりなどの事務手続きをなくしている。しかし、各医師は自己の判断で治療・診断しており、他の医師の助言を求めることは考慮されていない。
【0003】
医師が別の検査や専門医の意見を必要とする場合には、従来、患者のカルテから症状や経過を書いて、紹介状という形で、検査や意見を別の医師にお願いする。紹介状は患者が直接別の医師に届けることになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−165648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の紹介状システムでは、医師が知り合いの別の医師を紹介することになるので、開業医は、最適な専門医の意見や適切な検査方法を必ずしも得られるとはかぎらないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の情報共有システムは、症例を患者の電子カルテとリンクした状態で情報共有サーバに登録し、登録した症例についてのコメント閲覧及び書き込みを行う投稿者端末と、稿者端末の登録した症例についてのコメントを行う期間を設定し、当該コメントを行うアドバイザ端末を選択し、コメントの終了を宣言するコーディネータ端末と、ーディネータ端末から選択され、稿者端末の登録した症例についてのコメントを行うアドバイザ端末と、稿者端末からの症例の登録を受け付け、症例が登録された旨を投稿者端末の地域と一致するか地理的に近い地域のコーディネータ端末へ通知するとともに、アドバイザ端末の候補として記憶されている端末を抽出して当該端末の地域と共にコーディネータ端末に表示し、表示された端末のうちのーディネータ端末から選択された端末に通知し、コーディネータ端末から選択された端末のうちの承諾が得られた端末を症例のドバイザ端末に登録し、ドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末稿者端末の登録した症例を設定された期間に開示し、ドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末から前記設定された期間に書き込まれたコメントをアドバイザ端末、投稿者端末及びーディネータ端末に開示し、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末によるコメントの終了の承諾後にコメント終了宣言を受けると、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末の症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させる情報共有サーバと、を備える。
【0007】
本願発明の情報共有サーバは、投稿者端末から症例の登録を患者の電子カルテとリンクした状態で受け付ける症例登録部と、前記症例登録部に症例が登録されると、症例が登録された旨を、投稿者端末の地域と一致するか地理的に近い地域の予め定められたコーディネータ端末へ通知するコーディネータ通知部と、前記症例登録部の受け付けた症例のアドバイザの候補として記憶されている端末を抽出して当該端末の地域と共にコーディネータ端末に表示し、抽出した端末のなかから、コーディネータ端末の選択した端末へ、アドバイザに選択された旨を通知するアドバイザ通知部と、アドバイザに選択された旨の通知を受けた端末のうちの承諾が得られた端末を、前記症例登録部の受け付けた症例のアドバイザ端末に登録するアドバイザ登録部と、ドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末へ前記症例登録部の受け付けた症例を設定された期間に開示し、アドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末から前記設定された期間に書き込まれたコメントを前記症例登録部の受け付けた症例のコメントとして登録してアドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末に開示するとともに、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末によるコメントの終了の承諾後にコメント終了宣言をコーディネータ端末から受けるとアドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末の症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させるコメント書き込み部と、を備える。
【0008】
本願発明の情報共有サーバでは、前記コーディネータ通知部における前記予め定められたコーディネータ端末は、コーディネータ端末ごとに予め定められている優先順位及びコーディネータになっている症例数に応じて定められた端末であってもよい。
【0009】
本願発明の情報共有サーバでは、前記コーディネータ通知部における前記予め定められたコーディネータ端末は、コーディネータになっている症例数が一定数以下の端末であってもよい。
【0010】
本願発明の情報共有サーバでは、前記アドバイザ通知部は、アドバイザ端末ごとに予め定められている優先順位及びアドバイザ端末に登録されている症例数に応じて端末を抽出してもよい。
【0011】
本願発明の情報共有プログラムは、情報共有サーバが実行する情報共有プログラムであって、投稿者端末から症例の登録を患者の電子カルテとリンクした状態で受け付ける症例登録手順と、例が登録された旨を投稿者端末の地域と一致するか地理的に近い地域のコーディネータ端末へ通知するコーディネータ通知手順と、記症例登録手順で受け付けた症例のアドバイザの候補として記憶されている端末を抽出して当該端末の地域と共にコーディネータ端末に表示し、抽出した端末のうちのコーディネータ端末から選択された端末へ、アドバイザに選択された旨を通知するアドバイザ通知手順と、ドバイザに選択された旨の通知を受けた端末のうちの承諾が得られた端末を、前記症例のアドバイザ端末に登録するアドバイザ登録手順と、ドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末へ症例を設定された期間に開示し、アドバイザ端末、コーディネータ端末及び投稿者端末から前記設定された期間に書き込まれたコメントを症例のコメントとして登録してアドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末に開示するとともに、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末によるコメントの終了の承諾後にコメント終了宣言をコーディネータ端末から受けると、アドバイザ端末、投稿者端末及びコーディネータ端末の症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させるコメント書き込み手順と、を順にコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、紹介される検査治療などのアドバイスをする医師を、専門医の中から最適な医師を選択することができる。さらにアドバイスをする医師を複数にすることも可能であり、最適な治療が行われ、大学などの総合病院と開業医との医療分業も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態1に係る情報共有システムの構成例である。
図2】端末情報テーブルの一例を示す。
図3】アドバイザテーブルの一例を示す。
図4】情報共有方法の一例を示すシーケンス図である。
図5】症例登録テーブルの一例を示す。
図6】症例登録手順の一例を示すシーケンス図である。
図7】画像データを格納する方法を示す図である。
図8】認証サーバの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0015】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る情報共有システムの一例である。本実施形態に係る情報共有システムは、情報共有サーバ11と、事務局端末12と、アドバイザ端末13と、コーディネータ端末14と、投稿者端末15と、を備える。情報共有サーバ11は、症例登録部21と、コーディネータ通知部22と、アドバイザ通知部23と、アドバイザ登録部24と、コメント書き込み部25と、端末登録部27と、を備える。以下、情報共有システムが医療情報を共有する例について具体的に説明する。
【0016】
事務局端末12は、情報共有システムを運営する総合事務局の使用する端末であり、図2に示すような各端末のクラスが定義された一覧が端末登録部27に格納される。クラスは、例えば、総合事務局のようなシステムを管理するボードメンバ、地域医療の取りまとめ役となるコーディネータ、特定の症例に関して専門知識を有するアドバイザ、並びに一般開業医などの幅広い症例に接する投稿者である。医師であれば投稿者となりうる。これらのクラスは、ボードメンバが委嘱することによって定められ、ボードメンバによって端末登録部27に登録される。
【0017】
端末登録部27は、さらに、アドバイザのアドバイス対象を管理するアドバイザテーブルを格納する。アドバイザテーブルには、図3に示すように、アドバイス対象とそのアドバイザとなりうる端末IDが記載される。事務局端末12は、ボードメンバが委嘱することによって定められた端末をアドバイス対象ごとにアドバイザテーブルに登録する。
【0018】
図4に、情報共有システムのシーケンスの一例を示す。本実施形態に係る情報共有方法は、症例登録手順と、コーディネータ通知手順と、アドバイザ通知手順と、アドバイザ登録手順と、コメント書き込み手順と、を順に有する。
【0019】
症例登録手順では、投稿者端末15は、症例を情報共有サーバ11へ登録する(S101)。症例登録部21は、投稿者端末15から症例の登録を受け付け、図5に示すような症例登録テーブルに症例を追加する。症例登録テーブルには、症例、投稿者の端末ID、コーディネータの端末ID、アドバイザの端末ID、ステータス及びコメントが関連付けられた状態で格納される。ステータスは、継続中や終了などの進行状態が記載される。
【0020】
コーディネータ通知手順では、コーディネータ通知部22は、症例登録部21に症例が登録されると、症例が登録された旨を、予め定められたコーディネータ端末14へ通知する(S102)。
【0021】
アドバイザ通知手順では、アドバイザ通知部23は、症例登録部21の受け付けた症例がアドバイス対象に含まれている端末を抽出し、抽出した端末の一覧をコーディネータ端末14に表示する。コーディネータ端末14は、情報共有サーバ11に登録された症例を閲覧しながら、アドバイザ候補として表示されている端末の一覧から最適なアドバイザを選択する(S103)。アドバイザ通知部23は、端末情報テーブルを参照し、コーディネータ端末14の選択した端末のアドレスへ、アドバイザに選択された旨を通知する(S104)。
【0022】
アドバイザ登録手順では、アドバイザ端末13は、参加の諾否を登録する(S105)。アドバイザ登録部24は、アドバイザに選択された旨を通知されたアドバイザ端末13の指示を受けて、当該アドバイザ端末を症例登録部の受け付けた症例のアドバイザ端末13に登録する。所定人数の登録があると、情報共有サーバ11にアドバイザグループが発生する。
【0023】
コメント書き込み手順では、アドバイザグループのアドバイザ端末13は、登録のあった症例についてのアドバイスをコメント書き込み部25に入力する(S106)。コメント書き込み部25は、アドバイザ登録部24の登録したアドバイザ端末13から書き込まれたコメントを、症例登録部21の受け付けた症例のコメントとして症例登録部21に登録する。
【0024】
コメント書き込み部25は、症例登録部21に登録されたアドバイスを、投稿者端末15及びコーディネータ端末14に開示する(S107)。これにより、投稿者端末15は、症例登録部21に登録されたアドバイスを閲覧し、アドバイスに対する質問などを書き込む。一方で、コーディネータ端末14は、アドバイザ端末13及び投稿者端末15によって書き込まれたコメントを閲覧し、アドバイザの意見の収束状況を確認する。
【0025】
コメント書き込み部25は、予め定められているコメント書き込み期限が近づくと、その旨をアドバイザ端末13、投稿者端末15及びコーディネータ端末14に通知する。アドバイザ端末13及び投稿者端末15は、終了を了承するか否かをコメント書き込み部25に通知する。コメント書き込み部25は、アドバイザ端末13及び投稿者端末15からの終了を了承するか否かをコーディネータ端末14に通知する。コーディネータは、この通知を参考にしてコメントの書き込みを終了するか否かを判断する。投稿者が終了を了承していたり、すべてのアドバイザが終了を了承していたりするなど、コメントの書き込みを終了してよい場合は、コーディネータ端末14はコメント終了宣言をコメント書き込み部25に通知する。これにより、コメント書き込み部25は、コメント終了宣言を受けて、アドバイザ端末13への当該症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させる。このとき、コメント書き込み部25は、コーディネータ端末14への当該症例の閲覧も終了させる。
【0026】
投稿者が終了を了承していなかったり、アドバイザの一部が終了を了承していなかったりするなど、コメントの書き込みを終了すると好ましくない場合、アドバイザ端末13又は投稿者端末15は、終了を了承しない旨をコメント書き込み部25に書き込むか、コーディネータ端末14に通知する。コメント書き込み期限はコーディネータ端末14による延長が可能であることが好ましく、コーディネータ端末14はコメント書き込み期限を延長する。症例についてのディスカッションが十分であるとコーディネータが判断するまで、延長が繰り返し可能であることが好ましい。
【0027】
コーディネータ端末14がコメント終了宣言をコメント書き込み部25に通知せず、コメント書き込み期限の延長も行われない場合、コメント書き込み部25は、コーディネータ端末14からコメント終了宣言が通知されたと推定して、自動でコメント終了宣言を受ける。これにより、コメント書き込み部25は、アドバイザ端末13への当該症例の閲覧及びコメントの書き込みを終了させる。
【0028】
以上で本実施形態に係る情報共有システムの基本的な動作が終了する。投稿者端末15が情報共有サーバ11に書き込まれたアドバイスを閲覧可能であるため、投稿者は、登録されたアドバイスを治療に活かすことができる。
【0029】
なお、情報共有サーバ11は、情報共有プログラムをコンピュータに実行させることで実現してもよい。情報共有プログラムは、情報共有方法の各手順を順にコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0030】
図1では、発明の理解が容易になるよう、事務局端末12、投稿者端末15、コーディネータ端末14及びアドバイザ端末13をそれぞれ1台のみ記載したが、これらは1以上の任意の台数である。また、図2図3及び図5に示すテーブルにおいて、端末IDを一例として記載したが、これらにおける端末IDに代えて、ボードメンバ、投稿者、コーディネータ、アドバイザの氏名又は名称を記載することも可能である。この場合、氏名又は名称を端末IDとリンクさせておき、氏名又は名称が選択されると端末IDのアドレスが呼び出させるような構成にすることが好ましい。
【0031】
情報共有システムは、さらに地域ごとの事務局端末を備えていてもよい。この場合、地域ごとの事務局端末は、独自に地域のコーディネータ及びアドバイザを委嘱し、端末登録部27に登録する。この場合、図2に示す各端末のクラスが定義された一覧にはさらに地域の欄が追加される。そして、コーディネータ通知部22は、投稿者端末15の地域と一致するか地理的に近い地域のコーディネータ端末14を選択して通知することが好ましい。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態では、各端末の症例閲覧状態の遷移について説明する。
コーディネータC1に症例S2、症例S3及び症例S5の症例の登録された旨が通知された場合、コーディネータC1は、症例S2、症例S3及び症例S5を閲覧できる。コーディネータC1が症例S2及び症例S3のコーディネータとなることを承諾する一方で症例S5のコーディネータとなることを拒否した場合、コーディネータC1は症例S5を閲覧できなくなる。
症例S5については、コーディネータC1とは異なるコーディネータC2に症例の登録された旨が通知され、コーディネータC2が承諾すれば、コーディネータC2が症例S5のコーディネータとなる。
【0033】
症例S1及び症例S2のアドバイザに選択された旨がアドバイザA1に通知された場合、アドバイザA1は、症例S1及び症例S2を閲覧できる。アドバイザA1が症例S1のアドバイザとなることを承諾する一方で症例S2のアドバイザとなることを拒否した場合、アドバイザA1は症例S2を閲覧できなくなる。
【0034】
投稿者は、自分が登録した症例しか閲覧できない。
例えば、投稿者D5が症例S5及び症例S7を登録した場合、投稿者D5は、症例S5及び症例S7しか閲覧できず、その他の症例を閲覧することはできない。
【0035】
ボードメンバは常時すべての症例を閲覧できるが、コーディネータとしてもアドバイザとしても関与することはできない。
【0036】
症例登録テーブルにおけるコーディネータ欄に登録されている端末は、コーディネータとしてしか関与することができず、アドバイスをコメントすることはできない。症例登録テーブルにおけるアドバイザ欄に登録されている端末についても同様であり、アドバイザとしてしか関与することができず、コーディネータとしてアドバイザを選択することはできない。
【0037】
これらの症例閲覧状態は、症例登録テーブルを用いて設定することができる。例えば、症例の登録時点で投稿者欄に端末IDを登録し、コーディネータとなることを承諾した時点で症例登録テーブルのコーディネータ欄に端末IDを登録し、アドバイザとなることを承諾した時点で症例登録テーブルのアドバイザ欄に登録し、ボードメンバを除いてこれらの登録がなければ症例を閲覧することはできないようにする。
【0038】
すべてのクラスの端末は、システム側からの依頼がなければ、ログイン時に投稿者端末15の機能しか使用できず、このため自分で登録した症例の閲覧しかできない。また、ログイン時にはユーザ認証を行う。
アドバイザとしてシステムを使用したい場合は、投稿者クラスにログイン後にアドバイザクラスにログインする。アドバイザクラスへのログインは、端末情報テーブルにおいてアドバイザクラスが登録されている端末であれば可能である。アドバイザクラスにログインすると、症例登録テーブルに自分の端末IDが含まれている症例についてのみアドバイザとしてシステムを使用することができる。コーディネータクラス及びボードメンバについても同様である。
【0039】
なお、アドバイザクラスにログイン後にコーディネータクラスにログインし、コーディネータクラスにログイン後にボードメンバクラスにログインする仕様にしてもよい。この場合、コーディネータは端末情報テーブルのクラス欄にアドバイザとコーディネータの両方を登録し、ボードメンバは端末情報テーブルのクラス欄にアドバイザとコーディネータとボードメンバのすべてを登録する。
【0040】
上位クラスへのログイン時に行う認証の方法は、各クラスで同じであってもよいし、異なってもよい。上位クラスにログインする度に認証を行うことで、第三者による虚偽のアドバイスが行われたり、不適格な医師や研究者のアドバイザへの登録が行われたりすることを防ぐことができる。
【0041】
(実施形態3)
本実施形態では、コーディネータとアドバイザの選定方法の具体例について説明する。
投稿者端末15が症例を情報共有サーバ11に登録する。投稿者端末15が症例を登録すると、情報共有サーバ11がコーディネータを選択する。通常は自動的に、地域で指定されたコーディネータが自動的に選択される。情報共有サーバ11は、電子メールを用いて、コーディネータ端末14に対して症例aのコーディネータを委嘱し、委嘱の承諾を要求する。コーディネータ端末14は、メールに含まれるURIにアクセスし、承諾するか否かを回答する。コーディネータ端末14が承諾するとアドバイザの選択に進み、コーディネータ端末14が承諾しないとコーディネータの再選択を行う。
【0042】
コーディネータ端末14が承諾しなかった場合のコーディネータの再選択では、コーディネータ通知部22がその症例aについて委嘱したことのないコーディネータ端末14に対して症例aのコーディネータを委嘱し、委嘱の承諾を要求する。委嘱の承諾が得られるまでこれを繰り返す。
【0043】
コーディネータ端末14が承諾すると、症例登録テーブルのコーディネータ欄に端末IDが登録される。情報共有サーバ11がコーディネータ端末14に症例の閲覧を許可し、症例ファイル名と閲覧用のアクセスキーを電子メールで送付する。このとき、症例ファイル名と共に症例ファイルリストを表示するURIを送付してもよい。また、症例ファイル名と閲覧用のアクセスキーは異なるアドレスに送付することが好ましく、さらにアクセスキーは携帯端末に送付することが好ましい。コーディネータ端末14は、コーディネータとしてのログイン後、症例リストから送付された症例ファイルを選択し、送付されたアクセスキーを入力する。
【0044】
情報共有サーバ11は、選択された症例ファイルとアクセスキーの組み合わせが正しければ、症例ファイルの閲覧を許可し、コーディネータ端末14に症例を表示する。コーディネータ端末14は、情報共有サーバ11にアクセスし、アドバイザの一覧から適切なアドバイザを選択する。ここで、情報共有サーバ11がコーディネータ端末14に表示するアドバイザの一覧は、症例情報などの専門性で選択されたアドバイザであってもよいし、全アドバイザであってもよい。また、コーディネータ端末14は、常に情報共有サーバ11が選択された一覧から、まずはアドバイザを選択する構成としてもよいし、この一覧から選択できないときはコーディネータ端末14は手動で、別の検索手段を選んでもよい。このとき、アドバイザとともに回答期限を設定する。
アドバイザ通知部23は、選択されたアドバイザ端末13に、症例aのアドバイザを委嘱し、委嘱の承諾を要求する。アドバイザ端末13は回答期限を考慮して承諾するか否かを回答する。
【0045】
アドバイザ端末13が承諾しないか、或いは承諾の得られたアドバイザ端末13の数が予め定められた所定数に満たない場合は、アドバイザ登録部24はアドバイザの再選択を行う旨をコーディネータ端末14に通知する。コーディネータ端末14は、情報共有サーバ11にアクセスし、アドバイザの一覧から新たに適切なアドバイザを選択する。
アドバイザ通知部23は、新たに選択されたアドバイザ端末13に、症例aのアドバイザを委嘱し、委嘱の承諾を要求する。
【0046】
アドバイザ端末13からの承諾が得られ、アドバイザ端末13の数が予め定められた所定数に達すると、アドバイザグループが発生する。コメント書き込み部25は、承諾の得られたアドバイザ端末13に症例の閲覧を許可し、症例ファイル名と閲覧用のアクセスキーを電子メールで送付する。
【0047】
ここで、症例ファイル名と閲覧用のアクセスキーのコンビネーションの具体例について説明する。
・同じ症例でも、コーディネータ端末14、アドバイザ端末13、投稿者端末15でアクセスキーがすべて異なる。
・症例ごとに、コーディネータ端末14、アドバイザ端末13、投稿者端末15で同じアクセスキーを共有する。
この場合、投稿者端末15が直接アクセスキーを生成する場合には、閲覧できるメンバにこのアクセスキーを転送する必要がある。
・症例ごとに、アドバイザ端末13のみ同じアクセスキーを共有する。
・コーディネータ端末14、アドバイザ端末13、投稿者端末15は、指定期間(たとえば1ヶ月間)は、同じアクセスキーを使用する。指定期間が経過すると、新しいアクセスキーが情報共有サーバ11から送られてくる。
すべて異なるアクセスキーにしないことで、多くの症例を扱うコーディネータ端末14の症例アクセス時の利便性を向上することができる。
【0048】
アドバイザ端末13が情報共有サーバ11にアクセスし、ログイン後、アドバイスの入力を選択し、症例リストから担当している症例ファイルを選択し、送付されたアクセスキーを入力する。情報共有サーバ11は、選択された症例ファイルとアクセスキーの組み合わせが正しければ、症例ファイルへのアドバイスの追加を許可する。アドバイザ端末13は、アドバイスを入力する。
【0049】
コーディネータ端末14は、情報共有サーバ11にアクセスし、ログイン後、アドバイスの閲覧を選択し、症例リストから担当している症例ファイルを選択し、送付されたアクセスキーを入力する。このとき、症例を表示するURIを入力してもよい。またアクセスキーは携帯端末に送付されていることが好ましい。情報共有サーバ11は、選択された症例ファイルとアクセスキーの組み合わせが正しければ、症例ファイルの閲覧を許可する。コーディネータ端末14は、アドバイスを閲覧し、コメントの書き込みを終了してよい場合、コメント終了宣言を情報共有サーバ11に通知する。このコメント終了宣言によって、アドバイザ端末14及びコーディネータ端末15は、当該症例を閲覧することはできなくなる。
【0050】
情報共有サーバ11は、コーディネータ端末14からアドバイスが終了されると、投稿者に、アドバイスが終了されたことをメールで通知する。
【0051】
(実施形態4)
登録された症例の情報は、その症例のアドバイザ端末13やコーディネータ端末14には開示されるが、その他のアドバイザ端末13やコーディネータ端末14には開示されないことが好ましい。そこで、本実施形態の情報共有システムは、登録された各症例について、各端末にアクセス制限を設けることを特徴とする。
【0052】
例えば、症例登録時に症例を暗号化し、症例ごとに異なるアクセスキーを生成し、アクセスキーを有する者のみ登録された症例を閲覧して書き込み可能であることが好ましい。
この場合、投稿者端末15がアクセスキーを生成し、情報共有サーバ11に登録する。情報共有サーバ11は、症例の閲覧許可がある端末にのみアクセスキーを送付する。
アクセスキーは、情報共有サーバ11が生成し、症例の閲覧許可がある端末にのみ、電子メール又はウェブ経由でアクセスキーを送付してもよい。ウェブ経由の場合、例えば、画面にアクセスキーを表示する。情報共有サーバ11は、端末の送付後にアクセスキーを消去してもよい。
情報共有サーバ11にはアクセスキーを保存しないこととしてもよい。この場合、アクセスキーは、症例を登録した投稿者だけが保有していてもよいし、さらにコーディネータ端末14も保有していてもよいし、さらにアドバイザ端末13も保有していてもよい。
【0053】
電子メールには、アクセスキーと一緒に症例を特定できる情報が含まれる。例えば、症例ファイルに使われるファイル名である。これにより、情報共有サーバ11内の症例のファイル名は暗号化後でも変更しないことにすれば、症例の閲覧許可がある利用者は、症例リストを見ることができる。なお、症例ファイルとアクセスキーの対応関係が分からなくなると症例ファイルが閲覧できなくなる。これを防ぐために、アクセスキーを含んだ電子メールをメールソフト上で症例ファイル名で検索できるようにすることが好ましい。またアクセスキーと症例ファイルのリンクを維持するために、電子メールの件名を症例ファイル名にすることが好ましい。これにより、メールリストでソーティングを行えば、症例ファイルのアクセスキーの検索を容易にすることができる。また、端末でメールソフトを起動し電子メールをダウンロードして閲覧する通常の電子メールよりも、ブラウザを使用して情報を暗号化して転送するhttps(HTTP over SSL/TLS)で電子メールを閲覧するウェブメールを用いることが、安全性が高いため好ましい。
【0054】
アクセスキーの利用制限について説明する。
アクセスキーは投稿者端末15が症例を登録してから、コーディネータ端末14がアドバイスの終了を決定し、最初に症例を登録した投稿者端末12が終了を承諾するまで変更されない。投稿者端末12が終了を承諾すると、投稿者端末15にアクセスキーの変更が情報共有サーバ11から要求され、投稿者端末12が変更する、もしくは情報共有サーバ11が独自にアクセスキーを変更する。アクセスキーを変更する場合、情報共有サーバ11は古いアクセスキーで症例を復号化し、新しいアクセスキーで暗号化する。
【0055】
(実施形態5)
できるだけ早期に投稿者がアドバイスを得られるよう、手順によってはタイムリミットを設けることが好ましい。
例えば、実施形態1で説明したステップS101の症例の登録の際に、投稿者端末15はアドバイスのほしい日時を指定できるようにする。
また、ステップS105において、一定期間を経過してもアドバイザ端末13からの諾否の登録がない場合、ステップS103を再度行い、コーディネータ端末14が他のアドバイザとして機能する他の端末を選択することが好ましい。
【0056】
また、ステップS106において、コメント書き込み期限に近くなってもアドバイスを入力していないアドバイザ端末13がある場合、コメント書き込み部25はそのアドバイザ端末13にコメント書き込み期限が近くなっている旨を通知することが好ましい。
【0057】
また、ステップS106において、コーディネータ端末14は、アドバイスの状況と、投稿者がアドバイスのほしい日時とを考慮して、コメント書き込み期限を設定可能であることが好ましい。コメント書き込み期限は、アドバイザグループが発生した時点から予め定められた時間であってもよいし、症例登録部21が症例の登録を受け付けた時点から予め定められた時間であってもよい。
【0058】
(実施形態6)
本実施形態では、複数のコーディネータから1名のコーディネータを選択するための構成について説明する。
コーディネータは地域ごとに選択される。同一地域に複数のコーディネータがいる場合、端末情報テーブルにおける各コーディネータに、各地域における優先順位を付しておく。この場合、コーディネータ通知部22は、端末情報テーブルを参照し、投稿者端末15の地域と共通する地域の端末IDを抽出し、抽出したなかから優先順位の高い端末IDを選択する。優先順位は事務局端末12から設定可能であることが好ましい。また、コーディネータ通知部22は、コーディネータの忙しさに応じて優先順位を変化させてもよく、コーディネータが多忙の時期には優先順位を下げ、多忙の時期を過ぎると元の優先順位に戻してもよい。
【0059】
コーディネータ通知部22は、担当している症例数が均等になるように、コーディネータ端末を選択してもよい。例えば、コーディネータ通知部22は、症例登録テーブルを参照し、投稿者端末15の地域と共通する地域のコーディネータ端末を抽出し、抽出したなかから、各コーディネータ端末の担当している症例数をカウントしてもよい。症例登録テーブルに登録されている症例数が一定数を超えているコーディネータ端末を抽出したコーディネータ端末から除外し、コーディネータになっている症例数が一定数以下の端末のなかから優先順位の高いコーディネータ端末を選択する。なお、この一定数は、事務局端末12から設定可能であることが好ましい。また、コーディネータ通知部22は、コーディネータの忙しさに応じて一定数を変化させてもよく、コーディネータが多忙の時期には一定数を下げ、多忙の時期を過ぎると元の優先順位に戻してもよい。
【0060】
コーディネータ通知部22は、症例ごとに、コーディネータ端末を選択してもよい。例えば、コーディネータを担当した症例のキーワードを端末情報テーブルに格納しておき、コーディネータ通知部22は、地域で抽出したコーディネータ端末のなかから、症例登録部21に登録された症例に一致するキーワードが格納されているコーディネータ端末を抽出する。抽出されたコーディネータ端末が複数である場合、コーディネータ通知部22は、そのなかから優先順位の高いコーディネータ端末を選択する。
【0061】
さらに、コーディネータ通知部22は、コーディネータの経験値に応じた優先順位を考慮してもよい。例えば、コーディネータの経験値が高くなるにつれて各症例の優先順位を上げていくことが好ましい。コーディネータの経験値は、例えば、各症例おけるコーディネータ端末が過去に担当した総症例数である。
【0062】
(実施形態7)
本実施形態では、多数のアドバイザから症例に適したアドバイザを複数名抽出するための構成について説明する。
アドバイザは症例ごとに選択される。同一症例や関連する症例に多数のコーディネータがいる場合、端末情報テーブルにおける各アドバイザに、各症例における優先順位を付しておく。この場合、アドバイザ通知部23は、アドバイザテーブルを参照し、症例登録部21に登録された症例に一致するか関連する症例のアドバイザ端末13の端末IDを抽出し、抽出したなかから優先順位の高いアドバイザ端末13を選択する。優先順位は事務局端末12から設定可能であることが好ましい。
【0063】
また、アドバイザ通知部23は、アドバイザの経験値に応じて優先順位を変化させてもよく、アドバイザの経験値が高くなるにつれて優先順位を上げていくことが好ましい。アドバイザの経験値は、例えば、アドバイザ端末が過去に担当した総症例数である。アドバイザテーブルに複数の症例が登録されている場合には、各症例における総症例数である。
【0064】
また、アドバイザ通知部23は、アドバイザの忙しさに応じて優先順位を変化させてもよく、アドバイザが多忙の時期には優先順位を下げ、多忙の時期を過ぎると元の優先順位に戻してもよい。
【0065】
(実施形態8)
本実施形態の情報共有システムは、開業医が治療に対するアドバイスをもらいたいときに、患者に、情報共有サーバ11へカルテを症例情報として登録していいかどうかを確認し、症例を登録する。図6に、症例登録手順の一例を示す。
【0066】
投稿者端末15は、情報共有サーバ11へログインする(S201)。情報共有サーバ11のうちの図示しない端末認証部は、投稿者端末15の情報を確認して認証を行い、認証に成功すると投稿者端末15にメニューを表示する(S202)。端末認証部は、アクセスしてきた各端末の認証を行う。
【0067】
投稿者端末15は、メニューのなかから症例登録を選択する(S203)。症例登録部21は、投稿者端末15に症例登録の許可方法を表示する(S204)。症例登録の許可方法は、症例登録を患者が許可していることを証明する方法である。許可方法は、例えば、ファクシミリを用いてもよいし、携帯電話の電話番号を用いてもよいし、電子メールを用いてもよい。
【0068】
投稿者は症例登録の許可方法を患者に確認し(S205)、投稿者端末15に表示された許可方法のなかからその方法を選択する(S206)。患者は、選択した許可方法を実行する(S207)。症例登録部21は、投稿者端末15に症例入力画面を表示する(S209)。投稿者端末15は、患者16の症例を入力する(S210)。
以上で症例登録手順を終了する。
【0069】
ステップS206において、症例登録の許可方法としてファクシミリを用いた許可方法の一例を説明する。
症例登録許可方法としてファクシミリを選択すると、患者氏名の入力画面が投稿者端末15に表示される。投稿者は、投稿者端末15に患者のカルテ番号、患者氏名を入力する。
次に、投稿者端末15に承諾書が表示され、投稿者は患者に承諾書の内容を確認する。
確認が終わると、投稿者端末15に印刷方法選択方法が表示される。投稿者端末15が投稿者のプリンタでの印刷又はファクシミリを選択する。
情報共有サーバ11は、投稿者の情報、患者のカルテ番号、氏名を含む承諾書フォーマットを作成し、送信する。投稿者のプリンタ又はファクシミリは、承諾書フォーマットを出力する。ここで、投稿者の情報、患者のカルテ番号、氏名は、マトリックス型二次元コードや1次元コードにコード化されていてもよい。以下、本実施形態では、マトリックス型二次元コードを用いた例について説明する。
承諾書を患者が確認し、承諾書フォーマットに承諾のサインをする。承諾書は投稿者が保管する。
投稿者端末15は、ファクシミリにてサイン済みの承諾書を情報共有サーバ11へ送信する。
情報共有サーバ11は、承諾書のマトリックス型二次元コードを確認し、投稿者端末15に承諾書の確認画面を表示する。
以上でファクシミリを用いた許可方法を終了する。
【0070】
ステップS206において、症例登録の許可方法として携帯電話を用いた許可方法の一例を説明する。
症例登録許可方法として携帯電話を選択すると、患者氏名の入力画面が投稿者端末15に表示される。
投稿者が患者のカルテ番号、氏名、患者の携帯電話番号を投稿者端末15に入力すると、投稿者端末15に承諾書が表示され、投稿者は患者に承諾書の内容を確認する。
確認が終わると、投稿者端末15に印刷方法選択方法が表示される。投稿者端末15が投稿者のプリンタでの印刷又はファクシミリを選択する。
情報共有サーバ11は、投稿者の情報、患者のカルテ番号、氏名、携帯電話番号を表すマトリックス型二次元コードを含む承諾書フォーマットを作成し、送信する。投稿者のプリンタ又はファクシミリは、承諾書フォーマットを出力する。
承諾書を患者が確認し、承諾書フォーマットに承諾のサインをする。承諾書は投稿者が保管する。
投稿者端末15は、承諾したことを情報共有サーバ11へ送信する。
情報共有サーバ11は、患者の携帯電話に電話をかけ、患者が応答したら承諾する場合には、指定のキーを押す(例えば1,#)ように要求する。
患者が指定のキーを押す。情報共有サーバ11は、指定のキーが押されたことを確認したら、承諾の確認画面を投稿者端末15に表示する。
以上で携帯電話を利用した許可方法を終了する。
【0071】
ステップS206において、症例登録の許可方法として電子メールを用いた許可方法の一例を説明する。
症例登録許可方法として電子メールを選択すると、患者氏名の入力画面が投稿者端末15に表示される。
投稿者端末15が患者のカルテ番号、氏名、患者の電子メールアドレスを入力すると、投稿者端末15に承諾書が表示され、投稿者は患者に承諾書の内容を確認する。
確認が終わると、投稿者端末15に印刷方法選択方法が表示される。投稿者端末15が投稿者のプリンタでの印刷又はファクシミリを選択する。
情報共有サーバ11は、投稿者の情報、患者のカルテ番号、氏名、電子メールアドレスを含む承諾書フォーマットを作成し、送信する。投稿者のプリンタ又はファクシミリは、承諾書フォーマットを出力する。ここで、投稿者の情報、患者のカルテ番号、氏名は、マトリックス型二次元コードや1次元コードにコード化されていてもよい。
承諾書を患者が確認し、承諾書フォーマットに承諾のサインをする。承諾書は投稿者が保管する。
投稿者端末15は、承諾したことを情報共有サーバ11へ送信する。
情報共有サーバ11は、患者の携帯電話に電子メールを送信する。患者は届いた電子メールを開き、指定されたURI(Uniform Resource Identifier)にアクセスし、承諾ボタンを押す。
情報共有サーバ11は、患者の承諾を確認したら、承諾の確認画面を表示する。
以上で電子メールを利用した許可方法を終了する。
【0072】
(実施形態9)
本実施形態では、症例の登録時におけるカルテの登録例について説明する。症例の登録は、患者の電子カルテとリンクしていることが好ましい。電子カルテを持たない患者の場合は、電子カルテを情報共有サーバ11に登録することが好ましい。電子カルテの作成は、データを入力しなおしてもよいが、入力ミスを防ぐためには紙のカルテをそのまま電子化することが好ましい。本実施形態では、紙のカルテを電子カルテとして情報共有サーバ11に登録する方法について説明する。
【0073】
(画像データを格納する方法)
画像データを格納する方法を図7に示す。
最初に、透明ケース100を予め準備しておく。透明ケース100に文書200の属性情報を示すコード101及び文字102を付し、次に、透明ケース100に文書200を格納する。電子カルテシステムでは、透明ケース100は、クリアファイルであり、文書200は、手書きカルテであり、コード101は、マトリックス型二次元コードであり、属性情報は、患者の氏名及びその振り仮名並びに患者の生年月日などの患者情報である。透明ケース100は、文書200の更新の度に準備する必要はなく、文書200の最初の登録において準備すればよい。
【0074】
文書200を透明ケース100に格納する。電子カルテシステムでは、医者又は看護師は、文字102が示す患者情報及び文書200の患者情報が一致するように、手書きカルテをクリアファイルに挟む(ステップP1)。次に、透明ケース100に格納された文書200をスキャナ300にセットする。電子カルテシステムでは、医者又は看護師は、クリアファイルに挟まれた手書きカルテをスキャナ300にセットする(ステップP2)。最後に、医者又は看護師は、スキャン開始ボタンを押す(ステップP3)。医者又は看護師は、ステップP3までの処理を行えばよく、以降の処理を行わなくてもよい。
【0075】
スキャナ300は、スキャン開始指示を取得する(ステップP4)。次に、画像変換ステップでは、スキャナ300は、文書200の属性情報を示すコード101が付された透明ケース100に文書200が格納された状態で、文書200及びコード101を画像データに変換する。電子カルテシステムでは、スキャナ300は、手書きカルテの患者情報を示すマトリックス型二次元コードが付されたクリアファイルに手書きカルテが挟まれた状態で、手書きカルテ及びマトリックス型二次元コードを電子カルテに変換する。次に、スキャナ300は、文書200及びコード101の画像データをコンピュータ400に送信する(ステップP5)。次に、コンピュータ400は、文書200の画像データの格納を承認する認証サーバ500に対して、ID又はパスワードなどによる認証を実行し、当該認証が成功すれば文書200及びコード101の画像データを送信する(ステップP6)。
【0076】
属性情報設定ステップでは、認証サーバ500は、文書200及びコード101の画像データからコード101の画像を識別し、識別したコード101の画像から文書200の属性情報を抽出し、抽出した文書200の属性情報を文書200の画像データの属性情報として設定する。電子カルテシステムでは、認証サーバ500は、電子カルテからマトリックス型二次元コードの画像を識別し、識別したマトリックス型二次元コードの画像から手書きカルテの患者情報を抽出し(ステップP7)、抽出した手書きカルテの患者情報を電子カルテの患者情報として設定する(ステップP8)。
【0077】
格納認証ステップでは、認証サーバ500は、文書200の画像データに設定された属性情報及び文書200の属性情報が一致するときに、文書200の画像データの格納を承認する。電子カルテシステムでは、認証サーバ500は、電子カルテに設定された患者情報及び手書きカルテの患者情報が一致するときに(ステップP9)、電子カルテの格納を承認する(ステップP10)。具体的には、認証サーバ500は、コンピュータ400に対して、これらの患者情報が一致するかどうかを確認する。そして、コンピュータ400は、認証サーバ500に対して、登録の権限を有する医者からの指示に応じて、これらの患者情報が一致するかどうかを応答する。
【0078】
文書追加ステップでは、認証サーバ500は、文書200の画像データに設定された属性情報に基づいて、更新前の文書200の画像データを検索し、更新後の文書200の画像データを更新前の文書200の画像データに追加する。電子カルテシステムでは、認証サーバ500は、電子カルテに設定された患者情報に基づいて、更新前の電子カルテを検索し、更新後の電子カルテを更新前の電子カルテに追加する(ステップP11)。
【0079】
同じ患者について、手書きカルテの更新の度に、同じクリアファイルが使い回されるため、同じ属性情報が設定された電子カルテが生成される。そこで、認証サーバ500は、更新後の電子カルテに設定された属性情報に基づいて、更新前の電子カルテを検索することができる。そして、認証サーバ500は、電子カルテの追加の形態として、更新前の電子カルテに加えて更新後の電子カルテを追加することもでき、更新前の電子カルテに代えて更新後の電子カルテを格納することもでき、初回の登録の際には新たなファイルを作成したうえで電子カルテを新たなファイルに格納することもできる。
【0080】
画像変換ステップ及び属性情報設定ステップでは、文書200を透明ケース100に格納し、文書200を透明ケース100に格納した状態で、スキャン開始指示をスキャナ300に与えるのみでよい。よって、文書200を画像データに変換するときに、画像データのファイル名を入力する必要がなくなる。格納認証ステップでは、属性情報が一致した状態で文書200が透明ケース100に格納されたかどうかを確認したうえで、画像データを格納することができる。文書追加ステップでは、認証サーバ500の自動処理を利用することにより、ユーザは、更新前の文書200を検索し、更新後の文書200を更新前の文書200に追加する必要がなくなる。
【0081】
透明ケース100は一度だけ準備しておけばよく何度でも使い回すことができ、文書200を更新するたびにコード101を文書200に付す必要はない。ここで、コード101が文書200に付されるとすれば、コード101の位置が文書の更新の度に変更されることになるが、コード101は透明ケース100に付されるため、コード101の位置は文書の更新の度に変更されることはない。よって、コード101の画像を自動的に識別することができ、コード101の認識率を高めることができる。さらに、手書きで作成された文書200であっても、本願文書の格納方法を導入する前に作成された文書200であっても、本願文書の格納方法を用いて容易に電子化することができる。
【0082】
(認証サーバの構成)
認証サーバ500の構成を図8に示す。認証サーバ500は、コンテンツ格納部501、データ通信部502、コード抽出部503、属性情報設定部504、コンテンツ格納認証部505及びコンテンツ格納追加部506から構成される。コンテンツ格納部501は、画像データを格納しており、認証サーバ500に配置されていてもよく、認証サーバ500以外の装置に配置されていてもよい。データ通信部502は、ステップP6におけるID又はパスワードによる認証及び画像データの送信、並びにステップP9における属性情報の一致の確認について、コンピュータ400及び認証サーバ500の間でのインタフェースとなる。
【0083】
コード抽出部503は、文書200の属性情報を示すコード101が付された透明ケース100に文書200が格納された状態で作成された文書200及びコード101の画像データから、コード101の画像を識別し、識別したコード101の画像から、文書200の属性情報を抽出する。電子カルテシステムでは、コード抽出部503は、手書きカルテの患者情報を示すマトリックス型二次元コードが付されたクリアファイルに手書きカルテが挟まれた状態で作成された電子カルテから、マトリックス型二次元コードの画像を識別し、識別したマトリックス型二次元コードの画像から、手書きカルテの患者情報を抽出する(ステップP7)。属性情報設定部504は、抽出された文書200の属性情報を文書200の画像データの属性情報として設定する。電子カルテシステムでは、属性情報設定部504は、抽出された手書きカルテの患者情報を電子カルテの患者情報として設定する(ステップP8)。
【0084】
コンテンツ格納認証部505は、文書200の画像データに設定された属性情報及び文書200の属性情報が一致するときに、文書200の画像データの格納を承認する。電子カルテシステムでは、コンテンツ格納認証部505は、電子カルテに設定された患者情報及び手書きカルテの患者情報が一致するときに、電子カルテの格納を承認する(ステップP9、P10)。コンテンツ格納追加部506は、文書200の画像データに設定された属性情報に基づいて、更新前の文書200の画像データを検索し、更新後の文書200の画像データを更新前の文書200の画像データに追加する。電子カルテシステムでは、コンテンツ格納追加部506は、電子カルテに設定された患者情報に基づいて、更新前の電子カルテを検索し、更新後の電子カルテを更新前の電子カルテに追加する(ステップP11)。
【0085】
本実施形態では、文書200の属性情報を示すコード101を、透明ケース100に付しているが、他の実施形態では、文書200の更新の度に変更される属性情報を示すコード101を、文書200に付してもよい。透明ケース100は更新の度に使い回されるが、文書200は更新の度に作成されるため、文書200の更新の度に変更される属性情報を示すコード101を、透明ケース100ではなく文書200に付している。文書200の更新の度に変更される属性情報として、更新された日付及び変更された内容などに関する情報をあげることができる。
【0086】
画像変換ステップでは、スキャナ300は、文書200の更新の度に変更される属性情報を示すコード101が文書200に付された状態で、文書200及びコード101を画像データに変換する。コード抽出部503は、文書200の更新の度に変更される属性情報を示すコード101が文書200に付された状態で作成された文書200及びコード101の画像データから、コード101の画像を識別し、識別したコード101の画像から、文書200の属性情報を抽出する。
【0087】
格納される画像データは、文書200のみの画像データであってもよく、文書200及びコード101の両方の画像データであってもよい。文書200のみの画像データが格納されるときには、文書200及びコード101の画像データからコード101の画像データが削除され、文書200ののみの画像データを閲覧することができる。文書200及びコード101の両方の画像データが格納されるときには、画像データを容易に格納することができる。
【0088】
本実施形態では、コンピュータ400が認証サーバ500に対してID又はパスワードなどによる認証を実行しているが、他の実施形態では、コンピュータ400と関連付けられた携帯電話が認証サーバ500に対してID又はパスワードなどによる認証を実行してもよい。認証サーバ500は、コンピュータ400及び携帯電話を関連付けており、コンピュータ400から画像データの送信許可を要求されたときに、携帯電話に認証を要求する。携帯電話及び利用者は1対1に対応付けられているため、携帯電話が認証サーバ500に対して認証を実行することにより、認証のセキュリティを高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、医療業に限らず、任意のアドバイスやコメントを収集するための紹介システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0090】
11:情報共有サーバ
12:事務局端末
13:アドバイザ端末
14:コーディネータ端末
15:投稿者端末
16:患者
21:症例登録部
22:コーディネータ通知部
23:アドバイザ通知部
24:アドバイザ登録部
25:コメント書き込み部
27:端末登録部
100:透明ケース
200:文書
300:スキャナ
400:コンピュータ
500:認証サーバ
101:コード
102:文字
501:コンテンツ格納部
502:データ通信部
503:コード抽出部
504:属性情報設定部
505:コンテンツ格納認証部
506:コンテンツ格納追加部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8