(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022268
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】粉末化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/02 20060101AFI20161027BHJP
A61K 8/25 20060101ALI20161027BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20161027BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20161027BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20161027BHJP
A61Q 1/12 20060101ALI20161027BHJP
【FI】
A61K8/02
A61K8/25
A61K8/39
A61K8/86
A61K8/37
A61Q1/12
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-197203(P2012-197203)
(22)【出願日】2012年9月7日
(65)【公開番号】特開2014-51457(P2014-51457A)
(43)【公開日】2014年3月20日
【審査請求日】2015年7月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岡 宗清
(72)【発明者】
【氏名】武藤 仁志
(72)【発明者】
【氏名】宮本 國寛
【審査官】
岩下 直人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−136176(JP,A)
【文献】
特開昭63−215614(JP,A)
【文献】
特開2012−140388(JP,A)
【文献】
特開2008−007442(JP,A)
【文献】
特開2012−144580(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/076518(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/02
A61K 8/25
A61K 8/37
A61K 8/39
A61K 8/86
A61Q 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)タルクを化粧料全量に対して40〜90質量%、(B)リナリルアセテートを含有する香料を化粧料全量に対して0.01〜3質量%、及び(C)酸化エチレンの付加モル数が5〜80から選ばれる1種又は2種以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を化粧料全量に対して0.1〜2質量%含有することを特徴とする粉末化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、粉末化粧料、特に共存成分の安定性向上成分に関する。
【背景技術】
【0002】
粉末化粧料には、粉白粉やベビーパウダー、ボディパウダーのようなルースパウダータイプと、それに少量の賦形剤を添加して固めたプレスドパウダータイプがある。
これらは配合される粉末によって、化粧直し的な用途をはじめ、汗、皮脂を吸収する作用により皮膚をさっぱりとさせ健やかに保たせる等の用途で広く用いられている。また、香料の賦香率を上げることによって、香りを楽しむとともに、体臭を抑制する目的でも用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許3660537号公報
【特許文献2】特開2007−314454号公報
【特許文献3】特開2003−183129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粉末化粧料において、粉末成分として配合する体質顔料の配合量が多い場合、粉末の表面活性により香料が変質し、変臭を起こす場合があった。そこで、従来は、香料の変臭を防止するため、体質顔料に表面処理を施し、不活性化したものを用いる等の工夫がなされてきた。しかしながら、香料の種類によっては、これらの方法を用いても必ずしも香料の変臭を免れない場合があり、特に高温での香りの安定性に優れたものを得ることは困難であった。すなわち、本願発明は、体質顔料の配合量が多い場合においても香料の変質がない粉末化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合によって、体質顔料を多量に配合しても香料の変臭は起こらず、特に高温での香りの安定性が改善されることを見出し、本願発明を完成するに至った。すなわち、本願発明の粉末化粧料は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、体質顔料を化粧料全量に対して60質量%以上と、香料とを含むことを特徴とする。
【0006】
また、本願発明の粉末化粧料において、体質顔料の種類は特に限定されないが、タルクであることが好適である。体質顔料の含有量は特に限定されないが、化粧料全量に対して60質量%以上の含有量の場合に、本願発明の効果が顕著に現れる。また、本願発明の粉末化粧料において、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は特に限定されないが、好ましくは化粧料全量に対して0.01質量%以上5質量%以下、特に好ましくは0.1質量%以上2質量%以下である。0.01質量%未満では変臭防止効果が十分ではない場合があり、5質量%より多く配合すると、伸びの重さ、べたつき、さらさら感、化粧持ち等の使用性が損なわれる場合がある。
【0007】
本願発明に用いるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、化粧料分野では主に乳化剤、可溶化剤等の用途で一般的に用いられている。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は硬化ヒマシ油に、酸化エチレンを付加重合して得られる非イオン性界面活性剤である。化粧料の分野で利用されているポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の酸化エチレンの付加モル数は3〜100である。本願発明に用いられるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の付加モル数は、特に限定されないが、好ましくは5〜80であり、最も好ましくは20〜60である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本願発明の好適な実施形態について説明する。本願発明における粉末化粧料は、粉末成分を主成分とする化粧料であり、粉末状のルースパウダータイプと、それに少量の賦形剤を添加して固めたプレスドパウダータイプがある。例えば、ルースパウダータイプには粉白粉、ベビーパウダー、ボディパウダー、フェイスパウダー等が挙げられ、プレスドパウダータイプには固型ファンデーション、頬紅、アイシャドー、アイブロウパウダー等が挙げられる。これらは配合される粉末によって、化粧直し的な用途をはじめ、汗、皮脂を吸収する作用により皮膚をさっぱりとさせ健やかに保たせる等の用途で広く用いられている。また、香料の賦香率を上げることによって、香りを楽しむとともに、体臭を抑制する目的でも用いられている。
【0009】
本願発明に配合される粉末成分としては、特に体質顔料があり、例えばタルク、カオリン、セリサイト、白雲母等が挙げられ、この中でもタルクを用いる場合に本願発明の効果が顕著である。粉末成分の配合量は特に限定されないが、香料の変臭が特に問題となるのは粉末成分が60質量%以上配合される場合であり、本願発明の効果が顕著に現れる。
粉末成分は、表面処理していないものも用いることができる。表面処理した粉末成分を用いる場合、表面処理の方法は特に限定されないが、金属石鹸、シリコーン類、脂肪酸エステル等の処理が例示される。
【0010】
本願発明において配合される香料としては、アルモアズ油、バージル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、スペアミント油、イランイラン油、カルダモン油、エレミ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ナツメグ油、カモミル油、ユーカリプタス油、ローズマリー油、アリルアミルグリコレート、1,1−ジメトキシ−2−フェニルエタン、2,4−ジメチル−4−フェニルテトラヒドロフラン、ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール、1,2−ジエトキシ−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン、フェニルアセトアルデヒド、ローズオキサイド、エチル−2−メチルペンタノエート、ラバンジン油、レモン油、ライム油、オレンジ油、プチグレン油、ベルガモット油、クラリセージ油、コリアンダー油、シプレス油、ジャスミンアブソリュート、ローズ油、ローズアブソリュート、1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1イル)−2−ブテン−1−オン、エチルバニリン、2,6−ジメチル−2−オクテノールと3,7−ジメチル−2−オクテノールとの混合物、第3級ブチルシクロヘキシルアセテート、アニシルアセテート、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、エチルリナノール、オイゲノール、クマリン、エチルアセトアセテート、4−フェニル−2,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、エチルアセトアセテートエチレングリコールケタール、4−メチレン−3,5,6,6−テトラメチル−2−ヘプタノン、エチルテトラヒドロサフラネート、ゲラニルニトリル、シス−3−ヘキセン−1−オール、シス−3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルメチルカーボネート、2,6−ジメチル−5−ヘプテン−1−アール、4−(トリシクロ[5,2,1,0
2,6]デシリデン−8)ブタナール、5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−メチルペンタン−2−オール、p−第3級ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、エチル[5,2,1,0
2,6]トリシクロデカンカルボキシレート、ゲラニオール、シトロネロール、シトラール等が挙げられる。このうち、リナリルアセテートを含有する香料の場合、本願発明の効果が顕著に現れる。リナリルアセテートは、ベルガモット油、ラベンダー油の主成分で、クラリセージ、ネロリ、ジャスミン、ガーデニア等の精油にも含まれる成分である。香料の配合量は特に限定されないが、固型ファンデーションやフェイスパウダー等であれば0.01〜1質量%、香りを楽しむ目的で使用するボディパウダーであれば1〜3質量%が通常配合される。
【0011】
また、本願発明の粉末化粧料に配合可能な粉末としては、上記のほか、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、α−酸化鉄、水和酸化鉄、シリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、微結晶性セルロース、シリコーンパウダー等の有機粉末、酸化チタン、酸化鉄等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、コバルトチタン酸等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ酸化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーテッド雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料が用いられ、さらに有機粉末に無機粉末を被覆した複合粉末、各種粉末を金属セッケン、シリコーン類、脂肪酸エステル等で疎水化処理した粉末も用いられる。
【0012】
色素としては、赤色104号、黄色4号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色202号、赤色226号、赤色227号、赤色230号、橙色206号、橙色207号、黄色202号、緑色201号、緑色204号、青色201号、緑色205号等のタール色素、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、クロシン等の天然色素をレーキ化したもの等が用いられる。
【0013】
さらには上記のほかに目的に応じて本願発明の効果を損なわない量的、質的範囲内で、さらに油分、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、薬剤等を配合してもよい。例えば、油分としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル油、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン等が挙げられる。界面活性剤としては、ポリオキシアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、アルキルエーテル変性シリコーン等の非イオン界面活性剤等が挙げられる。保湿剤としては、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸塩、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビタンカリウム等が挙げられる。薬剤としては、ビタミンC、ビタミンE類等のビタミン類、各種アミノ酸、植物抽出物、生薬、抗酸化剤、抗菌剤、消炎剤等が挙げられる。
【実施例】
【0014】
本願発明をより詳しく説明するために、以下に実施例を挙げるが、本願発明はこれに限定されない。
【0015】
実施例1〜4 フェイスパウダー
表1に示す処方にてフェイスパウダーを常法により製造した。併せて、表1に示す比較例1〜4を同様に製造した。なお、配合量は質量%で示す。
【0016】
上記のフェイスパウダーを室温、50℃の各温度で保存し、以下の評価基準にしたがって2週間後の香料の変臭について評価した。なお、評価は香料分野の専門パネルが行った。
評価基準
◎:変化しない
○:ほとんど変化しない
△:やや変化している
×:変化している
評価結果を表1に併せて示す。
【0017】
【表1】
【0018】
表1より明らかなように、タルクとともに香料を配合すると、高温での貯蔵中に香りの劣化が生じる(比較例1〜4)。これに対し、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合すると、変臭が抑制され、特に高温貯蔵時の香りの安定性が向上した(実施例1〜4)。また、タルクが60%を超えると、高温貯蔵時の香りの安定性がより低下するが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合すると、安定性が向上した。
【0019】
実施例5〜9 フェイスパウダー
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量を変えて、表2に示す実施例5〜9、比較例4を上記と同様に製造し、50℃にて2週間保存の後、上記と同様に香料の変臭について評価した。また、以下の評価基準にしたがって使用性(伸びの重さ、べたつき、さらさら感、化粧持ち)について、総合的に評価した。なお、評価は化粧料分野の専門パネルが行った。
評価基準
◎:問題なし
○:ほぼ問題なし
△:やや劣る
×:劣る
【0020】
【表2】
【0021】
表2より明らかなように、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、0.1〜7質量%の範囲では50℃でのリナリルアセテートの変臭は見られず良好であった。0.01質量%未満では変臭防止効果が十分ではない場合があり、5質量%より多いと使用性がやや損なわれる場合がある。香り、使用性の点で特に好適な範囲は、0.01〜5質量%である。さらに好適な範囲は、0.1〜2質量%である。
【0022】
実施例10〜15 フェイスパウダー
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の付加モル数を変えて、表3に示す実施例10〜15及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油に換えてポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.)を配合した比較例5を上記と同様に製造し、室温、40℃、50℃にて2週間保存の後、上記と同様に香料の変臭について評価した。
【0023】
【表3】
【0024】
表3より明らかなように、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の付加モル数は、2〜100の範囲では室温でのリナリルアセテートの変臭は見られず良好であった。それに対しポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.)は室温、40℃、50℃いずれの保管でも香料の変臭があった。40℃保管時ではポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の付加モル数が、5〜80の範囲ではリナリルアセテートの変臭は見られず良好であった。50℃保管時ではポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の付加モル数が、20〜60の範囲ではリナリルアセテートの変臭は見られず良好であった。この結果より、高温保管での香料の変臭抑制の点で、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の付加モル数は特に好適な範囲は、5〜80である。さらに好適な範囲は、20〜60である。
【0025】
以下、本願発明のより具体的な処方例について説明する。なお、以下の粉末化粧料はいずれも品質安定性に優れ、長期保存しても香料の変化が少なかった。
実施例16 ボディパウダー
成分 配合量(質量%)
1 タルク 90.0
2 酸化亜鉛 3.0
3 セリサイト 残量
4 防腐剤 適量
5 香料(ベルガモット油) 0.5
6 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.4
計 100.0
[製造方法]成分1〜6を混合して製品とする。
【0026】
実施例17 フェイスパウダー
成分 配合量(質量%)
1 タルク 60.0
2 マイカ 10.0
3 ナイロンパウダー 10.0
4 二酸化チタン 3.0
5 セリサイト 残量
6 防腐剤 適量
7 香料(ベルガモット油) 0.25
8 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.5
計 100.0
[製造方法]成分1〜8を混合して製品とする。
【0027】
実施例18 固型ファンデーション
成分 配合量(質量%)
1 4%ハイドロゲンジメチコン処理タルク 65.0
2 2%メチコン処理マイカ 3.0
3 ナイロンパウダー 2.0
4 2%メチコン処理微粒子二酸化チタン 5.0
5 2%ジメチコン処理二酸化チタン 8.0
6 2%ジメチコン処理ベンガラ 0.5
7 2%ジメチコン処理黄酸化鉄 1.0
8 2%ジメチコン処理黒酸化鉄 0.2
9 スクワラン 3.0
10 固形パラフィン 0.5
11 ジメチルポリシロキサン 3.0
12 パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル 6.0
13 t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2.0
14 セリサイト 残量
15 防腐剤 適量
16 香料(ラベンダー油) 0.25
17 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.3
[製造方法]成分1〜17を混合して製品とする。
【0028】
実施例19 頬紅
成分 配合量(質量%)
1 タルク 70.0
2 マイカ 10.0
3 二酸化チタン 5.0
4 雲母チタン 5.0
5 ベンガラ 1.0
6 赤色226号 0.5
7 流動パラフィン 5.0
8 セリサイト 残量
9 防腐剤 適量
10 香料(ラベンダー油) 0.1
11 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
[製造方法]成分1〜11を混合して製品とする。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本願発明の粉末化粧料は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合することにより、粉末成分の表面活性による香料の変質を防止することができ、香りの安定性を向上させることができる。