(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022301
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】複合シート材とその製造方法および複合シート材の製造装置
(51)【国際特許分類】
A61F 13/511 20060101AFI20161027BHJP
A61F 13/534 20060101ALI20161027BHJP
A61F 13/15 20060101ALI20161027BHJP
【FI】
A61F13/511 100
A61F13/511 400
A61F13/534 110
A61F13/15 340
A61F13/15 353
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-235391(P2012-235391)
(22)【出願日】2012年10月25日
(65)【公開番号】特開2014-83280(P2014-83280A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年5月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】591040708
【氏名又は名称】株式会社瑞光
(74)【代理人】
【識別番号】100077012
【弁理士】
【氏名又は名称】岩谷 龍
(72)【発明者】
【氏名】梅林 豊志
(72)【発明者】
【氏名】島田 崇博
【審査官】
米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】
特表2006−510466(JP,A)
【文献】
特開2002−253610(JP,A)
【文献】
特開2007−130817(JP,A)
【文献】
特開2007−167212(JP,A)
【文献】
特開2007−130819(JP,A)
【文献】
特開2013−074978(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15−13/84
A61L 15/16−15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
全周面が塞がれている有底筒状の多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とが互いに積層されている複合シート材であって、
上記の平坦シート材(4)に多数の穴(5)が形成してあり、この穴(5)に上記の凸部(3)が挿入されて、この穴(5)の開口周縁と上記の凸部(3)の外周面とが互いに接合されていることを特徴とする、複合シート材。
【請求項2】
上記の穴(5)の開口周縁は、上記の凸部(3)の外周面に接着されている、請求項1に記載の複合シート材。
【請求項3】
上記の立体シート材(2)には、上記の凸部(3)間に、上記の平坦シート材(4)とは反対側に突出する第2凸部(19)が形成してある、請求項1または請求項2に記載の複合シート材。
【請求項4】
上記の平坦シート材(4)は、上記の第2凸部(19)の周囲で上記の立体シート材(2)に当接してあり、この第2凸部(19)と平坦シート材(4)との間に吸収材(22)が収容してある、請求項3に記載の複合シート材。
【請求項5】
上記の立体シート材(2)は親水性を備え、上記の平坦シート材(4)は撥水性を備える、請求項1から4のいずれかに記載の複合シート材。
【請求項6】
多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とを互いに積層している複合シート材の製造方法であって、
第1シート材(16)に多数の凸部(3)を突出させて上記の立体シート材(2)とし、
第2シート材(17)に多数の穴(5)をあけて上記の平坦シート材(4)とし、
上記の立体シート材(2)と平坦シート材(4)とを互いに積層するとともに、上記の凸部(3)を上記の穴(5)に挿入して、この穴(5)の開口周縁と凸部(3)の外周面とを互いに接合することを特徴とする、複合シート材の製造方法。
【請求項7】
上記の穴(5)の開口周縁に上記の凸部(3)の外周面を接着する、請求項6に記載の複合シート材の製造方法。
【請求項8】
上記の第1シート材(16)の上記の凸部(3)間に、この凸部(3)とは反対側へ突出する第2凸部(19)を形成する、請求項6または請求項7に記載の複合シート材の製造方法。
【請求項9】
上記の第2凸部(19)内の空間に吸収材(22)を収容したのち、この第2凸部(19)の周囲で上記の平坦シート材(4)を立体シート材(2)に当接させる、請求項8に記載の複合シート材の製造方法。
【請求項10】
多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とを互いに積層する複合シート材の製造装置であって、
第1シート材(16)に多数の凸部(3)を形成して上記の立体シート材(2)とする一対の賦形ロール(8)と、第2シート材(17)に多数の穴(5)を形成して上記の平坦シート材(4)とする一対の穿孔ロール(9)とを備えており、
上記の賦形ロール(8)のうち第1賦形ロール(8a)はロール周面に多数の賦形用凹部(10)を備えており、
第2賦形ロール(8b)はロール周面に、上記の第1賦形ロール(8a)との対面位置で上記の賦形用凹部(10)と噛み合う多数の賦形用凸部(11)を備えており、
上記の穿孔ロール(9)のうち第1穿孔ロール(9a)はロール周面に多数の穿孔手段(12)を備えており、
第2穿孔ロール(9b)はロール周面に、上記の第1穿孔ロール(9a)との対面位置で上記の穿孔手段(12)と噛み合うとともに、上記の第1賦形ロール(8a)と上記の第2賦形ロール(8b)との対面位置とは異なる対面位置で上記の第2賦形ロール(8b)と対面して上記の賦形用凸部(11)と噛み合う多数の穿孔用凹部(13)を備えていることを特徴とする、複合シート材の製造装置。
【請求項11】
上記の第2穿孔ロール(9b)内を通して上記の穿孔用凹部(13)間のロール周面に連通する吸引手段(15)を備える、請求項10に記載の複合シート材の製造装置。
【請求項12】
上記の穿孔用凹部(13)の周壁と上記の賦形用凸部(11)内との少なくともいずれかに加熱手段を備える、請求項10または11に記載の複合シート材の製造装置。
【請求項13】
上記の第1賦形ロール(8a)は、ロール周面の上記の賦形用凹部(10)間に賦形用第2凸部(20)を備え、上記の第2賦形ロール(8b)は、ロール周面の上記の賦形用凸部(11)間に賦形用第2凹部(21)を備え、この賦形用第2凹部(21)が、上記の第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)との対面位置で上記の賦形用第2凸部(20)と噛み合う、請求項10から12のいずれかに記載の複合シート材の製造装置。
【請求項14】
上記の立体シート材(2)に形成された上記の第2凸部(19)内へ吸収材(22)を供給する吸収材供給手段(23)を備え、
上記の第2賦形ロール(8b)と第2穿孔ロール(9b)とは、上記の平坦シート材(4)が上記の立体シート材(2)に上記の第2凸部(19)の周囲で当接するように、互いに対面させてある、請求項13に記載の複合シート材の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの吸収性使い捨て着用物品用の、表面シート等に用いられる複合シート材に関し、さらに詳しくは、肌触りが良好でありながら液体が良好に透過できる、複合シート材とその製造方法および複合シート材の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品用の表面シートには、多数の凸部を形成した立体シート材と、そのような凸部が形成されていない平坦なシート材とが互いに積層された、複合シート材を用いたものがある(例えば、特許文献1参照。)。この複合シート材からなる表面シートを備えた使い捨て着用物品は、上記の凸部が着用者の肌側に向けて突出するように装着され、良好な装着感が得られるとともに、液漏れが効果的に防止される。
【0003】
従来、上記の複合シート材は、この立体シート材と平坦シート材とが上記の凸部間で溶着され、これにより上記の凸部が良好に保形される。
しかしながら、上記の溶着された部位では、両シート材の繊維が溶融されてフィルム状となっているため、この部分の透水性能が著しく低下している問題がある。また溶着により接合された部位は硬くなるため、この複合シート材を用いた使い捨て着用物品は、装着感が低下する問題もある。
【0004】
一方、上記の透水性能を良好に維持しようとして溶着温度を低くすると、両シート材の接合が不十分となり、立体形状を維持できなくなる虞があり、また、平坦シート材を挟んで立体シート材とは反対側に配置される吸収体の位置がずれる虞もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−174234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消し、肌触りが良好でありながら液体が良好に透過できる、複合シート材とその製造方法および複合シート材の製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題を解決するために、例えば本発明の実施の形態を示す
図1から
図9に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち、本発明1は複合シート材に関し、多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とが互いに積層されている複合シート材であって、上記の平坦シート材(4)に多数の穴(5)が形成してあり、この穴(5)に上記の凸部(3)が挿入されて、この穴(5)の開口周縁と上記の凸部(3)の外周面とが互いに接合されていることを特徴とする。
【0008】
また本発明2は複合シート材の製造方法に関し、多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とを互いに積層している複合シート材の製造方法であって、第1シート材(16)に多数の凸部(3)を突出させて上記の立体シート材(2)とし、第2シート材(17)に多数の穴(5)をあけて上記の平坦シート材(4)とし、上記の立体シート材(2)と平坦シート材(4)とを互いに積層するとともに、上記の凸部(3)を上記の穴(5)に挿入して、この穴(5)の開口周縁と凸部(3)の外周面とを互いに接合することを特徴とする。
【0009】
また、本発明3は複合シート材の製造装置に関し、多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とを互いに積層する複合シート材の製造装置であって、第1シート材(16)に多数の凸部(3)を形成して上記の立体シート材(2)とする一対の賦形ロール(8)と、第2シート材(17)に多数の穴(5)を形成して上記の平坦シート材(4)とする一対の穿孔ロール(9)とを備えており、上記の賦形ロール(8)のうち第1賦形ロール(8a)はロール周面に多数の賦形用凹部(10)を備えており、第2賦形ロール(8b)はロール周面に、上記の第1賦形ロール(8a)との対面位置で上記の賦形用凹部(10)と噛み合う多数の賦形用凸部(11)を備えており、上記の穿孔ロール(9)のうち第1穿孔ロール(9a)はロール周面に多数の穿孔手段(12)を備えており、第2穿孔ロール(9b)はロール周面に、上記の第1穿孔ロール(9a)との対面位置で上記の穿孔手段(12)と噛み合うとともに、上記の第2賦形ロール(8b)との対面位置で上記の賦形用凸部(11)と噛み合う多数の穿孔用凹部(13)を備えていることを特徴とする。
【0010】
上記の立体シート材は、上記の凸部が上記の穴に挿入されて、その外周面が穴の開口周縁に接合されているため、この穴を介して平坦シート材に拘束されており、その立体形状がこの平坦シート材で確りと保持される。
上記の複合シート材は、一方の表面には上記の立体シート材の、上記の凸部の内部空間からなる凹部が形成されており、他方の表面には上記の凸部の先端が形成されている。このため、この複合シート材を使い捨て着用物品の表面シートに用いた場合、いずれの表面が着用者の肌側に配置されたとしても、着用者の肌との接触面積が小さくすみ、良好な肌触りが得られる。
【0011】
上記の凸部は平坦シート材の穴に挿入されており、複合シート材のうちこの凸部先端が形成されている部分は立体シート材のみからなる。しかも、この立体シート材と平坦シート材は上記の凸部の外周面で互いに接合されており、この接合部分は、ほぼ複合シート材の厚さ方向に沿って形成される。このため、複合シート材の一方の表面から他方の表面へ透過する液体は、この接合部分で阻害されることなく、良好に複合シート材を透過する。
【0012】
上記の穴の開口周縁と凸部の外周面との接合とは、嵌合のみにより接合してもよく、この場合は各シート材が、溶融されてフィルム状となることがないので、透水性能を良好に維持できて好ましい。
しかし本発明では、上記の穴の開口周縁は上記の凸部の外周面に、溶着などの接着により接合されていてもよく、この場合は立体シート材と平坦シート材とを互いに確りと接合でき、立体シート材の凸部を確実に保形できて好ましい。
【0013】
上記の立体シート材は、上記の凸部間(以下、立体シート材の「基部」ともいう。)は特定の形状に限定されず、例えば平坦であってもよい。
しかしこの立体シート材の上記の凸部間に、上記の平坦シート材とは反対側に突出する多数の第2凸部が形成してあると、この第2凸部が肌側となるように使い捨て着用物品の表面シートに用いることで、良好な肌触りを得ることができて好ましい。
【0014】
上記の穴への凸部の挿入は、穴の開口周縁と凸部の外周面とが互いに接合されておればよく、特定の挿入深さに限定されない。例えば穴の開口周縁は、凸部の先端近傍でその凸部の外周面に接合されていてもよく、この場合は立体シート材の基部と平坦シート材とを充分に離隔させることができ、複合シート材の柔軟性を良好にできて好ましい。
また上記の穴の開口周縁は、基部の近傍で上記の凸部の外周面に接合させてもよく、この場合は平坦シート材が立体シート材の基部に当接または近接され、立体シート材が確りと保形されて好ましい。
【0015】
上記の立体シート材の上記の凸部間に上記の第2凸部が形成してある場合、上記の平坦シート材がこの第2凸部の周囲で立体シート材に当接してあると、この第2凸部の内部空間が平坦シート材で蓋される。そこで、この第2凸部と平坦シート材との間に、高吸水性高分子(Superabsorbent polymer、略称:SAP)などの吸収材が収容してあると、第2凸部の外側の水分を良好に吸収することができる。これにより、この第2凸部が肌側となるように使い捨て着用物品の表面シートに用いた場合に、肌触りを一層良好にできて好ましい。
【0016】
上記の立体シート材や平坦シート材は、特定の材質のものに限定されず、例えばエアースルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布などを用いることができる。
この複合シート材を使い捨て着用物品の表面シートに用いた場合、立体シート材の一部が着用者の肌側に位置するため、この立体シート材は親水性を備えると良好に水分を吸収して透過させることができ、好ましい。一方、上記の表面シートは、着用者の肌側とは反対側に吸収体が配置され、表面シートである複合シート材を透過した液体がこの吸収体に吸収され保持される。そこで上記の平坦シート材は、撥水性を備えると、上記の吸収体から着用者の肌側へ液体が戻ることを阻止できて、好ましい。
【0017】
上記の複合シート材は、特定の方法により製造されたものに限定されないが、上記の本発明2の製造方法により容易に製造することができる。
【0018】
またこの複合シート材を製造する装置は特定の構造のものに限定されず、例えば、上記の立体シート材を形成する賦形装置と、上記の穴をあけた平坦シート材を形成する穿孔装置と、平坦シート材の穴に立体シート材の凸部を編み込むように挿入する組付装置とを備えるものであってもよい。
しかし、上記の本発明3の製造装置により製造すると、凸部を備えた立体シート材と、穴を備えた平坦シート材をそれぞれ形成するとともに、両シート材を積層した複合シート材にすることを1つの工程で行うことができるうえ、凸部と穴とを確実に位置合わせできるので、好ましい。
【0019】
この場合、上記の第2穿孔ロール内を通して上記の穿孔用凹部間のロール周面に連通する吸引手段を備えると、穿孔手段で穴があけられた平坦シート材を、この吸引手段により第2穿孔ロールのロール表面に吸着して保持できるので、この穴と穿孔用凹部との位置ずれを生じる虞がない。この結果、第2賦形ロールの賦形用凸部で形成された立体シート材の凸部をこの穴へ確実に挿入できて好ましい。
【0020】
ここで、上記の穿孔手段とは、第2シート材に穴をあけることができるものであればよく、例えば先端の尖ったピンや、円筒状の刃物からなるパンチ、円形の中央から放射状に切り目を入れる刃物など、任意の形状や構造のものを採用することができる。
【0021】
上記の穿孔用凹部の周壁と上記の賦形用凸部内とは、少なくともいずれかに加熱手段を備えると、上記の穴の開口周縁やこれと接合する凸部の外周面を加熱して溶着することができ、立体シート材と平坦シート材とを確りと接合できて好ましい。
【0022】
上記の一対の賦形ロールは、上記の第1シート材に多数の凸部を形成できるものであればよく、特定の形状や構造のものに限定されない。例えば、上記の第1賦形ロールがロール周面の上記の賦形用凹部間に賦形用第2凸部を備え、上記の第2賦形ロールがロール周面の上記の賦形用凸部間に賦形用第2凹部を備え、この賦形用第2凹部が、上記の第1賦形ロールとの対面位置で上記の賦形用第2凸部と噛み合うように構成することができる。この装置を用いることにより、上記の立体シート材の上記の凸部間に、上記の平坦シート材とは反対側に突出する第2凸部を形成した複合シート材を製造することができる。
【0023】
またこの場合、上記の賦形用第2凹部に賦形された立体シート材の第2凸部内へ吸収材を供給する吸収材供給手段を設け、上記の第2賦形ロールと第2穿孔ロールとが、上記の平坦シート材が上記の立体シート材に上記の第2凸部の周囲で当接するように、対面位置で互いに対面させてあると、上記の第2凸部内に吸収材が収容された複合シート材を製造することができて好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
(1)上記の立体シート材は、上記の凸部が上記の穴に挿入されて平坦シート材に拘束されており、この平坦シート材で確りと保持されるので、この複合シート材を使い捨て着用物品の表面シートに用いた場合に、着用者の肌との接触面積を小さくでき、良好な肌触りを得ることができる。
【0025】
(2)複合シート材のうち上記の凸部の先端が形成されている部分は立体シート材のみからなり、立体シート材と平坦シート材との接合部分は、ほぼ複合シート材の厚さ方向に沿って形成されることから、液体はこの複合シート材の一方の表面から他方の表面へ、上記の接合部分で阻害されることなく良好に透過することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第1実施形態を示す、複合シート材の一部を破断した拡大斜視図である。
【
図2】第1実施形態の、複合シート材の拡大断面図である。
【
図3】第1実施形態の、複合シート材の製造装置の概略構成図である。
【
図4】第1実施形態の変形例を示し、
図4(a)は穿孔手段で切り目を入れた平坦シート材の要部拡大図であり、
図4(b)は複合シート材の凸部近傍の一部を破断した拡大図である。
【
図5】本発明の第2実施形態を示す、複合シート材の一部を破断した拡大斜視図である。
【
図6】本発明の第3実施形態を示す、複合シート材の一部を破断した拡大斜視図である。
【
図7】第3実施形態の、複合シート材の製造装置の概略構成図である。
【
図8】本発明の第4実施形態を示す、複合シート材の拡大断面図である。
【
図9】第4実施形態の、複合シート材の製造装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面に基づいて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は以下に説明する各実施形態のものに限定されるものではない。
【0028】
図1と
図2に示すように、この複合シート材(1)は、多数の凸部(3)を備える立体シート材(2)と、これに積層された、そのような凸部を備えていない平坦なシート材(4)とを備える。この平坦シート材(4)にはが、多数の穴(5)が形成してあり、各穴(5)に上記の凸部(3)がそれぞれ挿入してある。この穴(5)の開口周縁と上記の凸部(3)の外周面とは、上記の嵌合により互いに確りと接合されており、この凸部(3)と穴(5)との嵌合を介して、上記の立体シート材(2)と平坦シート材(4)とが一体となっている。
【0029】
上記の立体シート材(2)と平坦シート材(4)は、特定の材質のものに限定されず、例えば、エアースルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布などが用いてある。この立体シート材(2)と平坦シート材(4)とは同じ材質であってもよく、互いに異なる材質であってもよい。
【0030】
ただし、上記の立体シート材(2)は親水性を備えると、着用者の排泄物など水分を良好に吸収して透過させることができて好ましい。この親水性を備えるため、上記の立体シート材(2)は親水性を備える材料で形成しても良く、或いは、界面活性剤での処理等により親水性が付与されたものであってもよい。
これに対し上記の平坦シート材(4)は、上記の立体シート材(2)と同様に親水性を備えていてもよいが、撥水性を備えていると、この複合シート材(1)を使い捨て着用物品用の表面シートに用いた場合、着用者の肌側とは反対側に配置され液体が吸収・保持される吸収材からの、肌側への液体の逆流を阻止することができて、好ましい。
【0031】
上記の穴(5)への凸部(3)の挿入は、穴(5)の開口周縁と凸部(3)の外周面とが互いに接合されておればよく、その挿入深さは特定の寸法に限定されない。この第1実施形態では、
図1と
図2に示すように、上記の凸部(3)は上記の穴(5)内へ浅く挿入されており、穴(5)の開口周縁は、凸部(3)の先端近傍の外周面に接合されている。このため、平坦シート材(4)は、立体シート材(2)の凸部(3)間である基部(2a)から充分に離隔しており、複合シート材(1)は良好な柔軟性を備えている。
【0032】
上記の複合シート材(1)は、例えば使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの、使い捨て着用物品用の表面シートに用いられる。この複合シート材(1)は、一方の表面には上記の立体シート材(2)の、上記の凸部(3)の内部空間からなる凹部(6)が形成されており、他方の表面には上記の凸部(3)の先端が位置している。このため、この複合シート材(1)を上記の表面シートに用いた場合、この複合シート材(1)のいずれの表面が着用者の肌側に配置されたとしても、着用者の肌との接触面積が小さくすむので、良好な肌触りが得られる。
【0033】
ただし上記の平坦シート材(4)が撥水性を備えている場合には、上記の凹部(6)が形成されている側の表面を着用者の肌側に配置すると、上記の平坦シート材(4)から離れているので、この複合シート材(1)に、着用者から排泄された尿等を良好に吸収・透過させることができて好ましい。また、一般に使い捨て着用物品用には、表面シートを挟んで着用者の肌側とは反対側に吸収体が配置されるが、この吸収体に吸収された液体が着用者の肌側へ戻ることが、上記の撥水性を備えている平坦シート材(4)により阻止されて、好ましい。
【0034】
上記の立体シート材(2)と平坦シート材(4)は、上記の穴(5)への凸部(3)の嵌合により互いに接合されており、各シート材(2・4)を構成する繊維が溶融されていない。しかも複合シート材(1)のうち、上記の凸部(3)が形成されている部分は平坦シート材(4)に穴(5)が形成されており、立体シート材(2)のみからなる。このため、この複合シート材(1)は優れた透水性能を備えており、着用者から排泄された尿等がこの複合シート材(1)を良好に透過する。
【0035】
また各シート材(2・4)は繊維が溶融されていないうえ、平坦シート材(4)は立体シート材(2)の基部(2a)から離隔しているため、複合シート材(1)は良好な柔軟性を備えており、この複合シート材(1)を用いた使い捨て着用物品は、優れた装着感が維持される。
しかも上記の立体シート材(2)は、凸部(3)が平坦シート材(4)の穴(5)に挿入されて拘束されているため、その立体形状がこの平坦シート材(4)で確りと保持されており、また、この複合シート材(1)の片面に配置される吸収体の位置がずれる虞もない。
【0036】
次に、上記の複合シート材(1)を製造する装置と、この装置を用いる製造方法について説明する。
【0037】
図3に示すように、上記の複合シート材の製造装置(7)は、第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)とからなる一対の賦形ロール(8)と、第1穿孔ロール(9a)と第2穿孔ロール(9b)とからなる一対の穿孔ロール(9)とを備える。これらの各ロール(8a・8b・9a・9b)は、互いに軸方向が平行に配置されており、第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)が周方向の一か所で互いに対面させてあり、第1穿孔ロール(9a)と第2穿孔ロール(9b)が周方向の一か所で互いに対面させてある。また、上記の第2賦形ロール(8b)と第2穿孔ロール(9b)が周方向の一か所で互いに対面させてある。
【0038】
上記の第1賦形ロール(8a)はロール周面に多数の賦形用凹部(10)を備えており、第2賦形ロール(8b)はロール周面に多数の賦形用凸部(11)を備えている。この賦形用凹部(10)と賦形用凸部(11)は、第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)との対面位置で互いに噛み合うように構成されている。
【0039】
一方、上記の第1穿孔ロール(9a)はロール周面に多数の穿孔手段(12)を備えており、第2穿孔ロール(9b)はロール周面に多数の穿孔用凹部(13)を備えている。この穿孔手段(12)は、例えばピン状に形成されており、第1穿孔ロール(9a)と第2穿孔ロール(9b)との対面位置で上記の穿孔用凹部(13)と噛み合うように構成されている。この穿孔用凹部(13)は、この第2穿孔ロール(9b)と上記の第2賦形ロール(8b)との対面位置で、上記の賦形用凸部(11)と噛み合うように構成されている。
【0040】
上記の第2穿孔ロール(9b)は、上記の穿孔用凹部(13)間でロール周面に開口する吸気路(14)を備えており、この吸気路(14)は、この複合シート材の製造装置(7)に設けた吸引手段(15)に連通させてある。
【0041】
図3に示すように、図外の供給手段から供給された第1シート材(16)は、上記の第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)との間を通過することにより、上記の賦形用凹部(10)と賦形用凸部(11)とで多数の凸部(3)が形成され、前記の立体シート材(2)とされる。
また、図外の供給手段から供給された第2シート材(17)は、上記の第1穿孔ロール(9a)と第2穿孔ロール(9b)との間を通過することにより、上記の穿孔手段(12)で多数の穴(5)が形成され、前記の平坦シート材(4)とされる。
【0042】
そして上記の立体シート材(2)と平坦シート材(4)は、上記の第2賦形ロール(8b)と第2穿孔ロール(9b)との間を通過することにより、互いに積層されるとともに、上記の凸部(3)が上記の穴(5)内へ、確りと嵌合するように挿入され、この穴(5)の開口周縁と凸部(3)の外周面とが互いに接合される。
【0043】
このとき、上記の平坦シート材(4)は、上記の吸気路(14)を介して上記の吸引手段(15)により、第2穿孔ロール(9b)のロール表面に吸着・保持されるので、上記の平坦シート材(4)は、上記の穴(5)と上記の穿孔用凹部(13)との間で位置ずれを生じることなく、上記の第2穿孔ロール(9b)と第2賦形ロール(8b)との対面位置へ案内される。この結果、この対面位置で、上記の立体シート材(2)の凸部(3)が上記の穴(5)内へ確実に挿入される。
【0044】
上記の実施形態では、上記の穿孔手段(12)をピン状に形成したので、例えば
図1に示すように、上記の穴(5)は円形に形成される。但し、本発明で用いる上記の穿孔手段は、円筒状の刃物からなるパンチや、円形の中央から放射状に切り目を入れる刃物など、他の構造のものであってもよい。
例えば、この穿孔手段が放射状に切り目を入れる刃物である場合、
図4(a)に示すように、上記の平坦シート材(4)には穴(5)の位置に放射状の切り目(18)が形成される。そして、
図4(b)に示すように凸部(3)がこの穴(5)に挿入されると、穴(5)の開口周縁は波形状に形成され、立体シート材(2)と平坦シート材(4)とが、この凸部(3)と穴(5)を介して確りと接合される。
【0045】
上記の第1実施形態では、上記の凸部(3)を上記の穴(5)内へ浅く挿入して、穴(5)の開口周縁を凸部(3)の先端近傍の外周面に接合した。しかし本発明では、この凸部を穴内へ深く挿入してもよい。
例えば
図5に示す第2実施形態では、凸部(3)を穴(5)内へ深く挿入してあり、平坦シート材(4)は、立体シート材(2)の基部(2a)に当接してある。
【0046】
この第2実施形態のように、平坦シート材(4)を立体シート材(2)の基部(2a)に当接したり、或いは平坦シート材(4)を立体シート材(2)の基部(2a)に近接させると、立体シート材(2)が一層確りと保形されて好ましい。
またこの第2実施形態では、上記の凸部(3)の先端部が平坦シート材(4)の穴(5)から大きく突出しているので、この複合シート材(1)を使い捨て着用物品の表面シートに用いる場合は、この凸部(3)の先端側が着用者の肌側に位置するように用いると、肌触りを良好にでき、優れた装着感が得られて好ましい。
【0047】
上記の第1実施形態や第2実施形態では、上記の凸部(3)間を平坦に形成した。しかし本発明では、例えば
図6に示す第3実施形態のように、上記の凸部(3)間に、平坦シート材(4)とは反対側に突出する第2凸部(19)が形成されていてもよい。
即ちこの第3実施形態では、例えば上記の第2実施形態と同様、立体シート材(2)に、一方の表面側へ突出した多数の凸部(3)が形成してあり、この各凸部(3)が平坦シート材(4)に形成された穴(5)内へそれぞれ挿入してある。しかし上記の第2実施形態とは異なり、この第3実施形態の立体シート材(2)には、上記の凸部(3)間に、この凸部(3)の突出側とは反対側、即ち、上記の平坦シート材(4)とは反対側に突出する第2凸部(19)が多数形成してある。
【0048】
この第3実施形態では、上記の第2凸部(19)が平坦シート材(4)とは反対側に突出させてあるので、この複合シート材(1)を使い捨て着用物品の表面シートに用いる場合は、この第2凸部(19)の先端が着用者の肌側に位置するように用いると、肌触りを良好にでき、優れた装着感が得られて好ましい。
【0049】
この第3実施形態の複合シート材(1)は、例えば
図7に示す装置により製造することができる。
即ちこの第3実施形態の複合シート材の製造装置(7)は、上記の第1実施形態と同様、一対の賦形ロール(8)と一対の穿孔ロール(9)とを備えている。しかし、この賦形ロール(8)のうち、第1賦形ロール(8a)はロール周面の上記の賦形用凹部(10)間に賦形用第2凸部(20)を備えており、第2賦形ロール(8b)はロール周面の上記の賦形用凸部(11)間に賦形用第2凹部(21)を備えている。そしてこの賦形用第2凹部(21)は、上記の第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)との対面位置で、上記の賦形用第2凸部(20)と噛み合うように構成されている。
【0050】
図外の供給手段から供給された第1シート材(16)は、上記の第1賦形ロール(8a)と第2賦形ロール(8b)との間を通過することにより、上記の賦形用凹部(10)と賦形用凸部(11)とで多数の凸部(3)が形成されるとともに、この凸部(3)の間でこの凸部(3)とは反対側へ突出する第2凸部(19)が、上記の賦形用第2凸部(20)と賦形用第2凹部(21)とで形成されて、上記の立体シート材(2)とされる。この立体シート材(2)は、第2賦形ロール(8b)と第2穿孔ロール(9b)との対面位置で、第2シート材(17)からなる平坦シート材(4)と積層され、この平坦シート材(4)に形成された穴(5)内に上記の凸部(3)が挿入される。これにより、
図6に示すように、立体シート材(2)と平坦シート材(4)とが一体に接合された複合シート材(1)にされる。その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
【0051】
なお、上記の第3実施形態では、平坦シート材(4)を立体シート材(2)の基部(2a)に当接させてあるが、本発明では、上記の凸部(3)の形状や穴(5)内への凸部(3)の挿入位置を調整することにより、この平坦シート材(4)を立体シート材(2)の基部(2a)から離隔させて、複合シート材(1)を柔軟に構成してもよい。
【0052】
図8に示す第4実施形態では、第3実施形態と同様に、立体シート材(2)に多数の凸部(3)を形成するとともに、平坦シート材(4)とは反対側に突出する第2凸部(19)が形成してあり、また、平坦シート材(4)は立体シート材(2)の基部(2a)に当接してある。この第2凸部(19)の内部空間は、平坦シート材(4)で蓋された状態となっており、この第2凸部(19)と平坦シート材(4)との間に、高吸水性高分子などの吸収材(22)が収容してある。これにより、この複合シート材(1)を使い捨て着用物品の表面シートに用いると、第2凸部(19)の外側の水分がこの吸収材(22)に良好に吸収されるので、この表面シートの肌触りを一層良好にできて好ましい。
【0053】
上記の複合シート材(1)は、例えば
図9に示す装置により製造することができる。
即ち、この複合シート材の製造装置(7)は、上記の第3実施形態と同様の、一対の賦形ロール(8)と一対の穿孔ロール(9)とを備えている。また、第2賦形ロール(8b)と第2穿孔ロール(9b)とは、平坦シート材(4)が立体シート材(2)に第2凸部(19)の周囲で当接するように互いに対面させてある。しかし上記の第3実施形態とは異なり、この第4実施形態の複合シート材の製造装置(7)は、さらに吸収材供給手段(23)を備えている。この吸収材供給手段(23)は、上記の立体シート材(2)に形成され賦形用第2凹部(21)内に収容されている、上記の第2凸部(19)の内部空間へ、吸収材(22)を供給するように構成してある。
【0054】
上記の一対の賦形ロール(8)により形成された立体シート材(2)の第2凸部(19)の内部空間は、上記の吸収材供給手段(23)から供給された吸収材(22)が収容されたのち、上記の平坦シート材(4)により蓋され、これにより上記の吸収材(22)がこの第2凸部(19)内に保持される。その他の構成は上記の第3実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
【0055】
上記の各実施形態や実施例で説明した複合シート材とその製造方法および複合シート材の製造装置は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の材料や寸法、形状、構造、配置などを、これらの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
【0056】
例えば上記の実施形態では、上記の凸部の外周面と穴の開口周縁とを嵌合のみにより接合したので、複合シート材の透水性能を良好にできるうえ、柔軟性を良好にして優れた肌触りの表面シートにすることができ、好ましい。しかし本発明では、上記の穴の開口周縁に上記の凸部の外周面を、融着などの接着により接合してもよい。この場合、立体シート材と平坦シート材は、この接着により確りと一体化されるので、立体シート材を確実に保形できて好ましい。しかも上記の接合部分は、複合シート材の厚さ方向に沿って形成されるため、着用者から排泄された尿等の液体は、この接合部分で阻害されることなく、良好に複合シート材を透過することができる。
【0057】
なお、上記の複合シート材の製造装置は、上記の穿孔用凹部の周壁と上記の賦形用凸部内との少なくともいずれかに加熱手段を備えると、上記の穴の開口周縁と凸部の外周面とを容易に加熱して溶着することができる。
【0058】
また上記の各実施形態の複合シート材の製造装置はいずれも、凸部を備えた立体シート材と、穴を備えた平坦シート材をそれぞれ形成するとともに、両シート材を互いに積層して複合シート材にすることを1つの工程で行うことができるうえ、凸部と穴とを確実に位置合わせできるので、好ましい。しかし、本発明の複合シート材の製造装置は上記のものに限定されず、例えば、上記の立体シート材を形成する賦形装置と、上記の穴をあけた平坦シート材を形成する穿孔装置と、平坦シート材の穴に立体シート材の凸部を編み込むように挿入する組付装置とを個別に備えるものであってもよい。
【0059】
また本発明に用いる上記の穿孔手段は、上記の実施形態で説明した、先端の尖ったピンや、円筒状の刃物からなるパンチ、円形の中央から放射状に切り目を入れる刃物などに限定されない。また、上記の実施形態で説明した、第2穿孔ロールに設けた吸気路や吸引手段は省略してもよく、さらに上記の第2穿孔ロールは、例えばロール周面の摩擦係数を高めるなど、平坦シート材の位置ずれを防止できる他の手段を備えたものであってもよい。
また、上記の各シート材は、上記の実施形態で用いた不織布に限定されず、上記の凸部や第2凸部、穴などの形状や寸法、配列等が、上記の実施形態のものに限定されないことは、言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明の複合シート材は、使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの吸収性使い捨て着用物品用の表面シートとして有用である。
【符号の説明】
【0061】
1…複合シート材
2…立体シート材
2a…立体シート材の基部
3…凸部
4…平坦シート材
5…穴
6…凹部
7…複合シート材の製造装置
8…賦形ロール
8a…第1賦形ロール
8b…第2賦形ロール
9…穿孔ロール
9a…第1穿孔ロール
9b…第2穿孔ロール
10…賦形用凹部
11…賦形用凸部
12…穿孔手段
13…穿孔用凹部
14…吸気路
15…吸引手段
16…第1シート材
17…第2シート材
18…切り目
19…第2凸部
20…賦形用第2凸部
21…賦形用第2凹部
22…吸収材
23…吸収材供給手段