特許第6022495号(P6022495)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022495
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】オゾン水生成装置
(51)【国際特許分類】
   B01F 1/00 20060101AFI20161027BHJP
   B01F 3/04 20060101ALI20161027BHJP
   C02F 1/78 20060101ALI20161027BHJP
   C01B 13/10 20060101ALN20161027BHJP
【FI】
   B01F1/00 A
   B01F3/04 A
   C02F1/78
   !C01B13/10 D
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-40554(P2014-40554)
(22)【出願日】2014年3月3日
(65)【公開番号】特開2014-195799(P2014-195799A)
(43)【公開日】2014年10月16日
【審査請求日】2015年10月8日
(31)【優先権主張番号】特願2013-42406(P2013-42406)
(32)【優先日】2013年3月4日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000198330
【氏名又は名称】株式会社IHIシバウラ
(74)【代理人】
【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
(72)【発明者】
【氏名】釜瀬 幸広
(72)【発明者】
【氏名】関口 重幸
(72)【発明者】
【氏名】早矢仕 文男
【審査官】 松本 瞳
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−299973(JP,A)
【文献】 特開平08−071574(JP,A)
【文献】 特開2000−153139(JP,A)
【文献】 特開昭62−225242(JP,A)
【文献】 特開平10−314547(JP,A)
【文献】 特開平10−216490(JP,A)
【文献】 特開2009−254967(JP,A)
【文献】 特開平03−072993(JP,A)
【文献】 特開平10−230285(JP,A)
【文献】 特開2002−066282(JP,A)
【文献】 特開2013−063396(JP,A)
【文献】 特開2013−027826(JP,A)
【文献】 特開2002−292262(JP,A)
【文献】 特開平10−216750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 1/00− 5/26
C02F 1/70− 1/78
1/50
C01B 13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オゾンガスを容器内に供給して、前記容器内の原水にオゾンガスを溶解させてオゾン水を生成するように構成される、オゾン水生成装置であって、
オゾン分解触媒と排気ファンとを備え、前記容器内における原水に溶解されないオゾンガスを、前記排気ファンで吸引するとともに、前記オゾン分解触媒で酸素に分解して、前記容器外に排気するように構成される、オゾンガス処理ユニットを具備し、
前記容器は、開口部を有する槽部材と、前記開口部に蓋をする蓋部材とを備え、
前記槽部材は、軟質素材で構成される側壁部と、前記側壁部を支持する複数本の支柱により構成され、
前記蓋部材も軟質素材を材料とした本体部と側部より構成され、
前記オゾンガス処理ユニットの排気ファンで、前記容器内における原水に溶解されないオゾンガスを吸引したときに、前記蓋部材が前記槽部材の開口部に蓋をした状態で、前記槽部材に吸着されるようにした
ことを特徴とするオゾン水生成装置。
【請求項2】
前記容器を構成する槽部材に対して、前記蓋部材により蓋をした状態で、前記槽部材の支柱の近傍において、前記槽部材の側壁部と前記蓋部材の側部との間に出来る隙間が大きくならないように、前記隙間の大きさを調節する隙間調節部材を具備する
ことを特徴とする請求項1に記載のオゾン水生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾン水生成装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オゾン水を生成する技術は、種々知られている。オゾン水とは、水にオゾン(O3)が溶解されてなるものである。このようなオゾン水を生成する技術として、容器と、オゾンガス発生装置と、を備え、オゾンガス発生装置で発生させたオゾンガスを容器内に供給して、容器内の原水にオゾンガスを溶解させてオゾン水を生成するように構成される、オゾン水生成装置が公知となっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−114101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記オゾン水生成装置では、オゾンガス発生装置から容器に供給されたオゾンガスの中には、原水(またはオゾン水)に溶解されずに容器内に存在するものがある。そして、前記オゾン水生成装置では、前記原水に溶解されずに容器内に存在するオゾンガスが容器から漏洩することは好ましくないことから、容器を気密性が高い繁雑な構造(密閉構造)のものにして、当該オゾンガスが容器から漏洩することを防止していた。
【0005】
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、容器を気密性の高い構造のものにすることなく、オゾンガスが容器から漏洩することを防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
請求項1においては、オゾンガスを容器内に供給して、前記容器内の原水にオゾンガスを溶解させてオゾン水を生成するように構成される、オゾン水生成装置であって、オゾン分解触媒と排気ファンとを備え、前記容器内における原水に溶解されないオゾンガスを、前記排気ファンで吸引するとともに、前記オゾン分解触媒で酸素に分解して、前記容器外に排気するように構成される、オゾンガス処理ユニットを具備し、前記容器は、開口部を有する槽部材と、前記開口部に蓋をする蓋部材とを備え、前記槽部材は、軟質素材で構成される側壁部と、前記側壁部を支持する複数本の支柱により構成され、前記蓋部材も軟質素材を材料とした本体部と側部より構成され、前記オゾンガス処理ユニットの排気ファンで、前記容器内における原水に溶解されないオゾンガスを吸引したときに、前記蓋部材が前記槽部材の開口部に蓋をした状態で、前記槽部材に吸着されるようにしたものである。
【0008】
請求項2においては、前記容器を構成する槽部材に対して、前記蓋部材により蓋をした状態で、前記槽部材の支柱の近傍において、前記槽部材の側壁部と前記蓋部材の側部との間に出来る隙間が大きくならないように、前記隙間の大きさを調節する隙間調節部材を具備するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0010】
即ち、本発明によれば、容器を気密性の高い構造のものにすることなく、オゾンガスが容器から漏洩することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るオゾン水生成装置の全体的な構成を示した模式図。
図2】同じくオゾン水生成装置を示した斜視図。
図3】同じくオゾン水生成装置を示した拡大底面図。
図4】同じくオゾン水生成装置を示した平面図。
図5】同じくオゾン水生成装置を示した側面図。
図6】同じくオゾン水生成装置を示した斜視図。
図7】同じくオゾン水生成装置を示した拡大側面断面図。
図8】同じくオゾン水生成装置の容器の槽部材と支持部材とを示した斜視図。
図9】同じくオゾン水生成装置を示した拡大側面断面図。
図10】同じくオゾン水生成装置を示した拡大側面断面図。
図11】同じくオゾン水生成装置を示した拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、図1から図3に記載のオゾン水生成装置1について説明する。
【0013】
図1から図3に示すように、オゾン水生成装置1は、オゾンガスを容器2内に供給して、容器2内の原水またはオゾン水にオゾンガスを溶解させてオゾン水を生成するように構成される。ここで、オゾン水とは、水にオゾン(O3)が溶解されてなるものである。オゾン水生成装置1は、図1に示すように、容器2と、オゾンガス発生装置3と、供給管4と、供給器5と、オゾンガス処理ユニット6と、を具備して構成される。
【0014】
オゾン水生成装置1の容器2は、原水またはオゾン水が溜められるように構成される。容器2は、例えば400Lの原水またはオゾン水が溜められるように構成される。容器2は、槽部材10と、蓋部材20と、を備えて構成される。容器2の槽部材10は、開口部11を有し、原水またはオゾン水が溜められるように構成される。容器2の蓋部材20は、槽部材10の開口部11に蓋をするように構成される。容器2は、例えば400Lの原水またはオゾン水が槽部材10に溜められた状態で、その液面と蓋部材20との間に所定の空間(容器2内に原水またはオゾン水が溜められていない空間)が形成されるように構成される。
【0015】
オゾン水生成装置1のオゾンガス発生装置3は、濃縮酸素を原料としてオゾンガスを発生するように構成される。オゾン水生成装置1の供給管4は、その一端にオゾンガス発生装置3が接続され、その他端に供給器5が接続されて構成される。オゾン水生成装置1の供給器5は、容器2(容器2の槽部材10内の原水またはオゾン水)内に配置され、オゾンガス発生装置3において発生させて供給管4を介して供給されるオゾンガスを容器2(容器2の槽部材10内の原水またはオゾン水)内においてバブル状にして供給するように構成される。そして、オゾン水生成装置1は、オゾンガス発生装置3において発生させたオゾンガスを供給管4および供給器5を介して容器2内に供給して、容器2内の原水またはオゾン水に当該オゾンガスを溶解させてオゾン水を生成する(容器2内のオゾン水のオゾン濃度を上昇させる)ように構成される。
【0016】
オゾン水生成装置1のオゾンガス処理ユニット6は、容器2の蓋部材20に配置される。オゾンガス処理ユニット6は、オゾン分解触媒7と、排気ファン8と、を備えて構成される。オゾンガス処理ユニット6は、排気ファン8を動作させることによって容器2内(槽部材10に溜められたオゾン水の液面と蓋部材20との間に所定の空間)を負圧にして、容器2内のオゾンガス(容器2内における原水またはオゾン水に溶解されない前記所定の空間に存在するオゾンガス)を排気ファン8で吸引するとともにオゾン分解触媒7で酸素に分解して容器2外に排気するように構成される。
【0017】
以上のように、オゾン分解触媒7と排気ファン8とを備え、容器2内における原水に溶解されないオゾンガスを排気ファン8で吸引するとともにオゾン分解触媒7で酸素に分解して容器2外に排気するように構成されるオゾンガス処理ユニット6を具備する、オゾン水生成装置1では、容器2内における原水またはオゾン水に溶解されないオゾンガスが酸素に分解されて容器2外に排気されることとなる。したがって、オゾン水生成装置1によれば、容器2を気密性の高い構造のものにすることなく(簡易な構造で)、オゾンガスが容器2から漏洩することを防止することができる。
【0018】
オゾン水生成装置1の容器2は、組立て式のもので構成される。容器2は、複数本の支柱30を備え、複数本の支柱30によって槽部材10が支持されて構成される。
【0019】
オゾン水生成装置1の容器2の槽部材10は、軟質素材(軟質の塩化ビニル素材)で構成される。容器2の槽部材10は、開口部11と、側壁部12と、を有して構成される。容器2の槽部材10は、上方に開口する有底略円筒状に構成される。容器2の槽部材10では、その上方の開口が開口部11として構成され、その側面部分が側壁部12として構成される。容器2の槽部材10は、その側壁部12の外側(外面側)に位置するように複数本の支柱30が配置されて、支柱30に支持されるように構成される。
【0020】
オゾン水生成装置1の容器2の蓋部材20は、軟質素材(軟質の塩化ビニル素材)で構成される。容器2の蓋部材20は、槽部材10の開口部11を上方から覆うようにして配置されて、槽部材10の開口部11に蓋をするように構成される。容器2の蓋部材20は、本体部21と、側部22と、を有して構成される。
【0021】
オゾン水生成装置1の容器2の蓋部材20の本体部21は、平面視略正円状に形成される。容器2の蓋部材20の本体部21は、槽部材10の開口部11よりも若干大きく形成される。容器2の蓋部材20の側部22は、本体部21の全周(縁部)から下方に突出するように設けられる。容器2の蓋部材20の側部22は、本体部21の縁部を囲むように構成される。
【0022】
オゾン水生成装置1の容器2の蓋部材20は、その本体部21が槽部材10の開口部11の上方に位置し、その側部22が槽部材10の側壁部12の外側に位置するように配置されて、槽部材10の開口部11を覆うようにして槽部材10の開口部11に蓋をするように構成される。容器2の蓋部材20は、側部22の上下方向(蓋底部から突出する方向の)の長さが、槽部材10の側壁部12の上下方向の長さよりも短く構成される。容器2の蓋部材20は、槽部材10に蓋をしたときに、蓋部材20の側部22の下端が槽部材10の側壁部12の上下中途部に位置するように構成される。
【0023】
オゾン水生成装置1の容器2は、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8で容器2内における原水またはオゾン水に溶解されないオゾンガスを吸引したときに、蓋部材20(蓋部材20の側部22)が槽部材10(槽部材10の側壁部12)に吸着されるように構成される。容器2は、その蓋部材20が軟質素材で構成されるため、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8で容器2内における原水またはオゾン水に溶解されないオゾンガスを吸引すると、容器2内が負圧になって蓋部材20の側部22が槽部材10の側壁部12に吸着されるように構成される。容器2は、このように蓋部材20が槽部材10に吸着されたとき、槽部材10の側壁部12の外側に位置する複数本の支柱30の周り(近傍)において、槽部材10の側壁部12の外面と蓋部材20側部22の内面との間に所定の隙間23が形成されるように構成される。容器2は、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8で容器2内における原水またはオゾン水に溶解されないオゾンガスを吸引したときに、槽部材10の側壁部12と蓋部材20側部22との間の所定の隙間23から、容器2内に新気(容器2外の気体)が流入するように構成される。なお、オゾン水生成装置1では、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8が、容器2内のオゾンガスを吸引したときに容器2の槽部材10の側壁部12と蓋部材20の側部22との間に所定の隙間23が形成されるような吸引力を有して構成され、また、容器2の蓋部材20が、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8によって容器2内のオゾンガスが吸引されたときに槽部材10の側壁部12と蓋部材20の側部22との間に所定の隙間23が形成されるような素材(軟質素材)で構成される。
【0024】
以上のように、容器2が、開口部11を有する槽部材10と、槽部材10の開口部11に蓋をする蓋部材20と、を備え、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8で容器2内における原水(またはオゾン水)に溶解されないオゾンガスを吸引したときに蓋部材20が槽部材10の開口部11に蓋をした状態で槽部材10に吸着されるように構成される、オゾン水生成装置1では、蓋部材20が槽部材10の開口部11に蓋をした状態で槽部材10に吸着されるため、簡易な構造で気密性を向上させることができ、オゾンガスが容器2から漏洩することを防止することができる。
【0025】
また、オゾン水生成装置1では、容器2の蓋部材20が軟質素材で構成され、蓋部材20が、槽部材10の開口部11を上方から覆うようにして配置されて、オゾンガス処理ユニット6の排気ファン8で容器2内における原水(またはオゾン水)に溶解されないオゾンガスを吸引したときに蓋をした状態で槽部材10に吸着されるように構成されるため、容器2の蓋部材20を槽部材10に固定することを要さずに簡易な構造で気密性を向上させることができ、オゾンガスが容器2から漏洩することを防止することができる。
【0026】
また、オゾン水生成装置1では、容器2の蓋部材20は、その本体部21が槽部材10の開口部11の上方に位置し、その側部22が槽部材10の側壁部12の外側に位置するように配置されて、槽部材10の開口部11を覆うようにして槽部材10の開口部11に蓋をするように構成されるため、容器2の槽部材10の開口部11から異物が槽部材10内に異物が入込むことを防止することができる。
【0027】
次に、図4から図5に記載のオゾン水生成装置1について説明する。なお、図4から図5に記載のオゾン水生成装置1の説明では、図1から図3に記載のオゾン水生成装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、図1から図3に記載のオゾン水生成装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
【0028】
図4から図5に示すように、オゾン水生成装置1の容器2の蓋部材20は、側部22の上下方向(蓋底部から突出する方向の)の長さが槽部材10の側壁部12の上下方向の長さよりも長く構成され、槽部材10に蓋をしたときに蓋部材20の側部22の下端(床面側端部)が槽部材10が配置される床面に至るように構成することもできる。このとき、オゾン水生成装置1の容器2の蓋部材20は、下端部に複数個の切込24が形成されて、当該下端部(蓋部材20の下端部の内側の面)が放射状に広がった状態で床面に当接するように構成される。以上のように、容器2の蓋部材20が、槽部材10に蓋をしたときに蓋部材20の側部22の下端が床面に至るように構成される、オゾン水生成装置1では、蓋部材20における槽部材10に吸着される範囲が大きくなり、簡易な構造で気密性をより向上させることができる。
【0029】
次に、図6から図8に記載のオゾン水生成装置1について説明する。なお、図6から図8に記載のオゾン水生成装置1の説明では、図1から図5に記載のオゾン水生成装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、図1から図5に記載のオゾン水生成装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
【0030】
図6から図8に示すように、オゾン水生成装置1は、上記構成に加えて、支持部材31と、隙間調節部材35と、を具備する構成とすることもできる。このとき、オゾン水生成装置1の容器2の槽部材10は、複数個の保持体13を有する構成とする。
【0031】
オゾン水生成装置1の支持部材31は、容器2の槽部材10の側壁部12が内側に倒れないように、槽部材10の側壁部12を支持する。支持部材31は、その外径が容器2の槽部材10の開口部11の内径と略同一の円環状に構成される。支持部材31は、容器2の槽部材10の開口部11の上端部近傍に配置される。支持部材31は、槽部材10の開口部11の内側に配置される。
【0032】
オゾン水生成装置1における容器2の槽部材10の保持体13は、支持部材31を所定の位置(容器2の槽部材10の開口部11の上端部近傍)に保持するように構成される。容器2の槽部材10の保持体13は、支柱30の近傍にそれぞれ配置される。容器2の槽部材10の保持体13は、帯状に構成され、支持部材31に巻き付けるようにして、支持部材31を保持する。
【0033】
オゾン水生成装置1の隙間調節部材35は、容器2の隙間23(容器2の槽部材10との蓋部材20との間の隙間)が大きくならないように、隙間23の大きさを調節する。隙間調節部材35は、複数個の挟み部材35aで構成される。挟み部材35aは、容器2の上部における隙間23が大きくならないように、隙間23の大きさを調節する(小さくする)。挟み部材35aは、弾性変形して、支持部材31と容器2の槽部材10と蓋部材20とを、挟み込むことができるように構成される。挟み部材35aは、容器2の上部の支柱30間において、容器2の蓋部材20の上方から、支持部材31と容器2の槽部材10と蓋部材20とを、挟み込むようにして配置される。挟み部材35aは、容器2の蓋部材20の上方から、支持部材31と蓋部材20の本体部21と側部22とを挟み込むようにして配置される。
【0034】
以上のように、容器2の隙間23が大きくならないように、隙間23の大きさを調節する、挟み部材35a(隙間調節部材35)を備える、オゾン水生成装置1では、挟み部材35aによって、容器2の槽部材10と蓋部材20とを挟み込むことによって、容器2の上部の隙間23が大きくならないようにして、隙間23が小さい状態を保持することができる。したがって、オゾン水生成装置1によれば、排気ファン8の吸引量を増加させることを要さずに、オゾンガスを吸引してオゾン分解触媒7で酸素に分解して容器2外に排気することができ、排気ファン8の吸引量が増加することによってオゾン分解触媒の量が増えることを防止することができる。
【0035】
また、オゾン水生成装置1では、容器2の蓋部材20を比較的軟質な素材で構成することにより、蓋部材20の側部22と槽部材10側壁部12との密着性を向上させることができる。
【0036】
次に、図9に記載のオゾン水生成装置1について説明する。なお、図9に記載のオゾン水生成装置1の説明では、図1から図8に記載のオゾン水生成装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、図1から図8に記載のオゾン水生成装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
【0037】
図9に示すように、オゾン水生成装置1の隙間調節部材35は、複数個の重り部材35bで構成される。重り部材35bは、容器2の蓋部材20の側部22に重量をかけて、蓋部材20の側部22が外側に広がることを防止することによって、容器2の隙間23を隙間23が大きくならないようにして、隙間23の大きさを調節する。重り部材35bは、所定の重量を有するものであり、容器2の蓋部材20の側部22に配置される。
【0038】
以上のように、容器2の隙間23が大きくならないように、隙間23の大きさを調節する、重り部材35b(隙間調節部材35)を備える、オゾン水生成装置1では、重り部材35bによって容器2の蓋部材20の側部22に重量をかけて、蓋部材20の側部22が外側に広がることを防止することによって、隙間23が小さい状態を保持することができる。したがって、オゾン水生成装置1によれば、排気ファン8の吸引量を増加させることを要さずに、オゾンガスを吸引してオゾン分解触媒7で酸素に分解して容器2外に排気することができ、排気ファン8の吸引量が増加することによってオゾン分解触媒の量が増えることを防止することができる。
【0039】
なお、オゾン水生成装置1の隙間調節部材35は、複数個の挟み部材35aと複数個の重り部材35bとを備えて構成することもできる。このように隙間調節部材35を構成することにより、容器2の隙間23の大きさの調節を容易に行うことができる。
【0040】
次に、図10に記載のオゾン水生成装置1について説明する。なお、図10に記載のオゾン水生成装置1の説明では、図1から図9に記載のオゾン水生成装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、図1から図9に記載のオゾン水生成装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
【0041】
図10に示すように、オゾン水生成装置1の隙間調節部材35は、複数個の留め部材35cで構成される。留め部材35cは、ボタン、フック、または、ファスナ等の留め具であり、容器2の蓋部材20の側部22と槽部材10側壁部12とを留めて、蓋部材20の側部22が外側に広がることを防止することによって、容器2の隙間23を隙間23が大きくならないようにして、隙間23の大きさを調節する。留め部材35cは、容器2の蓋部材20の側部22と槽部材10側壁部12とを留めて、容器2の蓋部材20の側部22が外側に広がらないように(密着するように)する。
【0042】
以上のように、容器2の隙間23が大きくならないように、隙間23の大きさを調節する、留め部材35c(隙間調節部材35)を備える、オゾン水生成装置1では、留め部材35cによって容器2の蓋部材20の側部22と槽部材10側壁部12とを留めて、蓋部材20の側部22が外側に広がることを防止することによって、隙間23が小さい状態を保持することができる。したがって、オゾン水生成装置1によれば、排気ファン8の吸引量を増加させることを要さずに、オゾンガスを吸引してオゾン分解触媒7で酸素に分解して容器2外に排気することができ、排気ファン8の吸引量が増加することによってオゾン分解触媒の量が増えることを防止することができる。
【0043】
なお、オゾン水生成装置1の隙間調節部材35は、複数個の挟み部材35aと複数個の留め部材35cとを備えて構成することもできる。このように隙間調節部材35を構成することにより、容器2の隙間23の大きさの調節を容易に行うことができる。
【0044】
次に、図11に記載のオゾン水生成装置1について説明する。なお、図11に記載のオゾン水生成装置1の説明では、図1から図10に記載のオゾン水生成装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、図1から図10に記載のオゾン水生成装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
【0045】
図11に示すように、オゾン水生成装置1は、支持具40を具備する構成とすることもできる。支持具40は、オゾンガス処理ユニット6を側方から支持して、オゾンガス処理ユニット6が容器2の蓋部材20に配置された状態を安定させる。支持具40は、プレート41と、柱部材42と、台部材43と、を備える。支持具40のプレート41の一端は、オゾンガス処理ユニット6に固定される。プレート41の他端部は、柱部材42の上部に支持される。支持具40の台部材43は、柱部材42の下端部が固定されて構成される。
【符号の説明】
【0046】
1 オゾン水生成装置
2 容器
3 オゾンガス発生装置
4 供給管
5 供給器
6 オゾンガス処理ユニット
7 オゾン分解触媒
8 排気ファン
10 槽部材
11 開口部
12 側壁部
20 蓋部材
21 本体部
22 側部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11