(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022668
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】電気通信システムにおける方法および構成
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20161027BHJP
【FI】
H04W72/04 136
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-252420(P2015-252420)
(22)【出願日】2015年12月24日
(62)【分割の表示】特願2014-164900(P2014-164900)の分割
【原出願日】2008年11月7日
(65)【公開番号】特開2016-106462(P2016-106462A)
(43)【公開日】2016年6月16日
【審査請求日】2016年1月7日
(31)【優先権主張番号】61/015,347
(32)【優先日】2007年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514114688
【氏名又は名称】オプティス ワイヤレス テクノロジー, リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100095957
【弁理士】
【氏名又は名称】亀谷 美明
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンソン,アンデーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ヘドルンド,レオ
【審査官】
久慈 渉
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2007/040201(WO,A1)
【文献】
国際公開第2009/041779(WO,A1)
【文献】
国際公開第2007/091174(WO,A2)
【文献】
Motorola,Search Space Definition: Reduced PDCCH Blind Detectionfor Split PDCCH Search Space[online],3GPP TSG-RAN WG1#50b R1-073996,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_50b/Docs/R1-073996.zip,2007年10月 8日
【文献】
Huawei,Relation between UL ACK/NACK and DL CCE[online],3GPP TSG-RAN WG1#51 R1-074620,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_51/Docs/R1-074620.zip,2007年11月 5日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信システムにおいてユーザ装置に割り当てられた通信リソースを判定することを目的とする、前記ユーザ装置の動作方法であって、
前記電気通信システムにおいて、ユーザ装置へのリソースの前記割り当ては、各ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信され、前記制御領域は、複数のダウンリンク制御チャネルを含み、前記方法は、
サブフレーム内で使用可能な制御チャネルエレメントの数を判定することと、
前記サブフレーム内で使用可能な前記数の制御チャネルエレメントが、前記ダウンリンク制御チャネルの2つ以上のグループサブセットの使用を含むかを判定することと、
前記サブフレームの前記ダウンリンク制御チャネルの共通サブセットを復号することと、
前記ダウンリンク制御チャネルの前記2つ以上のグループサブセットのうちの1つのみを復号することと、
を含む、方法。
【請求項2】
各サブフレーム内で使用可能な制御チャネルエレメントの判定された前記数を用いて、2つ以上のグループサブセットの前記使用を判定すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記共通サブセットは、使用可能な最高アグリゲーションレベルのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記共通サブセットは、1つのアグリゲーションレベルのあり得る全てのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記共通サブセットは、最高アグリゲーションレベルのあり得る全てのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
各グループサブセットは、制御チャネルエレメントのサブセットをカバーする1つ以上のアグリゲーションレベルのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
各グループサブセットは、制御チャネルエレメントの前記サブセットをカバーする全てのアグリゲーションレベルのあり得る全てのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ダウンリンク制御チャネルの前記共通サブセットの一部を形成する少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上で、ネットワークノードからブロードキャストメッセージを受信すること、
をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ダウンリンク制御チャネルの前記グループサブセットそれぞれの一部を形成する少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上で、ネットワークノードからリソース割当メッセージを受信すること、
をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ダウンリンク制御チャネルの前記共通サブセットの一部を形成する少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上で、ネットワークノードからリソース割当メッセージを受信すること、
をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
電気通信システムにおけるユーザ装置であって、前記電気通信システムにおいて、ユーザ装置へのリソースの割り当ては、各ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信され、前記制御領域は、複数のダウンリンク制御チャネルを含み、前記ユーザ装置は、
サブフレーム内で使用可能な制御チャネルエレメントの数を判定し、
前記サブフレーム内で使用可能な前記数の制御チャネルエレメントが、前記ダウンリンク制御チャネルの2つ以上のグループサブセットの使用を含むかを判定し、
前記サブフレームの前記ダウンリンク制御チャネルの共通サブセットを復号し、
前記ダウンリンク制御チャネルの前記2つ以上のグループサブセットのうちの1つのみを復号する、
ように構成されることにより、前記ユーザ装置に割り当てられた通信リソースを判定する、
ように適合される、ユーザ装置。
【請求項12】
前記ユーザ装置は、各サブフレーム内で使用可能な制御チャネルエレメントの判定された前記数を用いて、2つ以上のグループサブセットの前記使用を判定する、ようにさらに構成される、請求項11に記載のユーザ装置。
【請求項13】
前記共通サブセットは、使用可能な最高アグリゲーションレベルのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項11に記載のユーザ装置。
【請求項14】
前記共通サブセットは、1つのアグリゲーションレベルのあり得る全てのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項11に記載のユーザ装置。
【請求項15】
前記共通サブセットは、最高アグリゲーションレベルのあり得る全てのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項13に記載のユーザ装置。
【請求項16】
各グループサブセットは、制御チャネルエレメントのサブセットをカバーする1つ以上のアグリゲーションレベルのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項11〜15のいずれか1項に記載のユーザ装置。
【請求項17】
各グループサブセットは、制御チャネルエレメントの前記サブセットをカバーする全てのアグリゲーションレベルのあり得る全てのダウンリンク制御チャネルを含む、請求項16に記載のユーザ装置。
【請求項18】
前記ユーザ装置は、
前記ダウンリンク制御チャネルの前記共通サブセットの一部を形成する少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上で、ネットワークノードからブロードキャストメッセージを受信する、
ようにさらに構成される、請求項11〜17のいずれか1項に記載のユーザ装置。
【請求項19】
前記ユーザ装置は、
前記ダウンリンク制御チャネルの前記グループサブセットそれぞれの一部を形成する少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上で、ネットワークノードからリソース割当メッセージを受信する、
ようにさらに構成される、請求項11〜18のいずれか1項に記載のユーザ装置。
【請求項20】
前記ユーザ装置は、
前記ダウンリンク制御チャネルの前記共通サブセットの一部を形成する少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上で、ネットワークノードからリソース割当メッセージを受信する、
ようにさらに構成される、請求項11〜19のいずれか1項に記載のユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気通信システムにおける方法および構成に関し、特にダウンリンク制御チャネルをユーザ装置に割り当てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発展型UTRAN(Evolved UTRAN:E−UTRAN)は、時にLTE(Long Term Evolution:長期発展型)ということもあるもので、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation pertnership Project)による新しい無線アクセス技術である。E−UTRANではパケット交換(PS:packet−switched)ドメインのみがサポートされることになる。すなわち全サービスがPSドメインでサポートされるということになる。規格については、ダウンリンクではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)に基づき、アップリンクではSC−FDMA(Single Carrier Frequency Domain Multiple Access:単一キャリア周波数ドメイン多元アクセス)に基づくことになる。
【0003】
時間ドメインでは、設定に応じて、1ms間の1サブフレームが12個または14個のOFDM(またはSC−FDMA)シンボルに分割される。1OFDM(またはSC−FDMA)シンボルは、チャネル帯域幅および設定に応じて、周波数ドメインでは複数のサブキャリアからなる。1サブキャリアの1OFDM(またはSC−FDMA)シンボルはリソースエレメント(RE:Resource Element)という。
【0004】
E−UTRANでは、専用データチャネルは使用されない。その代わり、ダウンリンクにもアップリンクにも共有チャネルリソースを使用する。かかる共有チャネルリソースであるDL−SCH(Downlink Shared Channel:ダウンリンク共有チャネル)およびUL−SCH(Uplink Shared Channel:アップリンク共有チャネル)は1または2以上のスケジューラによって制御されるものであり、1または2以上のスケジューラは、ダウンリンク共有チャネルおよびアップリンク共有チャネルの様々な部分をそれぞれ受信用、送信用としてUEに割り当てる。
【0005】
DL−SCHおよびUL−SCHの割当は、各ダウンリンクサブフレームのはじめの数OFDMシンボルにわたる制御領域で送信される。DL−SCHは、各ダウンリンクサブフレームの残りのOFDMシンボルにわたるデータ領域で送信される。制御領域のサイズは1、2、3、4OFDMシンボルのいずれかであり、サブフレームごとに設定される。
【0006】
DL−SCHやUL−SCHの各割当は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel:物理ダウンリンク制御チャネル)という名の物理チャネルで送信される。各サブフレームには複数のPDCCHがあるのが典型であり、PDCCHに対する割当を検出できるように、UEがPDCCHを監視することが必要となる。
【0007】
制御チャネルの送信に使用可能なリソースエレメントの組を制御チャネルエレメント(CCE:Control Channel Element)といい、PDCCHは複数のCCEにマッピングされる。例えば、PDCCHは1、2、4、8個のCCEのアグリゲーションのいずれかからなる。1個のCCEからなるPDCCHはアグリゲーションレベル1のPDCCHといい、2個のCCEからなるPDCCHはアグリゲーションレベル2のPDCCHといい、以下同様である。各CCEは、1度に1つのアグリゲーションレベルでのみ使用することができる。様々なアグリゲーションレベルによって得られる様々なサイズを用いて、各UEで必要なブロックエラーレート(BLER:block error rate)レベルに符号化レートを適応させる。サブフレームにおける使用可能なCCEの総数は、制御領域に使用するOFDMシンボルの数、アンテナの数、システム帯域幅、PHICH(Physical HARQ Indicator Channel:物理HARQインジケータチャネル)サイズなど、いくつかのパラメータに依存して変化するであろう。
【0008】
各CCEは36個のREからなる。しかしながら、PDCCHの時間および周波数ダイバーシティを得るため、各CCHおよびそのREは、時間においては制御領域に使用するOFDMシンボルにわたって、周波数においては設定された帯域幅にわたって広がるものとする。これについては、インタリーブや巡回シフトなどの複数の動作によって達成される。しかしながら、このような動作は予め定められており、UEが完全に認識しているものである。つまり、各UEはどのリソースエレメントが各CCEを構成しているか認識しており、そのため、所望のPDCCHを復号するために、関連するリソースエレメントを復号することができる。
【0009】
既存のシステムには、UEが特にそのUEに対するものであるPDCCHがどこに位置しているか認識していなければ、各UEは、あり得るPDCCHの全体、すなわちPDCCH空間全体を復号しなければならないという問題がある。PDCCH空間全体は、全アグリゲーションレベルの全CCEを含んでいる。これはつまり、かなりのUEリソースが多数のPDCCHの復号に浪費されるが、実際にはそのPDCCHのうちの少ししか、そのUEに対するものはないということである。これによって、UEの電池の限られた電力を消耗し、UEのスタンバイ時間が短くなる。
【0010】
Motorolaによる3GPP寄稿論文R1−073373は、システムパフォーマンスを犠牲にすることなく、UEが調査する検索範囲を限定する方法を記載している。制御領域のCCEは、それぞれ最大サイズがK個のCCEのより小さなセットとすることが可能であり、セットはPDCCH候補検索空間として指定され、2つの検索空間の間にはいくらか重複があり得る。
【0011】
Motorolaによる3GPP寄稿論文R1−060378は、信頼できる復号パフォーマンスを確証しつつ制御オーバヘッドを最小化することを目的としたOFDMAダウンリンクの制御チャネル構造を提案している。制御情報が2つの部分、共有制御と専用制御とに分割される。専用制御情報は、UEに割り当てられたリソース領域のはじめのデータで送信される。
【発明の概要】
【0012】
本発明の第1の観点によれば、ユーザ装置へのリソースの割当は各ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信され、前記制御領域は複数のダウンリンク制御チャネルを含む電気通信システムにおいて、通信リソースを割り当てる方法であって、前記ダウンリンク制御チャネルを、前記ダウンリンク制御チャネルの少なくとも1つの共通サブセットと、前記ダウンリンク制御チャネルの複数のグループサブセットとに分割することにより、各ユーザ装置が前記共通サブセットとただ1つのグループサブセットとを復号可能とすることを含む、方法が提供される。
【0013】
本発明の第2の観点によれば、ユーザ装置への通信リソースの割当は各ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信され、前記制御領域は複数のダウンリンク制御チャネルを含む電気通信システムにおいて、ユーザ装置に割り当てられる通信リソースを決定するためのユーザ装置の動作方法であって、前記ダウンリンク制御チャネルの少なくとも1つの共通サブセットと、前記ダウンリンク制御チャネルの複数のグループサブセットとへの、前記ダウンリンク制御チャネルの分割を決定することと、前記複数のグループサブセットのうちの関連グループサブセットを決定することと、前記共通サブセットまたは前記ダウンリンク制御チャネルの各共通サブセットを形成する前記ダウンリンク制御チャネルを復号し、前記ダウンリンク制御チャネルのうちの前記関連グループサブセットの前記ダウンリンク制御チャネルのみを復号することと、を含む、方法が提供される。
【0014】
本発明の第3の観点によれば、ユーザ装置へのリソースの割当は複数の各ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信され、前記制御領域は複数のダウンリンク制御チャネルを含む電気通信システムのネットワークノードであって、前記ダウンリンク制御チャネルを、前記ダウンリンク制御チャネルの少なくとも1つの共通サブセットと、前記ダウンリンク制御チャネルの複数のグループサブセットとに分割して、各ユーザ装置が前記共通サブセットとただ1つのグループサブセットとを復号可能とすることによって、通信リソースを割り当てるように構成される、ネットワークノードが提供される。
【0015】
本発明の第4の観点によれば、ユーザ装置へのリソースの割当は各ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信され、前記制御領域は複数のダウンリンク制御チャネルを含む電気通信システムにおけるユーザ装置であって、前記ダウンリンク制御チャネルの少なくとも1つの共通サブセットと、前記ダウンリンク制御チャネルの複数のグループサブセットとへの、前記ダウンリンク制御チャネルの分割を決定することと、前記複数のグループサブセットのうちの関連グループサブセットを決定することと、前記共通サブセットまたは前記ダウンリンク制御チャネルの各共通サブセットを形成する前記ダウンリンク制御チャネルを復号し、前記ダウンリンク制御チャネルのうちの前記関連グループサブセットの前記ダウンリンク制御チャネルのみを復号することとを含む方法によって、前記ユーザ装置へ割り当てられる通信リソースを決定するように構成される、ユーザ装置が提供される。
【0016】
これは、各UEが復号しなければならないあり得るPDCCHの数が削減されるという効果を有する。これは、PDCCH空間を複数のサブセットに分割し、あるサブセットのPDCCHのみを各UEが復号するものとすることによって達成される。
【0017】
あり得るPDCCHのある特定のセットとして、サブセットを定める。共通サブセットとは、全UEが復号しようとするサブセットである。グループサブセットとは、限られたUEのグループが復号しようとするサブセットである。各タイプのサブセットの正確な数は可変である。また、CCEインデックスについてこれらのサブセットがどのように形成されるかも、PDCCHへのCCEのアグリゲーションレベルも可変である。
【0018】
制御チャネルのサブセットを導入し、各UEにただ1つのサブセットを復号するように要求することで生じ得る潜在的な問題の1つは、BCCH(Broadcast Channel:ブロードキャストチャネル)で送信されるSIB(System Information Block:システム情報ブロック)など、いくつかのPDCCHメッセージがセル内の全UEへブロードキャスティングされてしまうということである。ブロードキャストメッセージについては、全UEに到達するために、あらゆるサブセットで同一のDL−SCH割当が送信されなければならないであろう。つまり、CCEリソースの消耗となろう。
【0019】
サブセットにおける別の問題は、リソースを複数のサブセットに分割すると、1つの大きなCCEのプールのプーリングゲイン(pooling gain)が失われるということである。全UEが1サブフレーム間に1つのサブセットに割り当てられたならば、その他のサブセットのCCEリソースは失われ、システムスループットが悪化する可能性がある。
【0020】
しかしながら、本発明によれば、先行技術の不利点は少なくとも部分的に取り除かれ、これらの新たな潜在的不利点は導かれない。したがって、上述の問題につながる深刻な制約を導くことなく、UEが復号しなければならないPDCCHの数を削減することが本発明の基本的な考えである。これは、あり得るPDCCHのセット全体を、複数のグループと共通サブセットとにそれぞれ分割することによって達成される。各グループサブセットは0、1、またはそれ以上のUEの限られたグループが復号するものであり、共通サブセットは、ただ1つであることが好ましく、1つ1つのUEが復号するものである。サブセットの形成については、ブロードキャスティングの場合にはCCEリソースを消耗しないように、またCCEリソースが使用されないグループサブセットに対してCCEが実質的に失われないように行われる。
【0021】
したがって、本発明によって、eNodeBが全CCE空間を使用することを防止せずに、UEの電池の電力を節約することができる。また、本発明によって、ブロードキャストメッセージの場合にCCEを効率的に使用することが可能となる。
【0022】
本発明の他の目的、効果、新規的特徴は、以下の本発明を実施するための形態を、添付図面と併せて考察すると明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明の一観点によって動作する移動通信ネットワークの一部を表した概略図である。
【
図2】
図2は、時間および周波数における1ダウンリンクサブフレームの、あり得る分割を示す。
【
図3】
図3は、本発明の一観点によるネットワークノードで行われる方法を示した第1フローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の一観点によるユーザ装置で行われる方法を示した第2のフローチャートである。
【
図5】
図5は、PDCCH空間の分割を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の一観点によって動作する移動通信ネットワークの一部を示している。図示したこの実施形態は、3GPP組織が定めた発展型UMTS地上波無線アクセス(E−UTRA:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)規格によって動作するネットワークを参照している。しかしながら、本発明は、システムダウンリンクの共有リソースの割当が関係するネットワークであれば、いかなるネットワークであっても適用可能であるということが理解されよう。
【0025】
具体的に、
図1は、発展型無線アクセスネットワークの形態のセルラネットワークのセルにおける基地局すなわちeNodeB10を示している。図示した本発明の実施形態において、ネットワークは、ダウンリンクではOFDM(直交周波数分割多重)に基づき、アップリンクではSC−FDMA(単一キャリア周波数ドメイン多元アクセス)に基づく規格によって動作している。
図1は、eNode10がサービスを行うセル内に位置した4つのUE12、14、16、18も示している。
【0026】
具体的に、
図1はeNodeB10の一般的な形態を示している。eNodeB10は、無線インタフェースによってUEに対して信号を送受信する無線周波(RF:radio frequency)インタフェース回路網102を備えており、無線周波インタフェース回路網102はアンテナ104に接続されている。加えて、移動通信ネットワークのコアネットワークにeNodeB10を接続するコアネットワーク(CN:core network)インタフェース106がある。無線周波インタフェース回路網102およびコアネットワークインタフェース106は、処理部108の制御の下で動作する。これについては一般に周知のことであり、ここではこれ以上説明しない。特に、処理部108は、使用可能な通信リソースに信号を割り当てるという責任を担っており、この図示したネットワークでは、使用可能な通信リソースは、ある特定の時間にある特定の周波数サブキャリアのリソースを含んでいる。処理部108は、UEへリソース割当メッセージを送信するという責任も担っている。このような制御の一観点は本発明の理解に関連したものであり、以下でさらに詳細に説明する。
【0027】
図1は、1つのUE12の一般的な形態も示しており、その他のUEも一般的には同様であると理解される。UE12は、無線インタフェースによってeNodeBに対して信号を送受信する無線周波(RF)インタフェース回路網122を備えており、無線周波インタフェース回路網122はアンテナ124に接続されている。無線周波インタフェース回路網122は、処理部126の制御の下で動作する。これについては一般に周知のことであり、ここではこれ以上説明しない。特に、処理部126は、意図通りの信号が復号され、割り当てられた通信リソースに送信信号が適用されることを確証するために、RFインタフェース回路網122を制御するという責任を担っている。
【0028】
図2は、1サブフレームの形態を示している。周知のように、設定に応じて、1ms間のサブフレームが12個または14個のOFDM(またはSC−FDMA)シンボルに分割されるが、この例では、サブフレームは14個のOFDMシンボルに分割されている。周波数ドメインでは、チャネル帯域幅および設定に応じて、使用可能な帯域幅はサブキャリアに分割されている。1サブキャリアの1OFDM(またはSC−FDMA)シンボルはリソースエレメント(RE)という。
【0029】
ダウンリンクにもアップリンクにも共有チャネルリソースを使用する。かかる共有チャネルリソースであるDL−SCH(ダウンリンク共有チャネル)およびUL−SCH(アップリンク共有チャネル)は1つのスケジューラによってそれぞれ制御されるものである。スケジューラは、ダウンリンク共有チャネルおよびアップリンク共有チャネルの様々な部分をそれぞれ受信用、送信用としてUEに割り当てる。
【0030】
DL−SCHおよびUL−SCHの割当は、各ダウンリンクサブフレームのはじめの数OFDMシンボルにわたる制御領域で送信される。制御領域のサイズは1、2、3、4OFDMシンボルのいずれかであり、サブフレームごとに設定される。特定のサブフレームに対する制御領域のサイズは、制御フォーマットインジケータ(CFI:Control Format Indicator)で表す。制御フォーマットインジケータは、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)が同サブフレームの最初のOFDMシンボルで搬送する。
図2に図示した例では、制御領域は、サブフレームのはじめの3つのOFDMシンボルにわたっている。DL−SCHは、各ダウンリンクサブフレームの残りのOFDMシンボルにわたるデータ領域で送信される。このように、この例では、データ領域は、各ダウンリンクサブフレームの最後の11個のOFDMシンボルにわたっている。
【0031】
DL−SCHやUL−SCHの各割当は、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)という名の物理チャネルで送信される。各サブフレームには複数のPDCCHがあるのが典型であり、PDCCHに対する割当を検出できるように、UEがPDCCHを監視することが必要となる。
【0032】
PDCCHは複数のCCE(制御チャネルエレメント)にマッピングされる。PDCCHは1、2、4、8個のCCEのアグリゲーションのいずれかからなる。これら4つの異なる選択肢を、ここではそれぞれアグリゲーションレベル1、2、4、8という。各CCEは、1度に1つのアグリゲーションレベルでのみ使用することができる。様々なアグリゲーションレベルによって得られる様々なサイズを用いて、各UEで必要なBLERレベルに符号化レートを適応させる。サブフレームにおける使用可能なCCEの総数は、制御領域に使用するOFDMシンボルの数、アンテナの数、システム帯域幅、PHICH(物理HARQインジケータチャネル)サイズなど、いくつかのパラメータに依存して変化するであろう。
【0033】
各CCEは36個のREからなる。しかしながら、PDCCHの時間および周波数ダイバーシティを得るため、各CCHおよびそのREは、時間においては制御領域に使用するOFDMシンボルにわたって、周波数においては設定された帯域幅にわたって広がるものとする。これについては、インタリーブや巡回シフトなどの複数の動作によって達成される。しかしながら、このような動作はUEが完全に認識しているものである。
【0034】
本発明の好ましい実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、PDCCH空間を分割することができる。
【0035】
図3は、PDCCH空間を複数のグループサブセットに分割するかどうか決定するために、eNodeBで行われる処理を示したフローチャートである。2または3以上のグループサブセットにPDCCH空間を分割する効果は、使用可能なCCEの数が多いときに最も顕著となる。これには2つの理由がある。第1に、UEで容量の問題が出てくるのは、主にCCEの数が多いときだからである。つまり、CCEの数が多いときは、PDCCH空間を分割していないと、UEが復号する必要のあるCCEの組合せが多くなり、UEに大きな負荷がかかる。第2に、CCEがほとんどないときには、リソースフラグメンテーションを避けることの方が好ましいからである。
【0036】
このように、CCEの数が変化し得るときはいつでもこの処理を行うのが効果的である。起動時や再設定時は、帯域幅、つまりはシステムにおけるサブキャリアの数が変化することがあるが、これが、CCEの量、そしてあり得るPDCCHの総量を決定する多くのパラメータのうちの1つである。
【0037】
加えて、制御領域のサイズ、すなわち制御領域に使用するOFDMシンボルの数も、全部でいくつのPDCCHがあり得るか決定するのに重要なパラメータである。これについては1サブフレーム単位で変化し得るものであるため、PDCCH空間の分割についてもサブフレーム単位で変化させるべきものとするのが好ましい。このことについては、サブフレームごとに一度に全部の処理を行うことで達成することができる。あるいは、あり得るPDCCH空間の様々な分割の数があまり多くない場合には、あり得る様々な分割の数をeNodeBの起動時に決定し、帯域幅、制御領域サイズ、その他関連するパラメータの全組合せを記憶することも可能である。
【0038】
したがって、
図3に示した処理のステップ30において、使用可能なCCEの数を決定し、ステップ32において、この数を閾値の数と比較する。使用可能なCCEの数が閾値の数を超えない場合は、処理はステップ34へ進み、分割していないPDCCH空間を使用すると決定する。例えば、CCEの数の閾値を10個や15個くらいに設定して、それよりも少なければ分割していないPDCCH空間を使用するものとすることができる。この場合は、例えば、全UEが、あり得るPDCCH全てを復号しなければならない。ステップ35において、eNodeBは、この分割していないPDCCH空間を用いて、例えばリソース割当メッセージを含めて、UEへPDCCHを送信可能となる。
【0039】
ステップ32において、使用可能なCCEの数が閾値の数を超える場合は、処理はステップ36へ進み、分割したPDCCH空間を使用すると決定する。このことについては、以下でさらに詳細に説明する。
【0040】
PDCCH空間の分割に続いて、eNodeBは、例えばリソース割当メッセージを含めて、UEへPDCCHを送信可能となる。このことについても、以下でさらに詳細に説明する。
【0041】
図4は、PDCCH空間のどの部分をUEが復号しなければいけないか決定するために、好ましくはサブフレームごとに、UEで行われる処理を示したフローチャートである。
【0042】
したがって、
図4に示した処理のステップ50において、使用可能なCCEの数を決定する。具体的には、UEはサブフレームごとにCCEの数を計算するであろう。各サブフレームのCCEの数は、PCFICHインジケータ、設定された帯域幅、PHICHのサイズおよび期間、アンテナの数などから簡単に計算可能である。PCFICHを除いたこれら全ては、準静的に設定されたものであると想定される。
【0043】
ステップ52において、UEは、サブフレームごとに計算したCCEの数から、グループサブセットを使用するか否か決定する。例えば、
図3について上述したように、各サブフレームのCCEの数を閾値の数と比較することができる。この閾値の数は、言うまでもなく、ステップ32でeNodeBが使用した閾値の数と同一でなければならない。閾値の数については、予め定めて、eNodeBおよびUEに記憶しておくものとすることも可能であるし、例えばRRC信号送信で、eNodeBからUEへ信号送信するものとすることも可能である。
【0044】
グループサブセットを使用しない場合は、処理はステップ54へ進み、あり得るPDCCH全てをUEが復号しなければいけないと決定する。
【0045】
ステップ52においてグループサブセットを使用すると決定すると、処理はステップ56へ進み、UEはどのグループサブセットを復号するべきか決定する。より具体的には、UEは、何か暗示的なマッピングや信号送信によって、どのグループサブセットを復号すべきかわかるであろう。暗示的なマッピングを得るために用いることが可能な簡単な方法がいくつかある。その一例が、グループサブセットの開始位置を決定するために、UEの無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)のモジュロ演算を行うことである。言うまでもなく、UEは、グループサブセットにUEを割り当てるためにeNodeBで用いられた方法と同一の方法を用いなければならない。
【0046】
ステップ58において、UEは、ステップ56で決定した関連グループサブセットのPDCCHと、共通サブセットとを復号する。
【0047】
上述のように、使用可能なCCEの数が閾値を上回っており、PDCCH空間を分割すると決定されるときは、少なくとも2つのグループサブセットがある。グループサブセットの数は使用可能なCCEの総数に直接的に比例して大きくなるものではないにしろ、使用するグループサブセットの数が2よりも大きくなり、使用可能なCCEの総数が増加するのが効果的である。
【0048】
しかしながら、グループサブセットの数についての詳細も、あるグループサブセットにUEをどのようにマッピングするかについての詳細も、本発明の本質ではない。
【0049】
図5は、一例として、ある特定の時間の使用可能なCCEリソースを示している。このように、複数のCCEがあり、各々は、
図5の水平軸に沿って示すようにそれぞれのCCEインデックスを有している。周知のとおり、これらのCCEは様々なアグリゲーションレベルで組み合わせることができる。したがって、
図5は、最低アグリゲーションレベル1のCCE70を示しており、また、アグリゲーションレベル2のアグリゲーション72、アグリゲーションレベル4のアグリゲーション74、最高アグリゲーションレベル8アグリゲーション76のCCEも示している。周知のとおり、PDCCH空間は、全アグリゲーションレベルの全CCEを含んでいる。
【0050】
一実施形態例によれば、上述のグループサブセットに加えて、1つの共通サブセットが定められる。このPDCCHのサブセットは、全UEが必ず復号しなければならないものである。
【0051】
図5に示した例では、共通サブセットは、あるアグリゲーションレベルのあるCCEを含んでいると定められている。共通サブセットは、あり得る最大PDCCHサイズ、すなわち
図5に示した例では8CCEにわたって形成すると効果的となることがある。共通サブセットをアグリゲーションレベル8のあり得る全PDCCHであると定めることで、多かれ少なかれCCE空間全体をPDCCHの小セットでカバーすることが可能となり、各UEに数多くのPDCCH候補を復号させることなく、どのUEも全CCEを使用することが可能となる。代わりに、より低いアグリゲーションレベルのあり得るPDCCHを含むように共通サブセットを定めると、あるCCE空間をカバーするには、UEがより多くの復号を行うことが必要となろう。
【0052】
グループサブセットは、例えば、あるCCEインデックスに対応するCCEリソースのあるセットを含むように形成されるものとすることができる。各グループサブセット内にあり得るPDCCHは、該当グループサブセットのリソースとして定められたCCEインデックスからPDCCHへ、あり得るアグリゲーションによって定められる。グループの全CCEインデックスの全アグリゲーションレベル(すなわち1、2、4、8)のあり得るPDCCH全てが、その特定のグループサブセットの一部と定められるものとすることができる。
【0053】
このように、共通サブセット、あるいは各共通サブセットは全UEによって復号され、各グループサブセットはUEのある限られたグループによって復号されるであろう。
【0054】
図5に示した例では、1グループサブセットが、i1〜iNの範囲の全CCEインデックスの全アグリゲーションレベル(すなわち1、2、4、8)のあり得るPDCCH全てをカバーするように定められている。したがって、このグループサブセットは、各アグリゲーションレベル1、2、4、8において、あるCCEインデックス、つまりCCEインデックスi1〜iNをカバーしている。
【0055】
代替として、グループサブセットは、別のアグリゲーションレベルのCCEと重複しないあるアグリゲーションレベルのCCEを含んだものと定めることも可能である。例えば、グループサブセットは、i1〜iNの範囲の最初半分(すなわちi1〜i[N/2])に広がるアグリゲーションレベル8のCCEの第1セットと、i1〜iNの範囲の上半分(すなわちi[N/2+1])に広がるアグリゲーションレベル4のCCEの第2セットとをカバーするように定めることができる。
【0056】
このように、全グループサブセットのブロードキャスとメッセージに対するPDCCHを送信する必要性を避けるため、共通サブセットをブロードキャストメッセージに用いる。図示した実施形態では、数多くのCCEを含むPDCCHを共通サブセットが含んでいるため、これらは、典型的にセル全体をカバーする必要があるブロードキャストメッセージに良く適したものである。共通サブセットをブロードキャスティングに用いなければ、多くの様々なグループサブセットに同一の割当を送信しなければならず、おそらくその各々がセルをカバーするために多数のCCEを占有するため、共通サブセットをブロードキャスティングに用いることで、CCEリソースについて大きく節約することができる。
【0057】
共通サブセットを定めることで、メッセージを効率良くPDCCHへ割り当てることが可能となる。ある時間にほとんどのユーザが同一のグループサブセットを使用している場合、最も高価なPDCCH、すなわち多くのCCEを含んだPDCCHを、共通サブセットの一部であるPDCCHに移動させることができる。このようにすることで、より小さなPDCCH、すなわちCCEを少ししか含んでいないPDCCHのいくつかが自由になる。こうすると、様々なグループサブセットを使用する多くのユーザについて、全部のPDCCHリソースは潜在的にそのまま使用可能として、望ましくないゆがんだ分配は効率良く対処することができる。例えば、ある特定のUEへ送信されるメッセージが多くのCCEを必要としている場合、そのメッセージは共通サブセットのPDCCHで送信するものとすることができる。これによって、その特定のUEがメッセージを復号することがさらに確証され、グループサブセットのPDCCHを用いて、そのグループサブセットを復号するUEへより小さなメッセージを送信することが可能となろう。
【0058】
解決手段をさらにフレキシブルなものとするためには、共通サブセットのPDCCHと比較して、PDCCH1つにつきより少ないCCEを占有するPDCCHの任意のアップグレードを導入する。つまり、リンクに適応するために必要なものよりも上のアグリゲーションレベルに、PDCCH1つに対するCCEの数を増加させることができるのである。結果として、CCEの数でどの程度のサイズが必要であるかにかかわらず、PDCCHに対して8個のCCE(あるいは規格で設定された最大アグリゲーションレベルであれば何でもよい)に対応したアグリゲーションレベルにPDCCHをアップグレードすることができる。よって、必要なアグリゲーションレベルや、どのUEに向かうものであるかにかかわらず、どのPDCCHを移動させて、どのCCEインデックスをカバーすることも潜在的に可能である。
【0059】
例えば、別のアグリゲーションレベルのCCEに重複しないあるアグリゲーションレベルのCCEを含むものとしてグループサブセットが定められており、アグリゲーションレベルが低いあり得る全てのPDCCHが占有されている中で、低いアグリゲーションレベル(例えばアグリゲーションレベル2)を要求するPDCCHを送信することが所望される場合、そのPDCCHは、グループサブセットの異なるCCEを用いて、高いアグリゲーションレベル(例えばアグリゲーションレベル4)で送信することができる。
【0060】
以上、通信リソースを割り当てる方法を開示した。
【0061】
本発明の本質的な特徴から逸脱することなく、ここに具体的に記載した以外のやり方で、本発明を実施することも可能であるということは、言うまでもない。本実施形態については、あらゆる面で、例示的なものであって限定的なものではないと考えられるべきである。