特許第6022761号(P6022761)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニーの特許一覧

<>
  • 特許6022761-両面接着材の製造方法 図000002
  • 特許6022761-両面接着材の製造方法 図000003
  • 特許6022761-両面接着材の製造方法 図000004
  • 特許6022761-両面接着材の製造方法 図000005
  • 特許6022761-両面接着材の製造方法 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022761
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】両面接着材の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/00 20060101AFI20161027BHJP
   C09J 133/00 20060101ALI20161027BHJP
【FI】
   C09J7/00
   C09J133/00
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2011-264570(P2011-264570)
(22)【出願日】2011年12月2日
(65)【公開番号】特開2013-116962(P2013-116962A)
(43)【公開日】2013年6月13日
【審査請求日】2014年12月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100159684
【弁理士】
【氏名又は名称】田原 正宏
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 光太郎
【審査官】 富永 久子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−314779(JP,A)
【文献】 特開2010−132745(JP,A)
【文献】 特開2010−155973(JP,A)
【文献】 特開2011−148856(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/089964(WO,A1)
【文献】 特開平07−130772(JP,A)
【文献】 特開平03−135468(JP,A)
【文献】 特開2010−189545(JP,A)
【文献】 特開2008−115374(JP,A)
【文献】 特開2012−152677(JP,A)
【文献】 特開2005−055641(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J
B05D
B05C5/00−21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を対象物に取り付けるための両面接着材を製造する方法であって、
少なくとも二次元に稼動可能な、接着剤溶液吐出用のノズルを備えたロボットを用いて、シート状の第1の透光性部材の一方の面上の、物品形状に応じた特定領域に、光硬化性の粘度2Pa・s以上の接着剤を直接描画により塗布する工程と、
前記光硬化性の接着剤を塗布する工程の後に、前記第1の透光性部材の面上に配置したスペーサを介して、前記第1の透光性部材と第2の透光性部材で前記接着剤を挟む工程と、
前記第1の透光性部材の面上に塗布された接着剤に光を照射して硬化させる工程と、
前記第1の透光性部材の面から硬化した接着剤を取り外して両面接着材として得る工程と、
を有する、両面接着材の製造方法。
【請求項2】
前記光を照射して硬化させる工程において、前記第1の透光性部材及び前記第2の透光性部材の双方を通して光が前記接着剤に到達するように前記接着剤の両面から光を照射する、請求項1に記載の両面接着材の製造方法。
【請求項3】
前記光硬化性の接着剤は紫外線硬化型のアクリル系接着剤である、請求項1又は2に記載の両面接着材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両面接着材の製造方法及び該両面接着材を備えた物品に関し、特に、エンブレムやネームプレート等の物品を自動車等の対象物に取り付けるために使用可能な両面接着材の製造方法、及び該両面接着材を備えた物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンブレムやネームプレート等の物品を自動車の車体に取付ける際には、例えば、両面粘着テープの一方の面を該物品に接着し、次に該両面粘着テープを該物品の輪郭形状に合わせて切断し、該両面粘着テープの他方の面を車体に接着するという方法が採られている。或いは、両面粘着テープを物品の輪郭形状に合わせて打ち抜いたり、切り取ったりした後に該両面粘着テープの一方の面を該物品に接着することもある。例えば、特許文献1には、「得られたアクリルフォーム粘着剤は、工業用シール剤、粘着剤等として、ロール状、シート状、打ち抜き加工品、ストラップの形状で使用することができる」と記載されている。
【0003】
他の方法として、スクリーン印刷によって接着剤を物品に印刷することもある。特許文献2には、「薄手の転写印刷シート等における文字、図柄等の印刷層の上に感圧接着剤層を形成する場合、及び、自動車の種々の計器パネルや電気機器の種々の操作パネル等の固定用として感圧接着剤層を設ける場合等に、スクリーン印刷がしばしば採用されている」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−80802号公報
【特許文献2】特開平1−297416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
両面粘着テープを物品の輪郭形状に合わせて切断する方法では、該物品の輪郭形状が単純な矩形でない等の複雑なものであるときや、物品のサイズが大きく、その裏面の一部のみに両面粘着テープを貼り付ける場合、該両面粘着テープの相当量を廃棄処理する必要が生じており、該物品の形状によっては、使用した両面粘着テープのうちの多くがロスとなり、歩留まりが非常に悪い場合がある。
【0006】
またスクリーン印刷で接着剤を物品に形成する場合、スクリーン印刷のための型を使用する必要があり、物品の形状毎に該形状に合った型を予め用意しなければならず、製造コスト面で不利であった。
【0007】
そこで本発明は、使用する接着材の歩留まりを低下させることなく、より簡易な工程で、個々の物品の大きさと形状に適した両面接着材を製造する方法、及び該製造方法によって得られた両面接着材を備えた両面接着材付き物品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、本発明の一態様は、物品を対象物に取り付けるための両面接着材を製造する方法であって、少なくとも二次元に稼動可能な、接着剤溶液吐出用のノズルを備えたロボットを用いて、シート状の第1の透光性部材の一方の面上の、物品形状に応じた特定領域に、光硬化性の接着剤を直接描画により塗布する工程と、前記第1の透光性部材の面上に塗布された接着剤に光を照射して硬化させる工程と、前記第1の透光性部材の面から硬化した接着剤を取り外して両面接着材として得る工程と、を有する、両面接着材の製造方法を提供する。
【0009】
本発明の他の態様は、上記製造方法により製造された両面接着材を裏面に貼り付けた、両面接着材付き物品を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る両面接着材の製造方法によれば、ロボットを用いた直接描画により、シート状の第1の透光性部材上に物品の形状に応じた特定領域のみに接着剤の塗布を行うため、特別な型などを使用せずに、使用する個々の物品にあわせ、適した形状と大きさの両面接着材を簡易な工程で形成することができる。したがって、使用する接着材の歩留まりを低下させることなく、任意の大きさと形状の物品に適した両面接着材の製造方法、及び該製造方法によって得られた両面接着材を備えた接着材付き物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る製造方法において、第1の透光性プレート上に接着剤を塗布する工程を説明する図である。
図2】接着剤を塗布した後、第2の透光性プレートを配置して紫外線照射を行う工程を説明する図である。
図3図2の工程において第1及び第2の透光性プレートを横方向からみた側断面図である。
図4】光硬化された接着剤を物品に取り付ける工程を説明する図である。
図5図3に類似する図であって、第2の透光性プレートを使用せずに紫外線照射を行う工程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
物品を対象物に貼り付けるために用いる両面接着材の製造方法について以下、図面を参照しつつ本発明の非限定的な実施形態について説明する。先ず、シート状の第1の透光性部材10を用意し、図1に示すように、これを略水平に配置する。ここで、「シート状」とは、フィルム状あるいはプレート状のものも含む。なお、第1の透光性部材としては、紫外線を透過可能な樹脂フィルムやガラス基板等を単独であるいは貼り合わせたものを使用できる。また、「透光性」とは、後述する光硬化性接着剤を硬化させる際に接着剤に照射する光を透過できることをいい、例えば、紫外線硬化型接着剤を使用する場合は、紫外光(200nm〜380nm)を約30%以上、望ましくは50%以上透過できることをいう。以下、ここでは、第1の透光性部材を第1のプレートと称する。
【0013】
次に、第1のプレート10の面上の、使用する物品の大きさ、形状に応じた特定領域に、ロボットを用いて、液状の光硬化性接着剤(以降、単に接着剤と称する)12を直接描画により塗布する。ここで、「ロボット」とは、二次元または三次元の位置や移動速度、移動方向等の動きを自動制御できる装置である。ここで用いるロボットは、接着剤溶液吐出用のノズルを備えており、第1のプレートに対する相対的なノズルの位置を少なくとも二次元に自動制御できるものである。このようなロボットとしては、位置が固定された溶液吐出用のノズルとXY方向に移動可能な架台、X方向に移動可能な溶液吐出用のノズルとY方向に移動可能な架台、またはXY方向に移動可能な溶液吐出用のノズルと位置が固定された架台を有し、それぞれの移動量及び移動速度、および溶剤吐出量がプログラムにより制御可能な装置が使用できる。
【0014】
例えば、接着剤を吐出するノズル16を先端に取り付けたロボットアーム18を有するロボット14を用意し、物品の輪郭形状に対応した移動経路に沿ってノズルの吐出口が移動するようにロボット14を制御しつつ、ノズル16の吐出口から所定の流量で接着剤を吐出することで、第1のプレート10の面上に接着剤を直接描画により塗布する。
【0015】
光硬化性接着剤12としては、アクリル系の接着剤であり、紫外線により硬化するタイプのものが一例として挙げられる。具体的には、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ノニルアクリレート、イソノニルアクリレート、ステアリルアクリレート、イソステアリルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ベンジルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート等のアルキル(メタ)アクリルモノマー、アクリル酸、N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリジン、アクリロイルモルフォリンなどの共重合性のビニルモノマーなどから選ばれた1種類以上の成分から成る混合溶液を光重合することで得られた共重合ポリマーに、充填剤、着色剤、酸化防止剤などの添加材を含むアクリル系粘着剤を使用することができる。
【0016】
次に、図2に示すように、接着剤12が塗布された第1のプレート10の上に、シート状の第2の透光性(例えば紫外線透過性)部材(以降、第2のプレートと称する)20を載置する。こうして、両プレート間に接着剤12を挟みこむ。第2のプレートとしては、第1のプレートと同様に、紫外線を透過可能な樹脂フィルムやガラス基板等を単独であるいは貼り合わせたものを使用できる。次に接着剤を硬化させるための光(例えば紫外線)を、第1のプレート10及び第2のプレート20の双方を通して接着剤12に該光が到達するように接着剤12の両側から照射する。図示例では、第1のプレート10の下面側及び第2のプレート20の上面側から、それぞれ紫外線を照射して接着剤12を硬化させる。
【0017】
ここで、側断面図3に示すように、第1のプレート10に第2のプレート20を重ね合わせる前に、両プレートを所定距離だけ離隔させるためのスペーサ22を予め設けておいてもよい。使用する接着剤の粘度を調整することで、塗布時に接着剤の厚みを調整可能であるが、スペーサ22により、後述する光硬化を行う間、第1のプレート10と第2のプレート20との間の空隙厚さをプレート全面にわたって均一とすることができ、故に光硬化後の接着材の厚さを均一にすることができる。なおスペーサ22の厚さは所望の接着材の厚さに応じて適宜設定可能であるが、例えば0.2mm以上、0.4mm以上又は0.6mm以上とすることができ、また1.0mm以下、1.5mm以下又は2.0mm以下とすることができる。
【0018】
接着剤12は後述する紫外線硬化を行うまでの間、流動せず、所定形状を概ね維持できる程度の粘度を有することが望まれる。具体的には、例えば、粘度を2Pa・s以上とする。なお、当該粘度は6Pa・s以上がより好ましく、8Pa・s以上が特に好ましい。接着剤の粘度は、チキソ性付与材料の添加や、接着剤中の高分子含有量の増加によって制御できる。また接着剤12には、最終的に得られる両面接着材に所望のクッション性を与えるために、中空ガラス充填剤やシリカ充填剤を添加してもよい。また、このような充填剤の添加によっても接着剤の粘度を上昇させることができる。
【0019】
図4に示すように、接着剤12を光硬化して得られた両面接着材12’を第1のプレート10及び第2のプレート20から取り外す。その後、該両面接着材12’の一方の面を物品24に接着し、他方の面に剥離シート(図示せず)等を貼付し、接着材付きの物品24が得られる。或いは、先ず第1のプレート10及び第2のプレート20の一方のみを光硬化した接着材から取り外し、物品24に該接着材の接着面を取り付けた後に他方のプレートを取り外してもよい。図示例では、物品24は接着材12’と概ね同一又はやや大きめの寸法の取り付け面を有しており、これにより自動車の車体等の対象物に対して物品24の略全面を好適に接着することができる。なお、第1のプレート10および第2のプレート20からそれぞれ接着材12’を剥離しやすくするために、各プレート表面を直接シリコーン処理するか、シリコーン処理した樹脂フィルムを表面に貼っておいてもよい。
【0020】
なお、図5に示すように、紫外線を上下方向から照射する前に、図2で説明した第2のプレート20を配置する工程を省略することもできる。すなわち、接着剤12の上面には光透過性のプレートを介さず直接紫外線が照射されるようにしてもよい。接着剤12として、アクリル系粘着剤を使用する場合は、化学反応が雰囲気中の酸素の影響を受けて、硬化反応が阻害され、所望の接着力が得られなくなることがあるので、紫外線を照射する工程は窒素等の酸素を含まない雰囲気中で行うことが好ましい。しかし、図2のように接着剤12の両側にプレートを配置する場合は、接着剤の両面がプレートによって実質的に密閉された状態となるので、紫外線照射を通常の空気中で行っても不都合は生じない。
【0021】
本発明の実施形態では、ロボットを使用し、個々の物品の形状に応じた特定領域に、直接描画により接着剤を塗布できるので、スクリーン印刷のように型を使用せずとも接着剤を任意の大きさと形状にすることができる。従って、物品が特殊な形状であっても、物品を対象物に取り付けるために最適な形状に応じた両面接着材を得ることができる。また光硬化性の接着剤を、物品に直接塗布せずに透光性プレート上に配置するので、後の光硬化工程を容易かつ確実に行うことができる。さらに、相当量のロスが生じる両面粘着テープを用いる場合と異なり、塗布した接着剤は理論上は全て接着材として利用されるのでロスは殆ど生じず、コスト面及び環境面でも極めて優れている。
【0022】
こうして得られた両面接着材は、物品の裏面に貼り付けられ、対象物への物品の取り付けに用いることができる。このような物品としては、自動車の車体に取り付けられる、エンブレム、ネームプレート、サイドクオーターガラス、スライドレール、バンパーモール、ドアホールシール、サイドミラーのミラー部分などを例示できるが、これらに限られない。また、対象物は、自動車に限らず、種々の電気製品、家具、その他の種々の対象物も例示できる。本実施形態の両面接着材は、種々の対象物への多種多様の物品の取り付けに使用できる。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の物品を対象物に貼り付けるために用いる両面接着材の製造方法について非限定的実施例を説明する。先ず、日本触媒社製のアクリル酸2エチルヘキシル(2EHA)90重量部と、三菱化学社製アクリル酸(AA)10重量部と、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の光開始剤(Irgacure651)0.05重量部とを混合し、得られた混合物の粘度が2Pa・sになるまで該混合物に紫外線を照射した。次にその混合物100重量部と、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の光開始剤(Irgacure651)0.1重量部と、日本エアロジル社製シリカ充填剤(A200)1.5重量部と、スリーエム社製中空ガラス充填剤(グラスバブルス)5.0重量部と、新中村化学社製アクリル架橋剤(HDDA)0.1重量部とを混合し、溶液状のアクリル系の紫外線硬化型接着剤を得た。なお該接着剤の粘度は8Pa・s(8000cps)であった。
【0024】
次に、第1のプレートとして、厚み5mmのガラス基板上に、表面をシリコーン処理した厚み50μmのポリエチレンテフタレート(PET)を貼り付けたものを用意し、水平面に載置した。上記接着剤を、ロボットを用いて、第1のプレートのPET面の物品形状に応じた特定領域に直接描画により塗布した。ロボットとしては、Nordson EFD社製のディスペンスコントローラ(PERFORMUS V)及び接着剤液吐出用ノズルであるディスペンスバルブ(725DA−SS Fluid Chamber)を備えた、株式会社サンエイテック社製の塗布形状制御ロボット(2200N mini)を用いた。線幅約3mmで、物品の輪郭に応じ50mm/秒の描画速度で第1のプレート上の特定領域に直接描画により接着剤を塗布した。なお、接着剤の厚みは約0.8mmに調整した。
【0025】
次に、第1のプレートのPET面上の塗布部の外周囲に、厚み0.8mmのステンレス鋼シートで形成されたスペーサを配置した。スペーサ及び接着剤を介して、上記第1のプレート上に、第1のプレートと同じように、ガラス基板上にシリコン剥離処理を施したPETフィルムを貼った第2のプレートをPET面同士が対向するように載置し、接着剤を第1のプレートと第2のプレートで挟んだ。
【0026】
次に、第1及び第2のプレートを通して、両面から接着剤に紫外線を照射し、該接着剤を硬化させた。なお紫外線照射装置としては、Sylvania社製UVランプ(VC7692 T12バルブ)を用いた。照射した紫外線の光量は1Jであった。最後に、第1及び第2のプレートのガラス基板を除去し、PETフィルムで挟んだ両面接着材を得た。
【0027】
この後、この両面接着材から一方のPETフィルムをはがし、露出した接着面を物品の裏面に貼り付け、接着材付き物品を得た。
【符号の説明】
【0028】
10、20 透光性プレート
12 接着剤
14 ロボット
22 スペーサ
24 物品
図1
図2
図3
図4
図5