(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記係合部及び前記被係合部の一方は、前記係合部と前記被係合部とのX方向の相対移動に伴って前記第1係合部及び前記第1被係合部の他方に対してZ軸回りに転がることが可能な回転体である
請求項2に記載の工作機械。
前記主軸頭から取り外されたアタッチメントを前記搬送受台に保持させた後、前記搬送受台を前記テーブル外へ移動させることなく、前記主軸頭を前記搬送受台に保持されている別のアタッチメントへ移動させるように、前記テーブル及び前記主軸頭の相対移動を制御する制御装置を更に有する
請求項1〜5のいずれか1項に記載の工作機械。
被加工物が載置されるテーブルと、前記テーブルに対して、水平なX方向、水平でX方向に直交するY方向、及び、鉛直なZ方向に相対的に移動可能な主軸頭と、を有する工作機械の前記主軸頭に複数のアタッチメントを選択的に着脱するためのアタッチメント交換装置であって、
前記テーブルの一部を構成するテーブル付属部と、
前記複数のアタッチメントを同時に保持可能であり、前記テーブル外と前記テーブル付属部上との間を移動可能な搬送受台と、
前記テーブル付属部に支持され、前記搬送受台を案内可能なレールと、
前記テーブル付属部に支持され、前記レールを覆い、前記レールに沿う方向において伸縮可能なテレスコカバーと、
を有し、
前記搬送受台が前記レールに案内されて前記テーブル外から前記テーブル付属部上へ移動するときは、前記搬送受台が前記テレスコカバーを押して前記テレスコカバーを収縮させ、前記搬送受台が前記レールに案内されて前記テーブル付属部上から前記テーブル外へ移動するときは、前記搬送受台が前記テレスコカバーを引張って前記テレスコカバーを伸長させる
アタッチメント交換装置。
被加工物が載置されるテーブルと、前記テーブルに対して、水平なX方向、水平でX方向に直交するY方向、及び、鉛直なZ方向に相対的に移動可能な主軸頭と、を有する工作機械の前記主軸頭に複数のアタッチメントを選択的に着脱するためのアタッチメント交換装置であって、
前記テーブルの一部を構成するテーブル付属部と、
前記複数のアタッチメントを同時に保持可能であり、前記テーブル外と前記テーブル付属部上との間を移動可能な搬送受台と、
前記搬送受台を前記テーブル外と前記テーブル付属部上との間で移動させるように前記搬送受台を駆動する駆動装置と、
を有し、
前記駆動装置は、
前記テーブル外に位置する固定部と、
前記固定部に移動可能に支持され、前記搬送受台との係合及びその解除がなされる可動部と、を有し、
前記可動部は、前記搬送受台のうち前記固定部とは反対側の部分と係合及びその解除がなされる
アタッチメント交換装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る工作機械1をX方向(X軸方向)に見た図であり、
図2は、工作機械1をY方向(Y軸方向)に見た図(一部省略)であり、
図3は、工作機械1をZ方向(Z軸方向)に見た図である。なお、XYZは、直交座標系であり、X方向は水平方向、Y方向はX方向に直交する水平方向、Z方向は、鉛直方向である。
【0020】
工作機械1は、工作機械本体3と、工作機械本体3に着脱されるアタッチメント5(
図1及び
図2)と、その着脱を行うアタッチメント交換装置7(
図2では一部省略)と、工作機械本体3及びアタッチメント交換装置7等を制御する制御装置8(
図1)とを有している。なお、工作機械1は、この他、自動工具交換装置等を有していてもよい。
【0021】
工作機械本体3は、例えば、門型マシニングセンタにより構成されている。具体的には、工作機械本体3は、ベッド9と、X方向に移動可能にベッド9に支持されたテーブル本体11と、ベッド9に対して固定的な2本のコラム13と、2本のコラム13に架け渡されたクロスレール15と、Y方向に移動可能にクロスレール15に支持されたサドル17と、Z方向に移動可能にサドル17に支持された主軸頭としてのラム19とを有している。
【0022】
テーブル本体11には、不図示の被加工物が載置される。ラム19には、アタッチメント5が着脱される。アタッチメント5は、エンドミル、正面フライス、ドリル等の工具29(
図1及び
図2)を保持している。工作機械1は、工具29を回転させることにより、被加工物に対して切削又は研磨等の加工を行う。
【0023】
この際、テーブル本体11がX方向に移動可能であり、サドル17がY方向に移動可能であり、ラム19がZ方向に移動可能であることから、テーブル本体11とラム19とは(被加工物と工具29とは)任意の方向に相対的に平行移動可能である。
【0024】
なお、テーブル本体11は、被加工物の加工時においては、ラム19の下方に位置する。ただし、
図1〜
図3は、アタッチメント5を交換する動作の途中において、テーブル本体11が加工時の位置よりもX方向の正側(より詳細には可動限)に位置している状態を示している。
【0025】
工作機械本体3の構成及びアタッチメント5の構成は、概略、公知の構成と同様とされてよい。例えば、主たる構成は以下のとおりである。
【0026】
テーブル本体11は、例えば、リニアガイドによりX方向の移動のみが許容されている。リニアガイドは、例えば、ベッド9に固定されたレール21(
図2)と、テーブル本体11に固定され、レール21に案内されるスライダ23(
図2)とを有している。なお、レール21は、テーブル本体11のX方向の両側において、X方向に伸縮するテレスコカバー25により覆われている。テーブル本体11は、例えば、不図示の回転式の電動機及び当該電動機の回転を並進運動に変換するボールねじ機構によってX方向に駆動される。
【0027】
クロスレール15は、コラム13に固定されていてもよいし、Z方向に移動可能にコラム13に支持されていてもよい。特に図示しないが、Z方向に移動可能なクロスレール15は、例えば、リニアガイドによりZ方向の移動のみが許容され、油圧シリンダによりZ方向に駆動される。
【0028】
サドル17は、例えば、不図示のリニアガイドを介してクロスレール15に支持されることによりY方向の移動のみが許容されており、また、不図示の電動機及びボールねじ機構によりY方向に駆動される。リニアガイドのレールは、サドル17のY方向の両側において、Y方向に伸縮するテレスコカバー27により覆われている。
【0029】
ラム19は、例えば、不図示のリニアガイドを介してサドル17に支持されることによりZ方向の移動のみが許容されており、また、不図示の電動機及びボールねじ機構によりZ方向に駆動される。ラム19内には、不図示の主軸モータと、当該主軸モータによりZ軸回りに回転される不図示の主軸とが設けられている。
【0030】
アタッチメント5は、例えば、アングルヘッド、ユニバーサルヘッド、スナウトである。アタッチメント5は、例えば、ケーシングと、当該ケーシングに回転可能に支持される不図示の入力軸と、該入力軸の回転を変速及び/又は回転の向きを変えて工具29に伝達する不図示の歯車機構とを有している。
【0031】
アタッチメント5は、ボルト等を用いずに、自動でラム19に着脱されることが可能である。例えば、特に図示しないが、アタッチメント5は、主軸に設けられたクランプ機構によって入力軸がクランプされるとともに、カービングカップリング等によってケーシングがラム19に対して回り止めされることにより、ラム19に装着される。
【0032】
アタッチメント交換装置7は、
図1〜
図3に示すように、テーブル本体11がX方向の正側の可動限に位置する状態において、テーブル本体11に隣接する位置に設けられている。
【0033】
図4及び
図5は、テーブル本体11がX方向の正側の可動限に位置する状態において、アタッチメント交換装置7をX方向の正側から見た図である。
図4及び
図5は、後述するように、アタッチメント交換装置7の互いに異なる状態を示している。なお、
図4及び
図5の一部においては、アタッチメント交換装置7は破断して示されている。
【0034】
図1〜
図5に示すように、アタッチメント交換装置7は、アタッチメント5の交換時にラム19との間でアタッチメント5を受け渡しする搬送受台31(
図2では図示省略)と、アタッチメント5の交換時以外において搬送受台31を待機させるための待機ベース33(
図2では図示省略)と、アタッチメント5の交換時に搬送受台31をラム19の下方(アタッチメント5の受け渡し位置)へ移動させるためのテーブル付属部35(
図1ではテーブル本体11に隠れている)とを有している。
【0035】
搬送受台31は、
図4及び
図5に示すように、待機ベース33上とテーブル付属部35上との間を移動可能である。一方、テーブル付属部35は、テーブル本体11と共にX方向に移動可能である。従って、搬送受台31がテーブル付属部35に載置され、テーブル付属部35とラム19とが相対移動することにより、搬送受台31は、ラム19の下方へ移動可能である。また、搬送受台31が待機ベース33に載置されていることにより、テーブル本体11を移動させるときに搬送受台31がイナーシャとならないようにすることができる。これらの具体的な構成は、以下のとおりである。
【0036】
搬送受台31は、
図4及び
図5に示すように、例えば、受台ベース39と、受台ベース39に支持された複数(本実施形態では2つ)のストッカ41とを有している。
【0037】
各ストッカ41は、アタッチメント5を1つ保持するものである。ストッカ41のアタッチメント5を保持するための具体的な構成は適宜なものとされてよい。例えば、ストッカ41は、凹部にアタッチメント5の全体又は下方側の一部を収容するものでもよいし、立設された複数のピンによってアタッチメント5の全体又は適宜な部位を位置決めして支持するものであってもよい。複数のストッカ41は、互いに同一の構成であってもよいし、互いに異なる構成であってもよい。複数(2つ)のストッカ41は、例えば、Y方向において配列されている。
【0038】
受台ベース39は、後述するように、搬送受台31を待機ベース33とテーブル付属部35との間で移動可能とするための構成が設けられる部分である。受台ベース39は、ストッカ41を支持し、後述の各部を設けることができる限りにおいて、適宜な構成とされてよい。
【0039】
待機ベース33は、例えば、テーブル本体11及びテーブル付属部35がX方向の正側の可動限に位置したときに、テーブル付属部35に対してY方向に隣接するように、ベッド9に対して固定的に設置されている。待機ベース33は、搬送受台31を支持し、後述の各部を設けることができる限りにおいて、適宜な構成とされてよい。
【0040】
テーブル付属部35は、
図2及び
図3に示すように、テーブル本体11のX方向の正側の端部に隣接して設けられており、テーブル本体11に固定されている。ただし、テーブル付属部35は、テーブル本体11と一体的に形成されていてもよい。テーブル本体11及びテーブル付属部35は、これら全体で工作機械1のテーブル37を構成している。
【0041】
テーブル付属部35は、テーブル本体11と固定されていることから、テーブル本体11と同様に、X方向の移動のみが許容され、テーブル本体11と共用の移動機構(例えば回転式の電動機及び当該電動機の回転を並進運動に変換するボールねじ機構)によって駆動される。
【0042】
テーブル付属部35は、例えば、
図2、
図4及び
図5に示すように、テーブル本体11とレール21を共用している。すなわち、テーブル付属部35は、レール21と、レール21に案内されるスライダ55とを有するリニアガイドを介してベッド9に支持されている。ただし、テーブル付属部35は、テーブル本体11に片持ち支持されているだけでもよいし、テーブル本体11とは全く別個のリニアガイド等によりベッド9に支持されていてもよい。
【0043】
図4及び
図5に示すように、アタッチメント交換装置7は、搬送受台31を待機ベース33とテーブル付属部35との間で好適に移動可能とするために、例えば、搬送受台31を案内するリニアガイド(43、45及び47)と、搬送受台31を駆動する油圧シリンダ49と、リニアガイドを保護するテレスコカバー57(
図1〜
図3も参照)とを有している。
【0044】
リニアガイド(43、45及び47)は、搬送受台31のY方向の移動のみを許容する。具体的には、例えば、リニアガイドは、待機ベース33に固定され、Y方向に延びるレール43と、テーブル付属部35に固定され、Y方向に延びるレール45と、受台ベース39に固定され、レール43及びレール45に案内されるスライダ47とを有している。
【0045】
レール43及びレール45は、同一の高さに位置している。そして、レール43及びレール45は、テーブル付属部35のX方向に移動により、同一直線上に位置するように位置合わせされる。この状態において、スライダ47は、レール43とレール45との間を移動し、ひいては、搬送受台31は、待機ベース33とテーブル付属部35との間を移動する。
【0046】
油圧シリンダ49は、シリンダ部51と、シリンダ部51に収容された不図示のピストンと、当該ピストンに固定され、シリンダ部51から延び出るピストンロッド53とを有している。そして、油圧シリンダ49は、ピストンにより区画されたシリンダ部51内の2つのシリンダ室に選択的に作動油が供給されることにより、軸方向に伸縮する。
【0047】
油圧シリンダ49は、軸方向をY方向に一致させて配置され、シリンダ部51が待機ベース33に固定され、ピストンロッド53が受台ベース39に対してY方向に係合可能とされる。そして、油圧シリンダ49が伸縮することにより、搬送受台31は、待機ベース33とテーブル付属部35との間を移動する。
【0048】
テレスコカバー57は、第1カバー片59A〜第4カバー片59D(以下、単に「カバー片59」といい、これらを区別しないことがある。)を有している。なお、テレスコカバー57を構成するカバー片59の数は適宜に設定されてよく、本実施形態では、4個の場合を例示している。
【0049】
公知のように、複数のカバー片59は、その配列順に大きく(又は小さく)なるように構成されている。そして、複数のカバー片59の重なりが増加又は減少することにより、テレスコカバー57は収縮又は伸長する。また、隣接するカバー片59同士は、その重なりが一定程度まで小さくなるとテレスコカバー57の伸長方向において互いに係合し、重なりが一定程度まで大きくなるとテレスコカバー57の収縮方向において互いに係合するように構成されている。そして、両端のカバー片59同士の距離を変化させることにより、テレスコカバー57は伸縮される。
【0050】
複数のカバー片59は、レール45を覆うようにY方向に配列されている。複数のカバー片59のうち最も待機ベース33側に位置する第1カバー片59Aは、搬送受台31とY方向において係合可能であり、最も待機ベース33とは反対側に位置する第4カバー片59Dは、テーブル付属部35に固定されている。
【0051】
従って、搬送受台31が待機ベース33からテーブル付属部35へ移動すると、テレスコカバー57は搬送受台31に押されて収縮し、レール45は露出する。また、搬送受台31がテーブル付属部35から待機ベース33へ移動すると、テレスコカバー57は搬送受台31に引張られて伸長し、レール45は覆われる。
【0052】
なお、本実施形態では、待機ベース33側ほどカバー片59が大きくなるテレスコカバー57を例示しているが、テレスコカバーは、待機ベース33側ほどカバー片59が小さくなるように構成されていてもよい。
【0053】
油圧シリンダ49により搬送受台31を駆動するための、油圧シリンダ49のピストンロッド53と搬送受台31とのY方向における係合及びその解除は、
図5の領域VIにおいて示される構成により実現される。また、搬送受台31の移動に伴ってテレスコカバー57を伸縮させるための、搬送受台31とテレスコカバー57の第1カバー片59AとのY方向における係合及びその解除も、
図5の領域VIにおいて示される構成により実現される。
【0054】
図6は、
図5の領域VIの拡大図である。
【0055】
油圧シリンダ49のピストンロッド53には、第1係合部53aが設けられており、搬送受台31には、第1係合部53aとY方向の正側及び負側の双方において係合する第1被係合部61(係合部材)が設けられている。
【0056】
図7(a)は、第1係合部53a及び第1被係合部61を係合解除状態で示す斜視図である。
【0057】
第1係合部53a及び第1被係合部61は、X方向の相対移動によって係合及びその係合解除がなされるように構成されている。具体的には、例えば、第1係合部53aは、フランジ状に形成され、第1被係合部61は、X方向に第1係合部53aが挿入される穴部が形成された構成とされている。
【0058】
従って、搬送受台31が載置されたテーブル付属部35をX方向に移動させ、ピストンロッド53と搬送受台31とをX方向に相対移動させることにより、第1係合部53a及び第1被係合部61は、係合及びその解除がなされる。すなわち、工作機械本体3の加工のための移動機構を用いて係合及びその解除を行うことが可能であり、係合及びその解除のための専用の駆動機構を設ける必要は無い。
【0059】
第1係合部53aは、例えば、ピストンロッド53の先端に設けられている。また、第1被係合部61は、搬送受台31のうち、油圧シリンダ49のシリンダ部51とは反対側の部分(搬送受台31のY方向の中央位置よりもY方向の正側の部分)に設けられている。より好適には、第1被係合部61は、搬送受台31のうち、シリンダ部51とは反対側の端部に設けられている。
【0060】
このように第1係合部53a及び第1被係合部61が配置されていることから、
図4に示すように、搬送受台31が待機ベース33上に位置しているとき、シリンダ部51及びピストンロッド53は、少なくとも一部が搬送受台31と重なる。その結果、アタッチメント交換装置7のY方向における小型化が図られる。
【0061】
図6に戻って、搬送受台31には、第2係合部63が設けられており、第1カバー片59Aには、第2係合部63とY方向(搬送受台31がテレスコカバー57を引張る方向)において係合する第2被係合部65が設けられている。
【0062】
図7(b)は、第2係合部63及び第2被係合部65を係合解除状態で示す斜視図である。
【0063】
第2係合部63及び第2被係合部65は、X方向の相対移動によって係合及びその係合解除がなされるように構成されている。具体的には、例えば、第2係合部63は、Y方向に延びる板金から垂下されており、第2被係合部65は、断面L字の板金の、Y方向に延びる部分から上方へ延びる部分により構成されており、X方向の移動によって、第2被係合部65は第2係合部63のY方向の負側に位置することが可能である。
【0064】
従って、搬送受台31が待機ベース33に載置された状態で、テーブル付属部35をX方向に移動させ、搬送受台31とテレスコカバー57とをX方向に相対移動させることにより、第2係合部63及び第2被係合部65は、係合及びその解除がなされる。すなわち、工作機械本体3の加工のための移動機構を用いて係合及びその解除を行うことが可能であり、係合及びその解除のための専用の駆動機構を設ける必要は無い。
【0065】
第2係合部63は、Z軸回りに回転可能な回転体により構成されている。この回転体は、例えば、Z軸方向に見て、回転軸を中心とする円形である。従って、第2係合部63及び第2被係合部65が互いに当接した状態でX方向に相対移動すると、第2係合部63は第2被係合部65に対して転がる。これにより、第2係合部63及び第2被係合部65のX方向の相対移動は、滑らかに行われる。また、回転体は、第2係合部63及び第2被係合部65の係合開始前において、第2係合部63が第2被係合部65に対してY方向の負側に若干ずれていても、これらの係合が好適に行われるようにする役割も果たす。
【0066】
図6に戻って、搬送受台31がテレスコカバー57を収縮させるようにテレスコカバー57を押すときの係合は、適宜な部位によって実現される。例えば、本実施形態においては、第1被係合部61のY方向正側の面が第2被係合部65のY方向負側の面に当接することにより、当該係合が実現される。第1被係合部61及び第2被係合部65は、第3係合部及び第3被係合部として捉えられてもよい。
【0067】
なお、当該係合及びその解除も、第2係合部63及び第2被係合部65の係合及びその解除と同様に、搬送受台31が待機ベース33に載置された状態でテーブル付属部35をX方向に移動させ、搬送受台31とテレスコカバー57とをX方向に相対移動させることにより実現される。
【0068】
テーブル付属部35上の搬送受台31がラム19の下方(アタッチメント5の受け渡し位置)へ移動したときにおいては、油圧シリンダ49と搬送受台31とはX方向において互いに離れているから、油圧シリンダ49の第1係合部53aと搬送受台31の第1被係合部61との係合は解除されている。すなわち、搬送受台31のY方向の位置は、油圧シリンダ49によって制御されていない。従って、この間、搬送受台31のY方向における移動が規制されるように、搬送受台31とテーブル付属部35との係合が行われることが好ましい。
【0069】
また、被加工物の加工が行われているときなどにおいては、テーブル37は、X方向の正側の可動限からX方向の負側に移動され、テーブル付属部35上のテレスコカバー57と待機ベース33上の搬送受台31とはX方向において互いに離れているから、搬送受台31の第2係合部63とテレスコカバー57の第2被係合部65との係合は解除されている。すなわち、テレスコカバー57の伸縮は、搬送受台31の位置制御によって制御されていない。従って、この間、テレスコカバー57の収縮が規制されるように、テレスコカバー57の第1カバー片59Aとテーブル付属部35との係合が行われることが好ましい。
【0070】
本実施形態では、搬送受台31とテーブル付属部35との係合は、
図5の領域VIIIaにおいて示される構成により実現される。また、第1カバー片59Aとテーブル付属部35との係合は、
図4の領域VIIIbに示される構成により実現される。また、これらの構成は、互いに一部が共用されている。
【0071】
図8(a)は、
図5の領域VIIIaを拡大して示す図であり、
図8(b)は、
図4の領域VIIIbを拡大して示す図である。なお、一部については破断して示され、また、テレスコカバー57の第4カバー片59D側の部分についても併せて示されている。
【0072】
テーブル付属部35の待機ベース33側部分には、エアシリンダ67が設けられている。エアシリンダ67は、シリンダ部69と、シリンダ部69内に収容された不図示のピストンと、当該ピストンに固定され、シリンダ部69から延び出るピストンロッド71とを有している。そして、エアシリンダ67は、ピストンにより区画されたシリンダ部69内の2つのシリンダ室に選択的にエアが供給されることにより、軸方向に伸縮する。
【0073】
エアシリンダ67は、例えば、ピストンロッド71が延び出る側をZ方向の正側に向けて配置されている。シリンダ部69は、テーブル付属部35に固定されている。そして、ピストンロッド71は、テーブル付属部35上に突出した位置と、その突出位置から下方へ退避した位置との間で移動可能である。
【0074】
一方、
図8(a)に示すように、搬送受台31には、ピストンロッド71とY方向において係合する第1被係止部73が設けられている。第1被係止部73は、例えば、搬送受台31のY方向負側の端部に設けられており、また、ピストンロッド71がZ方向に挿入される穴部を有している。
【0075】
従って、ピストンロッド71が第1被係止部73の穴部に挿入されることにより、搬送受台31のテーブル付属部35に対するY方向の移動は規制され、ピストンロッド71が第1被係止部73の穴部から引き抜かれることにより、搬送受台31のテーブル付属部35に対するY方向の移動は許容される。
【0076】
また、
図8(b)に示すように、第1カバー片59Aには、ピストンロッド71とY方向において係合する第2被係止部75が固定されている。第2被係止部75は、例えば、第1カバー片59AのY方向負側の端部に固定されており、また、ピストンロッド71がZ方向に挿入される穴部を有している。
【0077】
従って、ピストンロッド71が第2被係止部75の穴部に挿入されることにより、第1カバー片59Aのテーブル付属部35に対するY方向の移動は規制され、ピストンロッド71が第2被係止部75の穴部から引き抜かれることにより、第1カバー片59Aのテーブル付属部35に対するY方向の移動は許容される。
【0078】
次に、工作機械1(アタッチメント交換装置7)におけるアタッチメント5の交換に係る動作を説明する。
【0079】
図9(a)〜
図9(d)及び
図10(a)〜
図10(d)は、アタッチメント5の交換動作を説明するための図であり、
図9は、アタッチメント交換装置7付近をZ方向に見た模式図、
図10は、搬送受台31付近をX方向に見た模式図である。
【0080】
以下に説明する動作は、制御装置8が各部に制御指令を出力することにより実行される。制御装置8には、動作手順を規定するプログラムが記録されており、制御装置8は、そのプログラムに従って制御指令を出力する。ただし、不図示の入力装置に対して作業者が操作を行うことにより、一部又は全部の動作が行われてもよい。
【0081】
アタッチメント5の交換前において、搬送受台31は、待機ベース33上に位置している(
図9(a)参照)。この状態において、油圧シリンダ49のピストンロッド53(第1係合部53a)と搬送受台31(第1被係合部61)とはY方向において係合している。これにより、搬送受台31の待機ベース33に対するY方向の移動は規制されている。また、エアシリンダ67(
図8)のピストンロッド71は、第1カバー片59A(第2被係止部75)とY方向において係合し、テレスコカバー57の収縮は阻止されている。
【0082】
また、搬送受台31の2つのストッカ41のうち、一方のストッカ41は、ラム19に現在装着されているアタッチメント5を受け取るべく空とされており、他方のストッカ41は、ラム19に新たに装着されるアタッチメント5を保持している。
【0083】
図9(a)に示すように、アタッチメント5の交換時においては、まず、制御装置8は、テーブル37をX方向の正側へ移動させ、テーブル付属部35と待機ベース33とをX方向において位置合わせする。
【0084】
これにより、待機ベース33上のレール43と、テーブル付属部35上のレール45とは同一線上に位置し、搬送受台31は、待機ベース33上からテーブル付属部35上へ移動可能となる。
【0085】
また、
図6及び
図7(b)を参照して説明したように、テレスコカバー57の第2被係合部65が、第1被係合部61と第2係合部63との間に位置する。すなわち、搬送受台31と第1カバー片59AとはY方向(正側及び負側)において係合される。
【0086】
この位置合わせが完了すると、制御装置8は、エアシリンダ67(
図8)のピストンロッド71を突出位置から退避させる。これにより、ピストンロッド71と第1カバー片59Aとの係合は解除される。すなわち、テレスコカバー57は収縮可能とされる。
【0087】
次に、
図9(b)に示すように、制御装置8は、油圧シリンダ49を伸長させる。これにより、油圧シリンダ49のピストンロッド53と係合されている搬送受台31は、待機ベース33上からテーブル付属部35上へ移動する。また、テレスコカバー57は、搬送受台31に押されて収縮する。
【0088】
搬送受台31のテーブル付属部35上への移動が完了すると、制御装置8は、エアシリンダ67(
図8)を伸長させる。これにより、エアシリンダ67のピストンロッド71は、テーブル付属部35上に突出し、搬送受台31(第1被係止部73)に対してY方向において係合する。すなわち、搬送受台31のテーブル付属部35に対するY方向の移動は規制される。なお、搬送受台31と係合している第1カバー片59AのY方向の移動も規制される。
【0089】
次に、
図9(c)に示すように、制御装置8は、テーブル37をX方向の負側へ少しだけ移動させる。これにより、
図6及び
図7(a)を参照して説明したように、油圧シリンダ49のピストンロッド53と搬送受台31との係合が解除される。
【0090】
次に、
図9(d)に示すように、制御装置8は、油圧シリンダ49を収縮させる。これにより、ピストンロッド53は、テーブル37上から退避し、搬送受台31を載置したテーブル37は、ピストンロッド53に阻害されることなく、X方向の負側へ移動可能となる。
【0091】
次に、
図10(a)に示すように、制御装置8は、テーブル37のX方向の移動及びサドル17のY方向の移動により、搬送受台31の空のストッカ41(
図10の紙面右側のストッカ41)をアタッチメント5が装着されているラム19の下方へ移動させる。
【0092】
そして、制御装置8は、ラム19を下方へ移動させ、ラム19内の不図示のクランプ機構等によるアタッチメント5の保持を解除する。これにより、アタッチメント5がラム19から搬送受台31に受け渡される。
【0093】
次に、
図10(b)に示すように、制御装置8は、ラム19を上方へ移動させる。さらに、
図10(c)に示すように、サドル17のY方向の移動により、新たに装着されるアタッチメント5上にラム19を移動させる。
【0094】
次に、
図10(d)に示すように、制御装置8は、ラム19を下方へ移動させ、ラム19内の不図示のクランプ機構等にアタッチメント5を保持させる。そして、制御装置8は、ラム19を上方へ移動させる。
【0095】
その後、制御装置8は、
図9(a)〜
図9(d)を参照して説明した手順とは逆の手順により、搬送受台31をテーブル37上から待機ベース33上へ移動させる。
【0096】
具体的には、まず、
図9(d)に示すように、制御装置8は、テーブル付属部35を待機ベース33に対して少しずれた位置に移動させる。次に、
図9(c)に示すように、制御装置8は、油圧シリンダ49を伸長させる。
【0097】
次に、
図9(b)に示すように、制御装置8は、テーブル付属部35と待機ベース33とをX方向において一致させる。これにより、油圧シリンダ49のピストンロッド53と搬送受台31とはY方向において係合される。その後、制御装置8は、エアシリンダ67を収縮させる。これにより、搬送受台31とテーブル付属部35とのY方向の係合が解除される。
【0098】
次に、
図9(a)に示すように、制御装置8は、油圧シリンダ49を収縮させる。これにより、搬送受台31は、テーブル付属部35上から待機ベース33上へ移動し、また、搬送受台31に引張られてテレスコカバー57は伸長する。
【0099】
その後、制御装置8は、エアシリンダ67を伸長させる。これにより、テーブル付属部35とテレスコカバー57の第1カバー片59AとがY方向において係合される。
【0100】
なお、待機ベース33上の搬送受台31が保持するアタッチメント5の交換は、例えば、クレーンを用いて行われる。アタッチメント5は、工作機械1と別の工作機械とで共用されてよい。
【0101】
以上のとおり、本実施形態では、工作機械1は、被加工物が載置されるテーブル37と、テーブル37に対して、水平なX方向、水平でX方向に直交するY方向、及び、鉛直なZ方向に相対的に移動可能なラム19と、ラム19に選択的に着脱される複数のアタッチメント5を同時に保持可能であり、テーブル37外とテーブル37上との間を移動可能な搬送受台31と、を有する。
【0102】
従って、工作機械1は、
図10を参照して説明したように、ラム19から取り外されたアタッチメント5が搬送受台31に受け渡された後、搬送受台31をテーブル37外へ移動させることなく、搬送受台31に保持されている別のアタッチメント5をラム19に受け渡すことができる。すなわち、ラム19からアタッチメント5を受け取る搬送受台のテーブル上への搬入・搬出と、ラム19へアタッチメント5を受け渡す搬送受台のテーブル上への搬入・搬出とをそれぞれ別個に行う必要はない。
【0103】
その一方で、搬送受台31をテーブル37上へ移動させる構成であることから、アタッチメント交換装置7をオプションとしたり、既設の工作機械本体3へ適用したりすることが容易である。すなわち、ベッド9上にテーブル付属部35を載せてテーブル付属部35とテーブル本体11とを固定し、工作機械本体3の脇に待機ベース33を配置すればよく、連結及びその解除をするための複雑な機構をテーブル本体11に設ける必要はない。テーブル本体11は、自動で被加工物を交換するために、加工時における移動範囲よりも広い範囲で移動可能とされていることがあり、この構成を有効利用することもできる。
【0104】
なお、以上の実施形態において、ラム19は、本発明の主軸頭の一例であり、第2係合部63は本発明の係合部の一例であり、第2被係合部65は本発明の被係合部の一例であり、エアシリンダ67のピストンロッド71は、本発明の係止部材の一例であり、油圧シリンダ49は、本発明の駆動装置の一例であり、油圧シリンダ49のシリンダ部51は本発明の固定部の一例であり、油圧シリンダ49のピストンロッド53は、本発明の可動部の一例である。
【0105】
(変形例)
図11は、アタッチメント交換装置の変形例を示す図であり、
図2の一部に相当する図である。なお、符号は、実施形態と同一とする。
【0106】
この変形例では、テーブル付属部35は、テーブル本体11よりも薄く構成されている。そして、テレスコカバー57の上面は、テーブル本体11の上面と面一乃至は当該上面よりも下方に位置している。このように構成されることにより、テーブル本体11における作業にテレスコカバー57が邪魔になることが抑制される。なお、
図11では、テレスコカバー25も
図2のものよりも薄く構成されている。
【0107】
本発明は、以上の実施形態及び変形例に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
【0108】
工作機械(工作機械本体)は、門型マシニングセンタに限定されない。例えば、工作機械は、コラムが1つのみのものであってもよいし、作業内容がある程度限定されたものであってもよい。また、工作機械は、主軸が鉛直な立て形のものに限定されず、例えば、主軸が水平な横形のものであってもよい。主軸頭及びテーブルのXYZ方向の相対移動を実現するための、主軸頭及びテーブルの絶対座標系における移動の分担も適宜に設定されてよい。
【0109】
搬送受台は、3以上のアタッチメントを保持可能であってもよい。ただし、実施形態のように、搬送受台が2つのみのアタッチメントを保持する場合、搬送受台、待機ベース、テーブル付属部、テレスコカバー等の小型化が図られる。
【0110】
また、複数台の搬送受台が設けられ、選択的にテーブル上へ移動されてもよい。例えば、実施形態において、複数組の待機ベース33及び搬送受台31がX方向に配列され、そのいずれか1組の待機ベース33及び搬送受台31に対してテーブル付属部35を選択的に位置合わせして、1台の搬送受台31をテーブル37上へ移動させてもい。
【0111】
また、搬送受台の待機位置は、テーブルの移動方向(X方向)の側方に限定されないし、搬送受台の移動方向は、テーブルの移動方向に直交する方向(Y方向)に限定されない。例えば、実施形態において、テーブル37に対してX方向の正側に位置するテレスコカバー25を少し低く構成しておき、その上方に待機ベースの天板が位置するように待機ベースを構成し、搬送受台をX方向に移動させて、搬送受台を待機ベース上とテーブル上との間で移動させてもよい。
【0112】
搬送受台を案内するレール及び該レールを覆うテレスコカバーは設けられなくてもよい。例えば、搬送受台に車輪を設け、搬送受台を移動させてもよいし、搬送受台のその移動方向と直交する方向の位置規制は、搬送受台の側面に当接する部材によってなされてもよい。
【0113】
搬送受台とテレスコバーとの係合は、テーブルの移動を利用するものに限定されない。例えば、搬送受台又はテレスコカバーにエアシリンダ乃至はリニアモータによって駆動されるフックを設けてもよい。
【0114】
また、テーブルの移動を利用して搬送受台とテレスコカバーとを係合する場合において、当該係合に回転体は利用されなくてもよい。例えば、実施形態において、搬送受台に設けられる第2係合部63は、第2被係合部65と同様に、単なる板状部材であってもよい。また、回転体が利用される場合、搬送受台側の係合部が回転体とされるのではなく、テレスコカバー側の被係合部が回転体とされてもよい。
【0115】
また、回転体は、偏心されていてもよいし、楕円等の非円形とされていてもよい。回転体が転がる面(実施形態では第2被係合部65のY方向の正側の面)は、X方向に平行な平面に限定されず、例えば、X方向負側の端部側ほどY方向の負側に位置する傾斜面若しくは曲面であってもよい。このように構成することにより、例えば、係合前の若干の位置ずれを許容したり、係合に伴ってテレスコカバーの伸縮量を微調整したりすることができる。
【0116】
テーブル上の搬送受台を係止するための部材(実施形態ではピストンロッド71)と、テレスコカバーの収縮を阻止するための部材(実施形態ではピストンロッド71)とは共用されていなくてもよい。例えば、これらの2つの係止に対応して2つのエアシリンダが設けられてもよい。また、共用される場合の具体的な構成も適宜に変更されてよく、例えば、リニアモータが利用されてもよい。
【0117】
搬送受台の駆動装置は、油圧シリンダに限定されない。例えば、リニアモータであってもよいし、回転式の電動機とその回転を並進運動に変換する変換機構との組み合わせであってもよい。また、駆動装置は、搬送受台に外力を加えるのではなく、搬送受台を自走させるような構成のものであってもよい。
【0118】
駆動装置が油圧シリンダやリニアモータのように、固定部及び固定部に支持される可動部を有する場合において、駆動装置は、固定部(例えばシリンダ部)が待機ベースに固定され、可動部(例えばピストンロッド)が搬送受台に係合されるものに限定されない。例えば、固定部がテーブル付属部に固定され、可動部が搬送受台に係合されてもよいし、固定部が搬送受台に固定され、可動部がテーブル付属部又は待機ベースに係合してもよい。ただし、実施形態のように、シリンダ部を待機ベースに固定する構成であれば、搬送受台及びテーブル付属部を移動させるときのイナーシャを低減できる。
【0119】
また、固定部がテーブル外(待機ベース)に配置され、可動部が搬送受台に係合される場合において、その係合位置は、搬送受台において、固定部とは反対側の位置に限定されず、固定部側の位置であってもよい。
【0120】
なお、本願においては、搬送台受が複数のアタッチメントを同時に保持可能であることを要件としない、以下の発明を抽出可能である。
【0121】
(発明1)
被加工物が載置されるテーブルと、
前記テーブルに対して、水平なX方向、水平でX方向に直交するY方向、及び、鉛直なZ方向に相対的に移動可能な主軸頭と、
前記主軸頭に着脱されるアタッチメントを保持可能であり、前記テーブル外と前記テーブル上との間を移動可能な搬送受台と、
前記テーブルに支持され、前記搬送受台を案内可能なレールと、
前記テーブルに支持され、前記レールを覆い、前記レールに沿う方向において伸縮可能なテレスコカバーと、
を有し、
前記搬送受台が前記レールに案内されて前記テーブル外から前記テーブル上へ移動するときは、前記搬送受台が前記テレスコカバーを押して前記テレスコカバーを収縮させ、前記搬送受台が前記レールに案内されて前記テーブル上から前記テーブル外へ移動するときは、前記搬送受台が前記テレスコカバーを引張って前記テレスコカバーを伸長させる
工作機械。
【0122】
(発明2)
被加工物が載置されるテーブルと、
前記テーブルに対して、水平なX方向、水平でX方向に直交するY方向、及び、鉛直なZ方向に相対的に移動可能な主軸頭と、
前記主軸頭に着脱されるアタッチメントを保持可能であり、前記テーブル外と前記テーブル上との間を移動可能な搬送受台と、
前記搬送受台を前記テーブル外と前記テーブル上との間で移動させるように前記搬送受台を駆動する駆動装置と、
有し、
前記駆動装置は、
前記テーブル外に位置する固定部と、
前記固定部に移動可能に支持され、前記搬送受台との係合及びその解除がなされる可動部と、を有し、
前記可動部は、前記搬送受台のうち前記固定部とは反対側の部分と係合及びその解除がなされる
工作機械。