(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6022917
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】動物用トイレ
(51)【国際特許分類】
A01K 23/00 20060101AFI20161027BHJP
A01K 1/01 20060101ALI20161027BHJP
【FI】
A01K23/00 C
A01K1/01 Z
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-269479(P2012-269479)
(22)【出願日】2012年12月10日
(65)【公開番号】特開2014-113090(P2014-113090A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年6月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000148977
【氏名又は名称】株式会社大貴
(74)【代理人】
【識別番号】100148518
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100160299
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 卓
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100179327
【弁理士】
【氏名又は名称】大坂 憲正
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 博
(72)【発明者】
【氏名】畑中 忍
(72)【発明者】
【氏名】吉永 隼士
【審査官】
本村 眞也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−100576(JP,A)
【文献】
特開2008−118897(JP,A)
【文献】
特開2011−244722(JP,A)
【文献】
特開2011−135839(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0098301(US,A1)
【文献】
特開2003−284442(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/01;1/015;23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
尿を通過させる第1の孔部を有する第1の仕切板と、
前記第1の孔部を通過した前記尿を通過させる第2の孔部を有し、粒状の排泄物処理材が敷設される第2の仕切板と、
前記第2の孔部を通過した前記尿を受ける尿受容器と、を備え、
前記第2の孔部の平面視での面積は、前記第1の孔部の平面視での面積よりも小さいことを特徴とする動物用トイレ。
【請求項2】
請求項1に記載の動物用トイレにおいて、
前記第1の仕切板、前記第2の仕切板及び前記尿受容器を収容する本体部を備え、
前記第1の仕切板、前記第2の仕切板及び前記尿受容器は、前記本体部から引出可能に設けられている動物用トイレ。
【請求項3】
請求項2に記載の動物用トイレにおいて、
底面及び側面を有し、前記本体部から引出可能な第1、第2及び第3の引出部を備え、
前記第1の仕切板は、前記第1の引出部の前記底面を構成し、
前記第2の仕切板は、前記第2の引出部の前記底面を構成し、
前記尿受容器は、前記第3の引出部を構成している動物用トイレ。
【請求項4】
請求項3に記載の動物用トイレにおいて、
前記第1、第2及び第3の引出部は、形状及び大きさが略同一である動物用トイレ。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の動物用トイレにおいて、
前記第1の仕切板上には、前記第1の孔部を覆うように、粒状の第1の排泄物処理材が敷設され、
前記第2の仕切板上には、前記第2の孔部を覆うように、粒状の第2の排泄物処理材が敷設され、
前記第2の排泄物処理材の粒径は、前記第1の排泄物処理材の粒径よりも小さい動物用トイレ。
【請求項6】
請求項5に記載の動物用トイレにおいて、
前記第1及び第2の排泄物処理材は、抗菌作用及び消臭作用を有する動物用トイレ。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の動物用トイレにおいて、
前記尿受容器内には、粒状の第3の排泄物処理材が敷設され、
前記第3の排泄物処理材の粒径は、前記第2の排泄物処理材の粒径よりも小さい動物用トイレ。
【請求項8】
請求項7に記載の動物用トイレにおいて、
前記第3の排泄物処理材は、抗菌作用及び消臭作用を有する動物用トイレ。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の動物用トイレにおいて、
前記第3の排泄物処理材は、前記第2の排泄物処理材よりも高い吸水性を有する動物用トイレ。
【請求項10】
請求項7乃至9の何れかに記載の動物用トイレにおいて、
前記第3の排泄物処理材は、接着性材料を含有しており、
前記接着性材料の含有量は、前記第3の排泄物処理材の5重量%以下である動物用トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物用トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の動物用トイレとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載の動物用トイレは、孔部が形成された仕切部材により、上部空間と下部空間とに区画されている。上部空間及び下部空間のそれぞれには、多数の粒状の排泄物処理材が敷設される。動物が排泄した尿は、上部空間に敷設された排泄物処理材を透過し、仕切部材の孔部を通じて下部空間に落下する。下部空間に落下した尿は、そこに敷設された排泄物処理材に吸収される。
【特許文献1】特開2011−217638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この動物用トイレにおいては、尿が落下した下部空間から悪臭が発生した場合であっても、仕切部材により、トイレの外部への悪臭の放出が抑制される。それにより、防臭効果を有する動物用トイレが実現されている。しかしながら、従来の動物用トイレには、防臭効果の面で向上の余地がある。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、防臭効果の優れた動物用トイレを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による動物用トイレは、尿を通過させる第1の孔部を有する第1の仕切板と、上記第1の孔部を通過した上記尿を通過させる第2の孔部を有する第2の仕切板と、上記第2の孔部を通過した上記尿を受ける尿受容器と、を備え、上記第2の孔部の平面視での面積は、上記第1の孔部の平面視での面積よりも小さいことを特徴とする。
【0006】
この動物用トイレにおいて、第1の仕切板の第1の孔部を通過した尿は、第1の仕切板と第2の仕切板との間の空間に落下する。当該空間に落下した尿は、第2の仕切板の第2の孔部を通過し、尿受容器内に落下する。ここで、尿が落下した尿受容器内から悪臭が発生した場合であっても、第2の仕切板により、尿受容器の外部への悪臭の放出が抑制される。さらに、尿受容器からの悪臭が、第1の仕切板と第2の仕切板との間の空間に漏出したとしても、その悪臭がトイレの外部に放出されるのを第1の仕切板によって抑制することができる。このため、優れた防臭効果が得られる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、防臭効果の優れた動物用トイレが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明による動物用トイレの一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】
図1の動物用トイレのII−II線に沿った断面図である。
【
図3】
図1の動物用トイレにおいて排泄物処理材が敷設された状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明による動物用トイレにおける仕切板の変形例を示す平面図である。
【
図5】
図4の仕切板のV−V線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
【0010】
図1は、本発明による動物用トイレの一実施形態を示す斜視図である。動物用トイレ1は、猫や犬等の動物が排泄時に用いるトイレであって、仕切板12(第1の仕切板)、仕切板22(第2の仕切板)及び尿受容器30を備えている。
【0011】
仕切板12は、動物が排泄した尿を通過させる孔部12a(第1の孔部)を有する。本実施形態において仕切板12は、簀子状をしている。すなわち、仕切板12には、格子状に並んだ多数の孔部12aが存在する。各孔部12aは、平面視で矩形をしている。孔部12aの短辺の長さは、例えば8mm程度である。
【0012】
仕切板12は、引出部10(第1の引出部)の底面を構成している。引出部10は、この底面に加えて、側面14を有する。引出部10は、底面と4つの側面14とからなる直方体の形状をしている。側面14の1つには、取手16が取り付けられている。
【0013】
仕切板22は、孔部12aを通過した尿を通過させる孔部22a(第2の孔部)を有する。本実施形態において仕切板22は、簀子状をしている。すなわち、仕切板22には、格子状に並んだ多数の孔部22aが存在する。各孔部22aは、平面視で矩形をしている。各孔部22aの平面視での面積は、各孔部12aの平面視での面積よりも小さい。孔部22aの短辺の長さは、例えば4mm程度である。
【0014】
仕切板22は、引出部20(第2の引出部)の底面を構成している。引出部20は、この底面に加えて、側面24を有する。引出部20は、底面と4つの側面24とからなる直方体の形状をしている。側面24の1つには、取手26が取り付けられている。
【0015】
尿受容器30は、孔部22aを通過した尿を受ける。この尿受容器30は、底面32及び側面34を有する引出部(第3の引出部)を構成している。この引出部(尿受容器30)は、底面32と4つの側面34とからなる直方体の形状をしている。側面34の1つには、取手36が取り付けられている。
【0016】
本実施形態において引出部10、引出部20及び尿受容器30は、形状及び大きさが略同一である。これらの引出部10、引出部20及び尿受容器30は、本体部40に収容される。具体的には、本体部40は、底面42及び4つの側面44を有する。そして、側面44の1つには、開口部44a,44b,44cが形成されている。これらの開口部44a,44b,44cは、本体部40の高さ方向に沿って配列されている。
【0017】
開口部44a,44b,44cのうち開口部44aは、最も高い位置に形成されている。この開口部44aの形状及び大きさは、引出部10の側面14(取手16が取り付けられている面)のそれに略等しい。開口部44bは、開口部44aよりも低い位置に形成されている。この開口部44bの形状及び大きさは、引出部20の側面24(取手26が取り付けられている面)のそれに略等しい。また、開口部44cは、開口部44bよりも低い位置に形成されている。この開口部44cの形状及び大きさは、尿受容器30の側面34(取手36が取り付けられている面)のそれに略等しい。
【0018】
本実施形態においては上述のとおり引出部10、引出部20及び尿受容器30の形状及び大きさが略同一であり、それに伴い開口部44a,44b,44cの形状及び大きさも略同一である。
【0019】
動物用トイレ1は、引出部10、引出部20及び尿受容器30が本体部40内に収容された状態で使用される。引出部10、引出部20及び尿受容器30は、それぞれ開口部44a、開口部44b及び開口部44cを通じて、本体部40に出し入れすることが可能である。すなわち、引出部10(仕切板12)、引出部20(仕切板22)及び尿受容器30は、本体部40から引出可能に設けられている。
【0020】
図2は、
図1のII−II線に沿った断面図である。同図は、引出部10、引出部20及び尿受容器30が本体部40内に収容された状態を示している。同図に示すように、本体部40の一対の側面44(開口部44a,44b,44cが形成された面と交差する面)の内側には、引出部10及び引出部20の挿入方向に沿って延在する突条45a,45bが形成されている。突条45aは、開口部44aの底辺と略同じ高さに形成されており、本体部40内に収容された引出部10を支持する。同様に、突条45bは、開口部44bの底辺と略同じ高さに形成されており、本体部40内に収容された引出部20を支持する。
【0021】
これにより、動物用トイレ1は、仕切板12よりも上の空間(上部空間S1)、仕切板12と仕切板22との間の空間(中央空間S2)、及び仕切板22よりも下の空間(下部空間S3)の3つの空間に区画されている。
【0022】
図3は、動物用トイレ1において排泄物処理材が敷設された状態を示す斜視図である。このように、動物用トイレ1は、所定の場所に排泄物処理材が敷設された状態で使用される。具体的には、仕切板12上に、孔部12aを覆うように粒状の排泄物処理材50(第1の排泄物処理材)が敷設される。仕切板22上に、孔部22aを覆うように粒状の排泄物処理材60(第2の排泄物処理材)が敷設される。また、尿受容器30内に、粒状の排泄物処理材70(第3の排泄物処理材)が敷設される。
【0023】
排泄物処理材50は、透水性を有しており、水分を殆ど吸収しない。排泄物処理材60及び排泄物処理材70は、吸水性を有する。排泄物処理材70は、排泄物処理材60よりも高い吸水性を有する。また、排泄物処理材60の粒径は排泄物処理材50の粒径より小さく、排泄物処理材70の粒径は排泄物処理材60の粒径より小さい。排泄物処理材50及び排泄物処理材60は、それぞれ孔部12a及び孔部22aから落下しない程度の粒径を有する。排泄物処理材50,60,70の粒径は、例えば、それぞれ10mm程度、5〜7mm程度、3〜4mm程度である。これらの排泄物処理材50,60,70は、何れも抗菌作用及び消臭作用を有することが好ましい。
【0024】
排泄物処理材70は、ポリマー等の接着性材料を含有している。本実施形態において接着性材料の含有率は、排泄物処理材70の1重量%以上5重量%以下(好ましくは3重量%以上5重量%以下)である。これにより、排泄物処理材70は、弱いながらも固まり性を有する。すなわち、吸水した複数の排泄物処理材70は、接着性材料の作用により互いに付着し、塊状化する。
【0025】
排泄物処理材70は、複層構造であってもよい。具体的には、排泄物処理材70は、粒状芯部と、それを覆う被覆層部とを備えた構造であってもよい。この場合、接着性材料は、被覆層部に含有されることが好ましい。
[作用効果]
【0026】
動物用トイレ1において、仕切板12の孔部12aを通過した尿は、仕切板12と仕切板22との間の中央空間S2に落下する。中央空間S2に落下した尿は、仕切板22の孔部22aを通過し、尿受容器30内に落下する。ここで、尿が落下した尿受容器30内から悪臭が発生した場合であっても、仕切板22により、尿受容器30の外部への悪臭の放出が抑制される。さらに、尿受容器30からの悪臭が、中央空間S2に漏出したとしても、その悪臭が動物用トイレ1の外部に放出されるのを仕切板12によって抑制することができる。このため、優れた防臭効果が得られる。
【0027】
そのうえ、孔部22aの平面視での面積が孔部12aのそれよりも小さいため、尿受容器30から中央空間S2への悪臭の漏出を効果的に抑制することができる。また、孔部12aの面積を比較的大きくすることにより、動物が排泄した尿を上部空間S1から下部空間S3までスムーズに流すことができる。
【0028】
さらに、仕切板12上に孔部12aを覆うように排泄物処理材50が敷設されるとともに、仕切板22上に孔部22aを覆うように排泄物処理材60が敷設されている。動物が排泄した尿は、排泄物処理材50を透過し、孔部12aから中央空間S2に落下する。孔部12aを通過した尿の一部は、排泄物処理材60によって吸収される。残りの尿は、排泄物処理材60を透過し、孔部22aから下部空間S3に落下する。このように排泄物処理材50が敷設されていることにより、孔部12aを通じて中央空間S2から上部空間S1に悪臭が漏出するのを遮断することができる。同様に、排泄物処理材60が敷設されていることにより、孔部22aを通じて下部空間S3から中央空間S2に悪臭が漏出するのを遮断することができる。
【0029】
しかも、排泄物処理材60の粒径は、排泄物処理材50のそれよりも小さい。このため、仕切板22上に排泄物処理材60を高密度に敷き詰めることが可能となり、孔部22aを通じて下部空間S3から中央空間S2に悪臭が漏出するのをより効果的に遮断することができる。
【0030】
この点、排泄物処理材50の粒径は、排泄物処理材50が孔部12aから落下しない程度の大きさでなければならない。それゆえ、排泄物処理材60の粒径が排泄物処理材50の粒径と同じである場合、排泄物処理材60の粒径も、孔部12aから落下しない程度の大きさに制限される。これに対し、排泄物処理材60の粒径を排泄物処理材50のそれよりも小さくできるのであれば、孔部12aの大きさに関わらず、排泄物処理材60の粒径を決めることができる。すなわち、排泄物処理材60が孔部22aから落下しない範囲内で、粒径をできるだけ小さくすることができ、それにより排泄物処理材60を高密度に敷き詰めることが可能となる。
【0031】
尿受容器30内に、排泄物処理材70が敷設されている。孔部22aから下部空間S3に落下した尿は、この排泄物処理材70により吸収される。これにより、尿受容器30内に尿が溜まりにくくなるため、尿受容器30内からの悪臭の発生が抑制される。さらに、排泄物処理材70の粒径が排泄物処理材60のそれよりも小さいため、尿受容器30内に排泄物処理材70を高密度に敷き詰めることが可能となり、尿受容器30内に尿が溜まるのを効果的に防ぐことができる。また、排泄物処理材70が排泄物処理材60よりも高い吸水性を有することにより、尿受容器30内に尿が溜まるのをより効果的に防ぐことができる。
【0032】
排泄物処理材70が抗菌作用及び消臭作用を有する場合、尿を吸収した排泄物処理材70からの悪臭の発生を抑制することができる。排泄物処理材60が抗菌作用及び消臭作用を有する場合、尿を吸収した排泄物処理材60からの悪臭の発生を抑制することができるとともに、孔部22aを通じて下部空間S3から中央空間S2へ悪臭が漏出するのをより効果的に防ぐことができる。同様に、排泄物処理材50が抗菌作用及び消臭作用を有する場合、孔部12aを通じて中央空間S2から上部空間S1へ悪臭が漏出するのをより効果的に防ぐことができる。
【0033】
排泄物処理材70が接着性材料を含有していることにより、尿を吸収した排泄物処理材70が塊状化する。このため、尿受容器30内に敷設された多数の排泄物処理材70の中から、使用済みのものだけを容易に取り除くことができる。さらに、排泄物処理材70における接着性材料の含有量を5重量%以下としている。このように塊状化機能が得られる範囲内で接着性材料の含有量をできるだけ少なくすることにより、比較的高価な接着性材料(ポリマー等)の使用量を減らすことができ、製造コストの低減につながる。
【0034】
仕切板12(引出部10)、仕切板22(引出部20)及び尿受容器30が本体部40から引出可能に設けられているため、排泄物処理材50,60,70の交換を容易に行うことができるとともに、仕切板12、仕切板22及び尿受容器30の清掃も容易に行うことができる。
【0035】
引出部10、引出部20及び尿受容器30は、形状及び大きさが略同一である。このため、シンプルな構成の動物用トイレ1が実現されている。このようにシンプルな構成にすることにより、動物用トイレ1の製造が容易になるとともに、その美観を高めることができる。
[他の実施形態]
【0036】
本発明による動物用トイレは、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、平面視で矩形の孔部12a,22aを示した。しかし、孔部12a,22aの形状は、任意であり、例えば平面視で円形であってもよい。
【0037】
上記実施形態においては、仕切板12,22にそれぞれ多数の孔部12a,22aが設けられた例を示した。しかし、仕切板12,22には、それぞれ孔部12a,22aが1つだけ設けられていてもよい。また、仕切板12には、傾斜をつけてもよい。すなわち、
図4及び
図5に示すように、仕切板12の上面は、孔部12aに向かって下方に傾斜していてもよい。
図5は、
図4のV−V線に沿った断面を示している。同様に、仕切板22に傾斜をつけてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 動物用トイレ
10 引出部(第1の引出部)
12 仕切板(第1の仕切板)
12a 孔部(第1の孔部)
14 側面
16 取手
20 引出部(第2の引出部)
22 仕切板(第2の仕切板)
22a 孔部(第2の孔部)
24 側面
26 取手
30 尿受容器(第3の引出部)
32 底面
34 側面
36 取手
40 本体部
42 底面
44 側面
44a,44b,44c 開口部
45a,45b 突条
50 排泄物処理材(第1の排泄物処理材)
60 排泄物処理材(第2の排泄物処理材)
70 排泄物処理材(第3の排泄物処理材)
S1 上部空間
S2 中央空間
S3 下部空間