(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
作業者の感電防止を考慮すると、嵌合検知雄端子と嵌合検知雌端子との接続が解除され、それによって通電が確実に停止されてから一方のコネクタを他方のコネクタから抜去することができるようになることが求められる。即ち、検知端子の接続解除と電源端子の接続解除との間に一定時間の差を設けることが必要とされる。
【0007】
しかしながら、特許文献1のコネクタ装置においては、レバーのスライド動作とレバーの持ち上げ動作とを連続的に行うことができるため、検知端子の接続解除と電源端子の接続解除とが殆ど時間差なく行われてしまう。
【0008】
そこで、本発明は、検知端子の接続解除から電源端子の接続解除までの時間を十分に且つ確実に得ることができるコネクタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、第1のコネクタ装置として、
第1電源端子と、前記第1電源端子を保持する第1ハウジングとを備える第1コネクタと、
第1検知端子と、
前記第1コネクタと嵌合する第2コネクタであって、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合状態において前記第1電源端子に接続される第2電源端子と、前記第2電源端子を保持する第2ハウジングと、前記第1検知端子に接続される第2検知端子とを備える第2コネクタと、
操作された際に、前記第1検知端子と前記第2検知端子との接続を解除する第1操作部材と、
前記第1操作部材と別体の第2操作部材であって、操作された際に前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合を解除する第2操作部材と
を備えるコネクタ装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、第2のコネクタ装置として、第1のコネクタ装置であって、
前記第1操作部材を操作して前記第1検知端子と前記第2検知端子との接続を解除するまで前記第2操作部材の操作を阻害する阻害部材を更に備えるコネクタ装置を提供する。
【0011】
また、本発明は、第3のコネクタ装置として、第2のコネクタ装置であって、
前記阻害部材は、前記第1操作部材の一部として形成されている
コネクタ装置を提供する。
【0012】
また、本発明は、第4のコネクタ装置として、第1乃至第3のいずれかのコネクタ装置であって、
前記第1操作部材は、前記第1コネクタに取り付けられており、
前記第2操作部材は、前記第2コネクタに取り付けられている
コネクタ装置を提供する。
【0013】
また、本発明は、第5のコネクタ装置として、第1乃至第4のいずれかのコネクタ装置であって、
前記第1操作部材の操作方向と前記第2操作部材の操作方向とが互いに異なる
コネクタ装置を提供する。
【0014】
また、本発明は、第6のコネクタ装置として、第5のコネクタ装置であって、
前記第1コネクタは、嵌合方向において前記第2コネクタと嵌合する一方、前記嵌合方向の逆方向である抜去方向に沿って前記第2コネクタから抜去されるものであり、
前記第1操作部材は、前記嵌合方向と直交するスライド方向に沿って検知位置と接続解除位置との間でスライド可能なものであり、
前記嵌合状態において前記第1操作部材を前記検知位置まで移動させると前記第1検知端子と前記第2検知端子とが接続される一方、前記第1操作部材を前記接続解除位置まで移動させると前記第1検知端子と前記第2検知端子との接続が解除され、
前記第2操作部材は、前記嵌合方向に沿って押圧操作可能なものである
コネクタ装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、第7のコネクタ装置として、第6のコネクタ装置であって、
前記第1コネクタには、被押圧部が設けられており、
前記第2操作部材は、押圧操作されるボタン部と、前記ボタン部から延びるアーム部とを有しており、
前記アーム部には、支点部と作用点部とが設けられており、
前記支点部は前記作用点部と前記ボタン部との間に位置しており、且つ、前記支点部と前記ボタン部との間の距離は前記支点部と前記作用点部との間の距離よりも大きく、
前記嵌合状態において前記ボタン部が前記嵌合方向に沿って押圧されると、前記アーム部が前記支点部を中心として回転しつつ前記スライド方向に移動し、それによって、前記作用点部が前記抜去方向に沿って前記被押圧部を押圧移動させて前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合を解除する
コネクタ装置を提供する。
【0016】
また、本発明は、第8のコネクタ装置として、第7のコネクタ装置であって、
前記第2ハウジングは、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの未嵌合状態において前記作用点部の前記嵌合方向への移動を規制する移動規制部を有しており、
前記第1ハウジングは、前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合する際に少なくとも一時的に前記移動規制部による前記作用点部の規制を解除する規制解除部を有している
コネクタ装置を提供する。
【0017】
また、本発明は、第9のコネクタ装置として、第8のコネクタ装置であって、
前記第2ハウジングは、前記嵌合状態において前記第1ハウジングを少なくとも部分的に収容する収容部を有しており、
前記移動規制部は、弾性変形可能なものであり、且つ、前記未嵌合状態において前記作用点部を前記嵌合方向において受け止めるように前記収容部内に設けられており、
前記規制解除部は、前記第1ハウジングが少なくとも部分的に前記第2ハウジングに受容される際に、前記移動規制部を押圧して弾性変形させて、前記作用点部を前記嵌合方向へ移動可能とする
コネクタ装置を提供する。
【0018】
また、本発明は、第10のコネクタ装置として、第6乃至第9のいずれかのコネクタ装置であって、
前記第1ハウジングは、前記第1操作部材をスライド可能となるように支持しており、
前記第1操作部材は、前記嵌合方向に延びる弾性支持部と、前記弾性支持部に支持された係合部とを有しており、
前記第1ハウジングは、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの未嵌合状態において前記係合部と係合することで前記第1操作部材を前記接続解除位置に仮保持する仮保持部を有しており、
前記第2ハウジングは、前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合する際に前記弾性支持部を少なくとも一時的に弾性変形させて前記仮保持を解除する仮保持解除部を有している
コネクタ装置を提供する。
【0019】
また、本発明は、第11のコネクタ装置として、第10のコネクタ装置であって、
前記係合部は、前記嵌合方向及び前記スライド方向の双方と直交する所定方向に突出しており、
前記仮保持部は、前記所定方向に凹んでおり、
前記第1ハウジングには、前記第1操作部材が前記検知位置に位置する際に前記係合部を受容する受容部が更に形成されており、
前記仮保持部の前記受容部側と前記受容部の前記仮保持部側にはテーパが付けられたテーパ部が設けられている
コネクタ装置を提供する。
【0020】
また、本発明は、第12のコネクタ装置として、第6乃至第11のいずれかのコネクタ装置であって、
前記第1ハウジングは、前記第1操作部材をスライド可能となるように支持しており、
前記第1操作部材は、被ロック部を有しており、
前記第1ハウジングは、前記被ロック部と係合して前記第1操作部材を前記検知位置にロックするロック部を有している
コネクタ装置を提供する。
【0021】
また、本発明は、第13のコネクタ装置として、第6乃至第12のいずれかのコネクタ装置であって、
前記第2操作部材には、操作被規制部が形成されており、
前記第1操作部材には、前記嵌合状態において前記第1操作部材が前記検知位置にあるときに前記操作被規制部と係合して前記第2操作部材の押圧操作を妨げる操作規制部が設けられている
コネクタ装置を提供する。
【0022】
また、本発明は、第14のコネクタ装置として、第1乃至第13のいずれかのコネクタ装置であって、
前記第1検知端子は、前記第1操作部材に保持されている
コネクタ装置を提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、第1検知端子と第2検知端子との接続を解除するために操作される第1操作部材と、第1電源端子と第2電源端子との接続を解除するために操作される第2操作部材とを別々の部材として構成したことから、前者の接続解除から後者の接続解除までの時間を十分に且つ確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施の形態によるコネクタ装置を示す分解斜視図である。第1コネクタと第2コネクタとは未嵌合状態にある。
【
図2】
図1のコネクタ装置をII--II線に沿って示す断面図である。
【
図3】
図1のコネクタ装置に含まれる第1コネクタと第1操作部材と第1検知端子とを示す分解斜視図である。
【
図4】
図1の第1コネクタを示す斜視図である。第1コネクタには、第1操作部材が取り付けられており且つ第1検知端子が組み込まれている。
【
図5】
図4の第1コネクタをV--V線に沿って示す断面図である。
【
図6】
図1のコネクタ装置に含まれる第2コネクタと第2操作部材とサブコネクタとを示す分解斜視図である。
【
図7】
図6の第2コネクタに含まれる第2ハウジングの一部を示す拡大斜視図である。
【
図8】
図1の第2コネクタを示す上面図である。第2コネクタには、第2操作部材及びサブコネクタが組み込まれている。
【
図9】
図8の第2コネクタをIX--IX線に沿って示す断面図である。
【
図10】
図8の第2コネクタをX--X線に沿って示す断面図である。第2操作部材は嵌合位置にある。
【
図11】
図10の第2コネクタを示す他の断面図である。第2操作部材は嵌合解除位置にある。
【
図12】
図1のコネクタ装置を示す他の斜視図である。第1コネクタと第2コネクタとは嵌合状態にある。第1操作部材は接続解除位置に位置しており、第2操作部材は嵌合位置に位置している。
【
図13】
図2のコネクタ装置を示す他の断面図である。第1コネクタと第2コネクタとは嵌合状態にある。第1操作部材は接続解除位置に位置しており、第2操作部材は嵌合位置に位置している。
【
図14】
図13のコネクタ装置をXIV--XIV線に沿って示す断面図である。
【
図15】
図13のコネクタ装置をXV--XV線に沿って示す断面図である。
【
図16】
図15のコネクタ装置をXVI--XVI線に沿って示す断面図である。
【
図17】
図14のコネクタ装置をXVII--XVII線に沿って示す断面図である。
【
図19】
図1のコネクタ装置を示す他の斜視図である。第1コネクタと第2コネクタとは嵌合状態にある。第1操作部材は検知位置に位置しており、第2操作部材は嵌合位置に位置している。
【
図20】
図2のコネクタ装置を示す他の断面図である。第1コネクタと第2コネクタとは嵌合状態にある。第1操作部材は検知位置に位置しており、第2操作部材は嵌合位置に位置している。
【
図21】
図14のコネクタ装置を示す他の断面図である。第1コネクタと第2コネクタとは嵌合状態にある。第1操作部材は検知位置に位置しており、第2操作部材は嵌合位置に位置している。
【
図22】
図17のコネクタ装置を示す他の断面図である。第1コネクタと第2コネクタとは嵌合状態にある。第1操作部材は検知位置に位置しており、第2操作部材は嵌合位置に位置している。
【
図23】
図1のコネクタ装置を示す他の斜視図である。第1コネクタと第2コネクタとは未嵌合状態にある。第1操作部材は接続解除位置に位置しており、第2操作部材は嵌合解除位置に位置している。
【
図24】
図2のコネクタ装置を示す他の断面図である。第1コネクタと第2コネクタとは未嵌合状態にある。第1操作部材は接続解除位置に位置しており、第2操作部材は嵌合解除位置に位置している。
【
図26】特許文献1のレバー嵌合式電源回路遮断装置(コネクタ装置)を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1、
図2及び
図12を参照すると、本発明の実施の形態によるコネクタ装置10は、第1コネクタ100と、第2コネクタ400とを備えている。
図1及び
図12から理解されるように、第1コネクタ100は、−Z方向(嵌合方向)に沿って第2コネクタ400と嵌合する一方、+Z方向(抜去方向)に沿って第2コネクタ400から抜去されるものである。
図1及び
図2から理解されるように、第1コネクタ100には第1操作部材200が取り付けられており、第2コネクタ400には、サブコネクタ500及び第2操作部材600が組み込まれている。
【0026】
図2及び
図3に示されるように、第1コネクタ100は、導電体からなる第1電源端子110と、絶縁体からなる第1ハウジング120とを備えている。第1電源端子110は、コの字状形状の外形を有している。第1電源端子110には、貫通した孔からなる被保持部112が形成されている。第1ハウジング120の内部には、突起からなる端子保持部130が形成されている。この端子保持部130を被保持部112に嵌め込むことにより、第1電源端子110は第1ハウジング120に保持されている。
【0027】
図4に最も良く示されるように、第1ハウジング120の前面122には、キー溝132が形成されている。キー溝132は、Y方向(スライド方向:前後方向)において+Y側(後側)に凹んでおり、Z方向(上下方向)に沿って延びている。
【0028】
図3に示されるように、第1ハウジング120の両側面124には、スライドガイド部140と、仮保持部142と、テーパ部144と、受容部146と、テーパ部148と、規制解除部150と、被押圧部160とが形成されている(他方の側面側は図示されていない)。
【0029】
図3に示されるように、本実施の形態によるスライドガイド部140は、X方向(所定方向:幅方向、横方向)において内側に凹んだ溝であり、Y方向に沿って延びている。
【0030】
図3に示されるように、仮保持部142と、テーパ部144と、受容部146と、テーパ部148とは、スライドガイド部140の−Z側(下側)に位置している。
図3及び
図5に示されるように、仮保持部142と受容部146は、X方向の内側に凹んだ凹部である。Y方向において、テーパ部144は、仮保持部142の受容部146側、即ち、仮保持部142の+Y側(後側)に位置しており、テーパ部148は、受容部146の仮保持部142側、即ち、受容部146の−Y側(前側)に位置している。テーパ部144には、+Y側に向かうに連れてX方向の外側に向かうようにテーパが付けられており、テーパ部148には、−Y側に向かうに連れてX方向の外側に向かうようにテーパが付けられている。但し、
図5に最も良く示されているように、テーパ部148が受容部146のX方向の内側の面と連続しているのに対して、テーパ部144は仮保持部142のX方向の内側の面と連続していない。換言すると、受容部146は、テーパ部148と受容部146との境界部分においてY方向と直交する面を有していないが、仮保持部142は、テーパ部144と仮保持部142との境界部分においてY方向と直交する面を有している。なお、テーパ部144とテーパ部148とは、Y方向において間を開けて設けられている。即ち、仮保持部142と受容部146もY方向において間を開けて設けられている。
【0031】
図3乃至
図5に示されるように、被押圧部160は、X方向の外側に向かって突出している。本実施の形態においては、被押圧部160は、受容部146の−Z側(下側)に位置している。但し、被押圧部160と受容部146とは、機能的に関連のないものであるので、Y方向において互いに離して設けることとしてもよい。
【0032】
図3及び
図4に示されるように、規制解除部150は、X方向の外側に突出すると共にZ方向に沿って延びる細長い突起である。規制解除部150は、被押圧部160よりも−Y側(前側)且つ−Z側(下側)に位置している。
【0033】
図3に示されるように、第1ハウジング120の上面126には、補助バネ部170と、ロック部172とが設けられている。ロック部172は、+Z方向に突出した突部である。詳しくは、
図17及び
図22に示されるように、ロック部172は、−Y側(前側)に斜面を有し且つ+Y側(後側)にY方向と直交する面を有している。また、ロック部172は、Y方向において補助バネ部170の中ほどに形成されている。従って、補助バネ部170の+Y側端部(後端)を−Z側に押圧すると、ロック部172も−Z側に変位する。即ち、ロック部172は、Z方向に沿って変位可能となるように補助バネ部170に弾性支持されている。
【0034】
図1乃至
図4に示されるように、第1操作部材200は、検知操作部210と、解除操作部220とを有している。検知操作部210は+Y方向(後方)に押圧操作し易い形状を有しており、解除操作部220は−Y方向(前方)に押圧操作し易い形状を有している。本実施の形態において、検知操作部210は変位しないが、解除操作部220はバネ部224に弾性支持されており、Z方向に変位可能である。
図2に示されるように、解除操作部220は、第1ハウジング120の補助バネ部170上に接触するように設けられている。そのため、例えば、
図20及び
図22から理解されるように、解除操作部220を−Z側に押圧すると、ロック部172を−Z側に変位させることができる。
【0035】
図1、
図3乃至
図5に示されるように、第1操作部材200には、弾性支持部230と、スライド被ガイド部232と、係合部234とが更に設けられている。
図1、
図3及び
図4に示されるように、弾性支持部230は、YZ平面に平行な略L字状且つ板状の形状を有しており、Y方向の両端近傍において−Z方向(嵌合方向)に向かって延びている。
【0036】
図1及び
図3から理解されるように、スライド被ガイド部232は、弾性支持部230の+Y側且つ−Z側の角部に位置しており、X方向の内側に向かって突出している。このスライド被ガイド部232が第1ハウジング120のスライドガイド部140に受容され、ガイドされることにより、第1操作部材200はY方向に沿って第1ハウジング120(第1コネクタ100)に対して相対移動可能となっている。
【0037】
図1、
図3乃至
図5から理解されるように、係合部234は、X方向の内側に向かって突出するように弾性支持部230に設けられている。弾性支持部230がX方向の外側に開くように弾性変形することにより、係合部234は、X方向外側に変位することができる。
【0038】
図4及び
図5に示される状態においては、係合部234は、仮保持部142内に位置している。このときの第1操作部材200の位置を「接続解除位置」という。ここで、本実施の形態においては、上述したように仮保持部142は、仮保持部142とテーパ部144との境界部分においてY方向と直交する面を有している。従って、第1操作部材200が接続解除位置にあるとき、仮保持部142内に位置する係合部234は仮保持部142内のテーパ部144側の面と係合してしまうことから、第1操作部材200をY方向にスライドさせることができない。係合部234が仮保持部142内のテーパ部144側の面と係合しないように弾性支持部230を弾性変形させると、第1操作部材200をY方向にスライドさせることができる。
【0039】
図3乃至
図5から理解されるように、第1操作部材200をY方向に沿ってスライドさせると、係合部234は、テーパ部144、側面124、テーパ部148を通り、受容部146に受容される。このときの第1操作部材200の位置を「検知位置」という。このように、本実施の形態による第1操作部材200は、Y方向に沿って検知位置と接続解除位置との間でスライド可能となるように、第1コネクタ100の第1ハウジング120に支持されている。
図5から理解されるように、本実施の形態においてはテーパ部144とテーパ部148が設けられていることから、第1操作部材200のスライド操作の際に、第1操作部材200は検知位置又は接続解除位置に誘われ易くなっている。
【0040】
図1、
図3、
図17及び
図22に示されるように、第1操作部材200には、被ロック部240が設けられている。
図1及び
図3に示されるように、被ロック部240は、Y方向において検知操作部210と解除操作部220との間に位置している。
図17及び
図22に示されるように、被ロック部240は、壁状の形状を有すると共に、Y方向と直交する面を有している。
図17に示されるように、第1操作部材200が接続解除位置に位置しているとき、被ロック部240はロック部172の−Y側(前側)に位置している。このため、被ロック部240とロック部172は、第1操作部材200のスライド移動の邪魔にはならない。第1操作部材200を接続解除位置から検知位置まで移動させると、
図17及び
図22から理解されるように、被ロック部240がロック部172を一時的に−Z方向に一時的に押圧し、それによって被ロック部240はロック部172を乗り越える。その結果、
図22に示されるように、第1操作部材200が検知位置にあるとき、被ロック部240はロック部172の+Y側(後側)に位置している。そのため、ロック部172を変位させることなく第1操作部材200を接続解除位置に向けて(即ち、−Y側に向けて)移動させようとしても、ロック部172と被ロック部240とが面接触して(係合して)移動させることができない。解除操作部220を−Z側に押圧して補助バネ部170を変形させ、それによってロック部172を−Z側に変位させると、ロック部172と被ロック部240との係合が外れることから、第1操作部材200は、接続解除位置に向けて移動可能となる。
【0041】
図3、
図17及び
図22から理解されるように、第1操作部材200には、阻害部材250と、操作規制部260と、端子保持部270とが更に設けられている。
図3、
図17及び
図22に示されるように、阻害部材250は、XY平面と平行な平板状の形状を有しており、+Y方向に張り出している。
図17及び
図22に示されるように、操作規制部260は、YZ平面内においてL字状の断面を有している。特に、本実施の形態による操作規制部260は、阻害部材250の−Y側端部(前端)近傍から−Z側(下側)に突出し且つ+Y側(後側)に向くように延びている。これら阻害部材250と操作規制部260は、第2操作部材600との関係で設けられた部位である。それらの機能等については後述する。
【0042】
図1、
図4及び
図14から理解されるように、端子保持部270は、略四角筒の−Y側端を塞いでなるような形状を有している。
図3及び
図14から理解されるように、第1検知端子300が端子保持部270に圧入され、保持されている。
【0043】
図6に示されるように、第2コネクタ400は、導電体からなる第2電源端子410と、絶縁体からなる第2ハウジング420とを備えている。第2電源端子410は、2つあり、夫々、略角筒状の外形を有し且つ接触部を内包している。これら第2電源端子410には、夫々、電源ケーブル50が接続されている。各第2電源端子410には、突部412が形成されている。
【0044】
図6に最も良く示されるように、第2ハウジング420は、前壁422と、2つの側壁424と、後壁426とで囲まれた収容部430を有している。この収容部430は、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態において第1ハウジング120を少なくとも部分的に収容する。
【0045】
前壁422の内面上には、キー432が形成されている。キー432は、+Y側に突出すると共にZ方向に延びる細長い突起からなる。このキー432は、第1コネクタ100と第2コネクタ400とを嵌合する際に、キー溝132に受容され、それによって、第1コネクタ100の向きの誤りを防止する。側壁424の一方(−X側の側壁)と後壁426は部分的に切り欠かれている。一方の側壁424(−X側の側壁)が切り欠かれているのは、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態において側壁424が端子保持部270の移動の妨げとならないようにするためである。後壁426が切り欠かれているのは、第2操作部材600の操作をするためである。第2操作部材600及びその操作については後で詳述する。
【0046】
図10、
図11及び
図15から理解されるように、側壁424の内面上には、支持凸部434が形成されている。
図10及び
図11に示されるように、支持凸部434は、+Z側の端部として円弧上の端部を有している。
【0047】
図6乃至
図8に示されるように、側壁424の内面上には、移動規制部436と仮保持解除部438とが更に形成されている。
図7及び
図8に最も良く示されるように、移動規制部436は、L字状の形状を有しており、側壁424の内面からX方向の内側に突出すると共に+Y側に延びている。移動規制部436の+Y側の端部は自由端となっており、移動規制部436の弾性によりX方向に変位可能となっている。
図8に示されるように、仮保持解除部438は、Y方向において、移動規制部436と前壁422との間に位置している。即ち、仮保持解除部438は、前壁422に近い位置に設けられている。
図9に示されるように、仮保持解除部438は、XZ平面内において、+Z側に向かうに連れて先細る形状を有している。
【0048】
図6及び
図8に示されるように、収容部430内には、2つの端子保持部440が設けられている。
図2に示されるように、端子保持部440内には第2電源端子410が−Z側から挿入されている。端子保持部440内に形成されたランス442が端子保持部440内に挿入された第2電源端子410の突部412に引っ掛かることにより、第2電源端子410が端子保持部440内に保持されている。
【0049】
図6及び
図8に示されるように、後壁426の近傍には、2つのガイド部450が形成されている。ガイド部450はX方向において対向するように設けられている。各ガイド部450は、X方向の外側に向かって凹み且つZ方向に沿って延びる溝である。
【0050】
図6及び
図8に示されるように、−X側の側壁424の外側には、端子保持部460が形成されている。端子保持部460の特に−Y側半分は、略四角筒状であり、その外形サイズは、端子保持部270の内形のサイズより僅かに小さい。この端子保持部460には、サブコネクタ500が+Y側から挿入され保持されている。
図14に示されるように、サブコネクタ500には、信号線70に接続された第2検知端子510が保持されている。即ち、第2検知端子510は、サブコネクタ500を介して、端子保持部460に保持されている。
【0051】
図9及び
図14から理解されるように、サブコネクタ500が端子保持部460に保持された状態において、第2検知端子510は、−Y側から接触可能となっている。
図14から理解されるように、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態において第1操作部材200が接続解除位置に位置しているとき、端子保持部460は端子保持部270には収容されておらず、第2検知端子510は第1検知端子300と接続されていない。一方、
図21から理解されるように、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態において第1操作部材200が検知位置に位置しているとき、端子保持部460の−Y側の約半分は端子保持部270内に収容され、第2検知端子510は第1検知端子300に接続されている。
【0052】
図6に示されるように、第2操作部材600は、ボタン部610と、ボタン部610から延びる2つのアーム部620と、アーム部620を連結する連結部630とを備えている。
図8及び
図13に示されるように、ボタン部610には、2つの被ガイド部612と操作被規制部614が形成されている。被ガイド部612は、
図8に示されるように、X方向の外側に向かって突出した突起であり、
図8、
図10及び
図11から理解されるように、Y方向への移動を規制されつつZ方向に移動可能となるように第2ハウジング420のガイド部450に保持されている。
図13の状態を基準として説明すると、操作被規制部614は、+Y側に凹むと共にX方向に延びる凹部であり、ボタン部610の−Y側端部に形成されている。
【0053】
図6、
図10及び
図11に示されるように、アーム部620には、支点部622と作用点部624とが設けられている。
【0054】
支点部622は、支持凸部434の上に載せられている。ボタン部610のZ方向における変位の際に、支点部622は傾きを変えつつ支持凸部434上をスライドする。これにより、アーム部620は支持凸部434上にて支点部622を中心とした回転と支点部622が支持凸部434上をスライドする動きとを組み合わせてなる動きを行う。即ち、アーム部620は、支点部622を中心として回転しつつY方向へ移動する。上述したように、支持凸部434の+Z側端部は円弧状の形状を有しているので、アーム部620は上述した回転とY方向への移動とを組み合わせてなる動きをスムーズに行うことができる。
【0055】
作用点部624は、上述した支持凸部434及び支点部622に起因したアーム部620の動きにより、ボタン部610のZ方向に沿った変位の際にZ方向においてボタン部610とは逆に変位する。
図18及び
図25に示されるように、作用点部624は、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合・抜去動作の際に、第1ハウジング120に設けられた被押圧部160を−Z側から受ける部分である。被押圧部160が−Z側に変位するとその被押圧部160に押されて作用点部624も−Z側に変位し、作用点部624が+Z側に変位するとその作用点部624に押圧されて被押圧部160が+Z側に変位する。そのため、第1コネクタ100を第2コネクタ400に嵌合する際には、被押圧部160に押されて作用点部624が−Z側に変位すると共にボタン部610が+Z側に変位する。このときのボタン部610の位置を「嵌合位置」という(
図18参照)。第1コネクタ100と第2コネクタ400の嵌合状態において、ボタン部610を−Z方向に押圧変位させると、作用点部624が+Z側に変位して被押圧部160を+Z側に押圧変位させる。これにより、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態が解除される。このときのボタン部610の位置を「嵌合解除位置」という(
図25参照)。
【0056】
上述したことから理解されるように、本実施の形態においては、支点部622は作用点部624とボタン部610との間に位置している。更に、支点部622とボタン部610との間の距離は支点部622と作用点部624との間の距離よりも大きい。従って、少ない押圧力により、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合を解除することができる。
【0057】
以下、本実施の形態によるコネクタ装置10の操作等について更に詳しく説明する。
【0058】
まず、
図1及び
図2に示される第1コネクタ100と第2コネクタ400とが未嵌合の状態にあるときについて言及する。このとき、第1コネクタ100側に関しては、係合部234が仮保持部142に仮保持されており、第1操作部材200が接続解除位置に仮固定されている。従って、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合の前に第1操作部材200が検知位置側に向かってスライドしてしまうこともない。一方、第2コネクタ400側に関しては、第2操作部材600の作用点部624の−Z側に移動規制部436が位置している。従って、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合の前に、作用点部624が−Z側に移動してしまうことがない。
【0059】
次いで、
図12及び
図13に示されるように、第1コネクタ100と第2コネクタ400とを嵌合させる。この際、
図15に示されるように、移動規制部436は第1ハウジング120の規制解除部150により押圧され、自由端がX方向の外側に向かうように弾性変形させられる。これにより、移動規制部436による作用点部624の移動規制は解除され、作用点部624は、第1ハウジング120の被押圧部160と共に−Z側に向かって移動することができる。また、
図16に示されるように、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態においては、仮保持解除部438が弾性支持部230の−Z側端部をX方向の外側に開くように弾性変形させている。それによって、
図5から理解されるように、係合部234が仮保持部142と係合しない位置に変位することから、第1操作部材200は検知位置に向けてスライド可能となる。
【0060】
図12、
図13及び
図18に示されるように、第1コネクタ100と第2コネクタ400とが嵌合状態にあるとき、ボタン部610は嵌合位置にある。
図13から理解されるように、ボタン部610が嵌合位置にあるとき、第1電源端子110は第2電源端子410に接続されている。具体的には、第1電源端子110は、第2電源端子410から接触圧を受けている。
【0061】
次いで、
図19乃至
図22に示されるように、第1操作部材200をY方向に沿って検知位置までスライドさせる。これにより、
図21に示されるように、第1検知端子300と第2検知端子510とが接続され、第1電源端子110と第2電源端子410との間を通電しても作業者が感電したりしない状態(通電可能状態)となったことが、信号線70を通して制御部(図示せず)に通知され、その制御部(図示せず)の制御により第1電源端子110と第2電源端子410との間が通電状態となる。
【0062】
図19及び
図20に示されるように、第1操作部材200が検知位置に位置しているとき、阻害部材250が第2操作部材600のボタン部610の+Z側に位置している。即ち、ボタン部610を押圧操作できないように阻害部材250がボタン部610を覆っている。このため、ボタン部610が誤って押圧操作されることが防止されている。
【0063】
また、
図20及び
図22に示されるように、第1操作部材200が検知位置に位置しているとき、ボタン部610の操作被規制部614に対して操作規制部260が部分的に入り込んでいる。そのため、ボタン部610に対して−Z側に向かう力が誤って加えられた場合であっても、ボタン部610は−Z側に移動してしまうことを防止されている。
【0064】
更に、
図19及び
図21から理解されるように、本実施の形態においては、第1操作部材200が検知位置に位置しているとき、第2ハウジング420の端子保持部460が第1操作部材200の端子保持部270内に部分的に収容されている。この収容も第1コネクタ100が第2コネクタ400から誤って抜去されてしまうことを防止している。
【0065】
加えて、
図22に示されるように、第1操作部材200が検知位置に位置しているとき、ロック部172が被ロック部240に係合していることから、第1操作部材200が意図せず接続解除位置に移動してしまうことも防止されている。
【0066】
なお、
図13及び
図20から理解されるように、本実施の形態においては、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態において、第1操作部材200は、接続解除位置と検知位置の両方を取り得ることができ、第1操作部材200が接続解除位置にあるか検知位置にあるかは嵌合状態には影響を与えない。
【0067】
第1コネクタ100を第2コネクタ400から抜去するためには、まず、第1操作部材200を接続解除位置に移動させて、
図14に示されるように、端子保持部460を端子保持部270外に移動させる。これにより、第1検知端子300と第2検知端子510との接続が解除され、第1コネクタ100を第2コネクタ400から抜去する可能性があるので通電したままでは作業者が感電してしまうおそれがある状態(通電不能状態)となったことが、信号線70を通して制御部(図示せず)側に通知される。これの通知を受けて制御部(図示せず)は第1電源端子110と第2電源端子410との間を通電不能とするよう制御する。
【0068】
第1操作部材200を接続解除位置に移動させると、
図12に示されるように、ボタン部610が露出して押圧操作可能となる共に
図17に示されるように操作規制部260が操作被規制部614外に移動することからボタン部610が嵌合解除位置に向けて移動可能となる。
【0069】
図24に示されるように、ボタン部610を嵌合解除位置に移動させると、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態が解除され、第1コネクタ100は自重により第2コネクタ400上に載っているだけとなっている。第1電源端子110も第2電源端子410と接触しているものの載っているだけであり、第2電源端子410から接触圧を受けてはいない。従って、第1コネクタ100を持ち上げれば第1コネクタ100を第2コネクタ400から簡単に抜き去ることができる。このとき、第1電源端子110と第2電源端子410との間は通電されていないことから、作業者が感電してしまうことを避けることができる。
【0070】
このように、本実施の形態においては、第1電源端子110と第2電源端子410との間を通電不能状態とするために第1検知端子300と第2検知端子510との接続を解除するための第1操作部材200(解除操作部220)と、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合を解除するために操作する第2操作部材600(ボタン部610)とを別体としたことから、作業者は2つの操作を別個に行わなければならず、従って、特許文献1のように連続的に操作されてしまい殆ど時間差を生じさせることができないといったことを避けることができる。
【0071】
加えて、本実施の形態においては、第2操作部材600(ボタン部610)の操作方向と、第1操作部材200(解除操作部220)の操作方向とを互いに異なる方向(具体的には互いに直交する方向)としたことから、第2操作部材600の操作を行ったときに誤って第1操作部材200も操作してしまうといったことを避けることができる。
【0072】
以上、本発明について、実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0073】
上述した実施の形態において、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合状態において第1操作部材200が検知位置にあるとき、第2操作部材600のボタン部610の操作を阻害する阻害部材250は第1操作部材200の一部として形成されていたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、第1操作部材200の操作と連動して第2操作部材600の操作阻害を解除するように構成されているのであれば、阻害部材250と第1操作部材200とを別体で構成してもよい。
【0074】
上述した実施の形態において、第1操作部材200は第1コネクタ100に取り付けられており、第2操作部材600は第2コネクタ400に取り付けられていたが、第1操作部材200と第2操作部材600の双方を一方のコネクタ(例えば、第2コネクタ400)に取り付けることとしてもよい。
【0075】
上述した実施の形態において、第2操作部材600(ボタン部610)の操作方向と第1操作部材200(解除操作部220)の操作方向とを互いに異なる方向としていたが、互いに平行な方向(同一方向)としてもよい。
【0076】
上述した実施の形態において、第1操作部材200は、第1コネクタ100の第1ハウジング120にスライド可能となるように支持されていたが、第1操作部材200をスライド以外の手段で変位させることとしてもよい。
【0077】
上述した実施の形態において、第1ハウジング120の被押圧部160と、第2ハウジング420の支持凸部434と、第2操作部材600とで、第1コネクタ100と第2コネクタ400との嵌合を解除する嵌合解除手段を構成していたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、嵌合解除手段として既存の他の手段を採用することとしてもよい。
【0078】
上述した実施の形態において、第2検知端子510はサブコネクタ500を介して端子保持部460に保持されていたが、サブコネクタ500を省略して端子保持部460に直接保持されることとしてもよい。
【0079】
上述した実施の形態において、ボタン部610が嵌合解除位置にあるとき、第1電源端子110は第2電源端子410に対して自重による接触している状態であったが、第1電源端子110と第2電源端子410との接続を完全に解除する(両者を非接触状態とする)こととしてもよい。
【0080】
加えて、ロック部172と被ロック部240、移動規制部436と規制解除部150、仮保持部142による係合部234の仮保持と仮保持解除部438、仮保持部142と受容部146並びにテーパ部144,148などは、用途や要求に応じて、省略することもできる。
【0081】
更に、上述したコネクタ装置10は、ヒューズを有しないものであったが、本発明はヒューズを有するコネクタ装置に対しても適用可能である。例えば、第1電源端子110を2つに分けると共にその間にヒューズを接続し、それらを第1コネクタ100の第1ハウジング120に保持させることとしてもよい。また、ヒューズを第2コネクタ400に組み込むこととしてもよい。