特許第6023372号(P6023372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 宇佐美 忠男の特許一覧

<>
  • 特許6023372-曲面を持ったクリップ 図000002
  • 特許6023372-曲面を持ったクリップ 図000003
  • 特許6023372-曲面を持ったクリップ 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6023372
(24)【登録日】2016年10月14日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】曲面を持ったクリップ
(51)【国際特許分類】
   G09F 1/10 20060101AFI20161027BHJP
【FI】
   G09F1/10 G
   G09F1/10 X
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-44937(P2016-44937)
(22)【出願日】2016年2月21日
【審査請求日】2016年3月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593212183
【氏名又は名称】宇佐美 忠男
(72)【発明者】
【氏名】宇佐美 忠男
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06266851(US,B1)
【文献】 特開2010−211101(JP,A)
【文献】 米国特許第01704561(US,A)
【文献】 英国特許出願公開第00225230(GB,A)
【文献】 特開平10−244795(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/10
A47B 23/00
B41J 29/15
B42F 1/02
B42F 17/00
G09F 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹曲面の挟持部(1)と水平安定部(2、2)と、とりつけ穴(8)を持つクリップ本体に、支点ピン(5)でつながった、凸面の挟持部を持つ(3)を常にバネ(6)で圧着せしめ、凸面の挟持部と一体になった押圧部(4)、によって両挟持部を開閉する手段を講じたクリップ本体(1)を取り付け穴(8)によってばね(6)と共に台(7)に取り付けた曲面を持ったクリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
書類を挟持するクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
本来、クリップは書類や紙を挟んだり紙をまとめて散逸を防いだりするものであった。
【先行技術文献】
【0003】
ページアップと云う商品名で、で上方が解放されたスリットになっていて、そこに紙をさしこむタイプの物がフランスのパテントにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紙や書類は平行であるためにそれを挟むためのクリップは挟持部が直線である。一枚の紙の下端を挟んでそれを立てた時に直ぐにぐんにゃりと折れ曲がってしまうので、それを保持する為に発明した。
【課題を解決する為の手段】
【0005】
一枚の紙を立てる目的は、原稿を狭い机上に簡単に立ててそれをパソコンに打ち込む作業の能率をよくする為である。それは挟持部を横方向に湾曲した適当な曲面にすることで解決の手段とした。
【発明の効果】
【0006】
これを利用すると、パソコンの横に置いて原稿立てにも使えるし、料理をする時のレシピ立てにも使えるし、レストランや喫茶店のメニュー立て等にも重宝する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】は本発明の基本図である
図2】は台に取り付けた全体図である
図3】は先行技術文献の、商品名ページアップの全体図である
次に図面の簡単な説明をする。
図1の中の(1)は、本発明の横方向に内向きに湾曲した凹曲面の挟持部を持ったクリップ本体である、(2,2)は原稿を立てた時に左右の水平を決める安定部である、そのほか取り付け穴(8)もある。(3)は、1の凹曲面に対抗する同じアール面のやや小さめの凸曲面を持った挟持部で、紙を強制的にはさむ作用を行う、それと両挟持部を手指一本で開閉するための押圧部(4)と一体になっている。(5)は支点ピンで。(6)はバネ。(7)はクリップを取りつける台である。(8)は本体に開けた取り付け穴である。
【発明を実施する為の形態】
【0008】
まず、適当な重さと大きさのある台(7)にクリップ本体を取りつける。そのクリップは凹曲面(1)が、やや仰角になっていて(5度〜10度)その原稿を見る時に見やすいようになっている。その台(7)、の重さは原稿を筆記する時には、文鎮として使える重さである。
【実施例】
【0009】
つぎに、実施例を説明する、金属または、プラスチックの材料はどちらでも良いが、横方向に湾曲した凹曲面の挟持部(1)、と紙の下端を水平にする為の安定部(2,2)を持つ本体に、対抗する同じアール面のやや小さくできた凸曲面を持つ挟持部(3)を鋼線材でできたバネ(6)で凹曲面(1)に常に紙を強制的に圧着せしめ、それを押圧部(4)で手指一本によって下方に押圧し、両挟持部を(1)(3)を、開閉自在にする。そして台(7)に凹曲面の挟持部を持ったクリップ本体にあけた取り付け穴(8)でバネ(6)と共に取りつける。
【産業上の利用可能性】
【0010】
つぎに、組み立て時の順序を書くと、台(7)に凹面の挟持部を持つクリップ本体(1)の取り付け穴(8)を通じてバネ(6)を取りつける。その後凸面の挟持部を持つ(3)を下方にバネの反力を感じながら押し下げて支点ピンでつなぐ。これだけで組み立ては完了するので生産コストは高くならない。全体像は、第2図、の様になる、台(7)の手前の横幅は文鎮として働く適当な長さと適当な重さもある。そして高さも、原稿の下端がパソコンやワープロのキーボードより少し高くなり、したがってパソコンの画面と原稿の高さが等しいので視線を落とさずに作業ができるので能率的である。これを実施すると次の様な効果が生まれる。
【0011】
原稿立てとしては勿論だが、料理の時のレシピ立てや、レストランや喫茶店のメニュー立てにも使えて、そのほかいろいろな広告媒体にも使える。
【符号の説明】
【0012】
符号(1)は凹曲面の挟持部を持つクリップ本体である。
符号(2、2)は原稿の水平を保持する安定部である。これはクリップ本体と一体になっている
符号(3)は凸曲面を持つ挟持部である。
符号(4)は凸曲面を持つ挟持部と一体になった押圧部。
符号(5)は支点ピンで。
符号(6)は鋼線材でできたバネで。
符号(7)は台である。
符号(8)はクリップ本体に開けた取り付け穴である。
【要約】      (修正有)
【課題】原稿を狭い机上に簡単に立ててそれをパソコンに打ち込む作業の能率をよくするため、挟持部を横方向に湾曲した適当な曲面にしたクリップを提供する。
【解決手段】横方向に湾曲した凹曲面の挟持部1、と紙の下端を水平にする為の安定部2を持つ本体に、対抗する同じアール面のやや小さくできた凸曲面を持つ挟持部3を鋼線材でできたバネ6で凹曲面1に常に紙を強制的に圧着せしめ、それを押圧部4で手指一本によって下方に押圧し、両挟持部を1、3を、開閉自在にする。そして台に凹曲面の挟持部を持ったクリップ本体にあけた取り付け穴8でバネ6と共に取りつける。
【選択図】図1
図1
図2
図3