(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、算出した外出中の消費エネルギーの累積値を表示する際に、時間毎の前記累積値を表示するように前記表示手段を制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の住宅内機器制御システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、家電機器を外出時の動作状態に設定することができるが、家電機器としてネットワーク家電機器のみしか制御することができないので、改善の余地がある。また、特許文献1に記載の技術では、外出モード中の家電機器の状態等については監視することができないので、この点についても改善の余地がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術では、不正侵入の表示等の各種表示を表札に表示することができるが、外出中の家電機器や住宅設備などによって消費される消費エネルギーは把握できないので、改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、外出中の消費エネルギーを顕在化してエネルギー消費削減を補助することが可能な住宅内機器制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、玄関ドアの施錠及び解錠
、並びに、予め定めた外出モードの設定を制御するセキュリティ制御手段と、住宅内の消費エネルギーを計測する計測手段と、前記消費エネルギーに関する情報を表示する表示手段と、前記計測手段及び前記表示手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記セキュリティ制御手段
により前記外出モードが設定された場合に、前記計測手段によって
前記外出モード中の消費エネルギーの計測を開始して累積値を算出するように制御し、前記セキュリティ制御手段の
前記外出モードが解除された場合に、
前記外出モード中に計測した消費エネルギーの累積値を表示するように、前記表示手段を制御する。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、セキュリティ制御手段では、玄関ドアの施錠及び解錠
、並びに、予め定めた外出モードの設定が制御される。例えば、セキュリティ制御手段は、電子キー等によって認証を行って玄関ドアの施錠及び解錠を制御する。
【0011】
計測手段では、住宅内の消費エネルギーが計測され、表示手段では、消費エネルギーに関する情報が表示される。例えば、表示手段は、計測手段の計測結果を表示したり、各種設定等を表示する。
【0012】
そして、制御手段では、セキュリティ制御手段
により外出モードが設定された場合に、計測手段によって外出モード中の消費エネルギーの計測を開始して累積値を算出するように計測手段が制御され、セキュリティ制御手段の外出モードが解除された場合に、外出モード中に計測した消費エネルギーの累積値を表示するように、表示手段が制御される。すなわち、外出中の消費エネルギーが計測されて帰宅時に表示されるので、特別な操作を行うことなく、外出中の消費エネルギーを確認することができる。従って、外出中の消費エネルギーを顕在化してエネルギー消費削減を補助することができる。
【0013】
なお、請求項2に記載の発明のように、操作手段を更に備えて、制御手段が、外出中の消費エネルギーの累積値の表示中における操作手段による外出モード
中の消費エネルギーの累積値の表示の解除操作により、外出モード
中の消費エネルギーの累積値の表示を解除するように、計測手段及び表示手段を更に制御するようにしてもよい。この場合、制御手段は、請求項3に記載の発明のように、外出中の消費エネルギーの累積値の表示中の操作手段の操作のうち、前記外出モード
中の消費エネルギーの累積値の表示の解除操作のみを許可するように更に制御するようにしてもよい。これによって、外出中の消費エネルギーの累積値表示中の操作手段による操作は、外出モードの解除操作のみが有効となるので、外出モードの解除時に、外出中の消費エネルギーの累積値を住人に必ず見せることが可能となる。
【0014】
また、制御手段は、請求項4に記載の発明のように、外出モードへ移行して外出中の消費エネルギーの計測を行う際に、住宅の予め定めた区画毎に消費エネルギーを計測するように計測手段を制御すると共に、区画毎に前記累積値を表示するように表示手段を制御するようにしてもよい。このように、区画毎に外出中の消費エネルギーを計測して表示することによって、外出中の無駄な消費エネルギーの発生源の特定が容易となる。
【0015】
また、制御手段は、請求項5に記載の発明のように、算出した外出中の消費エネルギーの累積値を表示する際に、時間毎の累積値を表示するように表示手段を制御するようにしてもよい。これによって、時間毎の消費エネルギーを知らせることが可能となる。
【0016】
また、請求項6に記載の発明のように、住人が所有する携帯情報端末と通信するための通信手段を更に備えて、制御手段が、外出モードへ移行してから所定時間経過後の消費エネルギーの計測結果を携帯情報端末へ送信するように、計測手段及び通信手段を更に制御するようにしてもよい。これによって、機器の切り忘れを気づかせることが可能となる。
【0017】
さらに、請求項7に記載の発明のように、住人が所有する携帯情報端末と通信するための通信手段を更に備えて、制御手段が、外出中の消費エネルギーに変化があった場合に、消費エネルギーの変化があったことを表す情報を携帯情報端末に送信するように通信手段を更に制御するようにしてもよい。これによって、タイマセットした機器が正常に作動したか否か等を知らせることが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、外出中の消費エネルギーを顕在化してエネルギー消費削減を補助することが可能な住宅内機器制御システムを提供することができる、という効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる住宅内機器制御システムの概略を示す模式図である。
【0021】
本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10は、住宅内で使用されるエネルギーを監視するエネルギー計測・表示装置12を備えていると共に、住宅内のセキュリティを制御するセキュリティ制御装置14を備えている。
【0022】
エネルギー計測・表示装置12には、予め定めた区画毎に消費電力を計測するセンサが設けられた分電盤18が接続されていると共に、ガスセンサ20や水道センサ22が接続されている。すなわち、住宅内で使用された電力、ガス、水道等の消費エネルギーが分電盤18、ガスセンサ20、及び水道センサ22等によって計測され、計測結果がエネルギー計測・表示装置12に入力される。エネルギー計測・表示装置12は、これらの計測結果の表示等を行う。本実施の形態では、エネルギー計測・表示装置12は、外出モードを有しており、外出モードの際には、外出中の消費エネルギーの累計を計測して、帰宅時に表示するようになっている。通常の在宅モードの場合には、消費電力等の消費エネルギーの瞬時値、所定期間の累積値、リアルタイム値等の表示や、売電量の表示、或いは、住宅内の発電装置による発電量の表示、発電電力の供給先等の表示が行われる。
【0023】
なお、エネルギー計測・表示装置12としては、住宅内の電力供給等を制御する所謂HEMS(Home Energy Management System)を適用することができる。
【0024】
一方、セキュリティ制御装置14は、玄関のドア24に設けられた電子キー認証部26、住宅の窓に設けられた鍵の状態を検出するクレセントセンサ28、及び勝手口の鍵の状態を検出するサムターンセンサ30等が接続されていると共に、セキュリティの各種状態等の表示を行うセキュリティ表示装置16が接続されている。
【0025】
電子キー認証部26は、玄関ドア24に設けられており、カードキー等の電子キー32と通信することにより、認証を行って住宅の施錠及び解錠を行う。具体的には、RFID(Radio Frequency IDentification)等の無線通信によって電子キー認証部26が電子キー32を検出し、電子キー認証部26によって電子キー32を検出した場合に、電子キー32に予め記憶されたID等の情報をRFID等の無線通信によって読み出して、セキュリティ制御装置14へ送信する。セキュリティ制御装置14が、電子キー32から読み出したID等の情報と予め登録された情報とを照合して合致するか否かを判定することにより認証を行い、認証が許可された場合に、玄関ドア24の鍵を駆動するモータ等を駆動して施錠及び解錠を行うようになっている。また、本実施の形態では、施錠が行われた後に、予め定めた時間以内に、電子キー認証部26が電子キー32を再度認識した場合に、外出モード(セキュリティモード)へ移行して、外出中の不正な鍵の操作や、不審者侵入時に警報等を発するようになっている。
【0026】
なお、本実施の形態では、電子キー32を電子キー認証部26に2回認識させることで外出モードへ移行するものとして説明するが、これに限るものではなく、例えば、人感センサ等を住宅内に設けて、電子キー認証部26によって電子キー32の認証を行う際に、人感センサによって住宅内に人が検出されない場合に施錠と外出モードへの移行を行うようにしてもよいし、或いは、セキュリティ制御装置14やエネルギー計測・表示装置12によって外出モードの設定がなされた状態で電子キー認証部32によって電子キー32の認証が行われた場合に、施錠及び外出モードへの移行を行うようにしてもよい。
【0027】
また、セキュリティ制御装置14は、クレセントセンサ28及びサムターンセンサ30等のセンサから住宅の鍵の状態(施錠状態又は解錠状態)の検出結果を取得して、取得した検出結果に基づく、住宅内の鍵の施錠状態をセキュリティ表示装置16に表示するように制御する。
【0028】
また、本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10は、インターネット36と接続くされたルータ34が設けられている。ルータ34は、エネルギー計測・表示装置12及びセキュリティ制御装置14と接続されており、インターネット36に接続されたサービスセンタ38と通信が可能に構成されている。
【0029】
また、サービスセンタ38には、住人が所有する携帯情報端末40と通信するための情報が予め登録され、サービスセンタ38と携帯情報端末40と携帯電話通信網等を介して通信が可能とされている。
【0030】
図2は、本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10におけるエネルギー計測・表示装置12及びセキュリティ制御装置14の概略構成を示すブロック図である。
【0031】
エネルギー計測・表示装置12及びセキュリティ制御装置14は、基本的には一般的なコンピュータの構成とされている。すなわち、
図2に示すように、CPU50、ROM52、RAM54及び入出力ポート56を備えており、それぞれシステムバスやデータバス等のバス58に接続されていると共に、入出力ポート56に表示部(セキュリティ表示部16)60、操作部62、及びメモリ64等が接続されて構成されている。
【0032】
ROM52には、各種プログラムや情報が記憶されており、ROM52に記憶された各種プルグラムをRAM54に展開してCPU50が実行することにより、エネルギー計測・表示装置12の各種機能や、セキュリティ制御装置14の各種機能が実行される。
【0033】
なお、操作部62としては、表示部60に設けたタッチパネルを適用するようにしてもよいし、機械的なスイッチ等を設けるようにしてもよいが、本実施の形態では、タッチパネルを設けた例として以下では説明する。
【0034】
本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10は、エネルギー計測・表示装置12とセキュリティ制御装置14が連携することにより、外出時のエネルギー消費状態を監視して、帰宅時に報知する機能(外出モード)を備えている。
【0035】
ここで、外出モードへ移行してから外出モードが解除されて在宅モードに移行するまでの住宅内機器制御システム10で行われる動作の流れについて
図3を参照して説明する。
図3は、外出から帰宅までの流れの中で、住宅内機器制御システム10で行われる動作の流れを示す図である。
【0036】
外出モードは、
図3のお出かけ時に示すように、電子キー認証部で「外出モード」セット動作が行われる。すなわち、玄関ドア24に設けられた電子キー認証部26によって電子キー32の認証が行われて施錠を行う。そして、再度電子キー32を電子キー認証部26に認識させることにより、外出モードへ移行する。具体的には、外出する際に、電子キー32を電子キー認証部26にかざして、電子キー認証部26により認証を行って玄関ドア24の施錠を行った後に、n秒以内に電子キー32を電子キー認証部26に再度かざすことにより外出モードへ移行する。
【0037】
続いて、セキュリティ制御装置14が電子キーを照合して「在宅モード」から「外出モード」に切り替える。なお、セキュリティ制御装置14の外出モードは、窓クレセントセンサ28やサムターンセンサ30の状態を監視して、異常が発生した場合に、予め定めた動作(例えば、不審者侵入を警備会社へ通報したり、異常がある旨を住人の携帯情報端末40へ通知する等)を行う。
【0038】
また、エネルギー計測・表示装置12では、セキュリティ制御装置14から玄関ドア24の施錠が行われたことを表す情報を受信したことをトリガとして、外出モードへ移行する。エネルギー計測・表示装置12は、外出モードへ移行すると、各種センサ(分電盤18に設けられた消費電力検出センサ、ガスセンサ20、水道センサ22)によってエネルギーの消費量の累積を開始する。各種センサによる消費エネルギーの検出結果は、エネルギー計測・表示装置12に随時出力されてメモリ64等に記憶される。
【0039】
外出中は、エネルギー計測・表示装置12が、外出モード移行後一定時間後、或いは各種センサによって検出された消費エネルギーが外出モード移行後に安定した値になった場合に、各種センサによる計測値を、ルータ34、インターネット36、及びサービスセンタ38を介して住人が所有する携帯情報端末40へ送信する。これによって、携帯情報端末40に送信された計測値を確認することにより、機器の消し忘れに対する気づきを補助することができる。
【0040】
なお、消費エネルギーの安定したときの値をログとして記憶しておいて、記憶したログの平均値や、実績の最低値、前回の外出モード時の計測値等を通常値として算出して、安定時の消費エネルギーが通常値より多いか否かを判定可能なように、比較対象の値(ログの平均値や、実績の最低値、前回の外出モード時の計測値等)と今回の計測値とを携帯情報端末40に送信するようにしてもよいし、予め定めた基準値と共に今回の計測値を携帯情報端末40に送信して基準値に対して消費エネルギーが多いか否かを判定可能なようにしてもよい。
【0041】
また、外出中にエネルギー計測・表示装置12は、外出モード中の消費エネルギーを監視して、予め定めた値以上の変化が発生した場合に、上記同様に、住人が所有する携帯情報端末40に消費エネルギーの変化があったことを表す情報を送信する。これにより、例えば、タイマ設定した機器が正常に動作しているか否かの確認や、ペットエアコンが故障なく正常に動作しているかの確認等を行うことができる。
【0042】
次に、帰宅時は、電子キー認証部26で電子キー32の認証が行われることにより、セキュリティ制御装置14が「外出モード」から「在宅モード」へ移行する。すなわち、外出モードを解除する際には、電子キー認証部26によって電子キー32からID等の情報を取得してセキュリティ制御装置14が認証を行うことにより玄関ドアを解錠する。これによってセキュリティ制御装置14では、外出モードから在宅モードへ移行する。また、解錠されたされた時に、解錠されたことを表す情報をセキュリティ制御装置14からエネルギー計測・表示装置12へ送信する。
【0043】
セキュリティ制御装置14が在宅モードへ移行して、解除されたことを表す情報がセキュリティ制御装置14から出力すると、エネルギー計測・表示装置12は、「外出モード」の消費エネルギーの累積を停止して表示部60に「外出モード」の間の累積値を表示する。例えば、
図4に示すように、住宅の予め定めた区分け毎に外出モード中の消費電力を表示するようにしてもよいし、
図5に示すように、時間毎の消費電力を表示するようにしてもよい。
図4のように区画毎に消費エネルギーを計測して表示することにより、外出中の無駄な消費エネルギーの発生源の特定が容易となり、
図5に示すように、時間毎の消費エネルギーを表示する場合には、各時間毎の消費エネルギーを住人に知らせることが可能となる。
【0044】
なお、
図4の「合計表示切替」ボタンの操作によって
図5の表示に切り替わるようにしてもよい。また、
図5にも「表示切替」ボタンを設けて
図4に切り替わるようにしてもよい。また、
図4、5では、消費電力について表示した例を示すが、消費エネルギーとして、消費電力以外に、ガスや水道等の消費量についても表示するようにしてもよいし、表示する対象を設定可能なようにして設定に従った消費エネルギーを表示するようにしてもよい。
【0045】
すなわち、本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10は、
図3の矢印で示す期間中に、消費エネルギーを建物全体に加えて、分岐回路或いはエリア(複数の分岐回路を建物空間毎に住人に分かりやすくまとめたエリア)毎に累積してメモリ64等に保存して、帰宅時に記憶した消費エネルギーの累積値を表示するようになっている。
【0046】
続いて在宅時は、エネルギー計測・表示装置12で住人が累積値を確認した後に、「確認」または「外出モード解除」ボタン等を操作することにより、「外出モード」表示から「在宅モード」表示に切り替わる。例えば、
図4の「外出モード解除」ボタンをタッチ操作することにより、エネルギー計測・表示装置12が在宅モードへ移行して、在宅時の消費エネルギーの監視等を行う。
【0047】
続いて、上述のように構成された本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10のエネルギー計測・表示装置12で行われる具体的に処理について説明する。
図6は、本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10における外出モード移行時にエネルギー計測・表示装置12で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0048】
まずステップ100では、外出モード切替指示があるか否か判定される。本実施の形態では、電子キー認証部26によって電子キー32からID等の情報を取得してセキュリティ制御装置14が認証を行った結果、認証が成功して玄関ドア24の施錠した後に、電子キー32が再度認識されて外出モードへ移行する場合に外出モード切替指示をエネルギー計測・表示装置12に出力するので、該判定は、セキュリティ制御装置14から外出モード切替指示がなされたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ102へ移行する。
【0049】
ステップ102では、外出モードに切り替えてエネルギー累積が解析される。すなわち、エネルギー計測・表示装置12は、各種センサ(分電盤18に設けられた消費電力検出センサ、ガスセンサ20、水道センサ22)によってエネルギーの消費量の累積を開始して、各種センサによる消費エネルギーの検出結果をメモリ64等に記憶する。
【0050】
ステップ104では、一定時間後にエネルギー計測値が携帯情報端末40に送信される。すなわち、一定時間が経過して、外出中の消費エネルギーが安定した値になったところで、その検出結果をルータ34、インターネット36及びサービスセンタ38を介して、住人が所有する携帯情報端末40へ送信する。これにより、住人は、送信された情報を確認することにより、家電機器の消し忘れ等に気づくことができると共に、節電を意識させることができる。
【0051】
続いて、ステップ106では、消費エネルギー安定後に、消費エネルギーに変化があるか否かが判定される。該判定は、消費エネルギーが所定値以上変化したか否かを判定することにより、例えば、タイマセットされた機器が作動して消費電力に変化があったか否か等を判定し、該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
【0052】
ステップ108では、消費エネルギーの変化があることを表す情報が携帯情報端末40へ送信されてステップ110へ移行する。これによって、住人が携帯情報端末40を確認することによって、タイマセットした機器がある場合には正常動作したか否か等を確認することができる。
【0053】
ステップ110では、在宅モードが指示されたか否か判定される。本実施の形態では、電子キー認証部26によって電子キー32からID等の情報をセキュリティ制御装置14が取得して認証を行った結果、認証が成功して玄関ドア24を解錠して在宅モードへ移行する際に解錠したことを表す情報をエネルギー計測・表示装置12に出力するので、該判定は、セキュリティ制御装置14から解錠したことを表す情報を受信したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ112へ移行する。
【0054】
ステップ112では、消費エネルギーの累積を停止して、累積結果が表示部60に表示されてステップ114へ移行する。例えば、
図4に示すように、住宅の区分け毎に外出モード中に累計した消費電力が表示される。或いは、
図5に示すように、時間毎の消費電力を表示するようにしてもよい。なお、本実施の形態では、エネルギー計測・表示装置12の表示部60に消費エネルギーの累積値を表示するものとするが、セキュリティ表示装置16に表示するようにしてもよいし、双方に表示するようにしてもよい。
【0055】
ステップ114では、解除ボタンが操作れたか否か判定される。該判定は、エネルギー計測・表示装置12の表示部60に表示された解除ボタン(例えば、
図4に示す「外出モード解除」ボタン)の操作が行われたか否かを判定し、該判定が肯定されるまで待機してステップ116へ移行する。すなわち、解除ボタンが操作されるまで外出中の消費エネルギーの累積結果が表示部60に表示される。
【0056】
ステップ116では、通常の住宅内の電力等の消費エネルギーの監視等を行う在宅モードへ移行して、外出モード移行時の処理を終了する。
【0057】
このように、本実施の形態に係わる住宅内機器制御システム10では、外出時に電子キー32によって施錠を行って外出モードを設定することで、外出モードへ移行して外出中の消費エネルギーの累積を開始し、帰宅時に電子キー32によって解錠された場合に、累積した外出中の消費エネルギーを表示するようにしたので、特別な操作を行うことなく簡単に外出中の消費エネルギーを確認することができる。これにより、外出中の消費エネルギーを顕在化して消費エネルギー削減を補助することが可能となる。
【0058】
また、外出中の安定後の消費エネルギーの計測結果を、住人の携帯情報端末40へ通知するようにしたので、機器の消し忘れを気づかせることもできる。
【0059】
さらには、外出中に消費エネルギーに変化があった場合に、住人の携帯情報端末40に通知するようにしたので、タイマセットした機器の動作確認も可能となる。
【0060】
また、本実施の形態では、エネルギー計測・表示装置12の表示部60に表示された解除ボタンを操作するまで、外出中の消費エネルギーの累積結果を表示するので、住人に外出中の消費エネルギーを確実に確認させることができる。
【0061】
なお、上記の実施の形態では、エネルギー制御・表示装置12と、セキュリティ制御装置14と、を別々の構成として説明したが、これに限るものではなく、例えば、HEMS等に双方の機能を備える構成としてもよい。