【実施例】
【0353】
調製例
本発明の化合物は、当該技術分野で知られた手順を用いて作製され得る。下記の反応ス
キームは典型的な手順を示すものであるが、当業者には、他の手順も適当であり得ること
が認識されよう。
【0354】
手法、溶媒および試薬は、下記の略号で示している場合があり得る。
【0355】
薄層クロマトグラフィー:TLC
高速液体クロマトグラフィー:HPLC
酢酸エチル:AcOEtまたはEtOAc
メタノール:MeOH
エーテルまたはジエチルエーテル:Et
2O
テトラヒドロフラン:THF
アセトニトリル:MeCNまたはACN
1,2−ジメトキシエタン:DME
トリフルオロ酢酸:TFA
ジメチルアセトアミド:DMA
ジメチルホルムアミド:DMF
ジメチルスルホキシド:DMSO
トリエチルアミン:Et
3NまたはTEA
tert−ブトキシカルボニル:t−BocまたはBoc
2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル:Teoc
液体クロマトグラフィー質量分析:LCMS
ミリリットル:mL
ミリモル:mmol
マイクロモル:μmol
マイクロリットル:μl
グラム:g
ミリグラム:mg
N−ヨードスクシンイミド:NIS
室温(周囲温度,約25℃):rt(または室温)
保持時間:t
R
N−ブロモスクシンイミド:NBS
臭化メチルマグネシウム:MeMgBr
アセチルアセトン鉄(III):Fe(acac)
3
ジフェニルホスホリルアジド:DPPA
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩;EDCI
ジイソプロピルエチルアミン:DIEAまたはiPr
2NEt
ジイソプロピルアミン:iPr
2NH
2−(トリメチルシリル)エタノール:TMSエタノール
3−クロロペルオキシ安息香酸:mCPBA
n−ブチルリチウム:nBuLi
リチウムジイソプロピルアミド:LDA
[1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II):
PdCl
2dppf
酢酸パラジウム(II):Pd(OAc)
2
塩化メタンスルホニル:MeSO
2Cl
ベンジル:Bn
4−メトキシベンジル:PMB
フェニル:Ph
エタノール:EtOH
リットル:L
分:min
逆相:RP
ヘキサン:Hex
塩化メチレン:DCM
酢酸:HOAcまたはAcOH
飽和:Sat(またはsat)
ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン塩化物:BOPCl
4−(ジメチルアミノ)ピリジン:DMAP
モル:M
2−((トリメチルシリル)エトキシ)メチル:SEM
アゾジカルボン酸ジイソプロピル:DIAD
トリエチルボラン:Et
3B
トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0):Pd
2dba
3
ピリジン:Pyr
(2−ビフェニル)ジ−tert−ブチルホスフィン:John−Phos
2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’
J4’,6’−トリイソプロピルビフェニル:
X−Phos
2−(1H−7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチル
ウロニウムヘキサフルオロホスフェート:HATU
濃縮:conc.
テトラブチルアンモニウムフルオリド:TBAF
2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェ
ニル:RuPhos
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム:Pd(PPh
3)
4
スキーム1a
【0356】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:2,4−ジフルオロ(floro)アセトフェノン(15,0g,96mmo
l)のTHF(100mL)溶液に、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミ
ド(12.8g,106mmol)とTi(OEt)
4(32.0g,120mmol)
を添加した。得られた溶液を一晩還流加熱した。該期間後、溶液を室温まで冷却し、氷上
に注入した。この混合物にCH
2Cl
2を添加し、得られた混合物を室温で10分間撹拌
した。次いで、混合物をセライトに通して濾過した。濾過ケークをCH
2Cl
2で洗浄し
た。層を分離した。水層をCH
2Cl
2で抽出した(2回)。合わせた有機層をNa
2S
O
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによ
って精製し(SiO
2:100:0から45:55のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)
、ケチミンを得た(12.3g)。
【0357】
工程2:4−メトキシベンジルアミン(198.9g,1.45mol)の無水ピリジ
ン(400mL)撹拌溶液に、0℃で滴下漏斗から、塩化メタンスルホニル(116mL
,1.45mol)を45分間にわたって滴下した。添加終了後、冷却浴を除き、得られ
た溶液を室温で一晩撹拌した。反応液を真空濃縮し(60〜65℃の水浴)、大部分のピ
リジンを除去し、残渣をCH
2Cl
2(1L)に溶解させた。有機液を1N HCl(水
溶液)(2×1L)、飽和NaHCO
3(水溶液)(2×1L)およびブライン(1×5
00mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製固形
物を得た。この固形物を、スチームバスを用いて溶液を昇温させながら95%EtOH(
430mL)に溶解させた。この溶液を放冷すると、生成物が溶液から析出した。この生
成物を濾過によって取り出し、固形物を冷EtOH(3×150mL)で洗浄した。母液
を室温で一晩撹拌した後、第2収量分を得た。生成物の全収量は246.5gであった(
79%収率)。
【0358】
この生成物を無水DMF(3.0L)に溶解させ、0℃まで冷却し、N
2雰囲気下に置
いた。この溶液に、水素化ナトリウムを少量に分けて添加した(鉱油中60%,60.2
g,1.51mol,1.3当量)。添加終了後、混合物をさらに10分間撹拌した。こ
の混合物に滴下漏斗から、ヨウ化メチル(250g,1.76mol,1.5当量)を滴
下した。添加終了後、冷却浴を除き、混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、混合物を真
空濃縮し(p=10トール,浴温度=55〜60℃)、約2.5LのDMFを除去した。
いくらかの固形物が溶液から析出した。残りの混合物を5Lの氷水、5LのEt
2Oおよ
び500mLのEtOAc間に分配した。有機層を分離した。水層をEt
2O(2×1L
)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×1L)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥
させ、濾過し、濃縮した。固形物を、ワイヤ型撹拌ブレード(wire stir bl
ade)を用いてヘキサンとともに撹拌し、この固形物を粉末にした。固形物を濾過によ
って除去し、ヘキサン(2×250mL)で洗浄した。固形物を、スチームバスを用いて
混合物を昇温させながらヘキサン/EtOAc(1:1,450mL)に溶解させた。冷
却するとオフホワイト色の析出物が形成され、これを濾別した(182g)。残りの母液
をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:1:1のヘキサン:EtO
Ac)、さらなる生成物(51.8g)を全収量233.8g(89%収率)で得た。
【0359】
工程3:工程2のスルホンアミド(4.18g,18.2mmol)の無水THF(5
0mL)溶液に、−78℃でN
2雰囲気下、n−BuLi溶液(ヘキサン中1.6M,1
1.4mL,18.2mmol)を滴下した。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌し
た。該期間後、その他の丸底フラスコ内の工程1のケチミン(3.15g,12.1mm
ol)のTHF(50mL)溶液(事前に−78℃まで冷却)を、カニューレによって上
記の溶液に移した。得られた溶液を−78℃で3.5時間撹拌した。水を添加し、混合物
を室温まで昇温させた。水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブライ
ンで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュク
ロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:100:0から40:60のヘキサン:E
tOAcの勾配溶出)、スルフィンアミドを得た(3.95g,67%収率)。
【0360】
工程4:工程3のスルフィンアミド(3.80g,7.6mmol)のCH
2CH
2/
MeOH(3:1 80mL)溶液に、4M HCl
(ジオキサン)(11.4mL,4
5.4mmol)溶液を添加した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。この溶液
を濃縮した。残渣をトルエンから再濃縮した(1回)。次いで、残渣をCHCl
3とTF
A(26mL,1:1)に溶解させた。この溶液に、1,3−ジメトキシベンゼン(6.
5mL,50mmol)を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液
を濃縮した。得られた油状物をEt
2Oと1M HCl
(水溶液)間に分配した。水層を
Et
2Oで抽出した(2回)。次いで、飽和Na
2CO
3(水溶液)の添加によって水層
をpH10に調整した。水層をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。有機層を塩基性の水層
から抽出し、合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、アミンを得た(1.
88g,85%)。
【0361】
工程5:工程4のアミン(1.80g,6.8mmol)のCH
2CH
2(30mL)
溶液に、イソチオシアン酸ベンゾイル(1.01mL,7.49mmol)を添加した。
得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、この溶液を濃縮した。残渣をMeOH(2
0mL)に再溶解させた。この溶液に、NaOMeのMeOH(25%,3.9mL)溶
液を添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌した。この溶液を真空濃縮した。次い
で、残渣をCH
2Cl
2と水間に分配した。NaHCO
3(水溶液)の添加によって水層
のpHを約11に調整した。水層をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。合わせた有機層を
Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、チオ尿素を得た(1.90g,86%)。
【0362】
工程6:工程5のチオ尿素(1.90g,5.88mmol)を含むEtOH(40m
L)に、ヨウ化メチル(0.42mL,6.7mmol)を添加した。得られた溶液を3
時間還流加熱した。この溶液を室温まで冷却し、真空濃縮した。残渣をEtOAcとNa
2CO
3(水溶液)間に分配した。水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機
層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2: 100:0から92:8のC
H
2Cl
2:MeOHの勾配溶出)、実施例1を得た(1.12g,66%収率)。LC
MS(条件D):t
R=1.73分,m/e=290.2(M+H)。
【0363】
表I:下記のスルホンアミドを、スキーム1aの工程2に記載のものと同様の手順を用
いて調製した。
【0364】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム1b:
【0365】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:実施例1(8.00g,28.0mmol)と濃硫酸(16mL)の混合物に
、発煙硝酸(2.24mL)を0℃で添加した。反応混合物を0℃から室温まで2時間に
わたって撹拌した。この期間後、反応混合物を炭酸ナトリウムでpH10に塩基性にし、
酢酸エチルで抽出した(2×200mL)。合わせた抽出物を無水Na
2SO
4上で乾燥
させ、濾過し、減圧濃縮し、ニトロ化合物を得た(8.81g,94%)。
スキーム2:
【0366】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:3−トリフルオロメチルチオフェン(3.75g,24.6mmol)の無水
THF(60mL)溶液に、−78℃で、n−BuLi(ヘキサン中2.5M,13mL
,32.5mmol)溶液を添加した。得られた溶液を−78℃で10分間撹拌した。こ
の溶液中で、CO
2(g)を−78℃で20分間起泡させた。この溶液を室温まで昇温さ
せ、溶液中でのCO
2(g)の起泡を継続しながら室温でさらに40分間撹拌した。この
期間後、lM HCl
(水溶液)をこの溶液に添加した。次いで、水層をEtOAcで抽
出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗
製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:85:15:1
CH
2Cl
2:MeOH:AcOH)、カルボン酸を得た(4.33g,90%)。
【0367】
工程2:工程1の酸の一部(465mg,2.37mmol)のCH
2Cl
2(12m
L)/DMF(0.20mL)溶液に、0℃で、塩化オキサリル(CH
2Cl
2中2M,
3.5mL,3当量)溶液を滴下した。得られた溶液を0℃で15分間撹拌した後、室温
でさらに1時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣に、Ν,Ο−ジメチルヒドロキシル
アミン塩酸塩(470mg,2当量)を添加した後、CH
2Cl
2(18mL)を添加し
た。得られた混合物を0℃まで冷却した。この混合物に、Et
3N(1.4mL)とDM
AP(10mg)を添加した。この溶液を0℃で1時間撹拌した。この溶液に、1M H
Cl
(水溶液)(60mL)とCH
2Cl
2(60mL)を添加した。層を分離した。有
機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィ
ーによって精製し(SiO
2:100:0から60:40のヘプタン:EtOAcの勾配
溶出)、アミドを得た(426mg,75%)。
【0368】
工程3:工程2のアミド(4.10g,17.1mmol)のTHF(70mL)溶液
に、0℃で、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M,7mL)溶液をゆっくり添加し
た。得られた溶液を0℃で3時間撹拌した。該期間後、1M HCl
(水溶液)を添加し
た。次いで、混合物をEt
2Oで抽出した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣
をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:100:0から60:40
のペンタン:EtOAcの勾配溶出)、ケトンを無色の油状物として得た(3.22g,
97%)。
【0369】
表Ib:下記のケトンを、スキーム2,工程2および3に記載のものと同様の手順を使
用し、適切なカルボン酸を用いて調製した。
【0370】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム2b:
【0371】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:6−ブロモ−3−クロロピコリンアルデヒド(10.0g,45.45mmo
l)のTHF(200mL)溶液に、−78℃で撹拌下、N
2下で、臭化メチルマグネシ
ウム(ジエチルエーテル中3.0M,16.63mL,50mmol)をゆっくり添加し
た。反応液をこの温度で3時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウムを添加した。混合
物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃
縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(20分間で0から10%
までのEtOAc/ヘキサン)、1−(6−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エ
タノールを得た(8.4g,78%)。
【0372】
工程2:上記の物質(8.4g,35.5mmol)を、100mLのDCM中で、ク
ロロクロム酸ピリジニウム(15g,71mmol)およびおよそ5gのセライトととも
に室温にて一晩撹拌した。反応液をセライトに通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を
真空内で濃縮乾固し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(22分間で
0から10%までのEtOAc/ヘキサン)、1−(6−ブロモ−3−クロロピリジン−
2−イル)エタノンを得た(6.85g,82%)。
【0373】
表Ic:下記のケトンを、スキーム2bに記載のものと同様の方法を用いて作製した。
【0374】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム2c:
【0375】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:2−クロロ−3−フルオロ安息香酸(30g,172mmol)のDCM(3
00mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(CD1)(32.0g,198mmol
)を分割して添加した。添加し、次いで室温で1時間撹拌後、Ν,Ο−ジメチルヒドロキ
シルアミンHCl塩(18.5g,189mmol)を、この混合物に添加した後、Et
3N(20mL)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。反応液を水でクエンチした
後、水層をDCMで抽出した(2回)。有機層を2N HCl(水溶液)、水、飽和Na
HCO
3(水溶液)およびブラインで洗浄した。この溶液を乾燥させ(MgSO
4)、濃
縮した。生成物2−クロロ−3−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(3
2.0g)を、シリカゲルクロマトグラフィー(0から30%のEtOAc/ヘキサンで
溶出)によって得た。
【0376】
工程2:上記の物質をスキーム2,工程3に従って処理し、ケトン生成物を得た(89
%収率)。
【0377】
表II:下記の実施例を、スキーム1aに記載のものと同様の手順を使用し、適切な出
発物質を用いて調製した。
【0378】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
スキーム3:
【0379】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
実施例5(1.60g,5.53mmol)のCH
2Cl
2溶液に、Boc
20(1.
24g,5.68mmol)とEt
3N(0.82mL,5.91mmol)を添加した
。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。この溶液を1/2飽和NaHCO
3(水溶液)で
洗浄した。水層をCH
2Cl
2で逆抽出した(2回)。合わせた有機層をNa
2SO
4上
で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精
製し(SiO
2:100:0から70:30 ヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、カル
バミン酸tert−ブチルを得た(1.74g,84%収率)。
【0380】
表IIb:下記のカルバミン酸化合物を、スキーム3に記載のものと同様の手順を使用
し、適切な出発物質を用いて調製した。
【0381】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
表IIc:下記の実施例を、スキーム1bに記載のものと同様の手順を使用し、以下:
−40℃で硝酸添加、次いで0℃まで昇温の改良温度プロフィールを用いて調製した。
【0382】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
表IId:下記のチアジアジンジオキシドを、注記のこと以外はスキーム1aおよび3
のものと同様の方法に従って作製した。
【0383】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
a:スキーム1aの工程1では、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド
の代わりに(S)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミドを使用した。
【0384】
b:95%MeOH/5%水からの再結晶を使用し、スキーム1aの工程3でのシリカ
ゲル精製後にジアステレオマー生成物を取り出した。
【0385】
c:SFCクロマトグラフィー(TharSFC80,Chiralpak OD−H
,50×250mm,5μm,30%iPrOHで150バール,250g/分、40℃
)を使用し、スキーム1aの工程3でのシリカゲル精製後にジアステレオマー生成物を取
り出した。
【0386】
d:SFCクロマトグラフィー(TharSFC80,Chiralpak OJ−H
,50×250mm,5μm,25%iPrOHで150バール,250g/分、40℃
)を使用し、スキーム1aの工程3でのシリカゲル精製後にジアステレオマー生成物を取
り出した。
【0387】
e:スキーム1aの工程4の生成物は、スキーム1aの工程5と6を使用する代わりに
スキーム3bに従って処理し、実施例14fを直接得た。
スキーム3a:
【0388】
【化53】
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工程1〜4:これらの工程は、スキーム1aの工程1〜4に記載のものと同様の手順を
用いて行った。
【0389】
工程5: 工程4のアミン(10.5g,36mmol)のCH
2Cl
2(200mL
)溶液に、イソチオシアン酸ベンゾイル(4.3mL,1.1当量)を添加した。得られ
た溶液を室温で2.5日間撹拌した。さらにイソチオシアン酸ベンゾイル(0.86mL
,0.2当量)を添加し、溶液を室温でさらに2時間撹拌した。次いで、この溶液を真空
濃縮した。
【0390】
この物質の一部(6.5g,約14mmol)をMeOH(200mL)に溶解させた
。この溶液に、Na
2CO
3(溶液)(1.52g,14mmol)を添加した。得られ
た混合物を室温で45分間撹拌した。該期間後、わずかに過剰のHOAcをこの溶液に添
加した。次いで、混合物を濃縮した。残渣をCH
2Cl
2と1/2飽和NaHCO
3(水
溶液)間に分配した。水層をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2
SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。チオ尿素(約4.9g)を、さらに精製せずに
次の反応に担持した。
【0391】
工程6:実施例15を、スキーム1aの工程6に記載のものと同様の方法を用いて調製
した。
スキーム3b:
【0392】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
アミンA(スキーム3aの工程4)(13.7グラム)を含有するn−ブタノール(1
50mL)のスラリーに、臭化シアン溶液(MeCN中5M)を添加した。得られた混合
物を4時間還流加熱した。混合物を元の容量1/3まで濃縮した。この混合物にEt
2O
(200mL)を添加した。得られた固形物を濾過によって除去し、固形物をEt
2Oで
洗浄した(2回)。固形物をEtOAcと飽和Na
2CO
3(水溶液)間に分配した。水
層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、N
a
2SO
4上で濾過し、濃縮し、10.6グラムの実施例15を得た。この物質を、スキ
ーム3に記載のものと同様の手順を用いてカルバミン酸t−ブチルに変換させた。
【0393】
表IIe:下記のチアジアジンジオキシドを、スキーム3a(エントリー1)、3b(
エントリー2〜5)および3に記載のものと同様の手順を使用し,表Iおよびスキーム1
aに示すスルホンアミドを用いて調製した。
【0394】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム4:
【0395】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
実施例2(3.8g,12.2mmol)のMeCN(40mL)溶液に、塩化4−メ
トキシベンジル(4.6g,29mmol)、CS
2CO
3(9.9g,31mmol)
およびn−Bu
4NI(450mg,1.2mmol)を添加した。得られた混合物を1
6時間還流加熱した。該期間後、さらに塩化4−メトキシベンジル(1.9g,12mm
ol)とCS
2CO
3(4.4g,12mmol)を添加し、混合物をさらに4時間還流
加熱した。次いで、混合物を室温にて真空濃縮した。残渣を水とCH
2Cl
2間に分配し
た。水層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過
し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:1
00:0から80:20のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、ビス−PMB化合物Aを
得た(4.9g,73%)。
スキーム5:
【0396】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
20mL容マイクロ波槽を火炎乾燥させ、真空下で冷却し、次いでN
2を戻し充填(b
ackfill)した後、真空/N
2戻し充填を2サイクル行った。NaHMDS(TH
F中1M,2.2mL,2.2mmol)を、チアジアジンジオキシドA((スキーム4
)547mg,1.0mmol)のジオキサン(5mL)溶液に室温で添加し、30分間
撹拌した。ZnCl
2(THF中1.2M,2.0mL,2.4mmol)の新鮮調製溶
液を添加し、撹拌を室温で30分間継続した。Pd(OAc)
2(45mg,0.2mm
ol)、X−Phos(190mg,0.4mmol)および臭化アリールB(509m
g 1.80mmol)を添加し、反応混合物を脱気し(4回の真空/N
2)、キャッピ
ングし、予備加熱した100℃の油浴内に3時間入れた。粗製反応液を室温まで冷却し、
EtOAc/水で希釈し、セライトパッドに通して濾過し、水層をEtOAcで抽出した
(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(1回)、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾
過し、減圧濃縮し、粗製残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(0→30%の
EtOAc/ヘキサン)に供した後、RP−HPLC条件に供し(220nmでモニタリ
ング)、中間体Cを得た(73mg,97umol)。
【0397】
中間体C(73mg,97umol)のCH
3CN(4mL)溶液を75℃まで加熱し
、K
2HPO
4(26mg,147umol)、KH
2PO
4(20mg,147umo
l)およびK
2S
2O
8(158mg,588umol)を含む水(2mL)の溶液をピ
ペットによって添加した。75℃で60分後、反応混合物を室温まで冷却し、真空濃縮し
た。残渣をRP−HPLC条件に供し、実施例16を得た(TFA塩,26mg)。LC
MSデータ:(方法D):t
R=2.17分,m/e=510.0(M+H)。
スキーム6a:
【0398】
【化57】
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水素化ナトリウム(油中60%,1.5g,37.5mmol)を、5−ブロモインダ
ゾールD(6g,30,6mmol)のDMF(60mL)溶液に室温で添加した。30
分間撹拌後、ヨウ化メチル(2.83mL,45.9mmol)を添加し、反応液を室温
でさらに2時間撹拌した。反応液を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチし、EtOA
cで抽出し(1回)、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、N−1およびN−
2メチル化5−ブロモインダゾールであるEとFの混合物を得、これらをシリカゲルクロ
マトグラフィー(0→30%のEtOAc/ヘキサンを使用)によって分離した。
スキーム6b:
【0399】
【化58】
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実施例17を、スキーム5の実施例16について記載のようにして、Bを臭化アリール
Eに置き換えて調製した。LCMSデータ:(方法C):t
R=3.12分,m/e=4
38.2(M+H)。
スキーム7a:
【0400】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
工程1〜4:これらの工程は、スキーム1aの工程1〜4に記載のものと同様の手順を
用いて行った。
【0401】
工程5:この工程は、溶媒としてn−BuOHの代わりにt−BuOHを使用したこと
以外はスキーム3bに記載のものと同様の手順を用いて行った。
【0402】
工程6:カルバミン酸t−ブチルを、スキーム3に記載のものと同様の手順を用いて作
製した。
【0403】
工程7:臭化物(3.00g,6.92mmol)、ベンゾフェノンイミン(1.39
mL,8.30mmol)、Pd
2(dba)
3(0.634g,0.692mmol)
、John−Phos(0.413g,1.38mmol)、ナトリウムtert−ブト
キシド(2.13g,22.1mmol)およびトルエン(51mL)の混合物を脱気し
た(真空/N
2)。次いで、混合物を窒素下、65℃で3時間撹拌した。この期間後、反
応混合物を室温まで冷却し、セライトパッドに通して濾過し、酢酸エチル(100mL)
ですすぎ洗浄した。濾液を減圧濃縮した。次いで、残渣をメタノール(76mL)に溶解
させ、得られた溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.16g,31.1mmol)と
酢酸ナトリウム(2.55g,31.1mmol)を仕込んだ。反応混合物を室温で40
分間撹拌した。この期間後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(2
00mL)に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)、水(100mL)
およびブライン(100mL)で洗浄した。次いで、有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥させ、濾過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(シリ
カ,0から100%までの酢酸エチル/ヘプタン)、アミノピリジンを得た(0.880
g,34%)。
スキーム7b:
【0404】
【化60】
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火炎乾燥させたフラスコに、臭化ピリジル(表IIb,エントリー15,1.5g,3
.3mmol)、Pd
2(dba)
3(305mg,0.3mmol)、(2−ビフェニ
ル)ジ−/tert−ブチルホスフィン(200mg,0.7mmol)、ナトリウムt
ert−ブトキシド(1.02g,0.011mmol)、ベンゾフェノンイミン(67
0ul,4mmol)、およびトルエン(21mL)を添加した。混合物を真空下で真空
排気し、N
2を戻し充填した(3回)。混合物を60℃で1時間撹拌した。セライトに通
して濾過後、濾液を濃縮した。粗製残渣を36mLのメタノールに溶解させ、ヒドロキシ
ルアミン塩酸塩(458mg,6.6mmol)と酢酸ナトリウム(541mg,6.6
mmol)を添加した。反応液を35分間撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
でクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機部分を硫酸マグネシウム上
で乾燥させ、濃縮した。粗製残渣をフラッシュシリカカラムによって精製し(50%酢酸
エチル/ヘキサン)、アミノピリジン生成物を得た(730mg,68%)。
【0405】
表IIIa:下記のアミノ−ピリジンを、スキーム7aに記載のものと同様の手順を使
用し,表Ibの適切なケトンを用いて調製した。
【0406】
【表9】
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表IIIb:下記の化合物を、臭化物(表IIbのエントリー16)から、スキーム7
bに記載のものと同様の方法を用いて調製した。
【0407】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム7c:
【0408】
【化61】
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ハロフェニルチアジアジン(表IId,エントリー1:2.31g,5.9mmol)
のDCM(5mL)溶液に、1mLのTFAを添加した。混合物を4時間撹拌し、次いで
濃縮した。0℃で、この粗製残渣の硫酸(4mL)溶液に、0.5mLの発煙硝酸と1.
2mLの硫酸の混合物を注意深く添加した。この混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで1
50mLの氷に注入した。飽和重炭酸ナトリウム溶液と固体の水酸化ナトリウムを注意深
く添加することにより混合物を中和した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせ
た有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。この粗製残渣を20mLのDCM
に溶解させ、(Boc)
2O(1.29g,5.9mmol)とDIEA(2.56mL
,14.75mmol)を添加した。反応液を一晩撹拌し、次いで1N HClでクエン
チした。混合物をDCMで抽出し、有機部分を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
濃縮した。粗製残渣をフラッシュシリカカラムによって精製し(25%酢酸エチル/ヘキ
サン)、ニトロフェニルチアジアジン生成物を得た(1.93g,76%収率)。
【0409】
表IIIc:下記の化合物を、スキーム7cに記載のものと同様の方法を使用し,表I
Ibに示す適切な出発物質を出発物質として作製した。
【0410】
【表11】
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表IIId:下記の化合物を実施例14fから、スキーム7cに記載のものと同様の方
法を使用し、TFAでの初期処理を省略して作製した。
【0411】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム8:
【0412】
【化62】
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N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルメタンスルホンアミド(26.8g,11
7mmol)のTHF(200mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(ヘキサ
ン中2.5M,47mL,118mmol)を10分間にわたって添加した。添加終了後
、混合物を−78℃で1時間撹拌した。
【0413】
次いで、この混合物に、(S)−2−メチル−N−(1−(2,4,6−トリフルオロ
フェニル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(21.6g,77.9mmo
l,2,4,6−トリフルオロ(trifloro)アセトフェノンと(S)−2−メチ
ル−2−プロパンスルフィンアミドから、スキーム1aの工程1に従って調製)のTHF
(150mL)溶液を−78℃で添加した。得られた混合物を−78℃で4時間撹拌した
。この時点で、水(約400mL)で急速に希釈することによって反応液をクエンチした
。次いで、混合物を室温まで昇温させ、EtOAcとブラインでさらに希釈した。相を分
離し、水層をEtOAcで抽出した(4回)。有機部分を合わせ、ブラインで洗浄し、M
gSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗製残渣をカラムクロマトグラフィーに
供し(600gのシリカ,100mL/分,0%〜60%EtOAc/ヘキサン)、(R
)−2−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−N−(4−メトキシベ
ンジル)−N−メチル−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)プロパン−1−スル
ホンアミドを、そのジアステレオマーとの4:1の混合物として得た(総質量14.5g
,37%)。
【0414】
この物質を、さらにSFCクロマトグラフィーに供し(TharSFC80,Chir
alpak OJ−H,21×250mm,5μm,5%MeOHで200バール,55
g/分,35℃)、(R)−2−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)
−N−(4−メトキシベンジル)−N−メチル−2−(2,4,6−トリフルオロフェニ
ル)プロパン−1−スルホンアミド)を得た。
【0415】
上記の物質をスキーム1aの工程4〜6に従って処理し、実施例18であるジヒドロ−
2,5(R)−ジメチル−5−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−2H−1,2,
4−チアジアジン−3(4H)−イミン−1,1−ジオキシドを得た。LCMS(条件A
):t
R=1.45分,m/e=308.2(M+H)。
スキーム9:
【0416】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
カルバミン酸tert−ブチル(スキーム3)(348mg,0.794mmol)の
MeOH(10mL)脱気溶液に、20%Pd(OH)
2/C(50%水)(52mg,
0.074mmol)を添加した。フラスコにH
2をパージし、H
2バルーン下、室温で
2.75時間撹拌した。混合物にN
2をパージし、セライトに通して濾過し、濃縮した。
粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:100:0から
95:5のCH
2Cl
2:MeOHの勾配溶出)、実施例19を得た(69mg)。LC
MS(条件A):t
R=2.00分,m/e=260.1(M+H)。
スキーム9a:
【0417】
【化64】
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臭化物(表IIb,エントリー13)(0.8g,1.8mmol)を含むDMF(6
rnL)に、N−クロロスクシンイミド(0.7g,5.5mmol)を添加した。反
応液を60℃まで昇温させ、5時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、混合物を飽和NaH
CO
3(水溶液)、水およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾
過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で
0から30%までのEtOAc/ヘキサン)、白色泡状物を得、これを逆相クロマトグラ
フィーによってさらに精製し(C18:勾配溶出,90:10:0.1から0:100:
0.1の水:MeCN:ギ酸)、クロロチオフェンを得た(0.63g,1.3mmol
)。
スキーム10:
【0418】
【化65】
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ニトロ化合物(スキーム3b)(2.50g,6.0mmol)のEtOH(150m
L)溶液を、溶液中でのN
2の3分間の起泡によって脱気した。この溶液に、Pd/C(
10%w/w,50%H
2O,698mg.)を添加した。混合物をN
2雰囲気下に置い
た。該雰囲気を真空排気し、H
2を戻し充填した(3回)。得られた混合物をH
2バルー
ン下、室温で2時間撹拌した。混合物を内部でのN
2の起泡によってパージし、セライト
に通して濾過し、濃縮した。小型シリカゲルプラグのカラムに通して濾過することにより
生成物を精製し(EtOAcで溶出)、アニリンを得た(2.2g,97%)。
【0419】
表IV:下記のアニリンを、対応するニトロ化合物から、スキーム10に記載のものと
同様の手順を用いて調製した。
【0420】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム10a:
【0421】
【化66】
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ヨードアニリンAの調製:NIS(2.52g,11.2mmol)を0℃で、アニリ
ン(3.6g,9.31mmol,スキーム10)のDMF(40mL)溶液に添加した
。0℃で60分および室温で60分後、反応液を水性飽和NaHCO
3(水溶液)でクエ
ンチし、EtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。
減圧下での揮発性物質の除去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに供し(100:
0から70:30のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、ヨードアニリンを得た(3.2
g,67%)。
【0422】
ブロモアニリンBの調製:NBS(1.05g,6,21mmol)を室温で、アニリ
ン(2.0g,5.17mmol,スキーム10)のDMF(21mL)溶液に添加した
。30分後、反応液を10%水性Na
2SO
3(水溶液)でクエンチし、EtOAcで希
釈し、有機層を水性飽和NaHCO
3(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。減圧下での揮発性物質の除去後、残渣(2.57g)をシリカゲルク
ロマトグラフィーに供し(100:0から50:50のヘキサン:EtOAcの勾配溶出
)、ブロモアニリンを得た(2.065g,86%)。
スキーム11a:
【0423】
【化67】
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加圧槽内のニトロ化合物(エントリー9,表IIb)(515mg,1.19mmol
)の1:1のEtOH:THF(24mL)溶液を、内部でのN
2の5分間の起泡によっ
て脱気した。この溶液にPtO
2(27mg,0.12mmol)を添加した。槽を密封
した。次いで槽を真空排気し、N
2を戻し充填した(3回)。次いで槽を真空排気し、H
2をパージした(3回)。槽をH
2で60psiまで加圧し、室温で一晩振盪した。該期
間後、槽にN
2をパージした。次いで、混合物をセライトに通して濾過した。溶媒を真空
除去し、アニリンを得た(500mg,100%)。
【0424】
表IVa:下記の化合物を、対応するニトロ化合物(表IIId)から、スキーム11
aに記載の方法に従って調製した。
【0425】
【表14】
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スキーム11b:
【0426】
【化68】
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工程1:アニリン(スキーム11a)(100mg,0.25mmol)と2−メチル
−1,3−オキサゾール−4−カルボン酸(47mg,0.37mmol)を入れたフラ
スコに、BOPCl(145mg,0.57mmol)を添加した。フラスコを密封し、
N
2をパージした。このフラスコにピリジン(1.0mL)を添加した。得られた溶液を
室温で1時間撹拌した。該期間後、溶液をEtOAcと水間に分配した。混合物をセライ
トに通して濾過し、固形物を除去した。水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた
有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物
をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2:100:0から65:35
のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、アミドを得た(81mg,64%)。
【0427】
工程2:工程1のアミド(81mg,0.16mmol)のCH
2Cl
2(1.5mL
)溶液に、TFA(1.5mL)を添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。こ
の溶液を真空濃縮し、実施例20(83mg)をトリフルオロ酢酸塩として得た。LCM
Sデータ:(方法D):t
R=1.75分,m/e=412.0(M+H)。
スキーム11c:
【0428】
【化69】
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工程1:メチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(250mg,1.45m
mol)を含むEtOH(5mL)のスラリーに、炭酸カリウム(300mg,2.18
mmol)を添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残渣
を水とCH
2Cl
2間に分配した。水層をCH
2C1
2で抽出した(3回)。合わせた有
機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、エチル5−エトキシピラジン−2−
カルボキシレート(110mg,39%)を黄色固形物として得た。
工程2:
工程1の物質(110mg,0.60mmol)のTHF(3mL)溶液に、LiOH
溶液を添加した(水中2M,0.90mL,1.8mmol)。この溶液を室温で1時間
撹拌した。この溶液を、1M HCl(水溶液)を用いてpH1に調整した。水層をEt
OAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮
し、酸を得た(75mg,74%)。
【0429】
表IVb:下記のピラジンカルボン酸を、スキーム11cに記載のものと同様の手順を
使用し、工程1において適切なアルコールを用いて調製した。具体的な実施例に対する変
形を以下の表に示す。
【0430】
【表15】
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スキーム11d:
【0431】
【化70】
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工程1:メチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(500mg,2.90m
mol)と3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(591mg,4.35mm
ol)のDMF(7mL)溶液に、炭酸カリウム(591mg,4.35mmol)を添
加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。混合物を水とEtOAc間に分配し、分離
した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ビアリールエステルを得た
(560mg,71%)。
【0432】
工程2:酸を、スキーム11cの工程2に記載のものと同様の手順を用いて形成させた
。
【0433】
表IVc:下記のピラジンカルボン酸を、スキーム11dに記載のものと同様の手順を
使用し、適切なピラゾールを用いて調製した。
【0434】
【表16】
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スキーム11e:
【0435】
【化71】
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工程1:5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(500mg,2.90mmol
)、CS
2CO
3(1.1g,3.5mmol)、Pd(dppf)Cl
2・CH
2CH
2(237mg,0.29mmol)およびチオフェン−3−イルボロン酸(445mg
,3.5mmol)とジオキサン(10mL)との脱気混合物を2時間還流加熱した。混
合物を濃縮した。残渣を水とCH
2Cl
2間に分配し、セライトに通して濾過した。濾液
の水層をCH
2CH
2で抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ
、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(SiO
2
100:0から10:90のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、ビアリールエステルを
得た(560mg,88%)。
工程2:酸を、スキーム11cの工程2に記載のものと同様の手順を用いて形成させた。
スキーム11f:
【0436】
【化72】
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ニトロ化合物(表IIe,エントリー1,1.70グラム,3.7mmol)のTHF
:EtOH:H
2O(30mL,3:1:0.3)溶液を、溶液中でのN
2の3分間の起
泡によって脱気した。この溶液に、Zn(2.4g,37mmol)とNH
4Cl(99
6mg,18mmol)を添加した。得られた混合物をN
2雰囲気下で3時間還流加熱し
た。混合物をセライトに通して濾過し、濃縮した。残渣を逆相フラッシュクロマトグラフ
ィーによって精製した(C
18,90:10:0.1から0:100:0.1のH
2O:
MeCN:ギ酸の勾配溶出)。得られたギ酸塩をEtOAcと飽和NaHCO
3(水溶液
)間に分配した。水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4
上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、アニリンを得た(847mg,54%)。
【0437】
表IVd:下記の化合物を、SiO
2フラッシュクロマトグラフィーによって精製した
こと以外はスキーム11fに記載の方法に従って調製した。
【0438】
【表17】
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スキーム11g
【0439】
【化73】
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工程1:メタノール(77mL)中に懸濁した5−ヒドロキシピリジン−2−カルボン
酸(4.40g,32mmol)に、塩化チオニル(6.9mL,95mmol)を滴下
した。反応液を還流下で昇温させ、22時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物を真空濃
縮し、メチルエステルを得た(5.71g,95%)。
【0440】
工程2:工程1で形成されたメチルエステル(0.40g,2.1mmol)を含むD
MF(3mL)に、炭酸カリウム(0.88g,6.3mmol)と臭化シクロプロピル
メチル(0.41mL,4.2mmol)を添加した。反応液を65℃まで昇温させ、1
8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、次いで真空濃縮した。残渣をEtOAcとと
もに磨砕し、濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空濃縮し、粗製生成物を得、これ
をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から50%までのEtO
Ac/ヘキサン)、シクロプロピルメチルエーテルを得た(0.27g,61%)。
【0441】
工程3:工程2の生成物(0.27g,1.3mmol)を含むTHF(2mL)に、
2N LiOH
(水溶液)(1.9mL,3.9mmol)を添加した。反応液を室温で
2時間撹拌した。水性飽和クエン酸を用いてpHをpH4に調整した。混合物をEtOA
cで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、
真空濃縮し、カルボン酸を得た(0.23g,94%)。
スキーム11h:
【0442】
【化74】
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工程1:ガラスチューブ反応槽内の3,5−ジフルオロピリジン−2−カルボン酸(3
.0g,19mmol)を含むTHF(30mL)に、2N LiOH
(水溶液)を添加
した。反応混合物をキャッピングし、100℃まで昇温させた。反応液を18時間撹拌し
、次いで室温まで冷却した。TFA(5mL)を添加し、反応液を真空濃縮した。残渣を
逆相クロマトグラフィーによって精製し[C18(360g)0.1%ギ酸/水で20分
間の後、0から100%の0.1%ギ酸/アセトニトリル//0.1%ギ酸/水]、ヒド
ロキシピリジン(2.1g)を、出発物質と生成物のほぼ1:1の混合物として得た。混
合物を直接担持した。
【0443】
工程2:先の工程で調製したヒドロキシピリジン(2.1g)を含むメタノール(20
mL)に、塩化チオニル(2.2mL,31mmol)を添加した。反応液を70℃まで
昇温させ、18時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、真空濃縮した。残渣を逆相クロ
マトグラフィーによって精製し[C18(205g)、20分間で0から100%までの
0.1%ギ酸/アセトニトリル//0.1%ギ酸/水]、メチルエステルを得た(1.0
g,2工程で31%)。
スキーム11i:
【0444】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:ガラスチューブ反応器内のスキーム11gの工程1で調製した5−ヒドロキシ
ピコリン酸メチル塩酸塩(0.21g,1.1mmol)を含むアセトニトリル(4mL
)に、水(4mL)、炭酸カリウム(5.5g,40mmol)および2−クロロ−2,
2−ジフルオロアセトフェノン(1.0g,5.5mmol)を添加した。反応槽をキャ
ッピングし、80℃まで昇温させた。反応液を80℃で3時間撹拌し、室温まで冷却した
。混合物を濾過し、エーテルで洗浄した。濾液をエーテルで洗浄した。エーテル洗浄液を
合わせ、水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、黄褐色
油状物を得た。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で
0から40%までのEtOAc/ヘキサン)、エーテルを得た(0.13g,60%)。
【0445】
工程2:スキーム11gの工程3に記載の手順を使用し、工程1の生成物をカルボン酸
に変換させた。
スキーム11j:
【0446】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:ガラスチューブ反応槽内の5−ヒドロキシピラジン−2−カルボン酸メチルエ
ステル(2.0g,13mmol)を含むDMF(26mL)に、炭酸カリウム(5.3
g,39mmol)と2−クロロ−2,2−ジフルオロ酢酸(difluroaceta
te)ナトリウム(4.0g,26mmol)を添加した。反応槽をキャッピングし、1
00℃まで昇温させた。反応液を30分間撹拌し、室温まで冷却した。反応液を濾過し、
EtOAcで洗浄した。濾液を真空濃縮した。残渣をEtOAcに溶解させ、ブラインで
洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーによって精製し(0から40%のEtOAc/ヘキサン)、メチル(
methy)−5−(ジフルオロメトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(0.09
g,0.46mmol)(0.40g,20%)を得た。
工程2:工程1の生成物(0.09g,0.46mmol)に、3N HCl
(水溶液)
を添加した。反応液を、密封マイクロ波反応器バイアル内で100℃まで2時間加熱した
。反応液を真空濃縮し、カルボン酸を得た(0.88g,100%)。
【0447】
表IVf:下記のピリジンカルボン酸を、スキーム11gの中間体Bまたはスキーム1
1hのヒドロキシピリジンのいずれかから、スキーム11gの工程2と3に記載のものと
同様の条件を用いて調製した。実験条件の変形を以下の表に示す。
【0448】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
アルキル化条件:a:Cs
2CO
3,NaI,150℃,7時間;b:室温;c:45
℃;d:100℃;e:130℃,マイクロ波,1時間;f:70℃
加水分解条件:g:スキーム11j,工程2参照
スキーム11k:
【0449】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:スキーム11hで調製したヒドロキシピリジン(0.19g,1.1mmol
)を含むアセトニトリル(4mL)と水(4mL)に、炭酸カリウム(5.5g,40m
mol)と2−クロロ−2,2−ジフルオロアセトフェノンを添加した。このガラス反応
チューブを密封し、80℃まで昇温させた。3.5時間後、反応液を室温まで冷却し、濾
過し、EtOAcで洗浄した。濾液をエーテルで抽出した。合わせたエーテル層を水とブ
ラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から30%までのEtOAc/ヘキサン
)、生成物を得た(0.15g,60%)。
【0450】
工程2:スキーム11gの工程3に示した条件を使用し、工程1の生成物をカルボン酸
に変換させた。
スキーム11l:
【0451】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
3−シアノイソキノリン(1.047g,6.79mmol)を、6M HCl(水溶
液)(50mL)中に懸濁させ、95℃で18時間還流した。反応液を室温まで冷却し、
揮発性物質を真空除去し、カルボン酸を得(2.07g)、これをそのまま使用した。
スキーム11m:
【0452】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
4−ペンタフルオロサルファー安息香酸を2工程で、4−ブロモフェニルサルファーペ
ンタフルオリドから、Zarantonelloら,J.Fluor.Chem.200
7,128,1449−1453による文献の手順に従って得た。
スキーム11n:
【0453】
【化80】
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工程1:250mL容丸底フラスコ内の2−クロロ−5−フルオロピリミジン(2g,
15mmol)に、DMA(8mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
(0.544g,0.6mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセ
ン(0.67g,1.2mmol)、シアン化亜鉛(1.15g,9.8mmol)、お
よび亜鉛粉末(0.237g,3.62mmol)を添加した。フラスコにキャップをし
、窒素をフラッシングし、100℃で2.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、セ
ライトに通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を水に注入し、DCMで抽出した。合わ
せた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィーによって精製し(20分間で0から10%までのEtOAc/ヘキサン)、
ニトリル化合物を得た(0.58g,31%)。
【0454】
工程2:工程1で調製したニトリル化合物(0.51g,4.14mmol)(5mL
のMeOH中で撹拌下)に、5mLの濃HClを添加した。反応液に還流冷却器を取り付
け、80℃で2時間加熱し、次いで室温まで冷却した。水性飽和重炭酸ナトリウムを添加
し、室温で1時間撹拌し、1N HCl(水溶液)を用いて混合物をpH4に酸性化し、
EtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し
、メチルエステルを得た(0.256g,40%)。
【0455】
工程3:工程2で調製したメチルエステル化合物(0.256g,1.64mmol)
を含む6mLの1:1:1のTHF:H
2O:MeOHに、LiOH水和物(0.272
g,4.04mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。1N HCl(水溶
液)を用いて反応液をpH4に酸性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥
させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、カルボン酸を得た(0.136g,58%)
。
【0456】
表IVg:下記の酸を、スキーム11nに記載のものと同様の方法を使用し、適切なア
リール塩化物(エントリー1〜3)または臭化物(エントリー4および5)を用いて作製
した。
【0457】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
表IVh:下記の酸を、スキーム11n,工程3に記載のものと同様の方法を用いて作
製した。
【0458】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
表IVi:下記の酸を、スキーム11nに記載のものと同様の方法に従い、工程1を用
いて、次いで工程2を省略して工程3を用いて作製した。
【0459】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム11o:
【0460】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−5−(メチル−D
3)−ピラジン(400mg,2.27mmol)(8
mLの無水THF中で撹拌下)に、N
2雰囲気下、−78℃で、n−BuLi(ヘキサン
中2.5M,1.14mL,2.85mmol)をゆっくり添加した。反応液をこの温度
で30分間撹拌し、このとき、該溶液中で二酸化炭素をカニューレ挿入ニードルから15
分間起泡させた。冷浴を除き、反応液を1時間かけてゆっくり室温にした。次いで、水を
添加し、反応液を酢酸エチルで抽出した。有機液を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真
空濃縮し、油状物を得(120mg,38%)、これをさらに精製せずに使用した。
【0461】
3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリン酸を、2−ブロモ−3−フルオロ
−5−(トリフルオロメチル)ピリジンから、スキーム11oで上記のものと同様の手順
を用いて調製した。
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム11p:
【0462】
【化83】
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5−クロロピコリン酸(0.3g,1.9mmol)(6mLのTHFと1滴のDMF
中、室温で撹拌下)に、塩化オキサリル(0.48mL,5.7mmol)をゆっくり滴
下した。激しいガスの発生が観察された。反応液を室温で1.5時間撹拌し、次いで、真
空内で濃縮乾固し、生成物をさらに精製せずに使用した。
【0463】
表IVj:下記の酸塩化物を、スキーム11pに記載のものと同様の方法を使用し、適
切なカルボン酸から作製した。
【0464】
【表22】
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スキーム11q:
【0465】
【化84】
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工程1:3,5−ジフルオロピリジン−2−カルボン酸(2g,12.6mmol)(
20mLの4:1のトルエン:MeOH中で撹拌下)に、室温で、トリメチルシリルジア
ゾメタン(ヘキサン中2.0M,15.1mmol,7.5mL)をゆっくり滴下した。
反応液を30分間撹拌し、次いで真空内で濃縮乾固し、さらに精製せずに使用した。
【0466】
工程2:350mL容密封槽内の工程1で調製したメチルエステル(1.09g,6.
3mmol)(20mLのMeOH中、室温で撹拌下)に、25重量%のナトリウムメト
キシドを含むメタノール(3.4gのナトリウムメトキシド,13.6gの溶液,63m
mol)を添加した。反応液に窒素をフラッシングし、密封し、100℃の油浴内で16
時間撹拌した。翌日、反応液を室温まで冷却し、1N HClを用いてpH4に酸性化し
た。この溶液を1:1のEtOAc:THF(250mL)で抽出した。有機層を乾燥さ
せ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによっ
て精製し(20分間で0から60%までのEtOAc/ヘキサン)、所望のビス−メトキ
シ化合物(0.53g,43%)を得た。
【0467】
工程3:スキーム11n,工程3に記載のものと同様の方法を使用し、メチルエステル
をカルボン酸に変換させた。
【0468】
表IVk:下記の酸を、スキーム11qに記載のものと同様の方法を使用し、適切な塩
化アリールを用いて作製した。
【0469】
【表23】
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スキーム11r:
【0470】
【化85】
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工程1:2−フルオロ−5−ホルミルピリジン(1.57g,12.55mmol)(
無水THF(20mL)中で撹拌下)に、0℃で窒素雰囲気下、(トリフルオロメチル)
−トリメチルシラン(2.67g,18.78mmol)をゆっくり添加した。混合物を
0℃で15分間撹拌し、次いで、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1.0M,
31.38mL,31.38mmol)をゆっくり滴下し、このとき氷浴を除き、反応液
を室温で一晩撹拌し(総反応時間は16時間)。次いで、反応液を水に注入し、EtOA
cで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣
をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(20分間で0から20%までのEtO
Ac/ヘキサン)、トリフルオロメチルアルコール生成物を得た(2.01g,82%)
。
【0471】
工程2:工程1で調製したトリフルオロメチルアルコール(1g,5.12mmol)
(無水DCM(20mL)中で撹拌下)に、デス−マーチンペルヨージナン(2.63g
,6.14mmol)を添加した。反応液を室温で一晩撹拌した(総反応時間は16時間
)。ヘキサンを添加すると、析出物が形成された。固形物を濾別し、DCMで洗浄した。
濾液を取り出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注入し、DCMで抽出した。合わせた有
機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィーによって精製し(20分間で0から20%までのEtOAc/ヘキサン)、トリフ
ルオロメチルケトン生成物を得た(0.453g,46%)。
スキーム11s:
【0472】
【化86】
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工程1:スキーム11q,工程1に記載のものと同様の方法を使用し、カルボン酸(1
.5g,7.84mmol)をメチルエステルに変換させた。粗製反応液を真空内でエバ
ポレートして乾固させ、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(20分間で0か
ら30%のEtOAc/ヘキサン、20〜30分間で30から40%のEtOAc/ヘキ
サン)、メチルエステル生成物を固形物として得た(1.02g,63%)。
【0473】
工程2:上記で調製したメチル5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキシ
レート(0.2g,0.97mmol)と(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(0
.173g,1.22mmol)の混合物(ペンタン(pentante)(3mL)中
、−78℃で撹拌下)に、窒素雰囲気下、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1
.0M,25μL,0.024mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温にし、一晩
撹拌した(総反応時間は16時間)。この時点で、2N HClを添加し、混合物を室温
で2時間激しく撹拌した。この溶液をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(M
gSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製
し(20分間で0から20%までのEtOAc/ヘキサン)、トリフルオロメチルケトン
生成物を得た(0.084g,35%)。
【0474】
表IVl:下記のピラジンカルボン酸を、スキーム11eに記載のものと同様の手順を
用いて調製した。
【0475】
【表24】
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スキーム11t:
【0476】
【化87】
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大型のマイクロ波チューブに、MeCN(9mL)、亜硝酸tert−ブチル(0.1
5mL,1.2mmol)、および臭化銅(II)(0.331g,1.48mmol)
を逐次仕込んだ。このチューブをクリンプシールし、60℃で油浴中に浸漬させた。得ら
れた黒緑色混合物に、[5(R)−(5−アミノ−2,4−ジフルオロフェニル)ジヒド
ロ−2,5−ジメチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−チアジアジン−3(4
H)−イリデン]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(表IV,エントリー2、500
mg,1.24mmol)のMeCN(3mL)溶液をシリンジで約2分間にわたって添
加した。添加終了後、反応液を60℃で20分間撹拌した。この時点で、反応液を冷却し
、EtOAcで希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水とEtOAcで希釈した。
相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機部分を合わせ、水性飽和NaHCO
3とブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗製試料をカ
ラムクロマトグラフィーに供し(80gのシリカ,60mL/分,0%から50%までの
EtOAc/ヘキサン)、生成物[5(R)−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニ
ル)ジヒドロ−2、5−ジメチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−チアジアジ
ン−3(4H)−イリデン]カルバミン酸1,1−ジメチルエチルを得た(0.30g,
52%)。
スキーム11u:
【0477】
【化88】
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工程1:5−ブロモピコリン酸(20.2g,100mmol)を含む200mLのト
ルエンの懸濁液に、塩化チオニル(11mL,150mmol)を添加した。混合物を室
温で20分間撹拌し、次いで30分間還流加熱した。得られた溶液を室温まで冷却し、濃
縮乾固した。粗製生成物塩化5−ブロモピコリノイルを、直接、次の工程で使用した。
【0478】
工程2:上記の残渣にTHF(200mL)とEt
3N(42mL)を添加後、氷水浴
中で混合物を冷却した。ベンジルアルコール(31.1mL,300mmol)をゆっく
り添加した。混合物を室温まで昇温させ、一晩撹拌した。
【0479】
反応混合物をエーテルで希釈し、飽和NaHCO
3(水溶液)、H
2O、ブラインで洗
浄し、次いで、乾燥させた(MgSO
4)。濃縮と晶出後、所望の生成物5−ブロモピコ
リン酸ベンジル(20.6g)を得た。
【0480】
工程3:5−ブロモピコリン酸ベンジル(876mg,3.0mmol)のTHF(1
0mL)溶液に、Pd(PPh
3)
4(173mg,0.15mmol)をN
2下で添加
した。臭化シクロプロピル亜鉛のTHF(0.5M,10mL)溶液の添加後、混合物を
80℃で3時間加熱し、次いで室温まで冷却した。反応混合物を飽和NH
4Cl(水溶液
)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を飽和NaHCO
3(水溶液)
、ブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。シリカゲルクロマトグラフィー(0か
ら15%までのEtOAc/ヘキサン、次いで、15%EtOAc/ヘキサンで溶出)に
より、生成物5−シクロプロピルピコリン酸ベンジル(510mg)を得た。
【0481】
工程4:5−シクロプロピルピコリン酸ベンジルのMeOH(15mL)溶液に、20
%Pd(OH)
2/C(100mg)を添加した。H
2での水素添加分解を、H
2バルー
ン下にて室温で行った。濾過および濃縮後、所望の生成物5−シクロプロピルピコリン酸
(305mg)を得た。
スキーム11v:
【0482】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:5−ブロモピコリン酸ベンジル(2.92g,10mmol)、トリフルオロ
ホウ酸イソプロペニルカリウム(3.05g,21mmol)、Pd(dppf)Cl
2
(445mg,0.54mmol)およびEt
3N(1.4mL)とイソプロピルアルコ
ール(20mL)の混合物をN
2で脱気し、80℃で7時間加熱した。混合物を室温まで
冷却し、EtOAcで希釈した。有機層をH
2O、5%クエン酸、飽和NaHCO
3(水
溶液)およびブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。シリカゲル
クロマトグラフィー(0から16%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)により、生成物
5−イソプロペニルピコリン酸ベンジル(1.27g)を得た。
【0483】
工程2:5−イソプロペニルピコリン酸ベンジル(1.27g,5mmol)のMeO
H(25mL)溶液を、H
2バルーンによる20%Pd(OH)
2/C(200mg)で
の水素化に2時間供した。濾過および濃縮により、生成物5−イソプロペニルピコリン酸
(780mg)を得た。
スキーム11w:
【0484】
【化90】
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工程1:5−ブロモ−3−フルオロピコリノニトリル(1.0g,5mmol)、Pd
(dppf)Cl
2(82mg,0.1mmol)および炭酸セシウム(3.26,10
mmol)のTHF(20mL)の混合物をN
2で脱気した。トリエチルボラン(1.0
M THF,10mL)溶液の添加後、混合物を65℃で5時間加熱した。混合物を室温
まで冷却し、次いで、氷浴内でさらに冷却した。この混合物中に、NaOH(1.2g)
を含む20mLのH
2Oの溶液を添加した後、H
2O
2(30%水溶液 7mL)を添加
した。混合物を0℃で30分間撹拌し、エーテルで抽出した(4回)。有機層をブライン
で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0から
40%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)により、生成物5−エチル−3−フルオロピ
コリンアミド(370mg)を得た。
【0485】
工程2:アミド(475mg,2.8mmol)と10mLの濃HClの混合物を5時
間還流加熱した。混合物を濃縮し、真空乾燥させ、生成物5−エチル−3−フルオロピコ
リン酸を得た。
スキーム11x:
【0486】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:5−ブロモ−3−フルオロピコリノニトリル(603mg,3.0mmol)
とPd(PPh
3)
4(173mg,0.15mmol)のTHF(10mL)溶液に、
N
2下で臭化シクロプロピル亜鉛(0.5M,10mL)を添加した。80℃で4時間加
熱した後、混合物を室温まで冷却し、飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチした。混合物
をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機層を飽和NaHCO
3(水溶液)とブライ
ンで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。粗製生成物をシリカゲルクロマトグラ
フィーによって精製し(0から8%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)、5−シクロプ
ロピル−3−フルオロピコリノニトリルを得た(406mg)。
【0487】
工程2:工程1の生成物を10mLの濃HCl中で一晩還流加熱した。濃縮後、固形の
生成物5−シクロプロピル−3−フルオロピコリン酸(400mg)を冷水で洗浄し、真
空乾燥させた。
スキーム11y:
【0488】
【化92】
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工程1:1−(6−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(200mg,1.0mmo
l)およびCuCN(179mg,2.0mmol)と無水DMF(5mL)の混合物を
N
2下、110℃で18時間加熱し、混合物を室温まで冷却し、水で希釈した。EtOA
cの添加および濾過後、水層をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaHCO
3(水溶
液)、ブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。シリカゲルクロマ
トグラフィー(0から20%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)により、生成物5−ア
セチルピコリノニトリル(120mg)を得た。
【0489】
工程2:5−アセチルピコリノニトリル(146mg,1.0mmol)を含む5mL
の濃HClを2.5時間還流加熱した。混合物を濃縮し、真空乾燥させた。粗製生成物5
−アセチルピコリン酸を、さらに精製せずに使用した。
スキーム11z:
【0490】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:5−アセチルピコリノニトリル(146mg,1.0mmol)とDeoxo
−Fluor(商標)(1.0mL,トルエン中50%)の混合物をN
2下、80℃で3
時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、DCMで希釈した。有機層を飽和NaHCO
3
(水溶液)とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーによって精製し(0から15%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)
、5−(1,1−ジフルオロエチル)ピコリノニトリルを得た(120mg)。
【0491】
工程2:5−(1,1−ジフルオロエチル)ピコリノニトリル(120mg,0.71
mmol)を含む9mLの濃HClを110℃で5時間加熱した。混合物を濃縮した。残
渣に、ジイソプロピルエチルアミン(2mL)を添加し、混合物を濃縮した。残渣を真空
乾燥させ、さらに精製せずに使用した。
スキーム11aa:
【0492】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:6−ブロモニコチンアルデヒド(11.2g,60mmol)およびCuCN
(8.06g,90mmol)とDMF(100mL)の混合物をN
2下、120℃で3
時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、セライトパッドに通して
濾過した。有機層を水とブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。
シリカゲルクロマトグラフィー(0から20%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)によ
り、生成物5−ホルミルピコリノニトリル(4.55g)を得た。
【0493】
工程2:5−ホルミルピコリノニトリル(132mg,1.0mmol)とDeoxo
−Fluor(登録商標)(1.0mL,トルエン中50%)の混合物を室温で16時間
撹拌した。DCMで希釈後、溶液を飽和NaHCO
3、ブラインで洗浄し、次いで乾燥さ
せ(MgSO
4)、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0から10%までのEt
OAc/ヘキサンで溶出)により、生成物5−(ジフルオロメチル)ピコリノニトリル(
118mg)を得た。
【0494】
工程3:5−(ジフルオロメチル)ピコリノニトリル(118mg,0.75mmol
)を含む9mLの濃HClを110℃で2.5時間加熱した。混合物を冷却し、濃縮し、
ジイソプロピルエチルアミン(2mL)で処理した。混合物を再濃縮し、真空乾燥させ、
5−(ジフルオロメチル)ピコリン酸を得、これを精製せずに使用した。
スキーム11ab:
【0495】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:5−ホルミルピコリノニトリル(1.0g,7.58mmol)とトリフェニ
ルジフルオロケイ酸テトラブチルアンモニウム(4.9g,9.10mmol)を含む6
0mLのTHFの−78℃の溶液に、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン(1.6
2g,114mmol)溶液を添加した。混合物を−78℃で20分間撹拌した。次いで
、冷却浴を氷浴に交換した。さらに30分間撹拌後、反応液を飽和NH
4Cl
(水溶液)
でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出した(3回)。有機層を飽和NaHCO
3(
水溶液)、ブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。シリカゲルク
ロマトグラフィー(0から40%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)により、生成物5
−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピコリノニトリル(600mg
)を得た。
【0496】
工程2:5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピコリノニトリル
(202mg,1.0mmol)、濃HCl(0.5mL)および濃H
2SO
4(0.2
5mL)と10mLの無水MeOHの混合物を19時間還流加熱した。この溶液を濃縮し
、飽和NaHCO
3で中和した。EtOAcでの抽出後、有機層の濃縮およびシリカゲル
クロマトグラフィーでの残渣の精製(0から45%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)
により、5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピコリン酸メチルを
得た(76mg)。
【0497】
工程3:5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピコリン酸メチル
(76mg,0.32mmol)のDCM(3mL)溶液に、トリエチルアミン(0.2
2mL)を添加した後、塩化メタンスルホニル(45mg,0.39mmol)のDCM
(1mL)溶液を添加した。混合物を室温で7時間撹拌し、次いでDCMで希釈した。こ
の溶液を5%クエン酸と飽和NaHCO
3(水溶液)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)
、濃縮した。生成物5−(2,2,2−トリフルオロ−1−(メチルスルホニルオキシ)
エチル)ピコリン酸メチル(95mg)をクロマトグラフィーによって精製した。
【0498】
工程4:5−(2,2,2−トリフルオロ−1−(メチルスルホニルオキシ)エチル)
ピコリン酸メチル(95mg,0.3mmol)のMeOH(5mL)溶液に、10%P
d/C(45mg)を添加した。1気圧のH
2での水素添加を室温で2時間行った。濾過
によって触媒を除去した後、濾液(filtrated)を濃縮した。残渣をDCMに溶
解させ、飽和NaHCO
3(水溶液)とブラインで洗浄した。この溶液を乾燥させ(Mg
SO
4)、濃縮し、5−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピコリン酸メチルを得、こ
れを精製せずに使用した。
【0499】
工程5:5−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピコリン酸メチル(57mg,0.
26mmol)およびLiOH(12.5mg,0.52mmol)と6mLのMeOH
/水(5:1)の混合物を室温で3.5時間撹拌した。反応混合物を5%クエン酸で酸性
化し、次いで濃縮した。残渣をDCMで抽出した(4回)。有機層をブラインで洗浄し、
乾燥させた(Na
2SO
4)。濃縮後、生成物5−(2,2,2−トリフルオロエチル)
ピコリン酸を真空乾燥させ、さらに精製せずに使用した。
スキーム11ac:
【0500】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:5−ホルミルピコリノニトリル(490mg,3.71mmol)を含む15
mLのMeOHの0℃の溶液に、NaBH
4(140mg,3.71mmol)を添加し
た。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、5%クエン酸でクエンチした。大部分のMeOH
を濃縮によって除去した後、残渣をDCMと飽和NaHCO
3(水溶液)間に分配した。
水層をDCMで抽出した(10回)。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させた(Na
2S
O
4)。真空濃縮により、生成物5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル(431m
g)を得た。
【0501】
工程2:5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル(1.59g,11.9mmol
)のDCM(80mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(3.2mL)を添加した
後、塩化メタンスルホニル(1.49g,13.0mmol)のDCM(20mL)溶液
を0℃で添加した。この溶液を0℃で40分間撹拌し、5%クエン酸、飽和NaHCO
3
(水溶液)およびブラインで洗浄した。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに
よって精製し(0から30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、メタンスルホン酸(6−
シアノピリジン−3−イル)メチルを得た(2.33g)。
【0502】
工程3:メタンスルホン酸(6−シアノピリジン−3−イル)メチル(199mg,0
.94mmol)を含む2mLの無水EtOHを、密封チューブ内で85℃にて3.5時
間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(0から2
5%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)、5−(エトキシメチル)ピコリノニトリルを
得た(104mg)。
【0503】
工程4:5−(エトキシメチル)ピコリノニトリル(104mg)の濃HCl(10m
L)溶液を3.5時間還流加熱した。濃縮後、残渣にジイソプロピルエチルアミン(3m
L)を添加した。混合物を濃縮し、真空乾燥させた。生成物5−(エトキシメチル)ピコ
リン酸を、さらに精製せずに使用した。
【0504】
表IVm:下記の酸を、スキーム11acに記載のものと同様の手順を使用し、工程3
で適切なアルコールに置き換えて調製した。
【0505】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
表V:下記の実施例を、スキーム11bに記載のものと同様の手順を使用し、適切なア
リールアミンとカルボン酸を用いて調製した。
【0506】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
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スキーム12:
【0507】
【化97】
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工程1:表IVのアニリン(エントリー1)(80mg)とEt
3N(50 uL)の
CH
2Cl
2(2mL)溶液に、塩化アセチル(1.2当量)を添加した。得られた溶液
を室温で2時間撹拌した。水を添加し、水層をCH
2Cl
2で抽出し、Na
2SO
4上で
乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し
た(SiO
2:ヘキサン中0から60%までのEtoAc)。
【0508】
工程2:実施例41をTFA塩として、工程1の生成物から、スキーム11bの工程2
に記載のものと同様の方法を用いて調製した。LCMSデータ:(方法D):t
R=0,
91分,m/e=311(M+H)。
スキーム12b:
【0509】
【化98】
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スキーム10のアニリン(50mg,0.13mmol)および炭酸カリウム(18m
g,0.13mmol)と1:1のアセトン:水(4mL)の混合物に、クロロギ酸ベン
ジル(0.028mL,0.19mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し
た。水を添加し、混合物をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2S
O
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによ
って精製し(SiO
2:100:0から70:30のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)
、カルバミン酸を得た。
【0510】
実施例41bを、そのTFA塩として、上記のカルバミン酸から、スキーム11bの工
程2に記載のものと同様の方法を用いて調製した。LCMSデータ:(方法D):t
R=
1.88分,m/e=421.0(M+H)。
スキーム12c:
【0511】
【化99】
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工程1:アニリン(200mg,0.517mmol,スキーム10)およびDIEA
(0.36mL,2.07mmol)とCH
2Cl
2(2mL)の混合物に、室温で、塩
化エチルスルホニル(0.074mL,0.775mmol)を滴下した。18時間後、
反応液を1M HClでクエンチし、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgS
O
4上で乾燥させ、減圧濃縮した。
【0512】
工程2:実施例41cを、上記の物質から、スキーム11bの工程2に記載のものと同
様の方法を用いて調製した。脱保護後、得られた残渣を逆相クロマトグラフィーによって
精製し(C18:勾配溶出,90:10:0.1から0:100:0.1の水:MeCN
:TFA)、実施例41cをそのTFA塩として得た。LCMS(条件D):t
R=1.
64分,m/e=379.0(M+H)。
【0513】
表Va:下記の実施例を、スキーム12cに記載のものと同様の方法を用いて調製した
。
【0514】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
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スキーム12d:
【0515】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
アニリン(スキーム10,70mg,0.18mmol)を含む2mLのDCMに、無
水酢酸(19μL,0.2mmol)とトリエチルアミン(29μL,0.2mmol)
を添加した。反応液を室温で3時間撹拌し、次いで水に注入した。混合物をDCMで抽出
した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から50%のEtOAc/ヘキサ
ン)、メチルアミド生成物を得た。この物質を2mLの20%TFA/DCM中で1時間
撹拌し、次いで真空濃縮し、実施例41fをトリフルオロ酢酸塩として得た(0.041
g,69%)。LCMSデータ:(方法A):t
R=2.96分,m/e=379.2(
M+H)。
【0516】
表VI:下記の実施例を、スキーム12に記載のものと同様の方法を使用し、適切な酸
塩化物とアリールアミンを用いて調製した。
【0517】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム12e:
【0518】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−3−フルオロアニリン(252mg,0.60mmol)、ギ酸アンモニ
ウム(5.0g,79mmol)と25mLのイソプロパノールの混合物を、70℃で一
晩加熱した。濾過および濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(
0から30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、3−フルオロアニリン生成物を得た(1
50mg)。
スキーム12f:
【0519】
【化102】
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アニリン(96mg,0.25mmol,スキーム10)、酸(スキーム11x、81
mg,0.45mmol)、HATU(230mg,0.60mmol)、およびDIE
A(0.36mL,2.0mmol)とDCM(5mL)の混合物を室温で一晩撹拌した
。反応混合物をDCMで希釈し、5%クエン酸、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄
した。乾燥(MgSO
4)および濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(chr
omatograpy)に供した(0から25%までのEtOAc/ヘキサンで溶出)。
得られた生成物を6mLの25%TFA/DCMに溶解させ、室温で1時間撹拌した。濃
縮および真空乾燥により、実施例42b(143mg)をTFA塩として得た。LCMS
(条件D):t
R=1.91分,m/e=450.2(M+H)。
【0520】
表VIb:下記の実施例を、対応するアニリンとカルボン酸から、スキーム12fに記
載のものと同様の手順を用いて調製した。
【0521】
【表29】
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スキーム13:
【0522】
【化103】
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アルミホイルで覆った丸底フラスコ内の表IIbのエントリー3のチオフェン(2.2
g,5.6mmol)のDMF溶液に、N
2雰囲気下で、NBS(2.7g,15mmo
l)を添加した。得られた溶液を50℃まで撹拌しながら8時間加熱した。この溶液を室
温まで冷却した。この溶液に、NaHCO
3とNa
2S
2O
5の水溶液を添加した。水層
をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaHCO
3(水溶液)で洗浄した(2回)。有
機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマト
グラフィーによって精製し(SiO
2:100:0から83:17のヘキサン:EtOA
cの勾配溶出)、ブロモチオフェンを得た(1.7g,63%収率)。
【0523】
表VII:下記の化合物を、スキーム13に記載のものと同様の手順を使用し、適切な
出発物質を用いて調製した。
【0524】
【表30】
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スキーム14:
【0525】
【化104】
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工程1:スキーム13のチオフェン(100mg,0.21mmol)のTFA(約2
mL)溶液に、NBS(94mg,0.53mmol)とH
2SO
4(4滴)を添加した
。この溶液を室温で30分間撹拌した。該期間後、さらにNBS(80mg)を添加し、
溶液をさらに30分間撹拌した。次いで、混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)とNa
2
S
2O
5(溶液)でクエンチした。水層をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaHC
O
3(水溶液)で洗浄し(2回)、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製
生成物をCH
2Cl
2中でスラリーにした。この混合物に、重炭酸ジ−tert−ブチル
(96mg,0.21mmol)とEt
3N(25mg,0.23mmol)を添加した
。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この溶液を濃縮し、粗製残渣を分取用
TLCによって精製し(SiO
2:3:1のヘキサン:EtOAc)、ジブロモチオフェ
ンを得た(49mg)。
【0526】
工程2:実施例43を、スキーム11bの工程2に記載のものと同様の方法を用いて調
製した。LCMS(条件A):t
R=3.07分,m/e=452.2(M+H)。
スキーム15:
【0527】
【化105】
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工程1:臭化チオフェン(スキーム3)(149mg,0.34mmol)を入れたマ
イクロ波バイアルに、3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(146mg,0.8
8mmol)、2M Na
2CO
3(水溶液)(0.31mL)およびジオキサン(2.
5mL)を添加した。混合物を内部での5分間のN
2の起泡によって脱気した。この混合
物に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(I
I)錯体をCH
2Cl
2(60mg,0.074mmol)とともに添加した。バイアル
にキャッピングし、雰囲気に窒素をパージした。混合物を60℃まで撹拌しながら2時間
加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。次いで、混合物をセライト
に通して濾過した。有機層をブラインで洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出した(3回
)。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物を分取
用TLCによって精製し(SiO
2:3:1のヘキサン:EtOAc)、ビアリール化合
物を得た(105mg)。
【0528】
工程2:工程1のビアリール化合物のCH
2Cl
2(1.0mL)溶液に、TFA(1
.0mL)を添加した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を真空除去し、
実施例44をトリフルオロ酢酸塩として得た。LCMSデータ:(方法A):t
R=2.
96分,m/e=379.2(M+H)。
【0529】
表VIII:下記の実施例を、スキーム15に記載のものと同様の手順を使用し、適切
な臭化アリールとボロン酸/エステルを用いて調製した。
【0530】
【表31】
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スキーム16:
【0531】
【化106】
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工程1:チオフェン(スキーム3)(238mg,0.54mmol)の無水THF(
2.5mL)溶液に、−78℃で、LHMDS溶液(THF中1.0M,1.63mL)
を添加した。得られた溶液を−78℃で1時間撹拌した。この溶液にヨウ化メチル(0.
086mL,1.36mmol)を添加した。得られた溶液を−78℃でさらに1.25
時間撹拌した。該期間後、水を添加し、混合物を室温まで昇温させた。次いで、水層をE
tOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾
燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し
(SiO
2:100:0から80:20のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、高速溶出
トランス異性体H(20mg,8.1%)と低速溶出シス異性体I(168mg,68%
)を得た。
【0532】
工程2:I(16mg,0.035mmol)のCH
2Cl
2(1mL)溶液にTFA
(1mL)を添加した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。この溶液を濃縮し、
実施例96(15mg)をトリフルオロ酢酸塩として得た。LCMSデータ:(方法A)
:t
R=2.79分,m/e=354.2(M+H)。
【0533】
表IX:下記の実施例を、工程1でLHMDSの代わりにNaHMDSを使用したこと
以外は、スキーム16に記載のものと同様の方法を用いて調製した。
【0534】
【表32】
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スキーム17:
【0535】
【化107】
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スキーム13のチオフェン(74mg,0.16mmol)、Pd(dppf)Cl
2
・CH
2Cl
2(19mg,0.023mmol)、亜鉛(8.2mg,0.12mmo
l)、シアン化亜鉛(11mg,0.094mmol)を含むN,N−ジメチルアセトア
ミド(2.0mL)のスラリーを入れた密封マイクロ波バイアルを、該混合物中での5分
間のN
2の起泡によって脱気した。次いで、混合物を85℃まで撹拌しながら2時間加熱
した。混合物を室温まで冷却し、Et
2Oで希釈した。有機層を水で洗浄し(2回)、N
a
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣を分取用TLCによって精製し(
SiO
2:95:5のCH
2Cl
2:MeOH)、実施例102を得た(15mg)。L
CMSデータ:(方法A):t
R=2.22分,m/e=319.2(M+H)。
スキーム18:
【0536】
【化108】
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20mL容マイクロ波槽を火炎乾燥させ、真空下で冷却し、次いで、N
2を戻し充填し
た後、真空/N
2戻し充填を2サイクル行った。アニリン(スキーム10)(55mg,
142μmol)、Pd
2dba
3−CHCl
3(17mg,19μmol)、ジ−te
rt−ブチルホスフィニル−2−ビフェニル(15mg,50μmol)、ナトリウムt
ert−ブトキシド(31mg,322μmol)および4−ブロモ−2,2−ジフルオ
ロベンゾ[d][1,3]ジオキソールJ(48mg,202μmol)を無水トルエン
(2mL)中に懸濁させ、マイクロ波バイアルを密封し、予備加熱した65℃の油浴中に
入れた。18時間の撹拌後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水性飽和NaHCO
3で
洗浄し(1回)、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、黄色油状物を得、これ
をシリカゲルクロマトグラフィーに供し(溶離液として0→20%のEtOAc/ヘキサ
ンを使用)、中間体Kを膜状物として得た(39mg)。この中間体をTFA(2mL)
含有CH
2Cl
2(3mL)で室温にて脱保護し、次いで、トルエン(5mL)で希釈し
、減圧濃縮し、RP−HPLCに供し(C18,30ml/分,10%から100%まで
のMeCN/H
2O)0.1%TFA含有)、実施例103を32%収率で得た(24.
9mg,TFA塩)。LCMS(条件C):t
R=3.44分,m/e=443.2(M
+H)。
【0537】
表IXa:下記の実施例を、以下:カップリング反応を80℃で実行の変形を伴ってス
キーム18に記載のものと同様の方法を用いて調製した。
【0538】
【表33】
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スキーム19:
【0539】
【化109】
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工程1:3mLのトルエン/水(3:1)を入れたマイクロ波バイアルに、スキーム1
3のブロモチオフェン(50mg,0.11mmol)、Pd(OAc)
2(5mg,0
.02mmol)、RuPhos(21mg,0.04mmol)、シクロプロピルトリ
フルオロホウ酸カリウム(17mg,0.12mmol)およびCS
2CO
3(108m
g,0.33mmol)を添加した。バイアルを密封し、バイアルにN
2をパージした。
次いで、混合物を70℃で12時間加熱した。さらにPd(OAc)
2(5mg,0.0
2mmol)、RuPhos(21mg,0.04mmol)、シクロプロピルトリフル
オロホウ酸カリウム(17mg,0.12mmol)を添加し、混合物をN
2雰囲気下、
70℃までさらに12時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、セライトに通して濾過し
、CH
2Cl
2で抽出した。水層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次い
で、粗製混合物をCH
2Cl
2に溶解させた。この溶液に、Boc
2O(24mg,0.
11mmol)とEt
3N(13mg,0.13mmol)を添加した。得られた溶液を
室温で一晩撹拌した。この溶液を濃縮し、粗製生成物を分取用TLCによって精製した(
SiO
2;70:30のヘキサン:EtOAc)。
【0540】
工程2:実施例104を、上記の物質から、スキーム11bの工程2に記載のものと同
様の方法を用いて調製した。LCMSデータ:(方法A):t
R=2.85分,m/e=
334.2(M+H)。
スキーム20:
【0541】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
ビアリールケトンを、スキーム15の工程1に記載のものと同様の方法を用いて形成さ
せた。
【0542】
表X:下記の実施例を、スキーム1aに記載のものと同様の方法を使用し、スキーム2
0のケトンと表Iの適切なスルホンアミドを出発物質として形成させた。
【0543】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
表XI:下記の実施例を、スキーム11bの工程2に記載のものと同様の方法を用いて
調製した。
【0544】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
スキーム21:
【0545】
【化111】
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工程1: 臭化物(表IIb,エントリー14)(500mg,1,11mmol)の
THF(7mL)溶液に、−20℃で、MeMgBr溶液(Et
2O中3M,0.48m
L,1.4mmol)を添加した。この溶液を−20℃で30分間撹拌した。次いで、こ
の溶液を−78℃まで冷却した。この溶液に、t−BuLi(ペンタン中1.7M,1.
6mL,2.8mmol)を添加した。この溶液を−78℃で2時間撹拌した。この溶液
に、DMF(0.13mL,1.7mmol)を添加した。この溶液を室温まで2.5時
間にわたってゆっくり昇温させた。次いで、この溶液に、飽和NH
4Cl(水溶液)(2
0mL)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2S
O
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによ
って精製し(SiO
2:3:1 ヘプタン:EtOAc)、アルデヒドを得た(237m
g,54%)。
【0546】
アルデヒド(1.04g,2.60mmol)のMeOH(10mL)溶液に、0℃で
、3分間にわたってNaBH
4(197mg,5.21mmol)を分割して添加した。
得られた混合物を20分間撹拌した。次いで、この溶液に、飽和NH
4Cl(水溶液)(
30mL)を添加し、混合物をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー
によって精製し(SiO
2:1:1 ヘプタン:EtOAc)、アルコールを得た(94
9mg,91%)。
【0547】
工程2:工程1のアルコール(105mg,0.26mmol)とトリフェニルホスフ
ィン(102mg,0.39mmol)のTHF(3mL)溶液に、3−フルオロフェノ
ール(0.030mL,0.33mmol)を添加した。この溶液に、DIAD(0.0
75mL,0.39mmol)を滴下し、得られた溶液を2時間撹拌した。反応液をSi
O
2フラッシュカラムに負荷し、精製し(100:0から0:100までのヘプタン:E
tOAcの勾配溶出)、エーテルを得た(73mg,56%)。
【0548】
実施例109を、上記の物質から、スキーム11bの工程2に記載のものと同様の方法
を用いて調製した。LCMS(条件B):t
R=2.10分,m/e=396.0(M+
H)。
【0549】
表XII:下記の実施例を、スキーム21の工程1に記載のベンジル型アルコールから
、スキーム21の工程2に記載のものと同様の方法を使用し、適切なアリールアルコール
を用いて調製した。
【0550】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム22:
【0551】
【化112】
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臭化物(表IIb,エントリー14,2.55g,5.66mmol)の無水THF(
45mL)撹拌溶液に、MeMgBr溶液(Et
2O中3M,2.4mL,7.20mm
ol)を窒素下、−78℃で添加した。添加終了後、反応混合物を20分間撹拌した。該
期間後、n−BuLi溶液(ヘキサン中2.5M,5.1mL,12.8mmol)を5
分間にわたって滴下した。次いで、反応混合物を−78℃で50分間撹拌し、冷却浴を除
いた。CO
2ガスを反応混合物中で50分間起泡させた。この期間後、反応液を、水性飽
和NH
4Cl(50mL)と1N塩酸(水溶液)(100mL)でクエンチした。得られ
た混合物をEtOAcで抽出した(3×100mL)。合わせた抽出物をブライン(10
0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。残渣をカ
ラムクロマトグラフィーによって精製し(シリカ,10%メタノール/塩化メチレン)、
カルボン酸を得た(1.49g,53%)。
【0552】
表XIII:下記の実施例を、スキーム11bに記載のものと同様の手順を使用し、ス
キーム22の酸と適切なアリールアミンを用いて調製した。酸、アミンおよびBOPCl
に対して使用したモル比は、それぞれ、1:1.3:1.5とした。
【0553】
【表37】
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スキーム23:
【0554】
【化113】
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臭化物(表V:実施例29のBoc中間体)(48mg,0.084mmol)のEt
OAc(4mL)溶液を入れた密封丸底フラスコに、N
2雰囲気下、iPr
2NEt(2
2μL,0.13mmol)と10%Pd/C、Degussa型(9.0mg,0.0
042mmol)を添加した。フラスコを真空排気し、D
2を戻し充填した(3回)。混
合物をD
2雰囲気下で4.5時間撹拌した。混合物にN
2をパージし、濾過し、濃縮した
。残渣をEtOAcと1/2飽和NaHCO
3(水溶液)間に分配した。水層をEtOA
cで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ
、濾過し、濃縮し、重水素化物(38mg,92%)を白色固形物として得た。実施例1
20を、そのTFA塩として、上記の物質から、スキーム11bの工程2に記載のものと
同様の手順を用いて調製した。LCMSデータ:(方法D):t
R=1.76分,m/e
=393.0(M+H)。
スキーム24:
【0555】
【化114】
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工程1:スキーム11hで調製した5−ヒドロキシピコリン酸メチル塩酸塩(0.40
g,2.1mmol)を含むDMF(1mL)に、炭酸カリウム(0.88g,6.3m
mol)と(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(0.68mL,
3.2mmol)を添加した。反応液を70℃まで昇温させ、18時間撹拌した。さらな
る等価量の(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシランを添加し、反応液
を90℃でさらに1.5時間撹拌した。反応液を室温(room temperture
)まで冷却し、水を添加した。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブ
ラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から30%のEtOAc/ヘキサン)、
生成物を得た(0.31g,47%)。
【0556】
工程2:工程1で調製した化合物(0.31g,1.0mmol)を含むTHF(1.
5mL)に、2N LiOH(1.5mL,3mmol)を添加した。反応液を室温で4
時間撹拌した。水性飽和クエン酸を用いて反応液のpHをpH約4に調整した。混合物を
EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4
)、濾過し、真空濃縮し、カルボン酸を得た(0.18g,60%)。
【0557】
工程3:スキーム10で調製したアニリン(0.15g,0.39mmol)を含むピ
リジン(1.5mL)に、工程2で調製したカルボン酸(0.17g,0.58mmol
)を添加した後、BOPCl(0.23g,0.89mmol)を添加した。反応液を室
温で4.5時間撹拌した。次いで、反応液を真空濃縮し、残渣をEtOAcに溶解させ、
水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から30%までのEtOAc/ヘ
キサン)、アミド生成物を得た(0.14g,54%)。
【0558】
工程4:工程3の生成物(0.20g,0.30mmol)を含むTHF(1mL)に
、TBAF(THF中1.0M,0.33mL,0.33mmol)を添加した。反応液
を室温で24時間撹拌した。EtOAcを反応混合物に添加し、混合物を水とブラインで
洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィーによって精製し(30分間で0から70%までのEtOAc/ヘキサン)、アル
コールを得た(0.14g,85%)。この生成物(0.14g,0.25mmol)を
含むDCM(2mL)に、TFA(2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、
真空濃縮した。次いで反応液を、メタノール(1mL)および7N NH
3/MeOH(
0.5mL)とともに1時間を撹拌した。次いで、反応液を真空濃縮し、EtOAcに溶
解させた。混合物を飽和NaHCO
3、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、実施例121を得た(0.10g,88%)。LCMSデー
タ:(方法D):t
R=1.68分,m/e=452.0(M+H)。
スキーム25
【0559】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:2−クロロ−5−ヒドロキシピリジン(10g,80mmol)を含む1.5
M NaOH
(水溶液)(67mL)に、0℃で、チオホスゲン(6.0mL,79mm
ol)を含むクロロホルム(46mL)を滴下した。滴下後、反応液を2時間撹拌した。
次いで、混合物をCHCl
3で抽出した。合わせたCHCl
3層を1N HCl(水溶液
)と水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。この溶液中で、反応液が昇温状態
になるまで(約1分間)Cl
2ガス起泡させた。反応液を室温で2時間撹拌し、次いで、
この混合物中で再度Cl
2ガスを起泡させた。次いで、反応液を18時間撹拌した。次い
で、反応混合物中で窒素ガスを起泡させて残留Cl
2ガスを除去した。次いで、反応液を
真空濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製し[C18(800g)5%
(2カラム容量(CV)、5から100%まで(10CV)、100(2CV);0.1
%ギ酸/水//0.1%ギ酸/アセトニトリル]、トリクロロメチルエーテルを得た(4
.0g,21%)。
【0560】
工程2:三フッ化アンチモン(4.1g,22.7mmol)と五塩化アンチモン(0
.22mL,1.7mmol)に、120℃で工程1で調製したトリクロロメチルエーテ
ル(2.8g,11.3mmol)を添加した。混合物を150℃まで昇温させ、1時間
撹拌し、次いで室温まで冷却した。DCMと飽和NaHCO
3(水溶液)を添加し、水層
をDCMで抽出した。合わせたものを20%KF
(水溶液)、水およびブラインで洗浄し
、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、生成物を得た(2.0g,83%)。
【0561】
工程3:工程2で調製したクロロジフルオロメチルエーテル(2.0g,9.3mmo
l)を含むプロパンニトリル(11mL)に、ブロモトリメチルシラン(2.8mL,2
1mmol)を添加した。反応液を100℃まで昇温させ、6.5時間撹拌した。反応液
を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3を添加した。混合物をEtOAcで抽出した。合わ
せた有機液を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、生
成物を得(2,1g)、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。
【0562】
工程4:マイクロ波反応バイアル内の工程3で調製したブロモピリジン(0.33g,
1.3mmol)を含むDMF(2.7mL)中で、N
2ガスを5分間起泡させた。Zn
(CN)
2(0.22g,1.9mmol)を添加し、反応混合物中で窒素を5分間起泡
させた。Pd(PPh
3)
4(0.078g,0.07mmol)を添加し、反応液中で
窒素を5分間起泡させた。反応槽をキャッピングし、100℃まで昇温させ、次いで2.
5時間撹拌し、室温まで冷却した。水とEtOAcを添加し、次いで、合わせたものをセ
ライトパッドに通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を次いでEtOAcで抽出し
た。次いで、有機液を合わせ、水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し
、真空濃縮し、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0か
ら8%までのEtOAc/ヘキサン)、生成物を得た(0.21g,81%)。
【0563】
工程5:工程4で調製したニトリル(0.21g,1.0mmol)を含むエタノール
(2mL)に、2N LiOH
(水溶液)(2.7mL)を添加した。反応液を100℃
まで昇温させ、2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、エタノールを真空除去した。
水性飽和クエン酸を用いて水性液のpHをpH約4に調整した。固体の塩化ナトリウムを
添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ
(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、白色固形物を得た(0.14g,62%)。
【0564】
工程6:スキーム10で調製したアニリン(0.20g,0.52mmol)を含むT
HF(0.84mL)に、0℃で、工程5で調製したカルボン酸(0.14g,0.63
mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0,27mL,1.6mmol)、
および50%1−プロパンホスホン酸の環状無水物含有酢酸エチル(0.42mL,0.
71mmol)のそれぞれを添加した。次いで、反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次い
で、室温でさらに1時間撹拌した。反応液に水を添加し、混合物を20分間激しく撹拌し
た。次いで、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブラインで洗浄し、
乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
によって精製し(30分間で0から30%までのEtOAc/ヘキサン)、アミドを得た
(0.26g,84%)。このアミド(0.26g,0.44mmol)を含むDCM(
1mL)に、室温で、TFA(0.68mL,8.8mmol)を添加した。反応液を1
8時間撹拌し、次いで真空濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、飽和NaHCO
3(水溶
液)とともに撹拌した。混合物をDCMで抽出した。合わせたDCM層を水とブラインで
洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、実施例122を得た。LCMS
データ:(方法D):t
R=2.06分,m/e=492(M+H)。
スキーム26
【0565】
【化116】
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工程1:三フッ化アンチモン(4.05g,23mmol)と五塩化アンチモン(0.
22mL,1.7mmol)に、120℃で、スキーム25の工程1で調製したトリクロ
ロメチルエーテル(2.80g,11mmol)を添加した。反応液を窒素下で165℃
まで昇温させ、14時間撹拌し、次いで175℃まで昇温させ、さらに4時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却した。得られた固形物塊を飽和NaHCO
3(水溶液)[ガスが発
生!]およびEtOAcとともに激しく撹拌した。混合物をセライトプラグに通して濾過
し、EtOAcで洗浄した。濾液をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブライ
ンで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィーによって精製した(30分間で0から10%までのEtOAc/ヘキサン)
(0.90g,40%)。
【0566】
工程2:工程1で調製したトリフルオロメチルエーテルを、スキーム25の工程3の手
順に従ってブロモピリジンに変換させた。
【0567】
工程3:工程2で調製したブロモピリジンを、スキーム25の工程4の手順に従ってシ
アノピリジンに変換させた。
【0568】
工程4:工程3で調製したシアノピリジンを、スキーム25の工程5の手順に従ってピ
リジルカルボン酸に変換させた。
【0569】
工程5:工程4で調製したピリジルカルボン酸を、スキーム25の工程6の手順に従っ
て実施例123に変換させた。LCMS(条件D):t
R=2.04分,m/e−476
.0(M+H)。
スキーム27
【0570】
【化117】
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工程1:スキーム13で調製したブロモチオフェン(1.34g,2.83mmol)
を含むTHF(9.2mL)に、0℃で、塩化メチルマグネシウム(THF中3.0M,
1.18mL,3.54mmol)を添加した。反応液を0℃で30分間撹拌し、次いで
、−78℃まで冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M,2.55mL,6
.38mmol)を10分間にわたって添加した。反応液を−78°で1時間撹拌し、次
いで、反応液中でCO
2ガスを起泡させた。冷浴を除き、混合物中でのCO
2ガスの起泡
を継続しながらながら反応液を室温まで昇温させた。この混合物に、1N HCl
(水溶
液)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブラインで洗浄し
、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ーによって精製し(30分間で0から80%までのEtOAc/ヘキサン)、カルボン酸
を得た(0.97g,78%)。
【0571】
工程2:工程1で調製したカルボン酸(0.027g,0.06mmol)を含むピリ
ジン(0.25mL)に、2−アミノ−6−メチルピリジン(0.013g,0.12m
mol)とビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸塩化物(0.024
g,0.09mmol)を添加した。反応液を室温で18時間撹拌し、次いで真空濃縮し
た。水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、
乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣を分取用シリカゲルTLCによっ
て精製し(1000μm SiO
2、30%EtOAc/ヘキサン)、生成物を得た(1
3mg,40%)。このアミド(0.065g,0.14mmol)を含むDCM(0.
4mL)に、TFA(0.2mL)を添加した。反応液を室温で20時間撹拌し、次いで
真空濃縮し、実施例124をTFA塩として得た。LCMSデータ:(方法D):t
R=
1.59分,m/e=428.0(M+H)。
【0572】
表XIV:下記の実施例を、スキーム27に記載のものと同様の手順を使用し、適切な
アリールアミンを用いて調製した。
【0573】
【表38】
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スキーム28
【0574】
【化118】
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工程1:アルデヒド(NaBH
4での処理前のスキーム21の工程1の中間体)(0.
10g,0.2mmol)を含むメタノール(1.5mL)とピリジン(0.5mL)に
、4Åシーブス(100mg)、2−アミノ−5−フルオロピリジン(0.056g,0
.5mmol)、および酢酸(0.02mL,0.35mmol)を添加した。反応液を
50℃まで昇温させ、18時間撹拌した。室温まで冷却後、飽和重炭酸ナトリウム(0.
5mL)を添加し、混合物を10分間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空濃
縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から35%
までのEtOAc/ヘキサン)、生成物を得た(0.077g,78%)。
【0575】
工程2:工程1で調製した物質(0.077g,0.16mmol)を含むDCM(0
.4mL)に、TFA(0.24mL,3.1mmol)を添加した。反応液を室温で2
時間撹拌し、次いで真空濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、飽和NaHCO
3(水溶液
)水およびブラインで洗浄した。DCM層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮
した。次いで、残渣をDCMに溶解させ、過剰の2N HCl/エーテルを添加した。混
合物を濃縮し、実施例131(57mg)をHCl塩として得た。LCMSデータ:(方
法D):t
R=1.56分,m/e=396.2(M+H)。
スキーム29:
【0576】
【化119】
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工程1:7−クロロキナルジン(1.2g,6.5mmol)を含むTHF(80mL
)に、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.9g,7.6mmol)、1,3−ビス(2,
6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾl−2−イリデン塩酸塩(0.17g,0.4m
mol)、および酢酸カリウム(1.6g,16mmol)を添加した。反応液中で窒素
を10分間起泡させた。酢酸パラジウム(0.044g,0.20mmol)を添加し、
反応液を還流下で昇温させ、6時間撹拌した。反応液をシリカゲルプラグに通して濾過し
、EtOAcで洗浄した。濾液を真空濃縮した。濾液をシリカゲルクロマトグラフィーに
よって精製し(30分間で0から30%までのEtOAc/ヘキサン)、ボロン酸エステ
ルを得た(0.97g,55%)。
【0577】
工程2:工程1で調製したボロン酸エステル(0.78g,2.9mmol)のTHF
(6mL)に、水(24mL)とメタ過ヨウ素酸ナトリウム(0.93g,4.4mmo
l)を添加した。反応液を1時間撹拌し、次いで3M HCl
(水溶液)(19mL)を
添加した。混合物を45分間撹拌し、次いでEtOAcで抽出した。次いで、水層を飽和
NaHCO
3(水溶液)で塩基性にし、EtOAcで抽出した。有機層を水とブラインで
洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮し、ボロン酸を得た(0.34g,
63%)。
スキーム30:
【0578】
【化120】
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工程1:マイクロ波反応バイアル内の臭化物(表IIb,エントリー14)(0.15
g,0.33mmol)に、t−ブタノール(1.5mL)、1−(t−ブトキシカルボ
ニル)−インドール−2−ボロン酸(0.16g,0.60mmol)および水性炭酸カ
リウム(2M,0.25mL,0.50mmol)を添加した。反応混合物中で窒素を1
0分間起泡させた。PdCl
2(dppf)(0.054g,0.066mmol)を添
加し、反応液中で窒素を5分間起泡させた。反応槽にキャップをし、65℃まで昇温させ
、3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、EtOAcを添加した。混合物を水とブラ
インで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーによって精製し(30分間で0から20%までのEtOAc/ヘキサン)
、ビアリール生成物を得た(0.12g,60%)。
【0579】
工程2:工程1で調製した生成物(0.12g,0.20mmol)を含むDCM(2
mL)に、TFA(2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、次いで真空濃縮
し、実施例132をTFA塩として得た(0.078g,78%)。LCMSデータ:(
方法D):t
R=1.96分,m/e=387,0(M+H)。必要に応じて、残渣を逆
相クロマトグラフィーによってさらに精製した[C18 5%(2カラム容量(CV)、
5から100%まで(10CV)、100(2CV);0.1%ギ酸/水//0.1%ギ
酸/アセトニトリル]。
【0580】
表XV:下記の実施例を、スキーム30に記載のものと同様の手順を使用し、適切な臭
化アリールとボロン酸を用いて調製した。
【0581】
【表39】
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スキーム31:
【0582】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:7−アザインドール(1.5g,12.7mmol)を含むDMF(30mL
)に、0℃で、NaH(鉱油中60%の分散液,0.56g,14mmol)を添加した
。反応液を室温で15分間撹拌し、次いで−40℃まで冷却した(EtOAc/CO
2冷
却浴)。次いで、(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(2.5ml,1
4mmol)を添加し、反応液を室温まで昇温させた。反応液を室温で18時間撹拌した
。EtOAcを添加し、混合物を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過
し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0
から10%までのEtOAc/ヘキサン)、SEM保護インドールを得た(2.9g,9
1%)。
【0583】
工程2:工程1で調製したSEM保護インドール(0.99g,4.0mmol)を含
むTHF(10mL)に、−40℃で、n−BuLi(ヘキサン中2.5M,1.9mL
,4.8mmol)を添加した。混合物を−40℃で1時間撹拌し、次いで、ホウ酸トリ
イソプロピル(1.2mL,5.2mmol)を添加した。混合物を室温まで撹拌しなが
ら18時間昇温させた。この反応混合物に1N HCl(水溶液)を添加した。混合物を
室温で30分間撹拌した。次いで、飽和NaHCO
3(水溶液)を用いて混合物をpH約
5に調整した。混合物をエーテルで抽出した。合わせたエーテル抽出物を水とブラインで
洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーによって精製し(30分間で0から50%までのEtOAc/ヘキサン)、イ
ンドールボロン酸を得た(0.20g,17%)。
【0584】
工程3:マイクロ波反応バイアル内の臭化物(表IIb,エントリー14)(0.21
g,0.46mmol)を含むt−ブタノール(3mL)に、工程2で調製したボロン酸
(0.20g,0.68mmol)と2M K
2CO
3(水溶液)(0.34mL,0.
68mmol)を添加した。反応液中で窒素を10分間起泡させた。PdCl
2(dpp
f)(0.075g,0.092mmol)を添加し、反応液を密封し、65℃まで加熱
した。3時間後、反応液を室温まで冷却し、EtOAcを添加した。混合物を水およびブ
ライン(MgSO
4)で洗浄し、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィーによって精製し(30分間で0から20%までのEtOAc/ヘキサン)、カップ
リング生成物を得た(0.21g,74%)。
【0585】
工程4:工程3で調製したカップリング生成物(0.086g,0.14mmol)に
、4M HCl含有エタノール(6mL)を添加した。反応液を60℃まで昇温させ、2
0時間撹拌した。反応液を真空濃縮し、次いで、逆相クロマトグラフィーによって精製し
(C18:勾配溶出,90:10:0.1から0:100:0.1の水:MeCN:ギ酸
)、実施例142を得た(0.030g)。LCMSデータ:(方法D):t
R=1.6
7分,m/e=388.0(M+H)。
スキーム32:
【0586】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:ニトロピリジン(5.1g,30mml)を含むDMF(5mL)に、1,1
−メトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(15mL,110mmol)を添加した。
反応液を130℃まで昇温させ、16時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、次いで、
氷入りのビーカーに添加した。得られた固形物を濾過によって単離し、生成物を得た(5
.9g,88%)。
【0587】
工程2:工程1で調製したエナミン(5.9g,26mmol)を含むエタノール(2
75mL)に、10%パラジウム担持炭素、Degussa型(1.5g)を添加した。
反応混合物を水素雰囲気(15psi)で15分間振盪した。反応液をセライト床に通し
て濾過し、DCMで洗浄した。濾液を真空濃縮し、インドールを得た(4.3g,61%
)。
スキーム33:
【0588】
【化123】
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工程1:4−アザインドールをSEM基で、スキーム31の工程1に記載の手順に従っ
て保護した。
【0589】
工程2:工程1で調製したSEM保護インドールを、スキーム31の工程2に記載の手
順に従って2−ボロン酸に変換させた。
【0590】
工程3:マイクロ波反応バイアル内の工程2で調製したSEM保護インドールの2−ボ
ロン酸(0.40g,1.37mmol)を含むt−ブタノール(3mL)に、炭酸カリ
ウム(2M,0.6mL,1.1mmol)とスキーム13で調製したブロモチオフェン
(0.36g.0.76mmol)を添加した。反応混合物中で窒素を10分間起泡させ
た後、PdCl
2(dppf)(0.12g,0.15mmol)を添加した。反応槽を
キャッピングし、65℃まで昇温させた。反応液を16時間撹拌し、次いで室温まで冷却
した。EtOAcを添加し、混合物を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、
濾過し、真空濃縮した。残渣をDCM(2mL)に溶解させ、(Boc)
20(166m
g)を添加した。反応液を室温で18時間撹拌した。反応液を真空濃縮し、残渣を得、こ
れをシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(0から40%のEtOAc/ヘキサ
ン)、所望の生成物とビス−boc生成物(360mg)の混合物を得た。この混合物を
直接、次の工程に担持した。
【0591】
工程4:工程3で調製したビアリール(0.28g,0.43mmol)を、4N H
Cl含有エタノール(12mL)中で、65℃まで12時間加熱した。反応液を真空濃縮
し、所望の物質とインドールN−ヒドロキシメチル中間体を得た。混合物をアセトン(2
mL)とエタノール(1mL)に溶解させ、炭酸カリウムを添加した(0.15g,1.
1mmol)。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、飽和NH
4Cl
(水溶液)に添加
した。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水とブラインで洗浄し、乾燥さ
せ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣を分取用シリカゲルTLCによって精製
し(10%MeOH/DCM)、実施例143を得た(0.10g,57%)。LCMS
データ:(方法D):t
R=1.67分,m/e=410.0(M+H).(あるいはま
た、残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製してもよい[C18 5%(2カラム容
量(CV)、5から100%まで(10CV)、100(2CV);0.1%ギ酸/水/
/0.1%ギ酸/アセトニトリル])。
【0592】
表XVI:スキーム33に記載の条件を使用し、下記の実施例を、適切な臭化アリール
とアリールボロン酸から調製した。
【0593】
【表40】
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スキーム34:
【0594】
【化124】
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工程1:スキーム10aのアニリン(95mg,0.20mmol)、ピコリン酸(3
0mg,0.25mmol)およびBOPCl(78mg,0.31mmol)を含むC
H
2Cl
2(4mL)のスラリーに、0℃で、iPr
2NEt(89μL,0.51mm
ol)を添加した。得られた混合物を室温まで昇温させ、16時間撹拌した。混合物をC
H
2Cl
2と水間に分配した。水層をCH
2Cl
2で抽出した(3回)。合わせた有機層
をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物を分取用TLCによって精
製し(SiO
2:1:1のヘキサン:EtOAc)、アミド(47mg,40%)を白色
固形物として得た。
【0595】
工程2:実施例148を、そのTFA塩として、上記の物質から、スキーム23に記載
のものと同様の手順を用いて調製した。LCMSデータ:(方法D):t
R=1.75分
,m/e=393.0(M+H)。
スキーム35:
【0596】
【化125】
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工程1:アニリン(スキーム10、0.1g,0.26mmol)、2mLのDCM、
ジイソプロピルエチルアミン(45μL,0.26mmol)、およびトリフルオロアセ
トフェノン(0.045g,0.26mmol)室温混合物に、四塩化チタン(DCM中
1.0M,0.26mL,0.26mmol)をゆっくり滴下した。反応液を2時間撹拌
した。次いで、水性飽和重炭酸ナトリウムを反応液に注入すると、白色析出物が形成され
、次いで、これをセライトに通して濾過した。セライトをDCMで洗浄し、濾液をDCM
で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(20分間で0から30%のEtOAc/
ヘキサン)、イミン化合物を得た(0.051g,36%)。
【0597】
工程2:工程1で調製したイミン(0.051g,0.09mmol)(2mL Me
OH中で撹拌下)に、ナトリウムボロヒドリド(0.007g,0.18mmol)を添
加した。反応液を室温で1時間撹拌し、次いで真空内で濃縮乾固した。反応液を分取用R
P HPLCによって精製し(22分間で10から100%までのアセトニトリル(0.
1%ギ酸含有)/水(0.1%ギ酸含有))、アミン生成物を得た。この物質を2mLの
20%TFA/DCMで1時間処理し、次いで真空濃縮し、実施例149(ジアステレオ
マーの1:1の混合物)をトリフルオロ酢酸塩として得た(39mg,75%)。LCM
Sデータ:(方法D):t
R=1.97分,m/e=445.0(M+H)。
【0598】
表XVII:下記の実施例を、スキーム35に記載の方法に従って作製した。
【0599】
【表41】
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表XVIII:下記の実施例をジアステレオマーの混合物として、以下のシーケンス:
(1)スキーム35,工程1,(2)スキーム11b,工程2を用いて作製した。
【0600】
【表42】
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スキーム36:
【0601】
【化126】
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工程1:アニリン(表IV,エントリー5 0.2g,0.5mmol)(室温で撹拌
下)を含む氷酢酸(5mL)に、亜硝酸ナトリウム(0.035g,0.5mmol)の
水(0.25mL)溶液を滴下した。反応液を室温で6時間撹拌し、次いで真空内で濃縮
乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(30分間で0から10
0%までのEtOAc/ヘキサン)、インダゾール化合物を固形物として得た(0.06
0g,29%)。
【0602】
工程2:工程1の物質(0.005g、0.012mmol)をスキーム11b,工程
2に従って処理し、実施例155をTFA塩として得た(0.005g,97%)。LC
MSデータ:(方法D):t
R=1.63分,m/e=312.0(M+H)。
スキーム37:
【0603】
【化127】
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アミノピリジン化合物(表IIIb,0.068g,0.17mmol)(1.68m
Lの4:1のDMF:ジイソプロピルエチルアミン中で撹拌下)に、室温で、塩化5−ク
ロロピコリノイル(スキーム11p)と1結晶のDMAPを添加した。反応液を50℃ま
で加熱し、48時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、真空濃縮した。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィーによって精製し(20分間で0から60%までのEtOAc/ヘキ
サン、次いで、20〜30分間で60から100%までのEtOAc/ヘキサン)、アミ
ド生成物を得た(0.014g,15%)。この物質をスキーム11b,工程2に従って
処理し、実施例156(0,014g,97%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。LC
MSデータ:(方法D):t
R=1.91分,m/e=443.0(M+H)。
【0604】
表XIX:下記の実施例を、スキーム37に記載の方法に従い、表IVjの酸塩化物を
用いて作製した。
【0605】
【表43】
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スキーム38:
【0606】
【化128】
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実施例154(0.020g,0.04mmol)(2mLのEtOH中で撹拌下)に
10%パラジウム担持炭素(0.010g)を添加した。この溶液を水素雰囲気(バルー
ン)に供し、16時間撹拌した。反応液をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した
。濾液を真空内で濃縮乾固し、分取用RP HPLCによって精製し(22分間で10か
ら100%までのアセトニトリル(0.1%ギ酸含有)/水(0.1%ギ酸含有))、実
施例159をジアステレオマーの混合物としてギ酸塩として得た(0.013g,65%
)。LCMSデータ:(方法D):t
R=1.92分,m/e=397.0(M+H)。
スキーム39:
【0607】
【化129】
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工程1:アニリン(スキーム10,0.1g,0.26mmol)(3mLのDCM中
で撹拌下)に、トリエチルアミン(54μL,0.39mmol)と塩化1−ピペリジン
カルボニル(34μL,0.27mmol)を添加し、混合物を室温で3日間撹拌した。
反応液を水に注入し、DCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾
過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(20分間で
0から80%までのEtOAc/ヘキサン)、尿素生成物を得た(0.093g,72%
)。次いで、この化合物をスキーム11b,工程2に従って処理し、実施例160(0.
094g,98%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。LCMSデータ:(方法D);t
R=1.75分,m/e=398.2(M+H)。
【0608】
表XX:下記の実施例を、スキーム39に記載の方法に従い、適切な塩化カルボニルを
用いて作製した。
【0609】
【表44】
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スキーム40:
【0610】
【化130】
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ブロモピリジン化合物(スキーム7a,工程6)0.07g,0.16mmol)を、
O−アニシジン(22μL,0.19mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二
パラジウム(0.003g,0.003mmol)、ラセミ型2,2’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.004g,0.006mmol)、および
ナトリウムt−ブトキシド(0.022g,0.22mmol)とともに、火炎乾燥した
密封マイクロ波バイアル内で(窒素をフラッシング)、2mLの無水トルエンと80℃で
3.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水に注入し、DCMで抽出した。合
わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーによって精製し(20分間で0から60%までのEtOAc/ヘキサン)
、ビアリールアミン生成物を得た(0.007g,9%)。この物質をスキーム11b,
工程2に従って処理し、実施例162をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.007g,
97%)。LCMSデータ:(方法D):t
R=1.80分,m/e=376.2(M+
H)。
【0611】
表XXI:下記の実施例をスキーム40の方法に従って作製した。
【0612】
【表45】
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スキーム41:
【0613】
【化131】
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表示したアニリン(スキーム10)を、スキーム11bに従い、5−シクロプロピルピ
ラジン−2−カルボン酸(表IVg,エントリー4)を用いて処理し、分離後、実施例1
69[LCMSデータ:(方法D):t
R=1.80mm,m/e=433.0(M+H
)]および実施例168[LCMSデータ:(方法D):t
R=1.83分,m/e=4
69.0(M+H)]の両方を、ともにTFA塩として得た。
スキーム42:
【0614】
【化132】
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表示したアニリン(スキーム10)を、スキーム11bに従い、3,5−ジメトキシピ
リジン−2−カルボン酸(スキーム11q)を用いて処理し、分離後、実施例170[L
CMSデータ:(方法D):t
R=1.73分,m/e=452.0(M+H)]および
実施例171[LCMSデータ:(方法D):t
R=1.85分,m/e=438.0(
M+H)]の両方を、ともにTFA塩として得た。
スキーム43:
【0615】
【化133】
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工程1:濃H
2SO
4(100mL)と発煙HNO
3(100mL)の−40℃の混合
物に、1−(2,6−ジフルオロフェニル)エタノン(20g,128mmol)を滴下
した。得られた混合物を−40℃で2時間撹拌し、次いで氷上にゆっくり注入した。この
混合物をDCMで希釈し、相を分離した。水層を水性飽和NaHCO
3で中和し、次いで
DCMで抽出した。すべての有機部分を合わせ、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮
し、1−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)エタノンを得(26.3g,13
1mmol,>理論量)、これを、さらに精製せずに使用した。
【0616】
工程2:先の工程のニトロフェニルケトンを、スキーム1aの工程1に従って処理し[
(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミドを(S)−2−メチル−2−プロパ
ンスルフィンアミドに置き換えて]、ケチミン生成物を得た(17.1g,工程1の1−
(2,6−ジフルオロフェニル)エタノンに対して44%)。
【0617】
工程3:工程2のケチミン(17.1g,56.2mmol)をスキーム1aの工程3
に従って処理し、所望のsyn付加生成物(6g,20%)ならびにsynとantiの
ジアステレオマー混合物(6g,3:1,20%)を得た。
【0618】
工程4:工程3のsyn付加生成物(2.71g,5.1mmol)のエタノール(2
5mL)溶液に、10%Pd/C(298mg)を添加した。混合物をH
2バルーン雰囲
気下に一晩置いた。セライトに通して濾過後、濾液を濃縮した。粗製残渣をフラッシュシ
リカカラムによって精製し(60%から100%までのEtOAc/ヘキサン)、アニリ
ン生成物を得た(1.75g,68%収率)。
【0619】
工程5:工程4のアニリン(453mg,0.9mmol)、3,5−ジフルオロピコ
リン酸(215mg,1.4mmol)、およびBOPCl(527mg,2.07mm
ol)と4mLのピリジンの混合物を一晩撹拌した。1N HCl(水溶液)でクエンチ
した後、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機部分を合わせ、MgSO
4上で乾燥させ、
濃縮した。粗製残渣をフラッシュシリカカラムによって精製し(40%EtOAc/ヘキ
サン)、アミド生成物を得た(431mg,74%収率)。
【0620】
工程6:上記の物質(431mg,0.67mmol)を含む3mLのDCMと1mL
のメタノールの溶液に、4N HCl含有ジオキサン(1mL,4.0mmol)を添加
した。混合物を1時間撹拌した後、濃縮した。この試料を、TFA(4mL)とチオグリ
コール酸(0.46mL,6.7mmol)の混合物で処理した。混合物を4時間撹拌し
た後、濃縮した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を注意深く添加することにより、粗製残渣を
中和し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、有機部分を合わせ、硫酸マグネシウム上
で乾燥させ、濃縮してアミン生成物とし、これを、さらに精製せずに後続の工程で使用し
た。
【0621】
工程7:工程6の物質(0.67mmolであると想定)を含むDCM(5mL)に、
イソチオシアン酸ベンゾイル(0.12mL,0.87mmol)を添加した。混合物を
室温で一晩撹拌した。濃縮した後、残渣を5mLのメタノールに溶解させ、ナトリウムメ
トキシド(メタノール中25%,0.37mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌
した。これを2滴の酢酸でクエンチした。混合物を濃縮した後、粗製物を飽和炭酸ナトリ
ウムで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機部分を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
濃縮し、イソチオ尿素生成物を得、これを、精製せずに後続の工程で使用した。
【0622】
工程8:工程7の物質(0.67mmolであると想定)のエタノール(5mL)溶液
に、ヨウ化メチル(0.05mL,0.8mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹
拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウムで希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した後、有
機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製残渣を5mLのエタノー
ルに溶解させ、混合物を50℃で2時間加熱した。次いで、混合物を飽和重炭酸ナトリウ
ムで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機部分を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ
、濃縮した。粗製残渣を逆相HPLCによって精製し(C18圧裂法,10%から100
%までのMeCN/水(0.1%TFA含有))、実施例172をTFA塩として得た(
40.3mg,工程5の生成物から14%)。LCMS(条件A):t
R=2.43分,
m/e=458.3(M+H)。
【0623】
表XXII:下記の実施例を1−(2,6−ジフルオロフェニル)エタノンから、スキ
ーム43に記載のものと同様の方法を使用し、工程5において適切な酸に置き換えて作製
した。
【0624】
【表46】
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スキーム44:
【0625】
【化134】
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工程1〜4:1−(5−メチル−4−ニトロチオフェン−2−イル)エタノン(文献の
手順(E.Campaigne,J.L.Diedrich,J.Am.Chem.So
c.1951,75,5240−5243)に従い、1−(5−メチルチオフェン−2−
イル)エタノンからのニトロ化によって得た)を、以下のシーケンス:(i)スキーム1
a,工程1〜4、(ii)スキーム3bと同様の手順を用いて工程4の生成物に変換した
。
【0626】
工程5:工程4の生成物(570mg,1.37mmol)のMeOH(25mL)溶
液に、10%Pd(OH)
2/C(250mg)を添加し、反応液を、Parr振盪器内
でH
2雰囲気(50psi)下にて18時間撹拌した。反応液をセライトパッド上で濾過
し、濾過残渣をMeOHですすぎ洗浄し、合わせた有機層を減圧濃縮し、残渣を得た(4
23mg,80%)。この残渣(423mg,1.08mmol)のトルエン(3mL)
溶液に、KOAc(85mg,0.86mmol)、無水酢酸(0.205mL,2.1
6mmol)および亜硝酸tert−ブチル(0.145mL,1.2mmol)を添加
した。反応液を90℃で4.5時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、EtOAcで希釈
した。セライトに通して濾過後、濾液を減圧濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルクロマ
トグラフィーに供した(100:0から70:30のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)
。得られたアセチル化物質と脱アセチル化物質の混合物(298mg)をTHF(5mL
)に溶解させ、水性1M LiOH(2mL)で室温にて30分間処理した。反応液をE
tOAcで希釈し、層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(1回)。合わせた有機層
をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、真空濃縮し、工程5の生成物を得た(2
82mg,65%)。
【0627】
工程6:水素化ナトリウム(鉱油中60%,20mg,0.5mmol)を、工程5の
生成物(78mg,0.195mmol)のDMF(2mL)溶液に室温で添加した。5
分後、2−フルオロ−5−ブロモピリジン(54mg,0.306mmol)を添加し、
反応液を室温で19時間撹拌し、次いで、水とEtOAcでクエンチした。有機層を水性
飽和NaHCO
3(水溶液)、ブラインで洗浄し、次いでMgSO
4上で乾燥させ、真空
濃縮した。この残渣のMeOH溶液に10%Pd(OH)
2/C(110mg)を添加し
、反応液をH
2バルーン雰囲気下で72時間撹拌した。触媒をセライト上での濾過によっ
て除去し、濾液を減圧濃縮し、位置異性体の中間体の混合物を得、これを、シリカゲルク
ロマトグラフィーによって分離した(ヘキサン:EtOAcでの勾配溶出)。各位置異性
体を、スキーム11b,工程2に記載の手順に従って脱保護し、次いで、逆相クロマトグ
ラフィーに供し(C18:勾配溶出,90:10:0.1から0:100:0.1の水:
MeCN:TFA)、実施例175と実施例176をそのTFA塩として得た。実施例1
75のLCMS(条件D):t
R=1.80分,m/e=377.0(M+H);実施例
176のLCMS(条件D):t
R=1.78分,m/e=377.0(M+H)。
【0628】
表XXIII:下記の実施例を、スキーム44に記載のものと同様の手順を使用し、工
程6の水素化部分を省略して調製した。
【0629】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム45:
【0630】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:1−フェニル−1H−チエノ[3,2−c]ピラゾール(1.94g,9.6
8mmol)(3−ブロモチオフェン−2−カルボアルデヒドから、文献の手順(Leb
edevら,J.Org.Chem.2005,70,596−602)に従って得た)
の−78℃の溶液に、nBuLi(4.25mLの2.5Mヘキサン溶液,10.65m
mol)を5分間にわたって添加した。−78℃で30分後、N−アセチルモルホリン(
2.3mL,20mmol)を添加し、反応液を−78℃で60分間撹拌し、次いで、室
温までゆっくり昇温させながら6時間撹拌した。反応液を水性飽和NH
4Clでクエンチ
し、EtOAcで希釈した。有機層を水性飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、M
gSO
4上で乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに供し(1
00:0から85:15のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、1−(1−フェニル−1
H−チエノ[3,2−c]ピラゾル−5−イル)エタノン(682mg,2.81mmo
l,29%)を、回収出発物質とともに得た(823mg,4.13mmol,43%)
。
【0631】
工程2〜5:これらの工程を、以下のシーケンス;(i)スキーム1a,工程1〜4、
(ii)スキーム3bと同様の手順を使用し、カルバミン酸t−ブチルへの変換を省略し
て行った。最終中間体を逆相クロマトグラフィーに供し(C18:勾配溶出,90:10
:0.1から0:100:0.1の水:MeCN;TFA)、実施例178をそのTFA
塩として得た。実施例178のLCMS(条件D):t
R=1.82mm,m/e=37
6.0(M+H)。
スキーム46:
【0632】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:CuI(7.6mg,0.04mmol)を、ヨードアニリン(200mg,
0.39mmol,スキーム10a)、ジイソプロピルアミン(0.169mL,1.2
mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(28mg,0.04mmol)およびフェニル
アセチレン(0.132mL,1.2mmol)を含むジメチルアセトアミド(2mL)
の溶液に添加し、反応液を40℃で6時間撹拌した。反応液を水性飽和NaHCO
3溶液
とEtOAcで希釈し、次いで、反応液をセライトで濾過した。残渣をEtOAcですす
ぎ洗浄した後、水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4上
で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を得、続いて、これをシリカゲルクロマトグラフィー
に供し(10→20%のEtOAc/ヘキサン)、アニリノアセチレン中間体を得た(1
81mg,95%)。
【0633】
工程2:トリフルオロ酢酸(0.2mL)を、工程1の生成物(181mg,0.37
mmol)のDCM(1mL)溶液に室温で添加した。2時間後、反応液を真空濃縮した
。この残渣の一部(50mg,0.13mmol)を含むトルエン(1mL)に、InB
r
3(46mg,0.13mmol)を添加し、反応液を115℃まで2時間加熱した。
揮発性物質を減圧除去した後、残渣をMeOH中に懸濁させ、PTFEフィルターに通し
て濾過し、濾液を逆相クロマトグラフィーに供し(C18:勾配溶出,90:10:0.
1から0:100:0.1の水:MeCN:TFA)、実施例179をそのTFA塩とし
て得た(11.7mg,30%)。実施例179のLCMS(条件D):t
R=1.98
分,m/e=387.2(M+H)。
スキーム47:
【0634】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:アニリノアセチレン中間体を、フェニルアセチレンの代わりにイソプロイル(
isoproyl)アセチレンを使用したこと以外は、スキーム46,工程1と同様にし
て調製した。
【0635】
工程2:工程1のアニリノアセチレン中間体(100mg,0.22mmol)を含む
EtOH(1mL)に、AuCl
3(133mg,0.44mmol)を添加し、反応液
を70℃まで3時間加熱した。揮発性物質を減圧除去した後、残渣をMeOH中に懸濁さ
せ、PTFEフィルターに通して濾過し、濾液を逆相クロマトグラフィーに供し(C18
:勾配溶出,90:10:0.1から0:100:0.1の水.MeCN:TFA)、実
施例180をそのTFA塩として得た(17.2mg,20%)。実施例180のLCM
S(条件D):t
R=2.04分,m/e=387.0(M+H)。
スキーム48:
【0636】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:アニリノアセチレン中間体を、フェニルアセチレンの代わりにシクロプロイル
アセチレンを使用したこと以外は、スキーム46,工程1と同様にして調製した。
【0637】
工程2:工程1のアニリノアセチレン中間体(54mg,0.11mmol)を含むN
MP(1mL)に、カリウムtert−ブトキシド(37mg,0.33mmol)を添
加し、反応液を室温で18時間撹拌した。次いで、混合物を水とEtOAcで希釈し、有
機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を得、続いて、これをシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供し(10→25%のEtOAc/ヘキサン)、Boc保護イン
ドール中間体を得た(35mg,70%)。この中間体をスキーム11b,工程2に記載
の手順に従って脱保護し、次いで、逆相クロマトグラフィーに供し(C
18:勾配溶出,
90:10:0.1から0:100:0.1の水:MeCN:TFA)、実施例181を
そのTFA塩として得た。実施例181のLCMS(条件D):t
R=1.91分,m/
e=351.2(M+H)。
【0638】
表XXIV:下記の実施例を、スキーム46、47および48に記載のものと同様の手
順を用いて調製した。
【0639】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム49:
【0640】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:トリフルオロ無水酢酸(2.34mL,16.85mmol)を、アニリン(
5.5g,14.24mmol,スキーム10)とトリエチルアミン(2.39mL,1
7.1mmol)のDCM(30mL)溶液に0℃で滴下した。室温で2時間撹拌後、反
応液を水性飽和NaHCO
3でクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧濃縮し、固形物を得(6.0g)、これをDCM(10mL)に溶
解させ、TFA(2mL)とともに室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を
濃H
2SO
4(9mL)に溶解させた。0℃まで冷却後、発煙HNO
3/濃H
2SO
4(
1.26mL/3mL)の混合物を滴下漏斗からゆっくり添加した。40分後、反応液を
注意深く水性飽和NaHCO
3でクエンチし、EtOAcで希釈した。水層をEtOAc
で抽出し(3回)、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧濃縮した。得られ
た残渣をDCM(100mL)に溶解させ、トリエチルアミン(7.93mL,56.5
6mmol)と炭酸ジ−tert−ブチル(3.09g,28.28mmol)を添加し
た。室温で18時間撹拌後、反応液を水性飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAcで希
釈した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーに供し(80:20から75:25のヘキサン:EtOAcの勾配溶出
)、アセチル化物質と脱アセチル化物質の混合物を得た。この混合物のMeOH(100
mL)溶液に、室温で、K
2CO
3(5g,36mmol)の水(20mL)溶液を添加
し、反応液を室温で2時間撹拌した。反応液を1M HCl(水溶液)でクエンチし、E
tOAcで希釈した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧濃縮し、生成物を得た(
3.3g,54%)。
【0641】
工程2:工程1の生成物(600mg,1.39mmol)のEtOAc/EtOH(
10mL/10mL)溶液に、5%Pd/C(300mg)を添加し、得られた混合物を
、45psiのH
2雰囲気下、Parr振盪器内で4時間撹拌した。触媒をセライトで濾
別し、残渣をEtOAcですすぎ洗浄し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに供し(95:5から90:10のヘキサン:EtOAcの勾配
溶出)、生成物を得た(377mg,68%)。
【0642】
工程3:工程2の生成物(150mg,0.37mmol)のピリジン(3mL)溶液
に、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸(0.032mL,0.37mmol)とビ
ス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸塩化物(188mg,0.74m
mol)を添加した。室温で18時間撹拌後、揮発性物質を真空除去し、残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供し(60:40から30:70のヘキサン:EtOAcの勾配
溶出)、アミドの混合物を得た(102mg,54%)。この混合物を氷AcOH(2m
L)に溶解させ、130℃まで1時間加熱した。揮発性物質を減圧除去し、得られた残渣
を逆相クロマトグラフィーによって精製し(C18:勾配溶出,90:10:0.1から
0:100:0.1の水:MeCN:TFA)、実施例190をそのTFA塩として得た
。実施例190のLCMS(条件D):t
R=1.29分,m/e=394.2(M+H
)。
【0643】
表XXV:下記の実施例を、スキーム49に記載のものと同様の手順を用いて調製した
。
【0644】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム50:
【0645】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:チオホスゲン(0.320mL,4.21mmol)を、水性飽和NaHCO
3とジアニリン(1.566g,3.90mmol,スキーム49,工程2)のDCM(
15mL)溶液との二相混合物にゆっくり添加した。室温で1時間後、相を分離し、水層
をDCMで抽出した。合わせた有機層を水性飽和NaHCO
3、ブラインで洗浄し、次い
でNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、チオ尿素を得た(1.604g,9
3%)。
【0646】
工程2:炭酸カリウム(750mg,5.43mmol)を、工程1のチオ尿素(1.
604g,3.62mmol)のDMF(18mL)溶液に室温で添加した。10分後、
ヨウ化メチル(0.23mL,3.68mmol)のDMF(2mL)溶液を10分間に
わたって添加し、反応液を90分間撹拌した。反応液を水性飽和NaHCO
3でクエンチ
し、EtOAcで希釈し、有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、減圧濃
縮した(1.725g)。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに供し(100:0から
60:40のヘキサン:EtOAcの勾配溶出)、チオメチル尿素を得た(846mg,
51%)。
【0647】
工程3:メタクロロペルオキシ安息香酸(72%、150mg,0.63mmol)を
室温で、工程2のチオメチル尿素(100mg,0.21mmol)のDCM(5mL)
溶液に添加した。1時間後、混合物をEtOAcで希釈し、水性飽和NaHCO
3(2回
)、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、減圧濃縮し、残渣を得(150mg)
、これを、さらに、逆相クロマトグラフィーに供し(C18:勾配溶出,90:10:0
.1から0:100:0.1の水:MeCN:TFA)、実施例196をそのTFA塩と
して得た。実施例196のLCMS(条件D):t
R=1.41分,m/e=390.0
(M+H)。
スキーム51:
【0648】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:オキソン(ペルオキシモノ硫酸カリウム,3.2g,5.20mmol)の水
(10mL)溶液を室温で、スキーム50,工程2のチオメチル尿素(755mg,1.
65mmol)のMeOH(10mL)溶液に添加した。1時間後、混合物をセライトで
濾過し、濾過ケークをEtOAcですすぎ洗浄し、濾液をEtOAcで希釈した。合わせ
た有機層を水性飽和NaHCO
3で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、減圧濃縮し、中間
体(681mg)を84%収率で得た。
【0649】
工程2:工程1の生成物(93mg,0.19mmol)を、スキーム11bの工程2
に記載のものと同様の方法を用いて脱保護した。脱保護後、得られた残渣を真空濃縮し、
トリエチルアミン(0.132mL,0.95mmol)とフェノール(90mg,0.
95mmol)を添加した。混合物を120℃で22時間加熱し、次いで室温まで冷却し
た。残渣を逆相クロマトグラフィーに供し(C18:勾配溶出,90:10:0.1から
0:100:0.1の水:MeCN:TFA)、実施例197をそのTFA塩として得た
。実施例197のLCMS(条件D):t
R=1.78分,m/e=404.2(M+H
)。
【0650】
表XXVI:下記の実施例を、スキーム51に記載のものと同様の手順を使用し、工程
2のフェノールを、それぞれ、チオフェノールまたはアニリンに置き換えて調製した。
【0651】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム52:
【0652】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(1,53g,10.0
mmol)を含む30mLのTHFの懸濁液に、NaH(560mg,14.0mmol
,鉱油中60%)をN
2下、分割して添加した。混合物を0℃まで冷却した後、ベンジル
クロロメチルエーテル(1.71mL,13.0mmol)を添加した。次いで、混合物
を室温で1時間撹拌した(TLC(40%EtOAc/ヘキサン)でモニタリング)。8
mLの無水MeOHを反応混合物に添加した後、NaH(400mg,10.0mmol
,60%鉱油)を分割して添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。飽和NH
4
Clでクエンチした後、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。有機層を飽和NaHC
O
3(水溶液)、ブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。シリカ
ゲルクロマトグラフィー(0から30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)により、生成物
5−(ベンジルオキシメチル)−4−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
を得た(2.36g)。
【0653】
工程2および3:5−(ベンジルオキシメチル)−4−メトキシ−5H−ピロロ[3,
2−d]ピリミジンを、スキーム31,工程2および3に従って処理し、ビアリール生成
物を得た。
【0654】
工程4:工程3の物質(26mg,0.039mmol)のDCM(8mL)溶液に、
AlCl
3(52mg,0.39mmol)を含む4mLのDCMの懸濁液を添加した。
混合物を室温で1.5時間撹拌した後、3mLの水を添加した。反応混合物をNaHCO
3で塩基性にし、DCMで抽出した(3回)。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(N
a
2SO
4)、濃縮した。粗製残渣を分取用TLCによって精製し(DCM中10%2N
NH
3 MeOH)、実施例200を得た(10mg)。LCMS(条件E):t
R=
0.60分,m/e=441.0(M+H)。
スキーム53:
【0655】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:スキーム10のアニリンと酸(エントリー3,表IVb)を、スキーム11b
工程1に記載のものと同様の手順を用いてカップリングさせた。
【0656】
工程2:工程1のアミド(181mg,0.28mmol)のEtOH(15mL)溶
液を入れた加圧槽に、10%Pd/C(50%水−Degussa型)を添加した。槽を
密封し、真空排気し、N
2を戻し充填した(3回)。次いで槽を真空排気し、H
2を戻し
充填した(3回)。H
2で槽を50psiまで加圧し、室温で6時間振盪した。混合物に
N
2をパージし、セライトに通して濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマト
グラフィーによって精製し(SiO
2:100:0から1:1のヘキサン:EtOAcの
勾配溶出)、ヒドロキシ化合物を得た(24mg,15%)。
【0657】
工程3:実施例201を、工程2の生成物(24mg)から、スキーム11bの工程2
に記載のものと同様の手順を用いて調製した。粗製生成物を逆相フラッシュクロマトグラ
フィーによって精製し(C
18;95:5:0.1から0:100:0.1のH
2O:M
eCN:ギ酸の勾配溶出)、実施例201(11mg,51%)をギ酸塩として得た。
LC/MS条件
方法A:
カラム:Gemini C−18,50×4.6mm,5ミクロン,Phenomen
exから取得。
【0658】
移動相:A:0.05%のトリフルオロ酢酸を含む水
B:0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル
勾配:5分間で90:10から5:95まで(A:B)。
【0659】
流速:1.0mL/分
UV検出:254nm
ESI−MS:エレクトロスプレーイオン化液体クロマトグラフィー−質量分析(ES
I−LC/MS)は、PE SCIEX API−150EX、単独四重極質量分析計で
行った。
【0660】
方法B:
カラム:Waters SunFire C−18 4.6mm×50mm
移動相:A:0.05%のトリフルオロ酢酸を含む水
B:0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル
勾配:90:10(A:B)を1分間、4分間で90:10から0:100まで(A:
B)、0:100(A:B)を2分間。
【0661】
流速:1.0mL/分
UV検出:254nm
質量分析計:Finnigan LCQ Duo electrospray
方法C:
カラム:Agilent Zorbax SB−C18(3.0×50mm)1.8u
M
移動相:A:0.05%のトリフルオロ酢酸を含む水
B:0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル
勾配:90:10(A:B)を0.3分間、5.1分間で90:10から5:95まで
(A:B)、5:95(A:B)を1.2分間。
【0662】
流速:LOmL/分
UV検出:254および220nm
質量分析計:Agilent 6140四重極。
【0663】
方法D:
カラム:Agilent Zorbax SB−C18(3.0×50mm)1.8u
M
移動相:A:0.05%のトリフルオロ酢酸を含む水
B:0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル
勾配:90:10(A:B)を0.3分間、1.2分間で90:10から5:95まで
(A:B)、5:95(A:B)を1.2分間。
【0664】
流速:1.0mL/分
UV検出:254および220nm
質量分析計:Agilent 6140四重極。
【0665】
方法E:
カラム:Agilent Zorbax SB−C18(3.0×50mm)1.8u
M
移動相:A:0.05%のトリフルオロ酢酸を含む水
B:0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル
勾配:90:10(A:B)を0.1分間、1.0分間で90:10から5:95まで
(A:B)、5:95(A:B)を0.36分間。
【0666】
流速:2.0mL/分
UV検出:254および220nm
質量分析計:Agilent 6140四重極。
【0667】
方法F:
カラム:Agilent Zorbax SB−C18(3.0×50mm)1.8u
M
移動相:A:0.05%のギ酸を含む水
B:0,05%のギ酸を含むアセトニトリル
勾配: 1.5分間で90:10から5:95まで(A:B)、5:95(A:B)を
1.2分間。
【0668】
流速:1.0mL/分
UV検出:254および220nm
質量分析計:Agilent 6140四重極。
アッセイ
記載した値を求めるために使用したプロトコルを以下に記載する。
BACE1 HTRF FRETアッセイ
試薬
酢酸Na
+ pH5.0
1%Brij−35
グリセロール
ジメチルスルホキシド(DMSO)
組換えヒト可溶性BACE1触媒性ドメイン(>95%純粋)
APP Swedish変異型ペプチド基質(QSY7−APP
swe−Eu):QS
Y7−EISEVNLDAEFC−ユーロピウム−アミド
均一系時間分解FRETアッセイを使用し、可溶性ヒトBACE1触媒性ドメインの阻
害薬のIC
50値を求めた。このアッセイにより、APPスウェーデン型APP
swe変
異型ペプチドFRET基質(QSY7−EISEVNLD AEFC−ユーロピウム−ア
ミド)のBACE1切断により生じる620nm蛍光の増大をモニタリングした。この基
質には、C末端ユーロピウムフルオロフォア(620nm発光)のクエンチャーとしての
機能を果たすN末端QSY7部分を含めた。酵素活性がない場合では、アッセイでの62
0nm蛍光は低かったが、非阻害BACE1酵素の存在下では、3時間にわたって直線的
に増大した。阻害薬によるQSY7−APP
swe−Eu基質のBACE1切断の阻害は
、620nm蛍光の抑制として示された。
【0669】
所望の最終濃度の3倍の種々の濃度の阻害薬(10ul容量)を精製ヒトBACE1触
媒性ドメイン(10μl中3nM)とともに、20mM 酢酸Na(pH5.0)、10
%グリセロール、0.1%Brij−35および7.5%DSMOを含む反応バッファー
中で、30℃にて30分間プレインキュベートした。10μlの600nM QSY7−
APP
swe−Eu基質(最終200nM)の添加によって反応を開始させ、384ウェ
ルNunc HTRFプレート内の最終反応容量を30μlにした。反応液を30℃で1
.5時間インキュベートした。次いで、620nm蛍光をRubystar HTRFプ
レートリーダー(BMG Labtechnologies)において、50μ秒のディ
レイの後、400ミリ秒の取得時間枠を用いて読み取った。阻害薬のIC
50値を濃度応
答曲線の非線形回帰分析から導いた。次いで、K
i値をIC
50値から、Cheng−P
rusoff式を使用し、先に求めたBACE1におけるQSY7−APP
swc−Eu
基質8μMでのμm値を用いて計算した。
【0670】
本発明の実施例化合物はすべて(実施例8、9、10、14b、14c、14d、14
eおよび14fを除く)、このBACE−1アッセイで試験し、このアッセイにおいて、
約7.5μM未満で約0.5nMより大きいK
i値が示された。実施例19、40×、9
8、101および189を除く実施例化合物ではすべて、このアッセイにおいて約5μM
未満のK
i値が示された。一部の実施例化合物では、このアッセイにおいて約4μM未満
のK
i値が示され;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約3μM未満;その
他の一部のものでは、このアッセイにおいて約2μM未満;その他の一部のものでは、こ
のアッセイにおいて約1μM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約5
00nM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約300nM未満;その
他の一部のものでは、このアッセイにおいて約200nM未満;その他の一部のものでは
、このアッセイにおいて約100nM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにお
いて約50nM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約10nM未満;
その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約5nM未満であった。実施例45の化
合物ではこのアッセイにおいて約26nMのK
i値が示された。実施例47の化合物では
、このアッセイにおいて約6.5nMのK
i値が示された。
【0671】
BACE−2アッセイ
精製ヒト自己BACE−2での阻害薬のIC
50を、QSY7−EISEVNLDAE
FC−Eu−アミドFRETペプチド基質の加水分解を測定する時間分解エンドポイント
タンパク質分解アッセイ(BACE−HTRFアッセイ)において求めた。このペプチド
のBACE媒介性加水分解により、320nm光での励起後、620nmにおける相対
蛍光(RFU)の増大がもたらされる。7.5%DMSOを補給した1×BACEアッセ
イバッファー(20mM酢酸ナトリウム(pH5.0)、10%グリセロール、0.1%
Brij−35)中で所望の終濃度の3倍で調製した阻害薬化合物を、等容量の自己BA
CE−2酵素(1×BACEアッセイバッファー中で希釈(酵素の終濃度1nM))とと
もに、黒色384ウェルNUNCプレート内で30℃にて30分間プレインキュベートし
た。7.5%DMSOを補給した1×BACEアッセイバッファー中で調製した等容量の
QSY7−EISEVNLDAEFC−Eu−アミド基質(200nM終濃度,自己BA
CE−2で4μMでK
m=8μM)の添加によってアッセイを開始し、30℃で90分間
インキュベートした。このアッセイでは、DMSOを5%終濃度で存在させた。320n
mでの試料ウェルのレーザー励起後、620nmでの蛍光シグナルを、50μsのディレ
イ後にRUBYstar HTRFプレートリーダー(BMG Labtechnolo
gies)において400ミリ秒間収集した。未加工RFUデータを最大(1.0nM
BACE/DMSO)および最小(酵素なし/DMSO)のRFU値に対して標準化した
。最小値および最大値をそれぞれ0パーセントおよび100パーセントに設定し、阻害割
合データの非線形回帰分析(シグモイド用量応答,勾配変化のある複合法面)によってI
C
50を求めた。未加工RFUデータを使用すると、類似したIC
50が得られた。Ch
eng−Prusoff式を用いてIC
50からK
i値を計算した。
【0672】
本発明の実施例化合物は、下記の実施例:2、3、4、6、7、8、9、10、11、
12、13、14、14b、14c、14d、14e、14f、15、16、17、19
、40a、40b、40ea、40h、40o、40p、40q、40u、40w、40
x、40y、40aa、40au、40cc、40co、40cp、40cy、40dj
、40gy、40gz、40ha、40hb、40hc、40ih、41、43、45、
49、60、61、67、68、69、70、71、73、74、75、77、85、8
6、88、89、90、91、96、97、98、99、100、101、102、10
3、105、108、109、109、115、116、117、122、123、12
5、130b、137、138、143、145、161b、176、179、182、
189、192、194、195、199以外はすべて、このBACE−2アッセイで試
験した。このBACE−2アッセイで試験した本発明の実施例化合物のうち、全部で、こ
のアッセイにおいて約900nM未満で約0.04nMより大きいK
i値が示された。こ
のアッセイで試験した実施例化合物ではすべて、実施例40ex、40do、160、1
61a、164および197以外、このアッセイにおいて約500nM未満のK
i値が示
された。一部の実施例化合物では、約200nM未満のK
i値が示された;その他の一部
のものでは、このアッセイにおいて約100nM未満;その他の一部のものでは、このア
ッセイにおいて約50nM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約25
nM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約10nM未満;その他の一
部のものでは、このアッセイにおいて約5nM未満;その他の一部のものでは、このアッ
セイにおいて約1nM未満;その他の一部のものでは、このアッセイにおいて約0.5n
M未満であった。実施例47の化合物では、このアッセイにおいて約1nMのK
i値が示
された。
【0673】
本発明の新規なイミノチアジアジンジオキシド化合物は、驚くべきことに、BACE阻
害薬として、および/または本明細書における種々の使用方法に好都合となることが予測
される特性を示すことがわかった。
【0674】
皮質Aβ
40
本発明の新規なイミノチアジアジンジオキシド化合物は、驚くべきことに、また好都合
なことに、大脳皮質内でのAβ
40生成の低下において、そのイミノピリミドン類似体よ
りも改善された有効性を示すことがわかった。以下の手順を使用し、結果を以下の表に示
す。
【0675】
ラット組織の収集
雄CDラット(約100g;Crl:CD(SD);Charles River L
aboratories,Kingston,NY)を、群に分けて収容し、試験での使
用前に動物施設に5〜7日間馴化させた。化合物を20%ヒドロキシプロピル−β−シク
ロデキストリン中で製剤化し、ラットに対して5ml/kgの投与容量で経口投与した。
薬物投与の3時間後、ラットを過剰のCO
2で安楽死させた。頭蓋骨から脳を取り出し、
直ちにドライアイス上で凍結させた。すべての組織をAβの定量まで−70℃で保存した
。
【0676】
ELISAによるラット皮質内のAβレベルの測定
皮質内の内因性ラットAβ1−40(Aβ40)の測定は、585抗体(Ab585,
BioSource),カタログ番号NON0585)(これは、齧歯類Aβ40のN末
端配列を特異的に認識する)と、モノクローナル抗体G2−10(これは、Aβ40の遊
離C末端を特異的に認識する)に依存した。Ab585を、まず抗体試料をPBS(pH
7.8)に対して充分に透析して不純物を除去した後、1〜2mg/mLタンパク質濃度
に希釈することにより、ビオチンで標識した(b−Ab585)。EZ−Link Su
lfo−NHS−LC−Biotin(Pierce)を使用直前にPBS(pH7.8
)に1mg/mLの濃度で溶解させた。Ab585をEZ−Link SuIfo−NH
S−LC−ビオチンで、10:1のビオチン:抗体比を使用し、室温での1時間のインキ
ュベーションによって標識した。1.0Mグリシンを終濃度0.1Mまで添加した後、室
温で10分間インキュベーションすることによって標識反応液をクエンチした。PBSに
対する充分な透析によってグリシンを除去した。
【0677】
ラット皮質Aβ40の測定のためのLuminex系イムノアッセイの使用には、G2
−10抗体をBio−Plex COOH Bead 25(Bio−Rad labo
ratories カタログ番号171506025)で標識することが必要であった。
Bio−Plex Amine Coupling Kit(Bio−Rad)を製造業
者の推奨のとおりに使用し、この抗体をビーズに結合させた。
【0678】
ラット皮質のAβ40レベルを個々のラットの皮質のグアニジンHCl抽出物から、L
uminex系免疫検出アッセイを用いて測定した。ラット脳を37℃で手短に解凍し、
脳の中央領域と後部領域の両方を取り出した。主に皮質からなる残りの物質(約800m
g)は、グアニジン抽出手順に担持した。皮質を2ml容BioPurチューブ(エッペ
ンドルフ型)に、6.35mmのクロム被覆鋼球および1.0mlのスクロースホモジネ
ーションバッファー(20mM HEPES[pH7.5],50mM KCl,50m
Mスクロース,2mM EDTA,2mM EGTA,完全プロテアーゼ阻害薬[Roc
he,無EDTA]を補給)とともに添加した。次いで、試料をMM300組織混合器(
Retsch(登録商標))内で30サイクル/秒で1.5分間撹拌することによってホ
モジナイズした。得られた皮質ホモジネートを、67ulの該ホモジネートを133μl
の5MグアニジンHCl,50mM Tris HCl(pH8.0)と混合することに
よりグアニジン−HClで抽出した。Aβ抽出効率を最大にするため、試料をボルテック
スし、次いで、Ultrasonics XLカップホーン型超音波処理装置を出力設定
8で使用し(Heat Systems,Inc.)、氷浴中で2分間超音波処理した。
不溶性物質を、TL−100ベンチトップ型遠心分離機(Beckman)のTLA−5
5回転部を用いた超遠心分離(100,000×gで30分間)によって除去した。次い
で、得られた上清みを、タンパク質解析(BCAタンパク質アッセイ,Pierce B
iochemicals)のために5MグアニジンHCl,0.05M Tris HC
l(pH8.0)中で1:10に希釈するか、またはそのままAβ40レベルについてア
ッセイするかのいずれかとした。Luminex齧歯類Aβ40アッセイは、以下のよう
にして行った。まず、96ウェルフィルター結合プレート(Miliipore,カタロ
グ番号MSBVN12)をMiliipore 96ウェルマニホールド上での真空濾過
によって、100μlの1×LAβ40バッファー(0.05M HEPES[pH7.
5],0.2%BSA,0.2%Tween−20,0,15M NaCl)で湿らせた
。プレート底部を密封し、100μlの1×LAβ40バッファーを各ウェルに添加した
後、50μlの各G2−10:COOHビーズ(1000ビーズ/ウェル)と50μlの
b−Ab585を1×LAβ40バッファー中0.5g/mlで添加した。アッセイ性能
に対する脳抽出物中のグアニジンの効果の対照とするため、グアニジンHClを合成齧歯
類Aβ40標準に添加した。10マイクロリットルの皮質抽出物、齧歯類Aβ40標準ま
たはアミロイド前駆体タンパク質ノックアウトマウス由来の皮質抽出物(バックグラウン
ド免疫反応性を規定するため)を、各ウェルに添加した。プレートに覆いをし、4℃で一
晩インキュベートした。インキュベーション後、Miliiporeマニホールド上でウ
ェルを真空によってきれいにし、100μlの1×LAβ40バッファーで2回洗浄した
。結合b−Ab585の検出のためのフィコエリトリンコンジュゲートストレプトアビジ
ン(PE−ストレプトアビジン(strepavidin),BioRad)を、1×L
Aβ40バッファー中で100倍に希釈し、50μlを各ウェルに添加し、振盪しながら
室温で1時間インキュベートした。サイトカインアッセイバッファー(BioRad)で
の3回の100μlでの洗浄によって非結合PE−ストレプトアビジンを除去した。洗浄
したビーズを125μlのサイトカインアッセイバッファー中に、マイクロプレート振盪
機上で振盪させることにより再懸濁させた。BioPlex懸濁アレイシステム(Bio
Rad)において、標的領域のビーズを40ビーズ/領域に設定し、DDゲートの上端を
10,000に設定してプレートの読み取りを行った。未加工の蛍光データを非線形回帰
分析を用いて解析し、絶対Aβ40レベルを、標準曲線からGraphPad Pris
m 4.0.2を用いて外挿した。Aβ
1−40の絶対量をタンパク質1マイクログラム
あたりのピコグラムで示す。各化合物の変化割合の値を、各化合物処理コホートの平均絶
対皮質Aβ1−40レベルをビヒクルコホートの平均絶対皮質Aβ1−40レベルに対し
て標準化することによって計算した。比較の結果を以下の表に示す。「NT」は、試験せ
ずを意味する。
【0679】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
Caco−2両方向透過性
本発明の化合物は、予期せず、イミノピリミジノン部分を有すること以外は構造的に同
一の化合物と比べて、P−糖タンパク質(P−gp)による流出に対して低い感受性を示
すことがわかった。P−gpは、数ある部位の中でも血液脳関門に見られ、このタンパク
質による流出に対して低い感受性は、中枢作用性化合物の望ましい特性である(A.Sc
hinkel Advanced Drug Delivery Reviews 19
99,36,179−194)。以下の手順を使用した。結果を以下の表に示す。
【0680】
Caco−2両方向透過性
選択した本発明の化合物とイミノピリミジノン以外は構造的に同一の化合物(集合的に
試験化合物と称し、以下の表に示す)の流出能に関する両方向透過性(対比)を、Cac
o−2細胞株を用いて評価した。Caco−2細胞を、5%CO
2および約90%相対湿
度の雰囲気中、約37℃のインキュベータ内で、10%ウシ胎仔血清、1%非必須アミノ
酸、2mM L−グルタミンおよび1%ペニシリン−ストレプトマイシンを含有するDM
EM(ダルベッコ改変イーグル培地)中に維持した。細胞培養培地を週3回交換した。C
aco−2細胞単層をポリエチレンテレフタレートフィルター上で培養した(24ウェル
BD Falcon(商標) Cell Culture Insert Plates
(0.33cm
2挿入部面積、1μm孔径;BD Biosciences,Bedfo
rd,MA)を使用)。輸送実験に使用するまで(播種後、21〜28日間)、プレート
の培養培地を1日おきに交換した。
【0681】
輸送バッファー(TM)は、ハンクスの緩衝塩類液(HBSS)とし、投与のためには
10mM HEPESと25mMグルコースを含め(pH7.4)、受容側(recei
ver)のためにはTMに4%ウシ血清アルブミンを含めた(pH7.4)。試験化合物
の両方向透過性を1、10および100μMの濃度で試験し、2時間のインキュベーショ
ンを伴って3連で測定した。細胞単層の完全性を、実験前および実験後の経上皮電気抵抗
ならびに実験後Lucifer Yellow(LY)透過性(1時間のインキュベーシ
ョン)でモニタリングした。試験品試料をLC−MS MSを用いて解析し、LYの濃度
を、Perkin Elmer HTS 7000 Plus Bio Assay R
eader(Waltham,MA)を使用し、それぞれ、485nmおよび538nm
の励起波長および波長波長で測定した。
【0682】
見かけの透過性、回収率および流出比の値を、下記の等式を用いて計算した。
【0683】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
dC
R/dt:インキュベーション時間に対する受容側区画内の累積濃度の傾き(μM
・s
−1)
C
0hr:投与直後の供与側濃度(μM)
C
D,最終:インキュベーション終了時の供与側濃度(μM)
S:膜表面積(cm
2)
V
D:供与側区画の容量(mL)
V
R:受容側区画容量(mL)
P
app_BLtoAp:基底外側(BL)から先端(AP)への輸送の透過性
P
app_APtoBL:APからBLへの輸送の透過性
Caco−2両方向透過性アッセイを用いたP−gp流出阻害の評価
潜在的P−gp基質としての以下の表の化合物を評価するための予備試験を、Caco
−2両方向輸送アッセイを用いて行った。ジゴキシンをプローブP−gp基質として使用
した。ジゴキシンDMSOストックをTM溶液および/または阻害薬溶液で希釈し、
3H
−ジゴキシンで滴定することすることにより、
3H−ジゴキシン投与溶液を調製した(最
終ジゴキシン濃度を5μMとした(0.5μCi/mLの放射能))。DMSOストック
溶液をTM(pH7.4)で希釈することにより、2種類の濃度の試験化合物(5および
50μM)を調製した。阻害薬としての試験化合物あり、またはなしでの
3H−ジゴキシ
ンのCaco−2両方向透過性を、Caco−2両方向透過性のセクションに記載のよう
にして測定した。各試料について、Packard 2250CA Tri−Carb
Liquid Scintillation Analyzerを用いて総放射能を計数
した。
【0684】
ジゴキシン流出阻害パーセントを下記の等式を用いて計算した。
【0685】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
P
app_BLtoAp:BLからAPへの輸送のジゴキシン透過性
P
app_APtoBL:APからBLへの輸送のジゴキシン透過性
P
阻害薬app_BLtoAp:BLからAPへの輸送の阻害薬ありのジゴキシン透過
性
:APからBLへの輸送の阻害薬ありのジゴキシン透過性
【0686】
【表52】
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溶液安定性
本発明の新規なイミノチアジアジンジオキシド化合物は、驚くべきことに、また好都合
なことに、構造的に類似するイミノピリミジノンと比べて改善された溶液安定性(例えば
、加水分解に対する抵抗性により)を示すことがわかった。以下の比較手順を使用した。
結果を以下の実施例AとBに報告する。
【0687】
実施例45のMeOH中1.05mg/mLのストック溶液(5mL)を調製した。ス
トック溶液から1.25mLを取り出し、23.75mLの10mMリン酸バッファー(
pH7.4)/MeOH(70/30 v/v)の添加によって25mLに希釈し、この
新たな溶液を3つに分けた。溶液の1つは4℃でインキュベートし、その他のものは25
℃でインキュベートし、第3のものは40℃でインキュベートした。1日目、2日目およ
び6日目の後に各溶液をLC/MSによって解析し、実施例45の標準較正曲線と比較し
た。
【0688】
実施例A:実施例45と化合物Zを比較する安定性試験:
以下の試験において、実施例45の化合物の溶液安定性を測定し、化合物Zのものと比
較した。実施例45の化合物は本発明のイミノチアジアジンジオキシド化合物である。化
合物Zは、対応するイミノピリミジノン化合物である。実施例45の化合物の構造と化合
物Zの構造を以下に示す。試験は、メタノールを含有する水性のpH7.4バッファー中
で、4℃、25℃および40℃にて行った。4℃において、実施例45の化合物では6日
後に0.93%の分解が示され、一方、化合物Zでは1日後に18.3%の分解が示され
た。25℃において、実施例45の化合物では6日後に7.4%の分解が示され、一方、
化合物Zでは53.87%の分解が示された。40℃において、実施例45の化合物では
6日後に30.71%の分解が示され、一方、化合物Zでは、1日後に79.93%の分
解が示された。
【0689】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
試験する化合物のストック溶液を、約3mgの各化合物を3mLのアセトニトリルに溶
解させることにより調製した。試験化合物に対する標準は、1mLのストック溶液をさら
に4mLのアセトニトリルで希釈することにより調製した。この標準を4℃で保存した。
1mLのストック溶液を4mLの50mMのpH7.4リン酸バッファーで希釈すること
により試料を調製した。この試料は、遮光下で25℃にて保存した。標準および試料を、
初期ならびに1日目、4日目および6日目にLC/MSによって解析した。
【0692】
HPLC条件:
移動相A:10mM pH5 酢酸アンモニウムバッファー:メタノール(90:10
)
移動相B:10mM pH5 酢酸アンモニウムバッファー:メタノール(10:90
)
カラム:Zorbax SB−Phenyl 4.6×50mm,1.8μm
カラム温度:40℃
流速:0.8mL/分
勾配:
【0693】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
検出器:220nmおよび236nmのUV
MS、ESイオン化、ポジティブモード、同定のため最終時点のみ。
【0694】
以下の表に報告する用語は以下の意味を有する:
面積%は、Waters Empower IIソフトウェアによって報告されたHP
LCのピークの積分である。
【0695】
RRTは、試験化合物の標準と比較したときの新規生成物の相対保持時間である。
【0696】
RRTの式は:
新規生成物の保持時間/標準の保持時間
である
M+1は、プロトン化を含む観察された質量である(+1質量単位)。
【0697】
NDは、UV検出器によって検出されたピークなしを表す。
【0698】
*は、質量分析計によって検出されたイオンなしを表す。
【0699】
実施例B:実施例47と化合物Yを比較する安定性試験:
以下の試験において、実施例47の化合物の溶液安定性を測定し、化合物Yのものと比
較した。実施例47の化合物は本発明のイミノチアジアジンジオキシド化合物である。化
合物Yは、対応するイミノピリミジノン化合物である。実施例47の化合物の構造と化合
物Yの構造を以下に示す。試験は、pH7.4バッファー中で25℃にて行った。この条
件下において、実施例47の化合物では6日後に0%の加水分解生成物が示され、一方、
化合物Zでは12.45%の加水分解生成物が示された。
【0700】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
本発明を、上記に示した具体的な実施形態に鑑みて説明したが、多くのその択一例、修
正例および他の変形例が当業者に自明であろう。かかる択一例、修正例および変形例はす
べて、本発明の精神および範囲に包含されることを意図する。