(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項12記載のコンピューター可読ストレージ媒体において、前記複数の行、前記複数の列、および前記複数の要素を収容する前記コンテンツ・リストを表示するために、記コンピューター実行可能命令が更に、前記コンピューターに、
複数の共有アイコンから、前記第1共有状態に一致する前記第1共有アイコンを特定させ、
前記複数の共有アイコンから、前記第2共有状態に一致する前記第2共有アイコンを特定させる、
を含む、コンピューター可読ストレージ媒体。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以降の詳細な説明は、ユーザー・インターフェースが有するコンテンツ・リストにおけるアイコン表示の共有ヒントを提供する技術に向けられている。コンテンツ・リストは、コンテンツ・ライブラリに格納されるコンテンツ・アイテムのリストを含むことができる。ユーザー・インターフェースは、コンテンツ・ライブラリに収容されたコンテンツ・アイテムのリストへのアクセス権をコンテンツ・アイテムのオーナーに提供するように構成することができる。コンテンツ・ライブラリは、ファイル、ウェブサイト、および/またはオーナーによって制御される他の共有可能なコンテンツ・アイテムを収容することができる。ユーザー・インターフェースは、コンテンツ・ライブラリについて様々なビュー(view)を提供することができる。これらのビューの中には、コンテンツ・ライブラリに収容されるコンテンツ・アイテムの内の少なくとも幾らかについてのリスト(本明細書ではコンテンツ・リストとも称する)を含むものもある。
【0010】
コンテンツ・リストは、順序付けられまたは順序付けられていないコンテンツ・アイテムのリスト、およびコンテンツ・アイテムのそれぞれに関連付けられた関連情報を表示することができる。コンテンツ・リストは、テーブル、格子、他の適切なデータ構造に配置することができ、複数の行、複数の列、および複数の要素を収容する。各行は、特定のコンテンツ・アイテムに対応付けることができる。また、各列は、特定のコンテンツ・アイテムに関連付けられた情報のカテゴリに対応付けることができる。各要素は、行の内の1つおよび列の内の1つに対応付けることができる。特に、各要素は、1つのカテゴリに対応し、1つのコンテンツ・アイテムに対応する情報を提供することができる。例示の列には、コンテンツ・アイテムの種別を示す種別列、コンテンツ・アイテムの名前を示す名前列、コンテンツ・アイテムがユーザーによって最後に修正された日時を示す最終日時列、およびコンテンツ・アイテムを最後に修正したユーザーを特定する修正者列を含むものもある。
【0011】
様々な実施形態によれば、コンテンツ・リストはまた、各コンテンツ・アイテムの共有状態を示す共有ヒント列を含むことができる。ユーザー・インターフェースは、コンテンツ・リストの幾らかの構成にいてデフォルト列として、共有ヒント列を設けることができる。ユーザー・インターフェースはまた、機能性を提供することができる。これにより、オーナーは、コンテンツ・リストの幾らかの他の構成を、共有ヒント列を追加および/または削除することによりカスタマイズすることができる。共有状態は、特定の共有アイコンによって表すことができる。複数の共有アイコンは、共有ヒント列に配列することができ、各共有アイコンは特定のコンテンツ・アイテムに対応する。
【0012】
例示の実施態様では、ロック・アイコン、人(person)アイコン、人々(people)アイコン、建物アイコンおよび地球儀アイコンを含むものもある。他のアイコンは、他の実施態様にしたがって同様に利用することができる。ロック・アイコンは、コンテンツ・アイテムがオーナーによって共有されておらず、オーナーによってのみアクセス可能であることを知らせることができる。人アイコンは、コンテンツ・アイテムがオーナーによって閾値以下の数のユーザーと共有されていることを知らせることができる。人々アイコンは、コンテンツ・アイテムが上記閾値より大きい数のユーザーと共有されていることを知らせることができる。建物アイコンは、コンテンツ・アイテムが企業内で全従業員と共有されていることを知らせることができる。地球儀アイコンは、コンテンツ・アイテムが全員と公に共有されていることを知らせることができる。
【0013】
1つ以上の共有アイコンは、共有アイコンと隣接して、または部分的に重複して配置された数字のインジケーターを含むことができる。数字インジケータは、特定のコンテンツ・アイテムへのアクセスが許可されたユーザーの数(即ち数量)を特定することができる。オーナーは、共有アイコンの内の1つに対しユーザー相互作用を実行させて、追加の情報を抽出することができる。一例では、オーナーは、共有アイコンの上でカーソルをホバリングして、関連のコンテンツ・アイテムに対応するツールチップにアクセスすることができる。他の例では、オーナーは、共有アイコンを選択して、ウィンドウにアクセスすることができる。該ウィンドウは、関連のコンテンツ・アイテムへのアクセスが許可されたユーザーに対しオーナーがコンタクトするのを可能にする。
【0014】
本明細書で説明する主題は、包括的なコンテキストではプログラム・モジュールとして提示され、コンピューター・システム上のオペレーティング・システムおよびアプリケーションの実行と関連して実行する。しかしながら、当業者は、他の実施態様が他の種別のプログラム・モジュールと組み合わせて実行できることを認識するであろう。一般的には、プログラム・モジュールは、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、および、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実装する他の種別の構造も含む。更に、当業者にとって、本明細書で説明する主題が、ハンド・ヘルド・デバイス、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ・ベースまたはプログラム可能なコンシューマー電子機器、ミニコンピューター、またメインフレーム・コンピューター等を含む他のコンピューター・システム構成を用いて実施してもよいことが認められて然るべきである。
【0015】
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を構成する添付の図面を参照する。参照は、図示、特定の実施形態、または例示によって示される。これより図面を参照する。幾らかの図において同様の符号は同様の構成を表す。ユーザー・インターフェースの有するコンテンツ・リストにおけるアイコン表示の共有ヒントを提供するコンピューター・システムおよび方法について提示する。
図1は、幾らかの実施形態により、共有ヒントを提供するように適合されるコンピューティング・システム100を示すブロック図である。コンピューター・システム100は、ユーザー・インターフェース102およびコンテンツ・ライブラリ104を含むことができる。コンテンツ・ライブラリ104は、コンテンツ・アイテム106、共有設定108、共有状態110、共有アイコン112、共有モジュール114、および許可モジュール116を含むことができる。コンテンツ・アイテム106の各々は、共有設定108の内の1つおよび共有状態110の内の1つに対応付けができる。共有状態110の各々は、共有アイコン112の内の1つに対応付けができる。
【0016】
例示の実施態様では、コンピューター・システム100は、企業内で協業サービスを提供するのに適合されるサーバー・コンピューターとすることができる。例示の協業サービスは、企業内と企業外のユーザー間でコンテンツ・アイテム106を作成および/または共有する機能を含むことができる。本明細書では、企業とは、会社、法人、組織または他の適切な事業体のことを指す。また、本明細書で使いるユーザーとは、企業内の従業員と同様に、企業外の非従業員のことも指す。
【0017】
コンテンツ・アイテム106とは、ハイパーリンクを介してアクセス可能な如何なる適切なコンテンツのことも指す。実施形態の中には、コンテンツ・アイテム106がファイルを含むものもある。ファイルの幾らかの例としては、文書処理ドキュメント、スプレッドシート・ドキュメント、またはプレゼンテーション・ドキュメントを含むことができる。他の実施形態の中には、コンテンツ・アイテム106は、ウェブサイトを含むものもある。コンテンツ・ライブラリ104とは、コンテンツ・アイテム106を格納するように適合される共有ストレージ・ロケーションのことを指す。コンテンツ・ライブラリ104は、企業内のイントラネットのようなプライベート・ネットワーク、またはインターネットのようなパブリック・ネットワークを介して遠隔でアクセス可能なものとすることができる。
【0018】
コンテンツ・アイテム106は、企業内のオーナーが作成することができる。オーナーが所与のコンテンツ・アイテムを作成すると、オーナーはそのコンテンツ・アイテムに関連付けられた共有設定108の内の1つをセットすることができる。共有設定は、コンテンツ・アイテムが誰に共有されるかを指定することができる。一例では、オーナーは、共有設定をプライベートのものとしてセットすることができる。これにより、コンテンツ・アイテムは共有されることはない。別の例では、オーナーは共有設定を準プライベートとしてセットすることができる。これにより、コンテンツ・アイテムは1人以上のユーザによってアクセス可能となる。オーナーは、これらのユーザーを個別におよび/またはグループ(例えば部門、プロジェクト・グループ等)単位で許可することができる。更なる別の例では、オーナーは共有設定をパブリックとしてセットすることができる。これにより、コンテンツ・アイテムは誰からも公的にアクセス可能となる。オーナーによってコンテンツ・アイテムへのアクセスを許可されたユーザーは、許可ユーザーと称してもよい。
【0019】
共有設定はまた、コンテンツ・アイテムが共有される共有レベルを指定することもできる。共有レベルは、コンテンツ・アイテムについて、許可されたユーザーのアクセスのレベルを示すことができる。例えば、1つの共有レベルは、許可ユーザーがコンテンツ・アイテムを閲覧および編集するのを許可することができる。一方、他の共有レベルは、許可ユーザーがコンテンツ・アイテムを閲覧できるものの、そのコンテンツ・アイテムを編集できないように許可することができる。
【0020】
実施形態の中には、コンテンツ・アイテム106をハイパーリンクに関連付けられるものもある。ユーザーは、関連付けられたハイパーリンクを介して、コンテンツ・ライブラリ104から所与のコンテンツ・アイテムにアクセスすることができる。ユーザーがパブリックのコンテンツ・アイテムへのアクセスを試行すると、そのユーザーは、更なる検証を行うことなくコンテンツ・アイテムに自由にアクセスすることができる。ユーザーがパブリックではないコンテンツ・アイテムへのアクセスを試行すると、その許可モジュール116は、ユーザーが許可情報(例えば、ユーザー名およびパスワード)を入力するのを要求することができる。許可モジュール116は、ユーザーによってサブミットされる許可情報を検証することができる。コンテンツ・アイテムに関連付けられた設定情報に従って、ユーザーがそのコンテンツへのアクセスをオーナーによって許可された場合には、許可モジュール116は、コンテンツ・アイテムにアクセスするために、権限をユーザーに付与することができる。
【0021】
様々な実施形態によれば、共有モジュール114は、コンテンツ・アイテム106の各々に関連付けられる共有状態110のうちの1つをセットするように構成することができる。例示の実施態様では、共有状態は、ロック状態、スモール準ロック状態、ラージ準ロック状態、企業状態、またはグローバル状態にセットすることができる。その他の共有状態は、他の実施態様に従って同様に利用することができる。コンテンツ・アイテムの共有設定がプライベートに設定されると、次いで、共有モジュール114は、対応する共有状態をロック状態にセットすることができる。ロック状態は、コンテンツ・アイテムが、関連する共有設定に従ってオーナーによってのみアクセス可能であることを示すことができる。許可モジュール116は、オーナーのみに対し、コンテンツ・アイテムにアクセスするために権限を付与してもよい。
【0022】
コンテンツ・アイテムの共有設定が準プライベートとして設定されると、次いで、共有モジュール114は、対応する共有状態をスモール準ロック状態、ラージ準ロック状態、または企業状態にセットすることができる。共有モジュール114は、関連する共有設定に従って、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されたユーザーの数が閾値(例えば10ユーザー)以下である場合に、共有状態をスモール準ロック状態にセットすることができる。共有モジュール114は、関連する共有設定に従って、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されたユーザーの数が閾値以上である場合に、共有状態をラージ準ロック状態にセットすることができる。スモール準ロック状態およびラージ準ロック状態は、コンテンツ・アイテムが許可されたユーザーのみによってアクセス可能であることを示すことができる。許可モジュール116は、コンテンツ・アイテムにアクセスするために、オーナーおよび許可されたユーザーのみに対して権限を付与することができる。
【0023】
共有モジュール114は、企業の全従業員が、関連する共有設定に従ってコンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可される場合に、共有状態を企業状態にセットすることができる。企業状態は、コンテンツ・アイテムが企業内で従業員によってのみアクセス可能であることを示すことができる。許可モジュール116は、コンテンツ・アイテムにアクセスするために、オーナーおよび従業員のみに対し権限を付与することができる。
【0024】
共有モジュール114は、全員が、関連する共有設定に従ってコンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可される場合に、共有設定をグローバル状態にセットすることができる。グローバル状態は、全員がコンテンツにアクセス可能なことを示すことができる。許可モジュール116は、コンテンツ・アイテムにアクセスし、ユーザーから許可情報を要求しないように、要求する如何なるユーザーに対しても権限を付与することができる。
【0025】
ロック状態、スモール準プライベートの状態、ラージ準プライベート状態、企業状態、およびグローバル状態は、共有アイコン112の内の1つとそれぞれ関連付けることができる。例示の実施態様では、共有アイコン112は、ロック・アイコン、人アイコン、人々アイコン、建物アイコン、および地球儀アイコンを含むことができる。この実施態様では、ロック・アイコンは、ロック状態と関連付けることができ、コンテンツ・アイテムがオーナーによってのみアクセス可能であることを示すことができる。人アイコンは、スモール準プライベート状態と関連付けることができ、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されたユーザーの数が閾値以下であることを示すことができる。人々アイコンは、ラージ準プライベート状態と関連付けることができ、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されたユーザーの数が閾値よりも大きいことを示すことができる。建物アイコンは、企業状態と関連付けることができ、企業内のすべての従業員がコンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されることを示すことができる。地球儀アイコンは、グローバル状態と関連付けることができ、全員がコンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されることを示すことができる。ロック・アイコン、人アイコン、人々アイコン、建物アイコン、および地球儀アイコンについて図示による例示を
図2に示し、より詳細に以下に説明する。他の共有アイコンは、他の実施態様に従って同様に利用することができる。
【0026】
ユーザー・インターフェース102は、コンテンツ・リスト118を表示するように構成することができる。コンテンツ・リスト118は、コンテンツ・ライブラリ104に収容されるコンテンツ・アイテム106の少なくとも一部のリストを収容することができる。例えば、このリストは、コンテンツ・アイテム106の名前を含むことができる。オーナーは、コンテンツ・リスト118を閲覧するために、ユーザー・インターフェース102にアクセスすることができる。幾らかの実施形態によれば、コンテンツ・リスト118は、テーブル、格子、または、複数の行、複数の列および複数の要素を含む他の適切なデータ構造として配置することができる。各要素は、行の内の1つおよび列の内の1つに対応付けることができる。各行は、コンテンツ・アイテム106の内の1つに対応付けることができる。各列は、コンテンツ・アイテム106に関連付けられるコンテンツ情報に対応付けることができる。ユーザー・インターフェース102は、複数の所定の配置の内の1つにおいて構成することができる。各所定の配置は、デフォルトで特定の列を含むことができる。ユーザー・インターフェース102はまた、機能性を提供することができる。これにより、オーナーは、列を追加および/または削除することによってカスタム配列を作成することができる。
【0027】
幾らかの例による列は、名前列、修正列、修正者列、および種別列を含むことができる。名前列は、コンテンツ・アイテム106の名前を表示することができる。名前列における各要素は、コンテンツ・アイテム106の内の1つの名前を表示することができる。修正列は、コンテンツ・アイテム106が最後に修正された日時を表示することができる。修正列における各要素は、コンテンツ・アイテム106の内の1つについての日時を表示することができる。修正者列は、コンテンツ・アイテム106を、修正列で特定される日時において修正したユーザーを特定するユーザー特定を表示することができる。修正者列における各要素は、コンテンツ・アイテム106の内の1つについてのユーザー識別子を表示することができる。
【0028】
種別列は、コンテンツ・アイテム106の種別を特定することができる。名前列、修正列および修正者列が、対応するコンテンツ情報を英数字フォーマットで表示することができる一方、この種別列はアイコン表示のフォーマットで表示することができる。例えば、個別のアイコンは、文書処理ドキュメント、スプレッドシート・ドキュメント、およびプレゼンテーション・ドキュメントの間を区別することができる。種別列における各要素は、コンテンツ・アイテム106の内の1つについての種別を表示することができる。
【0029】
名前列、修正列、修正者列および種別列に加えて、ユーザー・インターフェース102は、共有ヒント列を含むこともできる。様々な実施形態によれば、共有ヒント列は、列に対応するコンテンツ・アイテム106のそれぞれについて共有アイコン112の内の1つを表示することができる。特に、共有ヒント列は、コンテンツ・アイテム106のそれぞれについて共有状態(例えば、ロック状態、スモール準プライベート状態、ラージ準プライベート状態、企業状態、グローバル状態)に対応する特定の共有アイコン(例えば、ロック・アイコン、人アイコン、人々アイコン、建物アイコン、または地球儀アイコン)を表示することができる。
【0030】
共有アイコン112の内の1つ以上は、共有アイコン112のそれぞれに隣接して、または部分的に重複して配置される動的情報を含むことができる。先に説明したように、人アイコンは、スモール準プライベート状態に対応することができ、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されるユーザーの数が閾値以下であることを示すことができる。図示した例では、人アイコンはまた、許可されたユーザの実際の数(すなわち、数量)を特定する数字インジケーターを含むこともできて、人アイコンに隣接してまたは部分的に重複して配置することができる。この数字インジケーターは、人々アイコンまたは他のアイコンにおいて含めても含めなくてもよい。別の図示した例では、共有アイコン112は、更なる情報について知らせるために、ある他の視覚的なハイライトを色付けして示すことができる。この色付けは、許可されたユーザーの内の1人がコンテンツ・アイテムを現在編集しており、これにより、許可されたユーザーがコンテンツ・アイテムを編集している間、コンテンツ・アイテムを一時的にアクセス不可能にすることが見込まれる。コンテンツ・リスト118について図示による例示を
図2に示し、より詳細に以下に説明する。
【0031】
共有アイコン112のそれぞれは、共有アイコン112の内の1つの上でカーソルをホバリングすることによって、および/または適切な入力デバイスにより共有アイコン112の内の1つを選択することによって、活性化することができる。ユーザーが、特定のコンテンツ・アイテムに関連付けられた共有アイコンの上でカーソルをホバリングすると、ユーザー・インターフェース102は、コンテンツ・アイテムに関連付けられたツールチップを起動することができる。ツールチップは、カーソルが共有アイコンの上に位置するときに出現し、カーソルが共有アイコンから離れて位置するときに消えるメッセージとすることができる。実施形態の中には、メッセージが共有アイコンの説明を含むものもある。例えば、建物アイコンに対応するツールチップは、コンテンツ・アイテムが企業内の全員に共有されていることを述べるテキスト説明を収容することができる。他の実施形態の中には、メッセージが、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されるユーザーのリストを含むものもある、このようなリストは、許可されたユーザーの数が閾値以下である(例えばスモール準ロック状態)場合に利用可能となり、許可されたユーザーの数が閾値より大きい(例えば、ラージ準ロック状態)場合には利用可能とはならないことが認められて然るべきである。
【0032】
ユーザーが(例えば、マウス・クリックまたはタッチ入力を通じて)共有アイコン112の内の1つを選択すると、ユーザー・インターフェース102は、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可された従業員のリストを含んだウインドウを起動することができる。従業員のリストはまた、相互作用によるものとすることもできる。ウインドウについて実施態様の中は、電子メール、インスタント・メッセージ、テキスト・メッセージ、または他の通信方法による単一の従業員または従業員のグループにユーザーがコンタクトするのを可能にするものもある。例えば、ユーザーが従業員の名前を選択すると、ユーザー・インターフェース102は、電子メール・アプリケーション(図示せず)を起動することができ、従業員の電子メール・アドレスを用いて受取人フィールドがブランクの電子メールを読み込む(populate)ことができる。ウインドウについて他の実施態様の中には、ユーザーが、コンテンツ・アイテムについて関連付けられた共有設定を修正するのを可能にするものもある。例えば、メッセージはインターフェースを収容することができ、これによって、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可された従業員をユーザーが追加および/または削除することができる。メッセージはまたインターフェースを収容することができ、これによって、許可された従業員のそれぞれに付与された権限のレベル(例えば、閲覧および編集できる、閲覧できるが編集はできない等)をユーザーが変更することができる。このようなウインドウについての図示による例示を
図3に示し、より詳細に以下に説明する。
【0033】
図2は、幾らかの実施形態により、コンテンツ・リスト118の例示の実施態様を示す概略図である。コンテンツ・リスト118は、第1の行202A、第2の行202B、第3の行202C、および第Nの列202Nを含むことができる。列202A−202Nは、纏めて行202と称することができる。コンテンツ・リスト118は、種別列204A、名前列204B、修正列204C、共有ヒント列204D、および修正者列204Eを更に含むことができる。列204A−204Eは、纏めて列204と称することができる。
【0034】
第1の種別要素206A、第2の種別要素206B、第3の種別要素206C、第4の種別要素206D、および第Nの種別要素206Nは、種別列204Aに配列することができる。種別要素206A―206Nは、纏めて種別要素206と称することができる。第1の種別要素206Aは、第1のコンテンツ・アイテムと関連付けることができ、また、第1のコンテンツ・アイテムが文書処理ドキュメントであるのを示すことができる。第2の種別要素206Bは、第2のコンテンツ・アイテムと関連付けることができ、また、第2のコンテンツ・アイテムがスプレッドシート・ドキュメントであるのを示すことができる。第3の種別要素206Cは、第3のコンテンツ・アイテムと関連付けることができ、また、第3のコンテンツ・アイテムがウェブページであるのを示すことができる。第4の種別要素206Dは、第4のコンテンツ・アイテムと関連付けることができ、また、第4のコンテンツ・アイテムがプレゼンテーション・ドキュメントであるのを示すことができる。第Nの種別要素206Nは包括アイコンであり、第Nのコンテンツ・アイテムと関係付けることができる。
【0035】
第1の名前要素208A、第2の名前要素208B、第3の名前要素208C、第4の名前要素208Dおよび第Nの名前要素208Nは、名前列204Bに配列することができる。名前要素208A−208Nは、纏めて名前要素208と称することができる。第1の名前要素208Aは、第1のコンテンツ・アイテムを特定する名前(例えば、「事業提案」)を特定することができる。第2の名前要素208Bは、第2のコンテンツ・アイテムを特定する名前(例えば、「調査データ」)を特定することができる。第3の名前要素208Cは、第3のコンテンツ・アイテムを特定する名前(例えば、「ウェブページ」)を特定することができる。第4の名前要素208Dは、第4のコンテンツ・アイテムを特定する名前(例えば、「販売プレゼンテーション」)を特定することができる。第Nの名前要素208Nは、第Nのコンテンツ・アイテムを特定する名前(例えば、「コンテンツ名」)を特定することができる。
【0036】
第1の日時要素210A、第2の日時要素210B、第3の日時要素210C、第4の日時要素210D、および第Nの日時要素210Nは、修正列204Cに配列することができる。日時要素210A−210Nは、纏めて日時要素210と称することができる。第1の日時要素201Aは、第1のコンテンツ・アイテムが最後に修正されたのはいつかについて識別する日時を特定することができる。第2の日時要素210Bは、第2のコンテンツ・アイテムが最後に修正されたのはいつかについて識別する日時を特定することができる。第3の日時要素210Cは、第3のコンテンツ・アイテムが最後に修正されたのはいつかについて識別する日時を特定することができる。第4の日時要素210Dは、第4のコンテンツ・アイテムが最後に修正されたのはいつかについて識別する日時を特定することができる。第Nの日時要素210Nは、第Nのコンテンツ・アイテムが最後に修正されたのはいつかについて識別する日時を特定することができる。
【0037】
図2に示すように、コンテンツ・リスト118にリストされるコンテンツ・アイテムは、日時要素210A−210Nにおいて、日時による時系列の反対順で配置される。オーナーは、他の様々な設定に基づいてコンテンツ・アイテムの順序を修正することができる。一例では、コンテンツ・アイテムは、名前要素208A−208Nにおいて名前によってアルファベット順に配置することができる。別の例では、コンテンツ・アイテムは、共有ヒント列204Dと同様の共有アイコンにおけるグループに従って配置することができる。
【0038】
第1の共有ヒント要素212A、第2の共有ヒント要素212B、第3の共有ヒント要素212C、第4の共有ヒント要素212D、および第Nの共有ヒント要素212Nは、共有ヒント列204Dに配列することができる。共有ヒント要素212A−212Nは、纏めて共有ヒント要素212と称することができる。第1の共有ヒント要素212Aは、ロック・アイコンについての例示の実施態様を含むことができる。ロック・アイコンは、第1のコンテンツ・アイテムがオーナーによってのみアクセス可能であると示す。第2の共有ヒント要素212Bは、人アイコンについての例示の実施態様を含むことができる。人アイコンは、閾値以下の数のユーザーが第2のコンテンツ・アイテムへのアクセスを許可されていることを示す。実施形態の中には、共有ヒント要素212Bにおける人アイコンが、ある別の視覚上のハイライトを色付けして示すものもある。この色付けは、許可されたユーザーの内の1人が第2のコンテンツ・アイテムを現在編集していることを示すことができる。
【0039】
共有ヒント要素212A−212Nの内の1つ以上は、人アイコンに隣接または部分的に重複して配置される数字インジケーターを含むことができる。この数字インジケーターは、許可されたユーザーの実際の数を特定することができる。例えば、共有ヒント要素212Bにおける人アイコンは、数字インジケーター216を含むことができる。
図2に示される例では、数字インジケーター216の値は、5人のユーザーが第2のコンテンツ・アイテムにアクセスすることを現在許可されているのを特定する。オーナーが追加の許可ユーザーを追加する場合には、数字インジケーター216の値を増やすことができる。オーナーが許可ユーザーを削除する場合には、数字インジケーター216の値を減らすことができる。
【0040】
第3の共有ヒント要素212Cは、人々アイコンについて例示の実施態様を含むことができる。人々アイコンは、閾値よりも大きい数のユーザーが第3のコンテンツ・アイコンにアクセスすることを許可されているのを示す。第4の共有ヒント要素212Dは、建物アイコンについての例示の実施態様を含むことができる。建物アイコンは、企業内の全従業員が第4のコンテンツ・アイテムにアクセスすることを許可されているのを示す。第Nの共有ヒント要素212Nは、地球儀アイコンについての例示の実施態様を含むことができる。地球儀アイコンは、全員が第Nのコンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されていることを示す。
【0041】
第1のユーザー要素214A、第2のユーザー要素214B、第3のユーザー要素214C、第4のユーザー要素214D、および第Nのユーザー要素214Nは、修正者列に配列することができる。ユーザー要素214A−214Nは、纏めてユーザー要素214と称することができる。第1のユーザー要素214Aは、第1のコンテンツ・アイテムを最後に修正したユーザーを特定することができる。第2のユーザー要素214Bは、第2のコンテンツ・アイテムを最後に修正したユーザーを特定することができる。第3のユーザー要素214Cは、第3のコンテンツ・アイテムを最後に修正したユーザーを特定することができる。第4のユーザー要素214Dは、第4のコンテンツ・アイテムを最後に修正したユーザーを特定することができる。第Nのユーザー要素214Nは、第Nのコンテンツ・アイテムを最後に修正したユーザーを特定することができる。ユーザーは、名前、電子メール・アドレスおよび/または他の適切な識別子によって特定することができる。
【0042】
図3Aおよび3Bは、幾らかの実施形態により、共有ヒント列204Dでオーナーが共有アイコン112の内の1つを選択したときに、ユーザー・インターフェース102によって起動されるウィンドウ300A,300Bについて示すスクリーン図である。
図3Aにおいて、ウインドウ300Aは、追加オプション302、オーナー情報304、全員コンタクト・オプション306、および全員閲覧オプション308を含む。オーナー情報304は、Armando Pintoがオーナーの名前であることを示す。この例では、ウインドウ300Aに関連するコンテンツ・アイテムは、現在のところロック状態である。ここで、オーナーは、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可される追加ユーザーを追加するために、追加オプション302を選択することができる。幾らかの他の実施態様によれば、オーナーはまた、追加オプション302を通じて、ユーザーの削除および/または特定のユーザーに関する許可レベルの修正を行うこともできる。全員閲覧オプション308は追加ユーザーを示すことができるときに選択可能であり、どの追加ユーザーもコンテンツ・アイテムへのアクセスを許可されないときは選択不可能とすることができる。
【0043】
図3Bでは、ウインドウ300Bは、追加オプション302、オーナー情報304、全員コンタクト・オプション306、全員閲覧オプション308、ユーザー情報310A−310Iを含む。ユーザー情報310A−310Iは、纏めてユーザー情報310と称することができる。この場合、オーナーは、追加オプション302を選択して、ユーザー情報310に対応する追加ユーザーを追加することができる。ユーザー情報310は、ユーザーの名前およびユーザーの電子メール・アドレスを含むことができる。オーナーは、ユーザー情報310の名前の内の1つを選択して、対応する許可されるユーザーにコンタクトすることができる。例えば、オーナーは、ユーザー情報310Aにリストされた名前を選択して、Ellen Adamsという名前のユーザーにコンタクトすることができる。許可された全ユーザーに対してオーナーがコンタクトしたい場合には、オーナーは全員コンタクト・オプション306を選択することができる。全員コンタクト・オプション306により、オーナーは、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可される全ユーザーに配信する単一のメッセ―ジを作成することができる。
【0044】
これより
図4を参照して、ユーザー・インターフェース102および共有モジュール114の動作に関する追加の詳細説明を行うことにする。
図4は、幾らかの実施形態により、共有レベルを特定する方法を示すフロー図である。本明細書に記載する論理動作は、(1)コンピューターにより実施される行為またはコンピューティング・システム上で起動するプログラム・モジュールのシーケンスとして、および/または(2)コンピューター・システム内で相互接続したマシン論理回路または回路モジュールとして、実装されることが認められて然るべきである。実施態様は、コンピューター・システムの性能および他の要件に依存した選択上の問題となる。従って、本明細書において説明する論理動作は、状態動作、構造デバイス、行為またはモジュールとして多種に関連する。これらの動作、構造装置、行為およびモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、特定目的デジタル論理、およびこれらの任意の組み合わせにより実装することができる。図面に示し、本明細書において説明するのよりも多いまたは少ない動作を実行できることが認められて然るべきである。これらの動作はまた、本明細書に説明するものとは異なる順序で実行することができる。
【0045】
図4では、ルーチン400は、動作402から開始する。ここでは、共有モジュール114は、共有設定108に基づいてコンテンツ・アイテムに関連付けられる共有状態110をセットする。コンテンツ・アイテム106の各々は、共有設定108の内の1つに関連付けることができる。共有設定108の各々は、コンテンツ・アイテム106の内の対応する1つにアクセスするのを許可されるユーザーを規定することができる。共有状態110の内の1つは、共有設定108の各々に対応付けることができる。
【0046】
実施形態の中には、共有状態110が、ロック状態、スモール準ロック状態、ラージ準ロック状態、企業状態、またはグローバル状態を含むものもある。ロック状態は、コンテンツ・アイテムが、オーナーによってのみアクセス可能であるのを示すことができる。スモール準ロック状態は、コンテンツ・アイテムが閾値以下の数のユーザーによってのみアクセス可能であるのを示すことができる。ラージ準ロック状態は、コンテンツ・アイテムが閾値より大きい数のユーザーによってのみアクセス可能であるのを示すことができる。企業状態は、コンテンツ・アイテムが企業内の従業員によってのみアクセス可能であるのを示すことができる。グローバル状態は、コンテンツ・アイテムが全員によって公にアクセス可能であるのを示すことができる。
【0047】
共有状態110の各々は、共有アイコン112の内の1つに対応付けることができる。図示する実施態様では、ロック状態は、第1の共有ヒント要素212Aに示すロック・アイコンのような第1のアイコンに対応付けることができる。スモール準ロック状態は、第2の共有ヒント要素212Bに示す人アイコンのような第2のアイコンに対応付けることができる。ラージ準ロック状態は、第3の共有ヒント要素212Cに示す人々アイコンのような第3のアイコンに対応付けることができる。企業アイコンは、第4の共有ヒント要素212Dに示す建物アイコンのような第4のアイコンに対応付けることができる。グローバル状態は、第Nの共有ヒント要素212Nに示す地球儀アイコンのような第5のアイコンに対応付けることができる。共有モジュール114が共有設定108に基づいてコンテンツ・アイテム106に関連付けられる共有状態110をセットすると、ルーチン400は動作404に進む。
【0048】
動作404では、ユーザー・インターフェース102は、コンテンツ・リスト118を表示することができる。例えば、ユーザー・インターフェース102は、オーナーの要求でコンテンツ・リスト118を表示することができる。コンテンツ・リスト118は、複数の行、複数の列および複数の要素を含むことができる。コンテンツ・リスト118の行についての例には、行202を含むものもある。各行は、特定のコンテンツ・アイテムに対応付けることができる。コンテンツ・リスト118の行についての例の中には、行204を含むものもある。列204は、種別列204A、名前列204B、修正列204C、および/または修正者列204Eを含むことができる。コンテンツ・リスト118の各要素は、行の内の1つおよび列の内の1つに対応付けることができる。
【0049】
図示する例では、コンテンツ・リスト118は5つの行を含むことができる。即ち、第1の行、第2の行、第3の行、第4の行、そして第5の行である。5つの行の各々は、特定のコンテンツ・アイテムに対応付けることができる。つまり、第1の行は第1のコンテンツ・アイテムに対応付けることができ、第2の行は第2のコンテンツ・アイテムに対応付けることができる、等である。種別列204Aの各要素は、対応するコンテンツ・アイテムの種別を特定することができる。名前列204Bにおける各要素は、対応するコンテンツ・アイテムの名前を特定することができる。修正カラム204Cにおける各要素は、対応するコンテンツ・アイテムが最後に修正された日時を特定することができる。修正者列204Eにおける各要素は、対応するコンテンツ・アイテムを最後に修正した許可ユーザーを特定することができる。
【0050】
コンテンツ・リスト118における列204はまた、共有ヒント列204Dを含むこともできる。共有ヒント列204Dの各要素は、対応するコンテンツ・アイテムに関連付けられた共有状態に基づいて、第1の共有アイコン、第2の共有アイコン、第3が共有アイコン、第3の共有アイコン、または第5の共有アイコンを収容することができる。例えば、第1のコンテンツ・アイテムが第1の共有状態に対応する場合には、第1のコンテンツ・アイテムに対応する共有ヒント列204Dの要素は、第1の共有アイコンを収容することができる。第2のコンテンツ・アイテムが第4の共有状態に対応する場合には、第2コンテンツ・アイテムに対応する共有ヒント列204Dの要素は、第4の共有アイコンを収容することができる。ユーザー・インターフェースがコンテンツ・リスト118を表示すると、ルーチン400は動作406へと進むことができる。
【0051】
動作406では、ユーザー・インターフェース102は、共有ヒント列204Dにおける共有アイコン112の内の1つに対するユーザー相互作用を受けることができ、特定のユーザー相互作用に対応する情報を提供することができる。ユーザー・インターフェース102は、共有ヒント列204Dに配列された共有アイコンの内の1つ以上に関してユーザー相互作用を受け入れるように構成することができる。ユーザー相互作用は、共有アイコンの上でのユーザーによるカーソルのホバリング、および/または(例えばマウス・クリックによる)共有アイコンの選択を含むことができる。
【0052】
ユーザー相互作用が共有アイコンの上でのユーザーによるカーソルのホバリングに関するものであるときは、ユーザー・インターフェース102は、共有アイコンに対応するコンテンツ・アイテムに関連付けられたツールチップを起動することができる。ツールチップは、カーソルが共有アイコンの上に位置するときに出現し、カーソルが共有アイコンから離れて位置するときには消えるメッセージとすることができる。実施形態の中には、メッセージが共有アイコンの説明を含むものもある。他の実施形態の中には、メッセージが、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可された従業員のリストを含むものもある。メッセージの実施態様の中には、ユーザーに従業員をクリックさせて、電子メール、インスタント・メッセージ、テキスト・メッセージ、または他の通信方式を介してコンタクトすることができるものもある。他の実施態様の中には、コンテンツ・アイテムについて関連付けられた共有設定をユーザーに修正させるものもある。
【0053】
ユーザー相互作用が共有アイコンのユーザー選択に関するものであるときは、ユーザー・インターフェース102は、コンテンツ・アイテムにアクセスするのを許可されたユーザーのリストを含むウインドウを起動することができる。ウインドウの実施態様の中には、電子メール、インスタント・メッセージ、テキスト・メッセージ、または他の通信方式を介して単一のユーザーまたはユーザーのグループに対してユーザーにコンタクトさせることができるものもある。ウインドウの他の実施態様の中には、ユーザーにコンテンツ・アイテムについて関連の共有設定を修正させることができるものもある。ユーザー・インターフェース102が共有ヒント列204Dの共有アイコン112の内の1つに関してユーザー相互作用を受け、特定のユーザー相互作用に対応する情報を表示すると、ルーチン400は、(例えば、周期的に、連続的に、または、必要なものとして要求に応じて)繰り返すか、または終了することができる。
【0054】
図5は、コンピューター500を示す例示のコンピューター・アーキテクチャー図である。コンピューター500の例として、コンピューター・システム100を含むことができる。コンピューター500は、中央演算処理ユニット502、システム・メモリ504、メモリ504、およびメモリ504を中央処理ユニット502に結合するシステム・バス506を含むことができる。コンピューター500は更に、1つ以上のプログラム・モジュール514を格納するための大容量ストレージ・デバイス512およびデータ・ストア516を含むことができる。プログラム・モジュール514の例として、ユーザー・インターフェース102、共有モジュール114、および許可モジュール116を含むことができる。データ・ストア516は、コンテンツ・ライブラリ104を格納することができる。コンテンツ・ライブラリ104は、コンテンツ・アイテム106、共有設定108、共有状態110、および共有アイコン112を含む。大容量ストレージ・デバイス512は、バス506に接続される大容量ストレージ・コントローラー(図示せず)を通じて、処理ユニット502に接続することができる。大容量ストレージ・デバイス512およびそれに付随するコンピューター・ストレージ媒体は、不揮発性ストレージをコンピューター500に提供することができる。本明細書に含めたコンピューター・ストレージ媒体の説明は、ハードディスクまたはCD−ROMドライブのような大容量ストレージ・デバイスのことを指すものの、当業者であれば、コンピューター・ストレージ媒体とはコンピューター500によってアクセスできる如何なる利用可能なコンピューター格納媒体ともすることができると認めて然るべきである。
【0055】
一例によれば、これには限定されないが、コンピューター・ストレージ媒体は、揮発性および不揮発性、そして取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含むことができ、コンピューター・ストレージ命令、データ構造、プログラム・モジュールまたは他データのような情報の非一時的な格納のための如何なる方法または技術において実施される。例えば、コンピューター・ストレージ媒体は、これには限定されないが、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、若しくは他の固体メモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、HD−DVD、BLURAY、若しくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージ、若しくは他の磁気ストレージ・デバイス、または所望の情報を格納するために用いることができ且つコンピューター500によってアクセスすることができる他の如何なる媒体をも含む。
【0056】
様々な実施形態によれば、コンピューター500は、ネットワーク518を通じた遠隔コンピューターへの論理接続を用いたネットワーク化された環境で動作することができる。コンピューター500は、バス506に接続されるネットワーク・インターフェース・ユニット510を通じてネットワーク518に接続することができる。ネットワーク・インターフェース・ユニット510はまた、他の種別のネットワークや遠隔コンピューター・システムに接続するのに利用できることが認められて然るべきである。コンピューター500はまた、キーボード、マウス、マイクロホンおよびゲームコントローラを含む数多くの入力装置(図示せず)からの入力を受けて、処理するための入出力用コントローラー508を含むこともできる。同様に、入出力用コントローラ508は、出力をディスプレイまたは他の種別の出力デバイス(図示せず)に供給することができる。
【0057】
バス506は、処理ユニット502が大容量ストレージ装置512または他のコンピューター・ストレージ媒体との間でコードおよび/またはデータを読み込むのを可能にする。コンピュータ―・ストレージ媒体は、これには限定されないが、半導体、磁気材料、光学等を含む如何なる適切な技術をも使用して実施されるストレージ要素の形態の装置として表してもよい。コンピューター・ストレージ媒体は、RAM、ROM、フラッシュ、または他の種別の技術として特徴付けされるかに拘わらず、メモリ・コンポーネントとして表してもよい。コンピューター・ストレージ媒体はまた、ハードディスク・ドライブまたはそれ以外として実施されるかに拘わらず、二次的なストレージとして表してもよい。ハード・ドライブは、固体状態として特徴付けすることができ、または磁気的コード化された情報を格納する回転媒体を含むことができる。
【0058】
プログラム・モジュール514は、処理ユニット502にロードされ、実行されると、ユーザー・インターフェースのコンテンツ・リストにおけるアイコン表示の共有ヒントをコンピューター500に提供することができるソフトウェア命令を含むことができる。プログラム・モジュール514はまた、様々なツールや技術を提供することができ、これにより、コンピューター500が、この説明の全体を通じて検討したコンポーネント、フロー、およびデータ構造を用いて、システム全体または動作環境全体に加えることができる。例えば、プログラム・モジュール514は、ユーザー・インターフェースのコンテンツ・リスト内のアイコン表示した共有ヒントを提供するためにインターフェースを実装することができる。
【0059】
全般的に、プログラム・モジュール514は、処理ユニット502にロードされ実行されると、処理ユニット502およびコンピューター500全体を、多用途コンピューティング・システムから特定用途コンピューティング・システムに変化させることができる。特定用途コンピューティング・システムは、ユーザー・インターフェースのコンテンツ・リストにおけるアイコン表示の共有ヒントを提供するようにカスタマイズされる。処理ユニット502は、任意の数のトランジスタまたは他の別々の回路要素から構成することができ、任意の数の状態を個別に、または纏めて想定することができる。より具体的には、処理ユニット502は、プログラム・モジュール514内に収容された実行可能命令に応答して、有限状態(finite-state)マシンとして動作することができる。コンピューター実行可能命令は、どのように処理ユニット502を状態の間で移行させるかを特定することによって、処理ユニットを変化させることができ、これにより、処理ユニット502を構成するトランジスターまたは他の別個のハードウェア要素を変化させる。
【0060】
プログラム・モジュール514をコード化することはまた、コンピュータ−・ストレージ媒体の物理構造を変化させることができる。物理構造の特定の変化は、本説明の異なる実施態様において、様々な要因に依存するものである。このような要因の例として、これには限定されないが、次のものを含むことができる。即ち、コンピューター・ストレージ媒体を実装するのに使用される技術、コンピューター・ストレージ媒体がプライマリまたはセカンダリのストレージとして特徴付けされるか等である。例えば、コンピューター・ストレージ媒体が半導体ベース・メモリとして実装する場合は、プログラム・モジュール514は、ソフトウェアがコード化されると、半導体メモリの物理的な状態を変化させることができる。例えば、プログラム・モジュール514は、トランジスタ、コンデンサ、または半導体メモリを構成する他の別々の回路要素における状態を変化させることができる。
【0061】
別の例として、コンピューター・ストレージ媒体は、磁気技術または光学技術を使用して実装することができる。このような実装態様では、プログラム・モジュール514は、ソフトウェアがコード化されると、磁気媒体または光学媒体の物理状態を変更させる。これらの変更は、所与の磁気媒体における特定の位置での磁気特性を変化させるのを含むことができる。これらの変更はまた、所与の光学媒体における特定の位置の物理的特徴または特性を変化させることを含み、これら位置において光学特性を変化させることができる。物理媒体についての他の変化は、本説明の範囲から逸脱することなく、本検討を促進させるためのみにおいて提供される上記の例示と共に可能である。
【0062】
上記に基づいて、ユーザー・インターフェースのコンテンツ・リストにおいてアイコン表示した共有ヒントを提供する技術が本明細書に提供されたことが認められて然るべきである。本明細書において提示される主題が、コンピューターの構造上の特徴、方法論的な行為、およびコンピューター読み取り可能な媒体に対し特定の言語で記載されたものの、添付の特許請求の範囲に規定される発明は、本発明に記載した特定の特徴、行為、または媒体に必ずしも限定されるのではないことが理解されるべきである。それよりかは、特定の特徴、行為および媒体は、特許請求の範囲を実施する例示の形態として開示されたものである。
【0063】
上記の主題は、例示のみの目的で提供され、限定するものとして解釈してはならないものである。図示し説明した例示の実施形態や応用に従うことなく、また、本発明の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に説明した主題に対し、様々な変更や変化を行うことができる。本発明の範囲は次の特許請求の範囲に記載される。