(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6024024
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月9日
(54)【発明の名称】マッサージ器
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20161027BHJP
【FI】
A61H15/00 310G
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-189232(P2014-189232)
(22)【出願日】2014年9月17日
(65)【公開番号】特開2016-59573(P2016-59573A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2016年5月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514236197
【氏名又は名称】株式会社ヒラタ
(74)【代理人】
【識別番号】100125645
【弁理士】
【氏名又は名称】是枝 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100166774
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 敏之
(72)【発明者】
【氏名】平田 章治
【審査官】
今井 貞雄
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2009/0131234(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0261517(US,A1)
【文献】
米国特許第04109649(US,A)
【文献】
米国特許第03662748(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の下腿が押し当てられた状態で床面上を転動されることにより、被施療者の下腿を施療するマッサージ器であって、
互いに平行に配置された円盤状をなす2つの端部部材と、
前記2つの端部部材を繋ぐように設けられた胴部と、
を備え、
前記胴部は、前記2つの端部部材の離隔方向に対して傾斜するように前記胴部表面に形成された複数の溝を有し、
前記2つの端部部材が床面に接地し、被施療者の下腿が前記胴部に載せられた状態で、被施療者が膝を屈伸することにより床面上で転動し、隣り合う溝と溝との間に形成される凸部が被施療者の下腿を押圧する位置が変化するように構成され、
前記胴部において、前記隣り合う溝と溝及びこれらの間に形成された前記凸部を跨ぐようにそれぞれの長手方向に分断する一又は複数の穴が設けられている、
マッサージ器。
【請求項2】
前記胴部は、隣り合う溝と溝とが接するように設けられている、
請求項1に記載のマッサージ器。
【請求項3】
前記隣り合う溝と溝とによって形成される凸部は、鋭角に構成されている、
請求項2に記載のマッサージ器。
【請求項4】
前記隣り合う溝と溝とによって形成される凸部の角度は、45°以下に構成されている、
請求項3に記載のマッサージ器。
【請求項5】
前記胴部は、前記2つの端部部材の離隔方向中央部と、前記端部部材との接続部分とのそれぞれにおいて前記穴を有しており、前記離隔方向中央部における穴と、前記接続部分における穴との転動方向における位置が互いに異なっている、
請求項1乃至4の何れかに記載のマッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の下腿、特にふくらはぎを施療するマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
ローラを被施療者の下腿に押し当てたまま転動させることによって、被施療者の下腿を施療するマッサージ器がある。特許文献1には、互いに平行に配置された第1ローラ及び第2ローラと、第1及び第2ローラが回動可能に装着されるステーと、被施療者が把持する操作部とを備えたマッサージ器が開示されている。この特許文献1に開示されたマッサージ器では、被施療者は第1ローラと第2ローラとで挟み込むように下腿を第1ローラ及び第2ローラの間に挿入し、両手で操作部3を把持して、下腿に沿って移動させることで、下腿のマッサージを行うことが可能となっている。
【0003】
特許文献1に開示されたマッサージ器では、第1ローラ及び第2ローラが、周面が平坦な円筒形状をなしている。このような形状のローラ以外にも、正八角柱状のローラ、又は周面に多数の突起を設けたローラを有するマッサージ器も存在する(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2003/068129号
【特許文献2】特開2011−120893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような特許文献1及び2に記載されたローラ式のマッサージ器は、被施療者自身が手でマッサージ器を把持してマッサージを行うものである。下腿のマッサージでは、足首側から膝側へ向かう血液又はリンパの流れを促すために、足首側から膝側へ向けて押圧していく必要があるが、被施療者が自分の下腿に沿ってローラを移動させる場合、胴体に近づく方向へ移動させるよりも、胴体から遠ざかる方向へ移動させる方が容易であるため、足首側から膝側へ向けては施療しにくいという問題がある。また、特許文献1に開示されたマッサージ器のように重量が大きいものは、被施療者がマッサージ器を持ち上げるのに力が必要であり、高齢者、病人、けが人、身体障害者等の非力な者が使用することは困難である。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができるマッサージ器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様のマッサージ器は、被施療者の下腿が押し当てられた状態で床面上を転動されることにより、被施療者の下腿を施療するマッサージ器であって、互いに平行に配置された円盤状をなす2つの端部部材と、前記2つの端部部材を繋ぐように設けられた胴部と、を備え、前記胴部は、前記2つの端部部材の離隔方向に対して傾斜するように前記胴部表面に形成された複数の溝を有し、前記2つの端部部材が床面に接地し、被施療者の下腿が前記胴部に載せられた状態で、被施療者が膝を屈伸することにより床面上で転動し、隣り合う溝と溝との間に形成される凸部が被施療者の下腿を押圧する位置が変化するように構成され
、前記胴部において、前記隣り合う溝と溝及びこれらの間に形成された前記凸部を跨ぐようにそれぞれの長手方向に分断する一又は複数の穴が設けられている。
【0008】
この態様において、前記胴部は、隣り合う溝と溝とが接するように設けられていてもよい。
【0009】
また、上記態様において、前記隣り合う溝と溝とによって形成される凸部は、鋭角に構成されていてもよい。
【0010】
また、上記態様において、前記隣り合う溝と溝とによって形成される凸部の角度は、45°以下に構成されていてもよい。
【0013】
また、上記態様において、前記胴部は、前記2つの端部部材の離隔方向中央部と、前記端部部材との接続部分とのそれぞれにおいて前記穴を有しており、前記離隔方向中央部における穴と、前記接続部分における穴との転動方向における位置が互いに異なっていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るマッサージ器によれば、高齢者、病人、けが人、身体障害者等の非力な者にも、容易に足首側から膝側へ向けて下腿を施療することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施の形態に係るマッサージ器の全体構成を示す斜視図。
【
図2】小径部をX方向に直交する方向へと切断したときの部分断面図。
【
図3】実施の形態に係るマッサージ器の使用方法を説明するための図。
【
図4】実施の形態に係るマッサージ器の使用方法を説明するための図。
【
図5】実施の形態に係るマッサージ器による下腿の施療を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0017】
本実施の形態に係るマッサージ器は、概略円筒状をなしており、被施療者の下腿(ふくらはぎ)が押し当てられた状態で膝を曲げ伸ばしすることによって、床面上を転動しつつ、被施療者の下腿を施療するものである。
【0018】
図1は、本実施の形態に係るマッサージ器の全体構成を示す斜視図である。マッサージ器1は、2つの端部部材2,2と、胴部3とを備えている。
【0019】
端部部材2は、円盤状をなしている。2つの端部部材2,2は、平面部分が互いに対向するように平行に配置されている。端部部材2の周面には、複数の半円状の凹部21が設けられている。より詳細には、端部部材2の環状周面の両縁のそれぞれから内側に向けて半円状に膨出するように複数の凹部21が設けられている。また、これらの凹部21は、端部部材2の周面の全体に亘って、円周方向に並べて設けられている。
【0020】
端部部材2の周面に複数の凹部21を設けることで、マッサージ器1が床面上を自然に転動することが防止される。
【0021】
2つの端部部材2,2は、胴部3によって接続されている。胴部3には複数の穴31,32が設けられており、また胴部3の表面には複数の溝33が設けられている。
【0022】
胴部3において、端部部材2,2の離隔方向(図中X方向)中央部分には、穴31が周方向(図中R方向)に4つ、等間隔を隔てて(つまり90°毎に)設けられている。また、胴部3の端部部材2との接続部分には、穴32が周方向に4つ、等間隔を隔てて設けられている。周方向において、穴31と穴32との設けられる位置は互いに異なっている。つまり、穴31と穴32とは、周方向に互い違いに設けられている。これらの穴31,32は、被施療者の足首が入る程度の大きさとされている。より具体的には、穴31の形状及び寸法は、X方向の長さ(長径)が約90mm、X方向に直交する方向の長さ(短径)が80mmの概略楕円形であり、穴32の形状及び寸法は、X方向の長さが約90mm、X方向に直交する方向の長さが90mmの概略半楕円形である。
【0023】
また、4つの穴31及び4つの穴32の全ては、胴部3の内部において連通している。つまり、穴31,32は胴部3を貫通している。
【0024】
上記のように、胴部3はX方向両側のそれぞれにおいて、4つずつ穴32が設けられているので、胴部3の両端部は4つ股に分かれている。胴部3の両端の細く分かれたそれぞれの部分(以下、「小径部」という)34は、端部部材2の一方の平坦面に接続されている。
【0025】
本実施の形態において、胴部3のX方向長さは249mmであり、胴部3の太さ(X方向に直交する方向における直径)は230mmである。また、端部部材2は直径が290mmであり、厚さが38mmである。
【0026】
胴部3の表面に設けられた溝33は、X方向に対してねじれるように傾斜している。これらの溝33は、同じ方向に延設されているが、大きさ及び形状が1つ1つ異なっている。また、隣り合う溝33は、互いに近接又は接するように配されている。
【0027】
図2は、小径部34をX方向に直交する方向へと切断したときの部分断面図である。なお、
図2においては、説明を簡単にするために、各溝33の幅及び深さを同一にしている。
【0028】
本実施の形態に係るマッサージ器1において、溝33の幅Wは25乃至32mmであり、溝33の深さDは10乃至15mmである。また、隣り合う溝33,33の間に形成される凸部35の頂点部の幅Tは0乃至5mmであり、
図2の断面における凸部35の角度θは鋭角であり、より詳細には45乃至90°である。
【0029】
以上のように構成したことにより、マッサージ器1においては、胴部3の表面に設けられた溝33により、X方向に対してねじれるように傾斜した線状の凸部35が形成される。また、各溝33の大きさ及び形状が多様であるので、凸部35の形状が不規則なものとなっている。
【0030】
上述したように、胴部3には穴31及び32が設けられているので、この穴31及び32の部分には溝33が設けられていない。即ち、胴部3の表面には、溝33と、溝33でない部分とが、溝33の長手方向に交互に並んでいる。つまり、凸部35は、長手方向に断続的に連なって形成される。
【0031】
次に、本実施の形態に係るマッサージ器1の使用方法について説明する。
図3及び
図4は、マッサージ器1の使用方法を説明するための図である。
【0032】
マッサージ器1を使用する場合、被施療者は、2つの端部部材2の両方が接地されるように、マッサージ器1を水平な床面に配置する。この状態で、被施療者は、自分の両下腿を胴部3の両端付近に載せる。つまり、被施療者は、一方の下腿(右下腿)を一方側(右側)の小径部34に載せ、他方の下腿(左下腿)を他方側(左側)の小径部34に載せる。このとき、
図3に示すように、膝を屈曲させた状態で、足首付近が小径部34に載るようにする。
【0033】
次に、被施療者は、マッサージ器1の胴部3に下腿を載せたまま、膝を伸長させる(
図4参照)。これにより、2つの端部部材2が車輪となって図中時計方向に回転し、床面上を転動することでマッサージ器1が後方(図中右方向)へ移動する。この動作に伴い、被施療者の下腿において、足首付近から膝の裏側へと、胴部3に当接する部分が推移する。
図4に示すように、膝を伸長させた状態では、膝の裏側に胴部3が当接することとなる。この動作(以下、「伸長動作」という)により、被施療者の下腿が、足首付近から膝の裏側に至るまで順次押圧され、揉み上げられるように施療される。
【0034】
この後、被施療者は、マッサージ器1の胴部3に下腿を載せたまま、膝を屈曲させる(
図3参照)。これにより、2つの端部部材2が車輪となって図中反時計回りに回転し、床面上を転動することでマッサージ器1が前方(図中左方向)へ移動する。この動作に伴い、被施療者の下腿において、膝の裏側から足首付近へと、胴部3に当接する部分が推移する。この結果、膝を屈曲させた状態で、足首付近が胴部3に当接する初期状態へと戻る。なお、この動作(以下、「屈曲動作」という)は、下腿の施療よりもむしろ、初期状態への復帰のためのものである。したがって、屈曲動作においては、伸長動作のときよりも、被施療者が下腿をマッサージ器1に押し当てる強さを小さくして、下腿に与えられる刺激が小さくなるようにすることが好ましい。しかしながら、これに限られるものではなく、被施療者の好みに応じて、屈曲動作においても強く下腿をマッサージ器1に押し当てて、下腿に強い刺激を与えるようにすることもできる。
【0035】
上記のような動作を繰り返すことで、被施療者の下腿が足首側から膝側へと繰り返し施療される。
【0036】
図5は、本実施の形態に係るマッサージ器1による下腿の施療を説明するための図である。伸長動作においては、被施療者の下腿に接触している小径部34が図中黒色の矢印方向へと公転し、これに伴って、被施療者の下腿における小径部34に当接する箇所が、足首側から膝の裏側へと推移する。上述したように、小径部34において溝33が斜め方向に設けられているため、凸部35は下腿の長手方向(足首と膝とを結ぶ方向)に対して傾斜した方向に延びている。また、実質的に円柱状をなす小径部34の表面に形成された凸部35は、螺旋状にねじれている。このような凸部35の構造、及び小径部34の公転により、伸長動作中に凸部35において被施療者の下腿に当接する箇所は、図中AからBへと推移することとなる。
【0037】
このように凸部35においてAからBへと下腿への当接箇所が推移するため、被施療者の下腿においては、足首側から膝側へと、下腿の長手方向に施療箇所が移動すると共に、下腿の内側(又は外側)から外側(又は内側)へと、下腿の幅方向(短手方向)にも施療箇所が移動する。この結果、図中白抜き矢印で示すように、下腿の長手方向に対して傾斜した方向に、血流が促される。これは、下腿の長手方向にのみ、足首側から膝側へと血流が促される場合に比べて、下腿の幅方向への血流が促進されるため、より一層下腿の血行が促進され、施療効果を向上させることができる。
【0038】
また、上述したように、凸部35の形状は不規則であるため、上記のような施療行為を行うことで、被施療者の下腿には変化に富んだ刺激が与えられる。さらに、胴部3の表面において、凸部35がその長手方向に断続的に連なった状態で形成されているため、凸部35が形成されている箇所では被施療者の下腿が当接し、凸部35が形成されていない箇所では被施療者の下腿が当接しないこととなる。このように、胴部3に穴31,32が形成されることによって、被施療者の下腿にはより一層変化に富んだ刺激が与えられることとなる。
【0039】
また、被施療者は、膝を屈曲して下腿と大腿とでマッサージ器1の端部部材2を挟むことにより、下腿と大腿と施療することもできる。このとき、端部部材2の周面に設けられた隣り合う凹部21の間の突部が下腿と大腿とに刺激を与え、下腿及び大腿の血流が促進される。このように、マッサージ器1では、胴部3ではなく、端部部材2によって被施療者の下腿及び大腿を施療することも可能である。マッサージ器1では、端部部材2の直径が230mmとされており、これにより高い施療効果を得ることができる。
【0040】
また、本実施の形態に係るマッサージ器1では、施療行為に被施療者の手を使用する必要がなく、高齢者、病人、けが人、身体障害者等の非力な者にも、容易に足首側から膝側へ向けて下腿を施療することが可能となる。
【0041】
また、被施療者は穴31又は32に下腿を足首まで挿入し、マッサージ器1を下腿で持ち上げることで、下腿の筋力トレーニングにマッサージ器1を利用することもできる。さらに、被施療者は穴31又は32を介して胴部3を手で掴み、マッサージ器1をダンベルとして、腕の筋力トレーニングに利用することも可能である。
【0042】
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、胴部3の中央部分に穴31を設け、胴部3の両側に穴32を設ける構成について述べたが、これに限定されるものではない。胴部3に穴を設けず、表面全体に亘って溝を設ける構成とすることもできる。また、胴部3の両側にのみ穴を設け、中央部分には設けない構成としてもよいし、胴部3の中央部分にのみ穴を設け、両側には設けない構成としてもよい。また、胴部3の上記以外の箇所に穴を設ける構成としてもよい。
【0043】
また、胴部3の中央部分に設けた穴31の数は4つに限られず、1つであってもよいし、4以外の複数であってもよい。同様に、胴部3の端部に設けた穴32の数は4つに限られず、1つであってもよいし、4以外の複数であってもよい。
【0044】
また、上述した実施の形態においては、胴部3の周方向において、穴31と穴32との設けられる位置を互いに異ならせた構成について述べたが、これに限定されるものではない。胴部3の周方向においては同じ位置であって、端部部材の離隔方向においては異なる位置(例えば、中央部分及び両側部分)に、穴を設けることも可能である。
【0045】
また、上述した実施の形態においては、胴部3の内部において、穴31,32を連通させる構成について述べたが、これに限定されるものではない。胴部3に有底の穴を設ける構成とすることもできる。また、胴部3の表面に部分的に平坦な(又は概略円筒状の胴部3の主面に沿った滑らかな円弧面の)箇所を設け、それ以外の部分に溝を設ける構成とすることも可能である。このようにしても、凸部をその長手方向に断続的に連なるように形成することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明のマッサージ器は、被施療者の下腿、特にふくらはぎを施療するマッサージ器として有用である。
【符号の説明】
【0047】
1 マッサージ器
2 端部部材
3 胴部
21 凹部
31,32 穴
33 溝
34 小径部
35 凸部