(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ステータと共に冷却されつつ前記ステータの内部で回転するロータと、前記ステータ及び前記ロータを液化冷媒と共に収容する容器と、前記ロータに固定されたロータ回転軸と、前記ロータ回転軸を前記容器の外側で回転自在に支持する軸受部とを有し、
前記容器が、前記ロータ回転軸を挿通する筒状部を備え、
前記ロータ回転軸が、
前記ロータに挿通された中実の第1軸部と、
前記第1軸部の少なくとも一方の端部に接続されると共に、前記筒状部に挿通され、内部に真空空間を形成する筒状の第2軸部と、
を備える超伝導回転機。
前記真空空間を形成する内壁面のうちの、前記ロータ回転軸の軸芯方向で互いに対向する二つの内壁面どうしが、前記軸芯に沿う方向視において、互いに見通せないように遮蔽される少なくとも一枚の遮蔽板を、前記真空空間の内部に設けてある請求項1又は2に記載の超伝導回転機。
【背景技術】
【0002】
従来、高効率化及び小型化の観点から超伝導材料を有する超伝導回転機が用いられてきた。このような超伝導回転機にあってはステータ及びロータを液化冷媒(例えば液体窒素)で冷却するために、ステータ及びロータを液化冷媒と共に収容する容器を備えている。
しかしながら、ロータ回転軸は、少なくとも一端側が容器の外部に突出しているので、容器外部の温熱がロータ回転軸を介して容器内部に流入し易い。
また、ロータ回転軸と筒状部との隙間を通して液化冷媒が液状のまま容器外部に漏れ出し易い。
特許文献1には、ロータ回転軸を介した容器内部への温熱の流入を抑制するために、ロータ回転軸のうちのロータに挿通された軸部分が、全長に亘って、断熱用の真空空間を内部に形成する筒状に設けられた超伝導回転機が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている超伝導回転機では、ロータ回転軸のうちのロータに挿通された軸部分が、全長に亘って筒状に設けられているので、容器外部の温熱が真空空間を囲む筒壁部分を介して容器内部に流入する。
ロータに挿通された筒状の軸部分は、例えば中実に形成された軸部分に比べて熱容量が小さいので、筒壁部分を介して容器内に流入しようとする温熱のロータ回転軸による蓄熱量が少なく、蓄熱量を超える温熱が筒壁部分からの放熱で容器内に流入し易い。
このため、容器内を所定の低温に維持するために、冷却能力が大きい冷却装置を装備する必要があり、運転コストが高くなるおそれがある。
また、液化冷媒がロータ回転軸と筒状部との隙間を通して液状のまま容器外部に漏れ出すと、ロータ回転軸を回転自在に支持する軸受部が凍結して、ロータの回転開始時の起動トルクが増大するおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、運転コストの抑制を図ることができ、起動トルクの増大も防止することができる超伝導回転機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による超伝導回転機の特徴構成は、ステータと共に冷却されつつ前記ステータの内部で回転するロータと、前記ステータ及び前記ロータを液化冷媒と共に収容する容器と、前記ロータに固定されたロータ回転軸と、前記ロータ回転軸を前記容器の外側で回転自在に支持する軸受部とを有し、前記容器が、前記ロータ回転軸を挿通する筒状部を備え、前記ロータ回転軸が、前記ロータに挿通された中実の第1軸部と、前記第1軸部の少なくとも一方の端部に接続されると共に、前記筒状部に挿通され、内部に真空空間を形成する筒状の第2軸部と、を備える点にある。
【0006】
本構成の超伝導回転機は、前記ロータ回転軸が、前記ロータに挿通された中実の第1軸部と、前記第1軸部の少なくとも一方の端部に接続されると共に、前記筒状部に挿通され、内部に真空空間を形成する筒状の第2軸部と、を備える。
すなわち、内部に真空空間を形成する筒状の第2軸部を、ロータに挿通された中実の第1軸部に接続してあるので、容器外から容器内への温熱の流入を第2軸部の内部に形成した真空空間で抑制することができる。
また、第2軸部の筒壁部分を介して容器内に流入しようとする温熱を、ロータに挿通された熱容量が大きい中実の第1軸部に蓄熱することができる。
このため、筒壁部分を介して容器内に流入しようとする温熱の第1軸部による蓄熱量を大きくして、蓄熱量を超える温熱の容器内への流入量を少なくすることができる。
したがって、本構成の超伝導回転機であれば、容器内の液化冷媒を所定の低温に維持するための冷却能力が小さい冷却装置を装備することができ、運転コストの抑制を図ることができる。
【0007】
さらに、筒状の第2軸部を容器が備える筒状部に挿通してあるので、第2軸部を通して容器外から容器内に流入しようとする温熱の伝導面積を、中実の第2軸部を筒状部に挿通してある場合に比べて、小さくすることができる。
このため、液化冷媒の温度勾配が、容器外から容器内に向けて直線的なものとなり、第2軸部と筒状部との隙間を通して容器外側に漏れ出そうとする液化冷媒の気液境界位置を所定の位置に設定し易い。
したがって、例えば液化窒素などのように液化冷媒が容器外側の雰囲気温度によって蒸発し易い場合に、雰囲気温度の変動にかかわらず、第2軸部と筒状部との隙間の筒長手方向のいずれかの位置において液状冷媒が蒸発する温度になるように、液化冷媒の温度勾配を設定し易い。
よって、本構成の超伝導回転機であれば、液化冷媒が液状のままで容器外部に漏れ出し難くなり、軸受部の液化冷媒による凍結を防止することができるので、ロータの回転開始時の起動トルクの増大を防止することができる。
【0008】
本発明の他の特徴構成は、前記第2軸部の外周面のうちの前記筒状部の内周面に対向する部位に、径方向外方に突出しつつ周方向に延設された環状の凸部を有する点にある。
【0009】
例えば液化窒素などのように容器外部の雰囲気温度によって蒸発し易い液化冷媒は、第2軸部と筒状部との隙間を通して容器外に漏れ出す途中で蒸発し易い。ただし、ロータ回転軸が水平方向に沿って配置してある場合は、第2軸部と筒状部との隙間のうちの下方部分に液化冷媒が自重で溜まり易く、隙間の下方部分に溜まった液化冷媒は、気液界面が容器外側に近づくほど低くなるように傾斜した状態で、容器外側に向けて広がるように溜まる。この状態でロータ回転軸が回転すると、気液界面が乱れて、液化冷媒の蒸発を促進してしまうことになる。
しかし、本構成のごとく、第2軸部の外周面に環状の凸部を形成することで、液化冷媒の気液界面を凸部に沿った回転軸芯に垂直な平面内に強制的に留めることができ、ロータ回転軸の回転に伴う気液界面の乱れを抑えて液化冷媒の蒸発を抑えることができる。よって、冷却効果の高い超伝導回転機を得ることができる。
【0010】
本発明の他の特徴構成は、前記真空空間を形成する内壁面のうちの、前記ロータ回転軸の軸芯方向で互いに対向する二つの内壁面どうしが、前記軸芯に沿う方向視において、互いに見通せないように遮蔽される少なくとも一枚の遮蔽板を、前記真空空間の内部に設けてある点にある。
【0011】
本構成であれば、視覚的に互いに見通せない状態に遮蔽板を設けることで、容器外部の温熱が第2軸部の真空空間を介してロータ側に放射伝達されるのを防止することができる。
このような遮蔽板は、一枚でも効果があるが、複数枚重ねて配置することでより遮蔽効果を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、超伝導回転機100の回転軸芯Xに沿う断面を示す。
超伝導回転機100は、ステータ10、ロータ20、インナーケース30、アウターケース40、軸受部50,51、熱交換部60を備えた電動機を構成している。
【0014】
ステータ10は、ステータコイル11を支持する。ステータコイル11は、超伝導材料の線材をステータ10の歯部(図示せず)に巻き回して形成され、外部に設けられる通電装置により通電されることで磁界を発生する。超伝導材料は臨界温度以下に冷却されると電気抵抗が大幅に低減する超伝導状態となる材料である。本実施形態では、超伝導材料として所謂「高温超伝導材料」が用いられ、臨界温度は液化冷媒Rとしての液体窒素により実現される。このようなステータコイル11を支持するステータ10は、インナーケース30の内壁面に固定される。
【0015】
ロータ20は、超伝導材料を有し、ステータ10に対して回転可能に設けられる。ロータ20は円板状の鋼板を回転軸芯Xの方向に積層して円筒状に構成される。このように円筒状に積層した鋼板に対してロッドを回転軸芯Xの方向に貫通させ、軸方向両側からロータ支持板22を挟んでボルトにより締結固定される。このような円筒状のロータ20の径方向中央部には、当該ロータ20を軸方向に貫通する断面円形のロータ回転軸21が設けられる。
【0016】
ロータ回転軸21は、ロータ20に対して一体回転するよう同軸心上に固定される。このようなロータ20におけるロータ回転軸21よりも径方向外側の部分には、ロータ20を回転軸芯Xの方向に貫通し、ロータ20の周方向に沿って所定の間隔を有して棒状の超伝導材料が配置される。もちろん、ロータ20自体を超伝導材料で形成することも可能である。このようなロータ20は、ステータ10の径方向内側であって、ステータ10に対して所定のギャップを有して回転可能に設けられる。
【0017】
インナーケース30は、ステータ10とロータ20とを収容すると共に、ステータコイル11及び超伝導材料を冷却する液化冷媒(液化窒素)Rを収容する収容室31を形成する。したがって、インナーケース30は、ステータ10及びロータ20を液化冷媒Rと共に内部に収容する容器を構成し、ロータ20は、ステータ10と共に冷却されつつステータ10の内部で回転する。
【0018】
ロータ回転軸21は、収容室31の中央部を貫通するように設けられる。ロータ回転軸21は回転する回転系となり、インナーケース30は回転しない静止系となる。このため、インナーケース30は、ロータ回転軸21を挿通する円筒状部32,33を左右に備えている。
【0019】
軸受部50,51は、アウターケース40に形成したボス47の内側に装着され、ロータ回転軸21の左右両側をインナーケース30の外側で回転軸芯Xの周りで回転自在に支持している。
ロータ回転軸21は、軸受部50,51に支持された状態で、その外周面が円筒状部32,33の内周面に対して全周に亘って所定の隙間34を隔てて、円筒状部32,33に挿通されている。
【0020】
収容室31の内部には、ステータ10が支持するステータコイル11及びロータ20に設けられる超伝導材料を冷却する液化冷媒Rが導入される。本実施形態では、液化冷媒Rは上述の液体窒素が用いられる。これにより、ステータコイル11及びロータ20に設けられる超伝導材料を臨界温度以下に冷却しつつ、液化冷媒Rを収容室31内に滞留させ易くすることができる。なお、インナーケース30には、外部から液体窒素を導入しつつ、導入した液体窒素が気化した窒素ガスを外部に排出する冷媒供給装置に接続される配管
(図示せず)が設けられる。
【0021】
アウターケース40は、インナーケース30を内包するように設けられ、インナーケース30を真空断熱する。「インナーケース30を内包するように」とは、収容室31にステータ10及びロータ20を収容した状態のインナーケース30を、外側から覆うことを意味する。また、アウターケース40を構成する天井部41及び底部42には、インナーケース30を鉛直方向に支持する支持部43,44が設けられる。これにより、インナーケース30をアウターケース40に対して位置決めすることが可能となる。
【0022】
ロータ回転軸21は、軸方向両側がインナーケース30から突出するように設けられる。このようにインナーケース30から突出して設けられるロータ回転軸21の軸方向一方の側が、更にアウターケース40から突出するように設けられる。これにより、ロータ20の回転に基づく回転力を外部に出力することが可能となる。
【0023】
インナーケース30とアウターケース40の間に密閉された空間48が形成され、当該空間48は真空状態に維持される。これにより、インナーケース30内の収容室31をアウターケース40の外側(大気)に対して断熱することが可能となる。したがって、収容室31に導入された液体窒素が気化し難くなるので、ステータ10のステータコイル11及びロータ20の超伝導材料の冷却効果を高めることが可能となる。
【0024】
また、本実施形態では、ステータコイル11に通電するためのリード線91がアウターケース40から空間48に導入され、当該空間48からインナーケース30を貫通してステータコイル11に接続される。このため、リード線91がアウターケース40を挿通する孔部45、及びリード線91がインナーケース30を挿通する孔部35の夫々とリード線91の外周面とが液密的に封止される。これにより、空間48の真空状態を維持することが可能となる。
【0025】
軸受部50,51は、ロータ回転軸21のうちのインナーケース30からの突出部分を相対回転可能に支持する。ロータ回転軸21はロータ20と一体回転する。一方、アウターケース40は静止系であるインナーケース30に固定される。このため、ロータ回転軸21が静止系となるアウターケース40に対して相対回転できるように、アウターケース40とロータ回転軸21の外周面との間に軸受部50が設けられている。
【0026】
熱交換部60は、ロータ回転軸21の軸方向両側に設けられ、軸受部50,51を支持するアウターケース40の軸受支持部分46に接する状態で、アウターケース40の外側を向くフィン61を備えている。
したがって、超伝導回転機100の運転停止時においては、熱交換部60により収容室31内の液化冷媒Rよりも暖かい外気と熱交換をして軸受部50,51を温めることができ、液化冷媒Rにより軸受部50,51が凍結したり、軸受部50,51の潤滑油が固化されたりすることを防止できる。
【0027】
ロータ回転軸21が、本発明による軸構造を有している。
すなわち、
図1,
図2に示すように、ロータ回転軸21は、ロータ20に挿通された中実円形の第1軸部1と、第1軸部1の両端部に接続されると共に、円筒状部32,33に挿通され、内部に断熱用の真空空間4を形成する円筒状の第2軸部2と、第2軸部2の夫々に接続される中実円形の左右の第3軸部3a,3bとを備える。
【0028】
第1軸部1、第2軸部2、第3軸部3a,3bの夫々は、例えばSUS304やSUS316などのステンレス鋼で形成されている。
第3軸部3a,3bには、真空空間4を真空に吸引するための吸引路9を形成してあり、ロウ付けしたプラグ9aで塞いである。
真空空間4の内面には、真空状態を長期に亘って維持するために、バナジウムなどのゲッター材を塗布しておくとよい。
【0029】
左右の第3軸部3a,3bのうちの一方の第3軸部3aは、アウターケース40を貫通する状態で軸受部50に回転自在に支持され、超伝導回転機100の出力軸を構成している。
他方の第3軸部3bは、その端部がアウターケース40の外方に突出しないように、軸受部51に回転自在に支持されている。
【0030】
第1軸部1と第2軸部2は、第2軸部2を第1軸部1の端面に形成した段部5に嵌合することにより外周面を面一に保持して、ロウ付けにより互いに接続してある。
第2軸部2と第3軸部3a,3bは、第2軸部2の内周面を第3軸部3a,3bの外周面に嵌合して、ロウ付け又は溶接により互いに接続してある。
【0031】
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、ロータ回転軸21が、各第2軸部2の外周面のうちの各円筒状部32,33の内周面に対向する部位に、径方向外方に突出しつつ周方向に延設された円環状の凸部6を有する。
【0032】
このような構成により、ロータ回転軸21が回転しても停止しても液化冷媒Rの気液界面を凸部6に沿った回転軸芯Xに垂直な平面内に強制的に留めることができ、ロータ回転軸21の回転に伴う気液界面の乱れを抑えて液化冷媒Rの蒸発と液化冷媒Rが超伝導回転機構から漏れ出すこととを抑えることができる。他方、凸部6が無い場合には、ロータ回転軸21の外周面と円筒状部32,33の内周面の隙間では冷媒R(窒素)の気液界面が液化冷媒Rの重量によって隙間の上側から下側にかけて気化冷媒R側へ張り出すことになる。従って、気化冷媒Rは液化冷媒Rを超伝導回転機構の内部へ押し戻す機能も有している為、気液界面の張り出し量が大きくなると使用環境や設計条件によっては液化冷媒Rが超伝導回転機構から漏れ出さないようにする為に本実施例よりは高精度な設計と生産管理が必要になる。また、気液界面が張り出していない上側の隙間に接するロータ回転軸21の外周面と円筒状部32,33の内周面は、液化冷媒Rよりも暖かい気化冷媒Rによって暖められ、且つ、ロータ回転軸21の回転によって更に加速して暖められる。これらの動作により、ロータ回転軸21の外周面と円筒状部32,33の内周面の隙間における液化冷媒Rの蒸発が多くなると共に断熱効率が低下し、超伝導回転機構の運転コストが高くなる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0033】
〔第3実施形態〕
図4は、本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、各第2軸部2の真空空間4を形成する内壁面のうちの、ロータ回転軸21の回転軸芯Xの方向で互いに対向する二つの内壁面7どうしが、回転軸芯Xに沿う方向視において、互いに見通せないように遮蔽される複数の円形の遮蔽板8を、真空空間4の内部に設けてある。
各遮蔽板8には、隣り合う空間どうしを連通する連通路8aを周方向又は径方向に互いに位置をずらせて形成してある。
【0034】
尚、遮蔽板8は、この例の他に、直径の異なる複数の円形の遮蔽板8を第2軸部2の一方側から挿入して取り付けるようにしてもよい。そのためには、例えば
図5に示すように、第2軸部2の内壁を、例えば第1軸部1の側から第3軸部3a,3bの側に向けて順々に縮径する段部8bを形成し、外径の小さな遮蔽板8から順に挿入するとよい。固定は、嵌合やロウ付けなど各種の方法を用いることができる。各遮蔽板8には軸芯方向に沿って見たとき見通しが効かない状態に連通路8aを設けておく。
【0035】
このような構成により、インナケース30の外部の温熱が第2軸部2の真空空間4を介してロータ側に放射伝達されるのを防止することができる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0036】
〔その他の実施形態〕
1.第2軸部2は、
図1 では長手方向に沿って同じ厚みの円筒状に形成した。しかし、この他に、例えば第3軸部3aの側から第1 軸部1の側に薄肉となるように構成することもできる。この場合、円筒部の内面を第1軸部1の側ほど薄くなるようにテーパー状に形成するとよい。
このように形成しても、より低温側である第1軸部1の側では第2軸部2を構成する部材の強度が向上する。よって、本構成であれば第2軸部2全体の強度は長手方向に沿って一様なものとしながら、第2軸部2を軽量化することができる。
2.本発明による超伝導回転機は、ロータ回転軸の軸芯方向で互いに対向する二つの壁面どうしが、軸芯に沿う方向視において互いに見通せないように、屈曲形成した単一の遮蔽板を真空空間の内部に設けてあってもよい。
3.本発明による超伝導回転機は、電動機や発電機として機能する超伝導回転機に用いることができる。