(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6025377
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】鋸
(51)【国際特許分類】
B27B 21/08 20060101AFI20161107BHJP
B27B 21/04 20060101ALI20161107BHJP
【FI】
B27B21/08
B27B21/04 B
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-94647(P2012-94647)
(22)【出願日】2012年4月18日
(65)【公開番号】特開2013-220617(P2013-220617A)
(43)【公開日】2013年10月28日
【審査請求日】2015年4月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000156307
【氏名又は名称】株式会社TJMデザイン
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】竹森 吉洋
【審査官】
福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭64−057005(JP,U)
【文献】
特開昭63−149102(JP,A)
【文献】
実開昭60−150003(JP,U)
【文献】
米国特許第02888967(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27B 21/08
B27B 21/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形板状に形成され、刃部及び前記刃部の対向端縁の背部に対し傾斜する傾斜端縁を有する、切断対象物を切断する鋸刃と、
前記鋸刃から板厚方向に突出して前記鋸刃の長手方向に直線状に位置する、前記切断対象物の一辺に押し当て沿わせる端縁と、
前記鋸刃の長手方向一端側で前記鋸刃が固定され持ち手となる、前記端縁に対し前記刃部の反対側に位置させた鋸柄と、を有することを特徴とする鋸。
【請求項2】
前記鋸刃は、
板状素材を折り曲げて形成され、前記背部を挟み込み保持して前記鋸刃の板面上に位置させた開口側端縁を前記端縁とする背金を介して、前記鋸柄に固定されている、請求項1に記載の鋸。
【請求項3】
前記鋸柄は、前記鋸刃又は前記背金を挿入し固定する、鋸柄軸心に対し偏心させたスリットを備える、請求項1又は2に記載の鋸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材やプラスチック、金属等の切断に用いる鋸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
木材やプラスチック、金属等の切断は、これらの切断対象物を、長手方向に対して45度方向や直角方向に切断することが多く行われている。そしてこのような場合、切断前に、隣り合う2辺が45度となる留型定規や、この角度を90度としたスコヤを用いて、切断対象物に所定の角度で罫書きを行うことが一般的である。
【0003】
そして従来、切断対象物を手で挽いて切断する鋸においては、刃部を除いた端縁のうち、一方の端縁に対して他の端縁を所定の角度で傾斜させ、一方の端縁を切断対象物の一辺に沿わせて位置合わせすることで、他の端縁を利用して所定の角度で切断対象物に罫書きを行えるようにしたものが知られている。
【0004】
このような所定の角度の罫書き機能を備える鋸として、例えば特許文献1には、鋸身の一部に、他の端縁と略45度の端縁を設けた左官用鋸が示されている。
【0005】
また、特許文献2には、背峯を直線に形成したノコギリの刃板の基部に、背峯側と刃縁側とに端縁部を残して柄板を連接し、この両側の端縁部を背峯線に対し45度の傾斜直線に形成した定規付きノコギリが示されている。
【0006】
そして、特許文献3には、頭部に直角の山側を備えるとともに、その対辺の一辺より45度のところに印穴をあけたノコギリが示されている。
【0007】
このような鋸を用いる場合は、鋸とは別に罫書き用の定規を持ち運ぶ必要がなくなるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開昭57−144504号公報
【特許文献2】実開昭57−199401号公報
【特許文献3】実開昭49−143093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記のような従来の鋸は、罫書き作業を行うにあたって、切断対象物の一辺を基準として、この一辺に鋸の1つの端縁を正確に沿わせる必要があるため、位置合わせに手間を要している。また位置合わせ後は、鋸が動かないように、鋸刃を切断対象物に押し付けておかなければならない上、線を引いている途中で鋸刃が動いてしまうおそれもある。さらに、通常、鋸刃の板厚に対して鋸柄の厚みは厚くなっているため、切断対象物の大きさによっては、
図10に示すように鋸柄が邪魔になって切断対象物との位置合わせが妨げられることや、また、鋸柄が切断対象物に乗り上げて、鋸刃の保持が不安定になることも多々見受けられ、未だ改善の余地が残されている。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、鋸刃の傾斜した端縁を利用して切断対象物に所定の角度の罫書きを行うにあたって、鋸刃と切断対象物との位置合わせが容易にでき、また、位置合わせ後の鋸刃を安定して保持することができる新規の鋸を提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、
矩形板状に形成され、刃部
及び前記刃部の対向端縁の背部に対し傾斜する傾斜端縁を有する、切断対象物を切断する鋸刃と、
前記鋸刃
から板厚方向に突出して前記鋸刃の長手方向に直線状に位置する、前記切断対象物の一辺に押し当て沿わせる端縁
と、
前記鋸刃
の長手方向一端側で前記鋸刃が固定され持ち手となる、前記端縁に対
し前記刃部
の反対側に位置させ
た鋸柄と、を有することを特徴とする鋸である。
【0012】
また、
前記鋸刃
は、
板状素材を折り曲げて形成され、前記背部を挟み込み保持して前記鋸刃の板面上に位置させた開口側端縁を前記端縁とする背金を介して、前記鋸柄
に固定されている、ことが好ましい。
【0013】
また、前記鋸柄は、前記
鋸刃又は前記
背金を挿入し固定する、鋸
柄軸心に対
し偏心させ
たスリットを備える
、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
鋸刃
から板厚方向に突出して鋸刃の長手方向に直線状に位置する、切断対象物の一辺に押し当て沿わせる端縁を
有しているので、背金の端縁を切断対象物の一辺に押し当てることで、鋸刃と切断対象物とを簡単に位置合わせすることができる。また、
鋸刃の長手方向一端側で鋸刃が固定され持ち手となる、端縁に対
し刃部の反対側に位置させ
た鋸柄を有するので、切断対象物の大きさによらず、鋸柄が切断対象物に乗り上げることがなくなって、鋸刃を安定した状態で保持することができる。
【0015】
また、
鋸刃から板厚方向に突出して鋸刃の長手方向に直線状に位置する、切断対象物の一辺に押し当て沿わせる端縁、即ち、鋸刃にその板厚方向に突出する少なくとも2つの突起を設け、鋸柄を、突起の刃部側の端縁同士をつなぐ直線に対して刃部と反対側に位置させる場合も、鋸刃と切断対象物との位置合わせを簡単に行うことができる上、鋸刃の保持を安定して行うことができる。
【0016】
鋸柄に、背金又は鋸刃を着脱自在に連結させる連結部を設け、この連結部を、鋸柄の軸心に対して偏心させて設ける場合は、罫書き作業を行う際には切断対象物に干渉しない位置(刃部に対して鋸柄の軸心が離れる位置)に鋸柄を取り付けておく一方、切断作業時には、この鋸柄を反対の向き(刃部に対して鋸柄の軸心が近づく位置)に取り付けることができるので、切断作業がより安定的に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に従う鋸の第1の実施の形態を示す、平面図である。
【
図2】
図1に示す鋸を構成する鋸刃の平面図である。
【
図3】
図1に示す鋸を構成する鋸柄につき、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示す矢印Xに沿う矢視図であり、(c)は(a)に示すA−Aに沿う断面図であり、(d)は(a)に示すB−Bに沿う断面図である。
【
図4】
図1に示す鋸を構成するOリングにつき、(a)は
図3(a)に示す鋸柄の軸心mに沿って見た図であり、(b)は(a)に示すC−Cに沿う断面図である。
【
図5】
図1に示す鋸を構成する背金につき、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すD−Dに沿う断面図である。
【
図6】
図1に示す鋸を切断対象物上に置いて位置合わせした状態を示す、平面図である。
【
図7】
図1に示す鋸の鋸柄を、逆向きに取り付けた状態を示す、平面図である。
【
図8】本発明に従う鋸の第2の実施の形態を示す、斜視図である。
【
図9】本発明に従う鋸の第3の実施の形態を示す、平面図である。
【
図10】従来の鋸を切削対象物上に置いて位置合わせする際に、鋸柄が邪魔になることを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う鋸の第1の実施の形態を示す、平面図であって、
図2は、
図1に示す鋸を構成する鋸刃の平面図であって、
図3は、
図1に示す鋸を構成する鋸柄につき、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示す矢印Xに沿う矢視図であり、(c)は(a)に示すA−Aに沿う断面図であり、(d)は(a)に示すB−Bに沿う断面図であって、
図4は、
図1に示す鋸を構成するOリングにつき、(a)は
図3(a)に示す鋸柄の軸心mに沿って見た図であり、(b)は(a)に示すC−Cに沿う断面図であって、
図5は、
図1に示す鋸を構成する背金につき、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すD−Dに沿う断面図であって、
図6は、
図1に示す鋸を切断対象物上に置いて位置合わせした状態を示す、平面図であって、
図7は、
図1に示す鋸の鋸柄を、逆向きに取り付けた状態を示す、平面図である。
なお、下記の説明において、先端側とは、鋸柄の軸心mに沿う向きに、鋸柄を基準として鋸刃を設ける側であり、後端側とは、これと逆方向となる側である。
【0019】
図1に示すように第1の実施の形態における鋸は、切断対象物を切断する鋸刃10Aと、手で挽く際の持ち手となる鋸柄20Aと、鋸柄20Aに鋸刃10Aを保持させるとともに、鋸刃10Aの補強となる背金30Aとを備えている。また、鋸柄20Aは、滑り止めとなるOリング40を保持している。
【0020】
鋸刃10Aは、
図2に示すように、例えば薄板状の金属素材Kから、プレス加工等によってその外形を形成する。鋸刃10Aは、1つの端縁に刃部11を有しており、この刃部11と対向する端縁は、直線状の背部12となっている。また、刃部11を設けた端縁につながる側縁(図示の例では、先端側の側縁13と、後端側の側縁14)には、背部12に対して傾斜する傾斜端縁が設けられている。なお、「背部に対して傾斜する」とは、背部に対して直角となる場合も含む。図示の例では、先端側の側縁13に、背部12に対して45度及び90度で傾斜する先端側の傾斜端縁13a、13bを設けるとともに、後端側の側縁14に、背部12に対して67.5度の角度で傾斜する後端側の傾斜端縁14aを設けて3つの傾斜端縁を形成しているが、少なくとも1つ設けていればよい。また、これらの角度は、所望する罫書き線の角度に応じて適宜変更できる。さらに、背部12側には、取り付け用の貫通孔15が形成されている。
【0021】
鋸柄20Aは、例えば金属製の円柱にて形成されるものであって、
図3に示すように、その下方側には、鋸柄20Aの軸心mに対して偏心して設けられたスリット21を備えている。また、スリット21を挟んで一方側には、軸心mから偏心させてねじ穴22(図示の例では2つ)を設け、他方側には、ねじ穴22に対応する位置に凹部23を設けている。さらに、鋸柄20Aには、
図4(a)、(b)に示すOリング40を保持するための溝部24(図示の例では2つ)を設けている。
【0022】
背金30Aは、
図5(b)に示すように、例えば薄板状の金属素材を2つに折り曲げて、断面形状を逆U字状としたものであって、
図5(a)に示すように、折り曲げた金属素材の内側の端縁は、直線状の内側端縁31となっている。また、長手方向に沿う開口側の端縁32は、内側端縁31に対して略平行となる直線状に形成されている。さらに、背金30Aは、鋸刃10Aの貫通孔15に対応して設けられる孔33(折り曲げた板の一方にねじ穴を設け、他方に貫通孔を設けている)と、鋸柄20Aのねじ穴22に対応して設けられる孔34(折り曲げた板の両方に貫通孔を設けている)とを備えている。なお背金30Aは、鋸刃10Aに対して重なるように(鋸刃10Aから板厚方向に突出するように)設ければよく、折り曲げ構造に代えて、平坦な2枚の板で鋸刃10Aを挟持するようにしても、また、1枚の板に鋸刃10Aを直接取り付けるようにしてもよい。
【0023】
そして、
図1に示すように、鋸刃10A、鋸柄20A、背金30Aを組み立てるにあたっては、鋸刃10Aを折り曲げた背金30Aの板の間に挿入し、背部12を内側端縁31に当てがうとともに、鋸刃10Aの貫通孔15と背金30Aの孔33とを位置合わせして、ねじNによって固定する(貫通孔15と孔33が、鋸刃10Aと背金30Aとの連結部として機能する)。また、背金30Aは、鋸柄20Aのスリット21へ挿入するとともに、鋸柄20Aのねじ穴22及び凹部23と背金30Aの孔34とを位置合わせして、ねじNによって固定する(ねじ穴22及び凹部23と孔34が、鋸柄20Aと背金30Aとの連結部として機能する)。ここで、鋸柄20Aは、
図1に示すように、背金30Aの端縁32に対して刃部11と反対側に位置するように設けるものとする。なお、「背金の端縁に対して刃部と反対側に位置する」とは、鋸柄20Aの刃部11側の外周面が、背金30Aの端縁32と同一ライン上に位置する場合も含む。また、Oリング40を設ける場合は、このOリング40も背金30Aの端縁32に対して刃部11と反対側(Oリング40の刃部11側の外周面が、背金30Aの端縁32と同一ライン上に位置する場合も含む)に位置するように設けるものとする。
【0024】
上記のような構成となる鋸を用いて罫書き作業を行うには、
図6に示すように、切断対象物Sの上面に鋸を置き、背金30Aの端縁32を切断対象物Sの一辺に押し当てる。これにより、端縁32を切断対象物Sに沿わせることができるので、鋸刃10Aの傾斜端縁13a、13b、14aを、切断対象物Sに対して簡単に位置合わせすることができる。また、鋸柄20Aは、背金30Aの端縁32に対して刃部11と反対側に設けられているので、切断対象物Sに乗り上げることがなく、鋸を安定した状態で保持することができる。なお、鋸刃10Aは、他の鋸刃に交換することができるので、傾斜端縁13a、13b、14aとは傾斜角度が異なる罫書き線が必要な場合にも、簡単に対応することができ、また、共通の鋸柄を使用することができるので、必要となる鋸のコストを抑制することができる。
【0025】
なお、
図7に示すように鋸柄20Aは、背金30Aに対して、スリット21が上方に開口する向きで取り付けることもできる。背金30Aに対する鋸柄20Aの連結部であるねじ穴22は、その軸心mに対して偏心しているので、
図7に示す向きに取り付けることで、刃部11に対して鋸柄20Aを近づけることができる。これにより罫書き作業時には、
図1に示す向きに鋸柄20Aを取り付けておく一方、切断作業時には、
図7に示す向きに取り付けることで、切断作業をより安定的に行えるようになる。
【0026】
図8は、本発明に従う鋸の第2の実施の形態を示す斜視図である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と機能が重複する部位については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0027】
図8に示す鋸刃10Bは、背金30Aを省略してこれを鋸柄20Aに直接連結するように形成されていて、さらに、背部12側には、鋸刃10Bの板厚方向に突出する少なくとも2つの突起16を設けている。なお、「板厚方向に突出する」とは、鋸刃10Bの表面側(
図8に示す側)への突出だけを意味するものではなく、裏面側への突出も含むものである。また、突起16は、鋸刃10Bそのものを半抜きしたり、切り起こしたりして形成してもよく、また、鋸刃10Bに対して他の部材を、ねじやリベット、溶接、接着等で固定するようにして設けてもよい。さらに、ねじやリベットそのものを突起として設けてもよい。
【0028】
そして、鋸刃10Bを用いる場合も、鋸柄20Aは、突起16における刃部11側の端縁16a同士をつなぐ直線Lに対して、刃部11と反対側(鋸柄20Aの刃部11側の外周面が、同一ライン上に位置する場合も含む)に位置するように設けるものとする。これにより、第1の実施の形態と同様に、鋸刃10Bの傾斜端縁13a、13b、14aを、切断対象物Sに対して簡単に位置合わせすることができ、また、鋸柄20Aが切断対象物Sに乗り上げることがなくなるので、鋸を安定した状態で保持することが可能となる。
【0029】
図9は、本発明に従う第3の実施の形態を示す平面図である。第3の実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と機能が重複する部位については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
図9に示す鋸柄20Bは、平面視にて湾曲するものであるが、背金30Bの後端側を刃部11と反対側に傾斜させることで、背金30Bの端縁32に対して刃部11と反対側に位置するように設けている。そして、図示は省略するが、この実施の形態の場合も、鋸柄20Bが切断対象物に乗り上げることがないので、鋸を安定した状態で保持することができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明によれば、鋸刃の傾斜端縁を利用して切断対象物に所定の角度で罫書きを行うにあたって、鋸刃と切断対象物との位置合わせを簡単に行うことができ、また、位置合わせ後は、鋸刃を安定して保持することができるので、罫書き作業を容易にかつ正確に行うことが可能となる鋸を提供することができる。
【符号の説明】
【0032】
10A、10B 鋸刃
11 刃部
12 背部
13、14 側縁
13a、13b、14a 傾斜端縁
16 突起
16a 突起の刃部側の端縁
20A、20B 鋸柄
30A、30B 背金
32 背金の端縁
L 突起の刃部側の端縁同士をつなぐ直線
m 鋸柄の軸心